JP3212001U - 玩具銃 - Google Patents

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Abstract

【課題】球状の弾丸をチャンバに装填するローディングノズルと、同弾丸に対して光を照射する光源とを備えた玩具銃において、同弾丸として蓄光弾を用いた際、たとえ蓄光弾がチャンバに装填された状態が長く続いた場合であっても同蓄光弾を十分に蓄光させた状態で銃口から発射させることが可能な玩具銃を提供する。【解決手段】インナーバレル13は、その後端部の少なくとも一部22が透光性を有する材料で構成され、この透光性材料で構成された、インナーバレルの前記少なくとも一部22の外側に隣接させて、ローディングノズルによってチャンバ21に装填された球状弾丸Bに向けて光を照射する光源30が配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、蓄光性を有するBB弾等の蓄光弾を装填及び発射することが可能な玩具銃に関し、より詳細には、装填された発射前の蓄光弾に対して光を照射する光源を備えた玩具銃に関する。
BB弾等の球状の弾丸を銃口から発射する玩具銃は各種知られている。この種の玩具銃を夜間や暗所で使用する場合、発射した弾丸の弾道や着弾点を視認し易くするために、弾丸として蓄光弾がしばしば用いられる。蓄光弾を用いる玩具銃には、銃口から発射される前の段階で蓄光弾に光を照射して蓄光させる光源(光源装置)が設けられる。
例えば特許文献1に記載の玩具銃では、銃身内を通過し銃口から発射される直前の蓄光弾をセンサーで検知し、この検知に応じて閃光照射装置(発光器)によって蓄光弾に閃光が照射される。このような構成では、閃光照射装置やセンサーに加え、これらを制御するコントローラーが必要となり装置が複雑且つコスト高になる。また銃身内を高速で移動する蓄光弾に短時間で十分に蓄光させる必要があるため、光量の大きい閃光照射装置が必要となる等の問題がある。
以上のような問題を解決すべく、例えば特許文献2に記載の玩具銃では、弾倉本体内に照光装置を設け、弾倉内に装填された発射前の蓄光弾に対して光を照射する構成を採用している。この構成によれば、弾倉内で蓄光弾に光を照射するため、光度の弱い光源を用いても蓄光弾にある程度蓄光させることが可能となる。
しかしながら、このような特許文献2に記載の構成では、既に銃身内にローディングされた発射直前の蓄光弾には照射装置の光は照射されない(届かない)ため、銃身内にローディングされてから実際に発射されるまでの時間が一定時間以上になると、発光の弱い蓄光弾が発射されるという問題があった。
特に、アウターバレル内に設けられた筒状のインナーバレルの後端開口の位置に合わせて球状弾丸をチャンバに装填するローディングノズルを備えた玩具銃(例えばエアコッキングガン)では、弾丸がチャンバに装填された状態(弾丸発射待機状態/ロード状態)では該チャンバ後端はローディングノズル前端によって塞がれるため、弾倉本体内に設けた照光装置の光はチャンバ内の同弾丸には届かず、このため蓄光弾がチャンバに装填された状態が長く続くと同蓄光弾は十分な光量を保った状態で銃口から発射されない。特に、一発ごとにバネを手の力で引き縮めて発射するエアコッキングガンでは、弾丸がチャンバに装填された状態が長く続く場面が多く、このため従来では、蓄光弾を用いる場合には銃身前端に外付け固定するタイプのトレーサーユニット(閃光照射装置やセンサー等を内蔵したユニット)が一般に用いられている。
特公平2−53720 特許第3977402号公報
本考案は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、球状の弾丸をチャンバに装填するローディングノズルと、同弾丸に対して光を照射する光源とを備えた玩具銃において、同弾丸として蓄光弾を用いた際、たとえ蓄光弾がチャンバに装填された状態が長く続いた場合であっても同蓄光弾を十分に蓄光させた状態で銃口から発射させることが可能な玩具銃を得ることを目的とする。
