JP3203871U - Beauty sheet - Google Patents
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Abstract
【課題】使用感に優れた美容シートを提供する。【解決手段】美容成分および/または水を担持させた基材2と、人体の少なくとも一部分に貼り付け可能な形状に形成され、前記基材2に担持させた美容成分および/または水によって溶解する水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3と、これら基材2と水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3とを個別に包装する包材4とからなる美容シートである。基材2は、不織布または織布であってもよいし、不織布または織布を支持体とし、ポリアクリル酸を主成分とするハイドロゲルシートであってもよいし、アガロースを主成分とするアガロースゲルシートであってもよい。基材2は、前記水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3と重ね合わせ可能な大きさに形成されたパックシートであってもよいし、拭き取りシートであってもよい。【選択図】図1The present invention provides a beauty sheet with excellent usability. A base material 2 carrying a cosmetic ingredient and / or water and a shape that can be attached to at least a part of a human body, and dissolved by the cosmetic ingredient and / or water carried on the base material 2. It is a beauty sheet comprising a water-soluble hyaluronic acid gel sheet 3 and a packaging material 4 for individually packaging the base material 2 and the water-soluble hyaluronic acid gel sheet 3. The substrate 2 may be a nonwoven fabric or a woven fabric, or may be a hydrogel sheet mainly composed of polyacrylic acid with the nonwoven fabric or woven fabric as a support, or an agarose gel sheet mainly composed of agarose. It may be. The substrate 2 may be a pack sheet formed in a size that can be overlapped with the water-soluble hyaluronic acid gel sheet 3 or may be a wiping sheet. [Selection] Figure 1
Description
本考案は、顔のパックや顔の拭き取り等に用いられる美容シートに関する。 The present invention relates to a beauty sheet used for facial packs and facial wipes.
一般に、顔のパックや顔の拭き取り等に用いられる美容シートとしては、美容成分を含んだ不織布、織布、ゲルシート等の各種基材によって構成されている。しかしながら、美容成分を大量に含ませておいた美容シートは、当該美容シートを取り扱う際に美容成分が基材から流れ落ちたりして取り扱い性が低下する。 In general, a beauty sheet used for facial packs, facial wipes, and the like is composed of various base materials such as a nonwoven fabric, a woven fabric, and a gel sheet containing a beauty component. However, a beauty sheet that contains a large amount of beauty components is deteriorated in handling properties because the beauty components flow down from the base material when the beauty sheet is handled.
係る点に鑑みて、このような美容成分を吸収させた後に乾燥させた水溶性のフィルムと、水を含ませた基材とを一緒に使用するように構成されたパック用シートが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。 In view of the above, a pack sheet configured to use together a water-soluble film dried after absorbing such a cosmetic ingredient and a base material containing water has been proposed. (For example, see Patent Document 1 below).
前記特許文献1に開示されたパック用シートは、水溶性のフィルムを顔に設けた上から水を含ませた基材を載せることによって使用される。これにより、パック用シートは、基材に含ませた水によって、フィルムとともに美容成分が溶解し、高粘度の粘調液状となって基材に保持された状態になるため、顔から流れ落ちることなく効率よく美容成分を皮下吸収させることができることとなる。 The sheet for a pack disclosed in Patent Document 1 is used by placing a water-soluble base material on a water-soluble film on the face. As a result, the cosmetic sheet is dissolved together with the film by the water contained in the base material, and the pack sheet becomes a highly viscous viscous liquid and is held on the base material. The cosmetic component can be efficiently absorbed subcutaneously.
しかしながら、上記従来のパック用シートに使用されていた水溶性のフィルムは、セルロース誘導体からなるもので、そのフィルム自体は美容成分ではなく単に美容成分をとどまらせるための無駄なバインダー成分であった。そのため、溶解して高粘度の粘調液状となった際に肌への接触感が悪くなり、使用後に顔から拭き取った後につっぱり感やねっとり感を生じ、優れた使用感が得られないといった不都合が生じていた。 However, the water-soluble film used in the conventional pack sheet is made of a cellulose derivative, and the film itself is not a cosmetic component but a wasteful binder component for simply retaining the cosmetic component. Therefore, when it dissolves and becomes a highly viscous liquid, the feeling of contact with the skin deteriorates, and after wiping from the face after use, a feeling of tension or stickiness is produced, and an excellent feeling of use cannot be obtained. Has occurred.
