JP3187531U - 電子キー - Google Patents
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Abstract
【課題】通信対象との良好な無線通信が可能で、優れたデザイン性、オリジナル性を備えると共に、高級感を備える電子キーを提供する。
【解決手段】通信対象との間の無線通信による識別コードの照合が成立した場合に、通信対象の動作の許可又は実行が可能となる電子キー1である。先端部が通信対象の鍵穴に挿入可能なキープレート部20と、該キープレート部20の基端部を保持するキーヘッド部10と、トランスポンダ32を格納すると共に、キーヘッド部10から一部が露出されて装着されるトランスポンダアタッチメント部30とを備え、キーヘッド部10が装飾された金属部材で構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】通信対象との間の無線通信による識別コードの照合が成立した場合に、通信対象の動作の許可又は実行が可能となる電子キー1である。先端部が通信対象の鍵穴に挿入可能なキープレート部20と、該キープレート部20の基端部を保持するキーヘッド部10と、トランスポンダ32を格納すると共に、キーヘッド部10から一部が露出されて装着されるトランスポンダアタッチメント部30とを備え、キーヘッド部10が装飾された金属部材で構成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は通信対象との良好な無線通信が可能で、優れたデザイン性、オリジナル性を備えると共に、高級感を備える電子キーに関する。
近年、自動車等の車両用キーや住宅扉用キーには、キー操作の利便性の向上と防犯対策とを実現するために、ユーザーによって所持される電子キーと自動車等の通信対象に設けられたECU(Electronic Control Unit)等の通信制御装置との間で無線通信を介して識別コードの照合を行い、識別コードの照合が成立した場合にのみ、通信対象の動作の許可又は実行が可能となる電子キーが採用されている。このような電子キーを示す従来技術として、下記特許文献1がある。
上記特許文献1に示すような従来の電子キーは、図6に示すように、キーヘッド部5とキープレート部6からなる。キーヘッド部5にトランスポンダ5aを備え、トランスポンダ5aを用いて無線通信による識別コードの照合を行うイモビライザーシステムを備えるものが一般的である。イモビライザーシステムにおいては、電子キー4との間でトランスポンダ通信を行う際のアンテナとして働くトランスポンダキーコイルが、図示しない車両等の通信対象に設けられている。またトランスポンダキーコイルは、車両等の通信対象の差し込み口(いわゆる鍵穴)に接続されていると共に、通信対象内に設けられる制御部(図示しない)に接続されている。そして、電子キー4を差し込み口に差し込んだ際に、トランスポンダキーコイルから駆動電波を受け、これにより駆動したトランスポンダ5aが返信してきたトランスポンダコード信号内の識別コードを通信対象側で照らし合わせて識別コードの照合を行う。
従来の電子キー4においては、キーヘッド部5に備えるトランスポンダ5aを介して無線通信を行う構成であることから、電波の送受信が行い易い材質(合成樹脂やゴム等)でキーヘッド部5を形成するものが一般的であった。またキーヘッド部5を板状に形成するものが一般的であった。よってデザイン性、オリジナル性に乏しく、また高級感に欠けるという問題があった。
そこで本考案は上記従来技術の問題を解消し、通信対象との良好な無線通信が可能で、優れたデザイン性、オリジナル性を備えると共に、高級感を備える電子キーの提供を課題とする。
上記課題を達成するため本考案の電子キーは、通信対象との間の無線通信による識別コードの照合が成立した場合に、前記通信対象の動作の許可又は実行が可能となる電子キーであって、先端部が前記通信対象の鍵穴に挿入可能なキープレート部と、該キープレート部の基端部を保持するキーヘッド部と、トランスポンダを格納すると共に、前記キーヘッド部から一部が露出されて装着されるトランスポンダアタッチメント部とを備え、前記キーヘッド部が装飾された金属部材で構成されていることを第1の特徴としている。
また本考案の電子キーは、上記第1の特徴に加えて、トランスポンダアタッチメント部は、合成樹脂、ゴム、粘土の何れか一つ又はそれらの組み合わせで構成されることを第2の特徴としている。
また本考案の電子キーは、上記第1又は第2の特徴に加えて、キーヘッド部に、トランスポンダアタッチメント部の損傷を防止するための損傷防止部を備えることを第3の特徴としている。
また本考案の電子キーは、上記第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、トランスポンダアタッチメント部内に、トランスポンダを囲む補強枠を備えることを第4の特徴としている。