本考案の玩具銃は、アウターバレル内に設けられた筒状のインナーバレルと、前記インナーバレルの後端部に固定されたチャンバと、前記インナーバレルの内径と略同一径を有する球状の弾丸を、前記インナーバレルの後端開口の位置に合わせて前記チャンバに装填するローディングノズルと、を備え、圧縮された気体を前記ローディングノズルを通して解放することによって前記球状弾丸を前記インナーバレルの先端から発射させる玩具銃において、インナーバレルは、その後端部の少なくとも一部が透光性を有する材料で構成され、この透光性材料で構成された、インナーバレルの前記少なくとも一部の外側に隣接させて、ローディングノズルによってチャンバに装填された球状弾丸に向けて光を照射する光源が配置されていることを特徴としている。
この本考案の玩具銃によれば、球状弾丸として蓄光弾(例えば蓄光BB弾)を用いた際、たとえ蓄光弾がチャンバに装填された状態が長く続いた場合であっても、光源から発せられた光を、透光性材料で構成された部分を通して同蓄光弾に常に入射させることができるので、同蓄光弾を簡単な構成によって十分に蓄光させた状態で銃口から発射させることができる。
球状弾丸に向けて光を照射する光源として例えばLEDを用いることができる。
球状弾丸として蓄光弾を用いることで、本考案の玩具銃は、光源によって照射された光が蓄光された蓄光弾を発射することができるが、球状弾丸として蓄光性を有しない通常の球状弾丸(例えば非蓄光性のBB弾)を用いることもできることは言うまでもない。
本考案によれば、球状弾丸として蓄光弾を用いた際、たとえ蓄光弾がチャンバに装填された状態が長く続いた場合であっても同蓄光弾を十分に蓄光させた状態で銃口から発射させることが可能な玩具銃を得ることができる。
本考案を適用した実施形態の玩具銃の要部を示す断面図である。 スライド、インナーバレル、シリンダ等を含む、同玩具銃の一部を分解して示す分解平面図である。 図2に示すスライドを取り外した状態の同玩具銃を示す平面図である。
以下、本考案を適用した玩具銃の実施形態について、添付した図面を参照しながら説明する。本実施形態の玩具銃は、一発ごとにバネを手の力で引き縮めて発射するエアコッキングガン(エアコッキング銃)に本考案を適用したものである。
本実施形態のエアコッキングガンは、グリップを一体に備えたフレーム11と、このフレームに対し、圧縮バネ(図示せず)の付勢力に抗して手動で後方にスライド移動可能に取り付けられたスライド12とを有している。
フレーム11とスライド12の間には、フレーム11内に固定されたアウターバレル(図示せず)内に挿入される中空のインナーバレル13が設けられ、このインナーバレル13の後端部は、フレーム11に取り付けられるチャンバカバー14に固定されている。インナーバレル13は、例えばアルミ等の金属材料から構成されている。
チャンバカバー14の前端下部には、前後方向に延び且つリコイルスプリング(図示せず)が嵌合されるリコイルスプリングガイドロッド15の後端部が嵌入固定されている。
またフレーム11とスライド12の間には、チャンバカバー14の後方に位置させて、シリンダ16が設けられている。シリンダ16は、フレーム11に対して前後方向にスライド移動可能に支持されており、フレーム11に対するスライド12の前後方向への往復移動に連動して前後方向に移動する。シリンダ16の前部には、インナーバレル13と同軸に前後方向に延びるローディングノズル17が固定されている。
図1に示すように、チャンバカバー14内に位置するインナーバレル13の後端にはインナーバレル13と略同径の環状部材であるホップパッキン20が同軸に取り付けられ、このホップパッキン20が取り付けられたインナーバレル13の後端部外周には、円筒状のチャンバ21が嵌合されている。ホップパッキン20は弾性を有する軟質の合成樹脂材(合成ゴム等)から構成され、チャンバ21は硬質の合成樹脂材(ABS樹脂等)から構成されている。
フレーム11のグリップ内部には、内部にBB弾等の球状弾丸を複数装填可能なマガジン(図示せず)がグリップ底部に形成されたマガジン挿入口(図示せず)から挿入される。このマガジンに装填された球状弾丸は、フレーム11に対するスライド12の前後方向への往復移動に連動して前後方向に移動するローディングノズル17の移動によって、マガジン内の一つの球状弾丸がチャンバ21内(ホップパッキン20内)のロード位置に位置される。図1では、このロード位置に位置された一つの球状弾丸Bを破線で示している。
インナーバレル13の後端底部(即ちインナーバレル13の一部)には、ホップパッキン20の直前に位置させて(即ち前記ロード位置の直前に位置させて)透明窓部22が設けられている。透明窓部22は、インナーバレル13の後端底部に開口部13aを形成し、この開口部13aに対し、透光性を有する合成樹脂からなる透明部材を嵌め込み固定することによって設けられている。
