JP3186825U - 2種類の粒子材料を含む喫煙物品マウスピース - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類の粒子材料を含む喫煙物品マウスピースを提供する。
【解決手段】喫煙物品10が、エアロゾル生成基質12と、吸着剤を含む第1の粒子材料及びこの第1の粒子材料内に分散する第2の粒子材料を組み込んだ第1のセグメント18を含むマウスピース14とを含み、第2の粒子材料は、セルロース系材料を含み、第1の粒子材料とは色が異なる。第1の粒子材料は黒色であり、第2の粒子材料は白色であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本考案は、互いに色が異なる2種類又はそれ以上の粒子材料を組み込んだセグメントを含む喫煙物品マウスピース、及びこのようなマウスピースを含む喫煙物品に関する。本考案は、特にフィルタ付きシガレットなどの可燃性喫煙物品のフィルタとして応用される。
フィルタ付きシガレットは、典型的には、紙ラッパーに取り巻かれたタバコカットフィラーの円筒状ロッドと、この包装されたタバコロッドと端部を接した関係で軸方向に整列する円筒状フィルタとを含む。フィルタは、単一のセグメントで形成することもでき、又は軸方向に整列する複数のフィルタセグメントを含むマルチセグメントフィルタとすることもできる。
フィルタ又はマウスピースを通して煙が吸い込まれる時に、この煙を何らかの形で修正するために、喫煙物品のフィルタ又はマウスピース内に1又はそれ以上の種類の添加物を組み込むことがよく知られている。例えば、フィルタを通して煙が吸い込まれて吸着剤の表面と接触した時に特定の煙成分を除去するために、喫煙物品のフィルタに活性炭などの吸着剤を組み込むことが知られている。
通常、吸着剤は、粒子材料又は粒状材料の形で喫煙物品のフィルタに組み込まれ、これを繊維状濾過材料の中に分散させること、又はフィルタ内に定められたキャビティ内に提供することができる。例えば、これまでに、球形で直径を予め選択したビーズ状の活性炭をフィルタのキャビティ内に含む喫煙物品フィルタを提供することが提案されている。
欧州特許出願公開第1,571,933号明細書
ASTM規格D6393−08
新規の粒子状添加剤の組み合わせを含む喫煙物品用マウスピースを提供することが望ましいと思われる。具体的には、粒子状添加剤の組み合わせによって独特な外観を呈するマウスピースを提供することが望ましいと思われる。1又はそれ以上の種類の追加の粒子材料に加えて吸着剤を組み込み、マウスピース配列が濾過を行うようになっている新規の喫煙物品用マウスピースを提供することがさらに望ましいと思われる。これらの望ましい特徴を有するとともに既存の装置及び技術を使用して容易に製造できるマウスピースを提供することが特に望ましいと思われる。
本考案によれば、吸着剤を含む第1の粒子材料及びこの第1の粒子材料内に分散する第2の粒子材料を組み込んだ第1のセグメントを含む喫煙物品用マウスピースが提供される。第2の粒子材料は、セルロース系材料を含み、第1の粒子材料とは色が異なる。
本考案によれば、エアロゾル生成基質と、このエアロゾル生成基質と軸方向に整列する、吸着剤を含む第1の粒子材料及びこの第1の粒子材料内に分散する第2の粒子材料を組み込んだ第1のセグメントを含むマウスピースとを含む喫煙物品がさらに提供される。第2の粒子材料は、セルロース系材料を含み、第1の粒子材料とは色が異なる。
以下の説明では、別途記載しない限り、本考案によるマウスピースに対するあらゆる言及は、本考案による喫煙物品のマウスピースにも当てはまる。
本考案によるマウスピースは、フィルタ付きシガレット、及びタバコ材料を燃焼させて煙を生成するその他の喫煙物品で有利に使用することができる。
本明細書で使用する「煙」という用語は、フィルタ付きシガレットなどの可燃性喫煙物品により生成される煙、及び上述した種類の加熱式又は非加熱式喫煙物品などの不燃性喫煙物品により生成されるエアロゾルを表すものである。
