JP3215025U - 携帯用マイナスイオン発生加湿器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンディタイプで任意の場所に自由に持ち運んで使用が可能な携帯用マイナスイオン発生加湿器を提供する。【解決手段】柱状の本体下部に配置された水タンクと、水タンクの上方に配置され、水タンク内の水を本体の中央において吸い上げて上方へと運ぶ綿棒と、綿棒の上方に配置されて、綿棒から供給される水を霧化して本体上面の中央放出孔1730から外部上方へ放出する超音波霧化ユニットと、綿棒の周囲に配置された内蔵バッテリー及びマイナスイオン発生器と、を備える。マイナスイオンは、中央放出孔の周囲であって本体上面に設けられたマイナスイオン放出孔1710(a)〜(d)から放出される。また、本体上面には空気取り入れ孔1720(a)〜(d)を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、ユーザがコンセントの有無を考慮することなく、室内・室外等任意の場所に簡単に持ち運び及び配置可能な携帯用マイナスイオン発生加湿器に関する。
従来の美容用加湿器は水分が気化して供給される単純な機能だけで、場合によっては供給する加湿空気の中には有害物質や有害微生物が含まれていることもあって、皮膚美容の効果が悪くなるとの問題を解決するために、加湿空気と陰イオンが供給されるようにする発明が下記特許文献1に記載されている。これによれば、有害物質は精化し、有害微生物は殺菌することができるので、皮膚細胞の新陳代謝が促進される一方、お肌の美容効果が向上される美容加湿器を提供できることが記載されている。
この文献に開示される美容用加湿器は、ハウジングに着脱される貯水タンクの水を供給してもらい、それを気化する貯水供給部;上記貯水供給部で気化された水を供給してもらって加熱する加湿空気発生器;陰イオンを発生して供給する陰イオン発生器;上記加湿空気をハウジングの外部へ噴射供給する加湿空気噴射口;及び上記貯水供給部と加湿空気発生器と陰イオン発生器の動作を制御する制御部を含み、さらに、加湿空気には陰イオンを混ぜて、加湿空気噴射口を通して噴射供給するものである。
上記特許文献1には、「ハンディ噴射口(93)」を本体に接続して人体の顔等に陰イオンを混ぜた加湿空気を噴射できることが記載されている。しかし、本体の電源はコンセントから有線供給される構成であって、家庭用電源の存在しないアウトドア(例えばテント内)や車内、卓上等の任意箇所で用いることはできないものである。
また、美容目的の機器であることから、人体の特定箇所にスポット的に集中して噴射することを企図しており、ユーザが位置する室内等の空気環境に作用するものではないことは、加湿空気と陰イオンとを混合噴射していることからも明らかである。
さらに、特許文献1の加湿方法は、「集中加熱部(51a)」を利用するものであって、要は水を蒸発させて発生した蒸気を噴射させるものである。これは、美容目的であることを考慮すれば、人体の噴射箇所に対して温熱効果をも付与し得ることからも納得できる構成ではある。
しかし、加熱蒸発による水蒸気の発生機構は、温度の高い水蒸気や加湿空気を放出させるものであるから室温等の環境温度を上昇させるものとなるので、人体へのスポット利用には適しているとしても、空気環境の改善を目的とする用途にはふさわしいとは言えない。さらに、コンセントによる有線電源の構成では使用可能な場所が極めて限定されるものとなるので、頻繁に移動しながら使用したい場合や、電源コンセントの存在しない場所で使用したい場合等には対応不可である。
さらに、本体とは別に噴射ノズル等を備えるものとすれば、人体の任意箇所に噴射する美容目的にはよいとしても、嵩張るだけではなく重量も重くなるので、容易に持ち運んで任意箇所で利用することには適切ではない。従って、本考案は、ハンディタイプで任意の場所に自由に持ち運んで使用が可能な携帯用マイナスイオン発生加湿器を提案することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本考案では、柱状の本体下部に配置された水タンクと、水タンクの上方に配置され、水タンク内の水を前記本体の中央において吸い上げて上方へと運ぶ綿棒と、綿棒の上方に配置されて、綿棒から供給される水を霧化して本体上面の中央放出孔から外部上方へ放出する超音波霧化ユニットと、綿棒の周囲に配置された内蔵バッテリー及びマイナスイオン発生器と、を備える携帯用マイナスイオン発生加湿器とする。
本考案により、ハンディタイプで任意の場所に自由に持ち運んで使用が可能な携帯用マイナスイオン発生加湿器が実現できる。
本考案により、片手で握れるペットボトル程度の大きさの携帯タイプ(ハンディタイプ)の加湿器であって、上面の中央放出孔から蒸気を外部へ放出し、その周囲の放射状スリットからマイナスイオンも発生することができる携帯用マイナスイオン発生加湿器を実現できる。携帯用マイナスイオン発生加湿器の下部約半分は水タンクになっており、任意の場所に持ち運んで内部バッテリーにより所定時間だけ動作可能である。また、USB端子を備えているのでUSB電源からの電力供給による動作も可能であるし、USB電源から内部バッテリーへ充電することも可能である。そこで、以下に図面に基づいてさらに詳細に説明する。
図1は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する斜視図である。携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、片手で握れる500mlペットボトル程度の大きさであって、六角形の縦長柱状の形状を呈する。その各外面は、複数の小さな三角形の平面から構成される多面体で構成されており、隣り合う三角形の各面は互いに相異なる方向を向いていることから、細かく見ると凸凹している感じであるが、全体としては六角柱の形状を呈している。
このような外観形状に類似するものとしては、例えば、缶ジュースや缶チューハイにおいて、空栓すると缶の外面が多面から形成されるように変化し、隣接する各多面は互いに向きの異なるものとなるように構成された商品が広く知られている。携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、空栓動作はないが、常に図1に示すような複数の三角形で各面が構成された六角柱であって、隣接する三角形は互いに向き(法線)が相異なるものとなる形状である。もちろん、外形は図1に示す六角柱に限定されるものではなく、円柱形状やその他の多角形状であってもよい。
図1に示すように、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、下半分が水タンクになっており、水位を確認できる水位確認窓1600を本体下部に有している。また、上フタ1700の最上面には、マイナスイオンを放出するための放射状に配置されたスリット形状のマイナスイオン放出孔1710(a),1710(b),1710(c),1710(d)(以下、総括して適宜マイナスイオン放出孔1710と称する)を備える。
