JP3216243U - 磁石型クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】楽しみが2倍となる、表裏面に図柄を表示した磁石型クリップを提供する。【解決手段】一定の厚さを有する中空の板状体の内部に永久磁石3を内蔵し、板状体の表裏面に図柄を施し、永久磁石の磁力により強磁性体から成る取付面に図柄を選択して固着自在とした。また、中空の板状体は、板体の外周縁を立ち上げて形成した外蓋1の凹部1bを、外蓋と同形であって外蓋より一回り小さい大きさの内蓋2に嵌合して形成した。さらに、中空の板状体の材質をブリキとした。【選択図】図1
Description
この考案は、板状のブリキ(薄い鉄板に錫メッキを施したもの)等の金属の表面に、絵、写真、記号等を印刷し、裏面に、取付具として安全ピン等を取付けて形成した、いわゆる缶バッジ(以下、「缶バッジ」と言う。)から派生したもので、裏面に磁石を取付けたクリップ(以下、「磁石型クリップ」と言う。)に関するものである。
表面に、アニメのキャラクターの絵、写真、その他、記号、模様などさまざまな図柄をブリキ等の金属に印刷した缶バッジが製作され、販売されている。購入者は、それを自身の衣服や帽子に取付けて楽しんでいる。
また、昨今では、上記缶バッジにおいても、金属印刷の進歩により、より精密で高度な印刷行えるようになり、紙の印刷と比べ、金属質の光沢により、かなりの臨場感、親近感及び高級感の持てる印刷が可能となっている。さらに、缶バッジの場合、上記感覚は、長期の間の保持使用でも風化し難い。
以上の様な缶バッジの中で、裏面の取付具として、安全ピンに代えて磁石を取付けたものがある。このタイプは、衣服等よりもホワイトボードや冷蔵庫等の強磁性体から成る取付面に、メモや何かのペーパー等を挟んでクリップとして使用されている、いわゆる磁石型缶バッジ、又は磁石型クリップである。
この様な磁石型缶バッジとしては、非特許文献1に記載されたものがある。
インターネットのWWWにおいて、「磁石型缶バッジ」でYahoo検索の結果(画像)の一部
上記非特許文献1に記載されている磁石型缶バッジでは、表面だけにしか絵等の図柄が施されておらず、この様な磁石型缶バッジでは1つの表示面の図柄による1つの楽しみしかない。しかしながら、裏面にも図柄を設けることが出来るようになれば、2つの表示面となり、使用者は、2つの表示面の図柄の中から外側にする図柄を選択することが出来、楽しみが2倍となる。
この考案は、これらの点に鑑みて為されたもので、表裏面に図柄を表示した磁石型クリップを提供して上記課題を解決するものである。ここで、クリップとしたのは、バッジと言うと上述の通り衣服等に付けるイメージがあるが、この磁石型のタイプのものはもっぱらクリップとして強磁性体の取付面にメモ等を挟んで取付けるので磁石型クリップとした。従って、磁石型缶バッジも含むものである。
請求項1の考案は、一定の厚さを有する中空の板状体の内部に磁石を内蔵し、上記板状体の表裏面に図柄を施し、上記磁石の磁力により強磁性体から成る取付面に固着自在とした磁石型クリップとした。
請求項2の考案は、上記中空の板状体は、板体の外周縁を立ち上げて形成した外蓋の凹部を、当該外蓋と同形であって当該外蓋より一回り小さい大きさの内蓋に嵌合して形成した上記請求項1に記載の磁石型クリップとした。
請求項3の考案は、上記中空の板状体の材質をブリキとした上記請求項1又は2の何れかに記載の磁石型クリップとした。
請求項1の考案によれば、従来の磁石型缶バッジの表裏面にも図柄を施すようにしたので、1つの磁石型クリップに、2つの表示面が設けられ、使用者は、2つの表示面の図柄の中から外側にする図柄を選択することが出来、楽しみが2倍となる。
また、請求項2の考案によれば、円板の外周縁を立ち上げて形成した外蓋の凹部を、当該外蓋と同形であって当該外蓋より一回り小さい大きさの内蓋に嵌合して形成する様にしたので、磁石型クリップを少ない工程で容易に形成することが出来、コストの削減に役立つものである。
また、請求項3の考案によれば、上記磁石型クリップを形成する板状体の材質をブリキとしたので、図柄の印刷も行い易く、ホワイトボードや冷蔵庫のドアなどの強磁性体から成る取付面に、メモ等を挟んで取付け易く、また、取り外しも容易に出来るものである。
(実施例1)
以下、この考案の実施例1の磁石型クリップを図に基づいて説明する。この実施例1の磁石型クリップAは、図2に示す様に、ブリキ製の板体で円板を形成し、この円板の外周縁1aを立ち上げて外蓋1を形成し、同様に、図3に示すように、上記外蓋1より一回り小さい同形の内蓋2を形成する。この時、後述する上記外蓋1と内蓋2を嵌合し、一体に成形し易い様に、内蓋2の外周縁2aを予めやや内側に傾斜させておく。
以下、この考案の実施例1の磁石型クリップを図に基づいて説明する。この実施例1の磁石型クリップAは、図2に示す様に、ブリキ製の板体で円板を形成し、この円板の外周縁1aを立ち上げて外蓋1を形成し、同様に、図3に示すように、上記外蓋1より一回り小さい同形の内蓋2を形成する。この時、後述する上記外蓋1と内蓋2を嵌合し、一体に成形し易い様に、内蓋2の外周縁2aを予めやや内側に傾斜させておく。
また、外蓋1及び内蓋2の形成の前に、これらを形成するブリキ製の板体上に、予め所望の絵、写真、記号等の印刷を夫々行っておく。
その後、上記内蓋2の凹部2bの中に円板形状の永久磁石3(図1及び図4参照)を配置し、その上から、内蓋2の外周縁2aが外蓋1の外周縁1aの内側になる様に、上記外蓋1の凹部1bを外側から被せて嵌合し、突出している上記外蓋1の外周縁1aの先端縁を上記内蓋2上にかしめて、図1及び図4に示す様に、上記内蓋2と上記外蓋1を一体のものとして磁石型クリップAを完成させる。
