JP3190977U - 高齢者介護サポート管理システム - Google Patents

Abstract

【課題】高齢者の保護者・介護者がサポートすべき高齢者の身体状況の把握を、容易に行い速やかにサポート措置をとる高齢者介護サポート管理システムを提供する。【解決手段】高齢者介護サポート管理システムは、家屋２内の高齢者Ｍの動きを検知する動態検知センサー４と、就寝箇所に配置され生体信号を検知する非接触型バイタルセンサー６と、高齢者Ｍの個人識別情報を予め保持し、動態信号、生体信号を収集して当該高齢者Ｍの個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力するコンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１と、サポート情報に基づき高齢者状況情報を作成し、高齢者Ｍの保護者等のコンピュータ４１、携帯電話５１に送信するする管理サーバ３１と、情報交信を行う無線データ回線２１と、管理サーバ３１とコンピュータ４１及び携帯電話５１との間の情報交信を行うインターネット回線網２２と、を含む。【選択図】図１

Description

本考案は、高齢者介護サポート管理システムに関し、詳しくは、高齢者のプライバシー保護を図りつつ緊急時における所要のサポート措置を速やかに取り得る高齢者介護サポート管理システムに関するものである。

昨今の我国における高齢化社会の進行に伴い、独り住まいの高齢者が増加し、このため独り住まいの高齢者の日常生活の把握、異常事態の発見等のための省力化された自動管理システムの必要性が増大している。また、高齢者専用介護施設・老人ホーム・サービス高齢者住宅等、病院・施設において、看護士・介助し等の介護の負担が増し、特に夜間における、介護者の人数削減による一人当たりの負荷が増す一方である。

このような分野における従来の管理システムとして、特許文献１には、高齢者・障害者等の居住域に設置されて、少なくとも高齢者・障害者等の生活動作を動体データとして検知する動体データ検知手段と、該動体データ検知手段からのデータ信号を処理する信号処理手段と、該信号処理手段で処理されたデータを地域データセンター等に送信するデータ送信手段と、地域データセンター等に設置され、データ送信手段により送信されてきたデータを解析するデータ解析手段と、を有する高齢者生活管理支援システムが提案されている。

この特許文献１の場合、動体データ検知手段として、高齢者の姿を撮影する動体カメラと、高齢者の周囲の温度や炎等の状況を検知するセンサーとを採用するものであるために、高齢者のプライバシーの点についての問題を包含し、また、前記高齢者とは別の住居に居住する前記高齢者の親族等のような保護者の重大な関心事である高齢者自身の心拍等の身体状況の把握は困難であるという問題を包含している。

特開２００１−１９５６７８号公報

本考案が解決しようとする問題点は、独り住まいの高齢者・高齢者用施設入居者等についてそのプライバシーの保護を十分に図りつつ、高齢者等の保護者がサポートすべき当該高齢者等の身体状況の把握を容易に行いサポート措置をとることができるような高齢者介護サポート管理システムが存在しない点である。

本考案に係る高齢者介護サポート管理システムは、家屋・施設内等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを検知する動態検知センサーと、前記高齢者の就寝箇所に配置され当該高齢者の就寝、起居に伴う生体信号を検知する非接触型マイクロ波バイタルセンサー等からなる動態検知センサーと、前記高齢者の個人識別情報を予め保持し、前記生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力する読取処理手段と、前記高齢者に関する情報管理を行い、前記サポート情報に含まれる生体信号に基づき高齢者状況情報を作成する管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等と、前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等に登録した携帯電話と、前記読取処理手段と前記管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等との間の情報交信を行う無線データ回線と、前記管理サーバと管理コンピュータ・管理モバイル等間、及び、携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、を含んで構成し、前記管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等により、前記無線データ回線を通じて前記読取処理手段からのサポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて前記保護者の管理コンピュータ・管理モバイル等若しくは携帯電話、又はこれら双方に作成した前記高齢者状況情報を送信する構成としたことを最も主要な特徴とする。

請求項１記載の考案によれば、サポート対象者である高齢者の保護者・介護者が、管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等、又は携帯電話にて当該高齢者の動態の正常、異常や身体の状況を容易に把握することができ、万一当該高齢者に異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置を講じることが可能であり、当該高齢者Ｍのプライバシー保護も実現でき、更に、安価な通信使用料金にてサポート体制を享受することが可能な高齢者介護サポート管理システムを実現し提供することができる。