また、上フタ1700の最上面の中央には、超音波振動により霧化された水蒸気を放出するための中央放出孔1730を備える。中央放出孔1730は、上フタ1700の最上面から盛り上がって突出した縁を有している。また、上フタ1700の最上面には、中央放出孔1730に対してマイナスイオン放出孔1710の対称位置に放射状に配置された、スリット形状の空気取り入れ孔1720(a),1720(b),1720(c),1720(d)(以下、総括して適宜空気取り入れ孔1720と称する)を備える。
また、上フタ1700の最上面の前方側には、電源スイッチ1740が配置されている。マイナスイオン放出孔1710と空気取り入れ孔1720とは、共にスリット形状として示しているが、これに限定されるものではなく、ドット形状等任意の形状とすることができる。
また、図2は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する正面図である。図1で示す箇所と同一の箇所には同一符号を付しているのでその説明を省略する。図2に示すように、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の底部には、安定した載置を可能にする滑り止めクッション部1610が設けられている。滑り止めクッション部1610は、フェルト等の布を用いてもよいし、エラストマーや各種ゴム部材・樹脂等の公知の緩衝部材を用いてもよい。
また、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の本体下部と上フタ1700との向き合わせを容易にするために、位置合わせマーカー1650,1750が本体下部と上フタ1700とにそれぞれ設けられる。上フタ1700を取り外すことにより、水タンクへの給水や内蔵バッテリーの交換等の各種メンテナンスを行えるものとなる。
また、図3は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する背面図である。携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の背面側には、USB端子1760が設けられており、USB電源により稼働することも可能であるし、内蔵バッテリーへの充電をUSB電源から行うことも可能である。
また、図4は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する平面図である。図4には、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の最上面が最もよく反映されている。図4から理解できるように、マーカー1750は、側面から突出して構成されていることにより目視によるだけでなく、上フタ1700装着作業時の手触り感覚をも利用して、装着向きを正しいものとしかつ確認することが可能である。
また、図5は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する底面図であり、図6は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する右側面図であり、図7は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の外観を説明する左側面図である。
次に、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の内部構成の概要について、図8を用いて以下に説明する。図8は、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の内部構成概要を説明する図である。図8に示すように、携帯用マイナスイオン発生加湿器1000の約下半分は、水タンク1400で占められており、所定量(例えば200ml〜300ml程度等)の水を貯めておくことができる。
水タンク1400に貯められている水は、綿棒1300を介して上方に吸い上げられて、綿棒1300の最上部に配置された超音波霧化ユニット1200で霧化されて、中央放出孔1730から外部へ放出される。この場合に、水を吸い上げるための吸い上げポンプ等は必要とされず、毛細管現象により自然に吸い上げられるものとなる。また、ここで示す綿棒1300は、薬局等で市販されている耳垢取り用のものではなく、いわゆる「綿で形成された柱状の棒状体」を意味するものである。
図8において、綿棒1300及び超音波霧化ユニット1200の紙面右側に配置されているのが、マイナスイオン発生器1100である。マイナスイオン発生器1100は、不図示の送気ファンを備えており、マイナスイオン発生器1100の上部から上方に向けてマイナスイオンを放出することができる。
また、綿棒1300及び超音波霧化ユニット1200に対して、マイナスイオン発生器1100の反対側であす図8紙面左側には、内蔵バッテリー1500を備えているものとする。内蔵バッテリー1500は、リチウムイオン電池等の充放電が可能な公知の二次電池を用いてもよい。携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、内蔵バッテリー1500を電源として所定時間、外部からの電力供給無しで動作することが可能である。
本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、柱状の本体下部に配置された水タンク1400と、水タンク1400の上方に配置され、水タンク1400内の水を本体の中央において吸い上げて上方へと運ぶ綿棒1300と、綿棒1300の上方に配置されて、綿棒1300から供給される水を霧化して本体上面の中央放出孔1730から外部上方へ放出する超音波霧化ユニット1200と、綿棒1300の周囲に配置された内蔵バッテリー1500及びマイナスイオン発生器1100とを備える。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、好ましくはマイナスイオン発生器1100で生成されたマイナスイオンは、中央放出孔1730の周囲であって本体上面に設けられたマイナスイオン放出孔1710から放出される。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは本体上面には、本体の内部へ空気を取り入れる空気取り入れ孔1720をさらに備える。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくはマイナスイオン放出孔1710と空気取り入れ孔1720とは、中央放出孔1730から放射状に設けられることを特徴とする。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくはマイナスイオン放出孔1710と空気取り入れ孔1720とは、中央放出孔1730に対して対称に構成される。