この磁石型クリップAによれば、表裏面のどちらにも図柄の印刷を施しているため、従来は図柄の表示面が1つだったのを2つにすることが出来、2つの表示面を持たせることが出来るため、二通りの使用が出来る。すなわち、どちらの面を外面とするか選ぶことが出来、楽しみが2倍となる。
その後、以上の様な磁石型クリップAをホワイトボード(図示省略)や冷蔵庫のドア(図示省略)などの強磁性体から成る取付面に、メモ等を挟んで上記永久磁石3の磁力により取り付ける。
また、この磁石型クリップAを企業のキャンペーンやイベントの広告用に使用する場合、この磁石型クリップAの表示面の一面に、企業の広告の印刷を施し、他面には、消費者が興味を抱く絵や写真、又は羨望するタレントの写真やアニメのキャラクターの絵などを印刷する。
この様な磁石型クリップを街頭で配布すれば、この磁石型クリップの一面の広告の有無よりも他面のタレントの写真に興味が惹かれ、通行人がこの磁石型クリップを受け取る確率は格段に高くなると思われる。この後、この磁石型クリップのどちらの面を外面として使用するかはこの通行人の自由であるが、この磁石型クリップを受け取った以上、必ず広告面も見ることとなり、広告宣伝機能を果たすものである。
次に、この磁石型クリップAに施された図柄の一例として、図5(a)〜(c)に記載する。上段のものが表面、下段のものを裏面として、アニメのキャラクター、番号、イベントの案内、商品広告等々を設けたものである。
また、円板の外周縁1aを立ち上げて形成した外蓋1の凹部1bを、この外蓋1と同形であってこの外蓋1より一回り小さい大きさの内蓋2に嵌合して形成したので、磁石型クリップAを少ない工程で容易に形成することが出来、コストの削減に役立つものである。
上記実施例1では、磁石型クリップAを形成する板体の材質としてブリキを使用したが、内側に永久磁石3を配置して、ホワイトボードや冷蔵庫のドア等の強磁性体から成る取付面に、紙等を挟んで上記永久磁石3の磁力により取り付けられるものならばブリキに限らず、プラスティックなど他の材質から成るものでも良い。
また、この磁石型クリップAの表裏面に図柄を施すのに印刷によることとしたが、図柄を施すのは印刷に限らず、他の方法でも良い。
さらに、内蓋2の凹部2bに、外蓋1の凹部1bを外側から被せて嵌合し、一体に形成しているが、これに限らず、磁石型クリップAを形成する他の方法としては、例えば、図6に示すように、プラスティックであれば外蓋と内蓋の各外周縁にねじ山4を設けてねじ嵌合させる、図7に示すように、外蓋に内蓋を圧入させる、又は、図8に示すように、外蓋と内蓋を合わせて夫々の外周縁の外側をハンダ5によりハンダ付けするとか、他の方法でも良い。
さらに、磁石型クリップAの形状としては、円形状に限るものではなく、四角形状など、磁石型クリップが形成できる形状なら何でも良い。
A 磁石型クリップ
1 外蓋 1a 外周縁 1b 凹部
2 内蓋 2a 外周縁 2b 凹部
3 永久磁石 4 ねじ山 5 ハンダ
1 外蓋 1a 外周縁 1b 凹部
2 内蓋 2a 外周縁 2b 凹部
3 永久磁石 4 ねじ山 5 ハンダ
Claims (3)
- 一定の厚さを有する中空の板状体の内部に磁石を内蔵し、上記板状体の表裏面に図柄を施し、上記磁石の磁力により強磁性体から成る取付面に固着自在としたことを特徴とする、磁石型クリップ。
- 上記中空の板状体は、板体の外周縁を立ち上げて形成した外蓋の凹部を、当該外蓋と同形であって当該外蓋より一回り小さい大きさの内蓋に嵌合して形成したことを特徴とする、上記請求項1に記載の磁石型クリップ。
- 上記中空の板状体の材質をブリキとしたことを特徴とする、上記請求項1又は2の何れかに記載の磁石型クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000673U JP3216243U (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 磁石型クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000673U JP3216243U (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 磁石型クリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3216243U true JP3216243U (ja) | 2018-05-24 |
Family
ID=62186622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018000673U Active JP3216243U (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | 磁石型クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3216243U (ja) |
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2018
- 2018-02-26 JP JP2018000673U patent/JP3216243U/ja active Active
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