JP3217596U - 輪針 - Google Patents
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Abstract
【課題】編物を編む際に用いられる輪針に関し、左右一対の輪針本体の根元部を可撓性素材からなる連結紐を介して連結した輪針の改良に関し、一方の輪針本体で編んだ作り目を途中捩じれまたは回転することなく他方の輪針本体の方へ順に整然送ることができる輪針を提供する。
【解決手段】先端に尖鋭部を有する一対の輪針本体2と、輪針本体2の根元部に可撓性素材からなる連結紐14の先端部を固定することにより輪針本体同士を連結した輪針1において、連結紐14の外形と遊嵌合する中心孔を貫通した頭部21と連結部および重錘部27からなる案内駒20を設け、案内駒20は編み糸Sの一端を保持した状態で一対の輪針本体2の間を連結紐14の軸線に対して捩じれや回転することのない一定姿勢を維持して摺動できるものである。
【選択図】図4
【解決手段】先端に尖鋭部を有する一対の輪針本体2と、輪針本体2の根元部に可撓性素材からなる連結紐14の先端部を固定することにより輪針本体同士を連結した輪針1において、連結紐14の外形と遊嵌合する中心孔を貫通した頭部21と連結部および重錘部27からなる案内駒20を設け、案内駒20は編み糸Sの一端を保持した状態で一対の輪針本体2の間を連結紐14の軸線に対して捩じれや回転することのない一定姿勢を維持して摺動できるものである。
【選択図】図4
Description
本考案は、編物を編む際に用いられる輪針に関し、左右一対の輪針本体の根元部を可撓性素材からなる連結紐を介して連結した輪針の改良に関するものである。
編物で輪編み等を行う際に用いられる編み針として、木や竹またはアルミニウム等からなる輪針本体の根元部に、塩化ビニールやナイロン等の軟質な合成樹脂材からなる可撓性を有する連結紐としての線条体の先端を固定して互いに連結し、一方の輪針本体の根元部と他方の輪針本体の根元部同士を線条体を介して連結してなる輪針が用いられてきた。
輪針を用いて編物の編み始めに行う作り目編みにおいては、一方の編み針で作り目を編み、編み終えた作り目を細い線条体に通して次々と他方の編み針側に送り出す作業がある。この作り目を編む作業の際に、編む側の手指の内方向に曲げた関節の動き等によって、送り出す作り目に回転力を与えてしまうことがある。また最初に編む作り目の一段列は、編み目がまだ下段に連続して編まれていないことから、作り目の列は捩じれや回転に対して不安定な状態であり、作り目を送る途中で、連続する作り目の列が捩じれまたは回転してしまうことがあった。
また輪針本体を連結する線条体が、長期間の使用によって柔軟性がなくなり、あるいは大きな外力によって線条体が損傷し歪んでしまうことがあった。この作り目を線条体を通して他方の編み針側に移動させる際に、手指の送りに注意していても線条体の歪み等によって作り目が傾斜案内されて捩じれた状態になり、編物の作業性や編物の仕上がり状態が悪くなってしまう欠点があった。
そこで、作り目が線条体の上記歪み等によって案内され、捩じれまたは回転した状態での作り目等の送り案内をなくするために、輪針本体に対して線条体自体を回動自在として連結した編み針が提案されている(特許文献1参照)。
図6(a)に示した輪針9では、線条体4の両端を、左右一対の輪針本体10の後端にそれぞれ金具3を介して連結され、この金具3の挿通口32の外面に接して外接係止部12が形成されている。そして、図6(b)に示すように挿通口32の内面に接して略球状体の内接係止部11が形成されている。この内接係止部11の後端部112の曲面と、金具3の挿通口周辺の内壁34の曲面とは、ほぼ同一の曲率を有するように形成され、互いに密接するように形成されている。内接係止部11と外接係止部12とを結合する結合部43が押通口32に遊嵌合され、連結紐としての線条体4と金具3とは回動自在に連結されるようになっている。線条体4と輪針本体10とを回動自在に連結することで、順に送り出される作り目が捩れた場合でも、線条体4と輪針本体10とを回動自在に連結したことで、捩じれが自然と解消され、捩じれた状態が固定されることを防止できる輪針が開示されている。
また線条体と織り糸との捩じれが発生しようとしても、線条体と織り糸との相対的な滑りを良くして作り目に発生した捩じれ状態が固定されないように、線条体の外面と接触する可撓管材を複数の突条と凹曲溝を交互に形成した編み針が開示されている(特許文献2参照)。
