JP3193289B2 - 輸液セット - Google Patents

輸液セット

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JP3193289B2
JP3193289B2 JP04892296A JP4892296A JP3193289B2 JP 3193289 B2 JP3193289 B2 JP 3193289B2 JP 04892296 A JP04892296 A JP 04892296A JP 4892296 A JP4892296 A JP 4892296A JP 3193289 B2 JP3193289 B2 JP 3193289B2
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昇二 熊田
昭夫 中根
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Nippon Zenyaku Kogyo Co Ltd
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Nippon Zenyaku Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物や人に対して
輸液療法を行う際に使用する輸液セットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の輸液セットの一例を示す
もので、図中1は衰弱した家畜2の頚静脈に挿入された
留置針、3は前記家畜2の上方に配置された輸液瓶を示
し、該輸液瓶3の首部4に溶着された栓体5には、チュ
ーブ6の一端に装着した瓶針7が差し込まれており、前
記チューブ6の他端に装着したコネクタ8が前記留置針
1の基端部に接続されている。
【0003】前記チューブ6の途中には、輸液瓶3から
の輸液剤9を滴下せしめて視認し得るようにした点滴筒
10が設けられており、前記チューブ6における点滴筒
10より下方の適宜位置には、輸液剤9の流量を調整し
得るようにしたクランプ11が取り付けられている。
【0004】また、瓶針7の基端部には、前記輸液瓶3
の栓体5に対する瓶針7の差し込みを容易ならしめる為
に瓶針ハブ12が固定されており、前記チューブ6にお
ける瓶針ハブ12と点滴筒10との間には、輸液剤9の
流下を停止し得るストッパ13が設けられている。
【0005】尚、図示する例においては、一本の輸液瓶
3に対応したチューブ6の場合を例示しているが、チュ
ーブ6の一端側を点滴筒10より上側で分岐して複数の
輸液瓶3から輸液剤9を流下し得るようにしても良い。
【0006】而して、ストッパ13を解除して輸液瓶3
からチューブ6に輸液剤9を流下させると、該輸液剤9
は点滴筒10で滴下するので、該点滴筒10にて単位時
間当りの滴下回数を視認しながらクランプ11により輸
液剤9の流量を調整し、該輸液剤9を留置針1から家畜
2の血中に直接投与する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
輸液療法を行っている間は、家畜2を拘束しておかなけ
ればならない為、長時間にわたる拘束が家畜2に過大な
ストレスを与え、家畜2が暴れて適切な治療や臨床観察
等が困難となったり、衰弱の激しい家畜2がストレスに
より症状を悪化させたりするといった不具合があり、更
には、ストレスによる悪影響を考慮して適正な量の輸液
剤9の投与を途中で断念せざるを得なくなるといった不
具合もあった。
【0008】一方、家畜2の行動を許容できるようにす
る為に、チューブ6の長さを必要以上に長くした場合に
は、家畜2の採食や飲水行動時にチューブ6が家畜2に
絡まって瓶針7や留置針1が抜ける不具合があった。
【0009】そこで、本発明者は、チューブ6の一部に
伸縮自在なコイル部を形成し、家畜2の行動を許容しつ
つ該家畜2にチューブ6が絡まらないようにする手段を
創案するに至ったが、このようにコイル部を形成した場
合には、チューブ6の全長が延長されて流路容積が増大
することになる為、チューブ6に輸液剤9を流下させた
際に、該輸液剤9の重量によりチューブ6に作用する下
方向きの荷重が大きくなり、瓶針7が輸液瓶3の栓体5
から抜け落ち易くなるという新たな問題が生じた。
【0010】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、瓶針が輸液瓶の栓体から抜け落ちないよう保持し得
る輸液セットを提供することによって、チューブの一部
に伸縮自在なコイル部を形成し得るようにすることを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、生体の血管に
挿入した留置針に対し上方の輸液瓶から輸液剤を導く為
の輸液セットであって、前記輸液瓶の首部に溶着された
栓体に差し込み得る瓶針を一端に装着し且つ他端には前
