JP3195538B2 - データ伝送装置及びその方法、オブジェクトコード発生装置及びその方法、ディジタル信号処理装置、並びにコード発生装置及びその方法 - Google Patents

データ伝送装置及びその方法、オブジェクトコード発生装置及びその方法、ディジタル信号処理装置、並びにコード発生装置及びその方法

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JP3195538B2
JP3195538B2 JP14536996A JP14536996A JP3195538B2 JP 3195538 B2 JP3195538 B2 JP 3195538B2 JP 14536996 A JP14536996 A JP 14536996A JP 14536996 A JP14536996 A JP 14536996A JP 3195538 B2 JP3195538 B2 JP 3195538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号処
理装置を備えた機器、具体的にはパーソナルコンピュー
タ、ページャ、携帯電話、ビデオカメラ等の機器におい
て、低消費電力化を実現するためのデータ伝送装置及び
その方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型パーソナルコンピュータや携帯
電話等の携帯可能な機器の普及に伴い、マイクロプロセ
ッサ、ディジタルシグナルプロセッサ、メモリ等の回路
から成るディジタル信号処理装置に対する低消費電力化
の要求が高まっている。この要求に応えるため、各回路
の駆動電力の低電圧化が進められてきている。
【0003】一方、ディジタル信号処理装置を構成する
CMOS回路の消費電力は、一般に信号線の単位時間当
たりの極性反転回数に比例することが知られている。装
置の低消費電力化を実現するために、信号線、特にバス
における極性反転回数を減らす工夫もされてきている。
【0004】バスにおける極性反転回数を減らすための
従来の方法について説明する。
【0005】例えば、複数のディジタル信号処理回路が
ディジタル信号を伝送するバスで結合されることにより
構成されたディジタル信号処理装置において、バスとデ
ィジタル信号処理回路との間に、ディジタル信号をその
統計的性質に応じてハミング距離が短くなるようなコー
ドに変換するコード変換回路を設けることにより、バス
における極性反転回数を減らしている(特開平5−13
5187号公報)。
【0006】また、LSIからバスにデータを出力する
際に、LSIデータ出力部に設けられた極性反転ビット
計数手段により前のデータと比べて変化するビット数を
計数し、この計数値に従ってデータを正論理又は負論理
のいずれの極性で出力するかを決定して該データの極性
を示す信号をデータと共に出力することにより、バスに
おける極性反転回数を減らしている(特開平2−310
762号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法には以下のような問題がある。
【0008】従来の方法では、バスにおける極性反転回
数を減らすために、コード変換回路又は極性反転ビット
計数手段等の付加回路が必要となっている。この付加回
路により、以前は消費されなかった電力が余分に消費さ
れるために、バスにおける極性反転回数を減らしても消
費電力低減の効果が顕著には得られないという問題があ
った。
【0009】また、高速動作を行う回路では、付加回路
において信号遅延時間が生じるためにタイミング設計が
難しくなるという問題があった。
【0010】さらに、ハミング距離を短くする等という
ようにコード変換のルールが固定されているため、バス
の構成の変化等に対する柔軟性に欠けるという問題があ
った。 前記の問題に鑑み、本発明は、ディジタル信号
処理装置の消費電力が顕著に低減できるようにデータを
コードに変換して伝送するデータ伝送装置及びその方法
を提供することを課題とする。
【0011】また、ディジタル信号処理装置の消費電力
が顕著に低減できるようにプログラムをオブジェクトコ
ードに変換するオブジェクトコード発生装置及びその方
法を提供することを課題とする。
【0012】さらに、バスにおける極性反転回数を減ら
すことができるようにデータ又は命令がコード化されて
いるディジタル信号処理装置を提供することを課題とす
る。さらに、ディジタル信号処理装置の消費電力が顕著
に低減できるようにデータをコードに変換するコード発
生装置及びその方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、ディジタル信号処理装置によって処理さ
れるデータに対して複数のコードを割り当てておき、各
データごとにディジタル信号処理装置が備えているバス
における極性反転回数が最も小さくなるようなコードを
選択するものである。このとき、ディジタル信号処理装
置は、一のデータに対して割り当てられている複数のコ
ードを前記一のデータと解釈する機能を有するデコーダ
を備えているものとする。
【0014】本発明におけるコードの割り当て方法及び
コードの選択方法について、5つのデータ『あ』、
『い』、『う』、『え』、及び『お』に3ビットのコー
ドを割り当てる場合を例にとって説明する。。
【0015】図1は本発明におけるコードの割り当て方
法の一例を表す図である。従来は、データ『あ』に“0
00”、『い』に“001”、『う』に“010”、
『え』に“011”、『お』に“100”というように
1つのデータに1つのコードを割り当てていた。ところ
が、本発明では、1つのデータに1つのコードを割り当
てた上で、さらに、余った空きコードを各データに多重
に割り当てる。図1では、空きコードのうち“110”
をデータ『あ』に、“101”及び“111”をデータ
『お』に割り当てている。
【0016】次に、コードの選択方法について説明す
る。例えば、n番目のデータが『え』であり、(n+
1)番目のデータが『お』であるとする。データ『え』
のコードは“011”である。データ『お』のコードは
“100”、“101”、及び“111”の3つである
ので、この中から1つを選ぶ必要がある。このとき、デ
ータ『え』のコード“011”の各ビットと、コード
“100”、“101”及び“111”の各ビットとを
それぞれ比較し、値が“0”から“1”へ又は“1”か
ら“0”へ変化するビットの数すなわち極性反転ビット
数が一番小さくなるコードを選択する。極性反転ビット
数は、“011”の次に“100”が出力されるときは
3となり、“011”の次に“101”が出力されると
きは2となり、“011”の次に“111”が出力され
るときは1となる。したがって、データ『お』のコード
として“111”が選択される。
【0017】このように選択されたコードがディジタル
信号処理装置が備えているバスを順に転送されるとする
と、バスのビット線における極性反転回数は少なくなる
ので、ディジタル信号処理装置の消費電力が低減される
ことになる。
【0018】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、入力されるデータをコードに変換して出力するコー
ド発生装置と、前記コード発生装置から出力されるコー
ドを入力とし前記コードをデータに変換して処理を行
い、前記コードを転送するバスを有するディジタル信号
処理装置とを備えたデータ伝送装置として、前記コード
発生装置は、前記ディジタル信号処理装置によって処理
されるデータの一部又は全部に対して複数のコードを備
えており、入力されるデータに対して複数のコードを備
えているときは、この複数のコードの中から前記ディジ
タル信号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が
最小となるコードを選択して出力するものであり、前記
ディジタル信号処理装置は、一のデータに対して前記コ
ード発生装置が備えている全てのコードを前記一のデー
タと解釈するデコーダを有するものとする。
【0019】請求項1の発明により、ディジタル信号処
理装置によって処理されるデータがコード発生装置によ
ってコードに変換される際に、ディジタル信号処理装置
が有するバスにおける極性反転回数が最小となるコード
が選択される。このため、ディジタル信号処理装置が処
理を行う際にバスにおける極性反転回数が少なくなるの
で、ディジタル信号処理装置の各回路の消費電力が低減
される。この結果、ディジタル信号処理装置全体の消費
電力を低減することができる。しかも、ディジタル信号
処理装置は一のデータに対して準備されている複数のコ
ードを前記一のデータと解釈する機能を持つデコーダを
備えているだけで良いので、余分な付加回路が不要とな
る。
【0020】請求項2の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置において、データはディジタル信号処理装置
が処理するプログラムの命令であり、コードはプログラ
ムの命令を表すオブジェクトコードであるものとする。
【0021】請求項3の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置におけるコード発生装置は、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータの一部又は全部に対
して複数のコードを備えており、入力されるデータに対
して備えている全てのコードを出力するコード発生部
と、前記コード発生部から出力されるコードが1つのと
きは該コードを選択する一方、前記コード発生部から出
力されるコードが複数のときは、前記ディジタル信号処
理装置が有するバスを前記コード発生部から出力される
複数のコードのいずれかが転送される直前及び直後の少
なくともいずれか一方に転送されるコードと前記複数の
コードとを比較して、値が異なるビットの数である極性
反転ビット数を前記複数のコードのそれぞれに対して計
算し、前記複数のコードの中から極性反転ビット数が最
小となるコードを選択するコード選択部と、前記コード
選択部により選択されたコードを出力するコード出力部
とを備えているものとする。
【0022】請求項3の発明により、コード発生装置に
入力されたデータに対して複数のコードが準備されてい
るときは、コード選択部によって、ディジタル信号処理
装置が有するバスのビット線を前記複数のコードのいず
れかが転送される直前に転送されるコードと比較され
て、極性反転ビット数が最小となるコードが選択され
る。このため、ディジタル信号処理装置が処理を行う際
にバスにおける極性反転回数が少なくなるので、ディジ
タル信号処理装置の各回路の消費電力が低減される。こ
の結果、ディジタル信号処理装置全体の消費電力を低減
することができる。
【0023】請求項4の発明では、前記請求項3のデー
タ伝送装置におけるコード選択部は、前記コード発生部
から出力されるコードが複数のとき、前記ディジタル信
号処理装置が有するバスを前記コード発生部から出力さ
れる複数のコードのいずれかが転送される直前及び直後
の少なくともいずれか一方に転送されるコードと前記複
数のコードとを比較して極性反転ビット数を前記複数の
コードのそれぞれに対して計算する比較部と、前記比較
部による計算結果を基に、前記複数のコードの中から極
性反転ビット数が最小となるコードを判定する判定部
と、前記コード発生部から出力されるコードが1つのと
きは該コードを選択する一方、前記コード発生部から出
力されるコードが複数のときは、前記判定部による判定
結果を基にコードを選択する選択部とを備えているもの
とする。
【0024】請求項5の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置におけるコード発生装置は、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータの一部又は全部に対
して複数のコードを備えており、入力されるデータに対
して備えている全てのコードを割り当て複数のデータに
対するコードの全ての組み合わせのコード列を出力する
コード発生部と、前記コード発生部から出力されるコー
ド列が1つのときは該コード列を選択する一方、前記コ
ード発生部から出力されるコード列が複数のときは、前
記ディジタル信号処理装置が有するバスを前記コード発
生部から出力される複数のコード列のそれぞれが転送さ
れるときに前記バスのビット線の極性が反転する回数で
ある極性反転ビット数を前記複数のコード列のそれぞれ
に対して計算し、前記複数のコード列の中から極性反転
ビット数が最小となるコード列を選択するコード選択部
と、前記コード選択部により選択されたコード列を出力
するコード出力部とを備えているものとする。
【0025】請求項5の発明により、コード発生装置に
入力された複数のデータに対して複数のコード列がある
ときは、コード選択部によって、ディジタル信号処理装
置が有するバスのビット線を前記複数のコード列のそれ
ぞれが転送されるときに前記バスのビット線の極性が反
転する回数である極性反転ビット数が最小となるコード
列が選択される。このため、ディジタル信号処理装置が
処理を行う際にバスにおける極性反転回数が少なくなる
ので、ディジタル信号処理装置の各回路の消費電力が低
減される。この結果、ディジタル信号処理装置全体の消
費電力を低減することができる。
