JP3194568U - マッサージ用衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の部分に選択的にマッサージを施すことができ、着用者の体型によらず容易に着脱をすることができるマッサージ用衣服を提供する。【解決手段】マッサージ用衣服30は、後ろ身頃2と前身頃6a,6bとが肩部および脇部でそれぞれ縫合されている。後ろ身頃の内側には、6つの後ろポケット4が縫着されている。前身頃の外側にはそれぞれ1つのポケット8a,8bが縫着されている。マッサージ器具は、マッサージ部、マッサージ部に接続された駆動部、及びコマンダで構成されており、マッサージ部は、複数の揉み玉を有する本体部材がカバーで覆われている。マッサージ部を後ろポケットに、駆動部、コマンダを前ポケットにそれぞれ収容する。前身頃の前打合せを留めずに、マッサージ部が所望の部分を押圧するようにしてマッサージを施す。【選択図】図1

Description

本考案はマッサージ用衣服に係り、特に、後ろ身頃と左右の前身頃とが肩部および脇部でそれぞれ縫合されておりマッサージ器具でマッサージを施すように着用されるマッサージ用衣服に関する。
肩や腰のこり、はり等の症状は、様々な原因によることが知られており、個人差もある。健全な状態であれば、背中側の僧帽筋や広背筋といった筋肉、肩甲骨、脊柱、骨盤といった骨がバランスされている。ところが、例えば、机と椅子の高さが不適正なために姿勢が偏っている場合や疾病等により仰臥を余儀なくされる場合のように、偏った姿勢や同じ姿勢を長時間続けると、筋肉がかたくなり、筋肉疲労や血行不良を招くことで、筋肉や骨のバランスが崩れるため、こり、はり等の症状が現れる。このような場合は、かたくなった筋肉をもみほぐし、やわらかくすることで、症状が緩和されることがあり、解消される可能性もある。一方、単純な筋肉疲労ではなく、何らかの疾病等の影響が考えられる場合は、筋肉をもみほぐすことが却って好ましくない可能性もある。例えば、内臓疾患を有する場合に腰部や広背筋に対応する部分を押圧すると、疾患の治療に支障となるおそれもある。
かたくなった筋肉をもみほぐし、疲労を解消ないし低減するためには、マッサージを施すことが有効となる。マッサージを施すには、例えば、診療機関を訪れ専門の施術者からマッサージを受ける場合、専用のマッサージ装置を使用する場合、等がある。診療機関でマッサージを受ける場合は、専門の施術者によるため、疾病等の影響にも考慮がなされつつ、肩や腰等の部位別にマッサージを受けることができる。ところが、診療機関に限られることで場所的な制約があるうえに、定められた診療(施術)時間内に限られるため、時間的な制約もある。一方、専用のマッサージ装置では、ソファーのような椅子型のものが多く、家庭内にも設置可能なため、時間的な制約が少なくなる。また、肩、腰に限らず、首や足までも含めた全身にマッサージを施すことができるようなマッサージ装置もある。ところが、マッサージ装置自体が大きく、重量もあり、持ち運びが容易ではないため、場所的な制約がある。また、内臓疾患を有する場合は、その治療との関係でマッサージを施すことの適否を使用者が自ら判断することの難しさもある。
時間的な制約がなく、持ち運びが容易で、簡便にマッサージを施すために、衣服にマッサージ機能を持たせる技術がある。例えば、ベルトシートを備えたチョッキについて、ベルトシートを二層の弾力体で構成し、弾力体の層間にマッサージ用の振動ユニットを挟み付けた振動式マッサージチョッキの技術が開示されている(特許文献1参照)。また、球形状の指圧用部材が入れられるポケットを有するシート状指圧具をジャンパやチョッキ等の衣服に着脱自在に取り付ける技術が開示されている(特許文献2参照)。
実用新案登録第3086750号公報 実用新案登録第3115197号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、前面ピースの前打合せをファスナで留めるうえに、両脇部に設けられた粘着ベルトで使用者の胴部を締め付ける。このため、比較的痩身の使用者や標準的な体格の使用者であれば、ベルトシートの緩みや締め付けを調整することができるとしても、大柄な体格の使用者では、着用自体が難しく、適正なマッサージ効果を得ることが難しくなる。これを解決するためには、体格に合うサイズのベルトシートを要する、という問題がある。一方、特許文献2の技術では、使用者が通常着用する衣服にシート状指圧具を取り付けるため、衣服のサイズで問題が生じることはない。ところが、球形状の指圧用部材により身体の特定箇所を指圧することができるとしても、特定箇所の周辺も含めた部分を全体的にもみほぐすためには、使用者自らが身体を動かし指圧用部材があたる位置を変えることを要する、という問題がある。従って、簡単に持ち運びができるうえに、マッサージを要する部分にある程度の広さでマッサージを施すことができれば、肩こりや腰痛に悩んでいる人達の悩み解消に有効となる。