記留置針に接続し得るコネクタを装着して一部に伸縮自
在なコイル部を形成したチューブと、該チューブの途中
に輸液剤を滴下せしめて視認し得るよう設けられた点滴
筒と、前記チューブの途中に輸液剤の流量を調整し得る
よう取り付けられたクランプと、前記栓体に対する瓶針
の差し込みを容易ならしめる為に該瓶針の基端部に固定
された瓶針ハブと、前記栓体の溶着部に形成された凸部
に脱落しないよう係止されて前記瓶針ハブを支持し得る
脱落防止クリップと、前記チューブと略同径とした一対
の固定孔を有し且つ一方の固定孔に通したチューブをル
ープ状に撓ませて他方の固定孔に通すようにした固定板
とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】前記脱落防止クリップは、輸液瓶の首部に
対し側方から装着可能で且つ栓体の溶着部に形成された
凸部に脱落しないよう係止可能な把持部と、瓶針ハブを
支持し得る台座部と、該台座部を前記把持部に対し一体
に連結する連結部とにより構成することが可能である。
【0013】而して、このような脱落防止クリップを使
用し、輸液瓶の首部に対し側方から把持部を装着して凸
部に脱落しないよう係止せしめ、瓶針ハブを台座部上に
支持させるようにすれば、チューブに輸液剤を流下させ
た際において、該輸液剤の重量によりチューブに下方向
きの荷重が作用しても、瓶針が輸液瓶の栓体から抜け落
ちないよう保持させることが可能となるので、チューブ
の一部に伸縮自在なコイル部を形成することが可能とな
り、該コイル部の伸縮によって、生体の行動を許容しつ
つ該生体にチューブが絡まらないようにすることが可能
となる。
【0014】また、固定板の一方の固定孔に通したチュ
ーブをループ状に撓ませて他方の固定孔に通し、このル
ープ状に撓ませた部分の量を適切に調整することによ
り、上方の輸液瓶と生体との間を結ぶチューブに弛みが
生じないよう調整することが可能となる。
【0015】更に、本発明において、前記脱落防止クリ
ップは、台座部がチューブを挿通せしめる貫通孔を開口
した棚状に形成され且つ該貫通孔が把持部の装着方向に
長く形成されたものとしても良く、このようにした場合
には、瓶針を瓶針ハブを掴んで輸液瓶の栓体に差し込む
際に、脱落防止クリップが邪魔にならないよう該脱落防
止クリップを下方に下げておき、脱落防止クリップを係
止固定する際には、台座部の貫通孔が長孔状に形成され
ていることを利用して脱落防止クリップを側方にずらし
た状態で瓶針ハブが台座部に支持される位置まで上げ、
輸液瓶の首部に対し側方から把持部を装着させるように
すれば良い。
【0016】また、前記台座部の外縁から貫通孔に連続
する切欠部を形成しておけば、脱落防止クリップをチュ
ーブから完全に取り外した状態で瓶針を輸液瓶の栓体に
差し込み、その後で前記台座部の切欠部からチューブを
貫通孔に通して脱落防止クリップを取り付けることも可
能である。
【0017】更に、前記脱落防止クリップは、台座部が
チューブを挿通せしめる貫通孔を有し且つ連結部が柔軟
な帯状に形成されたものとしても良く、このようにすれ
ば、台座部の貫通孔を長孔状に形成しなくても、連結部
を撓ませることにより支障なく把持部を輸液瓶の首部に
装着させることが可能となる。
【0018】また、前記脱落防止クリップは、台座部が
瓶針ハブの両端を支持し得るよう略水平に張り出した一
対の支持体により形成されたものとしても良く、このよ
うにすれば、チューブを貫通孔に挿通させる手間を要す
ることなく瓶針ハブを一対の支持体から成る台座部に支
持させることができ、脱落防止クリップを係止固定する
際の作業が容易となる。
【0019】更に、前記台座部を、側面形状をコの字型
とした一対の挾持体により形成して瓶針ハブを挾持させ
るようにしても良く、このようにすれば、瓶針ハブを支
持した状態を確実に保持させることが可能となる。
【0020】また、本発明の輸液セットにおいて、固定
板の外縁から固定孔に連続する切欠部を形成しておけ
ば、必要に応じてチューブに取り付けたり、取り外した
りすることができて便利である。
【0021】また、固定板の適宜位置に取付孔を開口し
ておき、該取付孔に紐等を通して生体側の適当な場所に
結わえるようにすれば、生体の突発的な行動等によって
チューブに張力が作用しても、前記固定板が生体側に結
わえられて固定されているので、留置針からコネクタが
引き抜かれてしまうといった不具合が確実に回避され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0023】図1〜図5は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図13と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしている。
【0024】前述した図13と略同様に構成した図1の
