JP3215309U - プラズマ発生装置及び発光分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの遮蔽性を高く保ちながら、作業性を向上できるプラズマ発生装置及び発光分析装置を提供する。【解決手段】プラズマ発生装置は、プラズマトーチ1と、誘導コイル14と、トーチホルダ51と、シールドケース10とを備える。シールドケース10内において、トーチホルダ51は、プラズマトーチ1を保持している。シールドケース10とトーチホルダ51とは、一体的に構成されている。メンテナンスの際には、プラズマユニット30自体を交換することで、プラズマトーチ1等の部品を交換できる。その結果、作業性を向上できる。また、シールドケース10に開口部を形成する必要がないため、ノイズの遮蔽性を高く保つことができる。【選択図】 図3

Description

本考案は、プラズマを発生させるためのプラズマ発生装置、及び、当該プラズマ発生装置を備える発光分析装置に関するものである。
従来より、例えば、ICP(誘導結合プラズマ:Inductively Coupled Plasma)発光分析装置やなどの分析装置には、誘導コイルに高周波電力を供給することにより、プラズマトーチにプラズマを生成するような構成が採用されている。ICP発光分析装置において、測定対象となる試料は、霧化されてキャリアガスとともにプラズマへと噴出され、その結果、試料中の成分が励起発光する。このとき発生する光を回折格子で分光し、光検出器で検出することにより、試料中の成分に固有の発光スペクトルを得ることができる。
このようなプラズマ発生装置では、誘導コイルに高周波電力が供給されるため、誘導コイルから周囲に向けてノイズが放射される。このノイズは、装置における誤動作等の原因となるばかりでなく、周囲に配置された他の電子機器の誤動作等の原因にもなり得る。そこで、従来より、プラズマ発生装置では、ノイズが周囲に漏洩しないように、ノイズ源を専用の筐体で覆ってシールドを施している(例えば、下記特許文献1参照)。
また、プラズマ発生装置では、プラズマトーチの交換等のメンテナンス作業を定期的に実施する必要がある。一方、プラズマトーチ等の光源部は、上記したように、筐体で覆われている。そのため、ユーザは、筐体の内部に対して作業等を行うこととなる。
実用新案登録第3118434号公報
上記したようなメンテナンス作業は、筐体内の部品に対する作業となるため、作業をするためのスペースが十分でなく、作業性が低いという不具合が生じる。そして、プラズマトーチの取付ミスや、プラズマトーチを落下させて破損が生じる可能性も高くなってしまう。
また、ICP質量分析装置において、放射線を多く含む試料を用いる場合もある。この場合には、装置全体をコンクリートで形成された大型のセルで囲うとともに、安全性の観点からマスタースレーブマニピュレータ(MSM)などのロボットアームを用いてメンテナンス作業を行う。この際には、ロボットアームで作業ができるように、プラズマトーチを覆う筐体に大きな開口部を形成する必要がある。しかし、このように、筐体に大きな開口部を形成すると、筐体におけるノイズの遮蔽性能が低下するという不具合が生じる。また、ロボットアーム(MSM)での操作となるため、さらに、作業性が低下し、プラズマトーチ等の部品が破損する可能性も高くなる。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ノイズの遮蔽性を高く保ちながら、作業性を向上できるプラズマ発生装置及び発光分析装置を提供することを目的とする。
(1)本考案に係るプラズマ発生装置は、誘導コイルと、プラズマトーチと、トーチホルダと、シールドケースとを備える。前記誘導コイルは、電磁界を形成する。前記プラズマトーチは、前記誘導コイルの内側に設けられた筒状の部材により構成され、前記誘導コイルにより形成される電磁界の作用により内部にプラズマが形成される。前記トーチホルダは、前記プラズマトーチを保持する。前記シールドケースは、前記トーチホルダと一体的に構成され、前記プラズマトーチの周囲を覆う。
このような構成によれば、プラズマトーチは、トーチホルダにより保持されており、トーチホルダは、シールドケースと一体的に構成されている。
そのため、プラズマトーチ、トーチホルダ及びシールドケースを、1つのユニットとして一体的に扱い、このユニット自体を交換するようにすれば、シールドケース内に対する作業を行うことなく、プラズマトーチ等の部品を交換できる。
その結果、作業性を向上できる。
また、マスタースレーブマニピュレータ(MSM)などのロボットアームを用いてメンテナンス作業を行う場合であっても、プラズマトーチ、トーチホルダ及びシールドケースを1つのユニットとし、このユニット自体を交換するため、シールドケースに開口部を形成する必要がない。そのため、ノイズの遮蔽性を高く保つことができる。
