本考案は、ゴボウ複方ミクロン精華液デバイスに関し、特に、収納ユニットを利用して、上記ゴボウ複方ミクロン精華液を手元に持ち歩いていつでも食べることができ、特に、低い剤量であるゴボウ複方精華液により、人体免疫反応が誘発されてヘリコバクター・ピロリを抑制でき、より良い保健効果が得れるものに関する。
ヘリコバクター・ピロリによって分泌された酵素が、胃粘膜に傷害を与えるため、胃潰瘍が誘発される。現行の胃潰瘍治療は、制酸剤を使用して、抗生物質に合わせて行うが、治療期間において、副作用を起こして不快的になり、一部の患者が、そのため、治療過程を中断するため、健康食品を補助として、胃潰瘍の治療が、スムーズになるように、患者の不快適期間を短縮させることが要請される。
健康食品には、ゴボウ(Arctium lappa, Linn)が、菊科草本植物であり、英語では、Great Burdockと言う別名が付けられ、高い栄養価値の保健食品である。その栄養成分が、非常に豊かで、イヌリン(Inulin)やポリフェノール(Polyphenols)、クロロゲン酸(Chlorogenic Acid)、蛋白質、炭水化物、ビタミン群、アミノ酸、鉱物質及び不飽和脂肪酸等が含まれ、その中、カロテンの含有量が、ニンジンの150倍にもなり、アミノ酸の含有量も高く、ゴボウが、高い栄養価値を有し、また、ゴボウに、肝臓保護や消炎、静菌、血圧低下及びコレステロール低減等の効果が得られるため、保健食物としては、長い歴史を持っている。
しかしながら、既存のゴボウは、上記の多い効果があるが、上記ゴボウを実際に食用する時、一般として、ゴボウを清浄や皮抜き及び炊く等の手順を解してから、食用でき、そのため、食用の過程が複雑になり、また、食用の時点が限られて、即時に食用することができない。そのため、一般の、従来のものは、実用的なものとは言えない。
本考案者は、上記欠点を解消するため、慎重に研究し、また、学理を活用して、有効に上記欠点を解消でき、設計が合理である本考案を提案する。
本考案の主な目的は、従来の上記問題を解消でき、収納ユニットを利用して、食用者が手元に持ち歩くことができるゴボウ複方ミクロン精華液を提供し、食用者が、即時に食用でき、低い剤量のゴボウ複方精華液で、有効に人体免疫反応を誘発させて、ヘリコバクター・ピロリを抑制し、より良い保健効果が実現される。
上記の目的を達成するため、本考案に係るヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウデバイスは、少なくとも収納領域を有する収納ユニットと、上記収納領域に設置され、ゴボウやコクサギ及びトウキ抽出物から選ばれたものであるゴボウ複方ミクロン精華液と、が含有される。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、収納領域を有する容器と、容器の一端に設けられ、上記収納領域に連通する開口部と、可動的に上記容器の一端に設置されて、上記開口部を閉鎖する閉鎖蓋とが、含有される。
本考案の実施例によれば、上記開口部は、外縁に、雄ねじが設けられ、上記閉鎖蓋の内縁に、雄ねじに対応する雌ねじが設けられる。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、各辺が、閉鎖状の袋体になり、上記収納領域が、上記袋体内に設けられ、上記ゴボウ複方ミクロン精華液が、上記袋体に閉鎖されて、上記袋体の一側縁に、引き裂き部が設けられる。
本考案の実施例によれば、上記袋体は、プラスチックやアルミ箔の材質からなる。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、食用可能の柔らかい膠嚢であり、上記収納領域が、柔らかい膠嚢内に設置されて、上記ゴボウ複方ミクロン精華液が、柔らかい膠嚢に閉鎖される。
本考案の実施例によれば、上記柔らかい膠嚢が、幾何形状である。
本考案の実施例によれば、上記ゴボウ複方ミクロン精華液の濃度は、2〜10%の間にある。
以下、図面を参照しながら、本考案の特徴や技術内容について、詳しく説明するが、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本考案は、それによって制限されることが無い。
本考案の第一実施例の外観概念図