請求項２記載の考案によれば、サポート対象者である高齢者の保護者又は介護者が、管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等により受信する電子メール、又は携帯電話により受信する携帯メールにて当該高齢者の動態の正常、異常や身体の脈拍、呼吸数の状況を容易に把握することができ、万一当該高齢者に異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置を講じることが可能であり、当該高齢者Ｍのプライバシー保護も実現でき、更に、安価な通信使用料金にてサポート体制を享受することが可能な高齢者介護サポート管理システムを実現し提供することができる。

請求項３記載の考案によれば、請求項２記載の考案と同様、サポート対象者である高齢者の保護者又は介護者が、コンピュータにより受信する電子メール、又は携帯電話により受信する携帯メールにて当該高齢者の動態の正常、異常や身体の脈拍、呼吸数の状況を容易に把握することができ、万一当該高齢者に異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置を講じることが可能であり、当該高齢者Ｍのプライバシー保護も実現でき、更に安価な通信使用料金にてサポート体制を享受することが可能な高齢者介護サポート管理システムを実現し提供することができる。

請求項４記載の考案によれば、複数のサポート対象者である各高齢者に対応する各保護者・介護者が、それぞれ管理サーバ・管理コンピュータ・管理モバイル等により受信する電子メール、又は携帯電話により受信する携帯メールにて自己がサポートすべき高齢者の動態の正常、異常や身体の脈拍、呼吸数の状況を容易に把握することができ、万一当該高齢者に異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置を講じることが可能であり、当該高齢者Ｍのプライバシー保護も実現でき、更に安価な通信使用料金にて各保護者がサポート体制を享受することが可能な高齢者介護サポート管理システムを実現し提供することができる。

図１は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの全体を示す概略構成図である。 図２は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの読取処理手段の構成要素を示す概略図である。 図３は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの管理サーバの構成を示す概略ブロック図である。 図４は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの処理の流れを示すフローチャートである。 図５は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムにおける正常時高齢者状況情報の一例を示す説明図である。 図６は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの異常時高齢者状況情報の一例を示す説明図である。 図７は本考案の実施例２に係る高齢者介護サポート管理システムの全体を示す概略構成図である。 図８は本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムの処理の流れを示すフローチャートである。

本考案は、独り住まいの高齢者・高齢者用施設入居者についてそのプライバシーの保護を十分に図りつつ、高齢者の保護者・介護者がサポートすべき当該高齢者の身体状況の把握を容易に行い速やかに、サポート措置をとることができる高齢者介護サポート管理システムを提供するという目的を、家屋内の天井等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを表す動態信号を検知するバイタル検知センサーと、前記高齢者の就寝箇所であるベッド上に配置され当該高齢者の就寝、起居に伴う脈拍・呼吸数・体動・離床・着床等に関する生体信号を検知する非接触型バイタルセンサーと、前記高齢者の個人識別情報を予め保持し、前生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力するコンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段と、前記高齢者に関する情報管理を行い、前記生体信号に基づき当該高齢者の動き情報、脈拍数情報、呼吸数情報を含む高齢者状況情報を作成する管理サーバ（又は管理コンピュータ・管理モバイル等）と、前記高齢者の保護者・介護者が所持し、前記管理サーバ等に登録したコンピュータと、前記・管理サーバ等に登録した前記高齢者の保護者・介護者が所持し、前記管理サーバ等に登録した携帯電話と、前記読取処理手段と前記管理サーバ等との間の情報交信を行う無線データ回線と、前記管理サーバ等と、コンピュータ等間、及び、前記管理サーバ等と、携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、を含んで構成し、前記管理サーバ等、前記無線データ回線を通じて前記読取処理手段からのサポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて前記保護者・介護者のコンピュータ等若しくは携帯電話、又はこれら双方に作成した前記高齢者状況情報を送信する構成により実現した。