このように、本考案に係るプラズマ発生装置によれば、ノイズの遮蔽性を高く保ちながら、作業性を向上できる。
(2)また、前記プラズマ発生装置は、位置決め部をさらに備えてもよい。前記位置決め部は、前記トーチホルダに設けられ、前記シールドケースと一体的に前記トーチホルダを位置決めする。
このような構成によれば、プラズマトーチ、トーチホルダ及びシールドケースを1つのユニットとし、このユニットを位置決め部により正確に位置決めできる。
そのため、プラズマを正確な位置で発生させることができる。そして、プラズマから発光する光を正確な位置に照射できる。
(3)また、前記位置決め部は、前記シールドケースの外側に突出するように前記トーチホルダに設けられていてもよい。
このような構成によれば、プラズマトーチ、トーチホルダ及びシールドケースを、正確に位置決めできる。
(4)また、前記プラズマ発生装置は、冷却機構をさらに備えてもよい。前記冷却機構は、前記シールドケースと一体的に構成され、当該シールドケースを冷却する。
このような構成によれば、プラズマトーチで発生したプラズマでシールドケースが高温になった場合に、冷却機構によって、シールドケースを冷却できる。
そのため、シールドケースを安定した状態に保つことができ、熱によるシールドケースの変形等を抑制できる。
(5)また、本考案に係る発光分析装置は、前記プラズマ発生装置を備える。前記発光分析装置では、前記プラズマ発生装置におけるプラズマから発光する光を検出して分析を行う。
本考案によれば、プラズマトーチは、トーチホルダにより保持されており、トーチホルダは、シールドケースと一体的に構成されている。そのため、プラズマトーチ、トーチホルダ及びシールドケースを、1つのユニットとして一体的に扱い、このユニット自体を交換するようにすれば、シールドケース内に対する作業を行うことなく、プラズマトーチ等の部品を交換できる。その結果、ユーザの作業性を向上できる。また、シールドケースに開口部を形成する必要がないため、ノイズの遮蔽性を高く保つことができる。
本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置を備えた発光分析装置を概略的に示した図である。 図1の発光分析装置の具体的な構成例を示した図である。 図1のプラズマユニットを一側面から見た状態の断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。
1.発光分析装置の概念的構成
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマ発生装置を備えた発光分析装置を概略的に示した図である。図1では、発光分析装置の全体的な構成を概念的に示している。
この発光分析装置は、ICP(誘導結合プラズマ:Inductively Coupled Plasma)発光分析装置であり、プラズマトーチ1、高周波電力供給部2、プラズマガス供給部3、補助ガス供給部4、キャリアガス供給部5、霧化装置6、測光部7などを備えている。
プラズマトーチ1には、試料供給管11、補助ガス供給管12及びプラズマガス供給管13が備えられている。これらの供給管11,12,13は同心円上に設けられており、試料供給管11の外側が間隔を隔てて補助ガス供給管12により覆われるとともに、補助ガス供給管12の外側が間隔を隔ててプラズマガス供給管13により覆われている。プラズマガス供給管13の先端部は、巻回された誘導コイル14内に挿入されている。誘導コイル14には、高周波電力供給部2から高周波電力が供給され、これにより、誘導コイル14の内側に高周波電磁界が形成される。
補助ガス供給管12とプラズマガス供給管13との間の筒状の空間は、プラズマガス流路15を構成している。プラズマガス流路15内には、例えば、アルゴンガスからなるプラズマガスが導入される。プラズマガスは、プラズマガス供給部3からプラズマガス流路15内に供給され、プラズマトーチ1の先端側に向かってプラズマガス流路15内を螺旋状に移動する。そして、プラズマトーチ1の先端部において、誘導コイル14が形成する高周波電磁界によってプラズマガスが電離され、プラズマ18が生成される。このとき生成されるプラズマ18は、筒状(ドーナツ状)となる。
試料供給管11と補助ガス供給管12との間の筒状の空間は、補助ガス流路16を構成している。補助ガス流路16内には、例えば、アルゴンガスからなる補助ガスが導入される。補助ガスは、補助ガス供給部4から補助ガス流路16内に供給され、プラズマトーチ1の先端側に向かって補助ガス流路16内を移動する。そして、プラズマトーチ1の先端部において、補助ガスがプラズマ18へと噴出される。この補助ガスの流量を調整することにより、プラズマ18の位置を制御することができる。
