JP3209340U - 施術用補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布剤容器に貯留された医療用の塗布剤を施術者が施術のために使用する場合に、その塗布剤容器の外部が有害な細菌で汚染されていたとしても、その細菌に術野が感染する虞を低減することができる施術用補助具を提供すること。【解決手段】塗布剤容器は、可撓性を有する部材からなり、液状の医療用の塗布剤を貯留する貯留部と、貯留部に連なり、貯留部に貯留した塗布剤を排出するための排出部とを備えている。施術用補助具1は、筒状部3と底面部5とを備えている。筒状部3は、可撓性を有する部材からなり、一端側に塗布剤容器を挿通可能な開口3bを有すると共に、内部に塗布剤容器の貯留部を収容可能な収容空間3aを有する。底面部5は、筒状部3の他端側の開口を閉塞すると共に、塗布剤容器の排出部を挿通可能な貫通孔5aが穿設されている。【選択図】図1

Description

本考案は、外部が未滅菌の塗布剤容器に貯留された液状の医療用の塗布剤を犬や猫等の動物または人間の外科手術において使用する際に、手術対象の部位である術野を細菌で汚染させることなく医療用の塗布剤を使用することができるようにする補助具に関するものである。
液状の医療用の塗布剤が貯留された塗布剤容器としては、特許文献1の図3に示されているものがある。この医療用の塗布剤容器は、貯留部と先細の排出部とを有しており、貯留部を押圧することで貯留部内に貯留された塗布剤を排出部から押し出すようにしている。このような医療用の塗布剤容器には、その外部が滅菌されたものもある。しかし、そのようなものは高価であり在庫管理が煩雑であることから、一般的には未滅菌の塗布剤容器が使用されており、外科手術を行う際は、施術者が塗布剤容器を手で把持した状態で貯留部を押圧して排出部から塗布剤を押し出し、術野の塗布部に滴下塗布するようにしている。
再公表特許WO2003/082931号公報
しかしながら、塗布剤が貯留された塗布剤容器の外部が未滅菌の場合において、塗布剤容器の外部に有害な細菌が付着していたときは、塗布剤容器を把持した施術者の手が有害な細菌で汚染され、そのような汚染された手で術野に触れると術野が有害な細菌に感染する虞がある。
本考案は、このような問題を解消するためになされたもので、塗布剤容器に貯留された医療用の塗布剤を施術者が施術のために使用する場合に、その塗布剤容器の外部が有害な細菌で汚染されていたとしても、その細菌に術野が感染する虞を低減することができる施術用補助具を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本考案に係る施術用補助具は、可撓性を有する部材からなり、液状の医療用の塗布剤を貯留する貯留部と、前記貯留部に連なり、前記貯留部に貯留した前記塗布剤を排出するための排出部とを備えた塗布剤容器を収容可能な施術用補助具であって、可撓性を有する部材からなり、一端側に前記塗布剤容器を挿通可能な開口を有すると共に、内部に前記塗布剤容器の貯留部を収容可能な収容空間を有する筒状部と、前記筒状部の他端側の開口を閉塞すると共に、前記塗布剤容器の排出部を挿通可能な貫通孔が穿設された底面部とを備えたことを特徴とするとするものである。
請求項2に記載した考案に係る施術用補助具は、請求項1に記載の施術用補助具において、前記筒状部の軸芯に沿う方向から見て、前記底面部の投影面の一部が前記筒状部の投影面より外方に突出すると共に、その突出した投影面の輪郭形状には、一つの仮想直線に同時に接し互いに離間する2つの接点が含まれ、前記筒状部の軸芯に沿う方向から見て、前記筒状部の軸芯を通り前記仮想直線に直交する直線と前記仮想直線との交点が前記2つの接点の間に位置付けられることを特徴とするものである。
本考案によれば、医療用の塗布剤が貯留された塗布剤容器の外部が有害な細菌で汚染されていても、施術者が塗布剤容器に直接触れることなく該塗布剤容器から塗布剤を排出させて術野の塗布すべき部位に塗布することができるので、有害な細菌に術野が感染する虞を低減することができる。
請求項2に記載の考案によれば、底面部の投影面を幾何学的な特徴を有する形状に形成したので、転動することなく安定的に施術用補助具を水平な面上に載置することができる。
