JP3183308U - 吸音点検口 - Google Patents

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【課題】住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口に施す防音設備を工場で生産することができ、しかも施工性の良い簡単な構造によって構成し、且つ良好な防音効果を得ることができるようにした吸音点検口を提供する。
【解決手段】住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口1を閉塞する蓋部材2の裏面に吸音材3を設けた吸音点検口において、吸音材3は第1層の吸音スポンジ3aと該第1層の吸音スポンジ3aの面上に貼着した第2層の吸音スポンジ3bとから構成され、第1層の吸音スポンジ3aの表面積よりも小径に切断した第2層の吸音スポンジ3bを第1層の吸音スポンジ3aの面上に貼着することによって第1層の吸音スポンジ3aの面上に第2層の吸音スポンジ3bの切断面を形成した。
【選択図】図2

Description

本考案は、住宅等の壁面又は天井面等に形成した点検口に吸音材を施すことによって防音効果を得るようにした吸音点検口に関する。
従来から、住宅等の壁面又は天井面等に点検口を形成し、この点検口を開放することによって壁面内又は天井裏等に設けられた換気設備や各種配管等の点検又は補修工事等を行うようにしている。
ところが、このような点検口を塞ぐための蓋部材は防音対策を施した壁面や天井面等に比べて薄型に形成され、また換気設備等や各種配管等が点検口に隣接するため、点検口を蓋部材で塞いでいる状況であっても、点検口の内部の騒音が室内側に漏れて聞こえるという問題があった。
このような点検口からの騒音を防止するため、例えば、特許文献1に、天井点検口の開口部を覆う蓋の上部に設けた立ち上がり部内の底部にウレタンスポンジから成る吸音材を設けた構造が記載されている。
なお、この特許文献1に記載されているウレタンスポンジのほかにも、従来から、吸音材としてグラスウールを用い、このグラスウールを適宜の大きさに切断して点検口の蓋部材の内側面に貼り付けるという防音対策が施されていた。
しかしながら、このような防音対策は、蓋部材の内側に吸音材を一層だけ貼着した構造であり、その吸音材に用いるグラスウールやウレタンスポンジの使用形態もまた、ある程度の厚さを有する一層の吸音材を貼着するだけのものであった。
また、従来の住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口に関する防音構造は、点検口の裏面にプラスターボードやグラスウールを貼り合わせる方法が主流となっている。この方法は、通常、現場作業が主体であり、例えばグラスウールを現場で切断する場合のように切断作業の仕上りに差異が生じたり、ガラス繊維が飛散したりするため、施工性の面でも改善すべき点があった。
特開2000−104971号公報
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口に施す防音設備を工場で生産することができ、しかも施工性の良い簡単な構造によって構成し、且つ良好な防音効果を得ることができるようにした吸音点検口を提供することを目的とする。
本考案の課題を解決するために、本考案の請求項1の吸音点検口は、住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口を閉塞する蓋部材の裏面に吸音材を設けた吸音点検口において、吸音材は第1層の吸音スポンジと該第1層の吸音スポンジの面上に貼着した第2層の吸音スポンジとから構成され、第1層の吸音スポンジの表面積よりも小径に切断した第2層の吸音スポンジを第1層の吸音スポンジの面上に貼着することによって第1層の吸音スポンジの面上に第2層の吸音スポンジの切断面を形成したことを特徴とする。
また、本考案の請求項2の吸音点検口は、請求項1において、第1層及び第2層の吸音スポンジはセル構造を有する軟質ウレタンフォームからなることを特徴とする。