試料供給管11の内部空間は、試料流路17を構成している。測定対象となる試料Sは、霧化装置6により霧化されて霧化試料となった後、試料流路17内に導入される。霧化装置6には、ネプライザ61及びスプレーチャンバ62が備えられている。ネプライザ61には、例えば、アルゴンガスからなるキャリアガスがキャリアガス供給部5から供給される。液体の試料Sは、ネプライザ61により霧化され、キャリアガスとともにスプレーチャンバ62を介して試料流路17内に導入される。そして、霧化された試料Sは、プラズマトーチ1の先端側に向かって試料流路17内を移動し、筒状のプラズマ18の内側に噴出される。
霧化された試料Sは筒状のプラズマ18の内側を真っ直ぐ通過し、その過程で試料中の成分がプラズマ18に接触することにより、励起発光することとなる。測光部7は、プラズマ18において試料中の成分が励起発光した光を測定するためのものであり、集光レンズ71、回折格子72及び複数の光検出器73などを備えている。励起発光により生じた光は、プラズマ18からプラズマトーチ1の中心軸に沿って集光レンズ71に入射し、回折格子72の格子面に集光される。そして、回折格子72の格子面で分光された各波長の光が複数の光検出器73により検出され、その検出信号から得られる発光スペクトルに基づいて試料Sの分析を行うことができる。
2.発光分析装置の具体的構成
図2は、発光分析装置の具体的な構成例を示した図である。
発光分析装置は、上記した構成に加えて、セル8と、アーム9とを備えている。
セル8は、コンクリートからなり、大型の箱状に形成されている。この例では、発光分析装置で用いる試料Sは、放射線を多く含んでいる。試料Sは、セル8内に配置される霧化装置6で貯留されている。これにより、試料Sからの放射線がセル8によって遮蔽されている。セル8の壁面の一部には、開口81が形成されている。
アーム9は、セル8の内面に取り付けられている。アーム9は、マスタースレーブマニピュレータ(MSM)などのロボットアームであって、遠隔操作により動作する。
プラズマトーチ1は、シールドケース10内に収容された状態で、セル8内に配置されている。詳しくは後述するが、プラズマトーチ1及びシールドケース10は、プラズマユニット30として、ユニット化されており一体的に構成されている。
試料Sの分析の際にプラズマトーチ1から照射された光は、シールドケース10の窓101を通過し、コネクタ41及び光ファイバ42を介して、セル8の外部に設けられた測光部7に入射する。そして、上記したように、測光部7において、各波長の光が検出される。
この発光分析装置では、プラズマユニット30は、アーム9の動作により一定位置に配置される。また、プラズマトーチ1の交換等、メンテナンスが必要となる場合には、プラズマユニット30は、アーム9の動作により一定位置から開口81を介して外部に出される。そして、セル8の外部において、古いプラズマユニット30が回収され、新しいプラズマユニット30が準備される。アーム9は、新しいプラズマユニット30を開口81を介してセル8内に取り入れて、そのプラズマユニット30を一定位置に配置する。
このようにして、発光分析装置では、アーム9の動作により、プラズマユニット30の交換が行われる。
3.プラズマユニットの詳細構成
図3は、プラズマユニット30を一側面から見た状態の断面図である。図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。
プラズマユニット30は、上記したプラズマトーチ1、シールドケース10及び誘導コイル14に加えて、トーチホルダ51、保持部52及び冷却機構53などを備えている。
プラズマトーチ1及び誘導コイル14は、シールドケース10内に収容されている。上記したように、プラズマトーチ1の先端部(一端部)は、巻回された誘導コイル14内に挿入されている。プラズマトーチ1の他端部は、シールドケース10の外方に配置されている。
シールドケース10は、例えば、金属材料からなり、小型の箱状に形成されている。誘導コイル14及びプラズマトーチ1の先端部(一端部)は、高周波ノイズを発生するノイズ源となる。これらの部材が、シールドケース10内に収容されることで、ノイズが遮蔽される(シールドが施される)。
トーチホルダ51は、プラズマトーチ1を保持するための部材であって、シールドケース10内に配置されている。トーチホルダ51は、基台部511と、1対の突出部512とを備えている。
基台部511は、平板状に形成されており、シールドケース10内における下方に配置されており、シールドケース10の下壁とわずかに間隔を隔てて配置されている。基台部511は、例えば、固定具(図示せず)によりシールドケース10内で固定されている。すなわち、基台部511は、固定具で固定されることで、シールドケース10と一体的な部材として構成されている。また、図示しないが、基台部511には、基台部511に向かって押圧される押圧部が取付られており、この押圧部と基台部511とでプラズマトーチ1の中央部を挟み込むことで、シールドケース10内においてプラズマトーチ1を保持している。なお、基台部511は、シールドケース10と一体的に形成されていてもよい。
