JP3209997U - 保護部材及び保護部材付きベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の状態の視認性を維持しつつ、使用者の体を簡単に保護することができるベッドの側柵の保護部材を提供する。【解決手段】枠部110と枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部120とを有する側柵100を備えたベッドに横たわる使用者の体を保護する保護部材10であり、保護部材は、各パイプ部120の周面部を覆うように、各パイプ部に着脱自在に装着するカバー部20と、使用者が接触したときに使用者の体を保護するように、カバー部に設けられた保護部30とを備える。さらに、カバー部がパイプ部の周りを回転しないように、カバー部から延材し、枠部に着脱自在に装着する回転防止部50を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部を有する側柵を備えたベッドに横たわる使用者の体を保護する保護部材及び保護部材付きベッドに関する。
病院等において、「転倒」、「転落」は、「薬剤」、「ライン類の抜去」に次いで多く、インシデント、アクシデント件数の全体の17%(平成19年度集計)を占めているとしている(非特許文献1、1ページ「はじめに」参照)。
そして、小児の転倒、転落事故の場合は、成長、発達に伴う行動によって起こることが多い。例えば、年齢として新生児から6か月までの間の乳幼児の起こりやすい転倒、転落事故は、乳幼児が寝返りをうつことにより、下ろした状態の乳幼児用ベッド(サークルベッド)の側柵の上部を越えて、乳幼児用ベッドから転落することが挙げられている(非特許文献1、13ページ「(5)小児の転倒・転落事故防止」参照)。つまり、乳幼児(使用者)は、高い頻度で寝返りをうつことが予見され、寝返りの際に上げた状態の側柵に当たる可能性がある。
また、ベッド内で立っている幼児(使用者)が転倒し、その勢いで上げた状態の側柵に当たり、打撲する可能性がある。
また、幼児や大人である使用者が勢いよく寝返りをすること等により、側柵に当たるおそれもある。
ところで、側柵は、矩形状の枠部と、枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部とを有する。このため、隣接するパイプ部の間には隙間がある。医師、看護師、家族は、その隣接するパイプ部の隙間から覗くことにより、乳幼児用ベッドにいる小児の状態を監視することがある。
他方、ベッド上に横たわる使用者の体を保護するベッド柵の保護部材は、ベッド柵に着脱自在に装着可能であり使用者が接触したときにこの使用者の体を保護する保護部を備える技術が知られている(特許文献1参照)。このようなベッド柵の保護部材を、乳幼児用ベッドに転用することも考えられる。
特開2005−137461号公報
東京都病院経営本部、"転倒・転落防止対策マニュアル(予防から対応まで)"、[online]、[平成29年1月14日検索]、インターネット<URL:http://www.byouin.metro.tokyo.jp/hokoku/anzen/documents/jikoyobo0800.pdf>
しかしながら、特許文献1に記載のベッド柵の保護部材を、乳幼児用ベッドに転用すると、カバーが隣接する縦パイプの間にある隙間を塞ぐことになるので、医師、看護師、家族は、その隣接する縦パイプの隙間から覗きにくくなるという課題がある。
側柵を下げるとき、スライド式になるベッドにおいて、従来の側柵のカバーを取り付けた状態では、側柵を下げることが困難になることがあるという課題がある。
本考案の目的は、使用者の状態の視認性を維持しつつ、使用者の体を簡単に保護することができ、さらに、側柵を下げることができるベッドの側柵の保護部材を提供することである。
考案者は、鋭意研究を行った結果、以下の考案にいたった。
本考案に係る保護部材は、枠部と前記枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部とを有する側柵を備えたベッドに横たわる使用者の体を保護する保護部材であって、前記複数のパイプ部のいずれかのパイプ部の周面部を覆うように、前記いずれかのパイプ部に着脱自在に装着するカバー部と、前記使用者が接触したときに前記使用者の体を保護するように、前記カバー部に設けられた保護部とを備えることを特徴とする。
本考案の保護部材において、さらに、前記カバー部が前記いずれかのパイプ部の周りを回転しないように、前記カバー部から延材し、前記枠部に着脱自在に装着する回転防止部を備えることを特徴とする。
保護部材はパイプ部の周りを回転しないので、使用者(例えば、乳幼児)が触って、保護部材を取り外しやすい位置まで回転させて、取り外すことができないようにしている。
また、保護部材を布地にすることで、布地の絵柄を乳幼児に見合った絵柄にすることができ、また、布地は、触れた感触もソフトであり、慰安にもつながる。
