JP3191313U - 器具の化粧カバー取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁埋め込み型器具の正面を化粧する化粧カバーを器具本体に取り付けられた取付け枠の弾性保持片に弾性的に係合して取り付けるが、化粧カバーが弾性保持片の弾性によって取付け枠上を変位してがたつくのを防止すること。【解決手段】コードが接続された器具本体に取り付けられた取付け枠34の弾性保持片に化粧カバー40の周壁40Pを弾性的に撓ませながら周壁40Pの係入長溝に係入して化粧カバー40を取付け枠34に取付け、且つ化粧カバー40の背面の凸部を取付け枠34の凹部に噛み合わせることによって弾性保持片の弾性変位を抑制し、それによって化粧カバー40を取付け枠34上に堅固に取り付ける。【選択図】図1F

Description

本考案は、壁埋め込み型の種々の器具、例えば、壁埋め込みスイッチ、電源コンセント、壁埋め込みUSB端子、アンテナ端子の如きコードの端末が接続された種々のコード付き端末器具に用いられる化粧カバー取付け装置に関し、更に詳細に述べると、壁板の如き所定の取付け体に取り付けられるコード付き端末器具の器具本体に化粧カバーを着脱自在に取り付ける器具の化粧カバー取付け装置に関するものである。
壁埋め込み型コード端末器具としての電源コンセントを例に述べると、コードの端末に接続され壁板に取り付けられたコンセント本体の如き器具本体は、器具本体が隠蔽されるように器具本体の取付け枠に着脱自在に固定される化粧カバーを有しており、その一例が特許文献1(特許第4151049号公報)に記載されている。
特許文献1に示すように、この化粧カバー(特許文献1では「化粧プレート5」と称されている)は、正面板とこの正面板に一体に形成された周壁とを有し、器具本体(特許文献1では「配線器具33」と称されている)にねじ止めして取り付けられた取付け枠(特許文献1では「取付補助枠2」と称されている)に嵌め合わせて着脱自在に取り付けられている。取付け枠は、その上下の端部に横長の変形孔によって弾力性を付与した弾性保持片(特許文献1では「変形縁27」と称されている)を含み、化粧カバーは、この弾性保持片を変形させながら弾性的に嵌め合わせて取付け枠に取り付けられている。
同様の技術は、非特許文献1(ウエブサイト「樹の森オンラインショップ」に添付の「プチ木楽の取り付け方法」)にも記載されている。この非特許文献1の場合には、取付け枠の弾性保持片が外側に弓形に延びる弧状の形態を有し、正面円形の化粧カバーは、その内面に設けられた周壁を弧状の弾性保持片を弾性的に変形させて取付け枠に取り付けられている。
しかし、これらの従来技術では、化粧カバーは、可撓性を有する弾性保持片に嵌め合わせているだけであるので、取付け枠上で化粧カバーが弾性保持片の弾性変位によって弾性保持片とともに動くことができるため、がたつきやすく、化粧カバーを堅固に取り付けることができない欠点があった。
特許第4151049号公報 ウエブサイト「樹の森オンラインショップ」に添付の「プチ木楽の取り付け方法」
本考案が解決しようとする課題は、化粧カバーが取付け枠に着脱自在に取り付けられるが、取付け後化粧カバーが取付け枠上でがたつくことがないようにした壁埋め込み器具の化粧カバー取付け装置を提供することにある。
本考案の課題解決手段は、コードが接続された器具本体に取り付けられた取付け枠と前記取付け枠に着脱自在に取り付けられる化粧カバーとから成り、前記取付け枠は、少なくとも相対する1対の弾性保持片を有し、前記化粧カバーは、前記取付け枠の前記弾性保持片の撓みによって前記取付け枠に取り付けられる周壁を有する壁埋め込み器具の化粧バー取り付け装置において、前記化粧カバーの背面と前記取付け枠の前面とに相対して設けられ相互に凹凸係合する噛合せ部を有することを特徴とする壁埋め込み器具の化粧カバー取付け装置を提供することにある。