【0026】請求項6の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置におけるコード発生装置は、前記ディジタル
信号処理装置の処理において出現頻度の高いデータに対
して、出現頻度の低いデータよりも数多くのコードを備
えているものとする。
【0027】請求項6の発明により、ディジタル信号処
理装置の処理において出現頻度の高いデータに対して数
多くのコードを備えているので、処理の際のバスにおけ
る極性反転回数をより少なくすることができる。
【0028】請求項7の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置におけるコード発生装置は、前記ディジタル
信号処理装置によって処理されるデータの一部又は全部
に対して、1つのビット列と前記ビット列を加工するこ
とにより得られるビット列とにそれぞれ加工されたか否
かを示す1ビットを付加することにより生成された2つ
のコードを備えているものとする。
【0029】請求項7の発明により、簡易な方法に基づ
き各データに2つずつのコードを準備することができる
ので、ディジタル信号処理装置が処理を行う際のバスに
おける極性反転回数を容易に少なくすることができる。
【0030】請求項8の発明では、前記請求項1のデー
タ伝送装置において、ディジタル信号処理装置が有する
バスは、1つのコードを転送した後次のコードを出力す
る前に全てのビット線を一旦“1”にするプリチャージ
方式のバスであり、コード発生装置は入力されるデータ
に対して複数のコードを備えているときは、この複数の
コードの中から“1”が最も多いコードを選択するもの
とする。
【0031】請求項8の発明により、ディジタル信号処
理装置がプリチャージ方式のバスであっても、処理を行
う際のバスにおける極性反転回数を少なくすることがで
きる。
【0032】請求項9の発明が講じた解決手段は、入力
されるデータをコードに変換して出力するコード発生装
置と、前記コード発生装置から出力されるコードを入力
とし前記コードをデータに変換して処理を行うと共に前
記コードを転送するバスを有するディジタル信号処理装
置とを備えたデータ伝送装置として、前記コード発生装
置は、前記ディジタル信号処理装置によって処理される
データの一部又は全部に対して複数のコードを備えてお
り、入力されるデータに対して複数のコードを備えてい
るときは、この複数のコードの中から前記ディジタル信
号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最大と
なるコードを選択して出力するものであり、前記ディジ
タル信号処理装置は、一のデータに対して前記コード発
生装置が備えている全てのコードを前記一のデータと解
釈するデコーダを有するものとする。
【0033】請求項9の発明により、ディジタル信号処
理装置によって処理されるデータがコード発生装置によ
ってコードに変換される際に、ディジタル信号処理装置
が有するバスにおける極性反転回数が最大となるコード
が選択される。このため、ディジタル信号処理装置が処
理を行う際のバスにおける極性反転回数が多くなるの
で、ディジタル信号処理装置の負荷試験や故障検出を効
率良く行うことができる。
【0034】請求項10の発明が講じた解決手段は、与
えられたデータをコードに変換してディジタル信号処理
装置に伝送するデータ伝送方法として、前記ディジタル
信号処理装置によって処理されるデータの一部又は全部
に対して複数のコードを準備しており、前記ディジタル
信号処理装置は、コードを転送するバスと、一のデータ
に対して準備されている全てのコードを前記一のデータ
と解釈するデコーダとを備えたものであり、与えられる
データに対して準備されている全てのコードを発生する
コード発生工程と、前記コード発生工程において発生さ
れるコードが複数あるとき、前記コード発生工程におい
て発生される複数のコードの中から前記ディジタル信号
処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最小とな
るコードを選択するコード選択工程とを備えているもの
とする。
【0035】請求項10の発明により、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータがコードに変換され
る際に、コード選択工程においてディジタル信号処理装
置が有するバスにおける極性反転回数が最小となるコー
ドが選択される。このため、ディジタル信号処理装置が
処理を行う際にバスにおける極性反転回数が少なくなる
ので、ディジタル信号処理装置の各回路の消費電力が低
減される。この結果、ディジタル信号処理装置全体の消
費電力を低減することができる。しかも、ディジタル信
号処理装置は、一のデータに対して準備されている複数
のコードを前記一のデータと解釈する機能を持つデコー
ダを備えているだけで良いので、余分な付加回路が不要
となる。
【0036】請求項11の発明では、前記請求項10の
データ伝送方法におけるコード選択工程は、前記コード
発生工程において発生されるコードが複数あるとき、前
記ディジタル信号処理装置が有するバスを前記コード発
生工程において発生される複数のコードのいずれかが転
送される直前及び直後の少なくともいずれか一方に転送
されるコードと前記複数のコードとを比較して、値が異
なるビットの数である極性反転ビット数を前記複数のコ
ードのそれぞれに対して計算し、前記複数のコードの中
から極性反転ビット数が最小となるコードを選択する処
理を有するものとする。
【0037】請求項11の発明により、一のデータに対
して複数のコードが準備されているときは、コード選択
工程において、ディジタル信号処理装置が有するバスの
ビット線を前記複数のコードのいずれかが転送される直
前に転送されるコードと比較されて、極性反転ビット数
が最小となるコードが選択される。このため、ディジタ
ル信号処理装置が処理を行う際にバスにおける極性反転
回数が少なくなるので、ディジタル信号処理装置の各回
路の消費電力が低減される。この結果、ディジタル信号
処理装置全体の消費電力を低減することができる。
【0038】請求項12の発明では、前記請求項10の
データ伝送方法において、ディジタル信号処理装置の処
理において出現頻度の高いデータに対して、出現頻度の
低いデータよりも数多くのコードを準備しているものと
する。
【0039】請求項12の発明により、ディジタル信号
処理装置の処理において出現頻度の高いデータに対して
数多くのコードを準備しているので、処理の際のバスに
おける極性反転回数をより少なくすることができる。
【0040】請求項13の発明では、前記請求項10の
データ伝送方法において、ディジタル信号処理装置によ
って処理されるデータの一部又は全部に対して、1つの
ビット列と前記ビット列を加工することにより得られる
ビット列とにそれぞれ加工されたか否かを示す1ビット
を付加することにより生成された2つのコードを準備し
ているものとする。
【0041】請求項13の発明により、簡易な方法に基
づき各データに2つずつのデータを準備することができ
るので、ディジタル信号処理装置が処理を行う際のバス
における極性反転回数を容易に少なくすることができ
る。
【0042】請求項14の発明では、前記請求項10の
データ伝送方法において、ディジタル信号処理装置が有
するバスは、1つのコードを転送した後次のコードを出
力する前に全てのビット線を一旦“1”にするプリチャ
ージ方式のバスであり、前記コード選択工程は、前記コ
ード発生工程において発生されるコードが複数あると
き、前記コード発生工程において発生される複数のコー
ドの中から“1”が最も多いコードを選択する工程を含
むものとする。
【0043】請求項14の発明により、ディジタル信号
処理装置がプリチャージ方式のバスであっても、処理を
行う際のバスにおける極性反転回数を少なくすることが
できる。
【0044】請求項15の発明が講じた解決手段は、与
えられたデータをコードに変換してディジタル信号処理
装置に伝送するデータ伝送方法として、前記ディジタル
信号処理装置によって処理されるデータの一部又は全部
に対して複数のコードを準備しており、前記ディジタル
信号処理装置は、コードを転送するバスと、一のデータ
に対して準備されている全てのコードを前記一のデータ
と解釈するデコーダとを備えたものであり、与えられた
データに対して準備されている全てのコードを発生する
コード発生工程と、前記コード発生工程において発生さ
れたコードが複数あるとき、前記コード発生工程におい
て発生された複数のコードの中から前記ディジタル信号
処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最大とな
るコードを選択するコード選択工程とを備えているもの
とする。
【0045】請求項15の発明により、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータがコードに変換され
る際に、コード選択工程において、ディジタル信号処理
装置が有するバスのビット線における極性反転回数が最
大となるコードが選択される。このため、ディジタル信
号処理装置が処理を行う際のバスのビット線における極
性反転回数が多くなるので、ディジタル信号処理装置の
負荷試験や故障検出を効率良く行うことができる。
【0046】請求項16の発明が講じた解決手段は、デ
ィジタル信号処理装置によって処理されるプログラムの
各命令をオブジェクトコードに変換するオブジェクトコ
ード発生装置として、前記ディジタル信号処理装置は、
オブジェクトコードを転送する命令バスと、一の命令に
対して前記オブジェクトコード発生装置が備えている全
てのオブジェクトコードを前記一の命令と解釈する命令
デコーダとを備えたものであり、ディジタル信号処理装
置によって実行されるプログラムの命令の一部又は全部
に対して複数のオブジェクトコードを備えており、複数
のオブジェクトコードが備えられている命令に対して、
前記複数のオブジェクトコードの中から前記ディジタル
信号処理装置が有する命令バスにおける極性反転回数が
最小となるオブジェクトコードを選択して出力するもの
とする。
【0047】請求項16の発明により、ディジタル信号
処理装置によって実行されるプログラムの各命令がオブ
ジェクトコードに変換される際に、ディジタル信号処理
装置が備えた命令バスにおける極性反転回数が最小とな
るオブジェクトコードが選択される。このため、ディジ
タル信号処理装置が処理を行う際にバスにおける極性反
転回数が少なくなるので、ディジタル信号処理装置の各
回路の消費電力が低減される。この結果、ディジタル信
号処理装置全体の消費電力を低減することができる。し
かも、ディジタル信号処理装置は一の命令に対してオブ
ジェクトコード発生装置が備えている全てのオブジェク
トコードを前記一の命令と解釈する機能を持つデコーダ
を備えているだけで良いので、余分な付加回路が不要と
なる。
【0048】請求項17の発明は、前記請求項16のオ
ブジェクトコード発生装置において、入力されるプログ
ラムにおける命令の実行順序を解析するプログラム解析
部と、前記プログラムの各命令に対して備えている全て
のオブジェクトコードを出力するコード発生部と、前記
コード発生部から出力されるオブジェクトコードが複数
のとき、前記プログラム解析手段により解析された命令
の実行順序に従って、前記ディジタル信号処理装置が有
する命令バスのビット線を前記コード発生部から出力さ
れる複数のオブジェクトコードのいずれかが転送される
直前に転送されるオブジェクトコードを比較対象コード
として選択する比較対象コード選択部と、前記コード発
生部から出力されるオブジェクトコードが1つのときは
該オブジェクトコードを選択する一方、前記コード発生
部から出力されるオブジェクトコードが複数のときは、
前記比較対象コードと前記複数のオブジェクトコードと
を比較して値が異なるビットの数である極性反転ビット
数を前記複数のオブジェクトコードのそれぞれに対して
計算し、前記複数のオブジェクトコードの中から極性反
転ビット数が最小となるオブジェクトコードを選択する
コード選択部と、前記コード選択部により選択されたオ
ブジェクトコードを出力するコード出力部とを備えてい
るものとする。
【0049】請求項17の発明により、入力されるプロ
グラムは、プログラム解析手段によって命令の実行順序
が解析される。比較対象コード選択部によって、命令の
実行順序に従ってディジタル信号処理装置が有する命令
バスを直前に転送されるオブジェクトコードが求められ
る。プログラムの命令に対してコード発生部から複数の
オブジェクトコードが出力されるときは、コード選択部
によって、複数のオブジェクトコードは比較対象コード
選択部により選択された比較対象コードと比較されて、
極性反転ビット数が最小となるコードが選択される。こ
のため、ディジタル信号処理装置が処理を行う際にバス
における極性反転回数が少なくなるので、ディジタル信
号処理装置の各回路の消費電力が低減される。この結
果、ディジタル信号処理装置全体の消費電力を低減する
ことができる。
【0050】請求項18の発明では、前記請求項17の
オブジェクトコード発生装置におけるコード選択部は、
前記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが
複数のとき、前記コード発生部から出力される複数のオ
ブジェクトコードと前記比較対象コードとを比較して極
性反転ビット数を前記複数のオブジェクトコードのそれ
