JP3211240U - 心臓模型及びその作成用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することが可能な心臓模型を提供する。【解決手段】心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図がそれぞれの主面に表された複数の板状部材を用いた心臓模型100であって、複数の板状部材は、心臓の長軸断層像を模した長軸断層図が表された主板状部材1と、心臓の長軸断層像に対応する長軸断面に交差する1以上の交差軸断面にそれぞれ対応する1以上の断層像を模した交差軸断層図がそれぞれ表された1以上の副板状部材2〜6と、を含み、主板状部材1に、1以上の副板状部材2〜6を、それぞれ、差し込み且つ抜き取ることが可能な1以上の差込部11〜15が設けられており、1以上の差込部11〜15が長軸断層図の1以上の交差軸断面が位置する部分にそれぞれ位置するように、主板状部材1に設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、心臓模型及びその作成用紙に関する。
従来から心臓の超音波検査(心エコー)が行われている。しかし、心臓の超音波検査の実習教育において、この技術を初心者に習得させることは難しい。
このような問題を解決するものとして、例えば、心臓の超音波検査法の実習教育において使用できる心臓模型が提案されている(特許文献1参照)。この心臓模型は、傍胸骨長軸断層像、短軸断層像大動脈レベル、短軸断層像僧帽弁レベル、短軸断層像乳頭筋レベルからなる超音波検査法断層像と一致する断面の一種もしくは二種以上で分割可能である。
この心臓模型によれば、超音波画像と実際の心臓におけるその断面との関係を明らかにすることにより、超音波操作の方法を効率よく理解できるとされている。
特開2007−178832号公報
ところで、心臓の超音波検査の習得に際して、初心者が必要とすることは、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することである。しかし、上記心臓模型は、心臓自体を模したものであるので、断面を見た場合、心臓の切断された部分の断面の他に心臓の内部が見えるため、見る者に対し、2値画像である断層像を直感させない。その結果、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解しづらい。
また、上記心臓模型は、プラスチネーション処理又は合成樹脂の成型によって作成されるので、簡単に作成することができない。さらに、上記心臓模型は、組み立てた状態はもちろんのこと、各分割片に分解した状態であっても、三次元の立体物であるので持ち運びに不便である。
本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することが可能な心臓模型を提供することを第1の目的とする。
また、本考案は、簡単に作成することが可能な心臓模型を提供することを第2の目的とする。
さらに、本考案は、持ち運びに便利な心臓模型を提供することを第3の目的とする。
上記課題を解決するために、本考案のある態様に係る心臓模型は、心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図がそれぞれの主面に表された複数の板状部材を用いた心臓模型であって、前記複数の板状部材は、心臓の長軸断層像を模した長軸断層図が、前記心臓の断層図として表された主板状部材と、心臓の前記長軸断層像に対応する長軸断面に交差する1以上の交差軸断面にそれぞれ対応する1以上の断層像を模した交差軸断層図が、前記心臓の断層図として、それぞれ表された1以上の副板状部材と、を含み、前記主板状部材に、前記1以上の副板状部材を、それぞれ、差し込み且つ抜き取ることが可能な1以上の差込部が設けられており、前記1以上の差込部が、前記長軸断層図の前記1以上の交差軸断面が位置する部分にそれぞれ位置するように、前記主板状部材に設けられている。
この構成によれば、心臓の断面に対応する板状部材に、心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図が表されているので、見る者に対し、断層図が断層像を直感させる。その結果、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することが可能である。また、例えば、複数の断層図を印刷した作成用紙を適宜切断し、これらを適宜な板状の基材に貼り付けて主板状部材及び副板状部材を作成し、主板状部材に、カッター等の切断具により切り目を形成して差込部を設け、当該差込部に副板状部材を差し込むことにより、心臓模型を簡単に作成することができる。さらに、完成した心臓模型において、主板状部材の差込部から副板状部材を抜き取って心臓模型を分解すると、二次元の板状部材の集まりになるので、持ち運びに便利である。