（実施例１）
以下、本考案の実施例１に係る高齢者介護サポート管理システムについて図面を参照して詳細に説明する。

本実施例１の高齢者介護サポート管理システム１は、図１に示すように、例えば、家屋２又は介護施設内の天井３等に配置され、その家屋２又は介護施設内に居住する例えば一人暮らしの高齢者Ｍ又は被介護者である高齢者Ｍの日常における動態（動き）を表す動態信号を検知する非接触型バイタルセンサー等のような動態検知センサー４と、前記家屋２内の例えばベッド５上に設置され、このベッド５上に横たわり、又は就寝する前記高齢者Ｍの脈拍・呼吸・体動・離床・着床等の生体信号を検知する非接触型バイタルセンサー６と、前記動態検知センサー４、非接触型バイタルセンサー６と無線接続したコンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１と、を有している。

また、本実施例１の高齢者介護サポート管理システム１は、図１に示すように、更に前記高齢者Ｍに関する情報管理を行う管理サーバ３１（又は管理コンピュータ・管理モバイル等）と、前記高齢者Ｍの保護者・介護者が所持し、前記管理サーバ３１に登録したコンピュータ（又はモバイル機器等）４１と、前記高齢者Ｍの保護者・介護者が所持し、前記管理サーバ３１に登録した携帯電話５１と、前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１と前記管理サーバ３１との間の情報交信を行う無線データ回線２１と、前記管理サーバ３１、コンピュータ４１間、及び前記管理サーバ３１、携帯電話５１間の情報交信を行うインターネット回線網２２と、を含む構成としている。またコンピュータ及びモバイル機器等読取処理手段１１も直接インターネット回線に接続でき、インターネット回線網２２と携帯電話５１間のメール等情報交信を行う。

前記非接触型バイタルセンサー６は、非接触・非拘束タイプのマイクロ波を利用したセンサーで、センサー本体に、マイクロ波の送受信システムを内蔵し、反射波を差分して、内蔵されたＤＳＰ（Digital Signal Processor）の解析で、生体信号に基づき当該高齢者の動き情報、脈拍数情報、呼吸数情報を含む高齢者状況情報を構成する。

この非接触型バイタルセンサー６は、ベッドマットレスの下に設置し、その上に高齢者Ｍが寝るだけで、当該高齢者Ｍの脈拍・呼吸・体動・離床・着床等の生体信号をリアルタイムに検知するようになっている。同様に専用取り付機材を用いてベットサイド、頭部側ヘッドボード、足側フットボードにも、取付け及び組込み可能となっている。また、前記非接触型バイタルセンサー６は、二つの非接触型バイタルセンサーの構成で、様々な体型・姿勢・寝ている位置に対応して生体信号をリアルタイムに検知するようになっている。

そして、前記非接触型バイタルセンサー６は、多種の無線設備を備えており、電源コードのみで、コンピュータ及びモバイル機器に接続ができ、配線工事等の設備工事の必要がない。介護施設や病院の病室等で使用されている場合も医療器材に影響を及ぼさない無線装置を選択できる仕様としている。

前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１は、図示しないがＡＣ１００Ｖ電源（なお、太陽電池を電力供給源として採用することも可能である）から電力供給を受けるとともに、図２に示すように、前記動態検知センサー４からの動態信号及びベッド用の非接触型バイタルセンサー６からの生体信号を受信し、通信モジュール１５に予め割り付けている個人識別情報をこの通信モジュール１５から読み出し、前記動態信号及び生体信号を個人識別情報に関連付けてこれらをサポート情報として生成するＣＰＵ（Central Processing Unit）１３と、前記サポート情報を記憶するＨＤ・ＳＳＤ・フラッシュメモリー等からなる記憶部１４と、高齢者別の個人識別情報が予め割り付けられ記憶保持するとともに、CPU１３により生成した、又は記憶部１４に一旦記憶したサポート情報を無線データ回線２１に出力する通信モジュール１５と、停電補償用の例えばリチウムイオン電池等を用いたバッテリー１２と、を有している。

前記通信モジュール１５は、前記無線データ回線２１に対応する通信プロトコルを採用した仕様としている。
前記無線データ回線２１は、詳細は図示しないが通信事業者が提供する公知のネットワークのホストとユーザとを結ぶ中継装置を含む公衆無線ＬＡＮ等により構成している。

