JP3193565U - 装飾パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に漆が処理された木製部材であって、新規かつ独特の興趣を有する装飾パネルを提供する。【解決手段】木製基材2の表面に塗膜3を有し、塗膜3の少なくとも一部に複数の凹部4が形成された装飾パネル1であって、凹部4において塗膜3の少なくとも一部が破断し、かつ、凹部4に塗膜3の少なくとも一部が陥入している装飾パネル1である。凹部4は、塗膜3を貫通して基材2まで達する深さであることが好ましく、凹部4が、表面に塗膜3を有する木製基材2に対して、基材2よりも硬い型を押し付けることによって形成された凹部4であることも好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、建築物の内装部材や家具の外装部材等として用いられる、木製の装飾パネルに関する。
従来、建築物の内装に用いる装飾材や家具の部材として、表面に漆が処理された部材が知られている。例えば、特許文献1には、板状の基材と、この基材に添接させた繊維質のシートと、このシート材に塗着した漆層とを具備し、漆層の深層部分はシート材に浸透して基材にまで達しているとともに、その漆層の浅層部分はシート材表面の繊維形状がパネル表面に残る程度の厚みでシート材の表面を覆っている、室内装飾用パネルが開示されている。この室内装飾用パネルは、基材に和紙を被せ、その上から漆を塗り込むことによって製作されるものであり、和紙表面の繊維の凹凸と漆の風合いが融和した外観を有するパネルを得られるものである。
また漆以外の塗料を用いて木材の表面に意匠性を与えるものとして、例えば、特許文献2には、エンボス加工によって表面に凹部を形成した木材に対して、第1着色工程及び研磨工程に続いて第2着色工程を行い、模様が付与された部材を製造する方法が開示されている。この製造方法によれば、第1着色工程で凹部の中に濃色の塗料を塗り込み、研磨工程で凹部以外の濃色塗料を除去した後、さらに第2着色工程で表面に薄色の塗料を塗布することによって、立体感のある表面意匠を得ることができるとされている。
実用新案登録第2567620号公報 特開2013−91277号公報
上記のとおり表面の凹凸や塗料によって意匠性を付与する試みは様々であるが、より新規でシャープな印象を与える材料が求められている。そこで本考案は、表面に漆が処理された木製部材であって、新規かつ独特の興趣を有する装飾パネルを提供することを目的とする。
本考案者は、表面に漆が処理された木製部材を扱う中で、表面に様々な形状を付与して意匠性を得ることについて探求した。そして、従来のように予め凹凸が形成された表面に漆を塗工するのではなく、木材表面に漆層を形成した後に凹部を設けることによって、凹部がより強調されるのみでなく、凹部の形成に際して表面の漆層がランダムに破断し、多数の破断面によって乱反射が起こるため、従来になく新規かつ独特の興趣を有する部材が得られることを見出し、本考案に至った。
すなわち本考案は、木製基材の表面に塗膜を有し、前記塗膜の少なくとも一部に複数の凹部が形成された装飾パネルであって、前記凹部において前記塗膜の少なくとも一部が破断し、かつ、前記凹部に前記塗膜の少なくとも一部が陥入している、装飾パネルに関する。
装飾パネル表面の凹部は、前記塗膜を貫通して前記基材まで達する深さの凹部であることが好ましく、さらに、この凹部は、表面に塗膜を有する木製基材に対して、前記基材よりも硬い型を押し付けることによって形成された凹部であることが好ましい。また凹部以外の表面は、平滑な塗膜面であることが好ましい。
装飾パネル表面の塗膜は、漆、ラッカー、ニス、有機塗料及び/又はガラスの塗膜であることが好ましく、特に、拭漆の塗膜であることが特に好ましい。また、木製基材は無垢材であることが好ましい。
また本考案は、上記のいずれかの装飾パネルを用いた、建築物、家具又は木工品に関する。
本考案の装飾パネルの断面を示す拡大図である。 本考案の装飾パネルを示す図である。 本考案の装飾パネルの施工例を示す図である。 本考案の装飾パネルを用いた飾箱の例である。
以下、図面を元に本考案を説明するが、本考案は図面に示された例に制限されるものではない。
図1は本考案の装飾パネル1の断面の拡大図を示す。装飾パネル1は、木製の基材2の上に塗料の塗膜3を有している。木製の基材2は、無垢材でもよいし、集成材やパーティクルボード等の木質材料であってもよいが、無垢材であることがより好ましい。無垢材としては例えば、栃、欅、檜、杉、楓、柿、桜、桐等を用いることができ、特に制限されない。基材の厚さは、所望の強度や用途によって適宜選択すればよく、例えば0.5mm〜100mm程度のものを用いることができる。基材は単一の板からなるものでもよく、複数の板が複合されて一枚の装飾パネルとなっていてもよい。
塗膜3は基材2の表面を被覆している。塗膜3は、凹部4を形成する時に破断が生じる程度の硬さを有する塗膜であれば特に制限されないが、例えば、漆(特に拭漆)、ラッカー、ニス、有機塗料及び/又はガラスの塗膜などである。有機塗料としては例えば、ウレタン塗料、アクリル塗料、シリコン塗料等が挙げられる。塗膜3は、その一部が基材2に浸透していてもよく、浸透せずに基材2の表面に接着した塗膜であってもよい。塗膜の厚さは例えば、0.001mm〜1mm程度とすることができる。
