JP3185624U - テストピース用混練装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】有害な無機廃棄物を含む少量のCSG材料を安全に混練することのできるテストピース用混練装置を提供する。
【解決手段】テストピース用混練装置1は、材料を収容するタンク11と、収容された材料が混練するようにタンク11を回動自在に支持するスタンド12と、タンク11を回動させるモータ13と、タンク11に着脱自在であり、装着時にタンク11の開口部11aを閉塞する蓋14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】テストピース用混練装置1は、材料を収容するタンク11と、収容された材料が混練するようにタンク11を回動自在に支持するスタンド12と、タンク11を回動させるモータ13と、タンク11に着脱自在であり、装着時にタンク11の開口部11aを閉塞する蓋14とを備える。
【選択図】図1
Description
本考案は、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てた状態を再現するテストピースの製造に用いられる材料を混練するテストピース用混練装置に関する。
従来、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物の処理方法として、それらの無機廃棄物にセメントや添加剤を加えて混練して盛土材を製造し、その盛土材を埋め立てる方法が知られている。
そのような処理方法を評価する方法の一つとして、無機廃棄物とセメントに水と添加剤を加えたCSG(Cement Sand and Gravel)材料を混練し、混練したCSG材料を型枠に充填して成型し、その成型物をテストピースとして溶出試験等の各種試験を行う方法がある。
そして、そのような試験に用いられるテストピースは小型のもので十分であるので、テストピースを製造するために、多量のCSG材料を混練する必要はない。
そして、少量の材料を混練するための装置としては、特許文献1に示すような小型の混練装置が知られており、テストピースを製造するために、その小型の混練装置を用いることが考えられる。
しかし、従来の小型の混練装置は、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物を含むCSG材料を混練することを想定したものではないので、材料を収容するタンクの開口部は、混練時においても解放されたままの状態であった。
そのため、従来の混練装置を用いてCSG材料を混練した場合、その混練時に、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物が混練装置の周囲に飛散してしまうという問題があった。
本考案は以上の点に鑑みてなされたものであり、有害な廃棄物を含む少量のCSG材料を安全に混練することのできるテストピース用混練装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案のテストピース用混練装置は、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てた状態を再現するテストピースの材料を混練するテストピース用混練装置であって、材料を収容し、収容した材料を混練するように回動するタンクと、タンクを回動自在に支持する支持部材と、タンクを回動させるタンク用駆動源と、タンクに着脱自在であり、装着時にタンクの開口部を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てた状態を再現するテストピースの材料を混練するテストピース用混練装置であって、材料を収容するタンクと、タンクの内部に配置され、材料を撹拌して混練する撹拌羽根と、撹拌羽根を駆動させる撹拌羽根用駆動源と、タンクに着脱自在であり、装着時にタンクの開口部を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とする。
このように、本考案のテストピース用混練装置は、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物を含む少量のCSG材料を、そのCSG材料を収容したタンクを回転させることによって、又は、そのCSG材料を収容したタンクの内部に配置された撹拌羽根を作動させることによって、混練することができる構成となっている。そして、その混練は、タンクの開口部が蓋によって閉塞された状態で行うことができる構成になっている。
そのため、本考案のテストピース用混練装置によれば、混練時であっても有害な無機廃棄物がテストピース用混練装置の周囲に飛散することがないので、安全に少量のテストピース製造用のCSG材料を混練することができる。
また、本考案のテストピース用混練装置においては、タンクに対して蓋を固定するストッパーを備えることが好ましい。
このように、タンクに対して蓋を固定するストッパーを備えれば、タンクに対して蓋を強固に固定することができる。その結果、例えば、混練時の振動が生じたような場合であっても、タンクから蓋が外れることを防止できるので、より安全に有害な廃棄物を含むCSG材料を混練することができる。