1以上の前記交差軸断層図は、前記長軸断面に直交する1以上の短軸断面にそれぞれ対応する1以上の心臓の短軸断層像をそれぞれ模した1以上の短軸断層図であってもよい。
この構成によれば、心臓超音波検査では、一般に、長軸断層像と短軸断層像とが描出されるので、一般の心臓超音波検査に対応可能な心臓模型を提供できる。
前記心臓の長軸断層像及び前記1以上の心臓の短軸断層像は、心臓の超音波検査装置における標準断面に対応する断層画像であってもよい。
この構成によれば、標準的な心臓超音波検査に対応可能な心臓模型を提供できる。
前記心臓の断層図に、心臓の部位及び器官の少なくとも一方を表す記号が表されていてもよい。
この構成によれば、心臓の断層部図を見た場合、記号によって心臓の部位及び器官の少なくとも一方を認識することができるので、心臓の構造をより理解しやすい。
1以上の前記交差軸断層図は、それぞれが対応する前記1以上の副板状部材において、前記主板状部材の前記長軸断層図の長軸方向における一方の方向を向いた主面にそれぞれ表されていてもよい。
この構成によれば、主板状部材の長軸断層図の長軸方向における一方の方向から見た場合に、全ての副板状部材の交差軸断層図を見ることができるので、心臓の構造をさらに理解し易い。
また、本考案の他の態様に係る心臓模型用の作成用紙は、上記のいずれかの心臓模型を作成するための作成用紙であって、一方の主面に、前記長軸断層図と、1以上の前記交差軸断層図とが表されており、且つ、前記長軸断層図に前記1以上の前記交差断層像にそれぞれ対応する前記1以上の交差軸断面が表されている。
この構成によれば、例えば、上記心臓模型の作成用紙を適宜切断し、これらを適宜な板状の基材に貼り付けて主板状部材及び副板状部材を作成し、主板状部材に、カッター等の切断具により切り目を形成して差込部を設け、当該差込部に副板状部材を差し込むことにより、心臓模型を簡単に作成することができる。
本考案によれば、第1に、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することが可能な心臓模型を提供することができる。
また、本考案によれば、第2に、簡単に作成することが可能な心臓模型を提供することができる。
さらに、本考案によれば、持ち運びに便利な心臓模型を提供することができる。
図1は、本考案の実施形態に係る心臓模型の構成を示す斜視図である。 図2は、図1の心臓模型を構成する主板状部材及び第1副板状部材を示す図であって、(a)は、主板状部材の構成を示す平面図であり、(b)は、第1副板状部材の構成を示す平面図である。 図3は、図1の心臓模型を構成する第2乃至第5副板状部材を示す図であって、(a)は、第2副板状部材の構成を示す平面図であり、(b)は、第3副板状部材の構成を示す平面図であり、(d)は、第4副板状部材の構成を示す平面図であり、(d)は、第5副板状部材の構成を示す平面図である。 図4は、図1の心臓模型の各軸断層図に対応する心臓の断面を示す模式図であって、(a)は、長軸断層図に対応する心臓の長軸断面を示す模式図であり、(b)は、短軸断層図に対応する心臓の短軸断面を示す模式図である。 図5は、図1の心臓模型の作成用紙の平面図である。
以下、本考案の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施形態)
[構成]
図1は、本考案の実施形態に係る心臓模型の構成を示す斜視図である。なお、図1では、心臓模型が遠近を付けて示されている。以下では、便宜上、図1に矢印で示す方向を前後左右の方向と定義する。
図1を参照すると、本実施形態の心臓模型100は、心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図がそれぞれの主面に表された複数の板状部材1〜6を用いた心臓模型である。複数の板状部材1〜6は、心臓の長軸断層像を模した長軸断層図が、心臓の断層図として表された主板状部材1と、心臓の長軸断層像に対応する長軸断面に交差する1以上の交差軸断面にそれぞれ対応する1以上の断層像を模した交差軸断層図が、心臓の断層図として、それぞれ表された1以上の副板状部材2〜6と、を含む。
長軸断層像に対応する心臓の長軸断面は特に限定されない。例えば、胸骨傍−長軸断面、心尖長軸断面、心尖−四腔断面等が例示される。交差軸断面の長軸断面との交差角は任意である。交差角として、30度、60度、90度等が例示される。長軸断面との交差角が90度である交差軸断面を短軸断面と称する。以下では、短軸断面を例にとって説明する。
主板状部材の数は1つであるが、副板状部材の数は1以上であればよい。ここでは、副板状部材2〜6の数は、例えば、5つである。
主板状部材1の外形及び副板状部材2〜6の外形は特に限定されない。ここでは、主板状部材1の外形は、例えば矩形であり、副板状部材2〜6の外形は、例えば、それぞれの交差軸断層図の外形に沿った外形である。
