JP3205250U - 精液注入用具及び精液注入用カテーテル - Google Patents

Abstract

【課題】自宅でシリンジ法を安全に行える精液注入器具及びこれに用いるカテーテルを提供する。【解決手段】シリンジ１０と、シリンジ先端に設けられる細長いパイプからなる精液注入用カテーテル２０とから構成される精液注入用具であり、精液注入用カテーテルの太さが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成することを特徴とする。精液注入用カテーテルの先端部分は略半球状に形成することが望ましい。【選択図】図１

Description

本考案は、精液を膣内に注入するための器具及びこれに用いられるカテーテルに関する。

男性に膣内射精障害などの問題があるときに、女性の妊娠を実現する一つの方法として人工授精が用いられる。人工授精には図２示すようなカテーテル２００が装着されたシリンジ１００を用いることが広く行われている。図２に示す器具を用いる人工授精では、膣外で射精された精液（場合により濃縮を行ったもの）をシリンジ１００内に収め、カテーテル２００先端を子宮内に挿入してシリンジ１００を圧縮することで子宮内に精液を注入する方法が採られる。
また、より簡易な人工授精方法としてシリンジ法も行われている。シリンジ法は、シリンジに膣外で射精された精子を収めて、シリンジ先端を膣内に挿入して、膣内に精子を注入する方法である。

ところで、図２に示すような器具を用いる場合、子宮内に正確かつ安全に挿入するためには医師による操作が不可欠であり、費用がかかるという問題がある。一方で、シリンジ法であれば、医師を介することなく、自宅で行うことが可能であるため安価に行うことができるが、シリンジの先端は細いので、これをそのまま挿入すると膣内を傷つける恐れがあり、カテーテルをシリンジ先端に設ける場合も図２に示すような先端の細いカテーテルを用いるため、やはり膣内を傷つけやすいという問題が生じる。
本考案は、このような問題に鑑みて、自宅でシリンジ法を安全に行える器具及びこれに用いるカテーテルを提供することを課題とする。

上記課題を解決するために、本考案は、次のような構成を有する。
請求項１に記載の考案は、シリンジと、当該シリンジ先端に設けられる細長いパイプからなる精液注入用カテーテルとから構成される精液注入用具であって、前記精液注入用カテーテルの太さが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成されることを特徴とするものである。
請求項２に記載の考案は、前記精液注入用具において、前記精液注入用カテーテルの先端が略半球状に形成されるものである。
請求項３に記載の考案は、シリンジ先端に固定される細長いパイプからなる精液注入用カテーテルであって、太さが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成されものである。
請求項４に記載の考案は、請求項３に記載の精液注入用カテーテルにおいて、先端が略半球状に形成されるものである。

以上のような構成により、本考案は、次のような効果を奏する。
請求項１、３に記載の考案は、膣内に挿入するカテーテルが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成されることで、膣内に挿入する最に膣内壁が傷つきにくくなり、自宅でも比較的安全にシリンジ法を行うことができる。
請求項２、４に記載の考案は、カテーテルの先端を略半球状とすることで、膣内壁をカテーテル先端で傷つけることをさらに抑制することができる。

（ａ）は、実施形態に係る精液注入用具の分解側面図であり、（ｂ）は実施形態に係る精液注入用具の側面図である。 従来の人工授精に用いる精液注入用具の一例を示す側面図である。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図１（ａ）に本実施形態に係る精液注入用具Ｘを分解した状態の側面図を示し、図１（ｂ）に精液注入用具Ｘの側面図を示す。精液注入用具Ｘはシリンジ１０と、精液注入用カテーテル２０とから構成される。
シリンジ１０は一般的なプラスチック又はガラスで形成されたシリンジである。
精液注入用カテーテル２０は人体に害のないシリコーンゴム等のエラストマーから成るパイプであり、先端部２１は略半球状をなし、長さ６０ｍｍ、太さ７ｍｍに形成されている。また、中央を通る穴はシリンジ１０の先端にややきつく嵌る程度の内径に設定されている。なお、精液注入用カテーテル２０は精液注入用カテーテル２０の大きさは適宜変更することができるが、太さは５ｍｍ以上２０ｍｍ以下が望ましく、長さは３０ｍｍ以上１００ｍｍ以下が望ましい。

次に、以上のような構成を有する精液注入用具Ｘの使用方法について説明する。まず、男性が適当な大きさの容器内に射精する。次に、精液注入用具Ｘのシリンジ１０のピストンを圧縮した状態で精液注入用カテーテル２０先端を当該容器内に入れ、ピストンを引き上げることでシリンジ１０内に射精された精液を吸引させる。十分に精液がシリンジ１０内に吸引できたら、精液注入用カテーテル２０の先端を女性の膣内に挿入し、ゆっくりとシリンジ１０のピストンを押し入れることで精液を膣内へと注入する。精液の注入が終わったら、精液注入用カテーテル２０を膣内から抜き取り作業が完了する。
本実施形態に係る精液注入用具Ｘは精液注入用カテーテル２０が適当な太さに設定され、さらに先端が半球状に形成されていることで、膣内に挿入する際に膣壁を傷つけることなくスムーズに挿入することができ、自宅でより安全にシリンジ法を実施することが可能となる。

Ｘ 精液注入用具
１０ シリンジ
２０ 精液注入用カテーテル

Claims (4)

1. シリンジと、当該シリンジ先端に設けられる細長いパイプからなる精液注入用カテーテルとから構成される精液注入用具であって、
   前記精液注入用カテーテルの太さが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成されることを特徴とする精液注入用具。
2. 前記精液注入用カテーテルの先端が略半球状に形成される請求項１に記載の精液注入用具。
3. シリンジ先端に固定される細長いパイプからなる精液注入用カテーテルであって、太さが５ｍｍ以上２０ｍｍ以下に形成される精液注入用カテーテル。
4. 先端が略半球状に形成される請求項３に記載の精液注入用カテーテル。

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