JP3207220U - 考古学用遺物撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遺物の撮影において、遺物の撮影面に撮像手段を正対させ、かつ、遺物の2分の1の高さに撮像手段のレンズ中心を高精度にセットできるようにし、又、遺物の表面を明るく照らし鮮明な画像を撮影できる遺物撮影装置を提供する。【解決手段】テーブル台9の中心軸にテープを貼り付けた寸法目盛入りテープ10と、該テープに沿ってテーブル台の一端に配置された遺物台5と、もう一端に配置された撮像ユニット6と、該遺物台の中心に置かれた遺物1と、撮像ユニットの中心に置かれた撮像手段と、撮像手段を保持する撮像手段保持版と、該撮影手段保持版を上下に移動する垂直柱と摺動機構と、遺物表面を照らす照明装置7を有する。【選択図】図4
Description
本考案は、考古学における遺物撮影装置に関するものである。
考古学では、遺物の形状を客観的に記載する手段として、スケッチではなく、機械設計で主に用いられる投影図法による多面図の実測図を用いている。
この実測図を描く方法としては、遺物表面上の多数の特徴点を手で測定し、グラフ用紙にこれらの点をプロットし、これらの点を参照して図化する手実測法や、レーザーなどによる3次元測定からオルソ画像を作成し、該オルソ画像を下図にしてなぞり描画する方法や、或いは、撮像手段で撮影した2次元画像を遠近補正してオルソ画像を作成し、同様になぞり描画する方法がある。
この実測図を描く方法としては、遺物表面上の多数の特徴点を手で測定し、グラフ用紙にこれらの点をプロットし、これらの点を参照して図化する手実測法や、レーザーなどによる3次元測定からオルソ画像を作成し、該オルソ画像を下図にしてなぞり描画する方法や、或いは、撮像手段で撮影した2次元画像を遠近補正してオルソ画像を作成し、同様になぞり描画する方法がある。
本発明は、この内の、撮像手段で遺物の2次元画像を撮影する装置に関するものである。
撮像手段による2次元画像の撮影では、遺物の撮影面に撮像手段を正対させ、かつ、遺物の2分の1の高さにレンズ中心をセットする必要がある。
従来は、自由雲台を付けた三脚に撮像手段を装着し撮影していた。初めに、机の上に遺物を置き、次に、遺物から1〜3mほどの距離をおいて、撮像手段を自由雲台付きの三脚に取り付け、設置する。次に、遺物の2分の1の位置の地上高を測定する。次に、スケールと三脚の上下機構を用いて同じ地上高に撮像手段のレンズ中心を移動させ、同時に、撮像手段を遺物に正対させ必要があるが、撮像手段が丸みを帯びた立体形状で、スケールで精度よく高さ測定できないこと、又、自由雲台に付けた撮像手段が左右、前傾、後傾に自由に動くため、セットする精度が不十分で、調整にも多くの時間がかかる。
考古学の遺物撮影では、一度に数十個を撮影することも多く、撮影には相当の労力と時間がかかっている。
従来は、自由雲台を付けた三脚に撮像手段を装着し撮影していた。初めに、机の上に遺物を置き、次に、遺物から1〜3mほどの距離をおいて、撮像手段を自由雲台付きの三脚に取り付け、設置する。次に、遺物の2分の1の位置の地上高を測定する。次に、スケールと三脚の上下機構を用いて同じ地上高に撮像手段のレンズ中心を移動させ、同時に、撮像手段を遺物に正対させ必要があるが、撮像手段が丸みを帯びた立体形状で、スケールで精度よく高さ測定できないこと、又、自由雲台に付けた撮像手段が左右、前傾、後傾に自由に動くため、セットする精度が不十分で、調整にも多くの時間がかかる。
考古学の遺物撮影では、一度に数十個を撮影することも多く、撮影には相当の労力と時間がかかっている。
遺物は様々な形状があるが、土器類、茶碗類など、下部が細く、すぼんでいるものが多くある。机の上に遺物を置き撮影する場合、下部のすぼんだ部分に光が当たりにくく、鮮明な画像が撮れない場合が多い。
課題の一つ目は、撮像手段を上下に移動させ、その撮像手段のレンズ中心を遺物の2分の1高さに正確に移動させることである。
課題の二つ目は、撮像手段の向きを遺物の撮影面に正確に正対させることである。
課題の三つ目は、遺物は下部のすぼんだ形状部分を明るく照らすことである。
図3及び図4に示すように、平坦なテーブル台の長手方向の中心軸に寸法目盛付きのテープを貼り付ける。テーブル台の一端に遺物台を、又、別の一端に撮像ユニットを、それぞれの中心をテーブル中心軸に合わせ設置する。
