JP3189449U

JP3189449U - 風のエネルギーを水のエネルギーに替える装置

Info

Publication number: JP3189449U
Application number: JP2013007395U
Authority: JP
Inventors: 照親田浦
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2013-12-27
Filing date: 2013-12-27
Publication date: 2014-03-13
Anticipated expiration: 2023-12-27

Abstract

【課題】できる限り自然の力を利用し、既存の知識・技術を活用しながら、自然放置の状態で作動できるような「風のエネルギー」を「水のエネルギー」に替える技術を提供することにある。【解決手段】風車Ａ〜Ｊと水車ａ〜ｊは、連結装置Ａ’〜Ｊ’により、風車が回れば、水車が回る仕掛けになっている。また、貯水槽ａ’〜ｊ’は、段階状に配置され、その中に水車ａ〜ｊを直列に配置し水を満たす。最下部の貯水槽ａ’には常に水が流れ込む様にする。各風車Ａ〜Ｊが回れば、連結装置Ａ’〜Ｊ’によって各水車ａ〜ｊが回り、貯水槽ａ’の溜り水は順次各貯水槽ａ’→ｂ’→ｃ’・・・に満たされ最上部の貯水槽ｊ’を満たしてダムｋに流れ込む。【選択図】図１

Description

本願考案は、再生可能エネルギー（クリーンエネルギー）に関するものである。

再生可能エネルギー（クリーンエネルギー）の１つである「風のエネルギー」を「水のエネルギー」に替える技術として、特許文献１〜３に挙げられるようなものがある。

特許文献１には、風力でポンプを動かし、低位置の貯水槽（又は貯水池）から高位置の貯水槽（貯水池）へ、段階的に順次水を吸い上げて、常時、水の循環を図りながら行う水力発電法が開示されている。

特許文献２には、下部貯水池と上部貯水池との間に配置された管路、この管路内に配置され、上記下部貯水池内の水を上部貯水池に送るポンプ、このポンプを駆動する風車を備えた揚水装置が開示されている。

特許文献３には、一つの汲み上げ装置と該汲み上げ装置によりくみ上げられた水を保存するための一つの貯水装置とを具え、汲み上げ装置は複数の天然流体中に設置された吸水動力機と、各一つの吸水動力機に駆動されると共に水源と連通するポンプとを具え、一方、貯水装置はポンプと相互に連通する濾過槽と、ポンプと濾過槽の間に設置されて水の逆流を防止する逆止め弁と、濾過槽の水を収集する貯水槽とを具え、天然流体を吸水動力機に直接作用させて、吸水動力機に低水位の水を濾過槽に汲み上げさせ、それを浄化後に高い位置にある貯水槽に保存し、貯水槽の水を下に流して、外接の水力発電機に発電を行わせる天然流体動力利用の汲み上げ式発電用集水設備が開示されている。

特開昭５２−１５４９４０号公報実開昭６０−０２３２７１号公報特開平１１−０３７０３７号公報

上記した特許文献１〜３は、確かに再生可能エネルギー（クリーンエネルギー）の１つである「風のエネルギー」を利用して、これを「水のエネルギー」に替える技術であるが、水を汲み上げるためにいずれも「ポンプ」を使用している。

これに対して、本願考案者は、できる限り自然の力を利用し、既存の知識・技術を活用しながら、自然放置の状態で作動できるような「風のエネルギー」を「水のエネルギー」に替える技術の提供を目的として、鋭意研究・開発の末に本願考案の完成に至った。

本願考案の第１の考案は、水車に風車を組合せて連動させることによって風力で水車を逆回転させる水車を段階状に複数台備えて、下部の水をくみ上げて、上部に流して溜める操作を繰返し水を高い位置に貯水することを特徴とした風のエネルギーを水のエネルギーに替える装置である。
第２の考案は、各水車には、下部から汲み上げられた水を貯水しつつ上部に汲み上げるための貯水槽を備えるとともに、最下部の貯水槽には常に水が流れ込むことを特徴とした同風のエネルギーを水のエネルギーに替える装置である。

本願考案は、次の特徴を有する。
（１）既存の知識・技術を活用出来，理解し易い。
自然放置の状態で作動出来れば理想的である。
（２）放射能や引火爆発による障害がなく，安全である。
但し、風，雨，嵐，台風，地震，等の自然現象、及び材料の腐蝕，劣化等に対して充分注意工夫した設計施工が必要となる。
（３）水車と水槽の位置を、段々高く配置して行き、水を、上に、上に、とくみ上げ、流して溜め，最終的に位置のエネルギーの高い水を、貯水出来る方法であるから、飲料水，工業用水，農業用水の貯蔵のみでなく、海水其の他の液体にも応用出来る。一例として、海水を貯水すれば、加圧ポンプなしで塩分除去フィルターに導入濾過して飲料水を収得出来、又放流して天日製塩を行う事も出来る。
（４）水力発電も可能である。
上述の如くこの考案は、風と水と云う自然の力により、貯水と共にエネルギーの蓄積が出来る方法、装置である事を特徴とする。なお、水車の補助部材として風車の力で直接又は間接的に各種ポンプを動かす事もこの考案に含まれる。

第１図は風車と水車の組合わせを示した略図。第２図は水車の働きを示した略図。

図１及び図２により考案の実施形態を説明する。
風車ＡＢＣ・・・と水車ａｂｃ・・・は、連結装置Ａ’Ｂ’Ｃ’・・・により、風車が回れば、水車が回る仕掛けになっている。
また、貯水槽ａ’ｂ’ｃ’・・・は、段階状に配置され、その中に水車ａｂｃ・・・を直列に配置し水を満たす。
最下部の貯水槽ａ’には常に水が流れ込む様にする。

各風車ＡＢＣ・・・が回れば、連結装置Ａ’Ｂ’Ｃ’・・・によって各水車ａｂｃ・・・が回り、貯水槽ａ’の溜り水は順次各貯水槽ａ’→ｂ’→ｃ’・・・に満たされ最上部の貯水槽ｊ’を満たしてダムｋに流れ込む。

巾１ｍ直径３ｍ浸水部約１ｍの水車ａｂｃ・・・を１０基直列に設置して、各々１分間に１３０回転させた時、上部貯水の水頭は１０ｍ、流量は毎分９ｍ³ぐらいになり、１日の貯水量は１３０００ｍ³位になると推定する。

本願考案は、風のエネルギーを水のエネルギーに替える技術として、幅広く利用できるものである。

Ａ〜Ｊ風車
ａ〜ｊ水車
Ａ’〜Ｊ’ 連結装置
ａ’〜ｊ’ 貯水槽
ｋダム

Claims

水車に風車を組合せて連動させることによって風力で水車を逆回転させる水車を段階状に複数台備えて、下部の水をくみ上げて、上部に流して溜める操作を繰返し水を高い位置に貯水することを特徴とした風のエネルギーを水のエネルギーに替える装置。
各水車には、下部から汲み上げられた水を貯水しつつ上部に汲み上げるための貯水槽を備えるとともに、最下部の貯水槽には常に水が流れ込むことを特徴とした請求項１記載の風のエネルギーを水のエネルギーに替える装置。