JP3202800U - 運搬具 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷重を直接受ける肩を含めた身体全体の負担を軽くできる運搬具を提供する。【解決手段】肩掛けベルト2と、肩掛けベルト2に設けられて運搬物を保持する保持板1と、肩掛けベルト2の中間部に設けられた肩当て部材4とを備え、肩当て部材4に、肩凝り軽減効果のあるヒーリング部材(マイナスイオンを発生するセラミックボール)を設ける。【選択図】図1
Description
本考案は運搬具に関し、特に、運搬の際の肩の疲れを軽減することが可能な運搬具に関する。
特許文献1には、重量板状体を搬送するための搬送具が開示されている。当該搬送具は重量板状体を起立させて保持する係止部を備え、係止部に肩掛け紐の両端を装着して、重量板状体の荷重を肩で受けるようにして、運搬者の腕の負担を軽減したものである。
しかし、上記従来の搬送具では、腕の負担は軽減されるものの、荷重を受ける肩の負担は相変わらず残るという問題があった。
そこで、本考案はこのような課題を解決するもので、荷重を直接受ける肩を含めた身体全体の負担を軽くできる運搬具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1考案では、肩掛けベルト(2)と、肩掛けベルト(2)に設けられて運搬物を保持する保持部(1,8)と、肩掛けベルト(2)の中間部に設けられた肩当て部材(4)とを備え、前記肩当て部材(4)に、肩凝り軽減効果のあるヒーリング部材(5)を設ける。
本第1考案によれば、肩掛けベルトを首周りに袈裟掛け等することによって運搬物の荷重が身体全体で支えられて分散されるから、腕のみで運搬物を持ち上げて運ぶのに比べて腕の負担が軽減される。また、肩部分は、肩当て部材に設けられたヒーリング部材によってその疲労が軽減される。これにより、重量のある運搬物を運搬する際の身体全体の負担が軽減される。
本第2考案では、前記ヒーリング部材(5)は、マイナスイオンを発生するセラミックより構成されている。
本第3考案では、前記肩当て部材(4)に、運搬者の肩との接触面に、運搬物の荷重を受けて肩を指圧する指圧部(6,71)を設ける。
本第3考案によれば、荷重を受けた肩当て部材4に設けた指圧部による指圧効果によってさらに肩部分の疲労が軽減される。
本第4考案では、前記保持部を、運搬物を載置して保持する保持板(1)で構成する。
本第4考案によれば、紙袋やポリ袋等の運搬物を保持板上に載せて運搬することができる。
本第5考案では、前記保持部を、運搬物を引っ掛けて保持するフック部材(8)で構成する。
本第5考案によれば、運搬箱の穴開き取手や鞄のリング状係止部にフック部材を引っ掛けてこれらを運搬することができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本考案の運搬具によれば、荷重を直接受ける肩を含めた体全体の負担を軽くすることができる。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本考案の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本考案の範囲に含まれる。
(第1実施形態)
図1に運搬具の全体斜視図を示す。図1において、運搬具は保持部としての保持板1を備えている。保持板1は本実施形態では略長方形をなし、その両端部にはベルト通し孔11が設けられている。保持板1としては、滑り止めを施した樹脂板やアルミ等の金属板が使用できる。
図1に運搬具の全体斜視図を示す。図1において、運搬具は保持部としての保持板1を備えている。保持板1は本実施形態では略長方形をなし、その両端部にはベルト通し孔11が設けられている。保持板1としては、滑り止めを施した樹脂板やアルミ等の金属板が使用できる。
左右のベルト通し孔11には、ポリエステルやアクリル等の樹脂繊維を編んで作られたシートベルトのような、十分な耐荷重性のある肩掛けベルト2が、一方のベルト通し孔11から他方のベルト通し孔11へ保持板1の裏面側を通して挿通されて、保持板1が肩掛けベルト2に装着されている。肩掛けベルト2は保持板1から引き出された一方の中間部に設けられた公知の長さ調節部21によって全体の長さを伸縮調整できるようになっている。
また肩掛けベルト2は、保持板1から引き出された他方の中間部に設けられた、耐荷重性のある樹脂バックル3によって切り離し可能に結合されている。そしてリング状に結合された肩掛けベルト2の頂部に肩当て部材4が設けられている。
肩当て部材4の表面図を図2に示し、その裏面図を図3に、断面図を図4にそれぞれ示す。肩当て部材4の本体41は一定幅の長尺長方形をなし、例えば樹脂繊維で構成されている。そして、本実施形態では図4に示すように、本体41の裏面全面に、不織布よりなる袋体43が配置されており、袋体43を構成する不織布には、マイナスイオンを発生して肩凝りを防止する還元石等のセラミックの粉末が練り込まれている。また、袋体43内には、ヒーリング部材として還元石等のセラミックボール5が複数収容してある。袋体43の両側面及び底面の外方は布材44で覆ってあり、布材44の周縁が本体41の裏面周縁に止着されて袋体43を保持している。
また、肩口に直接触れる布材44の中央部底面には複数箇所(本実施形態では三列三行の9箇所)に、樹脂材やセラミック材よりなる半球状の指圧部6が突設されている。これにより、使用時には荷重を受けた指圧部6の球面頂部が運搬者の肩部に当たることで指圧効果を発揮し、上記マイナスイオン効果と相まって肩の疲労が軽減される。
肩当て部材4は、表面側の長手方向両端部の両側縁からそれぞれ延出させられた各一対の包持片42A,42Bを開いた状態で肩掛けベルト2の頂部下面に沿って位置させられる。そして、各一対の抱持片42A,42Bを、肩掛けベルト2を包むようにベルト上面上で重ねて、互いの対向面に設けられた面状ファスナー44で抱持片42A,42Bを結合することによって肩当て部材4が肩掛けベルト2に装着される。