本考案は上記事案に鑑み、所望の部分に選択的にマッサージを施すことができ、着用者の体型によらず容易に着脱をすることができるマッサージ用衣服を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は、後ろ身頃と左右の前身頃とが肩部および脇部でそれぞれ縫合されておりマッサージ器具でマッサージを施すように着用されるマッサージ用衣服において、前記マッサージ器具は、複数の揉み玉を有する本体部材が被覆部材で覆われたマッサージ部と、前記マッサージ部に接続された駆動部と、前記駆動部の作動を制御するための制御部とで構成されており、前記後ろ身頃には、内側に前記マッサージ部を収容するための複数の第1の収容部がそれぞれ縫着されており、前記左右の前身頃には、外側に前記駆動部および前記制御部をそれぞれ収容するための第2の収容部が少なくとも1つずつ縫着されており、前記前身頃の前打合せを開放し、前記マッサージ部に押圧力がかかる状態でマッサージを施すように着用されるものであることを特徴とする。
本考案では、マッサージ器具でマッサージを施すときには、後ろ身頃に縫着された第1の収容部の少なくとも1つにマッサージ部を収容し、マッサージ部に接続された駆動部を肩部と脇部との間の開口部分を通して前側に引き出し、前身頃に縫着された第2の収容部に収容するとともに、制御部を別の第2の収容部に収容する。着用後、前身頃の前打合せを開放したまま、背中側を椅子の背もたれ等に押し付けるようにすることで第1の収容部に収容されたマッサージ部に押圧力がかかる状態でマッサージを施す。
この場合において、第1の収容部が後ろ身頃の仮想中心線に対して左右対称の位置に縫着されていてもよい。このとき、第1の収容部が、仮想中心線の位置で左右一体化され、該仮想中心線の位置が後ろ身頃に縫合されているようにすることができる。第1の収容部が、後ろ身頃の上部の左右2箇所に、着用者の僧帽筋の位置に対応するように縫着されていてもよい。また、後ろ身頃の裾の位置が着用者の骨盤の位置に対応するように身丈が調整されていてもよい。後ろ身頃と左右の前身頃との脇部における縫合された部分の裾からの長さを後ろ身頃の身丈に対して1/3〜2/3の長さとすることができる。マッサージ器具を構成する駆動部を、マッサージ部を駆動するための電力供給部と、マッサージ部の駆動を制御するための駆動制御部とを有するようにすることができる。このとき、マッサージ器具を構成する制御部が駆動部と一体化されていてもよい。
本考案によれば、後ろ身頃に複数の第1の収容部が縫着されているため、着用者の背中側の所望の部分に選択的にマッサージを施すことができ、前身頃の前打合せを開放したまま着用することで着用者の体型によらず容易に着脱をすることができる、という効果を得ることができる。
本考案を適用した実施形態のマッサージ用衣服の外観を模式的に示す説明図である。 マッサージ用衣服を着用してマッサージを施すときに用いるマッサージ器具の概略構成を示すブロック図である。 マッサージ器具を構成し本体部材がカバーで覆われたマッサージ部を示す正面図であり、(A)は4つの揉み玉を有するもの、(B)は2つの揉み玉を有するもの、をそれぞれ示す。 本考案を適用した他の態様のマッサージ用衣服の後ろ身頃を示す正面図であり、(A)は後ろポケットが仮想中心線の位置で左右一体化され、仮想中心線の位置が後ろ身頃に縫合されたもの、(B)は後ろポケットが上部の左右2箇所に、着用者の僧帽筋の位置に対応するように縫着されたもの、(C)は両脇部の縫合された部分の裾からの長さを身丈の1/3の長さとしたもの、(D)は両脇部の縫合された部分の裾からの長さを身丈の2/3の長さとしたもの、をそれぞれ示す。
以下、図面を参照して、本考案を適用したマッサージ用衣服の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のマッサージ用衣服30は、マッサージ器具でマッサージを施すときに着用され得る。マッサージ用衣服30は、後ろ身頃2と右前身頃6a、左前身頃6bとが肩部および脇部でそれぞれ縫合されている。すなわち、右前身頃6aは右肩部、右脇部で後ろ身頃2と縫合されており、左前身頃6bは左肩部、左脇部で後ろ身頃2と縫合されている。本明細書では、右前身頃6aおよび左前身頃6bをあわせて、前身頃6と呼称することがある。