本考案の第一実施例の分解概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験のヘリコバクター・ピロリ密度結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の糞便検査結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の炎症情形結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の異なるHP検査法の結果概念図
本考案のゴボウ複方ミクロン精華液組とプラシーボ組の13C-尿素呼気検査数値分布概念図
本考案の第二実施例の外観概念図
本考案の第二実施例の使用状態概念図
本考案の第三実施例の外観概念図
図1と図2は、本考案の第一実施例の外観概念図と本考案の第一実施例の分解概念図である。図のように、本考案は、ヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウデバイスであって、少なくとも、収納ユニット1とゴボウ複方ミクロン精華液2とから構成される。
上記の収納ユニット1は、収納領域111を有する容器11と、上記容器11の一端に設けられて、上記収納領域111に連通される開口部112と、可動的に上記容器11の一端に設けられ、上記開口部112を閉鎖する閉鎖蓋12と、が含有され、上記開口部112の外縁に、雄ねじ113が設けられ、上記閉鎖蓋12の内縁に、上記雄ねじ113に対応する雌ねじ121が設けられる。
上記ゴボウ複方ミクロン精華液2は、上記収納ユニット1の収納領域中111に設置され、ゴボウやコクサギ及びトウキ抽出物から選ばれたものである。以上のように、上記の構造により、新規のゴボウ複方ミクロン精華液デバイスが構成される。
本考案に係るゴボウ複方ミクロン精華液2を作製する時、ゴボウやコクサギ及びトウキ等の漢方薬を、ナノミセル(Nanomicell)の薬剤に作製されたゴボウ複方精華液になる。その後、上記ゴボウ複方ミクロン精華液2を、容器11の収納領域中111に設置し、閉鎖蓋12の内縁の雌ねじ121と開口部112の雄ねじ113とを対向して接合させ、これにより、上記ゴボウ複方ミクロン精華液2が、収納ユニット1に収納され、そのため、収納ユニット1を利用して、食用者が、いつでも、どこでも、上記ゴボウ複方ミクロン精華液2を食用でき、また、食用する時、雌ねじ121と雄ねじ113との結合を分離させ、閉鎖蓋12が、開口部112から除去され、食用者が、即時に食用で気、場所や時間の制限がなく、そのため、本考案は、簡単に携行でき、食用が便利的になり、そして、人体により良い保健効果が実現される。
本考案によれば、胃鏡組織切片による検査された胃潰瘍患者の胃黏膜組織を利用してCLOテスト(CLO Test)の結果がヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter Pylori,
HP)陽性になるものを対象として、当該ゴボウ複方ミクロン精華液2を、ヘリコバクター・ピロリが感染された病者に適用し、それに合わせて、生体外実験(In vitro study)と動物実験(In vivo study)を介して、ゴボウとコクサギ及びトウキ抽出物の殺菌効果を検証する。
より良い実施例において、ゴボウ複方ミクロン精華液の動物実験は、動物実験センターに飼われた六十のスナネズミを使用し、上記らのスナネズミが、それぞれ、6乃至8週間の大きさで、恒常温度(室温23°C±2°C、相対湿度55%±5%、12時間-12日夜周期)に維持した状態で、自在的に、紫外線(UV)によって消毒された飲用水と餌を食用する。まず、六十のスナネズミを、AとB及びCの三組に、それぞれ、一組二十匹に分け、A組が、空白組で、B組が、ヘリコバクター・ピロリ+プラシーボの制御組で、C組が、ヘリコバクター・ピロリ+ゴボウ複方精華液の実験組である。各スナネズミに対して、標準に基づいて給餌し、B組とC組のスナネズミに対して、給餌0.5mlに、十二指腸潰瘍病者の胃黏膜から培養されたHp菌株(Cag A+/Vac A+)を含む培養液が含まれ、A組の空白組に、ヘリコバクター・ピロリを有しない培養液を、口からの胃管を介して毎日一回給餌し、連続的に二日行い、四回繰り返し、毎回、三日間隔に、毎度給餌する前、スナネズミが禁食(N.P.O.)され、給餌した後、30分以内、飲食や飲用水を与えない。各スナネズミは、標準方式に基づいて、体重が約五十乃至六十グラムになるまでに給餌された後、下記の実験を行い、B組が、ヘリコバクター・ピロリ+プラシーボの制御組であり、この組のスナネズミに、Hp菌株を、連続的に二日、四回繰り返して給餌した後、10週間の後において、更に、プラシーボを、飲用水に添加して、スナネズミに、自然的に飲用させ、C組が、ヘリコバクター・ピロリ+ゴボウ複方精華液の実験組であり、この組のスナネズミに、Hp菌株を、連続的に二日、四回繰り返して給餌した後、約10週間の後において、更に、ゴボウ複方精華液を、それぞれ、260mg/Kg、1300mg/Kg及び2600mg/Kgの三種類の剤量で、飲用水に添加し、スナネズミに、自然的に飲用させる。