本考案は、前記技術的課題を解決するために開発されたものであり、使用感に優れた美容シートを提供することを目的としている。 The present invention has been developed in order to solve the above technical problem, and an object thereof is to provide a beauty sheet having an excellent usability.
上記課題を解決する本考案の美容シートは、美容成分および/または水を担持させた基材と、人体の少なくとも一部分に貼り付け可能な形状に形成され、前記基材に担持させた美容成分および/または水によって溶解する水溶性ヒアルロン酸ゲルシートと、これら基材と水溶性ヒアルロン酸ゲルシートとを個別に包装する包材とからなる(以下、「本考案シート」と称する。)。 A cosmetic sheet of the present invention that solves the above problems is a base material carrying a cosmetic ingredient and / or water, a cosmetic ingredient formed in a shape that can be attached to at least a part of a human body, And / or a water-soluble hyaluronic acid gel sheet that dissolves in water, and a packaging material that individually wraps the base material and the water-soluble hyaluronic acid gel sheet (hereinafter referred to as a “present invention sheet”).
本考案シートにおいては、基材が、不織布または織布からなるものが好ましい態様となる。 In the sheet of the present invention, a preferred embodiment is one in which the substrate is made of a nonwoven fabric or a woven fabric.
本考案シートにおいては、基材が、不織布または織布を支持体とし、ポリアクリル酸を主成分とするハイドロゲルシートからなるものが好ましい態様となる。 In the sheet of the present invention, a preferred embodiment is that the base material is a hydrogel sheet having a nonwoven fabric or a woven fabric as a support and polyacrylic acid as a main component.
本考案シートにおいては、基材が、アガロースを主成分とするアガロースゲルシートからなるものが好ましい態様となる。 In the sheet of the present invention, a preferred embodiment is that the substrate is composed of an agarose gel sheet containing agarose as a main component.
本考案シートにおいては、基材が、前記水溶性ヒアルロン酸ゲルシートと重ね合わせ可能な大きさに形成されたパックシートからなるものが好ましい態様となる。 In the sheet of the present invention, a preferred embodiment is that the base material is a pack sheet formed in a size that can be superposed on the water-soluble hyaluronic acid gel sheet.
本考案シートにおいては、基材が、拭き取りシートからなるものが好ましい態様となる。 In the present invention sheet, it is preferable that the base material is a wiping sheet.
本考案によれば、皮膚に貼り付けた水溶性ヒアルロン酸ゲルシートに、基材を設けて当該基材に担持された美容成分および/または水を、水溶性ヒアルロン酸ゲルシートに吸収させることで、当該ヒアルロン酸ゲルシートを溶かして使用感に優れた粘調液状にすることができる。また、ヒアルロン酸ゲルシート自体が美容成分であるため、無駄なバインダー成分などの添加が無く、効率良く優れた美容効果を得ることができる。 According to the present invention, the water-soluble hyaluronic acid gel sheet affixed to the skin is provided with a base material, and the water-soluble hyaluronic acid gel sheet absorbs the cosmetic ingredients and / or water carried on the base material. The hyaluronic acid gel sheet can be dissolved to make a viscous liquid with excellent usability. Further, since the hyaluronic acid gel sheet itself is a cosmetic component, there is no need to add a wasteful binder component and the like, and an excellent cosmetic effect can be obtained efficiently.
以下、本考案を実施するための形態(実施形態)を図面に基づいて説明するが、本考案はこの実施形態に限定されるものではない。 Hereinafter, although the form (embodiment) for implementing this invention is demonstrated based on drawing, this invention is not limited to this embodiment.