主板状部材1の材料及び副板状部材2〜6の材料は特に限定されない。ここでは、主板状部材1の材料は、例えば、発泡樹脂である。主板状部材1は、例えば、発泡樹脂製の板の主面に、長軸断層図が印刷された紙が貼り付けられて構成される。副板状部材2〜6の材料は、例えば、紙の両面に透明な樹脂フィルムが積層された複合フィルムである。副板状部材2〜6は、例えば、一方の主面に交差軸断層図が印刷された紙の両面に透明な樹脂フィルムが積層されて構成される。
主板状部材1には、1以上の副板状部材2〜6を、それぞれ、差し込み且つ抜き取ることが可能な1以上の差込部11〜15が設けられている。これらの1以上の差込部11〜15は、長軸断層図の1以上の交差軸断面が位置する部分にそれぞれ位置するように、主板状部材1に設けられている。心臓模型100は、使用者が手に持って取り扱うので、必ずしも自立する必要はない。
以下、この心臓模型100をより詳しく説明する。
図4は、図1の心臓模型の各軸断層図に対応する心臓の断面を示す模式図であって、(a)は、長軸断層図に対応する心臓の長軸断面を示す模式図であり、(b)は、短軸断層図に対応する心臓の短軸断面を示す模式図である。
図4は、心臓超音波検査における断層像(心エコー図)の基準断面を示している。図4(a)及び(b)において、参照符号30は心臓を示し、30aは心尖を示す。
図4(a)において、参照符号31は、胸骨傍−長軸断面を示す。なお、「胸骨傍」は「傍胸骨」と表現される場合もあるが、本明細書では、「胸骨傍」と表現する。この断面は、基準長軸断面であり、心臓30の心尖30aを通る。胸骨傍−長軸断面に対応する断層像が胸骨傍−長軸断層像である。
図4(b)において、参照符号32は、胸骨傍−短軸断面大動脈レベルを示す。参照符号33は、胸骨傍−短軸断面僧帽弁−腱索レベルを示す。参照符号35は、胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベルを示す。これらの断面は、基準短軸断面である。基準短軸断面は、基準長軸断面に直交する。
胸骨傍−短軸断面大動脈レベルに対応する断層像が胸骨傍−短軸断層像大動脈レベルである。胸骨傍−短軸断面帽弁−腱索レベルに対応する断層像が胸骨傍−短軸断層像帽弁−腱索レベルである。胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベルに対応する断層像が胸骨傍−短軸断層像乳頭筋レベルである。
なお、本実施形態では、さらに基準短軸断面ではない2つの短軸断面にそれぞれ対応する2つの短軸断層像が用いられる。具体的には、図4を参照すると、胸骨傍−短軸断面僧帽弁−腱索レベル33と胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベル35との間に位置する所定の胸骨傍−短軸断面(図5の参照符号54を参照)に対応する所定の胸骨傍−短軸断層像と、胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベル35と心尖30aとの間に位置する胸骨傍−短軸断面心尖部レベル(図5の参照符号56を参照)に対応する胸骨傍−短軸断層像心尖部レベルとが用いられる。
図1乃至図4を参照すると、主板状部材1の一方の主面(図1の左側主面)に、胸骨傍−長軸断層像を模した胸骨傍−長軸断層図21が表されている。ここで、「断層像を模した」とは、「断層像」を簡略化したことを意味する。具体的には、超音波検査において2値画像として描出される断層像は、2値の領域の境界が必ずしも明瞭でない画像であるが、この画像が模式化されて簡略化される。また、「断層図」は、ここでは、「断層像」の2値の領域にそれぞれ対応する2色の領域で表される。これらの点は、以下の「断層像」を模した「断層図」においても同様である。
図2(a)を参照すると、胸骨傍−長軸断層図21には、心臓の部位及び器官が記号(LV,RV等)で示されている。この記号の意味は、図2(b)乃至図3(d)中の記号と一括して後述する。
また、胸骨傍−長軸断層図21には、丸で囲まれた1乃至5の数字が示されている。これらの数字は、差込部11〜15にそれぞれ差し込まれるべき第1乃至第5副板状部材2〜6の識別番号である。差込部11〜15は、胸骨傍−長軸断層図21の、上記5つの短軸断面が位置する部分にそれぞれ位置するように主板状部材1に設けられている。差込部11〜15は、第1乃至第5副板状部材2〜6の厚みと最大幅(上下方向の最大寸法)にそれぞれ対応する幅及び長さを有する直線状のスリットに形成されている。
図1、図2(a)、及び図4を参照すると、差込部11は、胸骨傍−長軸断層図21の、胸骨傍−短軸断面大動脈レベル32が位置する部分に位置するように主板状部材1に設けられている。差込部11には、第1副板状部材2が差し込まれる。