また、四週間後、A、B及びC組に対して、更に除菌治療(RAK250 bid x 7 days)を行い、そして、除菌の四週間後、スナネズミを殺して血液を検査し、血清のヘリコバクター・ピロリ抗体価を検知し、また、その胃部を観察して、その胃内のヘリコバクター・ピロリの感染や胃黏膜の障害状態を探知し、それから、胃体と幽門洞(即ち、胃小湾と胃大湾)から、それぞれ、二ピースを取り、総計四ピースに対して、病理組織(胃黏膜炎症や萎縮状況)や培養及び快速ウレアーゼ検査(Rapid Urease Test:Pronto-Dry)を行い、また、ヘリコバクター・ピロリを給餌してから、6週目や13週目の後、スナネズミの糞便検査(HpSA)と血清抗体検査(Ab)を行い、最後に、実験結果を整理して分析評価を行う。Hp感染判定:Hp培養結果が陽性で、或いは組織切片HpやPCR:Cag A /Vac Aが、ともに陽性である。統計方法:カイ二乗検定(Chi-square test)で、p<0.05の場合、明白に意味を持つ。
図3〜図6は、それぞれ、本考案の給餌試験による実験ラットのヘリコバクター・ピロリ密度結果概念図や本考案の給餌試験による実験ラットの糞便検査結果概念図、本考案の給餌試験による実験ラットの炎症情形結果概念図及び本考案の給餌試験による実験ラットの異なるHP検査法の結果概念図である。図のように、上記の異なる剤量のゴボウ複方精華液は、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果スナネズミモードにおいて、図3の実験結果から、高い剤量のゴボウ複方精華液(1300mg/Kgや2600mg/Kg)により、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果が可能であるため、ヘリコバクター・ピロリ密度(Density)を低減する現象が発生するが、低い剤量のゴボウ複方精華液(260mg/Kg)では、効果がないと分かる。また、図4の実験結果から、糞便(Stool)に対してその長さを測定すると、各組の間に、差異性がないと分かる。また、図5の実験結果から、ゴボウ複方精華液の供給により、炎症が、変わりはなく、低い剤量のゴボウ複方精華液であれば、反って、免疫反応を誘発する現象が発生する。最後に、図6から、菱形折れ線で、血清抗体検査(Ab)が示され、四角折れ線で、糞便検査(HpSA)が示され、三角形折れ線で、快速ウレアーゼ検査(Pronto-Dry, P-D)が示される。実験結果から、ゴボウ複方精華液の供給により、100%に、血清抗体(Serum Antibody)を発生する現象が起こる。
他のより良い実施例において、ゴボウ複方ミクロン精華液に対して生体外実験を行い、2%、6%、及び10%等の異なる濃度のゴボウ複方精華液シートを、ヘリコバクター・ピロリの培養皿にセットし、生成した静菌リングの大きさを観察して記録する。また、異なる濃度のゴボウ複方精華液を、ヘリコバクター・ピロリ含有の培養液に添加して、動揺で三日培養してから、分光カウンターで、残存細菌量を測定し、ゴボウ複方精華液の静菌効果を分析する。実験結果によれば、2%、6%、及び10%等の異なる濃度のゴボウ複方精華液シートを、ヘリコバクター・ピロリの培養皿にセットしても、ヘリコバクター・ピロリの生長抑制が発生する。
以上のように、生体外(In Vitro)や生体内(In Vivo)の実験においても、ゴボウ複方精華液が、確実に、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果が得られるが、上記の効果が、投与した剤量に関する。実験によれば、ゴボウ複方精華液の供給により、炎症が変化しなく、低い剤量のゴボウ複方精華液では、反って、免疫反応を誘発する現象がある。その原因は、多分、投与したゴボウ複方精華液と、ヘリコバクター・ピロリ感染点との間隔タイミングに関するものであり、一般として、ヘリコバクター・ピロリ感染後の炎症結果の決定因子が、感染の急性期になり、そのため、ゴボウ複方精華液の投与時間をより早くなるようにすればよいと認める。