また本考案の電子キーは、上記第1〜第4の何れか1つの特徴に加えて、通信対象は、車両であることを第5の特徴としている。
上記請求項1に記載の電子キーによれば、トランスポンダを格納するトランスポンダアタッチメント部が、キーヘッド部から一部が露出されて装着されることで、装飾された金属部材でキーヘッド部を構成するものであっても、通信対象との良好な無線通信が可能となる。更に装飾された金属部材でキーヘッド部を構成することで、優れたデザイン性、オリジナル性を備える共に、高級感を備える電子キーとすることができる。
また請求項2に記載の電子キーによれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、トランスポンダアタッチメント部は、合成樹脂、ゴム、粘土の何れか一つ又はそれらの組み合わせで構成することにより、トランスポンダアタッチメント部の形成が容易であると共に、トランスポンダの耐衝撃性を高いものとすることができる。よってトランスポンダが破損することを効果的に防止することができる。
また請求項3に記載の電子キーによれば、上記請求項1又は請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、キーヘッド部に、トランスポンダアタッチメント部の損傷を防止するための損傷防止部を備えることにより、トランスポンダアタッチメント部に傷がつくことを効果的に防止することができる。よってトランスポンダが破損することを一段と効果的に防止することができる。
また請求項4に記載の電子キーによれば、上記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の構成による作用効果に加えて、トランスポンダアタッチメント部内に、トランスポンダを囲む補強枠を備えることにより、トランスポンダが破損することを一段と効果的に防止することができる。
また請求項5に記載の電子キーによれば、上記請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の構成による作用効果に加えて、通信対象は、車両であるので、通信対象との良好な無線通信が可能で、優れたデザイン性、オリジナル性を備えると共に、高級感を備える車両用電子キーとすることができる。またトランスポンダが破損することを一段と効果的に防止することができる車両用電子キーとすることができる。
以下の図面を参照して、本考案の電子キーを説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定するものではない。
先ず図1、図2を参照して、本考案の第1の実施形態に係る電子キー1を説明する。
本第1の実施形態に係る電子キー1は、イモビライザーシステムを備える自動車用の電子キーである。具体的には、車両(図示しない)との間で無線通信を行うことで、識別コードの照合を実施し、識別コードの照合が成立した場合にのみ、エンジンの始動等の各種動作の許可又は実行が可能となる電子キーである。
この電子キー1は、図1に示すように、キーヘッド部10と、キープレート部20と、トランスポンダアタッチメント部30と、ねじ40とから構成されている。
前記キーヘッド部10は、使用者に把持される把持部を構成するものである。本実施形態においては、装飾された金属部材でキーヘッド部10を形成してある。より具体的には、図1に示すように、骸骨の頭部の形状をなす銀でキーヘッド部10を形成する構成としてある。なお、ここで「装飾された金属部材」とは、特定の形状(骸骨の頭部や動物等)に加工された金属部材だけの場合と、特定の形状に加工された金属部材にその他の部材(金属部材や金属部材以外の部材)が取り付けられている場合の何れをも含む概念である。また金属部材は、本実施形態に係る銀に限るものではなく、真鍮等、他の金属部材を用いる構成としてもよい。またキーヘッド部10の形状も、本実施形態に係る骸骨の頭部の形状に限るものではなく、他の如何なる形状であってもよい。但し、デザイン性、オリジナル性の観点から、装飾性の高い形状であることが好ましい。
また、このキーヘッド部10は、内部に空洞部を備えている。図1(a)、図2(a)に示すように、キーヘッド部10は、後頭部側にキープレート部20の基端部を挿入するための挿入口11を備え、顎の裏側にトランスポンダアタッチメント部30の基端部を挿入するための挿入口12を備えている。また、挿入口11と挿入口12とは、それぞれキーヘッド部10の空洞部と連通している。更にキーヘッド部10は、図1(b)に示すように、キープレート部20とトランスポンダアタッチメント部30とを、ねじ40を介してキーヘッド部10に固定するためのねじ穴13を備えている。
なお、挿入口11と挿入口12との構成(形状、大きさ等)は、本実施形態の構成に限るものではなく、キーヘッド部10の構成(形状、大きさ、材質等)によって、適宜変更可能である。また、本実施形態のように、挿入口11と挿入口12とをそれぞれ別個に設ける構成とせず、キーヘッド部10を挿入するための挿入口とトランスポンダアタッチメント部30を挿入するための挿入口とを一体的に設ける構成としてもよい。