図7(a)は輪針9の輪針本体10の後端を示す要部断面図であり、その先端に先鋭端を有する一対の輪針本体10の後端には小径軸部6を設け、ポリエチレン等の可撓性を有する合成樹脂製で、その外面には複数の突条8を形成し、その中心線と平行に設けた連結紐としての可撓管材4の両端を、小径軸部6に被着固定して輪針同士を連結したものである。可撓管材4の横断面図である図7(b)に示すように、可撓管材4の外周面には複数の突条8を中心線に平行に設けることにより、編み作業中にその周りに絡む編み糸は、突条8の稜線部と点接触にて接するのみであるので、両者間の摩擦は少なくなり、編み糸の円滑な進退を阻害することなく編物作業を進めることができる。輪針本体10と連結した連結紐としての可撓管材4の外周面を複数の突条8と凹曲溝5を交互に形成した可撓管材4とすることで、作り目の移動を滑り良くすることで、順に送り出される作り目に捩じれ等が発生しても捩じれ状態が固定されないようにした輪針である。
しかしながら、図6に示す輪針9は、線条体4と輪針本体10の金具3とは回動自在に連結されてはいるが、線条体4と編み糸との摩擦力や瞬間的に大きな力等が加わった場合、線条体4と輪針本体10とが捩じれまたは回転した状態で作り目を編み終える可能性があった。この場合、編物を行う作業者は、捩じれまたは回転した作り目の存否を最終段階で逐一確認し、捩じれて回転してしまった作り目の列を整えて元に戻す手間が必要であった。
また図7に示す輪針9は、その小径軸部6と連結した線条体としての可撓管材4の外面を、複数の突条8と凹曲溝5を交互に形成した可撓管材4とすることで、作り目と可撓管材4との案内を滑り良くしたものであるが、編み糸の素材や湿気等の表面状態によっては可撓管材4との相対摩擦力が大きくなり、可撓管材4を介して送り出す作り目に捩じれが発生する可能性がある。作業者は、上記と同様に編み作業の終わりに作り目に捩じれや回転が発生していないことを逐一確認し、捩じれた作り目の列を修正する手間が必要であった。
そこで、本考案の目的とするところは、一対の輪針本体を繋ぐ連結紐を通して順次編み終えた作り目が、送られる途中に捩じれや回転等が発生することなく整然と連続的に送ることができる。また編み作業中や最終の作り目を編み終えた際に、これまで編み終えて送った作り目の列が、途中〜最後まで捩じれや回転等が生じていないことを容易に目視で確認できる輪針を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の請求項1に記載の輪針は、先端に尖鋭部を有する一対の輪針本体と、該輪針本体の根元部に可撓性素材からなる連結紐の先端部を固定することにより輪針本体同士を連結した輪針において、前記連結紐の外形と遊嵌合する大きさの中心孔を貫通した頭部と連結部および重錘部からなる案内駒を設け、前記中心孔に前記連結紐を挿入することで前記案内駒を連結紐に取付け、かつ前記案内駒は編み糸の一端を保持した状態で前記一対の輪針本体の間を前記連結紐の軸線に対して一定姿勢を維持した状態で摺動できるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の輪針は、前記頭部に、前記編み糸の一端を挟持し得るフック部を設けたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の輪針は、前記頭部に、前記連結紐の外形が前記中心孔まで通過可能に拡開できるスリットを設け、該スリットを通して前記連結紐を前記案内駒の中心孔まで挿入可能にしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の輪針は、前記頭部を、前記中心孔の中心軸線を含む面で分割した第1頭部と第2頭部から構成し、該第1頭部と第2頭部に、磁石と磁石または磁石と磁性体をそれぞれ設け、そのことによって磁気吸着力により合わせ面で合体して一体的に構成できるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の輪針は、前記重錘部に、金属からなる錘を固設したことを特徴とする。
本考案の請求項1に記載の輪針によれば、案内駒が編み糸の一端を保持した状態で、かつ輪針本体の間を連結紐の軸線に対して回転することなく垂直や水平方向等の一定の安定した姿勢(一定姿勢)を維持した状態で摺動移動ができる。また作り目の編み作業の終わりには、案内駒の位置と姿勢を目視できることで、作り目が捩じれまたは回転していないことを容易に確認でき、編物の作業性が向上する。
また、請求項2に記載の輪針によれば、案内駒の頭部に編み糸の一端を挟持するフック部を設けたことにより、編み糸の一端を容易に案内駒に保持して案内できる効果がある。
また、請求項3に記載の輪針によれば、頭部に連結紐が通過可能となるように拡開できるスリットを設け、案内駒に連結紐の外形を挿入可能に構成したことにより、案内駒を連結紐に容易に取り付けることができるし、連結紐から容易に取り外すこともできる効果がある。