図3に示すように、各突出部512は、基台部511の側端部から水平方向に突出している。各突出部512は、シールドケース10の外方に配置されている。すなわち、トーチホルダ51は、シールドケース10の側壁を貫通しており、基台部511がシールドケース10の内方に配置され、各突出部512がシールドケースの外方に配置されている(各突出部512は、シールドケース10の外側に突出している)。各保持部512の先端部には、先端に向かって先細るテーパー面512Aが形成されており、各保持部512の中央部には、V字状の溝512Bが形成されている。なお、図示しないが、一方の突出部512の突出方向の寸法は、他方の突出部512の突出方向の寸法よりも大きい。突出部512が位置決め部の一例である。
図4に示すように、保持部52は、絶縁体であって、トーチホルダ51の基台部511から上方に向かって突出している。保持部52の先端部は、誘導コイル14と接続されている。すなわち、保持部52は、誘導コイル14を保持している。誘導コイル14の端部は、シールドケース10の外方まで延びている。
図3及び図4に示すように、冷却機構53は、シールドケース10を冷却するための機構であって、シールドケース10の上方に配置されている。冷却機構53は、冷却ボックス531と、流入管532と、流出管533とを備えている。
冷却ボックス531は、シールドケース10の上面に設けられており、シールドケース10と一体的に構成されている。図示しないが冷却ボックス531内には、冷却水が通過する流路が形成されている。
流入管532及び流出管533のそれぞれは、冷却ボックス531に接続されている。流入管532及び流出管533のそれぞれは、冷却ボックス531内の流路と連通している。
4.セル内へのプラズマユニットの取付
プラズマユニット30をセル8内(図2参照)の一定位置に取り付ける際には、まず、セル8の外部において、トーチホルダ51にプラズマトーチ1が固定(保持)されて、プラズマユニット30が構成される。そして、そのプラズマユニット30がアーム9によって、セル8内に取り入れられる。
また、セル8内には、図3に示す取付部材90が設けられている。取付部材90は、上下方向に延びており、セル8内において固定されている。取付部材90には、1対の凹部91が形成されている。各凹部91は、取付部材91の側面から水平方向に窪んでいる。なお、図3では1つの凹部91のみを示している。また、図示しないが、凹部91には、上下方向に延びるプランジャが設けられている。このプランジャは、上下方向に移動可能に構成されており、例えば、ばねによって、凹部91の内方側(中央側)に向かって付勢されている。
プラズマユニット30は、アーム9の動作により、各突出部512が各凹部91に挿入されるように、取付部材90に近づけられて一定位置に配置される。
具体的には、まず、プラズマユニット30における一方の突出部512(突出方向の寸法が大きい突出部512)の先端部が、取付部材90における一方の凹部91に挿入される。これにより、プラズマユニット30のおよその位置決めが行われる。
その後、プラズマユニット30における突出部512(突出方向の寸法が大きい突出部512)の先端部が、取付部材90における他方の凹部91に挿入される。
次いで、破線で示すように、各突出部512が各凹部91内にさらに挿入されるように、プラズマユニット30が取付部材90側に移動される。
すると、各凹部91内のプランジャ(図示せず)が各突出部512のテーパー面512Aに当接する。さらにプラズマユニット30が取付部材90側に移動されると、各凹部91内のプランジャがテーパー面512Aによって押圧されて、各凹部91から退避する。
そして、さらにプラズマユニット30が取付部材90側に移動されると、各凹部91内のプランジャが各突出部512の溝512Bに入り込むように各凹部91の中央側に向かって進出する。
これにより、突出部512が取付部材90に固定されて、プラズマユニット30の取付(位置決め)が完了する。
また、プラズマユニット30が一定位置に取り付けられた状態で、プラズマユニット30の冷却機構53に冷却水を導入することが可能となる。図示しないが、誘導コイル14内には、誘導コイル14を冷却するための冷却水が導入されており、冷却機構53には、この冷却水が導入される。
具体的には、冷却水は、流入管532から流入し、冷却ボックス531内を通過した後、流出管533から流出する。