本考案の保護部材において、前記カバー部は、前記保護部が形成されたシート部材と、前記シート部材の両端に設けられたファスナ部とを有することを特徴とする。
本考案の保護部材において、前記回転防止部は、前記カバー部の前記ファスナ部とは反対側の端部から延在する2つのベルト状部材と、前記ベルト状部材の端部が着脱自在に装着するように、前記カバー部の前記ファスナ部がある側の端部に形成されたベルト着脱部とを有することを特徴とする。
本考案に係る保護部材付きベッドは、枠部と枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部とを有する側柵と、それぞれが上記いずれかに記載の複数の保護部材と、を備えた保護部材付きベッドであって、前記複数の保護部材のそれぞれの前記保護部が前記ベッドの内側に向くように、前記複数の保護部材が、それぞれ、前記複数のパイプ部に取り付けられたことを特徴とする。
本考案の保護部材付きベッドにおいて、前記保護部は、前記カバー部と前記いずれかのパイプ部の表面との間に配置されていることを特徴とする。
本考案によれば、保護部材は、複数のパイプ部のいずれかのパイプ部の周面部を覆うように、いずれかのパイプ部に着脱自在に装着するカバー部と、使用者が接触したときに使用者の体を保護するように、カバー部に設けられた保護部とを備えるので、複数の保護部材を、それぞれ、ベッドの側柵の複数のパイプ部に設けることができる。このため、使用者の状態の視認性を維持しつつ、使用者の体を簡単に保護することができるベッドの側柵の保護部材を提供することができる。
本考案に係る保護部材をベッドの枠部のパイプ部に取り付けた状態を説明する正面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1に示した保護部材を用いたベッドの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、本考案に係る保護部材をベッドの枠部のパイプ部に取り付けた状態を説明する正面図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1のIII−III断面図である。図4は、図1に示した保護部材を用いたベッドの斜視図である。
図1から図4を参照して、本考案に係る保護部材及びベッドについて説明する。
(ベッド)
図4に示すように、ベッド200は、例えば、いわゆるサークルベッドであり、ベッド本体220と、ベッド本体220を囲む複数の側柵100とを備える。
図1に示すように、各側柵100は、略矩形状の枠部110と、枠部110の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部120とを含む。枠部110は、上側枠部分、下側枠部分及び一対の横側枠部分を有し、一対の横側枠部分の両端は、それぞれ、上側枠部分及び下側枠部分に接続している。接続している部分は、例えば、丸み形状となっている。
図4に示すように、複数の側柵100のうちの1つの側柵100は、他の側柵100に対して上下動する可動側柵である。上下動する可動側柵は、上側の枠部110と下側の枠部110との間の距離が伸縮する機能を有するいわゆるスライダー形式と、上側の枠部110と下側の枠部110との間の距離が伸縮しないいわゆる非スライダー形式とがある。
各側柵100の下側枠部分は、ベッド本体220の上面より下側に位置している。下側に移動した可動側柵の上側枠部分は、ベッド本体220の上面より上側に位置している。
図1に示すように、複数のパイプ部120は、上下方向に伸びるように、互いに平行に配置されている。
枠部110は、例えば、ステンレスやアルミのような金属パイプで形成されている。また、各パイプ部120は、例えば、ステンレスやアルミのような金属パイプで形成されている。
(保護部材)
保護部材10は、ベッド200のベッド本体220に横たわる使用者の体を保護する部材である。
図1及び図2に示すように、保護部材10は、カバー部20と保護部30とを備える。保護部材10は、さらに、回転防止部50を備えることが好ましい。
複数の保護部材10は、それぞれ、複数のパイプ部120に取り付けられる。保護部材10は、すべてのパイプ部120に取り付けることが好ましいが、特定の範囲のみに取り付けてもよい。
保護部材10は、隣接する2つのパイプ部120の間の隙間を殆ど埋めないので、その隙間からベッド本体220に横たわる使用者の状態を容易に視認することができる。
(カバー部)
カバー部20は、複数のパイプ部120のいずれかのパイプ部120の周面部を覆う部材である。換言すると、各カバー部20は、各パイプ部120の周面部を覆うように、各パイプ部120に着脱自在に装着している。
カバー部20は、保護部30が形成されたシート部材22と、シート部材22の両端に設けられたファスナ部24とを有することが好ましい。