前記管理サーバ３１は、図３に示すように、本実施例１の高齢者介護サポート管理システム１全体の制御を行う制御部３２と、前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１から無線データ回線２１を経て送信されてくるサポート情報を受信する受信部３３と、前記受信部３３にて受信したコンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１からのサポート情報を記憶する記憶手段３４と、保護者又は介護者のコンピュータ４１のアドレス（電子メールアドレス）を予め記憶したクライアントアドレス記憶部３５と、保護者又は介護者の携帯電話５１のアドレス（携帯メールアドレス）を予め記憶した携帯電話ユーザアドレス記憶部３６と、本実施例１に係る高齢者介護サポート管理システム１の動作プログラムと、前記サポート情報に含まれる動態信号、生体信号を基に当該高齢者の動きの正常、異常を表す動き情報、脈拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報を作成する高齢者状況情報作成プログラムと、コンピュータ４１のアドレスと前記高齢者状況情報とを基に前記コンピュータ４１向けの電子メールを作成し、また、携帯電話５１のアドレスと前記高齢者状況情報とを基に携帯電話５１向けの携帯メールを作成するためのメール作成プログラムと、作成した個別の電子メール及び携帯メールを前記インターネット回線網２２を通じて対応するアドレスに定時送信（例えば予め設定した１日４回：９時、１２時、１８時、２２時等）するための送信プログラムと、を格納したプログラムメモリ３７と、前記メール作成プログラムにより作成した電子メール及び携帯メールを一時的に記憶するメール情報記憶部３８と、前記送信プログラムに基づき、前記コンピュータ４１向けの電子メール、携帯電話５１向けの携帯メールを前記インターネット回線網２２に出力する送信部３９と、キーボード４０と、表示部３０とを有している。

次に、本実施例１に係る高齢者介護サポート管理システム１の動作について、図４、図５及び図６をも参照して説明する。

本実施例１の高齢者介護サポート管理システム１において、図４に示すように、前記高齢者Ｍが居住する家屋２内の天井３に配置された動態検知センサー４は、高齢者Ｍの日常の動態（動き）を表す動態信号を検知し、前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１に出力する。

また、前記ベッド５上に設置された非接触型バイタルセンサー６は、このベッド５上に起居し、又は就寝する前記高齢者Ｍの心拍・呼吸・体動・離床・着床等の生体信号を検知し、前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１に出力する。

前記コンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１のＣＰＵ（Central Processing Unit）１３は、前記動態検知センサー４からの動態信号及び非接触型バイタルセンサー６からの生体信号を受信し、前記通信モジュール１５に予め割り付けている個人識別情報を読み出し、前記動態信号及び生体信号を個人識別情報に関連付けてこれらをサポート情報として生成する。

生成した前記サポート情報は、前記ＨＤ・ＳＳＤ・フラッシュメモリー等の記憶部１４に記憶されるとともに、通信モジュール１５により無線データ回線２１に出力する。

前記管理サーバ３１においては、前記受信部３３が、動作プログラムに基づきコンピュータ及びモバイル機器等の読取処理手段１１から無線データ回線２１を通じて送信されてくる前記サポート情報を受信し、記憶手段３４に記憶する。

更に、前記管理サーバ３１においては、高齢者状況情報作成プログラムにより前記サポート情報に含まれる動態信号、生体信号を基に当該高齢者Ｍの動きの正常、異常を表す動き情報、脈拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報を作成する。

図５に正常時の高齢者状況情報の作成例を示し、また、図６に異常時の高齢者状況情報の作成例を示す。

なお、当該高齢者Ｍの動きの正常、異常の判定は、高齢者状況情報作成プログラムによって例えば前記動態信号が例えば、しきい値を設定しその範囲内の場合は正常と、範囲を超えた場合には異常と判定するものである。

また、生体信号については、脈拍情報が例えば６５（回／分）、呼吸数情報が例えば２０（回／分）のような場合には正常と、脈拍情報が例えば２０（回／分）、呼吸数情報が例えば１０（回／分）のような場合には異常と、判定する例等を挙げることができる。

次に、前記管理サーバ３１においては、メール作成プログラムによりコンピュータ（又はモバイル機器等）４１のアドレスと前記高齢者状況情報とを基にコンピュータ（又はモバイル機器等）４１向けの電子メール情報を作成し、また、携帯電話５１のアドレスと前記高齢者状況情報とを基に携帯電話５１向けの携帯メール情報を作成する。

