JP3198318U - 鎖 - Google Patents

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佐藤 吉保
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佐藤吉株式会社
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Abstract

【課題】 少なくとも一部に角部を有する有角鎖素子を含む鎖を提供する。【解決手段】鎖1は、角部21を有する有角鎖素子20と、角部を有しない無角鎖素子30とを含む。有角鎖素子20は、その外形全体が環状に形成されるとともに、環状が一部途切れた離間部23を備える。離間部23は二つの角部21A,21Bのいずれか一方に設けられる。離間部23に臨む環状の端部には、離間部23に向かって径が小さくなる先鋭部24が形成される。無角鎖素子30は、その外形全体が環状に形成されるとともに、環状が一部途切れた離間部33を備える。離間部33は一方の直線部31に設けられる。離間部33に臨む環状の端部には、離間部33に向かって径が小さくなる先鋭部34が形成される。【選択図】図1

Description

この考案は、複数の鎖素子を互いに連結して構成される鎖に関し、特に、一部に角部を有する鎖素子を用いた鎖に関する。
従来、独立した鎖素子を互いに連結して形成することができる鎖が知られている。鎖素子は環状に形成されるとともに、その一部には開口が設けられ、互いの開口を対向させることによって、鎖素子を互いに連結し、鎖を形成することができる。
実開平5−3005号公報
しかしながら、特許文献1によれば、鎖素子は角部の無い長円形であり、これらを連結した場合には模様が単調な鎖になり、意匠性に劣るという問題がある。
この考案では、少なくとも一部に角部を有する有角鎖素子を含む鎖を提供することを課題とする。
この考案は、複数の鎖素子が連結された鎖であって、前記鎖素子は、少なくともその一部に角部が形成された有角鎖素子を含み、前記鎖素子は、環状に形成されるとともに、その一部が途切れた離間部と、前記離間部に向かって径が小さくなる先鋭部とを備え、前記有角鎖素子の前記離間部は、前記角部に設けられることを特徴とする鎖。
この考案において、角部とは、直線と直線とが交差した部分をいうほか、実際には弧を描いているが、鎖素子全体の形状に照らしてみれば交差しているに等しいものも含む。また、環状とは、離間部によってその一部が途切れているが、全体として環状になっているものをいう。
この考案によれば、鎖を構成する鎖素子は、少なくとも一部に、角部を有する有角鎖素子を含むので、有角鎖素子をハート形や星形などの形状にすることによって豊富なバリエーションの鎖素子とすることができる。これら鎖素子を連結することによって、意匠性に優れた鎖を得ることができる。
鎖の一実施形態を示した斜視図。 鎖素子のひとつである有角鎖素子の正面図。 図2の有角素子のIII−III線断面図。 鎖素子のひとつである無角鎖素子の正面図。 図4の無角素子の右側面図。
図1を参照すれば、鎖1は、角部21を有する有角鎖素子20と、角部を有しない無角鎖素子30とを含む。この考案において、有角鎖素子20の角部21は、角部21A,21Bを有するハート形であり、無角鎖素子30は、二つの直線部31とこれら直線部31を繋ぐ二つの曲線部32とを有する長円である。有角鎖素子20と無角鎖素子30は、交互に連結され鎖1を形成する。
図2を参照すれば、有角鎖素子20は、その外形全体が環状に形成されるとともに、環状が一部途切れた離間部23を備える。離間部23は二つの角部21A,21Bのいずれか一方に設けられる。この実施形態において、角部21は、内角が鋭角となる角部21Aと、内角が鈍角となる角部21Bとを備え、離間部23は角部21Bに位置するようにしている。なお、離間部23が設けられた角部21Bは、有角鎖素子20を構成する環状の端部が離間しているため実際には角を形成していないが、全体として角部と認識される部分であり、この考案の角部21に含まれる。
離間部23に臨む環状の端部には、離間部23に向かって径が小さくなる先鋭部24が形成される。図3を参照すれば、先鋭部24は、対向する二つの面25,25を有し、これら面25,25の間隔が離間部23に向かって狭くなるようにしている。先鋭部24には、二つの面25,25が当接して形成された軸線26を備える。
図4を参照すれば、無角鎖素子30は、その外形全体が環状に形成されるとともに、環状が一部途切れた離間部33を備える。離間部33は一方の直線部31に設けられる。離間部33に臨む環状の端部には、離間部33に向かって径が小さくなる先鋭部34が形成される。
図5を参照すれば、先鋭部34は、対向する二つの面35,35を有し、これら面35,35の間隔が離間部33に向かって狭くなるようにしている。先鋭部34には、二つの面35,35が当接して形成された軸線36を備える。
上記のような有角鎖素子20と無角鎖素子30とは、互いの離間部23,33とを対向させ、軸線26と軸線36とが直交するようにスライドさせることによって連結し、鎖1とすることができる。また、鎖1の有角鎖素子20と無角鎖素子30との連結を外そうとした場合には、同様に離間部23と離間部33とを対向させ、これらをスライドさせる。このように複数の鎖素子を連結し、所望の長さの鎖1とすることができる。したがって、鎖1は特別な器具等を使用することなく、ユーザーが自ら容易に形成することができる。また、有角鎖素子20と無角鎖素子30とを組み合わせることによって、様々なバリエーションの模様を作ることができ、意匠性に優れた鎖1を得ることができる。
このような鎖1の使用状態において、無角鎖素子30は、その曲線部32が有角鎖素子20に接触する。すなわち、有角鎖素子20の離間部23と、無角鎖素子30の離間部33が互いに接触することがない。したがって、不用意に鎖素子の連結が外れるのを防止することができる。また、一時的に離間部23と離間部33とが互いに対向したとしても、先鋭部24,34の軸線26,36が直交してスライドしなければ連結が外れることはなく、これらがスライドするような使用態様にはならないのが一般的である。
有角鎖素子20において、内角が鈍角となる角部21Bに離間部23を設けることによって、有角鎖素子20と無角鎖素子30との使用状態における連結をより一層外れにくくすることができる。すなわち、角部21Bが鈍角となっているので、無角鎖素子30は角部21Bとの接触状態を保持しにくく、離間部33が角部21Bに対向しにくいからである。
この実施形態において、有角鎖素子20はハート形を有しているが、この形状に限られるものではなく、角部を有しているものであれば、様々な形状を採用することができる。例えば、三角形や四角形等の多角形や、さらに複雑な星形等とすることも可能である。また、離間部23は角部21Bに設けているが、角部21Aに設けることもでき、他の形状の鎖素子を採用した場合であっても、いずれかひとつの角部に離間部23を設ければよい。
有角鎖素子20と無角鎖素子30とを交互に連結する態様について説明しているが、必ずしも交互に並ばなくてもよいし、有角鎖素子20のみを連結するようにしてもよい。先鋭部24,34はそれぞれ二つの平面によって構成されるが、この形状に限定されるものではなく、例えば、先鋭部24,34の一部または全部が錐形を呈しているものであってもよい。鎖素子は、樹脂、金属、木材等、この技術分野において知られる通常の材質のものを用いることができる。
1 鎖
20 有角鎖素子
21 角部
21A 角部
21B 角部
23 離間部
24 先鋭部

Claims (1)

  1. 複数の鎖素子が連結された鎖であって、
    前記鎖素子は、少なくともその一部に角部が形成された有角鎖素子を含み、
    前記鎖素子は、環状に形成されるとともに、その一部が途切れた離間部と、前記離間部に向かって径が小さくなる先鋭部とを備え、
    前記有角鎖素子の前記離間部は、前記角部に設けられることを特徴とする鎖。
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