さらにチャンバカバー14内には、透明窓部22の直下に位置させて(即ち、インナーバレル13の一部である透明窓部22の外面に隣接させて)LED(光源)30が設けられている。LED30は、該LED30が発する光が透明窓部22を通してロード位置にある球状弾丸Bに対して適切に入射するようにチャンバカバー14に対して固定されている。
例えばLED30は、フレーム11内に設けられた電池(図示せず)から給電され、フレーム11に設けられた手動のオンオフスイッチ(図示せず)の操作により点灯/消灯させることができる。このオンオフスイッチの操作によって、蓄光弾を使用するときにのみLED30を点灯させ、それ以外の場合(本実施形態のエアコッキングガンの未使用時、及び非蓄光性の球状弾丸の使用時)にはLED30を消灯させることができる。
LED30への給電用の電池としては、例えば薄型のボタン型電池を用いることができる。この薄型ボタン型電池の配置スペースとして、例えばグリップ内の空きスペースを利用することができる。
以上の構成を有する本実施形態によれば、スライド12を操作によってチャンバ21内(ホップパッキン20内)のロード位置に装填された球状弾丸Bは、このロード位置に長時間保持されたとしても、LED30が点灯されている限りLED30が発した光が照射され続けるため、球状弾丸として蓄光弾を用いた際、同蓄光弾を十分に蓄光させた状態で銃口から発射させることができる。
さらに、銃身前端に外付け固定するタイプのトレーサーユニット等を用いる場合に比し、発射直前の蓄光弾に対して光を照射する照射装置を簡単かつ軽量な構成で実現することができる。
なお本実施形態では、透明窓部22の直下に位置させて(即ち、インナーバレル13の一部である透明窓部22の外面に隣接させて)LED30を配置しているが、例えばLED30と透明窓部22の間に、光ファーバやプリズム等のライトガイド(光伝送路)を設けても同様の効果が得られる。
また本実施形態では、金属材料からなるインナーバレル13の後端部の一部を合成樹脂からなる透明窓部22に置き換えた構成となっているが、本考案はこの構成のみに限定されない。たとえばインナーバレル全体を透明な合成樹脂で構成し、このインナーバレルの後端部の一部(透明窓部22に相当する透明部分)以外の外周部分を非透光性材料(例えばアルミ箔や非透光性塗料)で覆う(コーティングする)構成にしても同様の効果が得られる。
また本実施形態は、本考案をエアコッキングガンに適用したものであるが、本考案を適用可能な玩具銃はエアコッキングガンのみに限定されない。即ち、インナーバレルの内径と略同一径を有する球状の弾丸を、インナーバレルの後端開口の位置に合わせてチャンバに装填するローディングノズルを備えた玩具銃であれば、他のタイプの玩具銃(例えばフレームに対してスライド(シリンダ)を電動で移動させる電動ガンや、ローディングノズルを通して球状弾丸にガス圧を与えるガスガンにも適用することができる。
11 フレーム
12 スライド
13 インナーバレル
13a 開口部
14 チャンバカバー
15 ガイドロッド
16 シリンダ
17 ローディングノズル
20 ホップパッキン
21 チャンバ
22 透明窓部
30 LED(光源)
B 球状弾丸

Claims (3)

  1. アウターバレル内に設けられた筒状のインナーバレルと、
    前記インナーバレルの後端部に固定されたチャンバと、
    前記インナーバレルの内径と略同一径を有する球状の弾丸を、前記インナーバレルの後端開口の位置に合わせて前記チャンバに装填するローディングノズルと、
    を備え、
    圧縮された気体を前記ローディングノズルを通して解放することによって前記球状弾丸を前記インナーバレルの先端から発射させる玩具銃において、
    インナーバレルは、その後端部の少なくとも一部が透光性を有する材料で構成され、
    この透光性材料で構成された、インナーバレルの前記少なくとも一部の外側に隣接させて、ローディングノズルによってチャンバに装填された球状弾丸に向けて光を照射する光源が配置されていることを特徴とする玩具銃。
  2. 請求項1記載の玩具銃において、光源はLEDである玩具銃。
  3. 請求項1または2記載の玩具銃において、球状弾丸は蓄光弾である玩具銃。
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