JP3204074U - 装飾具付き用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性を向上させ訴求効果を増大する装飾具付き用具を提供する。【解決手段】用具は、光透過性立体物である装飾具15を備える。光透過性立体物は、反射部材155を有していてもよい。インサート成形や二重成形により固定されていてもよい。アンカー効果を有するベース153を有していてもよい。一部がファセットカットされていてもよい。【選択図】図2

Description

本考案は、装飾具付きの用具に関する。
近年、調理器具類、食器具類、工業道具類、文房具類等の用具類においてさまざまな用途や機能を有するものが開発されてきた。またこれに伴い商品種の絶対数も増加し、現在では、より高い訴求効果を有する優れたデザインが要求されている。
このような要求に対し近年では、光の透過や反射等を利用し、訴求効果や意匠性を高めようとする用具類が開発されている。特許文献1には、装飾具を接着テープで貼り付けることで、容易に配置することが可能な技術が開示されている。
特開2006−124891号公報
しかしながらこのような装飾具では、貼り付け面が剥がれやすく、頻繁に使用する道具や、洗浄が必要な器具には使用することが難しかった。
そこで本考案は、意匠性を向上させ訴求効果を増大する装飾具付き用具に関する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の装飾具付き用具は、光透過性立体物を備えること特徴とする。
前記光透過性立体物は、反射部材を有していてもよい。前記光透過性立体物が、インサート成形により固定されていてもよい。前記光透過性立体物は、二重成形により固定されていてもよい。前記光透過性立体物は、アンカー効果を有するベースを有していてもよい。前記光透過性立体物は、一部がファセットカットされていてもよい。前記光透過性立体物は、更なる装飾品を取り付けるための取付部を有してもよい。
前記光透過性立体物は、更なる装飾品を取り付けるための取付部を有してもよい。
本考案によれば、意匠性を向上させ訴求効果を増大する装飾具付き用具に関する技術を提供できる。
本考案の第1の実施形態に係る調理器具1の(A)上面図(B)側面図である。 装飾具15の(A)側面図(B)説明図である。 装飾具14の(A)側面図(B)説明図である。 本考案の第1の変形例に係る(A)食器具2aの側面図(B)食器具2bの側面図である。 本考案の第2の変形例に係る(A)工具3の側面図、(B)工具4の側面図である。 本考案の第3の変形例に係る履物5の側面図である。 (A)(B)履物5の断面図である。 (A)(B)装飾品200を差込により取り付けた例の説明図である。 (A)(B)装飾品200を接着により取り付けた例の説明図である。 本考案の第4の変形例に係る小物入れ6の斜視図である。 本考案の第5の変形例に係るカバー7の正面図である。
本考案の実施の形態について、以下、図に基づいて説明する。
図1(A)は、本考案の第1の実施形態に係る調理器具1の上面図、図1(B)は、側面図である。
調理器具1は、料理を掬い取ったり、水切りを行ったりするための作用部11と、握り手である把持部12と、作用部11と把持部12とを繋ぐネック13と、を有している。なお、把持部12とネック13とには、装飾具14及び装飾具15が取り付けられている。
装飾具14及び15は、光透過性の立体物である。その立体形状はどのようなものであってもよいが、例えば、球体、半球体、角柱体、角錐体、円柱体、円錐体、トーラス体、中空角筒、中空円筒等が挙げられる。また、視認性向上のため、これらの立体形状の一部が加工されていてもよい。加工には例えば、角度の違う多数の切子面(ファセット)や、鏡面、着色、反射部材の混入等が挙げられる。
図2(A)に、装飾具15の側面図を示す。図2(A)に示すように、本実施形態に係る調理器具1に取り付けられた装飾具15は、略円柱形状の本体151の上面がファセットカット152に加工された光透過性立体物である。また、本体151の下面には、アンカー構造として、周囲に延出するフランジ部154を備える円柱形状のベース153が設けられている。また、フランジ部154の下面には、光を鏡面反射するように反射部材155が形成されている。このような加工により、光が屈折及び反射してより視認性が高まる。なお、反射部材155は必ずしもフランジ部154の下面である必要は無く、どの面に設けられていても良い。
なお、ここではフランジ部154を有するベース153は、その断面図において、略直角に構成されたコの字型の凹状の溝となるが、アンカー効果を生ずるものであれば、例えば三角状や半球状の凹みでも良い。
このような装飾具15は、基材である調理器具1のネック13に、ベース153をインサート成形等により埋め込むことで、フランジ部154がアンカーとなって強固に固定される。図2(B)に、装飾具15の成形に関する説明図を示す。具体的に、ネック13の成形型にインサート品として装飾具15をセットし、そこへ基材溶融樹脂を注入、固化させることで、ネック13に装飾具15を一体化させる。なおここでは、本体151の側面の少なくとも一部と、ベース153、フランジ部154、反射部材155が、基材の内側にインサートされる。これにより、表からは本体151、中でも加工が施されたファセットカット152部分が主に視認され、美的に優れた仕上がりとなる。