また図2(b)に示すキーヘッド部10の高さBは、20mm〜40mm程度、より好適には、25mm〜35mm程度とすることが望ましい。またキーヘッド部10の横幅Cは、10mm〜30mm程度、より好適には、15mm〜25mm程度とすることが望ましい。更に図1(b)に示すキーヘッド部10の奥行きDは、15mm〜30mm程度、より好適には、20mm〜30mm程度とすることが望ましい。
前記キープレート部20は、キーヘッド部10に取り付けられて鍵穴に挿入される鍵を構成するものである。本実施形態においては、細長い板状部材でキープレート部20を形成する構成としてある。なおキープレート部20の材質は、真鍮やアルミ等の鍵として通常用いられるものであれば、如何なる材質を用いてもよい。また本実施形態においては、図1、図2に示すように、キープレート部20の基端部を挿入口11に挿入した状態で、ねじ40を介してねじ止めすることで、キープレート部20の基端部をキーヘッド部10に着脱自在に保持させる(取り付ける)構成としてある。
なお、キープレート部20の構成(形状、大きさ等)は本実施形態のものに限るものではなく、キーヘッド部10の構成(形状、大きさ等)に合わせて適宜変更可能である。
前記トランスポンダアタッチメント部30は、車両本体との無線通信を行うための略矩形状のトランスポンダ32を本体31内に格納し、キーヘッド部10に取り付けられるものである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、矩形状の板状部材で本体31を形成する構成としてある。なお本体31の材質としては、合成樹脂、ゴム、粘土等の電波を通し易い材質であれば、如何なるものであってもよい。但し、内部にトランスポンダ32を格納可能なものであることが必要である。また、より好ましくは、合成樹脂、ゴム、粘土の何れか一つ又はそれらの組み合わせで形成することが望ましい。なお合成樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。本実施形態においては、本体31を合成樹脂で形成する構成としてある。
また本実施形態においては、図1、図2に示すように、トランスポンダアタッチメント部30の基端部を挿入口12挿入した状態で、ねじ40を介してねじ止めすることで、トランスポンダアタッチメント部30をキーヘッド部10に着脱自在に装着する(取り付ける)構成としてある。なお、この際、キーヘッド部10からトランスポンダアタッチメント部30の一部が露出された状態となることが必要である。
なお、図1(a)、図2(a)に示すキーヘッド部10からトランスポンダ32までの長さE、長さF、長さG、長さHは、電波遮断を考慮して、それぞれ1mm以上であることが望ましい。また本体31の構成(形状、大きさ等)は本実施形態のものに限るものではなく、キーヘッド部10の構成(形状、大きさ等)に合わせて適宜変更可能である。
前記ねじ40は、キーヘッド部10にキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を着脱自在に取り付けるための部材である。なお、キーヘッド部10にキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を取り付けるための取付方法は、本実施形態のものに限るのではなく、他の取り付け方法を用いてもよい。例えばキーヘッド部10にキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を着脱自在に取り付けるための取付方法としては、嵌め合わせ等を用いることができる。またキーヘッド部10にキープレート部20を固定させて取り付けるための取付方法としては、接着、溶接、ロウ付け等を用いることができる。またキーヘッド部10にトランスポンダアタッチメント部30を固定させて取り付けるための取付方法としては、接着、溶着等を用いることができる。
このような構成からなる本考案の第1の実施形態に係る電子キー1は、以下の効果を奏する。
トランスポンダ32を格納するトランスポンダアタッチメント部30を、キーヘッド部10から一部が露出するように装着する構成とすることで、金属部材である銀でキーヘッド部10を構成するものであっても、通信対象との良好な無線通信を行うことができる。加えて、装飾性(意匠性)の高い銀製の骸骨の頭部でキーヘッド部10を形成する構成とすることで、立体的な電子キー1とすることができ、優れたデザイン性、オリジナル性を備える車両用(自動車用)の電子キー1とすることができる。また光沢感に優れた銀を用いることで、高級感を備える車両用(自動車用)の電子キー1とすることができる。
またキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を、それぞれ挿入口11、挿入口12からキーヘッド部10に挿入し、ねじ40を介してキーヘッド部10に着脱自在に取り付ける構成とすることで、キープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を、容易に着脱させることができる。よってキープレート部20、トランスポンダアタッチメント部30の補修や取り換えを容易に行うことができる。
なお、キーヘッド部10を骸骨の頭部ではなく他の形状で構成(図示しない)した場合も、キーヘッド部10とキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を容易に交換することができる。従って、バリエーションに富んだ電子キーを容易に形成することができる。
なお、キーヘッド部10を骸骨の頭部ではなく他の形状で構成(図示しない)した場合も、キーヘッド部10とキープレート部20及びトランスポンダアタッチメント部30を容易に交換することができる。従って、バリエーションに富んだ電子キーを容易に形成することができる。
またトランスポンダアタッチメント部30を、合成樹脂、ゴム、粘土の何れか一つ又はそれらの組み合わせで構成すれば、トランスポンダアタッチメント部30の形成が容易であると共に、トランスポンダ32の耐衝撃性を高いものとすることができる。よって、トランスポンダ32が破損することを効果的に防止することができる。
従来のイモビライザーシステムを備える自動車用の電子キーは、図6に示すように、キーヘッド部5にトランスポンダ5aを備え、トランスポンダ5aを用いて無線通信による識別コードの照合を行うイモビライザーシステムを備えるものが一般的であった。
キーヘッド部5に備えるトランスポンダ5aを介して無線通信を行う構成であることから、電波の送受信が行い易い材質(合成樹脂やゴム等)でキーヘッド部5を形成するものが一般的であった。これは、無線通信時の電波を遮断し易い特性を備える材料、例えば金属材料を用いてトランスポンダ5aを格納するキーヘッド部5を形成した場合、電子キー4が電波を送受信する際の電波によって金属内に渦電流が発生し、この渦電流が主な要因となって無線通信を妨げる(いわゆる電波遮断が生じる)可能性があることに起因するものである。この問題は、トランスポンダ5aの全周が金属材料で囲まれている場合や、金属材料の形状が環形状を成すリング形状である場合に、より顕著となる。
また従来の電子キーにおいては、キーヘッド部5を板状に形成するものが一般的であった。よってデザイン性、オリジナル性に乏しく、また高級感に欠けるという問題があった。
また従来の電子キーにおいては、キーヘッド部5を板状に形成するものが一般的であった。よってデザイン性、オリジナル性に乏しく、また高級感に欠けるという問題があった。
よって本考案の第1の実施形態に係る電子キー1の構成、つまりキーヘッド部10からトランスポンダアタッチメント部30の一部を露出させた状態で、トランスポンダアタッチメント部30をキーヘッド部10に着脱自在に取り付ける構成とすることで、金属部材である銀でキーヘッド部10を構成するものであっても、通信対象との良好な無線通信を行うことができる。加えて、装飾性(意匠性)の高い銀製の骸骨の頭部でキーヘッド部10を形成する構成とすることで、優れたデザイン性、オリジナル性を備える電子キー1とすることができる。また光沢感に優れた銀を用いることで、高級感を備える電子キー1とすることができる。
次に図3を参照して、本考案の第1の実施形態に係る電子キー1の変形例1、変形例2を説明する。
本変形例1は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、キーヘッド部の構成のみを異なる構成とするものである。また本変形例2は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、トランスポンダアタッチメント部の構成のみを異なる構成とするものである。よって既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1と同一部材、同一機能を果たすものには、同一番号を付し、以下の詳細な説明は省略するものとする。
本変形例1は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、キーヘッド部の構成のみを異なる構成とするものである。また本変形例2は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、トランスポンダアタッチメント部の構成のみを異なる構成とするものである。よって既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1と同一部材、同一機能を果たすものには、同一番号を付し、以下の詳細な説明は省略するものとする。