図1は、本考案シート1の使用前の一実施形態を示し、図2ないし図4は、本考案シート1の使用状態の一実施形態を示す。この本考案シート1は、基材2と、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3と、これらを個別に包装する包材4とによって構成されている。
FIG. 1 shows an embodiment of the invention sheet 1 before use, and FIGS. 2 to 4 show an embodiment of the invention sheet 1 in use. This invention sheet 1 is composed of a
基材2は、美容成分および/または水を担持できるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の人工繊維、綿、麻、絹等の天然繊維から選ばれる1種または2種以上の素材を用いて形成された不織布、織布、編物などであってもよいし、ポリアクリル酸、CMC、寒天等をベースに用いた含水ゲルで作られたゲルシートであってもよい。また、不織布、織布、編物などを支持体として使用し、ゲルシートを主成分として両者を複合した構成の基材2を使用するものであってもよい。
The
例えば寒天をベースにしたゲルシートの基材2の場合は、寒天1.5%(0.5〜5.0%)、キサンタンガム0.8%(0.01〜3.0%)、ローカストビーンガム0%(0〜3.0%)、フェノキシエタノール0.2%、1.3−ブチレングリコール4.0%(3.0〜4.0%)、グリセリン10(5.0〜40%)、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウム0.3(0〜3.0%)、残りは精製水の組成で形成しても良い。
For example, in the case of the
また、ポリアクリル酸またはポリアクリル酸塩をベースにしたゲルシートの基材2の場合は、EDTA(エデト酸塩(エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム))0〜0.2%、酒石酸0〜1.0%、防腐剤0.01〜0.3%、架橋剤0.01〜1.0%、ポリアクリル酸Na1.0〜10%、CMC(カルボキシメチルセルロース)0〜10%、ポリアクリル酸0〜25%、ヒマシ油0〜1.0%、グリセリン5.0〜40%、増量剤0.1〜10%、吸水ポリマーなど0.01〜5.0%、及び水適量の組成で形成しても良い。
Further, in the case of the
基材2の形状は、例えばゆるやかに湾曲した雨滴形または繭形であり、一方の端部2aは直径が大きい円弧で形成され、端部2aから離れるに従い基材2の幅が狭くなり、反対側の端部2bは直径が小さい円弧で形成されており、目の下に貼り付けるのに適した形状に形成されている。なお、基材2の形状は、特に目の下に貼り付ける形状のものに限定されるものではなく、例えば、顔全体、顔の上半部、顔の下半部、三日月形や眉形その他、一般に流通している各種形状に形成したものを使用することができる。また、顔以外に手や人体のその他の部分に適した形状に形成したものであってもよいし、汎用できるように矩形状に形成しただけのものであってもよい。
The shape of the
この基材2には、美容成分および/または水が担持される。この際、基材2に担持させる美容成分としては、美白成分、抗老化成分、オイル成分、各種ビタミンおよびその誘導体、各種動植物エキス、抗炎症剤、抗酸化剤、血行促進剤、保湿剤、色素、アロマ成分、などが挙げられる。具体的には、例えば、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット、グリコシルトレハロース、ヒアルロン酸等の保湿剤;エタノール、プロパノール等の低級アルコール;パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラミル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤;エデト酸ナトリウム塩、メタリン酸ナトリウム、リン酸等の金属イオン封鎖剤;アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等の金属イオン封鎖剤;水酸化カリウム、クエン酸塩、酢酸塩等のpH調整剤;キレート剤;パラベン、フェノキシエタノール、グルコン酸クロルヘキシジン等の防腐剤;香料;色素;アミノ酸及びアミノ酸塩;ナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩等の無機塩類;タルク、シリカゲル、酸化亜鉛、酸化チタン等の粉体;ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸2−グルコシド、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、2−Lアスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン、塩酸ピリドキシン、CoQ10等のビタミン類;トラネキサム酸、アラントイン、グリチルリチン酸塩、アズレン、塩化リゾチーム等の坑炎症剤;アルブチン、コウジ酸等の美白剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤;イオウ;α−リポ酸;メントール:γ−オリザノール、朝鮮人参エキス、ステロール配糖体等の滋養剤;浸透圧調整剤;抗ヒスタミン剤;ステロイドホルモン;殺菌剤;抗真菌剤;血管保護剤;酸化防止剤;色素脱失剤;減感剤;免疫調節剤;抗加齢剤;抗シワ剤;皮脂吸収剤;抗生物質;脱臭剤;柔軟剤などが挙げられる。
This
また、美容成分には、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油;ホホバ油、ゲイロウ、カルナウバワックス等のエステル油;オリーブ油、牛脂等のトリグリセライド;セタノール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン油などの油分や、その他の油溶性成分を界面活性剤等で乳化・可溶化して添加してもよい。 Cosmetic ingredients include hydrocarbon oils such as petrolatum, squalane and microcrystalline wax; ester oils such as jojoba oil, gay wax and carnauba wax; triglycerides such as olive oil and beef tallow; high grades such as cetanol, oleyl alcohol and stearyl alcohol Alcohol; higher fatty acids such as stearic acid and oleic acid; oils such as dimethylpolysiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, and silicone oils such as polyether-modified silicone, and other oil-soluble components are emulsified and solubilized with surfactants May be added.
