JP3207308U - Tpu保護層を有する安全靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アッパーの外部表面への擦り傷、摩耗などを防ぎ、アッパーを為す合成皮革層が剥離して硬質補強層が露出することを防ぎ、容易に損傷を受けないTPU保護層を有する安全靴を提供する。【解決手段】 一方の面が少なくとも1以上の底部に接続し、かつ甲部とアッパー部とを含んでなるとともに、該甲部の内部に、該甲部が衝撃を受けた場合に脚部を保護する硬質保護層を設け、該甲部の外部表面を該甲部の摩耗、又は剥離を防ぐTPU保護層で被覆し、該アッパー部の他方の面に足を入れて履くための履き口を形成してなる靴本体を具えてなる。【選択図】 図3

Description

この考案は安全靴に関し、特にTPU保護層を具え、甲部の摺り傷、摩耗、剥離などを防ぐTPU保護層を有する安全靴に関する。
一般に、歩行の補助として、又は脚部を保護して外部環境による傷害から脚部を保護するために、人々は、例えば図1に開示する安全靴本体1を履く。よって、これらの効果が得られる。だが、従来の安全靴本体1は、合成皮革層11を具え、かつ安全靴1内に硬質補強層12を設ける。硬質補強層12を設けることによって、人体の脚部が衝撃を受けて損傷を受けるという危険性を回避することができる。
然しながら、硬質補強層12は、安全靴本体1の外部表面を保護することができない。人が安全靴本体1を履いて歩く場合、石、テーブルの脚、椅子の脚、又はその他個体物に当たることが常にあり、このため安全靴本体1の表面に擦り傷がついたり、摩耗したりする。ここから安全靴本体1が損傷を受け、甚だしくは穴が開いて、継続して使用することができなくなる。
硬質補強層12が脚部を保護するだけで、安全靴本体1の表面の擦り傷を効率よく防ぐことができず、合成皮革層11が衝突、又は擦り傷などによって容易に合成皮革層11が剥離し、靴の前端部の内部に設けた硬質補強層12(硬質の安全靴ヘッドであるために、金属、又はガラス繊維などの材質を用いる)が露出し、安全靴の基本的な機能を発揮できなくなる。この点が、改善を要する欠点である。
この考案は、アッパーの外部表面への擦り傷、摩耗などを防ぎ、アッパーを為す合成皮革層が剥離して硬質補強層が露出することを防ぎ、容易に損傷を受けないTPU保護層を有する安全靴を提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の技術に見られる上述の欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、靴本体が甲部とアッパー部とを含んでなり、該甲部には、内部に該甲部が衝撃を受けた場合に脚部を保護する硬質保護層を設けるとともに、外部表面を該甲部の摩耗、又は剥離を防ぐTPU保護層で被覆してなるTPU保護層を有する安全靴によって課題を解決できる点に着眼し、係る知見に基づき本考案を完成させた。
以下この考案について説明する。請求項1に記載するTPU保護層を有する安全靴は、一方の面が少なくとも1以上の底部に接続し、かつ甲部とアッパー部とを含んでなるとともに、該甲部の内部に、該甲部が衝撃を受けた場合に脚部を保護する硬質保護層を設け、該甲部の外部表面を該甲部の摩耗、又は剥離を防ぐTPU保護層で被覆し、該アッパー部の他方の面に足を入れて履くための履き口を形成してなる靴本体を具えてなる。
請求項2に記載するTPU保護層を有する安全靴は、請求項1における
TPU保護層が、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)か、トリレンジイソシアネート(TDI)などのジイソシアン酸エステル系分子と巨大分子多価アルコールと、鎖伸長剤としての低分子多価アルコールとを共重合反応させて形成する。
請求項3に記載するTPU保護層を有する安全靴は、請求項1におけるTPU保護層が、さらに該アッパー部の外部表面を覆い、該靴本体の表面を保護する。
請求項4に記載するTPU保護層を有する安全靴は、請求項1における靴本体が合成皮革によってなる。
請求項5に記載するTPU保護層を有する安全靴は、請求項1における硬質保護層が、金属層か、ガラス繊維層を含む。
従来の靴本体の構造を示した説明図である。 この考案による安全靴の外観を示した説明図である。 この考案による安全靴の構造を示した説明図である。 他の実施の形態による安全靴の構造を示した説明図である。