差込部12は、胸骨傍−長軸断層図21の、胸骨傍−短軸断面僧帽弁−腱索レベル33が位置する部分に位置するように主板状部材1に設けられている。差込部12には、第2副板状部材3が差し込まれる。
差込部13は、胸骨傍−長軸断層図21の、上記所定の胸骨傍−短軸断面が位置する部分に位置するように主板状部材1に設けられている。差込部13には、第3副板状部材4が差し込まれる。
差込部14は、胸骨傍−長軸断層図21の、胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベル35が位置する部分に位置するように主板状部材1に設けられている。差込部14には、第4副板状部材5が差し込まれる。
差込部15は、胸骨傍−長軸断層図21の、胸骨傍−短軸断面心尖部レベルが位置する部分に位置するように主板状部材1に設けられている。差込部15には、第5副板状部材6が差し込まれる。
図1、図2(b)、及び図4を参照すると、第1副板状部材2の一方の主面(図1の前側主面)に、胸骨傍−短軸断層像大動脈レベルを模した胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22が表されている。胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22には、心臓の部位及び器官が記号で示されている。また、胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22には、丸で囲まれた1の数字が示されている。この数字は、第1副板状部材2の識別番号である。
図1、図3(a)、及び図4を参照すると、第2副板状部材3の一方の主面(図1の前側主面)に、胸骨傍−短軸断層像僧帽弁−腱索レベルを模した胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23が表されている。胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23には、心臓の部位及び器官が記号で示されている。また、胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23には、丸で囲まれた2の数字が示されている。この数字は、第2副板状部材3の識別番号である。
図1、図3(b)、及び図4を参照すると、第3副板状部材4の一方の主面(図1の前側主面)に、上記所定の胸骨傍−短軸断層像を模した所定の胸骨傍−短軸断層図24が表されている。所定の胸骨傍−短軸断層図24には、心臓の部位及び器官が記号で示されている。また、所定の胸骨傍−短軸断層図24には、丸で囲まれた3の数字が示されている。この数字は、第3副板状部材4の識別番号である。
図1、図3(c)、及び図4を参照すると、第4副板状部材5の一方の主面(図1の前側主面)に、胸骨傍−短軸断層像乳頭筋レベルを模した胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25が表されている。胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25には、心臓の部位及び器官が記号で示されている。また、胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25には、丸で囲まれた4の数字が示されている。この数字は、第4副板状部材5の識別番号である。
図1、図3(d)、及び図4を参照すると、第5副板状部材6の一方の主面(図1の前側主面)に、胸骨傍−短軸断層像心尖部レベルを模した胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26が表されている。胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26には、心臓の部位及び器官が記号で示されている。また、胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26には、丸で囲まれた5の数字が示されている。この数字は、第5副板状部材6の識別番号である。
図2(a)乃至図3(d)において、胸骨傍−長軸断層図21、胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22、胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23、所定の胸骨傍−短軸断層図24、胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25、及び胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26に示されている各記号は、以下の心臓の部位又は器官を意味する。