ぞれに対して計算する比較部と、前記比較部による計算
結果を基に、前記複数のオブジェクトコードの中から極
性反転ビット数が最小となるオブジェクトコードを判定
する判定部と、 前記コード発生部から出力されるオブ
ジェクトコードが1つのときは該オブジェクトコードを
選択する一方、前記コード発生部から出力されるオブジ
ェクトコードが複数のときは、前記判定部による判定結
果を基にオブジェクトコードを選択する選択部とを備え
ているものとする。
【0051】請求項19の発明が講じた解決手段は、デ
ィジタル信号処理装置によって実行されるプログラムの
各命令をオブジェクトコードに変換するオブジェクトコ
ード発生方法として、前記ディジタル信号処理装置によ
って実行されるプログラムの命令の一部又は全部に対し
て複数のオブジェクトコードを準備しており、前記ディ
ジタル信号処理装置は、オブジェクトコードを転送する
命令バスと、一の命令に対して準備されている全てのオ
ブジェクトコードを前記一の命令と解釈する命令デコー
ダとを備えたものであり、与えられるプログラムにおけ
る命令の実行順序を解析するプログラム解析工程と、前
記プログラムの各命令に対して準備されている全てのオ
ブジェクトコードを発生するコード発生工程と、前記コ
ード発生工程において発生されるオブジェクトコードが
複数のとき、前記プログラム解析工程において解析され
た命令の実行順序に従って、前記ディジタル信号処理装
置が有する命令バスのビット線を前記コード発生工程に
おいて発生される複数のオブジェクトコードのいずれか
が転送される直前に転送されるオブジェクトコードを比
較対象コードとして選択する比較対象コード選択工程
と、前記コード発生工程において発生されるオブジェク
トコードが複数のとき、前記比較対象コードと前記複数
のオブジェクトコードとを比較して値が異なるビットの
数である極性反転ビット数を前記複数のオブジェクトコ
ードのそれぞれに対して計算する極性反転ビット数計算
工程と、前記コード発生工程において発生されるオブジ
ェクトコードが1つのときは該オブジェクトコードを選
択する一方、前記コード発生工程において発生されるオ
ブジェクトコードが複数のときは、前記極性反転ビット
数計算工程における計算結果を基に極性反転ビット数が
最小となるオブジェクトコードを選択するコード選択工
程とを備えているものとする。
【0052】請求項19の発明により、ディジタル信号
処理装置によって実行されるプログラムは、プログラム
解析工程によって命令の実行順序が解析される。コード
発生工程によって、各命令に対して準備されている全て
のオブジェクトコードが発生される。比較対象コード選
択工程によって、プログラム解析工程により解析された
命令の実行順序に従って、ディジタル信号処理装置が有
する命令バスを直前に転送される比較対象コードが選択
される。コード発生工程によって複数のオブジェクトコ
ードが発生されるときは、極性反転ビット数計算工程に
よって、複数のオブジェクトコードは比較対象コードと
比較されてそれぞれ極性反転ビット数が計算される。さ
らにコード選択工程によって、極性反転ビット数が最小
となるオブジェクトコードが選択される。このため、デ
ィジタル信号処理装置が処理を行う際にバスにおける極
性反転回数が少なくなるので、ディジタル信号処理装置
の各回路の消費電力が低減される。この結果、ディジタ
ル信号処理装置全体の消費電力を低減することができ
る。しかも、ディジタル信号処理装置は一の命令に対し
て準備されている複数のオブジェクトコードを前記一の
命令と解釈する機能を持つデコーダを備えているだけで
良いので、余分な付加回路が不要となる。
【0053】請求項20の発明が講じた解決手段は、デ
ータコードを記憶するデータメモリと、前記データメモ
リから出力されるデータコードを転送するデータバス
と、前記データバスを転送されるデータコードが示すデ
ータを解釈するデータデコーダとを備えており、前記デ
ータデコーダにより解釈されたデータを処理するディジ
タル信号処理装置として、処理するデータの一部又は全
部に対して複数のデータコードがあらかじめ設定されて
おり、前記データメモリは、複数のデータコードが設定
されている一のデータに対して、前記複数のデータコー
ドの中から前記データバスのビット線における極性反転
回数が最小となるように選択されたデータコードを記憶
しているものであり、前記データデコーダは、前記一の
データに対して設定されている複数のデータコードを全
て前記一のデータと解釈するものとする。
【0054】請求項20の発明により、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータの一部又は全部に対
して複数のデータコードが準備されており、ディジタル
信号処理装置のデータメモリが記憶しているデータコー
ドは、データバスのビット線における極性反転回数が最
小となるように選択されたものである。したがって、デ
ィジタル信号処理装置の各回路の消費電力が低減されて
ディジタル信号処理装置全体の消費電力が低減される。
しかも、ディジタル信号処理装置は一の命令に対して準
備されている複数のデータコードを前記一の命令と解釈
する機能を持つデータデコーダを備えているだけで良
く、余分な付加回路が不要となる。
【0055】請求項21の発明が講じた解決手段は、オ
ブジェクトコードを記憶する命令メモリと、前記命令メ
モリから出力されるオブジェクトコードを転送する命令
バスと、前記命令バスを転送されるオブジェクトコード
が示す命令を解釈する命令デコーダとを備えており、前
記命令デコーダにより解釈された命令を実行するディジ
タル信号処理装置として、実行する命令の一部又は全部
に対して複数のオブジェクトコードがあらかじめ設定さ
れており、前記命令メモリは、複数のオブジェクトコー
ドが設定されている一の命令に対して、前記複数のオブ
ジェクトコードの中から前記命令バスのビット線におけ
る極性反転回数が最小となるように選択されたオブジェ
クトコードを記憶しているものであり、前記命令デコー
ダは、前記一の命令に対して設定されている複数のオブ
ジェクトコードを全て前記一の命令と解釈するものとす
る。
【0056】請求項21の発明により、ディジタル信号
処理装置によって実行される命令の一部又は全部に対し
て複数のオブジェクトコードがあらかじめ設定されてお
り、ディジタル信号処理装置の命令メモリが記憶してい
るオブジェクトコードは、命令バスのビット線における
極性反転回数が最小となるように選択されたものであ
る。したがって、ディジタル信号処理装置の各回路の消
費電力が低減されてディジタル信号処理装置全体の消費
電力が低減される。しかも、ディジタル信号処理装置は
一の命令に対して設定されている複数のオブジェクトコ
ードを前記一の命令と解釈する機能を持つ命令デコーダ
を備えているだけで良く、余分な付加回路が不要とな
る。
【0057】請求項22の発明が講じた解決手段は、デ
ータコードを記憶するデータメモリと、前記データメモ
リから出力されるデータコードを転送するデータバス
と、前記データバスを転送されるデータコードが示すデ
ータを解釈するデータデコーダと、オブジェクトコード
を記憶する命令メモリと、前記命令メモリから出力され
るオブジェクトコードを転送する命令バスと、前記命令
バスを転送されるオブジェクトコードが示す命令を解釈
する命令デコーダとを備えており、前記データデコーダ
により解釈されたデータを処理すると共に前記命令デコ
ーダにより解釈された命令を実行するディジタル信号処
理装置として、処理するデータの一部又は全部に対して
複数のデータコードがあらかじめ設定されていると共に
実行する命令の一部又は全部に対して複数のオブジェク
トコードがあらかじめ設定されており、前記データメモ
リは、複数のデータコードが設定されている一のデータ
に対して、前記複数のデータコードの中から前記データ
バスのビット線における極性反転回数が最小となるよう
に選択されたデータコードを記憶しているものであり、
前記データデコーダは、前記一のデータに対して設定さ
れている複数のデータコードを全て前記一のデータと解
釈するものであり、前記命令メモリは、複数のオブジェ
クトコードが設定されている一の命令に対して、前記複
数のオブジェクトコードの中から前記命令バスのビット
線における極性反転回数が最小となるように選択された
オブジェクトコードを記憶しているものであり、前記命
令デコーダは、前記一の命令に対して設定されている複
数のオブジェクトコードを全て前記一の命令と解釈する
ものとする。
【0058】請求項22の発明により、ディジタル信号
処理装置によって処理されるデータの一部又は全部に対
して複数のデータコードがあらかじめ設定されており、
ディジタル信号処理装置のデータメモリが記憶している
データコードは、データバスのビット線における極性反
転回数が最小となるように選択されたものである。ま
た、ディジタル信号処理装置によって実行される命令の
一部又は全部に対して複数のオブジェクトコードがあら
かじめ設定されており、ディジタル信号処理装置の命令
メモリが記憶しているオブジェクトコードは、命令バス
のビット線における極性反転回数が最小となるように選
択されたものである。したがって、ディジタル信号処理
装置の各回路の消費電力が低減されてディジタル信号処
理装置全体の消費電力が低減される。しかも、ディジタ
ル信号処理装置は、一の命令に対して設定されている複
数のデータコードを前記一の命令と解釈する機能を持つ
データデコーダと一の命令に対して設定されている複数
のオブジェクトコードを前記一の命令と解釈する機能を
持つ命令デコーダとを備えているだけで良く、余分な付
加回路が不要となる。
【0059】請求項23の発明が講じた解決手段は、入
力されるデータをコードに変換して出力するコード発生
装置として、入力されるデータの一部又は全部に対して
複数のコードを備えており、入力された一のデータに対
して複数のコードを備えているときは、この複数のコー
ドの中から、前記一のデータを処理するディジタル信号
処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最小とな
るコードを選択して出力するものとする。
【0060】請求項24の発明では、前記請求項23の
コード発生装置は、前記ディジタル信号処理装置によっ
て処理されるデータの一部又は全部に対して複数のコー
ドを備えており、入力されるデータに対して備えている
全てのコードを出力するコード発生部と、前記コード発
生部から出力されるコードが1つのときは該コードを選
択する一方、前記コード発生部から出力されるコードが
複数のときは、前記ディジタル信号処理装置が有するバ
スを前記コード発生部から出力される複数のコードのい
ずれかが転送される直前及び直後の少なくともいずれか
一方に転送されるコードと前記複数のコードとを比較し
て値が異なるビットの数である極性反転ビット数を前記
複数のコードのそれぞれに対して計算し、前記複数のコ
ードの中から極性反転ビット数が最小となるコードを選
択するコード選択部と、前記コード選択部により選択さ
れたコードを出力するコード出力部とを備えているもの
とする。
【0061】請求項25の発明では、前記請求項23の
コード発生装置は、前記ディジタル信号処理装置によっ
て処理されるデータの一部又は全部に対して複数のコー
ドを備えており、入力されるデータに対して備えている
全てのコードを割り当て複数のデータに対するコードの
全ての組み合わせのコード列を出力するコード発生部
と、前記コード発生部から出力されるコード列が1つの
ときは該コード列を選択する一方、前記コード発生部か
ら出力されるコード列が複数のときは、前記ディジタル
信号処理装置が有するバスを前記コード発生部から出力
される複数のコード列のそれぞれが転送されるときに前
記バスのビット線の極性が反転する回数である極性反転
ビット数を前記複数のコード列のそれぞれに対して計算
し、前記複数のコード列の中から極性反転ビット数が最
小となるコード列を選択するコード選択部と、前記コー
ド選択部により選択されたコード列を出力するコード出
力部とを備えているものとする。
【0062】請求項26の発明が講じた解決手段は、与
えられたデータをコードに変換するコード発生方法とし
て、与えられるデータの一部又は全部に対して複数のコ
ードを準備しており、与えられた一のデータに対して複
数のコードが準備されているときは、準備されている複
数のコードの中から、前記一のデータを処理するディジ
タル信号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が
最小となるコードを選択するものとする。
【0063】請求項27の発明では、前記請求項26の
コード発生方法は、与えられた一のデータに対して準備
されている全てのコードを発生するコード発生工程と、
前記コード発生工程において発生されたコードが複数あ
るとき、前記コード発生工程において発生された複数の
コードの中から、前記一のデータを処理するディジタル
信号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最小
となるコードを選択するコード選択工程とを備えている
ものとする。
【0064】請求項28の発明では、前記請求項27の
コード発生方法におけるコード選択工程は、前記コード
発生工程において発生されたコードが複数あるとき、前
記ディジタル信号処理装置が有するバスを前記コード発