本考案の実施の形態に係る施術用補助具を示した図であり、(1)図は施術用補助具の正面図であり、(2)図は(1)図の矢視A−A線に沿う断面図であり、(3)図は(1)図の矢視B線に沿う方向から見た状態を示す図であり、(4)図は(1)図の矢視C線に沿う方向から見た状態を示す図であり、(5)図は施術用補助具の底面部の形状を説明するための図である。 本考案の実施の形態に係る施術用補助具を使用する際の作業手順を説明するための図である。 図2に示す作業手順の続きの作業手順を説明するための図である。 図3に示す作業手順の続きの作業手順を説明するための図である。 図4に示す作業手順の続きの作業手順を説明するための図である。 図5に示す作業手順の続きの作業手順を説明するための図である。 図6に示す作業手順の続きの作業手順を説明するための図である。 液状の医療用の塗布剤を貯留する塗布剤容器の縦断面図である。 (1)図ないし(3)図は、本考案の実施の形態の変形例(3例)に係る施術用補助具を底面部側からそれぞれ見た状態を示す図であり、(1')図ないし(3')図は、各変形例に係る施術用補助具の底面部の形状を説明するための図である。
以下、本考案に係る実施の形態を図1ないし図8を参照して詳細に説明する。図1ないし図7において符号1で示すものは、本実施の形態に係る施術用補助具の一例であり、図8において符号50で示すものは、液状の医療用の塗布剤を貯留する塗布剤容器の一例である。
塗布剤容器50は、液状の医療用の塗布剤Mを貯留する円柱状の貯留部52と、該貯留部52の軸方向一端部に連なり、該貯留部52に貯留した塗布剤Mを排出するための細い円錐台状の排出部54とを備えている。貯留部52は、可撓性を有する部材からなり、円筒状の筒部52aと、筒部52aの軸方向両端をそれぞれ閉塞する第一底面部52bと第二底面部52cとを備えている。
排出部54は、その軸芯と貯留部52の軸芯とが同軸になるように軸芯方向に延び、先端に向かうほど細くなるよう形成されている。排出部54の先端部54aは閉塞され、貯留部52と排出部54とで囲繞される空間に塗布剤Mが液密に密封されている。液状の医療用の塗布剤Mとしては、例えば、シアノアクリレート系の接着剤や、その他薬剤が挙げられる。前記接着剤は、例えば、犬および猫等の動物や人間の皮膚,各種臓器もしくは血管等の組織の接着、または、これらの組織と各種の施術用具との接着、または、各種の施術用具同士の接着に供される。各種の施術用具は、施術する術野に一定の期間、留置され、例えば、生体適合性の合成樹脂からなる各種のカテーテルや合成樹脂の不織布からなるカフ等が挙げられる。
一方、施術用補助具1は、内部に塗布剤容器50の貯留部52を収容可能な収容空間3aを有する円筒状の筒状部3と、該筒状部3においてその軸芯Oに沿う方向の一端側の開口を閉塞する正方形の底面部5とを備えている。また、筒状部3において軸芯Oに沿う方向の他端側の開口3bは、塗布剤容器50を挿通可能な形状および大きさに形成されている。筒状部3の横断面の輪郭形状は円形に形成され、その円形の大きさは、軸芯Oに沿う方向の全域に亘って同一に形成されている。
底面部5の中央部には、塗布剤容器50の排出部54を挿通可能な貫通孔5aが穿設されている。筒状部3と底面部5とは、可撓性を有する部材で構成されており、その材質としては、ポリエチレン,ポリウレタン,塩化ビニルまたはシリコンエラストマ等が挙げられる。筒状部3と底面部5とは、熱を加えて互いに溶着することで両者を一体化している。なお、熱を加えて溶着する方法に替えて、接着剤により接着することで一体化するか、または、成形型に樹脂材料を注入して一体成形により形成してもよい。
図1の(4)図に示すように、施術用補助具1の底面部5は、その輪郭形状を形成する正方形が、筒状部3の軸芯Oに沿う方向から見て、筒状部3の輪郭形状を形成する円に外接している。このため、図1の(5)図に示すように、筒状部3の軸芯Oに沿う方向から見て、底面部5の投影面D(縦線のハッチングを入れた領域)の一部が筒状部3の投影面E(横線のハッチングを入れた領域)より外方に突出すると共に、その突出した投影面Dの輪郭部分には、一つの仮想直線L1に同時に接し互いに離間する2つの接点P1,P2が含まれる。実際には、底面部5の正方形の一辺に相当する部分の全体が仮想直線L1に線接触しているので、その接点は無数に存在するが、図1の(5)図では作図の都合上、2つの接点P1,P2のみを表示している。
また、前記軸芯Oに沿う方向から見て、その軸芯Oを通り前記仮想直線L1に直交する直線L2と前記仮想直線L1との交点Qが前記2つの接点P1,P2の間に位置付けられる。