また、本考案の請求項3の吸音点検口は、請求項1又は2において、第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割し、その内の2片を第1層の吸音スポンジの面上の対角位置に配置して貼着したことを特徴とする。
さらに、本考案の請求項4の吸音点検口は、請求項1、2又は3において、蓋部材は中質繊維板であることを特徴とする。
本考案の吸音点検口によれば、所定寸法に規格された点検口を構成する蓋部材の裏面に貼着する吸音スポンジは、グラスウールのようにガラス繊維等の微細な素材が飛散することもなく、現場における加工が容易であり、また工場で容易に切断加工を行うことも可能である。
また、本考案の吸音点検口に使用した吸音材は第1層の吸音スポンジと該第1層の吸音スポンジの面上に貼着した第2層の吸音スポンジとから構成され、第1層の吸音スポンジの表面積よりも小径に切断した第2層の吸音スポンジを第1層の吸音スポンジの面上に貼着することによって第1層の吸音スポンジの面上に第2層の吸音スポンジの切断側面を形成している。このような第1層及び第2層の吸音スポンジとしてはセル構造を有する軟質ウレタンフォームが好適する。
このような構成により、第1層の吸音スポンジの表面にて露呈した面と第2層の吸音スポンジの表面と第2層の吸音スポンジの切断面である側面とで吸音することができるため、単一の表面のみの吸音率とは異なる吸音率で騒音を吸音することが可能となる。
さらに、第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割し、その内の2片を第1層の吸音スポンジの面上の対角位置に配置して貼着した構成とすることによって、簡単に、切断した第2層の吸音スポンジの形状を得ることが可能となる。
本考案の実施例における吸音点検口を表側から見た平面図である。 本考案の実施例における吸音点検口を裏側から見た斜視図である。 本考案の実施例における吸音点検口の第1層の吸音スポンジに第2層の吸音スポンジを貼着している状況を示す斜視図である。 本考案の実施例における吸音点検口の蓋部材に吸音スポンジを固定した状況を示す斜視図である。 本考案の実施例における吸音点検口の垂直入射評価(1)における評価結果グラフを示す図である。 本考案の実施例における吸音点検口の垂直入射評価(2)における評価結果グラフを示す図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施例の吸音点検口は、図1〜図4に示すように、住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口1を閉塞する蓋部材2の裏面に吸音材3を設けた吸音点検口1において、吸音材3は第1層の吸音スポンジ3aと該第1層の吸音スポンジ3aの面上に貼着した第2層の吸音スポンジ3bとから構成され、第1層の吸音スポンジ3aの表面積よりも小径に切断した第2層の吸音スポンジ3bを第1層の吸音スポンジ3aの面上に貼着することによって第1層の吸音スポンジ3aの面上に第2層の吸音スポンジ3bの切断面4を形成するようにしている。
このような本実施例の構成について詳細に述べると、蓋部材2は中質繊維板により構成する。この中質繊維板は、木質繊維に接着剤を混ぜて比重0.4〜0.8になるように熱圧成形した繊維板、即ちファイバーボードの一種であり、半硬質繊維板とも云われる。また、この中質繊維板は、英語の表記ではMDF(medium density fiberboard)と略称され、本実施例でも中質繊維板の略称として「MDF」の表記を使用する。なお、本実施例において、この中質繊維板(MDF)としては密度770Kg/m3に調整したものを使用している。
また、吸音材3に使用する第1層及び第2層の吸音スポンジ3a、3bとしては、軟質発泡合成樹脂材料としてポリウレタンが好適し、セル構造を有する軟質ウレタンフォームから形成した、例えば日本発条株式会社製スーパーシールSBが最適する。本実施例では、このスーパーシールSBを単に「SB」と略称することがある。なお、本実施例において、スーパーシールSBは、密度40Kg/m3に調整したものを使用している。