また、本考案のテストピース用混練装置においては、タンクの開口部の周縁部、又は、蓋のタンク側の周縁部に、シール部材を有することが好ましい。
このように、タンクの開口部の周縁部、又は、蓋のタンク側の周縁部の少なくともいずれか一方にシール部材を設ければ、混練時におけるタンクの密閉性がさらに高まるので、より安全に有害な廃棄物を含むCSG材料を混練することができる。
以下、図1及び図2を参照して、本考案のテストピース用混練装置の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態のテストピース用混練装置1は、混練するCSG材料を収容するためのタンク11と、タンク11を回動自在に支持するスタンド12と、スタンド12に取り付けられているモータ13と、タンク11に着脱自在な蓋14とを備えている。
タンク11は、円形の開口部11aを有する容器である。また、その開口部11aの周囲には、蓋14を固定するために用いられる複数の係止部11bが設けられている。
タンク11の内部には、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物に、セメント、水、添加剤等を加えたCSG材料が収容される。本実施形態のテストピース用混練装置1では、このタンク11にCSG材料を収容した後、タンク11がその開口部11aと底部とを通る軸を中心として回動(図1(a)矢印参照)することによって、収容したCSG材料が混練される。
スタンド12は、本考案の支持部材である。このスタンド12は、一対の脚部12aと、その一対の脚部12aの間に設けられた環状部12bと、一対の脚部12aの一方の上端部に回動可能に取り付けられたレバー12cと、一対の脚部12aの一方の下端部に取り付けられたキャスター12dとを有している。
環状部12bは、タンク11を、タンク11の開口部11aと底部とを通る軸を中心として回動自在に支持している(図1(a)矢印参照)。
レバー12cは、環状部12bと連動するように構成されている。そのため、脚部12aに対してレバー12cを回動させることによって、環状部12bを介して、環状部12bに固定されているタンク11の開口部11aの向きを、脚部12aに対して変更することができる(図1(b)矢印参照)。
その結果、本実施形態のテストピース用混練装置1では、レバー12cを操作するだけで、開口部11aを上方に向けてCSG材料を投入しやすくしたり、下方に向けてCSG材料を排出しやすくしたりすることができる。
キャスター12dは、一対の脚部12aの一方にのみ取り付けられている。そのため、本実施形態のテストピース用混練装置1は、キャスター12dの取り付けられていない側を持ち上げることによって、容易に移動させることができる。
モータ13は、本考案のタンク用駆動源である。このモータ13から伝達される駆動力によって、タンク11が回動して、タンク11に収容されたCSG材料が混練される。
蓋14は、タンク11に着脱自在な部材であり、装着時にはタンク11の開口部11aを閉塞する。この蓋14は、図2(a)に示すように、タンク11側とは反対側となる面の周縁部に複数のストッパー14aを有しており、図2(b)に示すように、タンク11側となる面の周縁部にシール部材14bを有している。
ストッパー14aは、蓋14の装着時にタンク11の開口部11aの周囲に設けられた係止部11bに対応する位置に設けられている(図1(b)参照)。このストッパー14aと係止部11bとを係合させることによって、蓋14はタンク11に強固に固定される(図1(a)参照)。
シール部材14bは、ゴム製のパッキンである。本実施形態のテストピース用混練装置1は、このシール部材14bを備えているので、蓋14を装着時に、タンク11が気密に閉塞される。
このように、本実施形態のテストピース用混練装置1は、有害物質や放射性物質等の有害な無機廃棄物を含む少量のCSG材料の混練時に、タンク11の開口部11aが蓋14によって気密に閉塞される構成となっている。さらに、蓋14は、ストッパー14aによってタンク11に強固に固定される。
そのため、本実施形態のテストピース用混練装置1によれば、混練時であっても有害な無機廃棄物がテストピース用混練装置1の周囲に飛散することがないので、安全に少量のテストピース製造用のCSG材料を混練することができる。
以上、図示の実施形態について説明したが、本考案はこのような形態に限られるものではない。
上記実施形態のテストピース用混練装置1においては、タンク11を回動させることによって、タンク11に収容されたCSG材料を混練している。
しかし、本考案のテストピース用混練装置はこのような構成に限定されるものではなく、タンクの開口部が蓋によって閉塞された状態で収容されたCSG材料を混練できるものであればよい。
例えば、タンクの内部に撹拌羽根を備え、その撹拌羽根を撹拌羽根用駆動源から伝達された駆動力によって駆動することによって、タンクの内部に収容されたCSG材料を撹拌して混練するようにしてもよい。
また、上記実施形態のテストピース用混練装置1においては、蓋14はタンクから取り外し可能に構成されている。