なお、インサート成形の際に、装飾具15はネック部の溶融温度より高い材料で構成されるのが基本である。しかしながら、溶融温度は必ずしも高い必要はなく、ベース153付近をインサート成形時にネック13と融合させて成形してもよい。その際、成形条件などによる形状の変化を生かしても良い。
図3(A)に、装飾具14の側面図を示す。図3(A)に示すように、本実施形態に係る調理器具1に取り付けられた装飾具14は、ハート形柱状の本体141の上面がファセットカット142に加工された光透過性立体物である。また、本体141の下面には、アンカー構造として、円柱形状のベース143を有している。また、ベース143の下面には、光を鏡面反射するための反射部材145が設けられている。
このような装飾具14は、基材である調理器具1の把持部12に、ベース143をインサート成形等により埋め込むことで、ベース143自体のアンカー効果により、強固に固定される。図3(B)に、装飾具14の成形に関する説明図を示す。具体的に、まず、内部材121の成形型にインサート品として装飾具15をセットし、そこへ基材溶融樹脂を注入、固化させる。これにより、装飾具14を内部材121と一体化させる。その際、装飾具14のベース143のみ、内部材121にインサートされるように調整する。次に、外部材122で、内部材121を覆うように二重成形する。具体的に、外部材122は、装飾具14の固定された内部材121をインサート品として溶融樹脂で均一に被覆成形することで形成される。なおその際、装飾具14の本体141の側面の少なくとも一部が、外部材122にインサートされる。これにより、表からは本体141、中でも加工が施されたファセットカット142部分が主に視認され、美的に優れた仕上がりとなる。
基材の材料としては、一般的に使用されるものであればどのような樹脂を利用してもよい。なお、内部材121は、外部材122よりも剛性の樹脂よりなる部材であり、例えばポリプロピレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネイト等の、高い機械特性を有する樹脂が適している。一方、内部材121よりも軟性の樹脂よりなる外部材122には例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム等のエラストマーを使用できる。
なお、反射部材155及び反射部材145はアルミ蒸着や、アルミ箔の貼り付け等によって形成することができる。
また、装飾具は必ずしも内部材121及び外部材122に埋め込まれるものでなくともよく、例えば外部材122にのみインサートされていてもよい。また、上記記載の様に、ベース143と内部材121を融合しても良い。
さらに、取り付けられる装飾具の数は1個または2個以上の複数個であってもよく、その配置も上記に限らず、所望の位置に所望の数、取り付けることができる。
また、装飾具を取り付ける用具は上記のような調理器具に限らず、食器具類、工業道具類、文房具類、電化製品類、家具類、化粧品類等、どのようなものに対しても応用が可能である。以下、用具類のさらなる変形例について示す。
図4(A)は、本考案の第1の変形例に係る食器具2aの側面図、図4(B)は、食器具2bの側面図である。図示するように、食器具2a及び食器具2bは、一般的な箸であり、その側面又は上面に、装飾具15が埋め込まれ、固定されている。なお、両食器具は、例えば全て樹脂製であってもよいし、木製の内部材に樹脂製の外部材を設けたものであってもよい。
図5(A)は、本考案の第2の変形例に係る工具3の側面図、図5(B)は、工具4の側面図である。図示するように、工具3は、打撃作業を行う際に打ち付けるヘッドである作用部31と、把持部32を有するハンマーである。工具3の把持部32の側面には、装飾具15が埋め込まれ、固定されている。工具4は、ねじ回しを行うためのプラス型端部を備える作用部41と、把持部42を有するドライバーである。工具4の把持部42の側面に、装飾具15が埋め込まれ、固定されている。なお、両工具の把持部についても、全て樹脂製であってもよいし、木製の内部材に樹脂製の外部材を設けたものであってもよい。
図6は、本考案の第3の変形例に係る履物5の側面図である。履物5は、足の甲を覆う甲部(アッパー)51や、かかと52、ヒール53、側部(ストーム)54の表面に、ベース193と本体191を有する装飾具19が取り付けられている。
図7(A)及び(B)に、このような履物5の断面図を示す。図7(A)に示すように、履物5は、ここでは例えば、樹脂からなる芯材56の外側に皮革55を貼り合わせるようにして形成されたものである。装飾具19は、芯材56に設けられた凹みにベース193を嵌め込み、さらに本体191のみを貫通させるよう皮革55を貼り合わせることで、表面に本体191が露出するよう固定できる。なお、図7(B)に示すように、装飾具19は、更なる装飾品を取り付けるための取付部として、貫通孔196を有していてもよい。このような貫通孔196を利用して、別の装飾品200(ここでは紐状のリボン等)を通し取り付けることができる。
なお、装飾具19への装飾品200の取り付けは上記のような方法に限られない。図8(A)及び(B)に、他の方法で装飾品200を取り付ける場合の説明図を示す。図8(A)及び(B)に示すように、例えば、取付部として、装飾具19側に凹状の差込レール197を、装飾部200の裏側に図示しない凸状の差込レールを設け、これらをスライドして嵌め合わせることで、装飾具19に装飾品200を取り付けることができる。なお、ネジ穴198に装飾品200の表側からネジ199を嵌めることで、より強固に固定することが可能である。