本明細書で使用する「セグメント」という用語は、組成及び物理的特性が実質的に連続する、マウスピースの別個の部分を意味する。セグメントは、例えば、連続するセルロースアセテートトウのプラグなどの、濾過材料の個々のセグメントとすることができる。或いは、セグメントは、少なくとも部分的に粒子材料で満たされたマウスピース内のキャビティとすることもできる。以下でより詳細に説明するように、本考案のマウスピースは、単一のセグメントを含むことも、或いは2又はそれ以上の接続されたセグメントで形成することもできる。
本明細書で使用する「上流」及び「下流」という用語は、マウスピースを組み込んだ喫煙物品の喫煙中にマウスピース内を通る主流煙の流れの方向を基準として、本考案によるマウスピースの構成要素の相対的位置を表すものである。
本考案のマウスピースは、マウスピースの同じセグメント内に2種類の異なる色の粒子材料を組み込む。マウスピースの第1のセグメント内で2種類の異なる色の粒子材料を組み合わせることにより、マウスピースに独特な外観がもたらされる。
本明細書で使用する「異なる色」という用語は、2種類の粒子材料を合わせて肉眼で見たときに、これらの粒子材料を互いに視覚的に区別できるほど互いの色が十分に異なるべきであることを示すものである。第1及び第2の粒子材料は、完全に互いに異なる色とすることもでき、或いは同じ色ではあるが、これらの粒子材料を視覚的に区別できるように互いに異なる色調を有することもできる。
第1及び第2の粒子材料は、互いに対照的な色であることが好ましい。1つの特に好ましい実施形態では、第1の粒子材料が黒色であり、第2の粒子材料が白色又はオフホワイト色である。粒子材料は、その天然色で提供することもでき、或いは着色剤を含めることによって粒子材料の一方又は両方を着色することもできる。
第2の粒子材料を第1の粒子材料内に分散させて、マウスピースの同じセグメント内に両粒子材料の混合物が提供されるようにする。本考案のマウスピースの第1のセグメントは、実質的に均一で一様に分散した第1及び第2の粒子材料を含むことが好ましい。
第1の粒子材料内の吸着剤の中に第2の粒子材料を加えると、吸着剤の濾過効率を有利に改善できると考えられる。理論によって縛られることを望むわけではないが、この効果は、第2の粒子材料が、第1の粒子材料の周囲に煙が流れるのを阻害して、煙と吸着剤の表面との間の接触レベルが増すことにより観察されると思われる。
第1及び第2の粒子材料の混合物は、本考案によるマウスピース全体に実質的に均一に分散することができる。或いは、第1及び第2の粒子材料の混合物をマウスピースの1又はそれ以上の特定の領域内に提供することもできる。例えば、第1及び第2の粒子材料の混合物を、マウスピースの別個のポケット内、又はマウスピースラッパーに隣接する領域内に提供することができる。
第1及び第2の粒子材料は、色が異なることに加えて、1又はそれ以上のさらなる状態においても互いに異なることができる。例えば、第2の粒子材料は、第1の粒子材料と異なる平均粒子サイズを有することができる。いくつかのこのような実施形態では、第2の粒子材料の平均粒子サイズが、第1の粒子材料の平均粒子サイズと少なくとも10%異なることが好ましく、少なくとも20%異なることがより好ましく、少なくとも30%異なることが最も好ましい。他の実施形態では、第1及び第2の粒子材料が、実質的に同じ平均粒子サイズを有することができる。例えば、第2の粒子材料の平均粒子サイズを、第1の粒子材料の平均粒子サイズの30%以内にすることができ、20%以内にできることがより好ましく、10%以内にできることが最も好ましい。
本考案では、「粒子サイズ」を、粒子材料内の個々の粒子の最大断面寸法と見なす。「平均」粒子サイズとは、本考案によるマウスピースの第1のセグメント内に含まれる粒子材料のサンプル内の粒子の算術平均粒子サイズのことを意味する。粒子材料のサンプルの粒子サイズ分布は、既知のふるい分け試験を使用して求めることができる。
これとは別に又はこれに加えて、第2の粒子材料は、第1の粒子材料と異なる組成を有することができる。例えば、第2の粒子材料は、異なる化合物で、異なる化合物の組み合わせで、又は同じ化合物の組み合わせの異なる処方で形成することができる。他の実施形態では、第1及び第2の粒子材料が、実質的に互いに同じ組成を有することができるが、異なる着色剤を組み込んで異なる色を実現することができる。
