JP3202432U - 紙筒式線香花火 - Google Patents

Abstract

【課題】花火製品をより製造しやすく、製品コストを低減させる紙筒式線香花火を提供する。【解決手段】火薬筒を含む紙筒式線香花火であって前記火薬筒は、紙を巻きつけてなる中空直線筒である。当該中空直線筒は、上部に点火薬２１が充填されており、下部が燃焼阻止用の底栓２３として設けられて手持ち棒も兼ねる。点火薬２１と底栓２３との間の前記中空直線筒内は、花火効果薬２２が充満している。【選択図】図２

Description

本考案は、花火製品に関し、特に紙筒式線香花火に関する。

線香花火は、外形が線香に類似し、手持ちで上げる花火である。線香花火は、主に点火紙、火薬筒、手持ち棒などの部分から構成される。ここで、点火紙は、火薬筒の上端に設けられ、手持ち棒は、火薬筒の下端に固定される。火薬筒内において、点火紙と接触する箇所には、少量の点火薬が充填され、手持ち棒と接触する箇所には、通常石膏が充填されて燃焼遮断作用を有する底栓を形成し、筒内のほかの部分は、花火効果薬である。火薬筒の外面は、装飾用の外観紙が被覆されている。

このような構造の従来の線香花火は、花火の意匠性保証のために、生産の際に、火薬筒の外部での外観紙被覆、点火紙の粘着、内部包装紙の粘着などの工程を行う必要があり、しかも火薬筒と手持ち棒が離間するため、竹ひご、木柱などを手持ち棒とする必要がある。これにより、生産工程が多くなり、原材料の消費量が大きくなり、人的及び資金コストが高くなる。

よって、従来の線香花火は、構造が合理的ではなく、改良が必要である。

本考案は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、構造上より合理的な紙筒式線香花火を提供することにより、花火製品をより製造しやすく、製品コストを低減させる。

上記の技術問題を解決するために、本考案は、その技術案が以下である。
火薬筒を含む紙筒式線香花火であって、前記火薬筒は、紙を巻きつけてなる中空直線筒であり、当該中空直線筒は、上部に点火薬が充填されており、下部が燃焼阻止用の底栓として設けられて手持ち棒も兼ね、点火薬と底栓との間の前記中空直線筒内は、花火効果薬が充満している。

前記紙筒式線香花火は、前記中空直線筒の先端に設けられて点火薬と接触する点火紙をさらに含む。

前記中空直線筒の外面には、装飾層がさらに設けられている。

本考案の利点は、以下である。
紙製の中空直線筒で火薬筒と手持ち棒の両方を兼用することにより、従来の線香花火の手持ち棒用の竹ひご又は木柱を除去し、製品の生産過程における点火紙の巻き付け、花模様の仕上がりなどの工程を省く。また、巻き付けた紙に対して直接印刷して紙製の中空直線筒の外面の装飾とすることができるために、装飾専用のじんぴ繊維紙を節約することができる。さらに、点火紙を用いて口封じと花火点火を行うことにより、製品の意匠性をさらに高めることができる。構造が簡単であり、合理的であり、線香花火の製造工程を簡単化し、人的コストと原材料の消費を減少させ、製品の意匠性を向上させる。

本考案の外観構造を示す模式図である。 本考案の断面構造を示す模式図である。 本考案の中空直線筒を示す模式図である。

本考案の上記目的、特徴及び利点をより明らかにし、理解しやすくするために、以下、図面を参照しつつ、本考案の具体例である実施形態についてさらに説明する。

実施例
図１〜図３に示すように、火薬筒を含む紙筒式線香花火において、前記火薬筒は、紙を巻きつけてなる中空直線筒２であり、当該中空直線筒２は、上部に点火薬２１が充填されており、下部が燃焼阻止用の底栓２３として設けられて手持ち棒も兼ね、点火薬２１と底栓２３の間の前記中空直線筒２内は、花火効果薬２２が充満している。

花火製品の実際要求によると、中空直線筒２は、内径が約２．５ｍｍ〜１０ｍｍであり、中空である。中空直線筒２の底部は、石膏粉末又は泥が充填されることにより、燃焼阻止作用を有する底栓２３を形成し、しかも、花火を上げる際の手持ち箇所、即ち手持ち棒を兼用する。中空直線筒２の中部には、花火効果薬２２が充填されている。中空直線筒２の上部は、花火効果薬２２を点火させるための点火薬２１が充填されて口封じされる。

さらに、印刷しておいた紙を中空直線筒２に巻きつけ、又は、印刷しておいたじんぴ繊維紙をのりで中空直線筒２の外面に粘着させることにより、中空直線筒２の外面に設けられる装飾層２４を形成する。花火製品の意匠性を高めるために、前記中空直線筒２の上端にカラーの点火紙１をさらに粘着させてもよい。当該点火紙１は、点火薬２１と接触し、装飾用及び花火点火用のものである。

本考案は、紙製の中空直線筒２で火薬筒と手持ち棒の両方を兼用することにより、従来の線香花火の手持ち棒用の竹ひご又は木柱を除去し、製品の生産過程における点火紙１の巻き付け、花模様の仕上がりなどの工程を省く。また、巻き付けた紙に対して直接印刷して紙製の中空直線筒２の外面の装飾とすることができるために、装飾専用のじんぴ繊維紙を節約することができる。点火紙１を用いて口封じと花火点火を行うことにより、製品の意匠性をさらに高めることができる。構造が簡単であり、合理的であり、線香花火の製造工程を簡単化し、人的コストと原材料の消費を減少させ、製品の意匠性を向上させる。

以上列挙した詳細な説明は、本考案の実施可能な実施例に関する説明である。これらの実施の形態は、本考案の範囲を限定するためのものではない。本考案を逸脱せずに為した同等効果を奏する形態又は変更は、いずれも本願の考案の範囲内に含まれるべきである。

１：点火紙
２：中空直線筒
２１：点火薬
２２：花火効果薬
２３：底栓
２４：装飾層

Claims (3)

1. 火薬筒を含む紙筒式線香花火であって、
   前記火薬筒は、紙を巻きつけてなる中空直線筒であり、
   当該中空直線筒は、上部に点火薬が充填されており、下部が燃焼阻止用の底栓として設けられて手持ち棒も兼ね、
   点火薬と底栓との間の前記中空直線筒内は、花火効果薬が充満していることを特徴とする紙筒式線香花火。
2. 請求項１に記載の紙筒式線香花火であって、
   前記中空直線筒の先端に設けられて点火薬と接触する点火紙をさらに含むことを特徴とする紙筒式線香花火。
3. 請求項１又は２に記載の紙筒式線香花火であって、
   前記中空直線筒の外面には、装飾層がさらに設けられていることを特徴とする紙筒式線香花火。