生工程において発生される複数のコードのいずれかが転
送される直前及び直後の少なくともいずれか一方に転送
されるコードと前記複数のコードとを比較して、値が異
なるビットの数である極性反転ビット数を前記複数のコ
ードのそれぞれに対して計算し、前記複数のコードの中
から極性反転ビット数が最小となるコードを選択する処
理を有するものとする。
【0065】請求項29の発明では、前記請求項26の
コード発生方法は、与えられるデータに対して準備され
ている全てのコードを割り当て複数のデータに対するコ
ードの全ての組み合わせのコード列を発生するコード発
生工程と、前記コード発生工程において発生されるコー
ド列が複数あるとき、前記コード発生工程において発生
される複数のコード列の中から前記ディジタル信号処理
装置が有するバスにおける極性反転回数が最小となるコ
ード列を選択するコード選択工程とを備えているものと
する。
【0066】請求項30の発明では、前記請求項26の
コード発生方法において、データはディジタル信号処理
装置が処理するプログラムの命令であり、コードはプロ
グラムの命令を表すオブジェクトコードであるものとす
る。
【0067】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図2は本発明の第1の実施形態に係
るデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。図2
において、10はコード発生装置、20はディジタル信
号処理装置、30は外部記憶装置である。外部記憶装置
30は各種のファイルを格納するためのもので、データ
ファイル31、コードファイル32等が格納される。
【0068】コード発生装置10は、コード発生部1
1、コード選択部12及びコード出力部13を備えてお
り、コード選択部12は比較部12a、判定部12b及
び選択部12cにより構成されている。
【0069】コード発生部11は、データファイル31
からデータを読み込み、データに割り当てられている全
てのコードを出力する。比較部12aは、コード出力部
13で一時保持されている既にコードファイル32に書
き込まれたコードと、コード発生部11から出力された
コードとをそれぞれ比較し、極性が反転しているビット
の数(以下、極性反転ビット数と呼ぶ)をコード毎に出
力する。判定部12bは、比較部12aの出力を基に極
性反転ビット数が最小となるコードを判定し、そのコー
ドを指示する信号を出力する。選択部12cは、コード
発生部11から出力された全てのコードから、判定部1
2bから出力される信号の指示に従って極性反転ビット
数が最小となるコードを選択し、選択したコードを出力
する。コード出力部13は、選択部12cから出力され
たコードをコードファイル32に書き込むと共に一時保
持し、次のデータのコードを発生するときに比較部12
aに出力する。
【0070】コード発生装置10が取り扱うデータは広
い概念のものであり、文字データや数値データ等のいわ
ゆるデータだけでなく、プログラムの命令等も含むもの
である。本実施形態では、説明を簡単にするために、図
1に示すような文字データをコード化するものとする。
プログラムの命令を取り扱う場合は、第2の実施形態で
説明する。
【0071】ディジタル信号処理装置20は、入出力回
路21、データバス22、データRAM23、データデ
コーダ24、演算器25、プログラム制御部26、命令
バス27、命令RAM28、命令デコーダ29を備えて
いる。
【0072】入出力回路21は、外部記憶装置30のコ
ードファイル32からデータコードをデータバス22上
に読み込み、データバス22上のデータコードを外部記
憶装置30のコードファイル32に書き込む。また、コ
ード化されたプログラムを命令バス27上に読み込む。
データRAM23は、ディジタル信号処理装置20にお
いて処理されるデータを記憶する。データデコーダ24
は、データバス22上のデータコードをデコードし、デ
コードしたデータを演算器25に出力する。演算器25
は、データバス22上のデータコード、又はデータデコ
ーダ24から出力されたデータを入力とし、演算結果等
をデータバス22上に出力する。命令RAM28はディ
ジタル信号処理装置20における処理を指示するオブジ
ェクトコードを記憶する。命令デコーダ29は、命令バ
ス27上のオブジェクトコードをデコードし、各回路を
制御する制御信号を出力する。
【0073】図2に示したデータ伝送装置の動作を説明
する。ここで、コード発生部11には図1に示したよう
なコードが準備されており、データファイル31には、
『う』、『え』、『お』の順で、例えばASCIIコー
ドの形でデータが格納されているものとする。また、デ
ータ『う』は既にコード“010”に変換されてコード
ファイル32に格納されているものとする。
【0074】まず、コード発生部11はデータファイル
31からデータ『え』を読み込み、コード“011”を
出力する。コード発生部11から出力されるコードが1
つなので、選択部12cはコード“011”をそのまま
コード出力部13に出力し、コード出力部13は入力さ
れたコード“011”をコードファイル32に格納する
と共に一時保持する。
【0075】次に、コード発生部11はデータファイル
31からデータ『お』を読み込み、コード“100”、
“101”、及び“111”を出力する。コード発生部
11から出力されるコードが複数なので、比較部12a
はコード出力部13に保持されているコード“011”
を読み込み、コード発生部11から出力されるコードと
それぞれ比較して極性反転ビット数を計算する。極性反
転ビット数は、コード“100”は3、コード“10
1”は2、コード“111”は1となる。判定部12b
は比較部12aから出力される計算結果を基に、極性反
転ビット数が最小となるコードが“111”であると判
定し、選択部12cは判定部12bからの信号の指示に
従って、コード発生部11から出力されるコードの中か
ら“111”を選択して出力する。コード出力部13は
入力されたコード“111”をコードファイル32に格
納すると共に一時保持する。この結果、コードファイル
32には“010”、“011”、“111”というコ
ードが順に格納される。
【0076】コードファイル32に格納されたコード
は、ディジタル信号処理装置20のデータRAM23に
入出力回路21を経由して記憶される。そして、データ
RAM23に記憶されているコードが順次、データバス
22を経由してデータデコーダ24に入力される。デー
タデコーダ24は、一のデータに対して準備されている
全てのコードを前記一のデータに変換する機能を有す
る。
【0077】このとき、データバス22上を流れるコー
ドは、あらかじめ、コード発生装置10において極性反
転ビット数が少なくなるように選択されているので、デ
ータバス22における極性反転回数が減少することにな
る。このため、特に付加回路を設けることなく、ディジ
タル信号処理装置20によって消費される電力を低減す
ることができる。
【0078】図3は、従来のコードの割り当て方法にお
ける極性反転ビット数を表す図である。図3において、
各欄の数字はn番目のデータに続いて(n+1)番目の
データが表れたときの極性反転ビット数を表している。
各データの出現確率が等しい場合、極性反転ビット数の
平均値は1.28ビットとなる。
【0079】これに対して、図1に示したコードの割り
当て方法における極性反転ビット数は図4のようにな
る。図3と同様に、各欄の数字はn番目のデータに続い
て(n+1)番目のデータが表れたときの極性反転ビッ
ト数を示している。また、空欄は、(n+1)番目のデ
ータとしてそのコードが選択されないことを示してい
る。n番目のデータとして各データの出現確率は等しく
且つ複数のコードが割り当たっているデータの各コード
の出現確率も等しいと仮定する。例えば、データ『あ』
とデータ『い』の出現確率は等しいが、データ『あ』の
コードは2つあるので、各コードの出現確率はデータ
『い』の出現確率の1/2とする。同様に、データ
『お』のコードは3つあるので、各コードの出現確率は
データ『い』の出現確率の1/3とする。このとき、極
性反転ビット数の平均値は1.17ビットとなり、従来
の平均値1.28ビットよりも0.11ビット少なくな
る。
【0080】次に、データ『お』の出現確率が他のデー
タの出現確率の2倍である場合を例にとる。従来のコー
ドの割り当て方法における極性反転ビット数は図5のよ
うになり、平均値は1.33ビットとなる。一方、図1
に示したコードの割り当て方法における極性反転ビット
数は図6のようになり、平均値は1.16ビットとなっ
て従来よりも0.17ビットも少なくなる。
【0081】したがって、各データの出現確率が偏って
いる場合は、出現確率の高いデータにより多くのコード
を割り当てることによってより顕著な効果を上げること
ができる。
【0082】また、あるデータに割り当てられた複数の
コードとその直前のコードとを比較したとき、極性反転
ビット数が各々等しい場合もある。このような場合に
は、以下のような方法でその直後のコードと比較するこ
とにより、コードを選択しても良い。
【0083】図7は極性反転ビット数が等しいときのコ
ードの選択方法を説明するための図である。図7では、
図1に示すコード割り当て方法において、『う』、
『あ』、『い』の順でデータが出力される場合を示して
いる。
【0084】まず、『う』のコード“010”が出力さ
れる。次に、『あ』のコード“000”又は“110”
が出力されるが、いずれのコードの極性反転ビット数も
1であるので共に出力候補コードとして一時保持され
る。次に、『い』のコード“001”と各出力候補コー
ドの極性反転ビット数が比較される。“000”から
“001”に変化するときは極性反転ビット数が1であ
り、“110”から“001”に変化するときは極性反
転ビット数が3であるので、データ『あ』のコードとし
て“000”が選択され出力される。続いてデータ
『い』のコード“001”が出力される。
【0085】この場合、図2に示したコード発生装置1
0は以下のような動作を行う。
【0086】判定部12bは、極性反転ビット数が最小
となるコードが複数あるとき、これら複数のコードを出
力候補コードとして一時保持するよう選択部12cに指
示する。選択部12cは、出力候補コードを一時保持す
ると共にコード出力部13を介して比較部12aに出力
する。
【0087】次のデータに割り当たっているコードがコ
ード発生部11から出力されると、比較部12aは出力
候補コードとそれぞれ比較して極性反転ビット数を計算
する。判定部12bは出力候補コードの中から極性反転
ビット数が最小となるコードを判定し、選択部12cは
判定部12bの指示に従って出力候補コードから極性反
転ビット数が最小となるコードを選択する。選択された
コードはコード出力部13を通してコードファイル32
に書き込まれる。
【0088】図7では、次のデータのコードにより極性
反転ビット数が最小となるコード列を決定できる例を示
したが、極性反転ビット数が最小となるコード列が複数
存在する場合もある。このような場合は、単純に“0”
の多い方のコード列を選択する方法もあるが、さらに次
のデータのコードと比較して極性判定ビット数が最小と
なるコード列を選択してもかまわない。
【0089】また、これまでの説明は、データに割り当
てられるコードのビット数とディジタル信号処理装置2
0が備えているデータバス22のビット数とが等しいこ
とを前提としていた。ところが、実際には、コードのビ
ット数とデータバス22のビット数とが異なる場合があ
る。
【0090】図8はコードのビット数とデータバス22
のビット数とが異なる場合の本実施形態を説明するため
の図である。図8では、データバス22のビット数が6
であり、各データには図1に示すように3ビットのコー
ドが割り当てられている場合を示している。データが順
に『い』、『お』、『あ』、『お』と出力されるとする
と、データバス22上を『いお』、『あお』というよう
にデータが転送される。この場合、バスの消費電力を低
減するためには、直前のデータとの極性反転ビット数を
求めるのではなく、2つ前のデータとの極性反転ビット
数を求める必要がある。図8において、第1のコードは
直前のコードと比較して極性反転ビット数が最小となる
ように発生したコード列、第2のコードは2つ前のコー
ドと比較して極性反転ビット数が最小となるように発生
したコード列である。図8に示したように、データバス
22上のデータが『いお』から『あお』に変化したとき
の極性反転ビット数は、第2のコードの方が少なくな
る。
【0091】この場合、図2に示したコード発生装置1
0において、コード出力部13は、前回出力したコード
だけでなく過去に出力した複数のコードを一時保持する
機能を有していれば良い。このため、比較部12aで
は、コード発生部11から出力されたコードと、コード
出力部13から任意の数だけ前に出力されたコードとの
比較が可能となる。
【0092】なお、本発明は、図1に示すようなコード
割り当て方法に限るものではなく、他のコード割り当て
方法を利用しても構わない。
【0093】図9はコードの割り当て方法の他の例を表
す図である。図9に示した方法では、正論理及び負論理
の2つのビット列の先頭に正論理か負論理かを示す極性
ビットを付加したコードを、各データに割り当てる。例
えば、4つのデータ『あ』、『い』、『う』、『え』が
ある場合、従来は、データ『あ』に“00”、『い』に