この場合、界面活性剤としては、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン性界面活性剤;ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エステル等のアニオン性界面活性剤;4級アルキルアミン塩等のカチオン性界面活性剤;アルキルベタイン等の両性界面活性剤;アルキル変性カルボキシビニルポリマー等の高分子界面活性剤などが挙げられる。 In this case, as the surfactant, nonionic surfactants such as fatty acid monoglyceride and polyoxyethylene hydrogenated castor oil; anionic surfactants such as sodium lauryl sulfate and alkylsulfosuccinate; cations such as quaternary alkylamine salts Surfactants; amphoteric surfactants such as alkylbetaines; polymer surfactants such as alkyl-modified carboxyvinyl polymers.
一方、基材2に担持される水としては、通常の水であってもよいし、後述する水溶性ヒアルロン酸ゲルシートの溶解を促進するために、アルカリ性の水を使用するものであってもよい。また、アルカリ性の水を使用する場合の例として、海水や温泉水を使用するものであってもよい。これら海水や温泉水の場合、天然のミネラルを多く含んでおり、かつ、安価であるため好適である。
On the other hand, the water carried on the
上記した美容成分と水とはそれぞれ単独で使用するものであってもよいし、複数を組み合わせて併用するものであってもよい。担持させる美容成分および/または水の量としては、後述する水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を溶解させるために、できるだけ多くの量を担持させることができることが好ましいが、後述する水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3で吸収できない程の量となると、液垂れを生じることとなってしまう。したがって、担持させる美容成分および/または水の量としては、特に限定されるものではないが、例えば、厚み100μmの水溶性ヒアルロン酸ゲルシートの場合、1cm2当たり0.01〜1cc、好ましくは0.02〜0.5ccを目安として担持させることが好ましい。
The cosmetic component and water described above may be used alone or in combination of a plurality. The amount of the cosmetic component and / or water to be carried is preferably as large as possible in order to dissolve the water-soluble hyaluronic
水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3は、基材2と同じ形状に形成されたものを使用することができる。この水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3は、前記基材2に担持させた美容成分および/または水によって溶解するように固さを調整したものが使用される。すなわち、被験者の皮膚に水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を貼り付け、その上から基材2を重ね合わせると、当該基材2に担持させた美容成分および/または水が、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3へと染み込む。これにより、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3が溶解し始めることとなり、最終的には、当該水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3が、高粘度の粘調液状のヒアルロン酸へと変化する。このような水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3は、ヒアルロン酸と、水と多価アルコールと、酸とによってゲル状のシートを製膜して構成される。この際、多価アルコールは、その使用量が多いと、ゲルが柔らかくなり、使用量が少ないとゲルが硬くなる。また、酸も使用量が多くpHが小さい(酸性)と、ゲルが硬くなり、使用量が少なくpHが大きい(弱酸性)と、ゲルが柔らかくなる。したがって、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3は、基材2に担持させた美容成分および/または水によって溶解することができる程度の固さとなるように、これら多価アルコールの添加量や、酸の添加量を調製することによって製膜される。多価アルコールの添加量としては、酸の添加量でゲルの固さを調製するのであれば、特に含まれていなくても良く、また、多く使用すると水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3が形状を維持できなくなってしまうので、ヒアルロン酸1質量部に対して1質量部〜200質量部の範囲で好適な量が使用される。酸の添加量としては、基材2に担持させた美容成分および/または水によって水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を溶解させることができる固さに形成することができればよく、多価アルコールの使用量とも関係するが、具体的には水溶性ヒアルロン酸ゲルシートに含まれるヒアルロン酸1質量部に対して水が200質量部となるようにして、水溶性ヒアルロン酸ゲルシートに含まれる成分のうち多価アルコールと水以外の成分を水に溶かして得られるヒアルロン酸水溶液のpHが2〜5.2、より好ましくはpH3.5〜5.2となるように構成したものを使用することが好ましい。