これらの電子メール情報、携帯メール情報は、メール情報記憶部３８に一時的に記憶されていく。

次に、前記管理サーバ３１は、送信プログラムにより、作成した電子メール情報、携帯メール情報、又はメール情報記憶部３８に一時的に記憶した電子メール情報、携帯メール情報を、前記インターネット回線網２２を通じてコンピュータ（又はモバイル機器等）４１、携帯電話５１に各々送信（例えば予め設定した１日４回：９時、１２時、１８時、２０時等）する。

これにより、前記高齢者Ｍさんの保護者のコンピュータ（又はモバイル機器等）４１には、当該高齢者Ｍの動きの正常又は異常を表す動き情報、脈拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報が電子メールにて送信され、また、前記高齢者Ｍの保護者の携帯電話５１には、当該高齢者Ｍの動きの正常又は異常を表す動き情報、脈拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報が携帯メールにて送信される。

本実施例１に係る高齢者介護サポート管理システム１によれば、コンピュータ（又はモバイル機器等）４１の画面又は携帯電話５１の画面を視認した保護者は、当該高齢者Ｍの動態の正常、異常や身体の脈拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を容易に把握することができ、万一当該高齢者Ｍに異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置（当該高齢者Ｍの居住家屋に駆けつける、関係機関に救急車支援を要請する等）を講じることが可能となる。

また、本実施例１に係る高齢者介護サポート管理システム１によれば、高齢者Ｍの動態を動態検知センサー４により検知し、また、高齢者Ｍの生体信号を前記非接触型バイタルセンサー６により検知する構成を採用することから、高齢者Ｍ自身の姿を撮影する必要はなく、これにより、当該高齢者Ｍのプライバシー保護をも考慮したサポート管理システム１を実現することができる。

更に、本実施例１によれば、前記無線データ回線２１、インターネット回線網２２を利用するものであることから、安価な通信使用料金にて上述したサポート体制を享受することが可能な高齢者Ｍのサポート介護管理システム１を実現することができる。

なお、前記管理サーバ３１によるメール送信の回数は、上述した例に限定されるものではなく各々任意回数とすることが可能である。

（実施例２）
次に、本考案の実施例２に係る高齢者介護サポート管理システム１Ａについて図７、図８を参照して詳細に説明する。

本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａは、既述した実施例１の高齢者介護サポート管理システム１と略同様な構成であるため、同一の要素には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。

本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａは、実施例１の高齢者介護サポート管理システム１を、複数（多数）の高齢者Ｍ及び各高齢者Ｍに対応する個別の保護者に対応するシステム構成に拡張したことが特徴である。

本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａについて、例えば、３人の高齢者Ｍ及びこれら３人の高齢者Ｍを個別にサポートする各高齢者Ｍ別の３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃに対応するシステム構成とした場合を例にとり、図７を参照して説明する。

本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａは、実施例１の場合と同様、地理的に異なる位置に存在する３軒の各家屋２内の天井３等に動態検知センサー４を各々配置して、また、前記各家屋２内の例えばベッド５上に各々非接触型バイタルセンサー６を設置し、更に、各家屋２内に各々前記動態検知センサー４、非接触型バイタルセンサー６とケーブル接続した読取処理手段１１を配置している。

また、本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａは、図７に示すように、前記３人の高齢者Ｍに関する情報管理を行う実施例１の場合と同様の構成の管理サーバ３１と、前記３人の高齢者Ｍの各保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが所持し、前記管理サーバ３１に登録した各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１と、高齢者Ｍの各保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが所持し、前記管理サーバ３１に登録した各携帯電話５１と、前記各読取処理手段１１と前記管理サーバ３１との間の情報交信を行う無線データ回線２１と、前記管理サーバ３１、各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１間、及び前記管理サーバ３１、各携帯電話５１間の情報交信を行うインターネット回線網２２と、を含む構成としている。

次に、本実施例２に係る高齢者介護サポート管理システム１Ａの動作について、図８をも参照して説明する。

本実施例２の高齢者介護サポート管理システム１Ａにおいて、各高齢者Ｍが居住する３軒の家屋２内の天井３に配置された各動態検知センサー４は、各高齢者Ｍの日常の動態（動き）を表す動態信号を各々検知し、対応する読取処理手段１１に出力する。