輸液セットにおいて、チューブ6の一端に装着された瓶
針7を差し込まれる輸液瓶3の栓体5は、輸液瓶3の内
部に輸液剤9を導入した後に溶着されるが、その溶着は
輸液瓶3の首部4側のフランジと栓体5側のフランジと
を突き合せて接合されるので、前記輸液瓶3の首部4と
栓体5との溶着部には、前記各フランジから成る鍔状の
凸部14が形成されているのが通常である。
【0025】そこで、本形態例においては、前記凸部1
4に脱落しないよう係止されて瓶針ハブ12を支持し得
るような脱落防止クリップ15を備えることによって、
チューブ6の一部(図示する例では点滴筒10の下側部
分)に伸縮自在なコイル部16を形成することを実現し
ている。
【0026】図2に示す如く、前記脱落防止クリップ1
5は、輸液瓶3の首部4に対し側方から装着可能で且つ
栓体5の溶着部に形成された凸部14に脱落しないよう
係止可能な把持部17と、瓶針ハブ12を支持し得る台
座部18と、該台座部18を前記把持部17に対し一体
に連結する連結部19とにより構成することが可能であ
り、特に本形態例に示されている脱落防止クリップ15
では、上下方向に延びる連結部19の上端に略馬蹄形状
の把持部17を直角に設け且つ前記連結部19の下端に
台座部18を直角に設けた合成樹脂製の一体成形品とし
て構成してある。
【0027】更に、前記脱落防止クリップ15は、前記
台座部18上に瓶針ハブ12を支持し且つチューブ6を
前記台座部18に開口した貫通孔20に挿通せしめるよ
うにしてあり、該貫通孔20は前記輸液瓶3の首部4に
把持部17を装着する方向に長く形成してある。
【0028】而して、このような脱落防止クリップ15
を使用し、輸液瓶3の首部4に対し側方から把持部17
を装着して凸部14に脱落しないよう係止せしめ、瓶針
ハブ12を台座部18上に支持させるようにすれば、チ
ューブ6の一部に伸縮自在なコイル部16を形成しても
瓶針7が輸液瓶3の栓体5から抜け落ちないよう保持さ
せることが可能となる。
【0029】このとき、脱落防止クリップ15は、瓶針
7を輸液瓶3の栓体5に差し込んだ後で係止固定される
ことになるが、瓶針7を瓶針ハブ12を掴んで輸液瓶3
の栓体5に差し込む際においては、脱落防止クリップ1
5が邪魔にならないよう該脱落防止クリップ15を下方
に下げておけば良く、脱落防止クリップ15を係止固定
する際には、台座部18の貫通孔20が長孔状に形成さ
れていることを利用して脱落防止クリップ15を側方に
ずらした状態で瓶針ハブ12が台座部18に支持される
位置まで上げ、輸液瓶3の首部4に対し側方から把持部
17を装着させるようにすれば良い。
【0030】ただし、図3に示す如く、台座部18の外
縁から貫通孔20に連続する切欠部21を形成しておけ
ば、脱落防止クリップ15をチューブ6から完全に取り
外した状態で瓶針7を輸液瓶3の栓体5に差し込み、そ
の後で前記台座部18の切欠部21からチューブ6を貫
通孔20に通して脱落防止クリップ15を取り付けるこ
とも可能である。
【0031】また、斯かる輸液セットにおいては、チュ
ーブ6のコネクタ8寄りの適宜位置に、チューブ6と略
同径とした一対の固定孔22,23を有する固定板24
(図1及び図4参照)を備えるようにすることが好まし
く、該固定板24の一方の固定孔22に通したチューブ
6をループ状に撓ませて他方の固定孔23に通し、この
ループ状に撓ませた部分の量を適切に調整するようにす
れば、上方の輸液瓶3と家畜2との間を結ぶチューブ6
に弛みが生じないよう調整することが可能となる。
【0032】尚、この固定板24についても、図5に示
す如く、固定板24の外縁から固定孔22,23に連続
する切欠部25,26を形成しておけば、必要に応じて
チューブ6に取り付けたり、取り外したりすることがで
きて便利である。
【0033】更に、図4及び図5に二点鎖線で示してあ
るように、固定板24の適宜位置に取付孔27を開口し
ておき、図6に示す如く、前記取付孔27に紐28等を
通して家畜2の頭絡29等に結わえるようにすれば、家
畜2の突発的な行動等によってチューブ6に張力が作用
しても、前記固定板24が家畜2の頭絡29等に結わえ
られて固定されているので、留置針1からコネクタ8が
引き抜かれてしまうといった不具合が確実に回避され
る。
【0034】また、本発明の輸液セットにおける脱落防
止クリップ15は、前述した形状にのみ限定されるもの
ではなく、例えば、図7に第一変形例として示す如く、
略馬蹄形状とした把持部17の幅方向両端を一対の連結
部19により台座部18の幅方向両端と連結しても良
く、このようにした場合も、図8に示す如く、台座部1
8の外縁から貫通孔20に連続する切欠部21を形成す
れば、脱落防止クリップ15をチューブ6から完全に取
り外した状態で瓶針7を輸液瓶3の栓体5に差し込み、
その後で前記台座部18の切欠部21からチューブ6を
貫通孔20に通して脱落防止クリップ15の装着を行う
