JP3201552U - 接地極だけを媒介する金属製逆接地アダプタ - Google Patents

Abstract

【課題】接地線付き二極プラグを接地極付コンセントに差し込むためのアダプタを、通電極を媒介せず接地極だけを媒介する簡素な形態とすることにより、狭い場所でも使用できる小さく安価な製品として提供する。【解決手段】接地極差込用の刃１と、ネジ４をねじ込むためのネジ穴２Ａが開いたネジ止め板２とを備え、接地線付き二極プラグ２０の接地線２１と接地極付コンセント１０の接地極刃受１１を電気的に接続した、金属製逆接地アダプタを提供する。【選択図】図３

Description

本考案は、接地線付き二極プラグを接地極付コンセントに接続するための逆接地アダプタに関する。

接地線付き二極プラグを接続するための二極の刃受け及び接地端子と、接地極付コンセントに差し込むための三極プラグとを備えた逆接地アダプタが数社から販売されている。

特開２００６−２１０１４１ 電源プラグ

サンワサプライ総合カタログ２０１５年、５８２ページ、２Ｐ−３Ｐ変換アダプタＴＡＰ−ＡＤ１ＲＮ パナソニック、２０１４−２０１６電設資材総合カタログ、４３０ページ、アースターミナル付変換アダプタＷＨ２８８１Ｐ エルパ２０１２総合カタログ、２９ページ、逆接地アダプター＃２９６６H

従来の逆接地アダプタは、接地極だけでなく２つの通電極をも媒介しており、一般に金属の電導体で作成された３つの電極をプラスチック等の絶縁体でまとめた構造になっている。部品点数が多くサイズが大きいため、製造コストが高く、狭い空間では使用できない場合がある。

本考案では、通電極に関わらず接地極だけを媒介することにより、小さく安価な製品で同じ目的を達成する。また通電極に関わらない簡素な構造であるため危険性が低く、電気用品安全法の対象とならない。

本考案は、従来品のように３つの電極をプラスチック等の絶縁体に埋め込むのではなく、接地極に差し込む金属棒だけの構成とする。したがって絶縁体の部分が不要となり、構造が大幅に簡素化される。

本考案の逆接地アダプタは、従来品と比べてサイズが小さいため、狭い空間でも使用できる。コンセントに差し込んだ状態でコンセント外部に突出して残る幅、高さ、奥行きは、従来品では一般に４ｃｍ立方程度であるが、本考案のアダプタでは１ｃｍ立方程度である。

本考案の逆接地アダプタは、従来品と比べて構造が単純なため、安価に製造することができる。部品の点数から見ると、従来品は一般にプラスチック部品２個、金属部品３個、ネジ２個の合計７個程度で構成されるが、本考案のアダプタの実施例は金属部品１個、ネジ１個の合計２個だけで構成されている。

本考案の逆接地アダプタは、従来品と異なり通電極に関わらないため、製品内部での電気回路短絡や漏電の危険がなく、電気用品安全法の対象とならない。この点でも従来品と比べて製造が容易である。

本考案のアダプタの実施例を示す。 本考案のアダプタの別の実施例を示す。 本考案のアダプタと、接地極付コンセント及び接地線付き二極プラグとの接続方法を示す。

以下で本考案の実施の形態を説明する。

図１、図２に実施例を示す。接地極差込用の刃１は、ＪＩＳ Ｃ ８３０３が定める定格１５Ａ１２５Ｖの配線用差込接続器の接地極に適合する形状とし、一般に馬蹄形または円筒形となる。ネジ止め板２にはネジ穴２Ａを開ける。接地極差込用の刃１とネジ止め板２を接続するために頚部３を設けてもよい。接地極差込用の刃１、ネジ止め板２、及び頚部３は、一体成型するか、溶接等で接続する。

接地極差込用の刃１、ネジ止め板２、及び頚部３は、導体金属で作成し、さらに導体金属のメッキを施すこともできる。

図３に示した接続方法を以下で説明する。

接地極差込用の刃１は、接地極付コンセント１０の接地極刃受１１に差し込む。

接地線付き二極プラグ２０の接地線２１の先端端子２１Aを、ネジ４でネジ止め板２に挟んで固定する。

接地線付き二極プラグ２０の通電極差込用の刃２２は、本考案のアダプタを経由せずに直接、接地極付コンセント１０の通電極刃受１２に差し込む。

以上により、接地線付き二極プラグ２０の２つの通電極と１つの接地極がすべて接地極付コンセント１０に接続される。

１ 接地極差込用の刃
２ ネジ止め板
２Ａ ネジ穴
３ 頚部
４ ネジ
１０ 接地極付コンセント
１１ 接地極刃受
１２ 通電極刃受
２０ 接地線付き二極プラグ

Claims (1)

1. 導体金属で作成され、接地極付コンセントの接地極刃受に差し込むための接地極差込用の刃と、接地線付き二極プラグの接地線をネジ止めするためのネジ穴を備え、通電極は媒介しないことを特徴とする、接地極だけを媒介する金属製逆接地アダプタ。

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