このような幾何学的な特徴は、施術用補助具1の底面部5における外周縁のうち正方形の四辺の何れの一辺に相当する外周縁についても具備している。このため、底面部5の外周縁のうち正方形の何れかの一辺に相当する外周縁部が接するように施術用補助具1を平面上に載置することで、転動することなく安定的に施術用補助具1を水平な面上に載置することができる。
<施術用補助具1を使用するときの作業手順>
次に、外部が未滅菌の塗布剤容器50に貯留された液状の医療用の塗布剤Mを犬や猫等の動物または人間の外科手術において使用する場合において、上述した施術用補助具1を併用するときの作業手順の一例について図2ないし図7も参照して説明する。
施術対象が例えば犬の場合について説明すると、まず、施術者の助手は、施術台56の上に載置された犬Fの術野F1およびその近傍の体毛を剃ったのち、消毒用アルコール等の消毒液を浸透させた脱脂綿(図示せず)により前記術野F1およびその近傍を消毒する。
一方、施術者は、滅菌された施術用手袋Gを自己の手Hに装着し、その装着したままの手Hにより、これから全ての作業を行い、該作業においては、その手Hで、消毒された物または滅菌された物以外には触れないようにする。
次に、施術者は、滅菌された覆布58を手Hで把持して該覆布58により犬Fの術野F1およびその近傍を覆う。このとき、覆布58に設けられ開口58aを介して術野F1が外部に臨むようにする(図2参照)。
一方、施術者の助手は、犬Fの外科手術に使用される施術用器材60が一つの器材用滅菌袋62に収納されてなる施術用器材セット64と、ディスペンサ66および前記施術用補助具1が一つの補助具用滅菌袋68に収納されてなる施術用補助具セット70と、上面側に平坦な載置面を有するトレー72と、塗布剤容器50とを、前記施術台56の近傍に設置された補助テーブル74の上に載置する。この説明では、施術用器材セット64の一部を構成する施術用器材60と、施術用補助具セット70の一部を構成する施術用補助具1およびディスペンサ66とは、全て適切に滅菌されているものとする。
また、施術用器材セット64の他の一部を構成する器材用滅菌袋62と、施術用補助具セット70の他の一部を構成する補助具用滅菌袋68との内表面は全て適切に滅菌されているものの、これら滅菌袋62,68の外表面は滅菌されておらず、有害な細菌でそれぞれ汚染されているものとする。また、トレー72は、少なくともその上面側が全て適切に滅菌されているものとし、施術者の助手が補助テーブル74上にトレー72を載置するときは、該トレー72の下面側のみを手で触れるものとする。
また、施術台56と補助テーブル74との上面は、滅菌されておらず、有害な細菌でそれぞれ汚染されているものとする。
前記ディスペンサ66は、図5の(8)図に示すように、細い筒状の吐出部66aと、該吐出部66aに同軸に連なり、該吐出部66aより太い筒状の基部66bとを備えている。先端部54aが切除された塗布剤容器50の排出部54にディスペンサ66の基部66bを嵌合することで、ディスペンサ66が塗布剤容器50に装着され、該ディスペンサ66を介して塗布剤容器50内の塗布剤が排出される。ディスペンサ66の吐出部66aは塗布剤容器50の切除された排出部54の先端より細い上、吐出部66aの先端の吐出口の方が排出部54の先端の排出口より小さいので、術野F1の細かな部分に少量の塗布剤Mを塗布することができる。
次に、施術用器材セット64の器材用滅菌袋62の外側を助手が両手で把持して該滅菌袋62を開封した状態で保持する一方、該滅菌袋62内から施術用器材60を施術者が手Hで取り出して、補助テーブル74上に載置されたトレー72上に載置する(図3の(1)図参照)。
次に、助手は、空になった器材用滅菌袋62を補助テーブル74上に載置したのち、施術用補助具セット70の補助具用滅菌袋68の外側を両手で把持して該滅菌袋68を開封した状態で保持する一方、該滅菌袋68内から施術用補助具1およびディスペンサ66を施術者が手Hで取り出して、補助テーブル74上に載置されたトレー72上に載置する(図3の(2)図参照)。
次に、施術者は、補助テーブル74上に載置された塗布剤容器50の上方から施術者が手Hで施術用補助具1を把持した状態で被せるようにして施術用補助具1の収容空間3a内に塗布剤容器50を収納する(図4の(3)図および図3の(4)図参照)。このとき、施術用補助具1の筒状部3の下端が補助テーブル74に接触しないようにする。