“01”、『う』に“10”、『え』に“11”という
ように2ビットのコードを割り当てていたが、データ
『あ』に“000”と“111”、『い』に“001”
と“110”、『う』に“010”と“101”、
『え』に“011”と“100”というように、極性ビ
ットを加えた3ビットのコードを2つずつ割り当てる。
【0094】なお、ディジタル信号処理装置がプリチャ
ージ式のバスを備えている場合は、各データに対して
“1”が最も多いコードを選択すれば良い。
【0095】なお、本実施形態では、極性反転ビット数
が最小となるコードを選択したが、極性反転ビット数が
最大となるコードを選択することにより、ディジタル信
号処理装置の負荷試験に用いるのに適したテスタビリテ
ィの高いコードを得ることも可能である。
【0096】(第2の実施形態)図2に示したデータ伝
送装置において、データとしてアセンブラプログラムの
命令を取り扱う場合の実施形態について説明する。この
場合、コードは各命令を表すオブジェクトコードであ
る。
【0097】ここでは、アセンブラプログラムの持つ命
令の種類として、書込み(STR)、読込み(LD)、
加算(ADD)、減算(SUB)、及び条件分岐(JM
P)の5つがあり、32(=25 )ワードのメモリ空間
が割り当てられているものとする。
【0098】図10は従来のオブジェクトコードの割り
当てを表す図である。図10に示すように、従来は、命
令の種類を表すオペレーション部として3ビット、対象
メモリ番地を表すオペランド部として5ビット、計8ビ
ットのコードを割り当てていた。命令は5種類なので、
オペレーション部のコードのうち“101”“110”
及び“111”は空きとなっている。
【0099】図11(a)は本実施形態におけるオブジ
ェクトコードの割り当てを表す図である。図11(a)
に示すように、従来は空きとなっていたオペレーション
部のコードのうち、“101”を加算に、“110”を
読込みに、“111”を書込みに、それぞれ多重に割り
当てる。また、オペランド部として6ビットが割り当て
られ、図11(b)に示すように、各メモリ番地を表す
オペランド部のコードは2つずつ与えられる。オペラン
ド部のコードの下位5ビットはメモリ番地を表す正論理
又は負論理のコードであり、最上位ビットは、下位5ビ
ットが正論理か負論理かを示すビットである。例えば、
メモリ番地“00010”を表すオペランド部のコード
は“000010”と“111101”となる。
【0100】図2に示したデータ伝送装置において、外
部記憶装置30が備えているデータファイル31にはテ
キスト形式のアセンブラプログラムが記憶されており、
コードファイル32にはバイナリ形式のオブジェクトコ
ードが記憶される。コード発生装置によってオブジェク
トコード発生装置が構成される。
【0101】コード発生部11は、データファイル31
に記憶されているアセンブラプログラムから1命令を読
み込み、解読してオブジェクトコードを発生する。この
とき、多重に割り当たっている全てのオブジェクトコー
ドを出力する。
【0102】比較部12aは、コード出力部13に保持
されている前回に出力されたオブジェクトコードとコー
ド発生部11から出力された各オブジェクトコードとを
比較し、極性反転ビット数を計算してオブジェクトコー
ド毎に出力する。
【0103】判定部12bは、比較部12aから出力さ
れた極性反転ビット数から、極性反転ビット数が最小と
なるオブジェクトコードを判定する。
【0104】選択部12cは、判定部12bの判定結果
を基にして、コード発生部11から出力されたオブジェ
クトコードの中から1つのオブジェクトコードを選択す
る。
【0105】コード出力部13は、選択部12cにより
選択されたオブジェクトコードをコードファイル32に
書き込むと共に、このオブジェクトコードを保持する。
【0106】本実施形態に係るオブジェクトコード発生
装置の動作について、図12のフローチャートを基にし
て説明する。
【0107】まず、ステップS1において、アセンブラ
プログラムから1命令を読み込み、この命令に割り当た
っている全てのオブジェクトコードを発生する。次に、
ステップS2において、前回に出力したオブジェクトコ
ードとステップS1で発生した全てのオブジェクトコー
ドとを比較し、極性反転ビット数を計算する。次に、ス
テップS3において、極性反転ビット数が最小となるオ
ブジェクトコードを選択し、コードファイル32に書き
込む。
【0108】さらに、ステップS4において、アセンブ
ラプログラムの命令が全てコード化されたか否かを判断
する。全てコード化されていれば処理を終了し、されて
いなければステップS1に戻る。
【0109】ここで、具体的な例を用いて説明する。図
13は、命令『JMP7』に続いて『ADD4』『ST
R31』をコード化するときのオブジェクトコード発生
装置の動作を説明するための図である。図13におい
て、命令『JMP7』は既に“100−000111”
とコード化されているものとする。
【0110】まず、ステップS1において、命令『AD
D4』に割り当たっている4個のオブジェクトコード
“010−000100”、“010−11101
1”、“101−000100”及び“101−111
011”が発生する。次に、ステップS2において、前
の命令『JMP7』に対するオブジェクトコード“10
0−000111”と、ステップS1で発生された4個
のオブジェクトコードとがそれぞれ比較されて、極性反
転ビット数が計算される。極性反転ビット数は、順に
4、6、3、及び5となる。
【0111】次に、ステップS3において、極性反転ビ
ット数が最小となるオブジェクトコード“101−00
0100”が選択され、コードファイル32に書き込ま
れる。また、次の命令『STR31』のオブジェクトコ
ードを選択するときには、命令『ADD4』に対して選
択されたオブジェクトコード“101−000100”
が比較対象となる。
【0112】この結果、命令『JMP7』に続いて『A
DD4』及び『STR31』がコード化されたときの極
性反転ビット数の合計は6となる。
【0113】図14は従来のオブジェクトコード発生装
置の動作を説明するための図であり、図13と同様に命
令『JMP7』に続いて『ADD4』『STR31』を
コード化するときの例を示している。『JMP7』は
“100−00111”に、『ADD4』は“010−
00100”に、『STR31』は“000−1111
1”にそれぞれコード化されるので、極性反転ビット数
の合計は10となる。したがって、本実施形態により極
性反転ビット数が大幅に低減されることが分かる。
【0114】コードファイル32に格納されたオブジェ
クトコードは、ディジタル信号処理装置20の命令RA
M28に入出力回路21を経由して記憶される。そし
て、命令RAM28に記憶されているオブジェクトコー
ドが順次、命令バス27を経由して命令デコーダ29に
入力される。命令デコーダ29は、一の命令に対して準
備された全てのオブジェクトコードを前記一の命令と解
釈する機能を有する。
【0115】このとき、命令バス27上を流れるオブジ
ェクトコードは、あらかじめ、コード発生装置10によ
って極性反転ビット数が少なくなるように選択されてい
るので、命令バス27における極性反転回数が減少する
ことになる。このため、特に付加回路を設けることな
く、ディジタル信号処理装置20によって消費される電
力を低減することができる。
【0116】なお、コード列単位で判断してコードの選
択を行っても良い。図15は、コード列単位で判断して
コードの選択を行う場合のオブジェクトコード発生装置
の動作を示すフローチャートである。
【0117】まず、ステップS1において、アセンブラ
プログラムから複数の命令を読み込み、各命令に割り当
たっている全てのオブジェクトコードを発生する。次
に、ステップS2において、前回に出力したオブジェク
トコードとステップS1で発生した全てのオブジェクト
コードとを比較し、極性反転ビット数を計算する。次
に、ステップS3において、極性反転ビット数が最小と
なるオブジェクトコードを選択し、コードファイル32
に書き込む。
【0118】さらに、ステップS4において、アセンブ
ラプログラムの命令が全てコード化されたか否かを判断
する。全てコード化されていれば処理を終了し、されて
いなければステップS1に戻る。
【0119】図16は、図15に示す動作を具体的に示
すための図である。いま、図16(a)に示すように、
アセンブラプログラムの各命令に命令コードが割り当て
られているものとする。命令列として『ADD』『CM
P』『JMP』が与えられたとき、図16(b)に示す
ように、4種類のコード列が得られる。前サイクルに出
力したコードが“00000”(命令『LOAD』)と
すると、図16(c)に示すように、各コード列の極性
反転ビット数が計算される。極性反転ビット数が最小と
なるコード列は“11000”“11001”“111
11”であるので、先頭のコード“11000”が『A
DD』に対応するコードとしてコードファイル32に書
き込まれる。
【0120】なお、図2に示すデータ伝送装置におい
て、データ又は命令のいずれか一方のみに本発明を適用
しても良く、また、データ及び命令の両方に本発明を適
用しても構わない。
【0121】(第3の実施形態)実際のプログラムには
分岐命令があるので、各命令はプログラムに書かれてあ
る番地順に実行されるとは限らない。図17はアセンブ
ラプログラムの例を示しているが、例えば、405番地
の命令は402番地の命令の次に実行される。したがっ
て、プログラムの流れを解析して命令の実行順序を求
め、この実行順序に従って極性反転ビット数が最小とな
るオブジェクトコードを選択することにより、ディジタ
ル信号処理装置の命令バスにおける極性反転回数を更に
少なくすることができる。
【0122】図18は、本発明の実施形態に係るオブジ
ェクトコード発生装置の構成を示すブロック図である。
図18において、オブジェクトコード発生装置10A
は、図2に示されたコード発生装置10に、プログラム
解析部14、合流予測テーブル15a、分岐コードテー
ブル15b、及び比較コード選択部15cが追加された
構成となっている。合流予測テーブル15a、分岐コー
ドテーブル15b及び比較コード選択部15cによって
比較対象コード選択部15が構成されている。外部記憶
装置30には、データファイル31の1つであるアセン
ブラテキストファイル31aと、コードファイル32の
1つであるオブジェクトコードファイル32aが格納さ
れる。
【0123】プログラム解析部14は、アセンブラテキ
ストファイル31aから読み込んだアセンブラプログラ
ムにおける命令の流れを解析して、その解析結果をコー
ド発生部11と合流予測テーブル15aとに出力する。
コード発生部11は、プログラム解析部14による解析
結果に従って、各命令に対応したオブジェクトコードを
順々に比較部12a及び選択部12cに出力する。
【0124】合流予測テーブル15aは、プログラム解
析部14による解析結果に従って、比較対象となるオブ
ジェクトコードを選択する信号を比較コード選択部15
cに出力する。分岐コードテーブル15bは、アセンブ
ラプログラムに記述された分岐命令が変換されたオブジ
ェクトコードをコード出力部13から入力して記憶して
いる。比較コード選択部15cは、コード出力部13か
ら出力されたオブジェクトコードと分岐コードテーブル
15bから出力されたオブジェクトコードのいずれか
を、合流予測テーブル15aから出力された信号に従っ
て比較対象となるオブジェクトコードとして選択し、比
較部12aに出力する。
【0125】比較部12aは、比較コード選択部15c
から出力される比較対象となるオブジェクトコードとコ
ード発生部11から出力された各オブジェクトコードと
を比較し、各オブジェクトコード毎の極性反転ビット数
を出力する。判定部12bは、比較部12aの出力を基
に極性反転ビット数が最小となるオブジェクトコードを
判定し、そのオブジェクトコードを指示する信号を出力
する。選択部12cは、コード発生部11から出力され
た全てのオブジェクトコードの中から、判定部12bか
ら出力される信号を基にして極性反転ビット数が最小と
なるオブジェクトコードを選択し、選択したオブジェク
トコードを出力する。
【0126】コード出力部13は、選択部12cから出
力されたオブジェクトコードをオブジェクトコードファ
イル32aと分岐コードテーブル15bに出力すると同
時に一時保持する。
【0127】図18に示したオブジェクトコード発生装
置の動作について、図19及び図20のフローチャート
に従って説明する。
【0128】まず、ステップS1において、プログラム
解析部14がアセンブラテキストファイル31aに記述
されているアセンブラプログラムの流れを解析する。図
17に示すプログラムを例にとると、401番地の命令
は400番地又は404番地の命令に続いて実行され、
402番地の命令は401番地の命令に続いて実行さ
れ、また405番地の命令は402番地の命令に続いて
実行されるというような命令の実行順序を解析し、解析
結果を合流予測テーブル15aに記憶する。
【0129】図21(a)は、図17に示すアセンブラ
プログラムに対する合流予測テーブル15aを示す図で
ある。なお、通常は先行番地は現行番地から1を減じた
ものとして、図21(a)において斜線で示した部分を
省略しても良い。
【0130】以後、ステップS2からステップS5まで
をアセンブラプログラムの終りまで繰り返す。