また、請求項4に記載の輪針によれば、案内駒の頭部を中心孔の中心軸線を含む面で分割し、分割した第1頭部と第2頭部に、それぞれ磁石と磁石または磁石と磁性体をそれぞれ設けているので、その磁力によって吸着合体して頭部として一体的に構成できるばかりか、案内駒を連結紐に容易に取り付け取り外しができる。
また、請求項5に記載の輪針によれば、重錘部に、金属からなる錘を固設したことにより、案内駒は作り目を編んで順次送る垂直方向等の一定姿勢を維持できるし、連結紐に対して捩じれや回転することなく安定した状態で移動できる効果がある。
本考案に係る輪針は、左右一対の輪針本体2の根元部13,13同士を塩化ビニールやナイロン等の軟質な合成樹脂素材からなる可撓性を有する連結紐14を介して連結してなるものである。
輪針本体2を連結する連結紐14には、編み糸Sの一端を保持した案内駒20が略垂直や水平等の一定の方向を向いた一定姿勢を維持しながら連結紐14の軸線に対して捩じれや回転することなく輪針1の間を摺動自在に設けられている。
輪針本体2を連結する連結紐14には、編み糸Sの一端を保持した案内駒20が略垂直や水平等の一定の方向を向いた一定姿勢を維持しながら連結紐14の軸線に対して捩じれや回転することなく輪針1の間を摺動自在に設けられている。
以下、添付図面に従って本考案の輪針の第1実施例を説明する。図1ないし図3に示す輪針1は、木や竹またはアルミニウムやステンレス等の合成樹脂や金属からなる二本の輪針本体2からなり、各輪針本体2の根元部13と塩化ビニールやナイロン等の軟質な合成樹脂素材からなる可撓性を有する連結紐14を介して連結されている。
連結紐14の長手方向の軸線に対する横断面形状は、円または楕円等の曲がり易い形状をしている。輪針本体2の根元部13を部分的に断面した図2(a)および図2(b)に示すように、輪針本体2の根元部13に形成された挿入口13a内に挿入された連結紐14の先端部15は、接着剤や鋲等で根元部13の挿入口13a内に固定されている。
なお本実施例では、連結紐14を横断面形状を円状の長尺な紐として構成しているが、必要により矩形や扁平な板状の合成樹脂製フイルムとして構成してもよい。
連結紐14の長手方向の軸線に対する横断面形状は、円または楕円等の曲がり易い形状をしている。輪針本体2の根元部13を部分的に断面した図2(a)および図2(b)に示すように、輪針本体2の根元部13に形成された挿入口13a内に挿入された連結紐14の先端部15は、接着剤や鋲等で根元部13の挿入口13a内に固定されている。
なお本実施例では、連結紐14を横断面形状を円状の長尺な紐として構成しているが、必要により矩形や扁平な板状の合成樹脂製フイルムとして構成してもよい。
上記連結紐14には、一対の輪針本体2の間を摺動自在に案内駒20を後述するように組み付けることができる。該案内駒20は、塩化ビニールやナイロン等の合成樹脂からなる頭部21と、該頭部21の下部には同じく合成樹脂からなる棒状の連結部26が連結固定され、さらに該連結部26の下部には同じく合成樹脂からなる円筒状の重錘部27が一体的に連結固定されている。前記頭部21の上部には、編み糸Sの一端を挟持する柔軟な合成樹脂からなるフック部22が固定されている。
該フック部22は、合成樹脂の弾性復元力により編み糸Sの一端を挟むことができる。該フック部22の挟持片23は、編み糸Sを通過できるように開拡可能で、その後、挟持片23は編み糸Sを弾性復元力により挟む方向に閉じる。なお本実施例では、合成樹脂製フックの弾性復元力を利用して挟持しているが、代わりに金属製のスプリングの弾性力を利用したフック部22として構成することも可能であることは勿論である。
該フック部22は、合成樹脂の弾性復元力により編み糸Sの一端を挟むことができる。該フック部22の挟持片23は、編み糸Sを通過できるように開拡可能で、その後、挟持片23は編み糸Sを弾性復元力により挟む方向に閉じる。なお本実施例では、合成樹脂製フックの弾性復元力を利用して挟持しているが、代わりに金属製のスプリングの弾性力を利用したフック部22として構成することも可能であることは勿論である。
図2(a)のA矢視図である図3に示すように、頭部21の中心位置には、連結紐14の外形と摺動自在に緩く嵌る中心孔16が貫通している。頭部21の左側の下方位置には、連結紐14を中心孔16の内部まで挿入して通過できるように、上下に拡開可能なスリット25が中心孔16まで開設されている。
該スリット25を合成樹脂の弾力に抗して連結紐14の外形が通過できるように上下に拡開させて、案内駒20を連結紐14に組み付けることができる。