まず図3(a)を参照して、本変形例1は、キーヘッド部10にトランスポンダアタッチメント部30の損傷を防止するための損傷防止部14を備える構成とするものである。本変形例1においては、図3(a)に簡略化して示すように、トランスポンダアタッチメント部30の下側に、本体31の底面31aのうち、キーヘッド10から露出する部分の面積と同じ大きさの銀からなる薄い板状部材の損傷防止部14を設ける構成としてある。より具体的には、図3(a)に示すように、骸骨の顎部から後頭部方向に延出させて銀からなる薄い板状部材を水平に設ける構成としてある。なお、この損傷防止部14は、キーヘッド部10と一緒にキャスト(鋳造)で成形することができる。
このような構成とすることで、トランスポンダアタッチメント部30に傷がつくことを効果的に防止することができる。よって、トランスポンダ32が破損することを一段と効果的に防止することができる。またトランスポンダアタッチメント部30の脱落を効果的に防止することができる。なお、図3(a)に示す、損傷防止部14からトランスポンダ32までの長さJは、電波遮断を考慮して2mm以上であることが望ましい。また損層防止部14の材質、形状、大きさは本変形例1のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
次に図3(b)を参照して、本変形例2は、トランスポンダアタッチメント部30内にトランスポンダ32を囲む補強枠33を備える構成とするものである。具体的には、本変形例2においては、図3(b)に簡略化して示すように、略矩形状からなるトランスポンダ32の外周を構成する六面のうち、四面を囲むように銀からなる補強枠33を設ける構成としてある。
このような構成とすることで、トランスポンダ32が破損することを一段と効果的に防止することができる。なお、補強枠33の材質、形状、大きさは本変形例2のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
次に図4を参照して、本考案の第2の実施形態に係る電子キー2及びその変形例を説明する。本考案の第2の実施形態に係る電子キー2及びその変形例は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、キーヘッド部の形状及びトランスポンダアタッチメント部の形状と、キーヘッド部とトランスポンダアタッチメント部との取り付け方の構成とを異なる構成とするものである。よって、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1と同一部材、同一機能を果たすものについては、以下において説明を省略するものとする。
なお、図4に示す本考案の第2の実施形態及びその変形例に係る電子キー2において、キーヘッド部210及びトランスポンダアタッチメント部230の形状は、抽象化させて図示する。よって、本考案の第2の実施形態及びその変形例に係る電子キー2のキーヘッド部210及びトランスポンダアタッチメント部230の形状は、図4に示すものに限るものではなく、適宜変更可能である。例えばキーヘッド部210を動物や乗り物の形状等とすることができる。但し、後述するように、キーヘッド部210には嵌合用凹部を設けることができると共に、トランスポンダアタッチメント部230には嵌合用凸部を設けることができる形状であることが必要である。
まず図4(a)を参照して、本考案の第2の実施形態に係る電子キー2は、キーヘッド部210と、キープレート部220と、本体231内にトランスポンダ232を格納したトランスポンダアタッチメント部230と、ねじ240とから構成されている。
本実施形態においては、キーヘッド部210とトランスポンダアタッチメント部230とは、嵌め合わせて固定するように構成している。より具体的には、図4(a)に示すように、キーヘッド部210には、嵌合用凹部215を設けてある。またトランスポンダアタッチメント部230には、嵌合用凸部234を設けてある。そして嵌合用凸部234を嵌合用凹部215に嵌め合わせることで、トランスポンダアタッチメント部230をキーヘッド部210に装着する(取り付ける)。なお、嵌合用凹部215及び嵌合用凸部234の形状、大きさ等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
本実施形態においては、キーヘッド部210とトランスポンダアタッチメント部230とは、嵌め合わせて固定するように構成している。より具体的には、図4(a)に示すように、キーヘッド部210には、嵌合用凹部215を設けてある。またトランスポンダアタッチメント部230には、嵌合用凸部234を設けてある。そして嵌合用凸部234を嵌合用凹部215に嵌め合わせることで、トランスポンダアタッチメント部230をキーヘッド部210に装着する(取り付ける)。なお、嵌合用凹部215及び嵌合用凸部234の形状、大きさ等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