【0131】ステップS2において、コード発生部11
がアセンブラプログラムから1つの命令を読み込み、こ
の命令に割り当たっている全てのオブジェクトコードを
出力する。ここでは、400番地から404番地までの
命令のオブジェクトコードは既に出力されており、40
5番地の命令のオブジェクトコードを出力するものとす
る。
【0132】次に、ステップS3において、比較コード
選択部15cは、合流予測テーブル15aの情報を基
に、コード出力部13から出力されるオブジェクトコー
ドと分岐コードテーブル15bに記憶されているオブジ
ェクトコードのいずれかを選択し、選択されたオブジェ
クトコードを比較対象のオブジェクトコードとして比較
部12aに出力する。
【0133】図20はステップS3の処理の流れを示す
フローチャートである。まず、ステップS3aおいて、
合流予測テーブル15aから、前サイクルに実行される
命令番地(先行番地)を特定する。ステップS3bにお
いて、現行番地と先行番地との差を求め、その差が1で
あるか否かを判定する。その差が1でないときは、ステ
ップS3cにおいて、分岐コードテーブル15bから先
行番地のコードを選択する。その差が1であるときは、
ステップS3dにおいて、比較対象コードとして、前サ
イクルに出力したコードを選択する。
【0134】図21(b)は、図17に示すアセンブラ
プログラムに対する分岐コードテーブル15bである。
分岐コードテーブル15bには、402番地と404番
地のコードが格納されている。
【0135】このとき、合流予測テーブル15aには4
05番地の命令は402番地の命令の次に実行されると
いう情報が記憶されている。また、分岐コードテーブル
15bには402番地の命令のオブジェクトコードは記
憶されている。比較コード選択部15dは、合流予測テ
ーブル15aに記憶された情報から、コード出力部13
に一時保持されている404番地の命令のオブジェクト
コードと分岐コードテーブル15bに記憶されている4
02番地の命令のオブジェクトコードのうち402番地
の命令のオブジェクトコードを選択し、比較部12aに
出力する。
【0136】次に、ステップS4において、比較部12
aは、比較コード選択部15cから出力される比較対象
のオブジェクトコードとコード発生部11から出力され
る405番地の命令に対する全てのオブジェクトコード
とを比較し、それぞれ極性反転ビット数を計算する。
【0137】次に、ステップS5において、判定部12
bは極性反転ビット数が最小となるオブジェクトコード
を判定し、選択部12cは判定部12bによる判定結果
を基に、コード発生部11から出力される405番地の
命令に対する全てのオブジェクトコードの中から極性反
転ビット数が最小となるオブジェクトコードを選択す
る。選択されたオブジェクトコードは、コード出力部1
3によりオブジェクトファイル32aに書き込まれる。
【0138】ステップS6において、アセンブラプログ
ラムの命令が全てオブジェクトコードに変換されたか否
かが判断される。全て変換されていれば処理を終了し、
変換されていない命令のある場合は、ステップS2に戻
る。
【0139】このように、本実施形態に係るオブジェク
トコード発生装置によると、プログラムの流れを解析し
て命令の実行順序を求め、この実行順序に従って極性反
転ビット数が最小となるオブジェクトコードを選択する
ので、ディジタル信号処理装置の命令バスにおける極性
反転回数を更に少なくすることができる。
【0140】(第4の実施形態)図22は、本発明の実
施形態に係るディジタル信号処理装置の構成を示すブロ
ック図である。図22において、41Aは命令メモリと
しての命令RAM、42は命令デコーダ、43は命令バ
ス、44はプログラム制御部、45はデータRAM、4
6は演算器、47はデータバス、48は入出力回路であ
る。
【0141】図22に示すディジタル信号処理装置は、
具体的には、ノート型パソコンやPDA(Personal Dig
ital Assistant)等であり、外部記憶装置はフラッシュ
メモリカードやハードディスクに当たる。
【0142】命令RAM41Aは、信号処理の前に、コ
ードファイルに記憶されているオブジェクトコードが入
出力回路48及び命令バス43を介して書き込まれる。
コードファイルに記憶されているオブジェクトコードは
命令バス43の極性反転回数が最小となるように構成さ
れており、本実施形態では第2の実施形態に係るオブジ
ェクトコード発生装置から出力されたものであるとす
る。命令バス43は、入出力回路48から命令RAM4
1Aにオブジェクトコードを転送すると共に、命令RA
M41Aから命令デコーダ42にオブジェクトコードを
転送する。
【0143】命令デコーダ42は、転送されるオブジェ
クトコードと条件フラグとを解析し、プログラム制御部
44、データRAM45及び演算器46への制御信号、
及びデータRAM45へのアクセス番地を出力する。
【0144】データRAM45は、データを記憶するメ
モリである。演算器46は、内部にプログラムカウンタ
を備えており、命令RAM41Aからの読み出し制御を
行う。データバス47は、データRAM45と演算器4
6との間のデータ転送、及びデータRAM45とプログ
ラム制御部44との間のデータ転送を行う。
【0145】図22に示したディジタル信号処理装置の
動作について説明する。プログラムを実行するために、
まず、オブジェクトコードが命令RAM41から命令バ
ス43を通って命令デコーダ42に転送される。オブジ
ェクトコード列はオブジェクトコード発生装置によっ
て、オブジェクトコード間の極性反転ビット数が最小と
なるように構成されているので、命令バス43の電圧の
変化が減少し、命令バス43で消費される電力が減少す
る。
【0146】次に、命令デコーダ42では、オブジェク
トコードのオペレーション部と条件フラグから制御信号
がデコードされる。図23は、命令デコーダ42の出力
信号を表す図である。図23に示すように、入力される
オブジェクトコードのオペレーション部が“000”及
び“111”のときは書込み(STR)制御信号を真に
し、“001”及び“110”のときは読込み(LD)
制御信号を真にし、“010”及び“101”のときは
加算(ADD)制御信号を真にし、“011”のときは
減算(SUB)制御信号を真にする。また、入力コード
のオペレーション部が“100”であり且つ条件フラグ
が“1”であれば分岐(JMP)制御信号を真にする。
【0147】また、オブジェクトコードのオペランド部
からデータRAM45へのアクセス番地をデコードす
る。オペランド部の最上位ビット(a)が“0”のとき
は、下位5ビットをアクセス番地としてそのまま出力
し、“1”のときは、下位5ビットを論理反転した値を
アクセス番地として出力する。
【0148】図24は、本発明の実施形態に係るディジ
タル信号処理装置の構成の他の例を示すブロック図であ
る。図24において、41Bは命令メモリとしての命令
ROM、42は命令デコーダ、43は命令バス、44は
プログラム制御部、45はデータRAM、46は演算
器、47はデータバスである。
【0149】図24に示すディジタル信号処理装置は、
具体的には、ディジタル携帯電話、ビデオカメラ、ディ
ジタルカメラ、カーナビゲーションシステム等である。
【0150】命令ROM41Bは、コードファイルに記
憶されているオブジェクトコードがROMライタにより
書き込まれている。コードファイルに記憶されているオ
ブジェクトコードは、命令バス43の極性反転回数が最
小となるように構成されている。その他の構成及び動作
は、図22に示したディジタル信号処理装置と同様なの
で、ここでは説明を省略する。
【0151】なお、本実施形態と同様に、データバスの
極性反転回数が最小となるように構成されているデータ
コードがデータメモリに書き込まれているディジタル信
号処理装置においても、データバスで消費される電力が
減少するので、ディジタル信号処理装置の消費電力を低
減することができる。
【0152】さらに、図18及び図20に示すディジタ
ル信号処理装置において、データバス47の極性反転回
数が最小となるように構成されているデータコードがデ
ータRAM45に書き込まれている場合は、データバス
47で消費される電力も減少するので、ディジタル信号
処理装置の消費電力を更に低減することができる。
【0153】
【発明の効果】本発明によると、ディジタル信号処理装
置が処理を行う際にバスにおける極性反転回数が少なく
なるので、ディジタル信号処理装置の消費電力を低減す
ることができる。しかも、ディジタル信号処理装置に付
加回路が不要なので、消費電力低減の効果が顕著に得ら
れると共にタイミング設計も容易になる。また、バス構
成の変化等に柔軟に対応することができる。
【0154】また、ディジタル信号処理装置が処理を行
う際のバスにおける極性反転回数が多くなるので、ディ
ジタル信号処理装置の負荷試験や故障検出を効率良く行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるコードの割り当て方法の一
例を表す図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係るデータ
伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図3】従来のコードの割り当て方法における極性反転
ビット数を表す図である。
【図4】本実施形態におけるコードの割り当て方法にお
ける極性反転ビット数を表す図である。
【図5】従来のコードの割り当て方法における極性反転
ビット数を表す図である。
【図6】本実施形態におけるコードの割り当て方法にお
ける極性反転ビット数を表す図である。
【図7】本実施形態におけるコードの選択方法を説明す
るための図である。
【図8】本実施形態において、コードのビット数とデー
タバスのビット数とが異なる場合を説明するための図で
ある。
【図9】本実施形態におけるコードの割り当て方法の他
の例を表す図である。
【図10】従来のオブジェクトコードの割り当て方法の
一例を表す図である。
【図11】本実施形態におけるオブジェクトコードの割
り当て方法の一例を表す図である。
【図12】第2の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の動作を説明するための図である。
【図14】従来のオブジェクトコード発生装置の動作を
説明するための図である。
【図15】第2の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の動作を説明するための図である。
【図17】アセンブラプログラムの例である。
【図18】第3の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図19】第3の実施形態に係るオブジェクトコード発
生装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】図19のフローチャートにおけるステップS
3の処理を示すフローチャートである。
【図21】(a)は図17のアセンブラプログラムに対
する合流予測テーブルを示す図、(b)は図17に示す
アセンブラプログラムに対する分岐コードテーブルを示
す図である。
【図22】第4の実施形態に係るディジタル信号処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図23】第4の実施形態に係るディジタル信号処理装
置の命令デコーダの出力信号を表す図である。
【図24】第4の実施形態に係るディジタル信号処理装
置の構成の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 コード発生装置 10A オブジェクトコード発生装置 11 コード発生部 12 コード選択部 12a 比較部 12b 判定部 12c 選択部 13 コード出力部 14 プログラム解析部 15 比較対象コード選択部 15a 合流予測テーブル 15b 分岐コードテーブル 15c 比較コード選択部 20 ディジタル信号処理装置 21 入出力回路 22 データバス 23 データRAM 24 データデコーダ 25 演算器 26 プログラム制御部 27 命令バス 28 命令RAM 29 命令デコーダ 30 外部記憶装置 31 データファイル 31a アセンブラテキストファイル 32 コードファイル 32a オブジェクトコードファイル 40A、40B ディジタル信号処理装置 41A 命令RAM(命令メモリ) 41B 命令ROM(命令メモリ) 42 命令デコーダ 43 命令バス 44 プログラム制御部 45 データRAM(データメモリ) 46 演算器 47 データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 12/02 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるデータをコードに変換して出
    力するコード発生装置と、前記コード発生装置から出力
    されるコードを入力とし前記コードをデータに変換して
    処理を行い、前記コードを転送するバスを有するディジ
    タル信号処理装置とを備えたデータ伝送装置において、 前記コード発生装置は、前記ディジタル信号処理装置に
    よって処理されるデータの一部又は全部に対して複数の
    コードを備えており、入力されるデータに対して複数の