これとは別に又はこれに加えて、第2の粒子材料は、第1の粒子材料と異なるかさ密度を有することができる。しかしながら、以下でより詳細に説明するように、第1及び第2の粒子材料をキャビティ内に組み込む場合、第2の粒子材料のかさ密度は、第1の粒子材料のかさ密度の30%以内であることが好ましく、20%以内であることがより好ましく、15%以内であることが最も好ましい。
「かさ密度」という用語は、粒子材料内の複数の組み合わせた粒子の密度を意味するために使用され、複数の粒子の質量をこれらの粒子が占める体積で除算したものに相当する。本考案の文脈では、参照するかさ密度の値が、粒子材料のCarr Looseかさ密度に対応する。香味粒体のCarr Looseかさ密度を求めるための好適な方法は、ASTM規格D6393−08に記載されている。
これとは別に又はこれに加えて、第2の粒子材料を第1の粒子材料とは異なる種類の添加物として、第1のセグメントを通過する煙に粒子材料が異なる影響を与えるようにすることもできる。第1の粒子材料は、吸着剤を含む。第2の粒子材料は、マウスピース内で吸着機能を果たさない非吸着剤であることが好ましい。
第1及び第2の粒子材料は、各々が複数の別個の材料片で構成される。いずれの場合にも、粒子材料は、例えば、粒体、ビーズ、フレーク、フィラメント又は粉体の形をとることができる。第1及び第2の粒子材料は、互いに同じ形状とすることも、又は異なる形状とすることもできる。
本考案によるマウスピースの第1のセグメントに組み込まれる第1の粒子材料は、1又はそれ以上の種類の吸着剤粒子で構成される。好適な吸着剤としては、以下に限定されるわけではないが、活性炭、ゼオライト、セピオライト、活性アルミナ、分子ふるい類、又はこれらの組み合わせが挙げられる。第1の粒子材料は、黒色の吸着剤であることが好ましく、活性炭であることが最も好ましい。
本考案によるマウスピースの第1のセグメントに組み込まれる第2の粒子材料は、第1の粒子材料とは異なる色の粒子で構成される。第2の粒子材料は、流れを阻害すること以外には主流煙に有意に影響を及ぼさない不活性物質で形成することができる。或いは、第2の粒子材料を香味素材で形成することもできる。第2の粒子材料は、白色又はオフホワイト色の材料であることが好ましい。
上述したように、第2の粒子材料は、非吸着剤で形成されることが好ましい。
第2の粒子材料は、例えばセルロースビーズ又はセルロース粒体などのセルロース系材料を含む。本考案によるマウスピースの第1のセグメント内での使用に適したセルロースビーズは、日本のレンゴー株式会社(Rengo Co., Ltd.,)からビスコパール(Viscopearl)(登録商標)という商標名で市販されている。第1のセグメントは、白色又はオフホワイト色のセルロースビーズに黒色の活性炭粒子を組み合わせたものを含むことが特に好ましい。
本考案のいくつかの好ましい実施形態では、第2の粒子材料が酸化アルミニウムを含む。第1のセグメントは、白色又はオフホワイト色の酸化アルミニウム粒子に黒色の活性炭粒子を組み合わせたものを含むことが特に好ましい。
第1のセグメント内の第2の粒子材料の全質量の第1の粒子材料の全質量に対する比率は、少なくとも約1:1であることが好ましく、少なくとも約1.25:1であることがより好ましい。
マウスピースの第1のセグメントを提供するために、第1及び第2の粒子材料を濾過材料のプラグ全体に分散させることができる。第1のセグメント内の濾過材料は、セルロースアセテートトウ又は紙などの繊維状濾過材料のプラグであることが好ましい。この繊維状濾過材料には、好ましくは濾過材料に粒子材料を加える前に、分離した繊維上への吹き付けにより、従来の方法でフィルタ可塑剤を加えることができる。繊維状濾過材料の密度は、第1及び第2の粒子材料が濾過材料の包装に与えるあらゆる影響を考慮するように調整することができる。
第1のセグメントが、その全体に第1及び第2の粒子材料を分散させた濾過材料のプラグを含む場合、プラグ内の繊維は、第1のセグメントのほぼ全長に沿って延び、喫煙物品の長手方向に実質的に整列することができる。或いは、繊維がプラグの長さに沿って途中まで延び、喫煙物品の長手軸に対して不規則に配向されるようにしてもよい。