pHが2よりも小さい場合、製膜はしっかりとできるが、基材2に担持させた美容成分および/または水によって水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を高粘度の粘調液状まで溶解することができなくなる。また、pHが5.2より高い場合は、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3が柔らかくなり過ぎてしまい、取り扱い性が低下してしまうこととなる。具体的な固さとしては、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を、離型シート31から剥離して持ち上げた際に、破れることなく簡単に持ち上げることができる程度の固さを言う。また、離型シート31を必要としない完全に乾燥した水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を使用することもできるが、この場合は、基材2に担持させた美容成分および/または水だけで溶解することが難しくなるので、美容成分と水として、pH8以上のアルカリ性のものを使用することが好ましい。
As the water-soluble hyaluronic
水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3の製膜に使用する多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,4−ヘキサントリオール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);多価アルコールのアルキルエーテル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);多価アルコールのアルキルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、キシリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトール、デンプン分解等還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル;ポリグリセリン等が挙げられる。
Examples of the polyhydric alcohol used for film formation of the water-soluble hyaluronic
また、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3の製膜に使用される酸としては、水と混合して酸性を示すものであれば、無機酸、有機酸のいずれを使用することもできる。無機酸としては、例えば、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、炭酸などが挙げられ、好ましくはリン酸、塩酸、硫酸が挙げられる。また、有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、リポ酸等のモノカルボン酸;コハク酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、グルタン酸等のジカルボン酸;グリコール酸、クエン酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、サリチル酸等のオキシカルボン酸;グルコノ−δ−ラクトン、ラクトピオン酸等のポリヒドロキシ酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ナールスゲン(登録商標、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル)等のアミノ酸誘導体;アスコルビン酸、アスコルビン酸エチル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸またはその誘導体が挙げられ、好ましくはリン酸、アスコルビン酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、サリチル酸、アスコルビン酸エチル、アスコルビン酸グルコシド、グルコノ−δ−ラクトン、ラクトピオン酸などが挙げられる。酸は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
Moreover, as an acid used for film forming of the water-soluble hyaluronic
包材4は、基材2と水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3とをそれぞれ個別に包装することによって構成されている。この包材4としては、基材2と水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3をそれぞれ密封することができるものであれば、特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリスチレン、等によるフィルム包装や、これらフィルムにアルミ蒸着させた複合フィルムによって包装したものを使用することができる。包材4は、前記したようなフィルム包装により、基材2および水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を、上下から挟持した後、それぞれの周囲をヒートシールすることによって、これら基材2および水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を、それぞれ密封することができる。また、この包材4の片面側が、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3の離型シート31を兼用するようになされたものであってもよい。この場合、離型シート31を省略することができる。
The
なお、基材2と水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3とは、別々に構成された包材4にそれぞれが密封されたものであってもよいし、一体化した包材4に別々に密封された状態で一つに構成されたものであってもよい。
In addition, the
次に、このようにして構成される本考案シート1の使用方法について説明する。 Next, a method for using the inventive sheet 1 configured as described above will be described.