該スリット25を合成樹脂の弾力に抗して連結紐14の外形が通過できるように上下に拡開させて、案内駒20を連結紐14に組み付けることができる。
前記頭部21の下部には、棒状の連結部26が下方に伸びる状態で一体的に連結固定されている。さらに該連結部26の下部には、円筒状の重錘部27が固定されている。該重錘部27の中心位置には、鉄やステンレス等の金属からなる錘28が固設されている。この構造により、案内駒20は下方が重い安定した形態を形成している。
一対の輪針本体2を、連結紐14を左右に延伸して空中に張った状態では、前記案内駒20は錘28の重力により、略垂直方向を向いた安定した一定姿勢を維持して連結紐14に保持される。
一対の輪針本体2を、連結紐14を左右に延伸して空中に張った状態では、前記案内駒20は錘28の重力により、略垂直方向を向いた安定した一定姿勢を維持して連結紐14に保持される。
以上のように構成された本考案の輪針1によれば、編み糸Sの編み始めには、図4左上方に示す一方の輪針本体2で作り目を編むことから開始する。その際、編み糸Sの一端をフック部22の挟持片23を樹脂の弾性力に抗して上方に開き、その後弾性復元力により編み糸Sを挟んで保持させる。
そして、これから作る編物が必要とする数の作り目を編んでゆく。この作り目の編み作業時には、図4に示すように、左上方の輪針本体2から連結紐14を通して他方の輪針本体2側のF矢印方向へ順次編みながら送る。送り出される作り目は、案内駒20に案内されて数珠つなぎ状に連結紐14の長手方向の軸線に対して捩じれや回転することなく、略一定の方向例えば垂直を向く一定姿勢を維持しながら整然と右方向へ送ることができる。
そして、これから作る編物が必要とする数の作り目を編んでゆく。この作り目の編み作業時には、図4に示すように、左上方の輪針本体2から連結紐14を通して他方の輪針本体2側のF矢印方向へ順次編みながら送る。送り出される作り目は、案内駒20に案内されて数珠つなぎ状に連結紐14の長手方向の軸線に対して捩じれや回転することなく、略一定の方向例えば垂直を向く一定姿勢を維持しながら整然と右方向へ送ることができる。
上記作り目編みの作業時には、作り目は連結紐14に対して摺動自在な案内駒20に挟持され、連結紐14の軸線に対して捩じれまたは回転することなく安定した一定姿勢を維持して整然と順次送り出すことができる。この作り目作業では、最初から途中、そして最終に至るまで案内駒20に案内されて捩じれることなく作り目を編み終えることができる。
例えば連結紐14をテーブル等の水平面に置かれた状態で編む場合でも、案内駒20は連結部26と重錘部27の下に安定した形態により、その送りの一定姿勢例えば水平な姿勢を変えることなく、他方の輪針本体2の方向へ整然と送ることができる。また、案内駒20の移動位置とその移動中の姿勢は、作業者は容易に目視で確認できる。この案内駒20による作り目の整列案内状態での送り効果は、手編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。
例えば連結紐14をテーブル等の水平面に置かれた状態で編む場合でも、案内駒20は連結部26と重錘部27の下に安定した形態により、その送りの一定姿勢例えば水平な姿勢を変えることなく、他方の輪針本体2の方向へ整然と送ることができる。また、案内駒20の移動位置とその移動中の姿勢は、作業者は容易に目視で確認できる。この案内駒20による作り目の整列案内状態での送り効果は、手編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。
第2の実施例である図5(a)と(b)に示す案内駒20は、頭部21が上下に2分割されている。この第2実施例の頭部21は、上下に2分割された頭部の合わせ面29同士を合わせて合体させる。合体して形成される各頭部21は、中心孔16の中心軸線Cを含む面で分割して第1頭部21aと第2頭部21bに分割されている。
また図5(a)は、第2頭部21bの中心孔16の一部である下半円部に連結紐14を載置する。その後、第1頭部21aの中心孔16の一部である上半円部に連結紐14を上方から重ねる前の状態を示した図である。図5(b)は、第1頭部21aと第2頭部21bを合体して、案内駒20の中心孔16に連結紐14を載置挿入して取り付けた後の右側面から見た図である。
また図5(a)は、第2頭部21bの中心孔16の一部である下半円部に連結紐14を載置する。その後、第1頭部21aの中心孔16の一部である上半円部に連結紐14を上方から重ねる前の状態を示した図である。図5(b)は、第1頭部21aと第2頭部21bを合体して、案内駒20の中心孔16に連結紐14を載置挿入して取り付けた後の右側面から見た図である。
