JP3206693U - バッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッグの外被材に例えば面ファスナーのような部材を設けたとしても、デザイン上の制約を少なくして、美観を向上させることができるバッグを得ること。【解決手段】バッグ本体11の表皮材11a上に、ワッペンやアップリケなどの付着体41を着脱自在に取り付けることができるようにするために、複数の起毛体22aとこれらの起毛体22aを捕捉する捕捉体22bとの組み合せによって互いに着脱自在に結合する一対の結合材23、例えば面ファスナーをバッグ本体11の表皮材11aと付着体41の裏面とに設け、バッグ本体11の表皮材11aに設ける結合材23aについては、互いに決められた間隔をおいて帯状に配列された帯状係合部21とすることで、バッグ本体11の表皮材11aと結合材23aとを渾然一体にする。【選択図】 図1

Description

本考案は、ワッペンやアップリケなどの付着体を外被材に着脱することができるバッグに関する。
従来、バッグの表面にワッペンなどの付着体を着脱自在に取り付けるために、面ファスナーを利用したバッグが提案されている。
例えば特許文献1は、トリコット起毛品を基布とするバッグ類(カバン、バッグ、リュックサック)を設けておき、バッグ類の起毛に対して着脱自在に結合する(特許文献1では「係着」)鉤形状や茸の傘形状をした「係着体」と称するものを付着体の裏面に植えた「何でもくっつくカバン」を開示している。
特許文献1には明記されていないが、「トリコット起毛品」と「係着体」との結合は、面ファスナーの原理によるものと理解される。
また特許文献2は、面ファスナーの一方(ループ面又はフック面)をバッグの表面に取り付け、面ファスナーのもう一方を装飾用のワッペンの裏面に取り付けた「面ファスナーバッグ」を開示している。
さらに特許文献3は、バッグの外被材に面ファスナーの雌材(ループ)を設け、ワッペン状の装飾材の裏面に面ファスナーの雄材(フック)を設けた「面ファスナーを利用した相互に着脱自在な複数物品の組み合わせ」を開示している。
実用新案登録第3063625号公報 特開2007−37688号公報 特開2008−67972号公報
面ファスナーを利用した従来のバッグは、付着体を着脱自在に交換できるようにすることで、好みのコーディネートを可能にしたり(特許文献1の第3頁第14行〜16行参照)、オリジナリティを高めたり(特許文献2の段落[0005]参照)、新たなデザインを創出できるようにしたりすることを狙っている(特許文献3の段落[0025]参照)。
一言で言うなら、付着体のつけ替えや位置の変更を可能にすることでデザイン上の自由度を高め、使用者の趣味性を満足させることを意図しているものと理解することができるのである。
その反面、バッグの外被材を面ファスナーとしなければならないことから、バッグそれ自体にデザイン上の制約が生じ、美観が損なわれてしまうという問題がある。
例えば特許文献1に記載の考案の場合、トリコット起毛品を基布としてバッグを製作しなければならないためにバッグの素材が限定され、その分バッグのデザインも制約を受けることになる。端的に言うと面ファスナーのループ面が外被材の全面に現れた形態になってしまい、美観上思わしくない。
特許文献2に記載の考案の場合には、バッグの表面の全体又は大半の面積にループ側の面ファスナーを取り付けると記載されている(特許文献2の段落[0006]参照)。このためバッグの表面の全体又は大半が面ファスナーで覆われたようなデザインとならざるを得ない。
事情は特許文献3に記載の考案でも同様である。
特許文献3は、面ファスナーの配置について、「外表面のうち少なくとも半分の面積を占める」としているわけであるが、具体的には、「底面のある袋であれば、その底面を除く全外面」「リュックサックやランドセルでは、利用者の背に触れる、物品の背面を除く全外面」を例示している(特許文献3の段落[0019]参照)。
したがって特許文献2に記載の考案と同様に、バッグの外被材の大半が面ファスナーで覆われたようなデザインとなってしまう。
面ファスナーを利用した従来のバッグは、使用者にはデザイン上の自由度を高め、趣味性を満足させることができるという恩恵をもたらす。
ところがバッグそのもののデザイン上の自由度は逆に少なくなってしまい、美観が損なわれてしまう。
したがってバッグの購入を検討する者は、趣味性と美観との狭間で悩むことになることであろう。