    コードを備えているときは、この複数のコードの中から
    前記ディジタル信号処理装置が有するバスにおける極性
    反転回数が最小となるコードを選択して出力するもので
    あり、 前記ディジタル信号処理装置は、一のデータに対して前
    記コード発生装置が備えている全てのコードを前記一の
    データと解釈するデコーダを有するものであることを特
    徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 データは、ディジタル信号処理装置が処理するプログラ
    ムの命令であり、 コードは、プログラムの命令を表すオブジェクトコード
    であることを特徴とするデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 コード発生装置は、 ディジタル信号処理装置によって処理されるデータの一
    部又は全部に対して複数のコードを備えており、入力さ
    れるデータに対して備えている全てのコードを出力する
    コード発生部と、 前記コード発生部から出力されるコードが1つのときは
    該コードを選択する一方、前記コード発生部から出力さ
    れるコードが複数のときは、前記ディジタル信号処理装
    置が有するバスを前記コード発生部から出力される複数
    のコードのいずれかが転送される直前及び直後の少なく
    ともいずれか一方に転送されるコードと前記複数のコー
    ドとを比較して、値が異なるビットの数である極性反転
    ビット数を前記複数のコードのそれぞれに対して計算
    し、前記複数のコードの中から極性反転ビット数が最小
    となるコードを選択するコード選択部と、 前記コード選択部により選択されたコードを出力するコ
    ード出力部とを備えていることを特徴とするデータ伝送
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータ伝送装置におい
    て、 コード選択部は、 前記コード発生部から出力されるコードが複数のとき、
    前記ディジタル信号処理装置が有するバスを前記コード
    発生部から出力される複数のコードのいずれかが転送さ
    れる直前及び直後の少なくともいずれか一方に転送され
    るコードと前記複数のコードとを比較して極性反転ビッ
    ト数を前記複数のコードのそれぞれに対して計算する比
    較部と、 前記比較部による計算結果を基に、前記複数のコードの
    中から極性反転ビット数が最小となるコードを判定する
    判定部と、 前記コード発生部から出力されるコードが1つのときは
    該コードを選択する一方、前記コード発生部から出力さ
    れるコードが複数のときは、前記判定部による判定結果
    を基にコードを選択する選択部とを備えていることを特
    徴とするデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 コード発生装置は、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して複数のコードを備えており、入
    力されるデータに対して備えている全てのコードを割り
    当て複数のデータに対するコードの全ての組み合わせの
    コード列を出力するコード発生部と、 前記コード発生部から出力されるコード列が1つのとき
    は該コード列を選択する一方、前記コード発生部から出
    力されるコード列が複数のときは、前記ディジタル信号
    処理装置が有するバスを前記コード発生部から出力され
    る複数のコード列のそれぞれが転送されるときに前記バ
    スのビット線の極性が反転する回数である極性反転ビッ
    ト数を前記複数のコード列のそれぞれに対して計算し、
    前記複数のコード列の中から極性反転ビット数が最小と
    なるコード列を選択するコード選択部と、 前記コード選択部により選択されたコード列を出力する
    コード出力部とを備えていることを特徴とするデータ伝
    送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 コード発生装置は、 前記ディジタル信号処理装置の処理において出現頻度の
    高いデータに対して、出現頻度の低いデータよりも数多
    くのコードを備えていることを特徴とするデータ伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 コード発生装置は、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して、1つのビット列と前記ビット
    列を加工することにより得られるビット列とにそれぞれ
    加工されたか否かを示す1ビットを付加することにより
    生成された2つのコードを備えていることを特徴とする
    データ伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のデータ伝送装置におい
    て、 ディジタル信号処理装置が有するバスは、1つのコード
    を転送した後次のコードを出力する前に全てのビット線
    を一旦“1”にするプリチャージ方式のバスであり、 コード発生装置は、入力されるデータに対して複数のコ
    ードを備えているときは、この複数のコードの中から
    “1”が最も多いコードを選択することを特徴とするデ
    ータ伝送装置。
  9. 【請求項9】 入力されるデータをコードに変換して出
    力するコード発生装置と、前記コード発生装置から出力
    されるコードを入力とし前記コードをデータに変換して
    処理を行うと共に前記コードを転送するバスを有するデ
    ィジタル信号処理装置とを備えたデータ伝送装置におい
    て、 前記コード発生装置は、前記ディジタル信号処理装置に
    よって処理されるデータの一部又は全部に対して複数の
    コードを備えており、入力されるデータに対して複数の
    コードを備えているときは、この複数のコードの中から
    前記ディジタル信号処理装置が有するバスにおける極性
    反転回数が最大となるコードを選択して出力するもので
    あり、 前記ディジタル信号処理装置は、一のデータに対して前
    記コード発生装置が備えている全てのコードを前記一の
    データと解釈するデコーダを有するものであることを特
    徴とするデータ伝送装置。
  10. 【請求項10】 与えられたデータをコードに変換して
    ディジタル信号処理装置に伝送するデータ伝送方法であ
    って、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して複数のコードを準備しており、 前記ディジタル信号処理装置は、コードを転送するバス
    と、一のデータに対して準備されている全てのコードを
    前記一のデータと解釈するデコーダとを備えたものであ
    り、 与えられるデータに対して準備されている全てのコード
    を発生するコード発生工程と、 前記コード発生工程において発生されるコードが複数あ
    るとき、前記コード発生工程において発生される複数の
    コードの中から前記ディジタル信号処理装置が有するバ
    スにおける極性反転回数が最小となるコードを選択する
    コード選択工程とを備えていることを特徴とするデータ
    伝送方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のデータ伝送方法に
    おいて、 コード選択工程は、 前記コード発生工程において発生されるコードが複数あ
    るとき、前記ディジタル信号処理装置が有するバスを前
    記コード発生工程において発生される複数のコードのい
    ずれかが転送される直前及び直後の少なくともいずれか
    一方に転送されるコードと前記複数のコードとを比較し
    て値が異なるビットの数である極性反転ビット数を前記
    複数のコードのそれぞれに対して計算し、前記複数のコ
    ードの中から極性反転ビット数が最小となるコードを選
    択する処理を有することを特徴とするデータ伝送方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のデータ伝送方法に
    おいて、 ディジタル信号処理装置の処理において出現頻度の高い
    データに対して、出現頻度の低いデータよりも数多くの
    コードを準備していることを特徴とするデータ伝送方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のデータ伝送方法に
    おいて、 ディジタル信号処理装置によって処理されるデータの一
    部又は全部に対して、1つのビット列と前記ビット列を
    加工することにより得られるビット列とにそれぞれ加工
    されたか否かを示す1ビットを付加することにより生成
    された2つのコードを準備していることを特徴とするデ
    ータ伝送方法。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載のデータ伝送方法に
    おいて、 ディジタル信号処理装置が有するバスは、1つのコード
    を転送した後次のコードを出力する前に全てのビット線
    を一旦“1”にするプリチャージ方式のバスであり、 前記コード選択工程は、前記コード発生工程において発
    生されるコードが複数あるとき、前記コード発生工程に
    おいて発生される複数のコードの中から“1”が最も多
    いコードを選択する工程を含むことを特徴とするデータ
    伝送方法。
  15. 【請求項15】 与えられたデータをコードに変換して
    ディジタル信号処理装置に伝送するデータ伝送方法であ
    って、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して複数のコードを準備しており、 前記ディジタル信号処理装置は、コードを転送するバス
    と、一のデータに対して準備されている全てのコードを
    前記一のデータと解釈するデコーダとを備えたものであ
    り、 与えられたデータに対して準備されている全てのコード
    を発生するコード発生工程と、 前記コード発生工程において発生されたコードが複数あ
    るとき、前記コード発生工程において発生された複数の
    コードの中から前記ディジタル信号処理装置が有するバ
    スにおける極性反転回数が最大となるコードを選択する
    コード選択工程とを備えていることを特徴とするデータ
    伝送方法。
  16. 【請求項16】 ディジタル信号処理装置によって処理
    されるプログラムの各命令をオブジェクトコードに変換
    するオブジェクトコード発生装置であって、 前記ディジタル信号処理装置は、オブジェクトコードを
    転送する命令バスと、一の命令に対して前記オブジェク
    トコード発生装置が備えている全てのオブジェクトコー
    ドを前記一の命令と解釈する命令デコーダとを備えたも
    のであり、 ディジタル信号処理装置によって実行されるプログラム
    の命令の一部又は全部に対して複数のオブジェクトコー
    ドを備えており、複数のオブジェクトコードが備えられ
    ている命令に対して、前記複数のオブジェクトコードの
    中から前記ディジタル信号処理装置が有する命令バスに
    おける極性反転回数が最小となるオブジェクトコードを
    選択して出力することを特徴とするオブジェクトコード
    発生装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のオブジェクトコー
    ド発生装置において、 入力されるプログラムにおける命令の実行順序を解析す
    るプログラム解析部と、 前記プログラムの各命令に対して備えている全てのオブ
    ジェクトコードを出力するコード発生部と、 前記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが
    複数のとき、前記プログラム解析手段により解析された
    命令の実行順序に従って、前記ディジタル信号処理装置
    が有する命令バスのビット線を前記コード発生部から出
    力される複数のオブジェクトコードのいずれかが転送さ
    れる直前に転送されるオブジェクトコードを比較対象コ
    ードとして選択する比較対象コード選択部と、 前記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが
    1つのときは該オブジェクトコードを選択する一方、前
    記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが複
    数のときは、前記比較対象コードと前記複数のオブジェ
    クトコードとを比較して値が異なるビットの数である極
    性反転ビット数を前記複数のオブジェクトコードのそれ
    ぞれに対して計算し、前記複数のオブジェクトコードの
    中から極性反転ビット数が最小となるオブジェクトコー
    ドを選択するコード選択部と、 前記コード選択部により選択されたオブジェクトコード