本考案の課題解決手段において、前記噛合せ部は、前記化粧カバーの背面に設けられた凸部と前記取付け枠の前面に設けられた凹部から成っているか、前記化粧カバーの背面に設けられた凹部と前記取付け枠の前面に設けられた凸部から成っている形態とすることができる。
本考案によれば、壁埋め込み器具の化粧カバーは、取付け枠の弾性保持片の撓みによる弾性的嵌合のほかに、化粧カバーと取付け枠とに相対して設けられて相互に凹凸係合する噛合せ部を有するので、取付け枠の弾性保持片の弾性変位がこの噛合せ部で抑制されて化粧カバーが取付け枠上で弾性保持片とともに動くことができないため、化粧カバーががたつくことがなく、化粧カバーを取付け枠に堅固に取り付けることができる。
本考案の化粧カバー取付け装置によって化粧カバーが取り付けられた壁埋め込み器具である電源コンセントの正面図である。 図1Aの電源コンセントの斜視図である。 図1AのC−C線断面図である。 図1AのD−D線断面図である。 図1AのE−E線断面図である。 図1AのF−F線断面図である。 図1DのG部分の拡大断面図である。 図1FのH部分の拡大断面図である。 図1CのI部分の拡大断面図である。 図1EのJ部分の拡大断面図である。 図1の電源コンセントの分解斜視図である。 図1の電源コンセントに用いられる取付け枠の正面図である。 図3Aの取付け枠の背面図である。 図3Aの取付け枠の左側面図である。 図3Aの取付け枠の右側面図である。 図3Aの取付け枠の上面図である。 図3Aの取付け枠の下面図である。 図3AのG―G線断面図である。 図3AのH−H線断面図である。 図3GのI部分の拡大断面図である。 図3HのJ部分の拡大断面図である。 図1の電源コンセントに用いられる化粧カバーの正面図である。 図4Aの化粧カバーの背面図である。 図4Aの化粧カバーの右側面図である。 図4AのD−D線断面図である。 図4AのE−E線断面図である。 図4AのF−F線断面図である。 図4AのG―G線断面図である。 図4DのH部分の拡大断面図である。 図4EのI部分の拡大断面図である。 図4FのJ部分の拡大断面図である。 図4GのK部分の拡大断面図である。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図1は、本考案に係る器具の化粧カバー取付け装置を用いた壁埋め込み式四口型電源コンセント(壁埋め込み器具)10を示し、この電源コンセント10は、コード20(図1(C)参照)が接続されたコンセント本体の如きコード付き器具本体30と、この器具本体30の器具露呈部(図示の電源コンセントの例ではコンセントの差込み口)32Sを除く部分とこの部分が貫通する壁板70(図2参照)の開口70Hとを隠蔽して化粧する化粧カバー40とから成っている。
器具本体30は、図2に示すように、主枠32Fを含むコンセント主部品(器具主部品)32から成り、コード20は、このコンセント主部品32の背面でコンセント主部品32の導電端子(図示せず)に適宜の手段で接続されている。このコンセント主部品32は、後に述べるように、その主枠32Fに取り付けられた化粧カバー取付け用の樹脂製の取付け枠34を備えている。器具露呈部(コンセント差し込み口)32Sは、コンセント主部品32のうち壁板70から露呈して壁埋め込み器具10を外部からアクセスすることができる部分である。
器具本体30の主枠32Fは、図2に示すように、上下のねじ36が貫通する上下の長孔32FLHを有し、器具本体30は、主枠32Fが壁板70の正面に係合するようにしてコンセント部品32を壁板70の開口70Hを貫通して壁板70内に配置され、上下のねじ36を長孔32FLHに貫通して壁板70に固定される。