そもそもバッグという商品は嗜好性が強く、いわゆる売れる商品となり得るためには、美観や趣味性という要素が大きなウエイトを占める。このためいくら趣味性を満足させることができても美観に優れなければ消費が消極化しやすく、考案の有効利用による産業の発達を妨げることにもつながってしまう。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、バッグの外被材に例えば面ファスナーのような結合材を設けたとしても、デザイン上の制約を少なくして、美観を向上させることができるバッグを得ることを目的とする。
請求項1のバッグは、バッグ本体の表皮材上に互いに所定間隔を置いて配設され、付着体が着脱可能に係止しうる複数の帯状係合部を有することによって上記課題を解決する。
したがって帯状係合部に付着体が取り付けられ、一旦取り付けられた付着体は取り外しも可能である。また帯状係合部は間隔を置いて設けられているので、バッグの外被材と渾然一体となり、バッグの外被材に関するデザイン上の自由度を損なわない。帯状係合部は直線状であっても波線状であってもよく、その他あらゆる線状形状として設けられることが許容される。
請求項2の考案は、請求項1に記載のバッグにおいて、前記付着体は装飾物である。
したがって付着体によってバッグが装飾される。
請求項3の考案は、請求項1に記載のバッグにおいて、前記バッグ本体は側面方形状の収納部を有する。
したがって側面方形状となったバッグの表皮材に沿って帯状係合部が配列される。
請求項4の考案は、請求項3に記載のバッグにおいて、前記帯状係合部は高さ方向に沿って互いに平行に配置されている。
したがって帯状係合部は縦縞模様の形状で設けられる。
請求項5の考案は、請求項3に記載のバッグにおいて、前記帯状係合部は互いに交差するように配置されている。
したがって帯状係合部は格子縞模様の形状で設けられる。
請求項6の考案は、請求項1〜5のいずれか1に記載のバッグにおいて、前記帯状係合部は面ファスナーにより構成されている。
したがって付着体にも面ファスナーの相手方を設けた上で帯状係合部に付着体を接触させると、起毛体(例えばループ)を捕捉体(例えばフック)が捕捉し、帯状係合部に付着体が取り付けられる。あるいは同一形状の起毛体と捕捉体(共にマッシュルーム形状の結合材)とが互いに捕捉し合い、帯状係合部に付着体が取り付けられる。
請求項1に記載の考案によれば、帯状係合部はバッグの外被材と渾然一体となり、したがって美観に優れたバッグを得ることができ、またバッグの強度を全体的に均一にすることができ、したがって型崩れしにくいバッグを得ることができる。
請求項2に記載の考案によれば、付着体によってバッグを装飾することができる。
請求項3に記載の考案によれば、帯状係合部を整列された状態に維持することができ、したがってバッグの美観をより一層向上させることができる。
請求項4に記載の考案によれば、帯状係合部は縦縞模様の形状で設けられるので、バッグの強度の均一性をより向上させることができ、したがって型崩れ防止効果を一層促進することができる。
請求項5に記載の考案によれば、帯状係合部は格子縞模様の形状で設けられるので、バッグの強度の均一性をより向上させることができ、したがって型崩れ防止効果を一層促進することができる。
請求項6に記載の考案によれば、様々な種類、形状、色彩のものが数多く出回っている汎用的な面ファスナーを用いることができ、したがってバッグの設計や製造の容易化を図ることができる。
第1の実施の形態として、付着体が装着される前の状態を示すバッグ(手提げ袋)の斜視図。 バッグに付着体を取り付けた一例を示す正面図。 バッグに付着体を取り付けた別の一例を示す正面図。 第2の実施の形態として、バッグ(巾着袋)を示す斜視図。 バッグに付着体を取り付けた一例を示す斜視図。 第3の実施の形態として、付着体が装着される前の状態を示すバッグ(手提げ袋)の斜視図。
図1に示すように、本実施の形態のバッグ10は、バッグ本体11の表皮材11a上に互いに所定間隔を置いて配設され、付着体41が着脱可能に係止しうる複数の帯状係合部21を有する。
図2、図3に示すように、付着体41は装飾物である。
図1〜図6に示すように、バッグ本体11は側面方形状の収納部13を有する。
図4、図5に示すように、帯状係合部21は高さ方向に沿って互いに平行に配置されている(第2の実施の形態)。