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは本体は、平面視の外形が六角形である。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは中央放出孔1730は、本体上面に対して突出して設けられる。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは本体の側面には、水タンク1400内の水位を確認できる水位確認窓1600が設けられる。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは本体の上面には、電源スイッチ1740が配置される。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは中央放出孔1730は、六角形である。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは本体の側面は、任意の大きさ及び形状の三角形を単位とする複数の面で構成される。
また、本考案の携帯用マイナスイオン発生加湿器1000は、さらに好ましくは三角形を単位とする複数の面は、隣り合う面が互いに異なる向きに配置される。
本考案に係る携帯用マイナスイオン発生加湿器は、上述の説明及び図面に示す形状・構造等に限定されるものではなく、本考案の射程の範囲内において、当業者の知り得る適宜公知または周知の手法等を用いて変形しアレンジしてもよいものである。
1000・・携帯用マイナスイオン発生加湿器、1100・・マイナスイオン発生器、1200・・超音波霧化ユニット、1300・・綿棒、1400・・水タンク、1500・・内臓バッテリー、1600・・水位確認窓、1610・・滑り止めクッション部、1650・・マーカー、1700・・上フタ、1710・・マイナスイオン放出孔、1720・・空気取り入れ孔、1730・・中央放出孔、1740・・電源スイッチ、1750・・マーカー。
Claims (12)
- 柱状の本体下部に配置された水タンクと、
前記水タンクの上方に配置され、前記水タンク内の水を前記本体の中央において吸い上げて上方へと運ぶ綿棒と、
前記綿棒の上方に配置されて、前記綿棒から供給される水を霧化して前記本体上面の中央放出孔から外部上方へ放出する超音波霧化ユニットと、
前記綿棒の周囲に配置された内蔵バッテリー及びマイナスイオン発生器と、を備える
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記マイナスイオン発生器で生成されたマイナスイオンは、前記中央放出孔の周囲であって前記本体上面に設けられたマイナスイオン放出孔から放出される
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項2に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記本体上面には、前記本体の内部へ空気を取り入れる空気取り入れ孔を、さらに備える
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項3に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記マイナスイオン放出孔と前記空気取り入れ孔とは、前記中央放出孔から放射状に設けられる
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項4に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記マイナスイオン放出孔と前記空気取り入れ孔とは、前記中央放出孔に対して対称に構成される
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記本体は、平面視の外形が六角形である
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記中央放出孔は、前記本体上面に対して突出して設けられる
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記本体の側面には、前記水タンク内の水位を確認できる水位確認窓が設けられる
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記本体の上面には、電源スイッチが配置される
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記中央放出孔は、六角形である
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記本体の側面は、任意の大きさ及び形状の三角形を単位とする複数の面で構成される
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。 - 請求項11に記載の携帯用マイナスイオン発生加湿器において、
前記三角形を単位とする複数の面は、隣り合う面が互いに異なる向きに配置される
ことを特徴とする携帯用マイナスイオン発生加湿器。
Priority Applications (1)
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JP2017005535U JP3215025U (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 携帯用マイナスイオン発生加湿器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017005535U JP3215025U (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 携帯用マイナスイオン発生加湿器 |
Publications (1)
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JP3215025U true JP3215025U (ja) | 2018-02-22 |
Family
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Family Applications (1)
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2017
- 2017-12-07 JP JP2017005535U patent/JP3215025U/ja not_active Expired - Fee Related
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