後ろ身頃2には、内側(着用者の身体側)に、第1の収容部としての6つの後ろポケット4が縫着されている。後ろポケット4は、後ろ身頃2の仮想中心線Lに対して左右対称となるように、左右に離隔してそれぞれ3つずつ、上下方向3段に縫着されている。各後ろポケット4は、矩形状に形成されており、上部に開口部を有している。後ろ身頃2の上段部に位置する左右の後ろポケット4は、着用者の背面側上部、すなわち僧帽筋の上下方向中央部の位置に対応している。後ろ身頃2の中段部に位置する左右の後ろポケット4は、着用者の背面側中央部、すなわち広背筋の上下方向中央部ないし僧帽筋の下部の位置に対応している。後ろ身頃2の下段部に位置する左右の後ろポケット4は、着用者の腰部、すなわち広背筋の下部の位置に対応している。後ろポケット4の大きさは、マッサージ部14(詳細後述)を収容することができればよく、特に制限されるものではない。
右前身頃6aには、外側(着用者の身体と反対側)に、第2の収容部としての1つの右ポケット8aが縫着されている。また、左前身頃6bには、外側に、第2の収容部としての1つの左ポケット8bが縫着されている。本明細書では、右ポケット8aおよび左ポケット8bをあわせて、ポケット8と呼称することがある。すなわち、前身頃6には、左右それぞれ1つのポケット8が縫着されている。各ポケット8は、底部が下方に湾曲した矩形状に形成されており、上部に開口部を有している。ポケット8の大きさは、駆動部18やコマンダ16(詳細後述)を収容することができればよく、特に制限されるものではない。
また、マッサージ用衣服30では、後ろ身頃2、後ろポケット4、前身頃6、ポケット8を、合成繊維や天然繊維を編織し形成することができる。具体的な材質としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、レーヨン、綿および麻等の1種または2種以上を挙げることができる。織物や編物の厚さは着用する時季、すなわち寒暖にあわせて変えるようにしてもよく、織り目や編み目の大きさは通気性を考慮して変えるようにしてもよい。また、織物、編物の組織は、特に制限されるものではなく、外観や触感にあわせて適した組織とすることができる。
マッサージ用衣服30は、マッサージを施すときに、前身頃6の前打合せを留めずに、すなわち、右前身頃6aと左前身頃6bとをボタンやファスナで留めることなく着用される。換言すれば、マッサージ用衣服30は、ボレロ様の形態を有するものである。マッサージ用衣服30の身丈は、後ろ身頃2の裾の位置が着用者の骨盤の位置に対応するように調整されている。骨盤の位置としては、厳密に特定されるものではなく、例えば、骨盤上部の位置を覆う程度の位置、骨盤を構成する仙骨の位置を覆う程度の位置、骨盤を構成する尾骨の位置を覆う程度の位置、とすることができる。
また、上述したように、マッサージ用衣服30では、後ろ身頃2と前身頃6とが肩部および脇部でそれぞれ縫合されている。脇部における縫合された部分の長さは、体格の大柄な着用者でも着脱しやすいようにアームホール(袖ぐり)を大きくするために、後ろ身頃2の身丈(襟のつけ根から裾までの長さ)に対して1/3〜2/3の長さに調整されている。例えば、身丈をHとしたときに、脇部の縫合された部分の長さを、図4(C)に示すように1/3Hとした場合と、図4(D)に示すように2/3Hとした場合との間になるように調整すればよい。アームホールの大きさをより大きくすることを考えれば、両脇部における縫合された部分の長さを1/3H〜1/2Hの長さに調整することが好ましい。肩部における縫合された部分の長さは、特に制限されるものではない。換言すれば、肩幅(両肩の端から端までの長さ)を制限しなくても、脇部の縫合長さを上述した範囲に調整することで、アームホールの大きさを確保することができる。
一方、マッサージ器具20は、図2に示すように、複数の揉み玉12を含むマッサージ部14と、駆動部18と、制御部としてのコマンダ16とで構成されている。駆動部18は、マッサージ部14の揉み玉12に動作させるための電力を供給するバッテリ(電力供給部)と、揉み玉12の動作を制御するためのコントローラ(駆動制御部)とで構成されている。マッサージ部14と駆動部18との間は、接続コードで接続されている。接続コードには、バッテリからの電力を供給するための動力系コードと、コントローラからの制御信号を伝送するための制御系コードとが含まれるが、本例では1本の接続コードで示している。動力系と制御系とを分けて2本の接続コードとすることもできるが、マッサージ用衣服30の着用時に接続コードがアームホールから着用者の前側に露出することから、1本とした方が手や腕を動かすときに邪魔にならずに済むので、好ましい。