第1のセグメントが、その全体に第1及び第2の粒子材料を分散させた濾過材料のプラグを含む場合、粒子材料は、濾過材料内でほぼ均一に分散されることが好ましい。直径が約7.5mm〜約7.85mmのマウスピースの場合、第1のセグメント内の第1の粒子材料の充填量は、少なくとも約1mg/mmであることが好ましく、少なくとも約2mg/mmであることがより好ましい。第1のセグメント内の第1の粒子材料の充填量は、最大約10mg/mmであることが好ましく、最大約8mm/mgであることがより好ましい。第1のセグメント内の第2の粒子材料の充填量は、少なくとも約1mg/mmであることが好ましく、少なくとも約2mg/mmであることがより好ましく、少なくとも2.5mg/mmであることが最も好ましい。第1のセグメント内の第2の粒子材料の充填量は、最大約10mg/mmであることが好ましく、最大約8mg/mmであることがより好ましい。
濾過材料内に第1及び第2の粒子材料が分散した本考案によるマウスピースでは、第1のセグメントの長さは、約5mm〜約22mmであることが好ましく、約10mm〜約15mmであることがより好ましく、約12mmであることが最も好ましい。
或いは、第1及び第2の粒子材料を、マウスピースの中空キャビティ内に提供することもでき、この場合、この満たされたキャビティがマウスピースの第1のセグメントを形成する。このような実施形態では、中空キャビティが2つの濾過材料のプラグ間に、例えば、キャビティ下流の口側端部フィルタセグメントとキャビティ上流のロッド側端部フィルタセグメントとの間にプラグ−スペース−プラグの配列で設けられることが好ましい。
第1及び第2の粒子材料の組み合わせは、キャビティの体積の40%〜100%を満たすことが好ましく、キャビティの体積の60%〜80%を満たすことがより好ましい。本考案によるキャビティフィルタは、欧州特許出願公開第1,571,933号に記載されているような既知のチャコールフィルタ製造機械を使用して製造することができる。このような機械は、例えば(公序良俗違反につき、不掲載)から市販されている。
第1のセグメントが、第1及び第2の粒子材料で少なくとも部分的に満たされたキャビティを含む場合、直径が7.5mm〜7.85mmの喫煙物品では、第1のセグメント内の第1の粒子材料の充填量は、少なくとも5mg/mmであることが好ましく、少なくとも10mg/mmであることがより好ましい。同じ直径の喫煙物品の場合、キャビティ内の第1の粒子材料の充填量は、最大約30mg/mmであることが好ましく、最大約20mg/mmであることがより好ましい。直径が7.5mm〜7.85mmの喫煙物品の場合、第1のセグメント内の第2の粒子材料の充填量は、少なくとも5mg/mmであることが好ましく、少なくとも10mg/mmであることがより好ましい。同じ直径の喫煙物品の場合、キャビティ内の第2の粒子材料の充填量は、最大約30mg/mmであることが好ましく、最大約20mg/mmであることがより好ましい。
上述した充填量レベルを達成するには、キャビティ内の第1及び第2の粒子材料の充填密度が、1立方センチメートル当たり0.4〜0.7mgであることが好ましく、1立方センチメートル当たり0.5〜0.6mgであることがより好ましい。
本考案によるマウスピースの第1のセグメントは、任意に1又はそれ以上の種類のさらなる粒子材料を含むことができ、この粒子材料は、第1又は第2の粒子材料と同じ色であっても、或いは第1及び第2の粒子材料と異なる色であってもよい。
第1及び第2の粒子材料を含む第1のセグメントを有する本考案によるマウスピースは、第1のセグメントのみで構成される単一セグメントマウスピースとすることができる。或いは、本考案による喫煙物品は、2又はそれ以上のセグメントを有する多要素マウスピースを含むこともできる。第1のセグメントは、マウスピースの口側端部、マウスピースのロッド側端部、或いは1又はそれ以上のその他のセグメント間の中間位置に提供することができる。例えば、本考案によるマウスピースは、第1のセグメント上流のロッド側端部セグメント、及び第1のセグメント下流の口側端部セグメントの少なくとも一方をさらに含む多要素マウスピースとすることができる。