また、前記各ベッド５上に設置された各非接触型バイタルセンサー６は、このベッド５上に起居し又は就寝する前記各高齢者Ｍの心拍・呼吸・体動・離床・着床等の各生体信号を検知し、前記各読取処理手段１１に出力する。

前記各読取処理手段１１においては、各ＣＰＵ１３が、前記動態検知センサー４からの動態信号及び非接触型バイタルセンサー６からの生体信号を受信し、前記通信モジュール１５に予め割り付けている個人識別情報を読み出し、前記動態信号及び生体信号を個人識別情報に関連付けてこれらをサポート情報として各々生成する。

生成した前記各サポート情報は、前記各メモリー１４に記憶されるとともに、各通信モジュール１５により無線データ回線２１に出力する。

前記管理サーバ３１においては、前記受信部３３が、動作プログラムに基づき各読取処理手段１１から無線データ回線２１を通じて送信されてくる前記各サポート情報を受信し、記憶手段３４に記憶する。

更に、前記管理サーバ３１においては、高齢者状況情報作成プログラムにより前記各サポート情報に含まれる動態信号、生体信号を基に当該高齢者Ｍの動きの正常、異常を表す動き情報、心拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報を各高齢者Ｍ別に作成する。

この場合の正常時の高齢者状況情報、異常時の高齢者状況情報は、既述した図５、図６に示す場合と同様である。

次に、前記管理サーバ３１においては、メール作成プログラムにより３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃの各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１のアドレスと対応する各高齢者状況情報とを基に各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１向けの電子メール情報を作成し、また、３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃの各携帯電話５１のアドレスと対応する高齢者状況情報とを基に各携帯電話５１向けの携帯メール情報を作成する。

これらの各電子メール情報、各携帯メール情報は、メール情報記憶部３８に一時的に記憶されていく。

次に、前記管理サーバ３１は、送信プログラムにより、作成した個別の電子メール情報、携帯メール情報又はメール情報記憶部３８に一時的に記憶した個別の電子メール情報、携帯メール情報を、前記インターネット回線網２２を通じて３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃの各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１、携帯電話５１に各々送信（例えば予め設定した１日４回：９時、１２時、１８時、２０時等）する。

これにより、前記３人の高齢者Ｍに対応する３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃの各コンピュータ（又はモバイル機器等）４１には、各々自己がサポートすべき高齢者Ｍの動きの正常、異常を表す動き情報、心拍情報（パルス／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報が電子メールにて送信され、また、前記３人の高齢者Ｍに対応する３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃの各携帯電話５１には、各々自己がサポートすべき高齢者Ｍの動きの正常、異常を表す動き情報、心拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を含む高齢者状況情報が電子メールにて送信される。

本実施例２に係る高齢者介護サポート管理システム１Ａによれば、例えば３人の保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが各々自己のコンピュータ（又はモバイル機器等）４１の画面又は携帯電話５１の画面を視認することで、自己がサポートすべき高齢者Ｍの動態の正常、異常や身体の心拍情報（回／分）、呼吸数情報（回／分）を容易に把握することができ、万一自己がサポートすべき高齢者Ｍに異常事態が生じている場合には速やかにサポート措置（当該高齢者Ｍの居住家屋に駆けつける、関係機関に救急車支援を要請する等）を講じることが可能となる。

また、本実施例２に係る高齢者介護サポート管理システム１Ａによれば、実施例１の場合と同様、各高齢者Ｍの動態を動態検知センサー４により検知し、また、各高齢者Ｍの生体信号を非接触型バイタルセンサー６により検知する構成を採用することから、各高齢者Ｍ自身の姿を撮影する必要はなく、これにより、当該高齢者Ｍのプライバシー保護をも考慮したサポート管理システム１Ａを実現することができる。

更に、本実施例１Ａによれば、前記無線データ回線２１、インターネット回線網２２を利用するものであることから、各保護者Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃが安価な通信使用料金にて上述したサポート体制を享受することが可能な高齢者Ｍのサポート管理システム１を実現することができる。