マッサージ部14は、図3に示すように、複数の揉み玉12および揉み玉12を駆動するための図示を省略したモータを有する本体部材13と、本体部材13を覆うためのカバー15(被覆部材)とを備えている。本体部材13は、カバー15で覆われている。本体部材13は、本例では、ほぼ同じ大きさの球状に形成された4つの揉み玉12を有している。揉み玉12の大きさは、特に制限されるものではないが、マッサージを所望する部分をある程度の広さでもみほぐすことを考えれば、直径2〜4cm程度の大きさとすることが好ましい。また、揉み玉12の材質は、例えば、金属、樹脂、木質、ゴム等の弾性体、等のいずれとすることも可能である。本体部材13では、揉み玉12が振動、回転等のマッサージ動作をするように構成されている。すなわち、図3(A)に示すように、4つの揉み玉12は、同心円状の回転動作(矢印a方向)、それぞれが横方向(矢印b方向)または縦方向(矢印c方向)の振動動作をすることができる。また、使用者の身体を押圧する方向(不図示)の振動動作をすることも可能である。このような本体部材13としては、従来用いられているものを使用することができる。
カバー15は、袋状に形成されており、袋状の一部に本体部材13を入出するための図示しない開口が形成されている。カバー15に形成された開口は、ファスナや面ファスナ等で閉じることができるように構成されている。カバー15は、本体部材13を保護するように本体部材13の全体を覆うことができる。カバー15は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、レーヨン、綿および麻等の1種または2種以上の編織生地で形成することができる。編織生地の厚みを調整することにより、クッション性を有するように形成することも可能である。
駆動部18は、本体部材13の図示を省略したモータにバッテリからの電力の供給、停止を切り替えるためのメインスイッチを有している。駆動部18を構成するコントローラは、揉み玉12の動作切替操作や強弱調整操作を行うことができる。すなわち、駆動部18のメインスイッチを操作することでバッテリからの電力が供給され、コントローラからの制御信号により、揉み玉12の回転動作、縦横の振動動作、使用者の身体を押圧する方向の振動動作を切り替えることができ、回転や振動の速さ等を調整することができる。また、駆動部18は、マッサージ部14が複数の場合に、各マッサージ部14を個別に駆動させることができるように構成されている。コントローラとしては、特に制限されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。また、駆動部18を構成するバッテリとしては、一般的な乾電池(一次電池)を使用することも可能であるが、長期にわたり使用することを考慮すれば、リチウム二次電池、鉛蓄電池等の充電可能な二次電池を使用することが好ましい。バッテリは、外部電源を用いて充電するときに、駆動部18から取り外しができるように構成されている。
コマンダ16は、マッサージ器具20の使用者、つまりマッサージ用衣服30の着用者が揉み玉12の動作を調整することができるように、複数のボタンを有して構成されている。コマンダ16は、使用者のボタン操作により、駆動部18のコントローラに信号を送信するものであり、リモコン装置として機能する。すなわち、コマンダ16は、使用者がボタンを操作することにより、上述したコントローラに揉み玉12の動作を切り替えるための信号や強弱を調整するための信号を送信することができる。また、コマンダ16は、マッサージ部14が複数の場合に、各マッサージ部14での揉み玉12の動作を個別に調整するために信号を送信することができるように構成されている。コマンダ16としては、一般的に用いられるリモコン装置を用いることができ、特に制限されるものではない。コマンダ16の電源としては、コマンダ16内に装脱着できるような乾電池や二次電池を使用することができる。