ことが可能となる。
【0035】更に、本発明の輸液セットにおける脱落防
止クリップ15は、図9に第二変形例として示す如く、
連結部19を柔軟な帯状に形成することも可能であり、
このようにすれば、先に例示した脱落防止クリップ15
の場合のように台座部18の貫通孔20を長孔状に形成
しなくても、連結部19を撓ませることにより支障なく
把持部17を輸液瓶3の首部4に装着させることができ
る。
【0036】また、図10に示す如く、前記台座部18
の貫通孔20の相対する縁部にスリット30を形成して
瓶針ハブ12を通過させ得るようにし、瓶針7を輸液瓶
3の栓体5に差し込む間際に、前記貫通孔20に瓶針7
の先端側からチューブ6を通して脱落防止クリップ15
をセットするようにしても良い。
【0037】更に、本発明の輸液セットにおける脱落防
止クリップ15は、図11に第三変形例として示す如
く、一本の針金状の線材を曲げ加工することによって、
輸液瓶3の首部4に対し側方から装着可能で且つ栓体5
の溶着部に形成された凸部14に脱落しないよう係止可
能な一対の円弧形状を成す把持部17と、瓶針ハブ12
の両端を支持し得るよう略水平に張り出した一対の支持
体31,32により形成される台座部18と、前記把持
部17を前記台座部18に対し一体に連結する一対の連
結部19とを形成するようにしても良い。
【0038】このようにすれば、チューブ6を貫通孔2
0に挿通させる手間を要することなく瓶針ハブ12を一
対の支持体31,32から成る台座部18に支持させる
ことができ、脱落防止クリップ15を係止固定する際の
作業が容易となる。
【0039】また、図12に第四変形例として示す如
く、前記台座部18を、側面形状をコの字型とした一対
の挾持体33,34により形成して瓶針ハブ12を挾持
させるようにしても良く、このようにすれば、瓶針ハブ
12を支持した状態を確実に保持させることが可能とな
る。
【0040】尚、本発明の輸液セットは、上述した各形
態例にのみ限定されるものではなく、チューブの一端側
を点滴筒より上側で分岐して複数の輸液瓶から輸液剤を
流下し得るようにしても良いこと、また、脱落防止クリ
ップは、合成樹脂製の一体成形品としたり、針金状の線
材を曲げ加工したりして製作する以外に、例えば強度の
高い特殊加工の紙製品等としても良いこと、更に、治療
対象となる生体は、家畜以外の愛玩用又は実験用飼育動
物、或いは人(患者)であっても良いこと、その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】上記した本発明の輸液セットによれば、
下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0042】(I)輸液瓶の首部に対する栓体の溶着部
に形成された凸部に脱落しないよう脱落防止クリップを
係止せしめ、該脱落防止クリップにより瓶針ハブを支持
させるようにすれば、チューブに輸液剤を流下させた際
に、該輸液剤の重量によりチューブに下方向きの荷重が
作用しても瓶針が輸液瓶の栓体から抜け落ちないよう保
持させることができる。
【0043】(II)上記した(I)の効果により、チ
ューブの一部に伸縮自在なコイル部を形成しても、輸液
剤の重量による下方向きの荷重で瓶針が輸液瓶の栓体か
ら抜け落ちる虞れがなくなるので、チューブの一部に伸
縮自在なコイル部を形成した輸液セットを安心して使用
することができ、前記コイル部の伸縮によって、生体の
行動を許容しつつ該生体にチューブが絡まらないように
することができる。
【0044】(III)チューブと略同径とした一対の
固定孔を有する固定板を備え、且つ該固定板の一方の固
定孔に通したチューブをループ状に撓ませて他方の固定
孔に通すようにしているので、各固定孔間でチューブを
ループ状に撓ませた部分の量を適切に調整することによ
って、上方の輸液瓶と生体との間を結ぶチューブに弛み
が生じないよう調整することができる。
【0045】(IV)固定板の適宜位置に取付孔を開口
しておき、該取付孔に紐等を通して生体側の適当な場所
に結わえるようにすれば、生体の突発的な行動等によっ
てチューブに張力が作用しても、留置針からコネクタが
引き抜かれてしまうといった不具合を確実に回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す全体図であ
る。
【図2】図1の脱落防止クリップの斜視図である。
【図3】図2の台座部に切欠部を形成した例を示す斜視
図である。
【図4】図1の固定板の平面図である。
【図5】図4の固定板に切欠部を形成した例を示す平面
図である。
【図6】図4及び図5の取付孔に紐を通して家畜の頭絡
に結わえた状態を示す図である。
【図7】脱落防止クリップの第一変形例を示す斜視図で
ある。
【図8】図7の台座部に切欠部を形成した例を示す斜視
図である。
【図9】脱落防止クリップの第二変形例を示す斜視図で