図7は、本考案のゴボウ複方ミクロン精華液組とプラシーボ組の13C-尿素呼気検査数値分布概念図である。図のように、台湾南部区域教学病院の胃潰瘍患者に対して、快速ウレアーゼ検査(CLO Test)を行い、陽性結果の患者が、44人になり、その中、21人が、ゴボウ複方ミクロン精華液を服用させ、23人が、プラシーボを服用させる。ゴボウ複方ミクロン精華液組の男性13人と女性8人の平均年齢が、46.80±9.65 (mean±SD)になり、プラシーボ組の男性14人と女性9人の平均年齢が、48.00±9.48(mean±SD)になり、表1のようである。まず、受験者に、一週間、抗生物質を服用させて治療し、そして、ランダム的に、受験者に、ゴボウ複方ミクロン精華液やプラシーボを投与し、服用方法が、毎日、朝ごはんと晩御飯後に、それぞれ、一本(10 ml)を服用させ、連続的に、四週間、服用させ、その後、炭素13呼気試験結果を検証する。
結果によれば、ゴボウ複方ミクロン精華液を、一ヶ月、服用した後、検査した13C-尿素呼気試験(13C-Urea Breath Test)結果が、そのゴボウ複方ミクロン精華液組の炭素13呼気試験数値<4/milが、20人で、≧4/milが、1人であり、陰性が、20人になり、陽性が、1人になり、プラシーボ組の炭素13呼気試験数値<4/milが、16人で、≧4/milが、7人であり、陰性が、16人になり、陽性が、7人になる。そのため、13C-尿素呼気検査数値分布図から、プラシーボ組の炭素13呼気試験において、陽性結果が、ゴボウ複方ミクロン精華液組よりも大きく、図7のようである。統計結果によれば、ゴボウ複方ミクロン精華液を服用した病患の炭素13呼気試験結果は、陽性が、プラシーボ組(P=0.027)よりも、遥かに低くなり、表2のようである。実験結果によると、ゴボウ複方ミクロン精華液は、ヘリコバクター・ピロリを抑制でき、治療に補助する効果が得られることが実証される。
図8と図9は、それぞれ、本考案の第二実施例の外観概念図と本考案の第二実施例の使用状態概念図である。図のように、本考案の第一実施例の構成型態の他に、第二実施例の構成型態でもよく、上記収納ユニット1aの各辺が、閉鎖状の袋体であるところが異なり、上記収納領域111aが、袋体内に設けられ、上記ゴボウ複方精華液2が、袋体に閉鎖され、また、上記袋体の一側縁に、引き裂き部13aが設けられ、また、上記袋体が、プラスチックやアルミ箔の材質である。
本考案によれば、食用者が、引き裂き部13aを利用して、収納ユニット1aの一側辺を引き裂き、これにより、収納領域111aが、開放状態になり、この時、食用者が、直接に、収納領域111aのゴボウ複方精華液2を取り出することができるため、本考案が、より実用的になる。
また、図10は、本考案の第三実施例の外観概念図である。図のように、本考案は、上記第一と第二実施例の構成型態の他に、更に、第三実施例の構成型態でもよく、上記収納ユニット1bが、食用可能の柔らかい膠嚢であるところが異なり、上記収納領域111bが、柔らかい膠嚢内にセットされ、これにより、上記ゴボウ複方精華液2が、柔らかい膠嚢に閉鎖され、また、上記柔らかい膠嚢が、幾何形状でも良い。
本考案によれば、食用者が、食用可能の柔らかい膠嚢の収納ユニット1bから、所定の数を取り出して、直接に服用することができ、また、上記収納ユニット1bが溶けられたら、上記ゴボウ複方精華液2が、人体に吸収され、そのため、本考案が、より実用的になる。
以上のように、本考案に係るヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウデバイスは、有効に従来の諸欠点を解消でき、収納ユニットを利用して、食用者が、手元に、上記ゴボウ複方ミクロン精華液を携行でき、これにより、食用者が、即時に服用でき、また、低い剤量のゴボウ複方精華液で、有効に、免疫反応を誘発でき、そして、ヘリコバクター・ピロリを抑制でき、より良い保健効果が実現され、そのため、本考案は、より進歩的かつより実用的で、法に従って実用新案登録請求を出願する。
以上は、ただ、本考案のより良い実施例であり、本考案は、それによって制限されることが無く、本考案に係わる実用新案登録請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれる。
1、1a、1b 収納ユニット
11 容器
111、111a、111b 収納領域
112 開口部
113 雄ねじ
12 閉鎖蓋
121 雌ねじ
13a 引き裂き部
2 ゴボウ複方ミクロン精華液