カバー部20、シート部材22、保護部材10は、考案の概念としては、別の構成として規定しているが、カバー部20を実際に製造する形態(実施の形態)としては、例えば、20cm×65〜68cmの長方形の布地(縫い代含まず)を筒状に縫い、その間にフリース(図2の保護部30に相当する)を使用者の体に接するであろう部分(筒状の円周の三分の一程度)に挟んだ構造とすることができる。換言すると、実際にカバー部20を製造する際には、シート部材22と保護部材10とを同じ材料で作ることができる。また、一枚布を筒状に縫うのではなく、表布地と裏布地と分けた生地を縫製することもできる。
シート部材22は、縦長の長方形を有している表布地22aと裏布地22bとで構成されている。長辺の長さは、パイプ部120の長さと略同じかそれよりも少し短い長さである。具体的には、シート部材22の長辺の長さは、シート部材22の長辺方向の上側端部(図1の紙面において上側端部)が上側枠部分の近傍に位置し、また、下側端部がベッド本体220の上面より下側に位置するような長さである。このため、上下に動く可動側柵が上端に位置しても、シート部材22の下側端部が枠部110の下側枠部の近傍のパイプ部120を覆っていることになり、ひいては、ベッド本体220の上面より上側のパイプ部120は、シート部材22で覆われていることになる。
また、可動側柵が下端に位置しても、シート部材22の上側端部が枠部110の上側枠部の近傍のパイプ部120を覆っていることになり、ひいては、ベッド本体220の上面より上側のパイプ部120は、シート部材22で覆われていることになる。
シート部材22の短辺の長さは、ファスナ部24を閉じた状態で、シート部材22がパイプ部120の円周側面を覆うことができる長さである。
シート部材22は、例えば、布地で形成されている。布地は、衛生性を維持でき、洗濯したり、消毒をしたりすることができる綿等の布地であることが好ましい。
また、保護部材10のシート部材22を布地にすることで、布地の絵柄を使用者(乳幼児)に見合った絵柄にすることができ、また、布地は、触れた感触もソフトであり、慰安にもつながる。
図2に示すように、保護部30は、シート部材22の表布地22aと裏布地22bとの間に設けられている。保護部30は、シート部材22のうち、ベッド本体220に横たわっている使用者(例えば、乳幼児)が触れることができると想定される範囲(パイプ部120のベッド本体120側(内側)の範囲)の表布地22aと裏布地22bとの間に設けられることが好ましい。保護部材10の全体にフリースを挟まず、使用者の体が触れるであろう部分にすることで、保護部材10が過度に厚くならず、柵がスライドするのを妨げることがほとんどなくスムーズに柵をさげることができる。このようにすることで、パイプ部120を過度に厚くならないので、側柵100を、スムーズに下げることができる。したがって、本考案は、このような、側柵を上下動させることができる可動側柵を有するスライド式のベッドに好適である。
保護部30は、例えば、低反発材料、スポンジ、フリースのようなクッション材料であり、縦長の長方形を有している。保護部30は、フリース等を用いたクッション素材が好ましい。
保護部30の長辺の長さは、シート部材22の長辺と略同じ長さである。保護部30の短辺の長さは、シート部材22の短辺の長さと同じかそれよりも短い。保護部30の短辺の長さは、使用者の体に触れるであろう部分を覆うことができる長さであれば良く、例えば、パイプ部120の円周側面(表面)で円周の三分の一程度あればよい。すなわち、保護部30は、少なくともパイプ部120のベッド本体220側(内側)を覆うように配置されていればよいが、パイプ部120の円周側面(表面)の少なくとも内側半分を覆うように配置されていることが好ましい。
ファスナ部24は、シート部材22の両長辺に設けられている。ファスナ部24を、すべて面ファスナ24bで構成したり、すべて線ファスナ24aで構成したりすることができるが、線ファスナ24aと、線ファスナ24aの下側に設けられた面ファスナ24bとを含む構成であることが好ましい。
線ファスナ24aは、線上に並んだ務歯が噛み合うことで両側を固定するもので、左右のテープが、それぞれ、シート部材22の左右の長辺の部分に取り付けられており、スライダーを下側端部に下ろすことで、左右のテープを離すことができる開製品のタイプのファスナである。
面ファスナ24bは、面的に着脱できるファスナであり、例えば、フック状に起毛された側とループ状に密集して起毛された側とを押し付けるとそれだけで貼り付くようになっており、貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできるものである。
これにより、ファスナ部24を閉じることにより、側柵100のパイプ部120にシート部材22を巻き付けることができる。