マッサージ器具20でマッサージを施すときは、例えば、以下の手順でマッサージ用衣服30にマッサージ器具20を取り付け、マッサージ用衣服30を着用する。まず、本体部材13をカバー15で覆い、カバー15で覆われた本体部材13、つまりマッサージ部14を後ろ身頃2に縫着された後ろポケット4に収容する。本体部材13は、マッサージを所望する位置にあわせて使用することができ、1つでもよく、2つ以上を使用することもできる。次に、駆動部18を左右いずれかのアームホールを通して前側に引き出し、ポケット8のいずれか、本例では、右ポケット8aおよび左ポケット8bのいずれか一方に収容する。また、コマンダ16は、駆動部18を収容したポケット8と異なる別のポケット8、本例では、右ポケット8aおよび左ポケット8bのいずれか他方に収容しておく。
使用者は、マッサージ用衣服30の後ろポケット4、ポケット8にマッサージ部14、駆動部18、コマンダ16をそれぞれ収容した後、マッサージ用衣服30を着用する。着用した後、前身頃6の前打合せを留めずに、椅子の背もたれ、柱や壁等に寄りかかる、または、ベッドや床に仰臥する、等により、マッサージ部14の揉み玉12がマッサージを所望する部分を押圧するようにする。次に、ポケット8に収容した駆動部18のメインスイッチをオン側に操作した後、別のポケット8に収容しておいたコマンダ16を取り出し、必要なボタン操作により、揉み玉12を動作させることでマッサージを施す。
次に、本実施形態のマッサージ用衣服30の作用等について説明する。
本実施形態では、マッサージ用衣服30の後ろ身頃2に6つの後ろポケット4が縫着されている。このため、着用者が背中側のマッサージを所望する部分に対応する位置の後ろポケット4にマッサージ器具20のマッサージ部14を収容することで、所望する部分に選択的にマッサージを施すことができる。また、マッサージ用衣服30は、マッサージを施すときに前身頃6の前打合せを留めることなく開放したまま着用されるボレロ様の形態を有している。このため、着用時に身体を締め付けることなく、大柄な体型の着用者であっても、体型によらず容易に着脱することができ、第三者の助けを要せず着脱することができる。さらに、マッサージ用衣服30がボレロ様の形態のため、前打合せを留めずにリラックスした状態でマッサージを施すことができる。付言すれば、マッサージ器具20を取り付けなければ、マッサージ用衣服30をボレロ様衣服として着用することができる。
また、本実施形態では、後ろ身頃2と前身頃6との脇部における縫合された部分の裾からの長さが後ろ身頃2の身丈Hに対し1/3H〜2/3Hの長さに調整されている。このため、肩部における縫合された部分の肩先から、脇部における縫合された部分の上端までの長さを大きくすることができる。これにより、アームホールが大きくなるため、着用者が腕を通しやすくなり、容易に着脱することができる。
さらに、本実施形態では、6つの後ろポケット4が仮想中心線Lに対して左右対称で上下方向3段となるように後ろ身頃2に縫着されている。このため、マッサージを所望する部分、例えば、右肩部、左腰部等に対応する位置の後ろポケット4にマッサージ部14を収容しておくことで、所望部分にマッサージを施すことができる。また、上段部、中段部、下段部のそれぞれ左右の後ろポケット4にマッサージ部14を収容しておくことで、脊柱を中心として左右バランスよくマッサージを施すことができる。一般に、背中側では、首の後ろから肩の周辺を包む僧帽筋と、脇と背中を包む広背筋とがバランスされており、このバランスが崩れることで肩のこりやはりの症状が現れる。本実施形態では、後ろ身頃2の上段部に位置する左右の後ろポケット4が僧帽筋の上下方向中央部の位置に対応しており、後ろ身頃2の中段部に位置する左右の後ろポケット4が広背筋の上下方向中央部ないし僧帽筋の下部の位置に対応している。このため、上段部、中段部における左右2箇所の後ろポケット4にマッサージ部14を収容することで、僧帽筋、広背筋の両方にマッサージを施すことができるため、アンバランスが矯正され肩のこりやはりの解消に効果的となる。また、本実施形態のマッサージ用衣服30では、後ろ身頃2の裾の位置が着用者の骨盤の位置に対応するように身丈が調整されている。このため、後ろ身頃2に後ろポケット4を上下方向3段でも縫着することができる。
また更に、本実施形態では、マッサージ器具20を構成するマッサージ部14、駆動部18、コマンダ16がそれぞれマッサージ用衣服30の後ろポケット4、ポケット8に収容される。マッサージを施さないときは、マッサージ器具20を別にしておくことができるので、マッサージ用衣服30が汚れたときに洗濯することができる。また、マッサージ器具20のマッサージ部14では、本体部材13がカバー15で覆われている。このため、カバー15をクッションとして機能させることもできるが、本体部材13に対する衝撃や汚れ付着を抑制することができる。カバー15が汚れたときは、本体部材13を取り出せば、カバー15を洗濯することができる。