この結果、遺物台の中心に置いた遺物と、撮像ユニットに取り付けされている撮像手段は、テーブル中心軸に乗っている。より詳細には、撮影する遺物の中心と撮像手段のレンズ中心も、テーブル中心軸に乗っている。
この結果、遺物台の中心に置いた遺物と、撮像ユニットに取り付けされている撮像手段は、テーブル中心軸に乗っている。より詳細には、撮影する遺物の中心と撮像手段のレンズ中心も、テーブル中心軸に乗っている。
図5及び図6に示す撮像ユニットは、撮像手段と本撮像手段を上下に垂直に移動させる機能を有している。
又、上下に移動する距離を測る寸法目盛が付いており、任意の距離を移動できることから、撮像手段を遺物の2分の1の高さまで正確に移動できる。
又、上下に移動する距離を測る寸法目盛が付いており、任意の距離を移動できることから、撮像手段を遺物の2分の1の高さまで正確に移動できる。
図7及び図8に示すように、撮像手段のレンズ中心の高さ位置が遺物台上面と同じ高さにある時に、垂直柱に付けた目盛がゼロを差すよう設定されており、該目盛を参照して、遺物の2分の1高さ分を移動させれば、撮像手段と遺物中心が一致するように設定されている。
図3に示すように、遺物台は透明な部材で作成し、下部がすぼんだ遺物では、遺物台の下から照明を当て、鮮明な画像を撮影できる。
撮像ユニットにより、遺物と撮像手段を正確な位置にセットするができ、その結果、遺物の撮影面に撮像手段を正対させ、かつ、遺物の2分の1の高さにレンズ中心がセットされ、高精度な画像を撮影することができた。
下部がすぼみ、暗くなりやすい形状の遺物に、遺物台の下方から照明を当てることにより、遺物全体を鮮明に撮影できた。
添付図面に沿って、本発明の実施例を説明する。図1は、遺物1の撮影面を示している。撮影面の中心は、遺物中心軸3と遺物高さHの2分の1の交点で、撮影は、本交点に正対して行われる。
図2のように、遺物に欠損などがあり遺物中心軸3が傾斜している場合には、下部にスキマ板4を差込み、遺物中心軸3を垂直に調整した姿勢にて交点を求める。
図2のように、遺物に欠損などがあり遺物中心軸3が傾斜している場合には、下部にスキマ板4を差込み、遺物中心軸3を垂直に調整した姿勢にて交点を求める。
図4は、平坦なテーブル台9の上面の長手方向の中心軸に寸法目盛付きテープ10を貼り付け、テーブル台9の一端には遺物台5を、又、別の一端には撮像ユニット6を、それぞれの中心を寸法目盛付きテープ10に合わせ設置している。
この結果、遺物台5の中心に置いた遺物1と、撮像ユニット6の中央に取り付けされている撮像手段11も、テーブル台9の中心軸に乗っている。より詳細には、遺物の中心と撮像手段11のレンズ中心も、テーブル台9の中心軸に乗っている。
この結果、遺物台5の中心に置いた遺物1と、撮像ユニット6の中央に取り付けされている撮像手段11も、テーブル台9の中心軸に乗っている。より詳細には、遺物の中心と撮像手段11のレンズ中心も、テーブル台9の中心軸に乗っている。
図5及び図6は、撮像ユニット6を示しており、撮像手段11を上下に垂直に移動させる機能を持ち、撮像手段11と、下板12と、垂直柱13と、摺道機構14と、撮像手段保持板15から構成されている。
撮像手段保持板15は、摺道機構14を介し、2本の垂直柱13に水平に取り付けられており、撮像手段11を撮像手段保持板15に取り付ければ、撮像手段11は自然に水平姿勢となる。又、摺道機構14を垂直柱13に沿って動かせば、撮像手段11を上下に移動させることができる。
撮像手段保持板15は、摺道機構14を介し、2本の垂直柱13に水平に取り付けられており、撮像手段11を撮像手段保持板15に取り付ければ、撮像手段11は自然に水平姿勢となる。又、摺道機構14を垂直柱13に沿って動かせば、撮像手段11を上下に移動させることができる。
図7及び図8は、遺物1と撮像手段11の位置関係を示している。
垂直柱13には寸法目盛が付いており、移動距離を確認して、撮像手段11を遺物中心の位置まで正確に移動できるようになっている。
該撮像手段11のレンズ中心の高さ位置が遺物台5の上面と同じ高さにある時に、垂直柱13に付けた目盛がゼロを差すよう設定されており、該目盛を参照して、遺物の2分の1高さ分移動させれば、撮像手段11と遺物中心の高さが一致するように設定されている。