図6に示すように、帯状係合部21は互いに交差するように配置されている(第3の実施の形態)。
図1〜図6に示すように、帯状係合部21は面ファスナーにより構成されている。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
本実施の形態は、手提げ袋11Aへの適用例である。
図1〜図3に示すように、手提げ袋11Aは上部が開口する側面方形形状(台形形状)の収納部13を主体とし、収納部13の開口部分に逆U字形状をした一対のハンドル14を固定している。これらの収納部13及びハンドル14はいずれも布地を材料としており、縫製によって固定されている。
なお、収納部13及びハンドル部14が塩化ビニール又はオレフィン樹脂等の、軟質系合成樹脂により形成されている場合には、ハンドル部14は収納部に対し溶着加工により固定される場合もある。
手提げ袋11Aは、その表皮材11aに施された模様12の形状で、帯状をした五本の帯状係合部21を有している。
これらの帯状係合部21は手提げ袋11Aの表裏両面の全周を取り囲み、上縁部分から底部近傍に至る範囲で一定の等間隔を開けて水平に配置されている。したがって模様12は縞模様12Sであり、より詳しくは横縞模様12YSである。
帯状係合部21は、収納部13をなす布地に縫製によって固定されている。
結合材23はいわゆる面ファスナーである。
したがって起毛体22aであるループ面と捕捉体22bであるフック面との接触によって二つの面を結合し、互いに離反する方向に引っ張ることによって容易に結合を解除することができる。
本実施の形態は、帯状係合部21の表面側の結合材23aを起毛体22a、つまりループ面とし、付着体41の裏面側の結合材23bを捕捉体22b、つまりフック面とする一例を示しているが、実施に際してはこのような構成に限らない。面ファスナーは様々な種類があるので、適宜最適な面ファスナーを結合材23として用いることができる。
結合材23の各種のバリエーションについては、後述する「変形例」の項目で詳しく説明する。
図1では、バッグ本体11に装着される前の付着体41を二つ示している。一つはハート形の付着体41で、面ファスナーである結合材23bを示すために、裏面41bの側を示している。バッグ本体11の帯状係合部21に取り付けるに際しては、図1に示す状態からひっくり返し、裏面41bの側の結合材23bを帯状係合部21の結合材23aに接触させる。
もう一つの付着体41は丸形のもので、表面41aの側を示している。
これらの付着体41は、例えばワッペンやアップリケなどの装飾物であり、したがって表面41aの側に装飾性を持たされている。
付着体41の表面41aは、例えばハートマークやピースマークなどのシンボルマークの他(図1参照)、キャラクターなどであっても良い(図2参照)。表面41aに表示される装飾物は、使用者の趣味性を満足させるように計画される。したがってシンボルマークやキャラクターに限らず、乗物(新幹線、飛行機、自動車など)、人工物(建造物、スマホなど)、芸術作品(絵画、彫刻など)、動物(犬、猫、パンダなど)、植物(桜、松竹梅など)、昆虫(カブト虫、クワガタなど)、自然物(海や山、景勝地の風景など)といった様々な対象物をモチーフとするあらゆる形態のものの使用が許容される。
また付着体41の大きさについても特に制限はなく、あらゆる大きさの付着体41を用いることが可能である。本実施の形態で例示する付着体41は、帯状係合部21によって形成される模様12のうち、二つの要素12aにまたがる大きさとされている。
このような構成において、帯状係合部21に付着体41の裏面41bを接触させると、起毛体22aを捕捉体22bが捕捉し、帯状係合部21に付着体41が取り付けられる。
このとき付着体41は、模様12として現れた帯状係合部21のどこにでも取り付けが可能であり、また帯状係合部21から離れる方向に引っ張れば、帯状係合部21から容易に離脱する。
したがってバッグ10の使用者は、そのときどきにおいて所望の付着体41を所望の位置に取り付けることができ、好きなようにバッグ本体11をコーディネートしたり、オリジナリティを高めたり、新たなデザインを創出したりすることが可能となる。
図2、図3に例示するように、一例として表面41aにキャラクターや各種状況を示す図柄などが施された付着体41を用意しておけば、バッグ本体11の表皮材11aに物語を表現したりすることができ、物語の内容を日替わりで変えることも可能である。