更にまた、本実施形態のマッサージ用衣服30では、ポケット8に、駆動部18とコマンダ16とがそれぞれ収容される。このため、マッサージを施している間でも、駆動部18、コマンダ16を身近においておくことができる。また、ベッドや床に仰臥している場合でも、リモコン装置であるコマンダ16をなくすことがなく、コマンダ16を操作することができる。
また、本実施形態では、マッサージ器具20を構成する駆動部18がバッテリとコントローラとを有している。このため、駆動部18を外部電源に接続しなくても使用することができ、近くに外部電源がない場所でも使用することができる。また、バッテリとして二次電池を用いるようにすれば、マッサージ器具20を使用しないときに、外部電源を用いてバッテリを充電しておくことができる。
なお、本実施形態では、後ろポケット4を後ろ身頃2の仮想中心線Lに対して左右対称となるように、離隔させて後ろ身頃2に縫着した例を示したが、本考案はこれに制限されるものではない。例えば、図4(A)に示すように、例えば、左右の後ろポケット4を、仮想中心線Lの位置で一体化するようにしてもよい。このようにすれば、着用者の背面側で脊柱に沿う中央部に効率的にマッサージを施すことができる。また、左右一体化した後ろポケット4を仮想中心線Lの位置で後ろ身頃2に縫合するようにしてもよい。このようにすれば、仮想中心線Lの位置が左右の仕切位置となるため、収容されたマッサージ部14の偏りを回避することができる。
また、本実施形態では、後ろポケット4を仮想中心線Lに対して左右3つずつ、上下方向3段に縫着した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図4(B)に示すように、上段部の左右2箇所とすることもできる。このようにすれば、左右2つの後ろポケット4が着用者における僧帽筋の上下方向中央部の位置に対応するため、とりわけ肩のこりやはりに対して効果的である。この場合、左右の後ろポケット4を仮想中心線Lの位置で連結するようにすれば、両側肩甲骨の間における僧帽筋の位置に効率的にマッサージを施すことができる。このことは、本実施形態で示したマッサージ用衣服30のように、6つの後ろポケット4が縫着されていても、上段部の後ろポケット4のみを使用することで実現することもできる。また、下段部の後ろポケット4のみを使用することで、腰部のみにマッサージを施すことも可能である。さらに、マッサージ用衣服30を着用してマッサージを施す場合に、着用者が内臓疾患を有するときや疾病等の疑いのあるときは、中段部、下段部の後ろポケット4を使用せず、上段部の後ろポケット4のみにマッサージ部14を収容してマッサージを施すことができる。これにより、疾病等に対する影響や治療への支障を回避することができる。
さらに、本実施形態では、後ろポケット4を矩形状、ポケット8を底部が下方に湾曲した矩形状とする例を示したが、本考案は後ろポケット4、ポケット8の形状に制限されるものではない。また、後ろポケット4、ポケット8の上部の開口部を面ファスナやボタン等で留めるようにしてもよい。このようにすれば、例えば、仰臥した状態で使用しても、マッサージ部14等が抜け出ることを防ぐことができる。さらに、本実施形態では、6つの後ろポケット4、左右1つずつのポケット8を示したが、本考案はこれらに制限されるものではない。例えば、前身頃6a、前身頃6bに2つ以上のポケット8を縫着することもできる。後ろポケット4は、複数であればよく、マッサージを所望する部分に対応するように縫着されていればよい。左右のバランスを考慮すれば偶数個が仮想中心線Lに対して左右対称となるように縫着されていることが好ましく、マッサージ部14を収容可能な大きさとすることを考慮すれば8〜10個程度までが好適である。
また更に、本実施形態では、マッサージ用衣服30の脇部における縫合された部分の長さを、後ろ身頃2の身丈Hに対して1/3H〜2/3Hの長さに調整する例を示したが、本考案はこれに制限されるものではない。脇部における縫合された部分の長さが身丈Hに対して1/3H〜2/3Hの長さであれば、アームホールを確保することができるが、1/3H〜1/2Hとすればアームホールをより大きく確保することができる。このようにすれば、例えば、腕の上げ下げに支障があるときでも、容易に着脱することができる。
更にまた、本実施形態では、マッサージ器具20を構成する駆動部18とコマンダ16とをそれぞれ別のものとする例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、駆動部18にコマンダ16を一体化するようにすれば、1つの駆動部で全体を制御することができる。この場合は、駆動部を、コマンダ16と同様に複数のボタンを有するように構成することで実現することができる。