しかし、本考案のテストピース用混練装置はこのような構成に限られるものではなく、蓋は、タンクに対して開閉可能に構成されていればよい。
上記実施形態のテストピース用混練装置1においては、タンク11に設けられた係止部11bと蓋14が有するストッパー14aとを係合させることによって、タンク11に対して蓋14を固定している。
しかし、本考案のテストピース用混練装置のストッパーはこのような構成に限られるものではなく、タンクに収容されたCSG材料の混練時に、タンクに対して蓋を固定できるものであればよい。
例えば、蓋をタンクの開口部に嵌合するような形状にするとともに、蓋とタンクの嵌合する部分にネジ溝を形成し、そのネジ溝を互いに螺合させて、タンクに対して蓋を固定するようにしてもよい。
また、上記実施形態のテストピース用混練装置1においては、シール部材14bとして、ゴム製のパッキンが、蓋14のタンク11側の周縁部に配置されている。
しかし、本考案のテストピース用混練装置のシール部材はこのような構成に限られるものではなく、タンクに蓋を装着した際に、タンクが気密に閉塞されるものであればよい。
例えば、ゴム以外の材料を用いてシール部材を形成したり、蓋のタンク側の周縁部ではなくタンクの開口部の縁にシール部材を配置したりしてもよい。
1…テストピース用混練装置、11…タンク、11a…開口部、11b…係止部、12…スタンド(支持部材)、12a…脚部、12b…環状部、12c…レバー、12d…キャスター、13…駆動源(タンク用駆動源)、14…蓋、14a…ストッパー、14b…シール部材。
Claims (4)
- 無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てた状態を再現するテストピースの材料を混練するテストピース用混練装置であって、
前記材料を収容し、収容した前記材料を混練するように回動するタンクと、
前記タンクを回動自在に支持する支持部材と、
前記タンクを回動させるタンク用駆動源と、
前記タンクに着脱自在であり、装着時に前記タンクの開口部を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とするテストピース用混練装置。 - 無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てた状態を再現するテストピースの材料を混練するテストピース用混練装置であって、
前記材料を収容するタンクと、
前記タンクの内部に配置され、前記材料を撹拌して混練する撹拌羽根と、
前記撹拌羽根を駆動させる撹拌羽根用駆動源と、
前記タンクに着脱自在であり、装着時に前記タンクの開口部を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とするテストピース用混練装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のテストピース用混練装置であって、
前記タンクに対して前記蓋を固定するストッパーを備えたことを特徴とするテストピース用混練装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のテストピース用混練装置であって、
前記タンクの開口部の周縁部、又は、前記蓋の前記タンク側の周縁部に、シール部材を有することを特徴とするテストピース用混練装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013003382U JP3185624U (ja) | 2013-06-13 | 2013-06-13 | テストピース用混練装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013003382U JP3185624U (ja) | 2013-06-13 | 2013-06-13 | テストピース用混練装置 |
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Family Applications (1)
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JP2013003382U Expired - Lifetime JP3185624U (ja) | 2013-06-13 | 2013-06-13 | テストピース用混練装置 |
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JP (1) | JP3185624U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105056817A (zh) * | 2015-07-20 | 2015-11-18 | 太仓市友联干燥粉碎设备有限公司 | 一种物料快速混合系统 |
-
2013
- 2013-06-13 JP JP2013003382U patent/JP3185624U/ja not_active Expired - Lifetime
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