口側端部セグメント(存在する場合)は、濾過材料を含むことが好ましい。口側端部セグメントは、粒子相濾過効率が実質的にゼロ又は極めて低い濾過材料を含むことがより好ましい。例えば、口側端部セグメントは、セルロースアセテートトウなどのセルロース系材料又はその他の濾過効率の低い好適な繊維状濾過材料を含むことができる。口側端部セグメントを繊維状濾過材料で形成した場合、内部の繊維が、口側端部セグメントのほぼ全長に沿って延び、喫煙物品の長手方向に実質的に整列することができる。或いは、繊維がプラグの長さに沿って途中まで延び、喫煙物品の長手軸に対して不規則に配向されるようにしてもよい。
いくつかの実施形態では、本考案による多要素マウスピースの口側端部セグメントが、喫煙中に第1のセグメント内の粒子材料又はその一部が喫煙者の口に達するのを有利に防ぐことができる。
口側端部セグメントが濾過材料を含む場合、口側端部セグメントの長さは、約3mm〜約12mmであることが好ましく、約8mm〜約10mmであることがより好ましい。
本考案によるマウスピースは、第1のセグメントの下流に口側端部キャビティを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、本考案による喫煙物品の多要素マウスピースが、上述した口側端部セグメントの下流に口側端部キャビティをさらに含むことができる。この口側端部キャビティは、例えば、マウスピースを取り囲むチップペーパーによって形成することができる。口側端部キャビティの長さは、6mm又はそれ以下であることが好ましい。
ロッド側端部セグメント(存在する場合)は、繊維状濾過材料を含むことが好ましい。ロッド側端部セグメントは、例えば、セルロースアセテートトウなどのセルロース系材料、又は紙などのその他の好適な繊維状濾過材料を含むことができる。ロッド側端部セグメントを繊維状濾過材料で形成した場合、内部の繊維が、ロッド側端部セグメントのほぼ全長に沿って延び、喫煙物品の長手方向に実質的に整列することができる。或いは、繊維がプラグの長さに沿って途中まで延び、喫煙物品の長手軸に対して不規則に配向されるようにしてもよい。
ロッド側端部セグメントは、マウスピースを通じて吸い込まれる主流煙から少なくとも1種類の気相成分を除去できる少なくとも1種類の吸着剤を含むことができる。この少なくとも1種類の吸着剤は、活性炭、活性アルミナ、ゼオライト類、セピオライト類、分子ふるい類及びシリカゲルから成る群から選択されることが好ましい。
口側端部セグメント及びロッド側端部セグメントの少なくとも一方は、喫煙中の喫煙者への香味送達をさらに強化するために、1又はそれ以上の種類の香味料、好ましくは1又はそれ以上の種類の液体香味料を含むことができる。
本考案によるマウスピースを形成する1又はそれ以上のセグメントの各々は、個別にプラグラップで包むことができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の粒子材料を組み込んだ第1のセグメントを実質的に透明なプラグラップで包んで、マウスピースの外側から第1及び第2の粒子材料が見えるようにすることができる。
本考案による喫煙物品は、本考案によるマウスピースにチップペーパーによって従来の方法で取り付けられた、タバコなどのエアロゾル生成基質のロッドを含む。マウスピースの第1のセグメントを実質的に透明なプラグラップで包む場合、チップペーパーが、第1のセグメントに重なる1又はそれ以上の窓又は切り欠きを組み込むことができる。このような第1のセグメントを透明なプラグラップで取り巻いた実施形態では、消費者が、第1のセグメント内の第1及び第2の粒子材料を確認することができる。
本考案による喫煙物品は、フィルタ付きシガレット、或いはタバコ材料又は別の可燃性材料を燃焼させて煙を生成するその他の喫煙物品とすることができる。本考案のいくつかの好ましい実施形態では、喫煙物品のエアロゾル生成基質が、タバコロッドと、1又はそれ以上のフィルタセグメントを含むフィルタを有するマウスピースとを含む。
ここで、以下の図面を参照しながら本考案をさらに説明する。
本考案の第1の実施形態による多要素フィルタを含むフィルタ付きシガレットのフィルタの包装を解いた側面図である。 本考案の第2の実施形態による多要素フィルタを含むフィルタ付きシガレットのフィルタの包装を解いた側面図である。