本考案は、ゴボウ複方ミクロン抽出液収納デバイスに関し、特に、収納ユニットを利用して、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液を手元に持ち歩いていつでも食べることができ、特に、低い剤量であるゴボウ複方抽出液により、人体免疫反応が誘発されてヘリコバクター・ピロリを抑制でき、より良い保健効果が得られるものに関する。
ヘリコバクター・ピロリによって分泌された酵素が、胃粘膜に傷害を与えるため、胃潰瘍が誘発される。現行の胃潰瘍治療は、制酸剤を使用して、抗生物質に合わせて行うが、治療期間において、副作用を起こして不快的になり、一部の患者が、そのため、治療過程を中断するため、健康食品を補助として、胃潰瘍の治療が、スムーズになるように、患者の不快適期間を短縮させることが要請される。
健康食品には、ゴボウ(Arctium lappa, Linn)が、菊科草本植物であり、英語では、Great
Burdockと言う別名が付けられ、高い栄養価値の保健食品である。その栄養成分が、非常に豊かで、イヌリン(Inulin)やポリフェノール(Polyphenols)、クロロゲン酸(Chlorogenic Acid)、蛋白質、炭水化物、ビタミン群、アミノ酸、鉱物質及び不飽和脂肪酸等が含まれ、その中、カロテンの含有量が、ニンジンの150倍にもなり、アミノ酸の含有量も高く、ゴボウが、高い栄養価値を有し、また、ゴボウに、肝臓保護や消炎、静菌、血圧低下及びコレステロール低減等の効果が得られるため、保健食物としては、長い歴史を持っている。
しかしながら、既存のゴボウは、上記の多い効果があるが、上記ゴボウを実際に食用する時、一般として、ゴボウを清浄や皮抜き及び炊く等の手順を解してから、食用でき、そのため、食用の過程が複雑になり、また、食用の時点が限られて、即時に食用することができない。そのため、一般の、従来のものは、実用的なものとは言えない。
本考案者は、上記欠点を解消するため、慎重に研究し、また、学理を活用して、有効に上記欠点を解消でき、設計が合理である本考案を提案する。
本考案の主な目的は、従来の上記問題を解消でき、収納ユニットを利用して、食用者が手元に持ち歩くことができるゴボウ複方ミクロン抽出液を提供し、食用者が、即時に食用でき、低い剤量のゴボウ複方抽出液で、有効に人体免疫反応を誘発させて、ヘリコバクター・ピロリを抑制し、より良い保健効果が実現される。
上記の目的を達成するため、本考案に係るヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウ抽出液デバイスは、少なくとも収納領域を有する収納ユニットと、上記収納領域に設置され、ゴボウやコクサギ及びトウキ抽出物から選ばれたものであるゴボウ複方ミクロン抽出液と、が含有される。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、収納領域を有する容器と、容器の一端に設けられ、上記収納領域に連通する開口部と、可動的に上記容器の一端に設置されて、上記開口部を閉鎖する閉鎖蓋とが、含有される。
本考案の実施例によれば、上記開口部は、外縁に、雄ねじが設けられ、上記閉鎖蓋の内縁に、雄ねじに対応する雌ねじが設けられる。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、各辺が、閉鎖状の袋体になり、上記収納領域が、上記袋体内に設けられ、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液が、上記袋体に閉鎖されて、上記袋体の一側縁に、引き裂き部が設けられる。
本考案の実施例によれば、上記袋体は、プラスチックやアルミ箔の材質からなる。
本考案の実施例によれば、上記収納ユニットは、食用可能の柔らかいカプセルであり、上記収納領域が、柔らかいカプセル内に設置されて、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液が、柔らかいカプセルに閉鎖される。
本考案の実施例によれば、上記柔らかいカプセルが、幾何形状である。
本考案の実施例によれば、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液の濃度は、2〜10%の間にある。
以下、図面を参照しながら、本考案の特徴や技術内容について、詳しく説明するが、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本考案は、それによって制限されることが無い。
本考案の第一実施例の外観概念図