このような構成とすることで、トランスポンダアタッチメント部230とキーヘッド部210との着脱を一段と容易に行うことができる。
次に図4(b)を参照して、本考案の第2の実施形態に係る電子キー2の変形例を説明する。なお本変形例は、既述した本考案の第2の実施形態に係る電子キー2に対して、トランスポンダアタッチメント部230の構成のみを異なる構成とするものであることから、既述した本考案の第2の実施形態に係る電子キー2と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付すものとする。
図4(b)を参照して、本変形例に係る電子キー2は、キーヘッド部210からトランスポンダアタッチメント部230が脱落することを防止するための手段として、トランスポンダアタッチメント部230に差し込み口235を有する差し込み用片236を備える構成とするものである。そして差し込み口235にキープレート部220を挿し通すと共に、嵌合用凸部234を嵌合用凹部215に嵌め合わせることで、トランスポンダアタッチメント部230をキーヘッド部210に装着する(取り付ける)。なお、差し込み用片236は本体231と一体的に成形する。
このような構成とすることで、トランスポンダアタッチメント部230とキーヘッド部210との着脱を一段と容易に行うことができることに加えて、トランスポンダアタッチメント部230がキーヘッド部210から脱落することを効果的に防止することができる。なお、差し込み口235及び差し込み用片236の材質、形状、大きさは本変形のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
次に図5を参照して、本考案の第3の実施形態に係る電子キー3を説明する。本考案の第3の実施形態に係る電子キー3は、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1に対して、キーヘッド部の形状及びトランスポンダアタッチメント部の形状と、キーヘッド部とトランスポンダアタッチメント部との取り付け方の構成とを異なる構成とするものである。よって、既述した本考案の第1の実施形態に係る電子キー1と同一部材、同一機能を果たすものについては、以下において説明を省略するものとする。
なお、図5に示す本考案の第3の実施形態に係る電子キー3のキーヘッド部310及びトランスポンダアタッチメント部330の形状は、図4に示す本考案の第2の実施形態に係る電子キー2のキーヘッド部210及びトランスポンダアタッチメント部230と同様に、キーヘッド部及びトランスポンダアタッチメント部の形状を抽象化させて示すものである。よって、本考案の第3の実施形態に係る電子キー3のキーヘッド部310の形状及びトランスポンダアタッチメント部330の形状は、図5に示すものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、後述するように、キーヘッド部310は、一部を露出させた状態でトランスポンダアタッチメント部330を嵌め込むための嵌め込み用凹部を設けることができる形状であることが必要である。またトランスポンダアタッチメント部330は、キーヘッド部310に設ける嵌め込み用凹部に嵌め込むことができる形状であることが必要である。
図5を参照して、本考案の第3の実施形態に係る電子キー3は、キーヘッド部310と、キープレート部320と、本体331内にトランスポンダ332を格納したトランスポンダアタッチメント部330と、ねじ340とから構成されている。
本実施形態においては、キーヘッド部310にトランスポンダアタッチメント部330を嵌め込むように構成している。より具体的には、図5に示すように、嵌め込み用凹部316を備えるパイプフレーム型の構造でキーヘッド部310を構成してある。そして嵌め込み用凹部316にトランスポンダアタッチメント部330を嵌め込むことで、トランスポンダアタッチメント部330をキーヘッド部310に装着する(取り付ける)。
本実施形態においては、キーヘッド部310にトランスポンダアタッチメント部330を嵌め込むように構成している。より具体的には、図5に示すように、嵌め込み用凹部316を備えるパイプフレーム型の構造でキーヘッド部310を構成してある。そして嵌め込み用凹部316にトランスポンダアタッチメント部330を嵌め込むことで、トランスポンダアタッチメント部330をキーヘッド部310に装着する(取り付ける)。
このような構成とすることで、トランスポンダアタッチメント部330とキーヘッド部310との着脱を一段と容易に行うことができる。またパイプフレーム型の構造でキーヘッド部310を構成することで、キーヘッド部310からトランスポンダアタッチメント部330を露出させる面積を効率的に増加させることができる。よって車両(通信対象)との良好な無線通信が可能な電子キー3とすることができる。なお、嵌め込み用凹部316の形状、大きさは、本実施形態のものに限るものではなく、一部を露出させた状態でトランスポンダアタッチメント部330をキーヘッド部310に嵌め込むことができるものであれば、適宜変更可能である。