RVは右心室を意味し、LVは左心室を意味する。AMLは僧帽弁前尖を意味し、PMLは僧帽弁後尖を意味する。APMは前乳頭筋を意味し、PPMは後乳頭筋を意味する。IVSは心室中隔を意味し、PWは後壁を意味する。LAは左房を意味し、RAは右房を意味する。Aoは大動脈を意味し、CSは冠静脈洞を意味する。RCCは右冠尖を意味し、LCCは左冠尖を意味し、NCCは無冠尖を意味する。ATLは三尖弁前尖を意味し、STLは三尖弁中隔尖を意味する。PAVは肺動脈弁を意味し、LAAは左心耳を意味する。DAoは下行大動脈を意味し、RPAは右肺動脈を意味し、LPAは左肺動脈を意味する。
[作成方法]
次に、以上のように構成された心臓模型の作成方法を説明する。図5は、図1の心臓模型100の作成用紙の平面図である。
図5を参照すると、作成用紙41の一方の主面には、図2(a)乃至図3(d)に示された、胸骨傍−長軸断層図21、胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22、胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23、所定の胸骨傍−短軸断層図24、胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25、及び胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26が表されている。胸骨傍−長軸断層図21において、参照符号52〜56は、それぞれ、胸骨傍−短軸断面大動脈レベル32、胸骨傍−短軸断面僧帽弁−腱索レベル33、所定の胸骨傍−短軸断面、胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベル35、及び胸骨傍−短軸断面心尖部レベルを示す。これらの断層図21〜26は、例えば、印刷により作成用紙41の一方の主面に表される。
先ず、この作成用紙41を準備し、各断層図21〜26を、適宜な切断具によって、適宜な形状に切断する。具体的には、例えば、胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル22、胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル23、所定の胸骨傍−短軸断層図24、胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル25、及び胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル26を、それぞれの外形に沿った外形に切断する。そして、切断された各紙片(各短軸断層図が表されている)の両面に透明な樹脂フィルムを積層し、この各紙片と樹脂フィルムとの積層体を各紙片の外形に沿った外形に切断する。このようにして、第1乃至第5副板状部材2〜6が作成される。
次いで、胸骨傍−長軸断層図21を矩形に切断し、適宜な厚みの矩形の発泡樹脂製の板部材の一方に主面に貼り付ける。そして、胸骨傍−長軸断層図21における、胸骨傍−短軸断面大動脈レベル32、胸骨傍−短軸断面僧帽弁−腱索レベル33、所定の胸骨傍−短軸断面、胸骨傍−短軸断面乳頭筋レベル35、及び胸骨傍−短軸断面心尖部レベルにそれぞれ対応する部位52〜56に、カッター等によって切り目を入れることにより、図2(a)に示す差込部11〜15を形成する。これらの差込部11〜15は、第1乃至第5副板状部材2〜6の厚みと最大幅にそれぞれ対応する幅及び長さを有する直線状のごく狭いスリットに形成される。このようにして、主板状部材1が作成される。
次いで、主板状部材1の差込部11〜15に、それぞれ、第1乃至第5副板状部材2〜6を差し込む。このようにして、心臓模型100が作成される。従って、心臓模型100を簡単に作成することができる。
[使用方法]
次に、以上のように作成された心臓模型100の使用方法を説明する。ここでは、心臓の超音波検査において、胸骨傍−長軸断層像が描出され、次いで、上述の各々の胸骨傍−短軸軸断層像が示される場合を説明する。
図1乃至図3を参照すると、使用者は心臓模型100を手に持つ。心臓の超音波検査装置によって、胸骨傍−長軸断層像が描出されると、使用者は、心臓模型100の主板状部材1の左側主面を自分に向けて、当該左側主面に表された胸骨傍−長軸断層図21を見る。
次いで、いずれかの胸骨傍−短軸軸断層像が描出されると、使用者は、心臓模型100を前側から見て、描出された胸骨傍−短軸軸断層像に対応する胸骨傍−短軸断層図を、第1乃至第5副板状部材2〜6の胸骨傍−短軸断層図22〜26の中から探す。そして、描出された胸骨傍−短軸軸断層像に対応する胸骨傍−短軸断層図が見つかると、例えば、その胸骨傍−短軸断層図が表された副板状部材を主板状部材1から抜き取り、その胸骨傍−短軸断層図によって、心臓の部位及び器官を確認する。また、主板状部材1の当該副板状部材を抜き取った差込部の位置から、心臓の当該胸骨傍−短軸軸断層像に対応する部位の断面を知る。この場合、心臓の断面に対応する主板状部材及び第1乃至第5副板状部材1〜6に、心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図21〜26が表されているので、見る者に対し、断層図21〜26が断層像を直感させる。その結果、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することができる。