なお、前記管理サーバ３１によるメール送信の回数は、上述した例に限定されるものではなく各々任意回数とすることが可能であることは実施例１の場合同様である。

本実施例２に係る高齢者サポート介護管理システム１Ａは、対象とすべき高齢者Ｍ及び各高齢者Ｍに対応する個別の保護者の数として、１０人、５０人、１００人、更にはもっと多数の人数に対応するシステム構成とすることももちろん可能であり、実施例２で述べた場合に限定されるものでないことはもちろんである。

上述した本考案の実施例１及び実施例１Ａにおいては、高齢者Ｍの高齢者状況情報を保護者のコンピュータ（又はモバイル機器等）、保護者の携帯電話に送信する構成としたが、高齢者Ｍの高齢者状況情報を例えばコールセンターのコンピュータに送信し、コールセンターを通じてサポート措置をとるようなシステム構成とすることも可能である。

また、本考案の実施例１、実施例１Ａにおいて、前記管理サーバ３１としては、例えば、個別に指定可能な大量のフォルダ領域を有するフォルダを内蔵したデータベースと、このデータベースの個別のフォルダ領域にアドレス及び高齢者状況情報を記憶する（書き込む）と同時に、対応するアドレスの各コンピュータ（又はモバイル機器等）又は携帯電話に対して電子メール、携帯メールにより瞬時に、かつ、個別に送信処理する瞬時記憶・送信プログラムを有する構成の瞬時転送型の管理サーバを採用する構成とすることも可能である。

本考案の高齢者介護サポート管理システムは、独り住まいの高齢者のサポート管理に適用する場合の他、例えば介護施設における要介護者、病院の病室における入院患者等のサポート管理に関しても広範に適用可能である。

１ 高齢者介護サポート管理システム
１Ａ 高齢者介護サポート管理システム
２ 家屋
３ 天井
４ 動態検知センサー
５ ベッド
６ 非接触型バイタルセンサー
１１ 読取処理手段
１２ バッテリー
１３ ＣＰＵ
１４ 記憶部
１５ 通信モジュール
２１ 無線データ回線
２２ インターネット回線網
３０ 表示部
３１ 管理サーバ（又は管理コンピュータ・管理モバイル等）
３２ 制御部
３３ 受信部
３４ 記憶手段
３５ クライアントアドレス記憶部
３６ 携帯電話ユーザアドレス記憶部
３７ プログラムメモリ
３８ メール情報記憶部
３９ 送信部
４０ キーボード
４１ コンピュータ（又はモバイル機器等）
５１ 携帯電話
Ｍ 高齢者
Ｐａ 保護者
Ｐｂ 保護者
Ｐｃ 保護者

Claims (4)