また、本実施形態では、本体部材13が4つの揉み玉12を有して構成される例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図3(B)に示すように、2つの揉み玉12を有して構成することができる。このようにすれば、本体部材13を小型化することができる。
本考案は、所望の部分に選択的にマッサージを施すことができ、着用者の体型によらず容易に着脱をすることができるマッサージ用衣服を提供するものであるため、マッサージ用衣服の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
2 後ろ身頃
4 後ろポケット(第1の収容部)
6a 右前身頃
6b 左前身頃
8a 右ポケット(第2の収容部)
8b 左ポケット(第2の収容部)
12 揉み玉
13 本体部材
14 マッサージ部
15 カバー(被覆部材)
16 コマンダ(制御部)
18 駆動部
20 マッサージ器具
30 マッサージ用衣服

Claims (8)

  1. 後ろ身頃と左右の前身頃とが肩部および脇部でそれぞれ縫合されておりマッサージ器具でマッサージを施すように着用されるマッサージ用衣服において、
    前記マッサージ器具は、複数の揉み玉を有する本体部材が被覆部材で覆われたマッサージ部と、前記マッサージ部に接続された駆動部と、前記駆動部の作動を制御するための制御部とで構成されており、
    前記後ろ身頃には、内側に前記マッサージ部を収容するための複数の第1の収容部がそれぞれ縫着されており、前記左右の前身頃には、外側に前記駆動部および前記制御部をそれぞれ収容するための第2の収容部が少なくとも1つずつ縫着されており、
    前記前身頃の前打合せを開放し、前記マッサージ部に押圧力がかかる状態でマッサージを施すように着用されるものであることを特徴とするマッサージ用衣服。
  2. 前記第1の収容部は、前記後ろ身頃の仮想中心線に対して左右対称の位置に縫着されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用衣服。
  3. 前記第1の収容部は、前記仮想中心線の位置で左右一体化され、該仮想中心線の位置が前記後ろ身頃に縫合されていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ用衣服。
  4. 前記第1の収容部は、前記後ろ身頃の上部の左右2箇所に、着用者の僧帽筋の位置に対応するように縫着されていることを特徴とする請求項3に記載のマッサージ用衣服。
  5. 前記後ろ身頃は、裾の位置が着用者の骨盤の位置に対応するように身丈が調整されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用衣服。
  6. 前記後ろ身頃と前記左右の前身頃との脇部における縫合された部分は、前記裾からの長さが前記後ろ身頃の身丈に対して1/3〜2/3の長さであることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ用衣服。
  7. 前記マッサージ器具を構成する駆動部は、前記マッサージ部を駆動するための電力供給部と、前記マッサージ部の駆動を制御するための駆動制御部とを有することを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用衣服。
  8. 前記マッサージ器具を構成する制御部は、前記駆動部と一体化されたことを特徴とする請求項7に記載のマッサージ用衣服。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105815839A (zh) * 2016-05-29 2016-08-03 浙江诚仕服饰有限公司 一种防贴身的健身按摩服装
CN106137726A (zh) * 2016-07-28 2016-11-23 何巍 一种按摩衣
CN111408049A (zh) * 2020-03-30 2020-07-14 温州医科大学附属第二医院、温州医科大学附属育英儿童医院 一种便携式磁疗按摩仪
KR102370625B1 (ko) * 2020-12-30 2022-03-07 (주)엘앤에스갤러리 안마 기능을 갖는 조끼

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