使用後は、心臓模型100において、主板状部材1の差込部11〜15から副板状部材2〜6を抜き取って心臓模型100を分解する。そうすると、二次元の板状部材の集まりになるので、持ち運びに便利である。
[その他の実施形態]
主板状部材1及び第1乃至第5副板状部材2〜6を以下のように作成してもよい。例えば、プラスチック樹脂を用いたモールド成形により主板状部材1及び第1乃至第5副板状部材2〜6用の基板を作成し、これらの基板に、上述の心臓模型の作成用紙41から切り取った断層図21〜26を貼り付ける。なお、主板状部材1用の基板には、予め所定の態様の差込部11〜15を形成しておく。その後、主板状部材1の差込部11〜15に第1乃至第5副板状部材2〜6をそれぞれ差し込む。
上記説明から、当業者にとっては、本考案の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本考案を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本考案の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本考案の心臓模型及びその作成用紙は、描出されている断層像が心臓のどの部位の断面に対応するのかを、当該断層像を手掛かりとして直感的に理解することが可能な心臓模型及びその作成用紙として有用である。
1 主板状部材
2 第1副板状部材
3 第2副板状部材
4 第3副板状部材
5 第4副板状部材
6 第5副板状部材
11〜15 差込部
21 胸骨傍−長軸断層図
22 胸骨傍−短軸断層図大動脈レベル
23 胸骨傍−短軸断層図僧帽弁−腱索レベル
24 所定の胸骨傍−短軸断層図
25 胸骨傍−短軸断層図乳頭筋レベル
26 胸骨傍−短軸断層図心尖部レベル
30 心臓
30a 心尖
41 作成用紙
52〜56
100 心臓模型

Claims (6)

  1. 心臓の超音波検査装置により描出される断層像を模した心臓の断層図がそれぞれの主面に表された複数の板状部材を用いた心臓模型であって、
    前記複数の板状部材は、心臓の長軸断層像を模した長軸断層図が、前記心臓の断層図として表された主板状部材と、心臓の前記長軸断層像に対応する長軸断面に交差する1以上の交差軸断面にそれぞれ対応する1以上の断層像を模した交差軸断層図が、前記心臓の断層図として、それぞれ表された1以上の副板状部材と、を含み、
    前記主板状部材に、前記1以上の副板状部材を、それぞれ、差し込み且つ抜き取ることが可能な1以上の差込部が設けられており、
    前記1以上の差込部が、前記長軸断層図の前記1以上の交差軸断面が位置する部分にそれぞれ位置するように、前記主板状部材に設けられている、心臓模型。
  2. 1以上の前記交差軸断層図は、前記長軸断面に直交する1以上の短軸断面にそれぞれ対応する1以上の心臓の短軸断層像をそれぞれ模した1以上の短軸断層図である、請求項1に記載の心臓模型。
  3. 前記心臓の長軸断層像及び前記1以上の心臓の短軸断層像は、心臓の超音波検査装置における標準断面に対応する断層画像である、請求項2に記載の心臓模型。
  4. 前記心臓の断層図に、心臓の部位及び器官の少なくとも一方を表す記号が表されている、請求項1乃至3のいずれかに記載の心臓模型。
  5. 1以上の前記交差軸断層図は、それぞれが対応する前記1以上の副板状部材において、前記主板状部材の前記長軸断層図の長軸方向における一方の方向を向いた主面にそれぞれ表されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の心臓模型。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の心臓模型を作成するための作成用紙であって、一方の主面に、前記長軸断層図と、1以上の前記交差軸断層図とが表されており、且つ、前記長軸断層図に1以上の前記交差断層像にそれぞれ対応する前記1以上の交差軸断面が表されている、心臓模型作成用の作成用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108492695A (zh) * 2018-04-12 2018-09-04 中国医学科学院北京协和医院 一种心脏超声培训模型

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