取付け枠34は、図2及び図3に示すように、外周縁を除いて中央が開いたほぼ矩形に近い形態に形成されており、この取付け枠34は、その上下の枠板34Fに設けられたねじ貫通孔34Hをそれぞれ貫通する上下のねじ38を器具本体30の主枠32Fの上下のねじ孔32THにねじ込んで(図1C参照)器具本体30の主枠32Fの前面に取り付けられている。器具本体30のコンセント主部品32は、この矩形状の取付け枠34の中央の開いた部分を貫通して露呈している。
化粧カバー40は、図示の形態では、略矩形で額縁の形態を有し、器具本体30の器具露呈部32Sが入り込んでこの器具露呈部32Sを露呈する窓孔40Wを有する正面板40Sとこの正面板40Sの周縁から後方に一体に延びる周壁40Pとから成っている。この化粧カバー40は、後に述べる本考案の化粧カバー取付け装置によって取付け枠34に着脱自在に取り付けられる。
本考案の化粧カバー取付け装置は、取付け枠34の弾性保持片34Pの撓みによって化粧カバー40の周壁40P内に弾性保持片34Pを嵌合して化粧カバー40を取付け枠34に着脱自在に取り付けるが、その詳細を以下に述べる。
取付け枠34の弾性保持片34Pは、図2及び図3に示すように、上下の枠板34Fの両端間を縦方向に弓形に延びる1対の縦弾性保持片34PVと上下の枠板34Fの外側でこれらの枠板34Fの長手方向に弓形に延びる横弾性保持片34PLとから成っている。縦弾性保持片4PVは、上下の枠板34Fの間の空間34Sによって弾性が付与され、また横弾性保持片34PLは、これらの保持片34PLと枠板34Fとの間の空間34Cによって弾性が付与される。また、これらの弾性保持片34Pは、特に、図3(I)、(J)から解るように、その外周面が断面三角形状となっていて後に述べるように化粧カバー40の周壁40Pがこの三角形の周面のテーパ面に沿って円滑に着脱することができるようになっている。
化粧カバー40の周壁40Pは、図1及び図4に示すように、取付け枠34の縦弾性保持片34PVと横弾性保持片34PLとが弾性的に撓みながら係入する左右上下の係入長溝42V、42L(以下の説明では符号42で総称することがある)を有する。これらの係入長溝42は、図1(G)(I)(J)及び図4(H)(J)に示すように、弾性保持片34Pの断面に相応して略三角形状の横断面を有する。また、左右の係入長溝42Vの長さは、取付け枠34の対応する縦弾性保持片34PVの両端を除く部分が係入する程度に設定され、同様に、上下の係入長溝42Lの長さは、取付け枠42の対応する横弾性保持片34PLの両端を除く部分が係入する程度に設定されている。従って、化粧カバー40の周壁40Pが取付け枠34の弾性保持片34Pに嵌め込むと、係入長溝42V、42Lには、弾性保持片34PV、34PLの弓形の中央部分が入り込むことになる。なお、化粧カバー40は、その周壁40Pの下側部分に化粧カバー40を取り外すためにドライバ挿入用の取外し溝46を有する。
本考案の化粧カバー取付け装置は、化粧カバー40の係入長溝42に取付け枠34の弾性保持片34Pが係入するように、化粧カバー40を取付け枠34に嵌め込んで、化粧カバー40を取付け枠34に取り付けるが、その正しい取付け状態から弾性保持片34Pの撓み(弾性変位)によって弾性保持片34Pに保持されている化粧カバー40が変位する(がたつく)のを防止するために、化粧カバー40の背面と取付け枠34の枠板34Fの前面とに相対応して相互に凹凸係合して噛み合う噛合せ部50を備えている。
本考案の化粧カバー取付け装置においては、図1及び図2に示すように、壁板70にねじ36で固定された器具本体30の主枠32Fにねじ38で固定された取付け枠34に化粧カバー40を正面から嵌め込むことによって取付け枠34の弾性保持片34Pを撓ませて化粧カバー40を取付け枠34に取り付けることができる。この場合、取付け枠34の弾性保持片34Pは、略三角形状の横断面を有するので、弾性保持片34Pは、化粧カバー40の周壁40Pの内面によって略三角形状の横断面の前方のテーパ面が内側に押されて撓むため、化粧カバー40の周壁40Pの係入長溝42内に円滑に入り込んで化粧カバー40を保持することができ、このようにして、化粧カバー40を取付け枠34に簡便に取り付けることができる。