このような構造の運搬具を使用する場合には、長さ調節部21によって肩掛けベルト2の全体長さを予め使用者の体格に合わせて調節しておく。そして、樹脂バックル3を切り離して、保持板1を運搬物の底面に差し込み、その後再び樹脂バックル3を結合して、肩掛けパッド2の肩当て部材4を肩周りに位置させる。そして、屈んだ状態から身体全体を伸張させることによって保持板1上の運搬物を持ち上げて運搬する。なお、運搬物としては、樹脂原料や大豆・玄米等の穀物、工業薬品の粉物等を入れる紙袋やポリ袋、段ボール箱等が考えられる。あるいは被介護者等を搬送することも可能である。
運搬の際、肩掛けベルト2は袈裟掛けにすると良い。運搬物の荷重は身体全体で支えられて分散されるから、腕のみで運搬物を持ち上げて運ぶのに比べて腕の負担が軽減されるとともに、肩部分は、荷重を受けた肩当て部材4の指圧部6による指圧効果とセラミックボール5等のヒーリング効果によってその疲労が軽減される。このようにして、重量のある運搬物を運搬する際の身体全体の負担が軽減される。
(第2実施形態)
図5、図6に示すように、本実施形態ではブロー成形等により成形されたポリプロピレン等の樹脂製の中空容器体7を備えており、当該容器体7には底面に下方へ円弧状に突出する指圧部71が一体に形成されている。指圧部71は荷重に対して十分な耐力を発揮するように厚肉としてある。そして、容器体7内には第1実施形態と同様のセラミックボール5が複数収容されている。
図5、図6に示すように、本実施形態ではブロー成形等により成形されたポリプロピレン等の樹脂製の中空容器体7を備えており、当該容器体7には底面に下方へ円弧状に突出する指圧部71が一体に形成されている。指圧部71は荷重に対して十分な耐力を発揮するように厚肉としてある。そして、容器体7内には第1実施形態と同様のセラミックボール5が複数収容されている。
容器体7の外周は全周を第1実施形態と同様の不織布の袋体43で覆ってある。さらに袋体43の両側面および底面の外方を布材44で覆い、布材44の周縁を本体41の裏面に止着して袋体43を保持している。このような構造によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では保持部として保持板1を使用しているが、本実施形態では図5に示すように、肩掛けベルト2の両端にそれぞれJ字形のフック部材8を設けて保持部としている。このようなフック部材8を、みかん箱やバッグインボックス等の運搬箱の穴開き取手や鞄等のリング状係止部に引っ掛ければ、これら運搬箱や鞄を運搬物として第1実施形態と同様の作用効果を得つつ運搬することができる。
第1実施形態では保持部として保持板1を使用しているが、本実施形態では図5に示すように、肩掛けベルト2の両端にそれぞれJ字形のフック部材8を設けて保持部としている。このようなフック部材8を、みかん箱やバッグインボックス等の運搬箱の穴開き取手や鞄等のリング状係止部に引っ掛ければ、これら運搬箱や鞄を運搬物として第1実施形態と同様の作用効果を得つつ運搬することができる。
(その他の実施形態)
なお、肩当て部材に筆記具入れや小銭入れ用のポケットを設けるとさらに便利である。また、第1実施形態における保持板を肩掛けベルトにリベット止めで装着するようにしても良い。
なお、肩当て部材に筆記具入れや小銭入れ用のポケットを設けるとさらに便利である。また、第1実施形態における保持板を肩掛けベルトにリベット止めで装着するようにしても良い。
1…保持板(保持部)、2…肩掛けベルト、3…樹脂バックル、4…肩当て部材、5…セラミックボール(ヒーリング部材)、6…指圧部、7…容器体、71…指圧部、8…フック部材(保持部)。
Claims (5)
- 肩掛けベルトと、肩掛けベルトに設けられて運搬物を保持する保持部と、肩掛けベルトの中間部に設けられた肩当て部材とを備え、前記肩当て部材に、肩凝り軽減効果のあるヒーリング部材を設けた運搬具。
- 前記ヒーリング部材は、マイナスイオンを発生するセラミックより構成されている請求項1に記載の運搬具。
- 前記肩当て部材には、運搬者の肩との接触面に、運搬物の荷重を受けて肩を指圧する指圧部を設けた運搬具。
- 前記保持部を、運搬物を載置して保持する保持板で構成した請求項1に記載の運搬具。
- 前記保持部を、運搬物を引っ掛けて保持するフック部材で構成した請求項1に記載の運搬具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015006037U JP3202800U (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 運搬具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015006037U JP3202800U (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 運搬具 |
Publications (1)
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JP3202800U true JP3202800U (ja) | 2016-02-25 |
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ID=55360988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015006037U Active JP3202800U (ja) | 2015-11-27 | 2015-11-27 | 運搬具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3202800U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019010685A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 株式会社クボタ | 荷物保持用のハンド部 |
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2015
- 2015-11-27 JP JP2015006037U patent/JP3202800U/ja active Active
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