つまり本実施の形態のバッグ10によれば、使用者の趣味性を満足させることができるわけである。
本実施の形態のバッグ本体11はまた、帯状係合部21は模様12の形状で設けられているのでバッグ本体11の表皮材11aと渾然一体となり、一般的には美を感じさせにくい結合材23aが露出するにもかかわらず、バッグ本体11の表皮材11aに関するデザイン上の自由度を損なうことがない。
したがって使用者の趣味性を満足させるという優れた効果を発揮させるだけでなく、単独で見たときにも優れた美観のバッグ本体11を得ることができる。
バッグ本体11はさらに、収納部13を側面方形状にしている。このため帯状係合部21を整列された状態に維持することができ、バッグ10の美観をより一層向上させることができる。
本実施の形態では、一対の結合材23(23a,23b)として面ファスナーを用いている。そこで帯状係合部21に付着体41の裏面41bを接触させると、起毛体22a(例えばループ)を捕捉体22b(例えばフック)が捕捉し、帯状係合部21に付着体41が取り付けられる。
このように本実施の形態によれば、結合材23として様々な種類、形状、色彩のものが数多く出回っている汎用的な面ファスナーを用いるので、バッグ本体11の設計や製造の容易化を図ることができる。
また付着体41は、帯状係合部21を形成する模様12の形状をなす二つ以上の要素12aにまたがる大きさを有している。このため付着体41は、模様12をなす二つ以上の要素12aに取り付けられ、要素12aと要素12aとの間の部分においては固定されない。
したがって帯状係合部21に対して付着体41をバランスよく強固に取り付けることができながら、模様12をなす個々の要素12aと要素12aとの間の部分において固定されないことから、付着体41の取り外し作業の容易化を図ることができる。
さらに帯状係合部21は、縞模様12Sの形状で設けられている。縞模様12Sは規則性をもって各要素12aを配列するため、バッグ本体11の表皮材11aの強度を全体的に均一にすることができ、したがって型崩れしにくいバッグ本体11を得ることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。
第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
本実施の形態は、巾着袋11Bへの適用例である。
図4に示すように、巾着袋11Bは上部が開口する袋状の収納部13を主体とし、収納部13は開口部分の近傍は絞り部15となっている。絞り部15は収納部13の開口部分を絞って口を閉じる部分であり、一対の絞り紐16を有している。図4、図5中、絞り紐16は一本しか図示されていないが、収納部13の向こう側にもう一本設けられている。これらの絞り紐16は絞り部15に内蔵され、互いに相対向する辺の部分を通されて連結されている。したがつて一対の絞り紐16を離反する方向に引っ張ると、絞り部15が絞られて巾着袋11Bの口が閉じられる。
巾着袋11Bの帯状係合部21は、収納部13の高さ方向に沿って互いに平行に配置されている。したがって帯状係合部21がなす模様12は、縦縞模様12TSである。縦縞模様12TSの帯状係合部21は、収納部13の全周にわたり、絞り部15よりも下方の位置に配置されている。
図5に示すように、付着体41は、縦縞模様12TSをなす帯状係合部21に着脱が可能である。
このような構成において、巾着袋11Bの口の開け閉めに際して、帯状係合部21の縦縞模様12TSをなす各要素12aは、絞り部15の近傍において近接したり離反したりするものの、縦縞模様12TSであるが故に、大きく捻れたりすることがない。
このため帯状係合部21は、絞り込んだり拡げたりする巾着袋11Bの口の開け閉め動作の邪魔にならない。
また帯状係合部の縦縞模様12TSをなす各要素12aは、巾着袋11Bの口の繰り返しの開け閉め動作によっても変形の度合いが少ないので、帯状係合部21はもとよりのこと、バッグ本体11の表皮材11aを全体的に傷みにくくすることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態を図6に基づいて説明する。
第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、手提げ袋11Aへの適用例である。