これにより、シールドケース10を冷却することができ、シールドケース10が長期間にわてって高温状態になることを抑制できる。特に、シールドケース10が小型化されているため、冷却機構53によりシールドケース10を冷却することが効果的である。
5.作用効果
(1)本実施形態によれば、プラズマ発生装置は、プラズマトーチ1と、誘導コイル14と、トーチホルダ51と、シールドケース10とを備える。図3に示すように、プラズマトーチ1、誘導コイル14及びトーチホルダ51は、シールドケース10内に収容されている。シールドケース10内において、トーチホルダ51は、プラズマトーチ1を保持している。シールドケース10とトーチホルダ51とは、一体的に構成されている。
すなわち、プラズマ発生装置において、プラズマトーチ1、誘導コイル14、トーチホルダ51及びシールドケース10は、プラズマユニット30として一体的に構成されている。
そのため、メンテナンスの際には、プラズマユニット30自体を交換することで、プラズマトーチ1等の部品を交換できる。
その結果、作業性を向上できる。
また、アーム9の操作によりプラズマユニット30を交換するが、プラズマユニット30自体を交換するため、シールドケース10に開口部を形成する必要がない。そのため、ノイズの遮蔽性を高く保つことができる。
このように、本実施形態によれば、ノイズの遮蔽性を高く保ちながら、作業性を向上できる。
(2)また、本実施形態によれば、プラズマ発生装置において、トーチホルダ51は、突出部512を備えている。プラズマユニット30をセル8内に取り付ける際には、図3に示すように、突出部512により、シールドケース10及びトーチホルダ51が一体的に位置決めされる。
そのため、プラズマユニット30を正確に位置決めできる。
その結果、プラズマ発生装置において、プラズマを正確な位置で発生させることができる。そして、プラズマから発光する光を正確な位置に照射できる。
(3)また、本実施形態によれば、プラズマ発生装置において、トーチホルダ51の突出部512は、図3に示すように、シールドケース10の外側に突出している。
そのため、プラズマユニット30を正確に位置決めできる。
(4)また、本実施形態によれば、プラズマ発生装置は、冷却機構53を備えている。図3に示すように、冷却機構53は、シールドケース10と一体的に構成されており、冷却水が流入されることで、シールドケース10を冷却する。
そのため、プラズマトーチ1で発生したプラズマでシールドケース10が温度が高くなった場合に、冷却機構53によって、シールドケース10を冷却できる。
その結果、シールドケース10を安定した状態に保つことができ、熱によるシールドケース10
の変形等を抑制できる。
6.変形例
以上の実施形態では、トーチホルダ51に突出部512が設けられており、プラズマユニット30が取り付けられる際には、突出部512が取付部材90の凹部91に挿入されるとして説明した。しかし、取付部材90に突出部が設けられ、トーチホルダ51に凹部が設けられ、プラズマユニット30が取り付けられる際に、これらが係合する構成であってもよい。
1 プラズマトーチ
10 シールドケース
14 誘導コイル
18 プラズマ
51 トーチホルダ
53 冷却機構
512 突出部

Claims (5)

  1. 電磁界を形成する誘導コイルと、
    前記誘導コイルの内側に設けられた筒状の部材により構成され、前記誘導コイルにより形成される電磁界の作用により内部にプラズマが形成されるプラズマトーチと、
    前記プラズマトーチを保持するトーチホルダと、
    前記トーチホルダと一体的に構成され、前記プラズマトーチの周囲を覆うシールドケースとを備えることを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 前記トーチホルダに設けられ、前記シールドケースと一体的に前記トーチホルダを位置決めするための位置決め部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  3. 前記位置決め部は、前記シールドケースの外側に突出するように前記トーチホルダに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ発生装置。
  4. 前記シールドケースと一体的に構成され、当該シールドケースを冷却するための冷却機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ発生装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラズマ発生装置を備え、
    前記プラズマ発生装置におけるプラズマから発光する光を検出して分析を行うことを特徴とする発光分析装置。
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