垂直柱13には寸法目盛が付いており、移動距離を確認して、撮像手段11を遺物中心の位置まで正確に移動できるようになっている。
該撮像手段11のレンズ中心の高さ位置が遺物台5の上面と同じ高さにある時に、垂直柱13に付けた目盛がゼロを差すよう設定されており、該目盛を参照して、遺物の2分の1高さ分移動させれば、撮像手段11と遺物中心の高さが一致するように設定されている。
以上のように、一旦、遺物台5と撮像手段11が所定の位置にセットされれば、多くの遺物を効率的に撮影できる。すなわち、遺物の寸法を測定し、撮像手段11の高さをセットするのみで、多くの遺物を効率的に撮影することができる。
下部がすぼみ、暗くなりやすい遺物を撮影する場合には、照明装置No.1で遺物の前方から、特に、透明な遺物台5の下方から、照明装置No.2で光を当てることにより、鮮明な撮影が可能になる。
1:遺物
2:遺物中心
3:遺物中心軸
4:スキマ板
5:遺物台
6:撮像ユニット
7:照明装置NO.1
8:照明装置NO.2
9:テーブル台
10:寸法目盛付きテープ
11:撮像手段
12:下板
13:垂直柱
14:摺道機構
15:撮像手段保持板
2:遺物中心
3:遺物中心軸
4:スキマ板
5:遺物台
6:撮像ユニット
7:照明装置NO.1
8:照明装置NO.2
9:テーブル台
10:寸法目盛付きテープ
11:撮像手段
12:下板
13:垂直柱
14:摺道機構
15:撮像手段保持板
Claims (5)
- 遺物の撮像を行うための、テーブル台と、テーブル台の所定の位置に貼られた寸法目盛付きテープと、テーブル台の上に所定の位置関係を持ち配置された撮像ユニット及び遺物台と、遺物の表面を照らす照明装置からなる遺物撮影装置。
- テーブル台の長手方向の中心軸上に貼り付けられた該寸法目盛付きテープに沿って、遺物台の中心と、撮像手段のレンズ中心を同軸上に配置できることを特徴とする請求項1に記載の遺物撮影装置。
- 撮像手段と、寸法目盛が付いた2本の垂直柱と、2本の垂直柱に水平に取り付けられた撮像手段固定板と、該撮像手段固定板を任意の高さに移動させる摺動機構とで構成される請求項1に記載の撮像ユニット。
- 撮像手段のレンズ中心の高さ位置が遺物台の上面と同じ高さにある時に、垂直柱に付けた目盛がゼロを差し、該目盛を参照して、遺物の2分の1高さに撮像手段を移動できることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
- 被写体を乗せ、かつ、下方からの照明光を通過させる透明な部材で作られた請求項1に記載の遺物台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002780U JP3207220U (ja) | 2016-05-28 | 2016-05-28 | 考古学用遺物撮影装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016002780U JP3207220U (ja) | 2016-05-28 | 2016-05-28 | 考古学用遺物撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3207220U true JP3207220U (ja) | 2016-11-04 |
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Family Applications (1)
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JP2016002780U Expired - Fee Related JP3207220U (ja) | 2016-05-28 | 2016-05-28 | 考古学用遺物撮影装置 |
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JP (1) | JP3207220U (ja) |
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2016
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