上側の第1頭部21aの合わせ面29側には、磁石M1が2個埋め込まれて固定されている。一方、下側の第2頭部21bには、前記磁石M1と吸着する磁石M2が合わせ面29側に2個埋め込まれて固定されている。また第1頭部21aの上部には、前記フック部22が固定されている。
該フック部22は、合成樹脂の弾性復元力により編み糸Sを挟むことができる。該フック部22の挟持片23は、編み糸Sの一端を通過させるために上下に開拡可能で、その後、挟持片23は編み糸Sを弾性復元力により編み糸Sを挟む方向に閉じることができる。
該フック部22は、合成樹脂の弾性復元力により編み糸Sを挟むことができる。該フック部22の挟持片23は、編み糸Sの一端を通過させるために上下に開拡可能で、その後、挟持片23は編み糸Sを弾性復元力により編み糸Sを挟む方向に閉じることができる。
前記第2頭部21bの下部には、棒状の連結部26が下方に伸びた状態で一体的に連結固定されている。さらに該連結部26の下部には、円筒状の重錘部27が連結固定されている。該重錘部27の中心位置には、金属からなる錘28が固設されている。
一対の輪針本体2を、左右に連結紐14を介して空中に張った状態では、前記案内駒20は錘28によって重力方向を向いた安定した一定姿勢で連結紐14の軸線に対して略垂直な姿勢を維持しながら摺動移動可能である。
一対の輪針本体2を、左右に連結紐14を介して空中に張った状態では、前記案内駒20は錘28によって重力方向を向いた安定した一定姿勢で連結紐14の軸線に対して略垂直な姿勢を維持しながら摺動移動可能である。
図5の第2の実施例の案内駒20を連結紐14に組み付ける場合には、例えば第2頭部21bの下半円で上に開口した中心孔16に連結紐14の下半分を挿入して重ね合わせる。次に第1頭部21aの上半円で下に開口した中心孔16に連結紐14の上半分を重ね合わる。このときに、上記磁石M1と磁石M2の磁力により、第1頭部21aと第2頭部21bは磁気吸着して一体化して案内駒20が形成される。本実施例では、第1頭部21aと第2頭部21bにそれぞれ磁石を設けたが、一方の頭部に磁石を設け、他方にはこの磁石に吸着される磁性体の金属を設けてもよい。
本実施例では、案内駒に埋め込まれて固定された磁石によって磁力吸着できることで、連結紐14への案内駒20の組み付けや取り外しが極めて容易になる効果がある。なお、本実施例では、頭部21が中心軸線Cを含む面で上下に2分割しているが、垂直な面で左右に2分割しても良いし、また斜めの面で頭部21を2分割して構成しても同様な効果がある。
本実施例では、案内駒に埋め込まれて固定された磁石によって磁力吸着できることで、連結紐14への案内駒20の組み付けや取り外しが極めて容易になる効果がある。なお、本実施例では、頭部21が中心軸線Cを含む面で上下に2分割しているが、垂直な面で左右に2分割しても良いし、また斜めの面で頭部21を2分割して構成しても同様な効果がある。
以上のように構成された第2実施例の輪針1によれば、編み糸Sの編み始めには、一方の輪針本体2で作り目を編むことから始める。その際、編み糸Sの一端を上記フック部22の挟持片23を上方に開いて編み糸Sを挟み保持させる。その後、編物が必要とする数の作り目を順に編んでゆく。
この作り目の編み作業持には、上記と同様に一方の輪針本体2から連結紐14を通して他方の輪針本体2側へ順に送る。送り出される作り目は、案内駒20に案内されて数珠つなぎ状に連結紐14の長手軸線に対して垂直姿勢等の一定姿勢を維持しながら整然と順に送ることができる。
この作り目の編み作業持には、上記と同様に一方の輪針本体2から連結紐14を通して他方の輪針本体2側へ順に送る。送り出される作り目は、案内駒20に案内されて数珠つなぎ状に連結紐14の長手軸線に対して垂直姿勢等の一定姿勢を維持しながら整然と順に送ることができる。
上記作り目編みの作業時には、作り目は連結紐14に対して略垂直な一定姿勢や、あるいは平面に連結紐を寝かせた場合には、他の方向例えば水平に寝かせた一定姿勢を維持した状態の案内駒20に保持されて整然と送り出すことができる。
この作り目作業でも、最初から最終に至るまで案内駒20に案内されて捩じれや回転することなく作り目を編み終えることができる。また、案内駒20の移動位置とその一定の姿勢状態が目視で常に確認できる。この案内駒20による作り目の整列送り効果は、手編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。勿論、本願考案の範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではない。
