JP3212580U - 二重構造ビニールハウス - Google Patents

Abstract

【課題】一重のアーチ型パイプによって、ビニールシートを二重に張ることができ、組み立てが容易で、保湿性の優れた軽量のビニールハウスを提供する。【解決手段】筒状に成形したシート２にフレーム１、１’を予め通して、フレーム１と１’が平行かつシート間に空気層ができるように配置することで、容易にハウス空間を形成する。【選択図】図１

Description

本案は、農業においては農作物、果樹、苗等の育成、栽培、土木建設業においては現場の養生、資材置場等に用いられる、風雨や降雪を除けるためのビニールハウスを構築するための骨組材及び被覆材に関する。

ビニールハウス内の保湿機能を高めるためにビニールシートを二重に張設する場合、例えば特開平１０−３３７１２３号に示されるようにアーチ型パイプフレームを内外二重に設置して、それぞれにビニールシートを掛けて二重にすることが提案されている。

このような、アーチ型パイプを内外二重に設置することは、その設置に倍の手間とコストが必要であり、またアーチ型パイプを設置する時に先に設置してあるパイプがその内側部分と外側部分の作業を行う時の邪魔をしてしまう難点があった。

また、実開昭５５−１１０２２８号に示されているように、ビニールシートを先に二重にしておいてからハウスフレームに張る方法もあるが、この場合に使用するビニールシートは特殊なシートであるために、シート自体の費用が大きく、シートがアーチ型パイプに張り付けるのが難しいという問題があった。

本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、一重のアーチ型パイプにビニールシートを二重に張ることができて、組み立てが用意で、保湿性が高いビニールハウスを提供するものである。

前述の課題を解決するために、本考案のビニールハウスは、筒状に成形したシートの内側にアーチ状に成形したフレームを複数本通して、シートの大きさに準じた間隔で平行に配置してビニールハウスを形成するだけで、空気層を持つ二重の被覆体が得られることを特徴とする構造である。

また、上記の構造を連続してビニールハウスを構成する場合、平行に配置したフレームの妻側の端部が重なるように配置することで、容易に構成することができる。

本考案により、二重シート内の空気層により断熱性能が得られ、ハウス内に高い保湿効果が得られる。また、夏期の二重シートが不要な期間は、シートとフレームが一体のままフレームを取り外すだけで小さく収納することができる。

図１のアーチフレーム １ 及び １’を筒状に成形された被覆体 ２ の中に通し、図２で示す断面図のように空気層 ３ が得られるように平行に配置する。配置の際は図３のｂ詳細図▲１▼のようにアーチフレーム １ を地面 ４ に直接建て込み配置する方法、図４のｂ詳細図▲２▼のように受け金具 ５ を束石 ６ に固定し、アーチフレーム １ を差し込んで配置する方法、図５のｂ詳細図▲３▼のようにレール ７ に受け金物 ５ を固定し、アーチフレーム １ を差し込んで配置する方法などがある。

図１の構成を連続して得ようとする場合、図１の構成を複数組用意し、図６のフレーム １’にフレーム １”が覆いかぶさるように配置することにより、図７の空気層 ３ を損なうことなく容易に連続した構成を構築できる。

１ フレーム
１’ フレーム
１” フレーム

２ 被覆体
２’ 被覆体
３ 空気層
４ 地面
５ 受け金物
６ 束石
７ レール
ａ 図１図２における断面の起点
ａ’ 図１図２における断面の終点
ｂ 図１図３図４図５における詳細の範囲
ｃ 図６図７における断面の起点
ｃ’ 図６図７における断面の終点

立面図 ａ−ａ’断面図 図１よりｂ詳細図▲１▼ 図１よりｂ詳細図▲２▼ 図１よりｂ詳細図▲３▼ 連結部立面図 図６よりｃ−ｃ’断面図

Claims (1)

1. 筒状に成形したシートの中にアーチ状の複数本のフレームを通し、受け金物にフレームを固定することで、シートとシートの間に空気層を持つトンネル状の構造を用意に得ることができるビニールハウス。

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