図1に示すフィルタ付きシガレット10は、細長い円筒状の包装タバコロッド12を含み、その一端が、軸方向に整列する細長い円筒状の多要素フィルタ14に取り付けられている。包装タバコロッド12と多要素フィルタ14は、多要素フィルタの全長及び包装タバコロッド12の隣接部分を取り囲むチップペーパー24により従来の方法で接合される。包装タバコロッド12の燃焼中に生成される主流煙に周囲空気を送り込むために、多要素フィルタ14に沿った位置にチップペーパー24を貫いて複数の環状穿孔26が設けられる。
図1に示すフィルタ付きシガレット10の多要素フィルタ14は、端部を接した関係にある4つのセグメント、包装タバコロッド2から遠い側の口側端部セグメント16、口側端部セグメント12の上流に位置する吸着剤セグメント18、吸着剤セグメント18の上流に位置する中間セグメント20、及び中間セグメント20の上流に位置するとともに包装タバコロッド12に隣接してこれに接するロッド側端部セグメント22を含む。
口側端部セグメント16は、9mmの長さを有し、三酢酸グリセロールで可塑化したセルロースアセテートトウのプラグを含む。
吸着剤セグメント18は、本考案によるマウスピースの「第1のセグメント」に相当する。吸着剤セグメント18は、その全体に実質的に均等に分散する黒色の活性炭粒子及び白色のセルロースビーズを含むセルロースアセテートトウのプラグを有する。吸着剤セグメント18は、6mmの長さを有し、セルロースアセテートトウ全体に分散する12mgの粒子状活性炭及び16mgのセルロースビーズを含む。チップペーパー24内の穿孔26は、吸着剤セグメント18に沿った、フィルタ14の口側端部から約12mmの位置に設けられる。
中間セグメント20は、6mmの長さを有し、三酢酸グリセロールで可塑化したセルロースアセテートトウのプラグを含む。
ロッド側端部セグメント22は、6mmの長さを有し、その全体に実質的に均等に分布された活性炭の粒子を含むセルロースアセテートトウのプラグを有する。ロッド側端部セグメント22は、セルロースアセテートトウ全体に分散する36mgの活性炭を含む。
各多要素フィルタ14を作製するには、多要素フィルタ14の複数の各セグメント単位を含む別個の連続ロッドを既知の方法で作製した後にこれらを組み合わせて、多要素フィルタ14の複数の単位を含む連続フィルタロッドを形成する。次に、この連続フィルタロッドを切断機構により一定間隔で切断して、一連の個別の多要素フィルタを生産する。
本考案の代替の実施形態(図示せず)では、フィルタ14の吸着剤セグメント18が、セルロースビーズの代わりに酸化アルミニウムの粒子を含む。従って、結果として得られる吸着剤セグメント18は、セルロースアセテートトウのプラグ全体に実質的に均等に分散する黒色の活性炭粒子及び白色の酸化アルミニウム粒子を含む。
図2に示すフィルタ付きシガレット50は、端部を接した関係にある3つのセグメント、タバコロッド12から遠い側の口側端部セグメント56、口側端部セグメント56の上流に位置する吸着剤セグメント58、及び吸着剤セグメント58の上流に位置するとともに包装タバコロッド12に隣接してこれに接するロッド側端部セグメント60を含むプラグ−スペース−プラグフィルタ54を有する。口側端部セグメント56は、図1に示すフィルタ付きシガレット10に関して上述したものと同じ構成である。同様に、ロッド側端部セグメント60も、セルロースアセテートトウのプラグを含む。
フィルタ54の吸着剤セグメント58は、口側端部セグメント56とロッド側端部セグメント60の間に定められるキャビティの形をとり、黒色の活性炭粒子と白色のセルロースビーズの混合物で満たされる。活性炭粒子及びセルロースビーズは、互いに実質的に均等に混合され、キャビティ全体に実質的に均等に分散する。
多要素フィルタ54は、プラグ−スペース−プラグフィルタを製造するための従来の方法及び装置を使用して作製することができる。
本考案の代替の実施形態(図示せず)では、吸着剤セグメント58が、セルロースビーズの代わりに酸化アルミニウムの粒子を含む。従って、結果として得られる吸着剤セグメント58は、黒色の活性炭粒子と白色の酸化アルミニウム粒子の混合物で満たされたキャビティを含む。