    を出力するコード出力部とを備えていることを特徴とす
    るオブジェクトコード発生装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のオブジェクトコー
    ド発生装置において、 コード選択部は、 前記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが
    複数のとき、前記コード発生部から出力される複数のオ
    ブジェクトコードと前記比較対象コードとを比較して極
    性反転ビット数を前記複数のオブジェクトコードのそれ
    ぞれに対して計算する比較部と、 前記比較部による計算結果を基に、前記複数のオブジェ
    クトコードの中から極性反転ビット数が最小となるオブ
    ジェクトコードを判定する判定部と、 前記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが
    1つのときは該オブジェクトコードを選択する一方、前
    記コード発生部から出力されるオブジェクトコードが複
    数のときは、前記判定部による判定結果を基にオブジェ
    クトコードを選択する選択部とを備えていることを特徴
    とするオブジェクトコード発生装置。
  19. 【請求項19】 ディジタル信号処理装置によって実行
    されるプログラムの各命令をオブジェクトコードに変換
    するオブジェクトコード発生方法であって、 前記ディジタル信号処理装置によって実行されるプログ
    ラムの命令の一部又は全部に対して複数のオブジェクト
    コードを準備しており、 前記ディジタル信号処理装置は、オブジェクトコードを
    転送する命令バスと、一の命令に対して準備されている
    全てのオブジェクトコードを前記一の命令と解釈する命
    令デコーダとを備えたものであり、 与えられるプログラムにおける命令の実行順序を解析す
    るプログラム解析工程と、 前記プログラムの各命令に対して準備されている全ての
    オブジェクトコードを発生するコード発生工程と、 前記コード発生工程において発生されるオブジェクトコ
    ードが複数のとき、前記プログラム解析工程において解
    析された命令の実行順序に従って、前記ディジタル信号
    処理装置が有する命令バスのビット線を前記コード発生
    工程において発生される複数のオブジェクトコードのい
    ずれかが転送される直前に転送されるオブジェクトコー
    ドを比較対象コードとして選択する比較対象コード選択
    工程と、 前記コード発生工程において発生されるオブジェクトコ
    ードが複数のとき、前記比較対象コードと前記複数のオ
    ブジェクトコードとを比較して値が異なるビットの数で
    ある極性反転ビット数を前記複数のオブジェクトコード
    のそれぞれに対して計算する極性反転ビット数計算工程
    と、 前記コード発生工程において発生されるオブジェクトコ
    ードが1つのときは該オブジェクトコードを選択する一
    方、前記コード発生工程において発生されるオブジェク
    トコードが複数のときは、前記極性反転ビット数計算工
    程における計算結果を基に極性反転ビット数が最小とな
    るオブジェクトコードを選択するコード選択工程とを備
    えていることを特徴とするオブジェクトコード発生方
    法。
  20. 【請求項20】 データコードを記憶するデータメモリ
    と、前記データメモリから出力されるデータコードを転
    送するデータバスと、前記データバスを転送されるデー
    タコードが示すデータを解釈するデータデコーダとを備
    えており、前記データデコーダにより解釈されたデータ
    を処理するディジタル信号処理装置であって、 処理するデータの一部又は全部に対して複数のデータコ
    ードがあらかじめ設定されており、 前記データメモリは、複数のデータコードが設定されて
    いる一のデータに対して、前記複数のデータコードの中
    から前記データバスのビット線における極性反転回数が
    最小となるように選択されたデータコードを記憶してい
    るものであり、 前記データデコーダは、前記一のデータに対して設定さ
    れている複数のデータコードを全て前記一のデータと解
    釈するものであることを特徴とするディジタル信号処理
    装置。
  21. 【請求項21】 オブジェクトコードを記憶する命令メ
    モリと、前記命令メモリから出力されるオブジェクトコ
    ードを転送する命令バスと、前記命令バスを転送される
    オブジェクトコードが示す命令を解釈する命令デコーダ
    とを備えており、前記命令デコーダにより解釈された命
    令を実行するディジタル信号処理装置であって、 実行する命令の一部又は全部に対して複数のオブジェク
    トコードがあらかじめ設定されており、 前記命令メモリは、複数のオブジェクトコードが設定さ
    れている一の命令に対して、前記複数のオブジェクトコ
    ードの中から前記命令バスのビット線における極性反転
    回数が最小となるように選択されたオブジェクトコード
    を記憶しているものであり、 前記命令デコーダは、前記一の命令に対して設定されて
    いる複数のオブジェクトコードを全て前記一の命令と解
    釈するものであることを特徴とするディジタル信号処理
    装置。
  22. 【請求項22】 データコードを記憶するデータメモリ
    と、前記データメモリから出力されるデータコードを転
    送するデータバスと、前記データバスを転送されるデー
    タコードが示すデータを解釈するデータデコーダと、オ
    ブジェクトコードを記憶する命令メモリと、前記命令メ
    モリから出力されるオブジェクトコードを転送する命令
    バスと、前記命令バスを転送されるオブジェクトコード
    が示す命令を解釈する命令デコーダとを備えており、前
    記データデコーダにより解釈されたデータを処理すると
    共に前記命令デコーダにより解釈された命令を実行する
    ディジタル信号処理装置であって、 処理するデータの一部又は全部に対して複数のデータコ
    ードがあらかじめ設定されていると共に実行する命令の
    一部又は全部に対して複数のオブジェクトコードがあら
    かじめ設定されており、 前記データメモリは、複数のデータコードが設定されて
    いる一のデータに対して、前記複数のデータコードの中
    から前記データバスのビット線における極性反転回数が
    最小となるように選択されたデータコードを記憶してい
    るものであり、 前記データデコーダは、前記一のデータに対して設定さ
    れている複数のデータコードを全て前記一のデータと解
    釈するものであり、 前記命令メモリは、複数のオブジェクトコードが設定さ
    れている一の命令に対して、前記複数のオブジェクトコ
    ードの中から前記命令バスのビット線における極性反転
    回数が最小となるように選択されたオブジェクトコード
    を記憶しているものであり、 前記命令デコーダは、前記一の命令に対して設定されて
    いる複数のオブジェクトコードを全て前記一の命令と解
    釈するものであることを特徴とするディジタル信号処理
    装置。
  23. 【請求項23】 入力されるデータをコードに変換して
    出力するコード発生装置であって、 入力されるデータの一部又は全部に対して複数のコード
    を備えており、入力された一のデータに対して複数のコ
    ードを備えているときは、この複数のコードの中から、
    前記一のデータを処理するディジタル信号処理装置が有
    するバスにおける極性反転回数が最小となるコードを選
    択して出力することを特徴とするコード発生装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のコード発生装置に
    おいて、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して複数のコードを備えており、入
    力されるデータに対して備えている全てのコードを出力
    するコード発生部と、 前記コード発生部から出力されるコードが1つのときは
    該コードを選択する一方、前記コード発生部から出力さ
    れるコードが複数のときは、前記ディジタル信号処理装
    置が有するバスを前記コード発生部から出力される複数
    のコードのいずれかが転送される直前及び直後の少なく
    ともいずれか一方に転送されるコードと前記複数のコー
    ドとを比較して値が異なるビットの数である極性反転ビ
    ット数を前記複数のコードのそれぞれに対して計算し、
    前記複数のコードの中から極性反転ビット数が最小とな
    るコードを選択するコード選択部と、 前記コード選択部により選択されたコードを出力するコ
    ード出力部とを備えていることを特徴とするコード発生
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載のコード発生装置に
    おいて、 前記ディジタル信号処理装置によって処理されるデータ
    の一部又は全部に対して複数のコードを備えており、入
    力されるデータに対して備えている全てのコードを割り
    当て複数のデータに対するコードの全ての組み合わせの
    コード列を出力するコード発生部と、 前記コード発生部から出力されるコード列が1つのとき
    は該コード列を選択する一方、前記コード発生部から出
    力されるコード列が複数のときは、前記ディジタル信号
    処理装置が有するバスを前記コード発生部から出力され
    る複数のコード列のそれぞれが転送されるときに前記バ
    スのビット線の極性が反転する回数である極性反転ビッ
    ト数を前記複数のコード列のそれぞれに対して計算し、
    前記複数のコード列の中から極性反転ビット数が最小と
    なるコード列を選択するコード選択部と、 前記コード選択部により選択されたコード列を出力する
    コード出力部とを備えていることを特徴とするコード発
    生装置。
  26. 【請求項26】 与えられたデータをコードに変換する
    コード発生方法であって、 与えられるデータの一部又は全部に対して複数のコード
    を準備しており、与えられた一のデータに対して複数の
    コードが準備されているときは、準備されている複数の
    コードの中から、前記一のデータを処理するディジタル
    信号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最小
    となるコードを選択することを特徴とするコード発生方
    法。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のコード発生方法に
    おいて、 与えられた一のデータに対して準備されている全てのコ
    ードを発生するコード発生工程と、 前記コード発生工程において発生されたコードが複数あ
    るとき、前記コード発生工程において発生された複数の
    コードの中から、前記一のデータを処理するディジタル
    信号処理装置が有するバスにおける極性反転回数が最小
    となるコードを選択するコード選択工程とを備えている
    ことを特徴とするコード発生方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のコード発生方法に
    おいて、 コード選択工程は、 前記コード発生工程において発生されたコードが複数あ
    るとき、前記ディジタル信号処理装置が有するバスを前
    記コード発生工程において発生される複数のコードのい
    ずれかが転送される直前及び直後の少なくともいずれか
    一方に転送されるコードと前記複数のコードとを比較し
    て、値が異なるビットの数である極性反転ビット数を前
    記複数のコードのそれぞれに対して計算し、前記複数の
    コードの中から極性反転ビット数が最小となるコードを
    選択する処理を有することを特徴とするコード発生方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項26に記載のコード発生方法に
    おいて、 与えられるデータに対して準備されている全てのコード
    を割り当て複数のデータに対するコードの全ての組み合
    わせのコード列を発生するコード発生工程と、 前記コード発生工程において発生されるコード列が複数
    あるとき、前記コード発生工程において発生される複数
    のコード列の中から前記ディジタル信号処理装置が有す
    るバスにおける極性反転回数が最小となるコード列を選
    択するコード選択工程とを備えていることを特徴とする
    コード発生方法。
  30. 【請求項30】 請求項26に記載のコード発生方法に
    おいて、 データは、ディジタル信号処理装置が処理するプログラ
    ムの命令であり、 コードは、プログラムの命令を表すオブジェクトコード
    であることを特徴とするコード発生方法。
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