本考案の第一実施例の分解概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験のヘリコバクター・ピロリ密度結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の糞便検査結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の炎症情形結果概念図
本考案の実験ラットに対して給餌する試験の異なるHP検査法の結果概念図
本考案のゴボウ複方ミクロン抽出液組とプラシーボ組の13C-尿素呼気検査数値分布概念図
本考案の第二実施例の外観概念図
本考案の第二実施例の使用状態概念図
本考案の第三実施例の外観概念図
図1と図2は、本考案の第一実施例の外観概念図と本考案の第一実施例の分解概念図である。図のように、本考案は、ヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウ抽出液収納デバイスであって、少なくとも、収納ユニット1とゴボウ複方ミクロン抽出液2とから構成される。
上記の収納ユニット1は、収納領域111を有する容器11と、上記容器11の一端に設けられて、上記収納領域111に連通される開口部112と、可動的に上記容器11の一端に設けられ、上記開口部112を閉鎖する閉鎖蓋12と、が含有され、上記開口部112の外縁に、雄ねじ113が設けられ、上記閉鎖蓋12の内縁に、上記雄ねじ113に対応する雌ねじ121が設けられる。
上記ゴボウ複方ミクロン抽出液2は、上記収納ユニット1の収納領域中111に設置され、ゴボウやコクサギ及びトウキ抽出物から選ばれたものである。以上のように、上記の構造により、新規のゴボウ複方ミクロン抽出液収納デバイスが構成される。
本考案に係るゴボウ複方ミクロン抽出液2を作製する時、ゴボウやコクサギ及びトウキ等の漢方薬を、ナノミセル(Nanomicell)の薬剤に作製されたゴボウ複方抽出液になる。その後、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液2を、容器11の収納領域中111に設置し、閉鎖蓋12の内縁の雌ねじ121と開口部112の雄ねじ113とを対向して接合させ、これにより、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液2が、収納ユニット1に収納され、そのため、収納ユニット1を利用して、食用者が、いつでも、どこでも、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液2を食用でき、また、食用する時、雌ねじ121と雄ねじ113との結合を分離させ、閉鎖蓋12が、開口部112から除去され、食用者が、即時に食用で気、場所や時間の制限がなく、そのため、本考案は、簡単に携行でき、食用が便利的になり、そして、人体により良い保健効果が実現される。
本考案によれば、胃鏡組織切片による検査された胃潰瘍患者の胃黏膜組織を利用してCLOテスト(CLO Test)の結果がヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter Pylori, HP)陽性になるものを対象として、当該ゴボウ複方ミクロン抽出液2を、ヘリコバクター・ピロリが感染された病者に適用し、それに合わせて、生体外実験(In vitro study)と動物実験(In vivo study)を介して、ゴボウとコクサギ及びトウキ抽出物の殺菌効果を検証する。
より良い実施例において、ゴボウ複方ミクロン抽出液の動物実験は、動物実験センターに飼われた六十のスナネズミを使用し、上記らのスナネズミが、それぞれ、6乃至8週間の大きさで、恒常温度(室温23°C±2°C、相対湿度55%±5%、12時間-12日夜周期)に維持した状態で、自在的に、紫外線(UV)によって消毒された飲用水と餌を食用する。まず、六十のスナネズミを、AとB及びCの三組に、それぞれ、一組二十匹に分け、A組が、空白組で、B組が、ヘリコバクター・ピロリ+プラシーボの制御組で、C組が、ヘリコバクター・ピロリ+ゴボウ複方抽出液の実験組である。各スナネズミに対して、標準に基づいて給餌し、B組とC組のスナネズミに対して、給餌0.5mlに、十二指腸潰瘍病者の胃黏膜から培養されたHp菌株(Cag A+/Vac A+)を含む培養液が含まれ、A組の空白組に、ヘリコバクター・ピロリを有しない培養液を、口からの胃管を介して毎日一回給餌し、連続的に二日行い、四回繰り返し、毎回、三日間隔に、毎度給餌する前、スナネズミが禁食(N.P.O.)され、給餌した後、30分以内、飲食や飲用水を与えない。