1. 家屋・施設内等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを表す動態信号を検知する動態検知センサーと、前記高齢者の就寝箇所に配置され当該高齢者の就寝、起居に伴う生体信号を検知する非接触型バイタルセンサーと、前記高齢者の個人識別情報を予め保持し、前記動態信号、生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力する読取処理手段と、前記高齢者に関する情報管理を行い、前記サポート情報に含まれる動態信号、生体信号に基づき高齢者状況情報を作成する管理サーバと、
   前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録したコンピュータと、
   前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録した携帯電話と、
   前記読取処理手段と前記管理サーバとの間の情報交信を行う無線データ回線と、
   前記管理サーバ、コンピュータ間、及び前記管理サーバ、携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、
   を含んで構成し、
   前記管理サーバにより、前記無線データ回線を通じて前記読取処理手段からのサポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて前記保護者のコンピュータ若しくは携帯電話、又はこれら双方に作成した前記高齢者状況情報を送信する構成としたことを特徴とする高齢者介護サポート管理システム。
2. 家屋・施設内等の天井等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを表す動態信号を検知する動態検知センサーと、
   前記高齢者の就寝箇所であるベッド上に配置されて当該高齢者の就寝、起居に伴う心拍・呼吸数・体動・離床・着床等に関する生体信号を検知する非接触型バイタルセンサーと、
   前記高齢者の個人識別情報を予め保持し、前記動態信号、生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力する読取処理手段と、前記高齢者に関する情報管理を行い、前記動態信号、生体信号に基づき当該高齢者の動き情報、心拍情報、呼吸数情報を含む高齢者状況情報を作成する管理サーバと、前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録したコンピュータと、
   前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録した携帯電話と、前記読取処理手段と前記管理サーバとの間の情報交信を行う無線データ回線と、前記管理サーバ、コンピュータ間、及び前記管理サーバ、携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、
   を含んで構成し、
   前記管理サーバにより、前記無線データ回線を通じて前記読取処理手段からのサポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて前記保護者のコンピュータ若しくは携帯電話、又はこれら双方に作成した前記高齢者状況情報を送信する構成としたことを特徴とする高齢者介護サポート管理システム。
3. 家屋・施設内等の天井等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを表す動態信号を検知する動態検知センサーと、
   前記高齢者の就寝箇所であるベッド上に配置されテ当該高齢者の就寝、起居に伴う心拍・呼吸数・体動・離床・着床等に関する生体信号を検知する非接触型バイタルセンサーと、
   前記高齢者の個人識別情報を予め保持し、前記動態信号、生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力する読取処理手段と、前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録したコンピュータと、
   前記高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録した携帯電話と、動作プログラムと、前記サポート情報に含まれる動態信号、生体信号を基に当該高齢者の動きの正常、異常を表す動き情報、心拍情報、呼吸数情報を含む高齢者状況情報を作成する高齢者状況情報作成プログラムと、コンピュータのアドレスと前記高齢者状況情報とを基にコンピュータ向けの電子メールを作成し、また、携帯電話のアドレスと前記高齢者状況情報とを基に携帯電話向けの携帯メールを作成するためのメール作成プログラムと、作成した個別の電子メール及び携帯メールを前記インターネット回線網を通じて対応するアドレスに送信するための送信プログラムと、を格納したプログラムメモリと、制御部と、記憶手段と、を有する管理サーバと、前記読取処理手段と前記管理サーバとの間の情報交信を行う無線データ回線と、前記管理サーバ、コンピュータ間、及び前記管理サーバ、携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、
   を含んで構成し、
   前記管理サーバにより、前記無線データ回線を通じて前記読取処理手段からのサポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて前記保護者のコンピュータ若しくは携帯電話、又はこれら双方に作成した前記高齢者状況情報を送信する構成としたことを特徴とする高齢者介護サポート管理システム。
4. 複数の高齢者が各々居住する家屋・施設内等の天井等に配置されその室内に存在する高齢者の動きを表す動態信号を検知する動態検知センサーと、
   前記各家屋内の前記各高齢者の就寝箇所であるベッド上に配置されて当該高齢者の就寝、起居に伴う心拍・呼吸数・体動・離床・着床等に関する生体信号を検知する非接触型バイタルセンサーと、
   前記各高齢者の個人識別情報を予め保持し、前記動態信号、生体信号を収集して当該高齢者の個人識別情報に関連付けてサポート情報として出力する各読取処理手段と、前記各高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録したコンピュータと、
   前記各高齢者の保護者が所持し、前記管理サーバに登録した携帯電話と、動作プログラムと、前記各サポート情報に含まれる動態信号、生体信号を基に当該高齢者の動きの正常、異常を表す動き情報、心拍情報、呼吸数情報を含む各高齢者別の高齢者状況情報を作成する高齢者状況情報作成プログラムと、各コンピュータのアドレスと前記各高齢者状況情報とを基に各コンピュータ向けの電子メールを作成し、また、各携帯電話のアドレスと前記各高齢者状況情報とを基に各携帯電話向けの携帯メールを作成するためのメール作成プログラムと、作成した個別の電子メール及び携帯メールを前記インターネット回線網を通じて対応する各アドレスに送信するための送信プログラムと、を格納したプログラムメモリと、制御部と、記憶手段と、を有する管理サーバと、前記各読取処理手段と前記管理サーバとの間の情報交信を行う無線データ回線と、前記管理サーバ、各コンピュータ間、及び前記管理サーバ、各携帯電話間の情報交信を行うインターネット回線網と、
   を含んで構成し、
   前記管理サーバにより、前記無線データ回線を通じて前記各読取処理手段からの各サポート情報を取得し、前記インターネット回線網を通じて対応する各保護者のコンピュータ若しくは各携帯電話、又はこれら双方に作成した対応する高齢者状況情報を各々送信する構成としたことを特徴とする高齢者介護サポート管理システム。

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