この作り目作業でも、最初から最終に至るまで案内駒20に案内されて捩じれや回転することなく作り目を編み終えることができる。また、案内駒20の移動位置とその一定の姿勢状態が目視で常に確認できる。この案内駒20による作り目の整列送り効果は、手編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。勿論、本願考案の範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではない。
以上のように構成された輪針1によれば、編み始めに編んだ作り目を連結紐の長手軸線に対して捩じれや回転することなく整然と送ることができ、編物を円滑に編み進むことができる。
また編み作業の途中や終わりの際は、作り目の位置と整列状態を容易に目視で確認できる等、編み作業の作業性を高める効果がある。
また編み作業の途中や終わりの際は、作り目の位置と整列状態を容易に目視で確認できる等、編み作業の作業性を高める効果がある。
本考案は、編物を編む輪針1に用いられるものである。
S 編み糸
C 中心軸線
M1,M2 磁石
1 輪針
2 輪針本体
13 根元部、13a 挿入口
14 連結紐
15 先端
16 中心孔
20 案内駒
21 頭部、21a 第1頭部、21b 第2頭部
22 フック部
23 挟持片
25 スリット
26 連結部
27 重錘部
28 錘
C 中心軸線
M1,M2 磁石
1 輪針
2 輪針本体
13 根元部、13a 挿入口
14 連結紐
15 先端
16 中心孔
20 案内駒
21 頭部、21a 第1頭部、21b 第2頭部
22 フック部
23 挟持片
25 スリット
26 連結部
27 重錘部
28 錘
Claims (5)
- 先端に尖鋭部を有する一対の輪針本体と、該輪針本体の根元部に可撓性素材からなる連結紐の先端部を固定することにより輪針本体同士を連結した輪針において、
前記連結紐の外形と遊嵌合する大きさの中心孔を貫通した頭部と連結部および重錘部からなる案内駒を設け、前記中心孔に前記連結紐を挿入することで前記案内駒を連結紐に取付け、かつ前記案内駒は編み糸の一端を保持した状態で前記一対の輪針本体の間を前記連結紐の軸線に対して一定姿勢を維持した状態で摺動できることを特徴とする輪針。 - 前記頭部には、前記編み糸の一端を挟持するフック部を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載の輪針。
- 前記頭部には、前記連結紐の外形が前記中心孔まで通過可能に拡開できるスリットを設け、該スリットを通して前記連結紐を前記案内駒の中心孔まで挿入可能に構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項または第2項に記載の輪針。
- 前記頭部には、前記中心孔の中心軸線を含む面で分割した第1頭部と第2頭部からなり、該第1頭部と第2頭部には、磁石と磁石または磁石と磁性体をそれぞれ設けることによって該磁石によって互いの合わせ面で吸着合体して前記頭部を一体的に構成できることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1または第2項に記載の輪針。
- 前記重錘部には、金属からなる錘を固設したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1に記載の輪針。
Priority Applications (1)
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JP2018002131U JP3217596U (ja) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | 輪針 |
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JP2018002131U JP3217596U (ja) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | 輪針 |
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JP3217596U true JP3217596U (ja) | 2018-08-16 |
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Family Applications (1)
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