各スナネズミは、標準方式に基づいて、体重が約五十乃至六十グラムになるまでに給餌された後、下記の実験を行い、B組が、ヘリコバクター・ピロリ+プラシーボの制御組であり、この組のスナネズミに、Hp菌株を、連続的に二日、四回繰り返して給餌した後、10週間の後において、更に、プラシーボを、飲用水に添加して、スナネズミに、自然的に飲用させ、C組が、ヘリコバクター・ピロリ+ゴボウ複方抽出液の実験組であり、この組のスナネズミに、Hp菌株を、連続的に二日、四回繰り返して給餌した後、約10週間の後において、更に、ゴボウ複方抽出液を、それぞれ、260mg/Kg、1300mg/Kg及び2600mg/Kgの三種類の剤量で、飲用水に添加し、スナネズミに、自然的に飲用させる。また、四週間後、A、B及びC組に対して、更に除菌治療(RAK250 bid x 7 days)を行い、そして、除菌の四週間後、スナネズミを殺して血液を検査し、血清のヘリコバクター・ピロリ抗体価を検知し、また、その胃部を観察して、その胃内のヘリコバクター・ピロリの感染や胃黏膜の障害状態を探知し、それから、胃体と幽門洞(即ち、胃小湾と胃大湾)から、それぞれ、二ピースを取り、総計四ピースに対して、病理組織(胃黏膜炎症や萎縮状況)や培養及び快速ウレアーゼ検査(Rapid Urease Test:Pronto-Dry)を行い、また、ヘリコバクター・ピロリを給餌してから、6週目や13週目の後、スナネズミの糞便検査(HpSA)と血清抗体検査(Ab)を行い、最後に、実験結果を整理して分析評価を行う。Hp感染判定:Hp培養結果が陽性で、或いは組織切片HpやPCR:Cag A /Vac Aが、ともに陽性である。統計方法:カイ二乗検定(Chi-square test)で、p<0.05の場合、明白に意味を持つ。
図3〜図6は、それぞれ、本考案の給餌試験による実験ラットのヘリコバクター・ピロリ密度結果概念図や本考案の給餌試験による実験ラットの糞便検査結果概念図、本考案の給餌試験による実験ラットの炎症情形結果概念図及び本考案の給餌試験による実験ラットの異なるHP検査法の結果概念図である。図のように、上記の異なる剤量のゴボウ複方抽出液は、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果スナネズミモードにおいて、図3の実験結果から、高い剤量のゴボウ複方抽出液(1300mg/Kgや2600mg/Kg)により、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果が可能であるため、ヘリコバクター・ピロリ密度(Density)を低減する現象が発生するが、低い剤量のゴボウ複方抽出液(260mg/Kg)では、効果がないと分かる。また、図4の実験結果から、糞便(Stool)に対してその長さを測定すると、各組の間に、差異性がないと分かる。また、図5の実験結果から、ゴボウ複方抽出液の供給により、炎症が、変わりはなく、低い剤量のゴボウ複方抽出液であれば、反って、免疫反応を誘発する現象が発生する。最後に、図6から、菱形折れ線で、血清抗体検査(Ab)が示され、四角折れ線で、糞便検査(HpSA)が示され、三角形折れ線で、快速ウレアーゼ検査(Pronto-Dry,
P-D)が示される。実験結果から、ゴボウ複方抽出液の供給により、100%に、血清抗体(Serum Antibody)を発生する現象が起こる。
他のより良い実施例において、ゴボウ複方ミクロン抽出液に対して生体外実験を行い、2%、6%、及び10%等の異なる濃度のゴボウ複方抽出液シートを、ヘリコバクター・ピロリの培養皿にセットし、生成した静菌リングの大きさを観察して記録する。また、異なる濃度のゴボウ複方抽出液を、ヘリコバクター・ピロリ含有の培養液に添加して、動揺で三日培養してから、分光カウンターで、残存細菌量を測定し、ゴボウ複方抽出液の静菌効果を分析する。実験結果によれば、2%、6%、及び10%等の異なる濃度のゴボウ複方抽出液シートを、ヘリコバクター・ピロリの培養皿にセットしても、ヘリコバクター・ピロリの生長抑制が発生する。
以上のように、生体外(In Vitro)や生体内(In
Vivo)の実験においても、ゴボウ複方抽出液が、確実に、ヘリコバクター・ピロリの抑制効果が得られるが、上記の効果が、投与した剤量に関する。実験によれば、ゴボウ複方抽出液の供給により、炎症が変化しなく、低い剤量のゴボウ複方抽出液では、反って、免疫反応を誘発する現象がある。その原因は、多分、投与したゴボウ複方抽出液と、ヘリコバクター・ピロリ感染点との間隔タイミングに関するものであり、一般として、ヘリコバクター・ピロリ感染後の炎症結果の決定因子が、感染の急性期になり、そのため、ゴボウ複方抽出液の投与時間をより早くなるようにすればよいと認める。