本実施例の点検口1の構造として、図1に示すように、室内側から見た点検口1の表側の外観は、壁面や天井面等に形成した開口部に四辺の辺部5a、5b、5c、5dからなる枠部材5を固定し、この枠部材5に蓋部材2を嵌め込むように構成する。この枠部材5は四辺の辺部5a、5b、5c、5dを開閉する構造としてあり、各辺部5a、5b、5c、5dを前方に開いた状態で蓋部材2を嵌め込んだ後、各辺部5a、5b、5c、5dを閉じることによって蓋部材2を枠部材5に固定することが可能である。なお、各辺部5a、5b、5c、5dの内部には不図示のバネ部材が設けられ、枠部材5に嵌め込んだ蓋部材2を弾性的に支持することによって定位置に固定するようにしている。
また、図2に示すように、点検口1を裏側から見た外観、即ち壁面又は天井面等の内部から見た外観は、上記の枠部材5の面内から蓋部材2の裏面方向へ突出した2層の吸音材3を形成した構成としている。この吸音材3は、上記のように、第1層及び第2層の吸音スポンジ3a、3bから形成されている。そのいずれの吸音スポンジも、軟質発泡合成樹脂材料としてセル構造を有する軟質ウレタンフォームから形成してあり、日本発条株式会社製スーパーシールSBを密度40Kg/m3に調整したものを使用する。
本実施例では、図2に示すように、上記の吸音材3として、第1層の吸音スポンジ3aの平面形状を4分割し、図3に示すように、その内の2片を第1層の吸音スポンジ3aの面上の対角位置に配置し、両面接着剤6を用いて貼着した構成とすることによって、単純な切断作業によって第2層の吸音スポンジ3aを形成することが可能である。
なお、第1層の吸音スポンジ3aの表面積は、図2に示すように、上記の点検口1の枠部材5の内側から突出する四角形の平面形状を有する厚さ20mm又は25mmのものを使用する。また、図3に示すように、第1層の吸音スポンジ3aの面上に貼着する切断した第2層の吸音スポンジ3bは、第1層の吸音スポンジ3aの四角形の平面形状を切断加工によって4分割し、その4分割のうちの2片の四角形の吸音スポンジ3bを使用する。
また、図3に示すように、第1層の吸音スポンジ3aの面上に切断した第2層の吸音スポンジ3bを固定するには、第1層の吸音スポンジ3aと各第2層の吸音スポンジ3b、3bとを第1層の吸音スポンジ3aの面上の対角位置に配置して両面接着剤6で貼着する。
このような構成により、第1層の吸音スポンジ3aの面上に第2層の吸音スポンジ3bの切断面4を形成し、第1層の吸音スポンジ3aの表面にて露呈した面と第2層の吸音スポンジ3bの表面と第2層の吸音スポンジ3bの切断面4である側面とで吸音することができるため、単一の表面のみの吸音率とは異なる吸音率で吸音することが可能となる。
なお、上記のように本実施例では、平面形状が四角形の第1層の吸音スポンジ3aを切断することによって、平面形状が四角形の切断形状を形成し、これを第2層の吸音スポンジ3bに使用しているが、この第2層の吸音スポンジ3bを打ち抜き作業や切断作業によって平面形状が三角形や円形の吸音スポンジとして形成するようにしても良い。
上記のように構成された本実施例の吸音スポンジを他の吸音構造と比較することによって、本実施例の吸音点検口1の吸音性能について延べる。
下記の表1は、垂直入射吸音率評価(1)を示すものであり、各種の評価サンプルに対して音波を垂直に入射した際の吸音率をJIS・A1405−1に基づいて測定したものである。なお、JIS・A1405−1は、音響管による吸音率及びインピーダンスの測定に関する定在波比法を測定方法とするものである。また、その評価サンプルとして、表1の「1.評価サンプル」に記載するA、B、C、Dを使用する。
ここで、表1の「1.評価サンプル」に記載するA、B、C、Dの内容について説明する。即ち、表1に記載している「1.評価サンプル」の「A:MDF6mm+SB40mm」は、厚さ6mmの中質繊維板MDFの面上に厚さ40mmのスーパーシールSBを固定したものである。