次に、施術者は、施術用補助具1を把持した手Hにより施術用補助具1の筒状部3の外周部を押圧して筒状部3を変形させ、筒状部3の内周面を塗布剤容器50の筒部52aの外周面に当接させる。そしてさらに、その筒部52aの当接部により塗布剤容器50を保持した状態で、施術用補助具1と共に塗布剤容器50を上下逆向きにする(図4の(5)図参照)。
次に、施術者は、施術用補助具1の筒状部3の外周部を押圧している手Hの押圧力を緩めて施術用補助具1の底面部5の方に塗布剤容器50を落下させたのち、筒状部3の外周部を押圧している手Hの押圧力を再び強めて、塗布剤容器50の第二底面部52c側を、筒状部3を介して押圧しながら塗布剤容器50の排出部54を底面部5の貫通孔5aに挿通させる(図5の(6)図参照)。排出部54は、貫通孔5aに嵌合される部位の外径が貫通孔5aの内径より若干大きな寸法に設定されているので、貫通孔5aにより緊締され保持される。
次に、施術者は、塗布剤容器50の第二底面部52c側を、施術用補助具1の筒状部3を介して手Hにより押圧した状態で、施術用補助具1と共に塗布剤容器50を再び上下逆向きにしたのち、消毒用アルコール等の消毒液を浸透させた脱脂綿(図示せず)により、施術用補助具1の底面部5の貫通孔5aから突出した塗布剤容器50の排出部54を拭いて消毒する。
次に、施術者は、滅菌されたカッター(図示せず)により排出部54の先端部54aを切除し、その切除により形成された排出部54の先端の排出口を介して塗布剤容器50内と外部とを連通させる(図5の(7)図参照)。
次に、施術者は、トレー72上に載置されたディスペンサ66を手Hで把持してその基部56bを塗布剤容器50の排出部54に嵌合する(図5の(8)図参照)。これにより、有害な細菌で術野F1が感染する虞を低減した状態で、ディスペンサ66を介して塗布剤容器50内の塗布剤を排出させて術野F1の塗布すべき部位に塗布することができる。
以上で、塗布剤容器50を使用可能な準備作業が完了する。
前記準備作業が完了したら、施術者は、塗布剤容器50が装着された施術用補助具1を横向きの姿勢にして補助テーブル74上のトレー72上に載置する(図6参照)。
次に、助手は、塗布剤容器50が装着された施術用補助具1と、施術用器材60とが載置されたトレー72を手で把持して施術台56上における犬Fの術野F1の近傍に載置する(図7参照)。このとき、トレー72上に載置された施術用器材60等やトレー72の上面が、助手の手に付着した有害な細菌により汚染されないように、助手はトレー72の下面のみを手で把持してトレー72を移動させる。
なお、施術中において、施術用補助具1に収納された塗布剤容器50を使用しないときも同様にトレー72上に載置しておけばよい。トレー72上に載置するとき、施術用補助具1における底面部5の外周縁のうち正方形の何れかの一辺に相当する外周縁部がトレー72の上面に接するように施術用補助具1をトレー72上に載置することで、転動することなく安定的に施術用補助具1をトレー72上に載置することができる。
施術後は、施術の際に使用した塗布剤容器50およびディスペンサ66は廃棄するものの、施術用補助具1は、所定の洗浄液により洗浄したのち滅菌して補助具用滅菌袋68に収納しておくことで再利用に供してもよい。
上述したような本考案の実施の形態に係る施術用補助具1によれば、医療用の塗布剤Mが貯留された塗布剤容器50の外部が有害な細菌で汚染されていても、施術者が塗布剤容器50に直接触れることなく該塗布剤容器50から塗布剤Mを排出させて術野F1の塗布すべき部位に塗布することができるので、有害な細菌に術野F1が感染する虞を低減することができる。
上述した実施の形態は本考案を説明するための一例であり、本考案は、前記の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲と明細書との全体から読み取れる考案の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更後の施術用補助具もまた、本考案の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、上述した作業手順の順番および各作業を行う者については、上述した事柄に限らず、有害な細菌に術野F1が感染する虞を低減するという目的から逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。