図1及び図2に示すフィルタ付きシガレット10、50を形成するには、多要素フィルタ14、54を作製した後で、既知のフィルタ付きシガレット製造装置を使用して、従来の方法で製造された包装タバコロッド12にチップペーパー24によって接合する。
10 フィルタ付きシガレット
12 包装タバコロッド
14 多要素フィルタ
16 口側端部セグメント
18 吸着剤セグメント
20 中間セグメント
22 ロッド側端部セグメント
24 チップペーパー
26 環状穿孔
第1及び第2の粒子材料の組み合わせは、キャビティの体積の40%〜100%を満たすことが好ましく、キャビティの体積の60%〜80%を満たすことがより好ましい。本考案によるキャビティフィルタは、欧州特許出願公開第1,571,933号に記載されているような既知のチャコールフィルタ製造機械を使用して製造することができる。このような機械は、市販されている。

Claims (13)

  1. 喫煙物品であって、
    エアロゾル生成基質と、
    吸着剤を含む第1の粒子材料と、該第1の粒子材料内に分散する第2の粒子材料とを組み込んだ第1のセグメントを含むマウスピースと、
    を含み、前記第2の粒子材料が、セルロース系材料を含み、前記第1の粒子材料とは色が異なる、
    ことを特徴とする喫煙物品。
  2. 前記第1の粒子材料が黒色であり、前記第2の粒子材料が白色である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の喫煙物品。
  3. 前記第2の粒子材料が非吸着剤である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の喫煙物品。
  4. 前記第1の粒子材料が活性炭を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の喫煙物品。
  5. 前記第2の粒子材料が酸化アルミニウムを含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の喫煙物品。
  6. 前記第1のセグメントが、繊維状濾過材料を含み、前記第1及び第2の粒子材料が、前記繊維状濾過材料内に分散する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の喫煙物品。
  7. 前記第1のセグメントが、前記第1の粒子材料及び前記第2の粒子材料で少なくとも部分的に満たされたキャビティを含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の喫煙物品。
  8. 前記第1のセグメント内の前記第2の粒子材料の全質量の前記第1の粒子材料の全質量に対する比率が、少なくとも1:1である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の喫煙物品。
  9. 吸着剤を含む第1の粒子材料と、該第1の粒子材料内に分散する第2の粒子材料とを組み込んだ第1のセグメントを含み、前記第2の粒子材料が、セルロース系材料を含み、前記第1の粒子材料とは色が異なる、
    ことを特徴とする喫煙物品用マウスピース。
  10. 前記第1の粒子材料が黒色であり、前記第2の粒子材料が白色である、
    ことを特徴とする請求項9に記載のマウスピース。
  11. 前記第1の粒子材料が活性炭を含む、
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のマウスピース。
  12. 前記第2の粒子材料が酸化アルミニウムを含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載のマウスピース。
  13. 前記第1のセグメントが、繊維状濾過材料を含み、前記第1及び第2の粒子材料が、前記繊維状濾過材料内に分散する、
    ことを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載のマウスピース。
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