ある。
【図10】図9の台座部にスリットを形成した例を示す
斜視図である。
【図11】脱落防止クリップの第三変形例を示す斜視図
である。
【図12】脱落防止クリップの第四変形例を示す斜視図
である。
【図13】従来の輸液セットの一例を示す全体図であ
る。
【符号の説明】
1 留置針 2 家畜(生体) 3 輸液瓶 4 首部 5 栓体 6 チューブ 7 瓶針 8 コネクタ 9 輸液剤 10 点滴筒 11 クランプ 12 瓶針ハブ 14 凸部 15 脱落防止クリップ 16 コイル部 17 把持部 18 台座部 19 連結部 20 貫通孔 21 切欠部 22 固定孔 23 固定孔 24 固定板 25 切欠部 26 切欠部 27 取付孔 28 紐 31 支持体 32 支持体 33 挾持体 34 挾持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61M 5/16 301J (56)参考文献 特開 昭47−44887(JP,A) 実開 平1−84652(JP,U) 実開 平1−117351(JP,U) 実開 昭62−116745(JP,U) 実開 昭56−42218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/14,5/162 A61D 7/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管に挿入した留置針に対し上方
    の輸液瓶から輸液剤を導く為の輸液セットであって、前
    記輸液瓶の首部に溶着された栓体に差し込み得る瓶針を
    一端に装着し且つ他端には前記留置針に接続し得るコネ
    クタを装着して一部に伸縮自在なコイル部を形成したチ
    ューブと、該チューブの途中に輸液剤を滴下せしめて視
    認し得るよう設けられた点滴筒と、前記チューブの途中
    に輸液剤の流量を調整し得るよう取り付けられたクラン
    プと、前記栓体に対する瓶針の差し込みを容易ならしめ
    る為に該瓶針の基端部に固定された瓶針ハブと、前記栓
    体の溶着部に形成された凸部に脱落しないよう係止され
    て前記瓶針ハブを支持し得る脱落防止クリップと、前記
    チューブと略同径とした一対の固定孔を有し且つ一方の
    固定孔に通したチューブをループ状に撓ませて他方の固
    定孔に通すようにした固定板とを備えたことを特徴とす
    る輸液セット。
  2. 【請求項2】 脱落防止クリップが、輸液瓶の首部に対
    し側方から装着可能で且つ栓体の溶着部に形成された凸
    部に脱落しないよう係止可能な把持部と、瓶針ハブを支
    持し得る台座部と、該台座部を前記把持部に対し一体に
    連結する連結部とにより構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の輸液セット。
  3. 【請求項3】 台座部がチューブを挿通せしめる貫通孔
    を開口した棚状に形成され且つ該貫通孔が把持部の装着
    方向に長く形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の輸液セット。
  4. 【請求項4】 台座部の外縁から貫通孔に連続する切欠
    部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の輸液セ
    ット。
  5. 【請求項5】 台座部がチューブを挿通せしめる貫通孔
    を有し且つ連結部が柔軟な帯状に形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の輸液セット。
  6. 【請求項6】 台座部が瓶針ハブの両端を支持し得るよ
    う略水平に張り出した一対の支持体により形成されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の輸液セット。
  7. 【請求項7】 台座部が瓶針ハブの両端を挾持し得るよ
    う側面形状をコの字型とした一対の挾持体により形成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の輸液セッ
    ト。
  8. 【請求項8】 固定板の外縁から固定孔に連続する切欠
    部を形成したことを特徴とする請求項1〜7の何れかに
    記載の輸液セット。
  9. 【請求項9】 固定板の適宜位置に紐等を通し得るよう
    取付孔を開口したことを特徴とする請求項1〜8の何れ
    かに記載の輸液セット。
JP04892296A 1996-03-06 1996-03-06 輸液セット Expired - Fee Related JP3193289B2 (ja)

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