また、上述した実施の形態においては、塗布剤容器50が装着された施術用補助具1および施術用器材60をトレー72上に載置するようにしたが、トレー72を使用せずに、術野F1を覆った覆布58上の水平な領域に施術用器材60等を直接、載置するようにしてもよい。この場合、覆布58は予め滅菌されているので、該覆布58上に載置しても施術用器材60等が有害な細菌で汚染される虞はない。
また、上述した実施の形態においては、先端部54aが切除された塗布剤容器50の排出部54にディスペンサ66を嵌合装着して、該ディスペンサ66を介して塗布剤容器50内の塗布剤Mを吐出するようにした。しかし、ある程度の量の塗布剤Mを一度に排出して塗布したい場合は、ディスペンサ66を使用せずに塗布剤容器50の排出部54から直接、塗布剤Mを排出して術野F1の塗布すべき部位に塗布するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、施術用補助具1の筒状部3を円筒状に形成した例を示したが、これに替えて、筒状部3を、その横断面の輪郭形状を底面部5と同一の大きさの正方形に形成した四角筒状に形成してもよいし、筒状部3を円筒状のままとすると共に前記正方形の四辺のうち何れか向かい合う二辺だけを長くした長方形に底面部5を形成してもよい。これらのように構成した場合でも、施術用補助具1を水平な面上に載置することで、転動することなく安定的に施術用補助具1を載置することができるのは言うまでもない。
また、図9の(1)図ないし(3)図に示すように、底面部5を矩形以外の形状に形成してもよい。これらの図において、上述した実施の形態で説明したものと同一または同等の部材および部位等については、同一の符号を付し詳細な説明は省略し、実施の形態とは異なる点を主に詳細に説明する。
(1)図に示す施術用補助具1は、底面部5を長方形と半円とを組み合わせた形状に形成したものであり、(2)図に示す施術用補助具1は、上述した実施の形態に係る施術用補助具1の底面部5において正方形の四つの角部に相当する部位にそれぞれ略三角形の形状の凸部5bを形成したものであり、(3)図に示す施術用補助具1は、前記(2)図において4箇所に形成した凸部5bを、隣り合う2箇所のみに形成したものである。
これらの3つの変形例に係る施術用補助具1の底面部5についても、図9の(1')図ないし(3')図に示す2つの接点P1,P2と交点Qとの位置関係が成立し、上述した実施の形態に係る施術用補助具1の底面部5と同様の幾何学的な特徴を有する。このため、同(1')図ないし(3')図に示すように、底面部5の外周縁部が平面上に接するように施術用補助具1を平面上に載置することで、転動することなく安定的に施術用補助具1を載置することができる。
1 施術用補助具
3 筒状部
3a 収容空間
3b 開口
5 底面部
5a 貫通孔
50 塗布剤容器
52 貯留部
54 排出部
D 底面部の投影面
E 筒状部の投影面
L1 仮想直線
L2 直線
M 塗布剤
O 軸芯
P1 接点
P2 接点
Q 交点

Claims (2)

  1. 可撓性を有する部材からなり、液状の医療用の塗布剤を貯留する貯留部と、前記貯留部に連なり、前記貯留部に貯留した前記塗布剤を排出するための排出部とを備えた塗布剤容器を収容可能な施術用補助具であって、
    可撓性を有する部材からなり、一端側に前記塗布剤容器を挿通可能な開口を有すると共に、内部に前記塗布剤容器の貯留部を収容可能な収容空間を有する筒状部と、
    前記筒状部の他端側の開口を閉塞すると共に、前記塗布剤容器の排出部を挿通可能な貫通孔が穿設された底面部とを備えたことを特徴とする施術用補助具。
  2. 請求項1に記載の施術用補助具において、
    前記筒状部の軸芯に沿う方向から見て、前記底面部の投影面の一部が前記筒状部の投影面より外方に突出すると共に、その突出した投影面の輪郭形状には、一つの仮想直線に同時に接し互いに離間する2つの接点が含まれ、
    前記筒状部の軸芯に沿う方向から見て、前記筒状部の軸芯を通り前記仮想直線に直交する直線と前記仮想直線との交点が前記2つの接点の間に位置付けられることを特徴とする施術用補助具。
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