この際、噛合せ部50である化粧カバー40の凸部44と取付け枠34の凹部34FRとが噛み合うので、弾性保持片34の撓み(弾性変位)が抑制され、化粧カバー40は、取付け枠34に正しい取付け状態で堅固に保持される。なお、化粧カバー40が取付け枠34に取り付けられると、その窓孔40Wを通して器具本体30の器具露呈部32Sが露呈する。窓孔40Wは、器具露呈部32Sを僅かの隙間を介して囲むように設定されているので、壁埋め込み器具10の外観を悪化することがない。
この化粧カバー40は、その周壁40Pの取り外し用溝46(図4(A)(B)(D)参照)にドライバ等を挿入することにより、化粧カバー40の周壁40Pと取付け枠34の弾性保持片34Pとの弾性係合に抗して化粧カバー40を取付け枠34から取り外すことができる。従って、適宜の模様等を有する種々の化粧カバー40を壁埋め込み器具10を化粧するためにとして利用することができる。
なお、上記実施の形態では、弾性保持片34Pは、左右上下に設けられているが、上下のみ又は左右のみであってもよい。また、図示の形態では、この噛み合い部50は、化粧カバー40の背面に設けられた凸部44と、取付け枠34の枠板34Fに設けられて凸部44が係入する凹部34FRとから成っているが、これらの凹凸は、逆であってもよい。更に、図示の形態では上下にそれぞれ左右に2つの凸部44と凹部34FRとを有するが、上下の中央にそれぞれ1個づつ設けられていてもよい。この場合、凹部34FRは、ねじ38の貫通部分を外れるように設けられる。
本考案によれば、上記のように、化粧カバー40は、取付け枠34の弾性保持片34Pに弾性的に係合して保持されることによって取付け枠に取り付けられるが、その際、化粧カバー40と取付け枠34の凹部44と凸部34FRとの噛み合いによって取付け枠34の弾性保持片34Pの撓みを抑制しているので、化粧カバー40は、取付け枠34上でがたつくことがなく、化粧カバーを適正な位置又は姿勢に維持することができる。
本考案によれば、化粧カバーの周壁を弾性的に保持する取付け枠の弾性保持片は、化粧カバーと取付け枠との間の凹凸の噛み合いによって弾性変位することがなく、化粧カバーを取付け枠に堅固に取り付けることができ、高い産業上の利用可能性を有する。
10 壁埋め込み式四口型電源コンセント
20 コード
30 コード付き器具本体
32 コンセント主部品
32S 器具露呈部(コンセントの差込み口)
32F 主枠
32FLH 長孔
32FTH ねじ孔
34 取付け枠
34P、34PV、34PL 弾性保持片
34F 枠板
36 ねじ
38 ねじ
40 化粧カバー
40S 正面板
40P 周壁
40W 窓孔
42、42V、42L 係入長溝
44 凸部
46 ドライバ挿入用取り外し溝
50 噛み合い部

Claims (2)

  1. コードが接続されて壁に埋め込まれる器具本体に取り付けられた取付け枠と前記取付け枠に取り付けられる化粧カバーとから成り、前記取付け枠は、少なくとも一対の弾性保持片を有し、前記化粧カバーは、前記取付け枠の前記弾性保持片が撓んで前記取付け枠に取り付けられる周壁を有する器具の化粧カバー取り付け装置において、前記取付け枠の前面と前記化粧カバーの背面とに相対して設けられ相互に凹凸係合する噛合せ部を有することを特徴とする器具の化粧カバー取付け装置。
  2. 請求項1に記載の器具の化粧カバー取付け装置であって、前記噛合せ部は、前記化粧カバーの背面に設けられた凸部と前記取付け枠の前面に設けられた凹部、又は前記化粧カバーの背面に設けられた凹部と前記取付け枠の前面に設けられた凸部から成っていることを特徴とする器具の化粧カバー取付け装置。
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