ファスナ部24が、パイプ部120のベッド本体120とは反対側(外側)に位置していても、使用者(例えば、乳幼児)の手が、ファスナ部24に届いて、ファスナ部24を開けてしまうおそれがある。そこで、ファスナ部24は、使用者(例えば、乳幼児)の手が届くと想定される範囲を線ファスナ24aとし、閉じた際の線ファスナ24aのスライダーの位置を使用者の手が届かない範囲とすることで、使用者が容易にファスナ部24を空けてしまうことを防止することができる。
ベッド200がスライダー形式の場合、側柵100の上下方向の寸法が、50cmから60cmまでの範囲であれば、ファスナ部24は、線ファスナ24aのみとすることが好ましい。
また、ファスナ部24の線ファスナ24aは、既製品のファスナを用いることができる。既製品のファスナの長さは、50cm、60cm、80cmのものが多く、特に、50cmのものが安価であるので、ファスナ部24の線ファスナ24aとしては、長さが50cmの既製品のファスナを用いることが好ましい。このとき、閉じた際の線ファスナ24aのスライダーの位置が、使用者の手が届く範囲となる場合には、線ファスナ24aの下側に面ファスナ24bを設けることが好ましい。
また、線ファスナ24aとして用いる既製品のファスナは、側柵100を上下動させる場合において、巻き付いているシート部材22の位置や向きを微調整しないと下ろせない場合があるが、線ファスナ24aのしなやかさが十分でないと、作業性が悪く、場合によっては下ろすことができない場合がある。そこで、線ファスナ24aの下側に面ファスナ24bを設けることにより、線ファスナ24aの長さを、しなやかさが十分に発揮する程度の長さにするとともに、足りない部分を面ファスナ部24bとすることが好ましい。
ファスナ部24は、引手をスライドさせることにより、保護部材10が側柵100に装着される。装着の際の引手は、上から下にスライドさせるようにしてもよいし、下から上にスライドさせるようにしてもよい。
これにより、ベッド本体220で寝返りをしたり転倒したりした使用者の体は、ベッド本体220上で勢いよくパイプ部120に強く接触しようとしても、使用者の体とパイプ部120との間に保護部材10ひいては保護部30があるので、使用者が、例えば、打撲のような怪我をすることを抑止することができる。
なお、保護部材10は、80g程度の重さであり、枠部110には、概ね、保護部材10を18本取り付けることができる。すなわち、枠部110には、80g×18本≒1.5kgの重さが作用する。
(回転防止部)
図1及び図3に示すように、回転防止部50は、カバー部20がパイプ部120の周りを回転しないように、カバー部20の上側端部から延材し、枠部110に着脱自在に装着する部材である。
カバー部20は、円柱形状のパイプ部120に巻き付けられているので、保護部30がパイプ部120のベッド本体220側(内側)に向くように、カバー部20をパイプ部120に取り付けたとしても、カバー部20がパイプ部120の周りを回転することにより、保護部30がパイプ部120のベッド本体220側(内側)に向いていない状態(外側に向いた状態)になり、ベッド本体220で寝返りをしたり転倒したりした使用者の体が保護部30を介さないで、パイプ部120に強く接触し、例えば、打撲のような怪我をするおそれがある。
そこで、回転防止部50がカバー部20の上側端部から延材し、枠部110に着脱自在に装着することにより、カバー部20がパイプ部120の周りを回転することを防止する。
このように、保護部材10はパイプ部120の周りを回転しないので、使用者(例えば、乳幼児)が触って、保護部材10を取り外しやすい位置まで回転させて、取り外すことができないようにしている。
回転防止部50は、カバー部20のファスナ部24とは反対側の端部から延在する2つのベルト状部材52、54と、ベルト状部材52、54の端部が着脱自在に装着するように、カバー部20のファスナ部24がある側の端部に形成されたベルト着脱部とを有する。
回転防止部50は、カバー部20の上側端部で、ベッド本体220側(内側)に隣接した位置から、2つのベルト状部材52、54が延在し、枠部110をUの字状に巻いて、カバー部20の上側端部で、ベッド本体220側とは反対側(外側)に形成されたベルト着脱部に伸びている。2つのベルト状部材52、54の端部と、ベルト着脱部とには、例えば、取り外し可能な、面ファスナが形成されている。このため、保護部材10をパイプ部120に容易に着脱することができる。
図1に示すように、2つのベルト状部材52、54を、枠部110の上側において、交差するように巻いて、ベッド本体220側とは反対側(外側)に形成されたベルト着脱部に伸びているが、カバー部20が側柵100に対して短い場合、交差しないように巻いてもよい。
側柵100の長さは同じメーカ(例えば、パラマウント社)でも、ベッドの型によって違いがあり、その結果、カバー部20の長さは、マットレスパット(ベッド本体220の一部を構成)の厚みにより側柵100より少し短くなったとしても、使用者の身体に直接、側柵100に触れることを防止することができる。
枠部110は、パイプ部120に対して、半径方向に伸びているので、枠部110をUの字状に巻いた2つのベルト状部材52、54は、カバー部20がパイプ部120の周りを回転することを阻止する。