また、装飾品200は上記のような方法に限らず、嵌め込み、接着等、どのように取り付けてもよい。図9(a)に、接着によって装飾具19を固定する例の説明図を示す。図示するように、装飾具19は、表部材55aとベース193とが、その接触面である接着部57において接着、固定されている。また、図9(b)のように、表部材55aと芯材56との両方をベース193と、L字型の接着部57により接着してもよい。なお、貫通孔196には紐状の装飾品200が通して結ばれており(ここでは、ひばり結び)、例えばストラップや値札等を取り付けるのに便利である。
このように、装飾具に別の装飾品を取り付けることで、より一層、人目を惹く構造とすることができる。
図10は、本考案の第4の変形例に係る小物入れ6の斜視図である。図示するように、小物入れ6には、装飾具19が固定されている。小物入れ6は、例えば、名刺入れ、財布、キーケース、ブックカバー等、どのようなものであっても良い。
図11は、本考案の第5の変形例に係るカバー7の正面図である。カバー7は、タブレットやスマートフォン等の電子機器を覆うカバーである。カバー7の表面には、指掛け部61が設けられている。指掛け部61は、なだらかに盛り上がった形状の凸部であり、ここへ利用者が指をかけることで、安定して保持できるようになっている。なお、指掛け部61には、多角形の装飾具20が、タイル状に並んで設けられている。このような装飾具20は意匠性を向上させるだけでなく、例えばカメラによる撮影時等には、撮影対象から視認しやすく、容易に注目させることができる。
以上、本考案の一実施形態について説明した。本考案によれば、光透過性立体物である装飾具を取り付けることで、意匠性をより向上させ、訴求効果を増大させることができる。
なお、上記の実施形態は、本発明の要旨を例示することを意図し、本考案を限定するものではない。本考案の技術的思想の範囲内でさらなる様々な変形が可能である。また、上記各実施形態における各特徴をそれぞれ組み合わせて用いることもできる。
例えば上記ベースは、必ずしも円柱形状である必要はなく、どのような形状を有していても良い。例えば、凹凸レンズ形状やフレネルレンズ形状を有していても良い。
また、ベースは内部に反射片を含んでいてもよい。反射片とは例えば、ラメ糸や金属片、鉱石粉体、ビーズ、蛍光材、畜光材、導光材等からなり、これが光を乱反射させることで装飾具本体が視認され易くするものである。これにより、より一層艶やかに光の輝きや変化を与えることができる。
さらに上記装飾具は、必ずしも光透過性を有していなくともよく、例えば光を透過しない樹脂等で形成してもよい。その場合には、表面に上記反射片を混入させることで、人目を惹く構造とすることが可能である。
また装飾具を取り付ける素材も、皮革、樹脂、紙、木材、金属、帆布等、制限されるものではない。
1:調理器具、11:作用部、12:把持部、121:内部材、122:外部材、13:ネック、14:装飾具、141:本体、142:ファセットカット、143:ベース、145:反射部材、15:装飾具、151:本体、152:ファセットカット、153:ベース、154:フランジ部、155:反射部材、19:装飾具、191:本体、193:ベース、196:貫通孔、197:差込レール、198:ネジ穴、199:ネジ、2a:食器具、2b:食器具、20:装飾具、3:工具、31:作用部、32:把持部、4:工具、41:作用部、42:把持部、5:履物、甲部51、52:かかと、53:ヒール、54:側部、55:皮革、55a:表部材、56:芯材、小物入れ:6、カバー:7、200:装飾品。

Claims (7)

  1. 光透過性立体物を備えること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  2. 請求項1に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物は、反射部材を有していること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  3. 請求項1または2に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物が、インサート成形により固定されていること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  4. 請求項3に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物は、二重成形により固定されていること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物は、アンカー効果を有するベースを有していること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物は、一部がファセットカットされていること
    を特徴とする装飾具付き用具。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の装飾具付き用具であって、
    前記光透過性立体物は、更なる装飾品を取り付けるための取付部を有していること
    を特徴とする装飾具付き用具。
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