図7は、本考案のゴボウ複方ミクロン抽出液組とプラシーボ組の13C-尿素呼気検査数値分布概念図である。図のように、台湾南部区域教学病院の胃潰瘍患者に対して、快速ウレアーゼ検査(CLO Test)を行い、陽性結果の患者が、44人になり、その中、21人が、ゴボウ複方ミクロン抽出液を服用させ、23人が、プラシーボを服用させる。ゴボウ複方ミクロン抽出液組の男性13人と女性8人の平均年齢が、46.80±9.65 (mean±SD)になり、プラシーボ組の男性14人と女性9人の平均年齢が、48.00±9.48(mean±SD)になり、表1のようである。まず、受験者に、一週間、抗生物質を服用させて治療し、そして、ランダム的に、受験者に、ゴボウ複方ミクロン抽出液やプラシーボを投与し、服用方法が、毎日、朝ごはんと晩御飯後に、それぞれ、一本(10 ml)を服用させ、連続的に、四週間、服用させ、その後、炭素13呼気試験結果を検証する。
結果によれば、ゴボウ複方ミクロン抽出液を、一ヶ月、服用した後、検査した13C-尿素呼気試験(13C-Urea Breath Test)結果が、そのゴボウ複方ミクロン抽出液組の炭素13呼気試験数値<4/milが、20人で、≧4/milが、1人であり、陰性が、20人になり、陽性が、1人になり、プラシーボ組の炭素13呼気試験数値<4/milが、16人で、≧4/milが、7人であり、陰性が、16人になり、陽性が、7人になる。そのため、13C-尿素呼気検査数値分布図から、プラシーボ組の炭素13呼気試験において、陽性結果が、ゴボウ複方ミクロン抽出液組よりも大きく、図7のようである。統計結果によれば、ゴボウ複方ミクロン抽出液を服用した病患の炭素13呼気試験結果は、陽性が、プラシーボ組(P=0.027)よりも、遥かに低くなり、表2のようである。実験結果によると、ゴボウ複方ミクロン抽出液は、ヘリコバクター・ピロリを抑制でき、治療に補助する効果が得られることが実証される。
図8と図9は、それぞれ、本考案の第二実施例の外観概念図と本考案の第二実施例の使用状態概念図である。図のように、本考案の第一実施例の構成型態の他に、第二実施例の構成型態でもよく、上記収納ユニット1aの各辺が、閉鎖状の袋体であるところが異なり、上記収納領域111aが、袋体内に設けられ、上記ゴボウ複方抽出液2が、袋体に閉鎖され、また、上記袋体の一側縁に、引き裂き部13aが設けられ、また、上記袋体が、プラスチックやアルミ箔の材質である。
本考案によれば、食用者が、引き裂き部13aを利用して、収納ユニット1aの一側辺を引き裂き、これにより、収納領域111aが、開放状態になり、この時、食用者が、直接に、収納領域111aのゴボウ複方抽出液2を取り出することができるため、本考案が、より実用的になる。
また、図10は、本考案の第三実施例の外観概念図である。図のように、本考案は、上記第一と第二実施例の構成型態の他に、更に、第三実施例の構成型態でもよく、上記収納ユニット1bが、食用可能の柔らかいカプセルであるところが異なり、上記収納領域111bが、柔らかいカプセル内にセットされ、これにより、上記ゴボウ複方抽出液2が、柔らかいカプセルに閉鎖され、また、上記柔らかいカプセルが、幾何形状でも良い。
本考案によれば、食用者が、食用可能の柔らかいカプセルの収納ユニット1bから、所定の数を取り出して、直接に服用することができ、また、上記収納ユニット1bが溶けられたら、上記ゴボウ複方抽出液2が、人体に吸収され、そのため、本考案が、より実用的になる。
以上のように、本考案に係るヘリコバクター・ピロリ治療のゴボウ抽出液デバイスは、有効に従来の諸欠点を解消でき、収納ユニットを利用して、食用者が、手元に、上記ゴボウ複方ミクロン抽出液を携行でき、これにより、食用者が、即時に服用でき、また、低い剤量のゴボウ複方抽出液で、有効に、免疫反応を誘発でき、そして、ヘリコバクター・ピロリを抑制でき、より良い保健効果が実現され、そのため、本考案は、より進歩的かつより実用的で、法に従って実用新案登録請求を出願する。
以上は、ただ、本考案のより良い実施例であり、本考案は、それによって制限されることが無く、本考案に係わる実用新案登録請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれる。
1、1a、1b 収納ユニット
11 容器
111、111a、111b 収納領域
112 開口部
113 雄ねじ
12 閉鎖蓋
121 雌ねじ
13a 引き裂き部
2 ゴボウ複方ミクロン抽出液