(保護部材付きベッド)
図4に示すように、保護部材付きベッド300は、ベッド200と、複数の保護部材10と、を備える。
各保護部材10の保護部30がベッド200の内側に向くように、複数の保護部材10が、それぞれ、複数のパイプ部120に取り付けられている。
保護部材10がない状態では、ベッド200の上下動する可動側柵100はマットレス(ベッド本体220)と同じ高さまで下げることができるが、保護部材10を装着した上下動する可動側柵100を可動側柵100の上からいくら押さえつけても、カバー部20を構成する布の厚みにより、可動側柵100をマットレス(ベッド本体220)と同じ高さまで下げることが難しい。しかし、可動側柵100がマットレス(ベッド本体220)と同じ高さまで下がらなくても、看護師や家族が使用者のケアー(お世話)を全く支障なくすることができる。さらに、仮に、使用者の身体の一部(手や足)が側柵100のパイプ部120の間から出ていたことに気づかずに、側柵100を下まで下げたとしても、側柵100の横の部分とマットレス(ベッド本体220)との間に挟まるおそれは殆どない。
以上の説明から明らかなように、保護部材10は、複数のパイプ部120のいずれかのパイプ部120の周面部を覆うように、いずれかのパイプ部120に着脱自在に装着するカバー部20と、使用者が接触したときに使用者の体を保護するように、カバー部20に設けられた保護部30とを備える。このため、ベッド本体220で寝返りをしたり転倒したりした使用者の体は、ベッド本体220上で勢いよくパイプ部120に強く接触しようとしても、使用者の体とパイプ部120との間に保護部材10ひいては保護部30があるので、使用者が、例えば、打撲のような怪我をすることを抑止することができる。
また、複数の保護部材10は、それぞれ、複数のパイプ部120に取り付けられているが、保護部材10は、隣接する2つのパイプ部120の間の隙間を殆ど埋めない。このため、その隙間からベッド本体220に横たわる使用者の状態を容易に視認することができる。
以上、本考案について好適な実施するための形態を挙げて説明したが、本考案は、これらの実施するための形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、保護部30は、シート部材22のうち、ベッド本体220に横たわっている使用者(例えば、乳幼児)が触れることができると想定される範囲の表布地22aと裏布地22bとの間に設けられることが好ましいとして説明したが、保護部30は、シート部材22のパイプ部120側に設けられていてもよく(保護部30がカバー部20とパイプ部120の表面との間に配置されている)、また、パイプ部120とは反対側に設けられていてもよい。
10 保護部材
20 カバー部
22 シート部材
24 ファスナ部
30 保護部
50 回転防止部
52、54 ベルト部
100 側柵
110 枠部
120 パイプ部
200 ベッド
220 ベッド本体
300 保護部材付きベッド

Claims (6)

  1. 枠部と前記枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部とを有する側柵を備えたベッドに横たわる使用者の体を保護する保護部材であって、
    前記複数のパイプ部のいずれかのパイプ部の周面部を覆うように、前記いずれかのパイプ部に着脱自在に装着するカバー部と、
    前記使用者が接触したときに前記使用者の体を保護するように、前記カバー部に設けられた保護部とを備える、保護部材。
  2. さらに、前記カバー部が前記いずれかのパイプ部の周りを回転しないように、前記カバー部から延材し、前記枠部に着脱自在に装着する回転防止部を備える、請求項1に記載の保護部材。
  3. 前記カバー部は、前記保護部が形成されたシート部材と、前記シート部材の両端に設けられたファスナ部とを有する、請求項2に記載の保護部材。
  4. 前記回転防止部は、前記カバー部の前記ファスナ部とは反対側の端部から延在する2つのベルト状部材と、前記ベルト状部材の端部が着脱自在に装着するように、前記カバー部の前記ファスナ部がある側の端部に形成されたベルト着脱部とを有する、請求項3に記載の保護部材。
  5. 枠部と枠部の内側に互いに隙間を空けて配置された複数のパイプ部とを有する側柵と、
    それぞれが請求項1から4のいずれかに記載の複数の保護部材と、
    を備えた保護部材付きベッドであって、
    前記複数の保護部材のそれぞれの前記保護部が前記ベッドの内側に向くように、前記複数の保護部材が、それぞれ、前記複数のパイプ部に取り付けられた、保護部材付きベッド。
  6. 前記保護部は、前記カバー部と前記いずれかのパイプ部の表面との間に配置されている、請求項5に記載の保護部材付きベッド。
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