なお、本実施形態においては、電子キーの通信対象を自動車とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。つまり、電子キーと通信対象との間の無線通信による識別コードの照合が成立した場合に、通信対象の動作の許可又は実行が可能となるものであれば、電子キーの通信対象は如何なるものであってもよい。例えば通信対象を自動二輪や住宅とすることができる。
本考案の電子キーは、鍵分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい。
1 電子キー
2 電子キー
3 電子キー
4 電子キー
5 キーヘッド部
5a トランスポンダ
6 キープレート部
10 キーヘッド部
11 挿入口
12 挿入口
13 ねじ穴
14 損傷防止板
20 キープレート部
30 トランスポンダアタッチメント部
31 本体
31a 底面
32 トランスポンダ
33 補強枠
40 ねじ
210 キーヘッド部
215 嵌合用凹部
220 キープレート部
230 トランスポンダアタッチメント部
231 本体
232 トランスポンダ
234 嵌合用凸部
235 差し込み口
236 差し込み用片
240 ねじ
310 キーヘッド部
316 嵌め込み用凹部
320 キープレート部
330 トランスポンダアタッチメント部
331 本体
332 トランスポンダ
340 ねじ
B 高さ
C 横幅
D 奥行き
E 長さ
F 長さ
G 長さ
H 長さ
J 長さ
2 電子キー
3 電子キー
4 電子キー
5 キーヘッド部
5a トランスポンダ
6 キープレート部
10 キーヘッド部
11 挿入口
12 挿入口
13 ねじ穴
14 損傷防止板
20 キープレート部
30 トランスポンダアタッチメント部
31 本体
31a 底面
32 トランスポンダ
33 補強枠
40 ねじ
210 キーヘッド部
215 嵌合用凹部
220 キープレート部
230 トランスポンダアタッチメント部
231 本体
232 トランスポンダ
234 嵌合用凸部
235 差し込み口
236 差し込み用片
240 ねじ
310 キーヘッド部
316 嵌め込み用凹部
320 キープレート部
330 トランスポンダアタッチメント部
331 本体
332 トランスポンダ
340 ねじ
B 高さ
C 横幅
D 奥行き
E 長さ
F 長さ
G 長さ
H 長さ
J 長さ
また本考案の電子キーは、上記第1又は第2の特徴に加えて、トランスポンダアタッチメント部が損傷するのを防止する損傷防止部を、キーヘッド部から露出するトランスポンダアタッチメント部の下側に水平にして、キーヘッド部に設けてあることを第3の特徴としている。
また請求項3に記載の電子キーによれば、上記請求項1又は請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、トランスポンダアタッチメント部が損傷するのを防止する損傷防止部を、キーヘッド部から露出するトランスポンダアタッチメント部の下側に水平にして、キーヘッド部に設けてあることにより、トランスポンダアタッチメント部に傷がつくことを効果的に防止することができる。よってトランスポンダが破損することを一段と効果的に防止することができる。
Claims (5)
- 通信対象との間の無線通信による識別コードの照合が成立した場合に、前記通信対象の動作の許可又は実行が可能となる電子キーであって、先端部が前記通信対象の鍵穴に挿入可能なキープレート部と、該キープレート部の基端部を保持するキーヘッド部と、トランスポンダを格納すると共に、前記キーヘッド部から一部が露出されて装着されるトランスポンダアタッチメント部とを備え、前記キーヘッド部が装飾された金属部材で構成されている電子キー。
- トランスポンダアタッチメント部は、合成樹脂、ゴム、粘土の何れか一つ又はそれらの組み合わせで構成される請求項1に記載の電子キー。
- キーヘッド部に、トランスポンダアタッチメント部の損傷を防止するための損傷防止部を備える請求項1又は請求項2に記載の電子キー。
- トランスポンダアタッチメント部内に、トランスポンダを囲む補強枠を備える請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子キー。
- 通信対象は、車両である請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電子キー。
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Country | Link |
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