装飾パネル1の表面には複数の凹部4が形成されている。凹部4の深さは、少なくとも塗膜3を貫通して基材2に達する程度の深さであることが好ましい。具体的には0.01mm〜3mm程度の深さの凹部とすることができ、全ての凹部が同じ深さであってもよく、互いに異なる深さの凹部が混在していてもよい。塗膜3は、凹部4の周縁や底部においてランダムに破断し、破断面5が露出するとともに、塗膜3の一部は凹部4に陥入している。破断面5は全ての凹部4の全周縁で生じていることが好ましいが、少なくとも一部に破断が生じていればよい。破断面5で光が乱反射することによって、キラキラした独特の外観を有する表面となる。塗膜3は、凹部4以外の箇所は平滑な面であり、凹部と平滑面とのコントラストによっても独特の美観を生じている。
凹部4の形成方法は、基材2及び塗膜3に不可逆的に凹みを形成できる方法であれば特に制限されないが、例えば、基材2よりも硬く、多数の微細な突起を有する型を、塗膜を有する基材の表面に押し付けることによって形成されることが好ましい。型としては、金属突起、無機微粒子、有機微粒子等を表面に有する型、例えばサンドペーパー、金属やすり等を用いることができる。押し付けはプレス機や圧延ローラー等、公知の加圧装置を用いることができる。
図2は本考案の装飾パネルの拡大写真である。図2の例では、栃の無垢材である基材の表面に、拭漆の塗膜が形成され、さらに凹部が形成されている。また、装飾パネルの表面は市松模様に区画されており、平滑な拭漆の表面である部分5aと多数の凹部が形成された部分5bとが、交互に配置されている。凹部が形成された部分5bにおいても、凹部以外の表面は平滑な塗膜面である。図2の例では装飾パネルの表面の一部に凹部が形成されているが、パネル表面の全面にわたって凹部を形成してもよい。凹部が形成された部分の形状は任意であり、例えば、凹部のある部分と無い部分とのコントラストによって、何らかの形状を表現することもできる。従来の表面に凹凸を有する木製部材では、凹凸のある部分と無い部分とを区別するためには煩雑な製造工程が必要であったが、本方法では所望の形態に応じた型を作成することによって簡単に所望の意匠を表現することができる。
凹部は拭漆の塗膜の上から形成されており、凹部において漆の塗膜が破断している。塗膜が破断することによって破断面が生じ、かかる破断面で光の乱反射が生じてきらめくような外観が得られる。従来の装飾パネルでは、凹凸を形成した後に塗料を付与していたため、塗料によって凹凸が埋まり、表面が平滑化される傾向にあったが、本考案のパネルでは、表面の塗膜自体が凹部の一部となっているため、従来になくシャープな独特の興趣を有するものである。
図3は装飾パネル1の施工例を示す。図3の例では、レストランの店内装飾に本考案の装飾パネルを用いている。カウンター6の背後壁7の一部に、本発明の装飾パネル1が取り付けられている。装飾パネル1は、凹部が形成された部分と平滑な部分とが市松模様に形成された装飾パネルである。
図4に装飾パネルを用いた木工品の実施例を示す。図4は拭漆の飾箱であり、上面及び側面の一部に本考案の装飾パネルが用いられている。凹部が形成された部分が細かく光を反射するとともに、平滑な拭漆の部分は漆特有の光沢を有している。一枚の漆素材の表面を区画し、その一部に凹部を設けることによって、統一感を保ちながらも異なるテクスチャーが組み合わされた装飾面が得られ、全体として、従来にない興趣と美観を有する木工品となっている。
(製造方法)
本考案の装飾パネルの製造方法において、木製基材の表面に塗膜を形成する工程までは、公知の木材加工技術を適宜用いることが可能である。例えば、一般的な拭漆の技法によって、表面に漆の塗膜を有する木製基材を得ることができる。簡単には、基材となる無垢材にカンナ掛け及びサンディングをおこなった後、捨て漆をし、研ぎ、摺り漆を繰り返し、仕上げを行う。
続いて表面に凹部を形成する。凹部の形成は例えば、40番手から100番手程度の粗目のサンドペーパーを、基材表面の塗膜に加圧ロールやプレス機を用いて押し付けることによってなされる。
凹部を形成した基材は、そのまま装飾パネルとして用いてもよいし、仕上げとして、さらに薄く漆や各種の仕上げ剤を重ねてもよい。仕上げを行う場合には、形成された凹部や塗膜の破断面が損なわれない程度に軽い仕上げがなされることが好ましい。
1 装飾パネル
2 基材
3 塗膜
4 凹部
5 破断面
6 カウンター
7 背後壁

Claims (8)

  1. 木製基材の表面に塗膜を有し、前記塗膜の少なくとも一部に複数の凹部が形成された装飾パネルであって、前記凹部において前記塗膜の少なくとも一部が破断し、かつ、前記凹部に前記塗膜の少なくとも一部が陥入している、装飾パネル。
  2. 前記凹部が、前記塗膜を貫通して前記基材まで達する深さの凹部である、請求項1に記載の装飾パネル。
  3. 前記凹部が、表面に塗膜を有する木製基材に対して、前記基材よりも硬い型を押し付けることによって形成された凹部である、請求項1又は2に記載の装飾パネル。
  4. 前記凹部以外の表面は平滑な塗膜面である、請求項1〜3のいずれかに記載の装飾パネル。
  5. 前記装飾パネル表面の塗膜が、漆、ラッカー、ニス、有機塗料及び/又はガラスの塗膜である、請求項1〜4のいずれかに記載の装飾パネル。
  6. 前記装飾パネル表面の塗膜が、拭漆の塗膜である、請求項1〜5のいずれかに記載の装飾パネル。
  7. 前記木製基材が、無垢材である、請求項1〜6のいずれかに記載の装飾パネル。
  8. 請求項1〜7のいずれかの装飾パネルを用いた、建築物、家具又は木工品。
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