第1の実施の形態と相違するのは、模様12の形状である。本実施の形態の帯状係合部21は、互いに交差するように配置されている。したがって帯状係合部21がなす模様12は、格子縞模様YTSである。
したがってバッグ10の強度の均一性を向上させることができ、型崩れ防止効果をより一層促進することができる。
(変形例)
実施に際しては、各種の変形や変更が可能である。
例えば上記第1及び第2の実施の形態では、収納部13をなす布地に帯状係合部21を縫製によって固定する例を示したが、布地に対する帯状係合部21の固定は縫製に限らず、例えば接着又は溶着によって行ってもよい。
また収納部13をなす布地と帯状係合部21とをつなぎ合わせ、帯状係合部21を収納部13の一部とするようにしてもよい。この場合、帯状係合部21は収納部13をなす布地と強固に連結されている必要があるため、縫製によってつなぎ合わせることが好ましい。
また上記第1〜第3の実施の形態では、帯状係合部21の模様12として縞模様12Sを例示した。第1の実施の形態は横縞模様12YS、第2の実施の形態は縦縞模様12TS、第3の実施の形態は格子縞模様YTSである。
実施に際しては、縞模様12Sをなす各要素12aは直線状である必要はなく、例えば波線状であってもよい。また模様12は縞模様12Sに限らず、様々な種類のものを採用することが可能である。例えば市松模様、麻の葉模様、青海波、水玉模様など、採用可能な模様12の種類に制限はない。
結合材23となる面ファスナーについても、各種の変形や変更が可能である。
例えば捕捉体22bをなすフックの種類としては、鉤形、マッシュルーム形、矢じり形など様々な形状のものがあるが、どのような形状のフックを用いても良い。
また上記第1〜第3の実施の形態では、帯状係合部21の表面側の結合材23aを起毛体22a(ループ面)、付着体41の裏面側の結合材23bを捕捉体22bとする一例を示したが、実施に際しては反対にしてもよい。
あるいは互いに結合する二つの面にそれぞれループとフックとの両方を植え込んだような面ファスナーも実用化されているので、このような面ファスナーを用いることも可能である。この場合、帯状係合部21の表面側の結合材23aと付着体41の裏面側の結合材23bとはいずれも、起毛体22a及び捕捉体22bの混合構造となる。
さらに面ファスナーには、互いに結合する二つの面を共にマッシュルーム形状の起毛体22aと捕捉体22bとを兼用する構造のものもあるので、このような面ファスナーを用いることも可能である。この場合、帯状係合部21の表面側の結合材23aと付着体41の裏面側の結合材23bとはいずれも、起毛体22aと捕捉体22bとを兼用する同一形状のものとなる。
付着体41の裏面41bに設ける結合材23bについては、図1に例示するように裏面41bの全面に限らず、例えば付着体41の外延部分にのみ縁状に設けてもよく、あるいは付着体41の中心部分にのみ設けてもよい。
その他、あらゆる変形や変更が許容される。
本実施の形態のバッグは、各種のバッグ、ワッペンやアップリケなどの付着体、そして面ファスナーなどの結合材を生産する製造業の分野で活用されるものであり、産業上の利用可能性を有している。
11 ・・・バッグ本体
11a・・・表皮材
13 ・・・収納部
21 ・・・帯状係合部
23a・・・結合材(面ファスナー)
41 ・・・付着体

Claims (6)

  1. バッグ本体の表皮材上に互いに所定間隔を置いて配設され、付着体が着脱可能に係止しうる複数の帯状係合部を有することを特徴とするバッグ。
  2. 前記付着体は装飾物であることを特徴とする請求項1記載のバッグ。
  3. 前記バッグ本体は側面方形状の収納部を有することを特徴とする請求項1記載のバッグ。
  4. 前記帯状係合部は高さ方向に沿って互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項3記載のバッグ。
  5. 前記帯状係合部は互いに交差するように配置されていることを特徴とする請求項3記載のバッグ。
  6. 前記帯状係合部は面ファスナーにより構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018134715A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 有限会社ハヤシ商店 腰袋

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