まず、包材4の密封を破って、中から基材2および水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を取り出し、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を顔等の所望の皮膚5の表面に貼り付ける。ついで、その上から基材2を重ね合わせる。すると、基材2に担持された美容成分および/または水が、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3に移動し、当該水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3が溶け始める。所定の時間が経過すると、最終的には、美容成分および/または水が溶け込んだ高粘度のヒアルロン酸を皮膚5に塗った状態となり、これらが皮膚5に密着および浸透する。
First, the sealing of the
この本考案シート1によれば、基材2の美容成分および/または水を液垂れすることなく水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3に吸収させて、当該水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を、高粘度の粘調液状として皮膚5に密着および浸透させることができるため、優れた美容効果が得られる。特に、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3自体が美容成分であるため、美容効果の無い無駄なゲルシートを使用していた従来のものと比較しても美容効果が優れているだけでなく、高粘度となったヒアルロン酸自体も皮膚5に対する吸収も良く、優れた使用感が得られる。
According to this inventive sheet 1, the water-soluble hyaluronic
なお、本実施の形態において、本考案シート1は、基材2と水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3とが同じ形成に形成され、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3に、基材2を重ね合わせて使用するようになされているが、基材2としては、水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3に重ね合わせて使用するものに限定されるものではなく、例えば、皮膚5に貼り付けた水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3の上から美容成分および/または水を染み込ませながら徐々に水溶性ヒアルロン酸ゲルシート3を溶かし、それを皮膚5に塗り込むように、手でマッサージしながら使用することができるようになされた、矩形状の拭き取りシートのような形状に形成されたものであってもよい。この場合、拭き取りシートを構成する基材2は、包材4によって、矩形状の基材2を折り畳んだシート状に形成して密封するものであってもよいし、矩形状の基材2を使い捨ておしぼりのようにロール状に形成して密封するものであってもよい。
In the present embodiment, the inventive sheet 1 is formed such that the
1 本考案シート(美容シート)
2 基材
3 水溶性ヒアルロン酸ゲルシート
4 包材
5 皮膚
1 Invention sheet (beauty sheet)
2
Claims (6)
人体の少なくとも一部分に貼り付け可能な形状に形成され、前記基材に担持させた美容成分および/または水によって溶解する水溶性ヒアルロン酸ゲルシートと、
これら基材と水溶性ヒアルロン酸ゲルシートとを個別に包装する包材とからなることを特徴とする美容シート。 A base material carrying cosmetic ingredients and / or water;
A water-soluble hyaluronic acid gel sheet that is formed into a shape that can be affixed to at least a portion of the human body and is dissolved by the cosmetic ingredients and / or water carried on the substrate;
A cosmetic sheet comprising a packaging material for individually packaging the base material and the water-soluble hyaluronic acid gel sheet.
基材が、不織布または織布からなる美容シート。 The beauty sheet according to claim 1,
A beauty sheet whose base material is a nonwoven fabric or a woven fabric.
基材が、不織布または織布を支持体とし、ポリアクリル酸を主成分とするハイドロゲルシートからなる美容シート。 The beauty sheet according to claim 1,
A cosmetic sheet comprising a hydrogel sheet whose base material is a non-woven fabric or a woven fabric and whose main component is polyacrylic acid.
基材が、アガロースを主成分とするアガロースゲルシートからなる美容シート。 The beauty sheet according to claim 1,
A beauty sheet whose base material is an agarose gel sheet mainly composed of agarose.
基材が、前記水溶性ヒアルロン酸ゲルシートと重ね合わせ可能な大きさに形成されたパックシートからなる美容シート。 The cosmetic sheet according to any one of claims 1 to 4,
A cosmetic sheet comprising a pack sheet having a base material sized to be superposed on the water-soluble hyaluronic acid gel sheet.
基材が、拭き取りシートからなる美容シート。 The cosmetic sheet according to any one of claims 1 to 4,
A beauty sheet whose base material is a wiping sheet.
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