JP3204603U - 節水用手元水栓 - Google Patents

Abstract

【課題】シングルレバー水栓の吐水口において、操作性がよくコンパクトでかつ清潔な水流開閉機構およびそれを備えた手元水栓を提供する。【解決手段】水流開閉機構は、シングルレバー水栓の吐水口１に取り付けて使用する本体に設ける水路の開閉を、端部金具３のねじを介して保持されその水路出口端を覆うように塞ぐことが可能な大きさの０リング７付スピンドル５をねじの回転で上下させて行う。水流開閉機構を備えた手元水栓２は、開閉つまみ６が吐水口１の下方に位置し、水流で洗浄される構造をもつ。【選択図】図１

Description

家庭用節水器具

上水道の水圧で水流を開閉する器具にはパッキンやOリングを用いて水密化をはかる技術が必要であり、ここではそのような従来技術を利用している。また、マニュアルで弁を開閉するバルブ動作には水圧を利用する倍力装置の利用が考えられるが、本考案ではコンパクトな形状を重視して直接開閉する弁の形式を用いている。

公開実用新案広報(U) 昭61-169175

家庭の台所の給水栓として近年は水とお湯を合わせて供給するいわゆるシングルレバー水栓が一般的となっていて、その構造上、水栓レバーの位置と吐水口との位置が30cm程度離れていることはやむを得ないことではあるが、この距離のために、食器洗浄などを行う際には手の運動に要する間水を無駄に流すことになっている。節水を心がける消費者が別の食器を取り上げるたびにレバー操作を行って給水を止める作業を行うこととしてもこの無駄な放水はなくすことはできない。本考案は手の運動に要する時間を限りなく０に近づけるために吐水口にコンパクトな水栓を設置するものである。従来、吐水口に水栓を設置する手元水栓の考案はなされているが、このような水栓はシングルレバー水栓の吐水口につけるには大きすぎて操作性が悪い上、洗剤で濡れた手の汚れが付着することは避けられない。シングルレバー水栓の吐水口には操作性がよくコンパクトでかつ清潔なものが望まれる。

シングルレバーの吐水口にコンパクトなねじ式の水栓を取り付けその開閉つまみを吐水口下流に配置し、流水で自ずと洗浄される形の手元水栓を用いる。

本考案の節水用手元水栓は、無駄な水量をなくすために水栓の開閉をし易くする効果があり、図１は直径６mmの流路を開閉する構造として製作した試作品を示している。シングルレバー水栓で水流を絞り過ぎることによるお湯温度無調整の（冷たくなったり熱くなったりする）事態が発生することがあるが、これは別途解決すべき項目である。また、食器洗浄機導入による節水には本発明は効力がないが、手洗いで10枚の皿を同様に洗った場合、本発明品を利用する場合、約30%の節水が可能となった。

シングルレバー水栓の吐水口に本体１をねじ込んで取り付ける。この図1ではシングルレバー水栓側を雄ねじとしている。雌ねじ２の底にはパッキンが必要である。水流はつまみ６を回すことによりスピンドル５が上に上がり、Oリング７が壁面に押し付けられて水路が塞がれる。図1では流路は開の状態であり、水はスピンドル５を保持する端部金具３に開けられた穴４から流れ出る。試作品では雌ねじはM22であり、穴4の直径は2mmでスピンドル軸を中心とする円周上に8個開けてある。 図2は本節水用手元水栓２をシングルレバー水栓の吐水口１に取り付けた状態を示す。

図2にシングルレバー水栓の吐水口１に取り付けた節水用手元水栓２を示す。吐水口の高さが本水栓のために３ｃｍほど下にあるが、コンパクトな形状であるため吐水口下の作業空間に及ぼす影響は小さい。

本考案は家庭用台所のシングルレバー水栓開閉にかかる手の動作範囲を小さくして節水を実現する目的でなされたものであるが、家庭用に限らずマニュアルで水栓を開閉する場面では吐水口のそばに開閉具を設置することにより節水が期待できるものである。

Claims (2)

1. シングルレバー水栓の吐水口に取り付けるコンパクトな水流開閉機構
2. 開閉つまみが吐水口の下方に位置し、水流で洗浄される構造の手元水栓

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