この考案は、アッパーの外部表面への擦り傷、摩耗などを防ぎ、アッパーを為す合成皮革層が剥離して硬質補強層が露出することを防ぎ、容易に損傷を受けないTPU保護層を有する安全靴を提供するものであって、靴本体が甲部とアッパー部とを含んでなり、該甲部には、内部に該甲部が衝撃を受けた場合に脚部を保護する硬質保護層を設けるとともに、外部表面を該甲部の摩耗、又は剥離を防ぐTPU保護層で被覆してなる。係るTPU保護層を有する安全靴の構造と特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして如何に詳述する、
図2、3に、この考案による安全靴の外観と、TPU保護層の構造を開示する。図面に開示するようにこの考案による安全靴1は、一方の面に少なくとも1以上の底部3を接続した靴本体2を含んでなる。靴本体2は、甲部21とアッパー部22とを含む。甲部21は内部に硬質保護層4を設けるとともに、外部表面をTPU保護層5で被覆する。アッパー部22他方の面には、靴本体2に足を入れて履くための履き口221を形成する。
TPU保護層5は、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)か、トリレンジイソシアネート(TDI)などのジイソシアン酸エステル系分子と巨大分子多価アルコールと、低分子多価アルコール(鎖伸長剤)とを共重合反応させて形成する。
TPU保護層5は、上述するように形成するとともに、さらにアッパー部22の外部表面を覆い、靴本体2の表面を効率よく保護する。
甲部21は、合成皮革によってなる。
硬質保護層4には、金属層か、もしくはガラス繊維層を含む。
図3に、この考案におけるTPU保護層5の構造を開示する。TPU保護層5は熱可塑性ポリウレタン弾力性素材に属し、高い通気性を有する。このため、人体の汗などはTPU保護層5を介して容易に蒸発し、身体の乾燥した快適感を常時保持することができる。また、TPU保護層5は、
防水性を具え、かつ擦り傷、摩耗に対する耐性、引き裂きに対する耐性、優れた曲げ強度、長期に渡る圧縮に対する低変形率などの特性を有する。このため、図面に開示するようにTPU保護層5で甲部21の外部表面を覆い、甲部21の内部には硬質防護層4を設ける。TPU保護層5を設けることによって甲部21の摩耗、剥離などを防ぐことができ、硬質保護層4によって人体の脚部を安全に保護することができる。
アッパー部22の履き口221から脚部を入れて靴本体2を履き、歩行した場合、予期せず衝撃を受けたり、固い物体によって擦られたりした場合、CPU保護層5によって甲部21が保護されているため、甲部21の表面への擦り傷、摩耗を防ぐ効果が得られる。また、硬質保護層4を設けることによって、甲部21が衝撃を受けた場合に脚部が傷つく危険性を無くすことができる。
TPU保護層5を設ける場合は、靴本体2を形成する前に、TPU保護層を口部21の表面に縫合して固定し、さらに高圧注入による底部3との一体成形で靴本体2を形成する。
図4に開示するように、PTU防護層5がアッパー部22の表面を覆うようにしてもよい。係る形態によって、アッパー部22が擦れたり、摩耗したりすることを防ぎ、またアッパー部22が剥離することを防ぐ効果が得られ、さらに効率よく靴本体2の表面を保護することができる。
1 安全靴本体
11 合成皮革層
12 硬質補強層
2 靴本体
21 甲部
22 アッパー部
221 履き口
3 底部
4 硬質保護層
5 TPU保護層

Claims (5)

  1. 一方の面が少なくとも1以上の底部に接続し、かつ甲部とアッパー部とを含んでなるとともに、該甲部の内部に、該甲部が衝撃を受けた場合に脚部を保護する硬質保護層を設け、該甲部の外部表面を該甲部の摩耗、又は剥離を防ぐTPU保護層で被覆し、該アッパー部の他方の面に足を入れて履くための履き口を形成してなる靴本体を具えてなること、を特徴とするTPU保護層を有する安全靴。
  2. 前記TPU保護層が、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)か、トリレンジイソシアネート(TDI)などのジイソシアン酸エステル系分子と巨大分子多価アルコールと、鎖伸長剤としての低分子多価アルコールとを共重合反応させて形成することを特徴とする請求項1に記載のTPU保護層を有する安全靴。
  3. 前記TPU保護層が、さらに該アッパー部の外部表面を覆い、該靴本体の表面を保護することを特徴とする請求項1に記載のTPU保護層を有する安全靴。
  4. 前記靴本体が合成皮革によってなることを特徴とする請求項1に記載のTPU保護層を有する安全靴。
  5. 前記硬質保護層が、金属層か、ガラス繊維層を含むことを特徴とする請求項1に記載のTPU保護層を有する安全靴。
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