また、表1に記載している「1.評価サンプル」の「B:MDF6mm+SB20mm+SB20mm(2/4カット)」は、厚さ6mmの中質繊維板MDFの面上に、第1層の吸音スポンジとして厚さ20mmのスーパーシールSBを固定し、その面上に、厚さ20mmの第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割した吸音スポンジを2片用意して第2層の吸音スポンジ3bとし、図4に示すように、2片の第2層の吸音スポンジ3b、3bを第1層の吸音スポンジ3aの面上の対角位置に配置して貼着したものである。
また、表1に記載している「1.評価サンプル」の「C:MDF6mm+SB25mm+SB25mm(2/4カット)」は、厚さ6mmの中質繊維板MDFの面上に、第1層の吸音スポンジとして厚さ25mmのスーパーシールSBを固定し、その面上に、厚さ25mmの第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割した吸音スポンジを2片用意して第2層の吸音スポンジとして、図4に示すように、2片の第2層の吸音スポンジ3b、3bを第1層の吸音スポンジ3aの面上の対角位置に配置して貼着したものである。
さらに、表1に記載している「1.評価サンプル」の「D:プラスターボード(9.5mm+12.5mm積層品)」は、厚さ9.5mmのプラスターボードと厚さ12.5mmのプラスターボードを2層の積層品に形成したものである。
上記の垂直入射吸音率評価(1)における「2.評価結果」をグラフに表すと、図5に示す「垂直入射吸音率評価(1)における評価結果グラフ」となる。
このグラフに示すように、評価サンプルD(D:プラスターボード(9.5mm+12.5mm積層品))に関するグラフ内の折れ線及び表1を参照すると、周波数1250HZに対して吸音率0.350が最高値となり、その他の周波数に対しては低い吸音率を示した。
また、評価サンプルA(A:MDF6mm+SB40mm)の場合、周波数630HZで吸音率0.893という最高値に達し、それ以上の周波数に対しては吸音率が一旦極度に低下して、周波数1250HZで吸音率0.561という最低値に達する。そして、再び、高い周波数に対して吸音率を徐々に上げながら、周波数5000HZで吸音率0.835まで上昇するという変化を示した。
以上の評価は、従来から知られている構造の評価サンプルに対する吸音率評価である。これに対して、本実施例に関する評価サンプルB(B:MDF6mm+SB20mm+SB20mm(2/4カット))の場合、周波数の上昇と共に吸音率も上昇して、周波数1000HZで吸音率0.912に達し、それ以上の周波数に対しては吸音率が極度に低下することなく、多少の高低を繰り返しながらも徐々に上がり、周波数5000HZでは、0.909という吸音率に達する結果を得ることができた。
さらに、本実施例に関する他の評価サンプルC(C:MDF6mm+SB25mm+SB25mm(2/4カット))の場合、上記の評価サンプルBと略同様であるが、評価サンプルBよりもさらに良好であり、周波数800HZで吸音率0.903に達し、それ以上の周波数に対して吸音率は多少の高低を繰り返しながらも徐々に上がり、周波数5000HZでは、1.000という吸音率に達するという結果を得ることができた。
以上の結果から、本実施例の評価サンプルCのように、中質繊維板MDFの面上に、より厚い第1層の吸音スポンジと第2層の吸音スポンジとを組み合わせ、第1層の吸音スポンジの面上に第2層の吸音スポンジを貼着することによって第1層の吸音スポンジの面上に第2層の吸音スポンジの切断面である側面を形成した場合に良好な吸音率を得ることが判明した。
さらに、下記の表2は、垂直入射吸音率評価(2)を示すものであり、その評価サンプルとして表2の「1.評価サンプル」に記載するE、F、G、Hを使用する。また、表2の「2.評価結果」を図6のグラフに示す。
ここで、表2「1.評価サンプル」に記載するE、F、G、Hの内容について説明する。まず、「E:MDF6mmのみ」は、厚さ6mmの中質繊維板MDFのみを使用した場合である。
また、表2「1.評価サンプル」の「F:プラスターボード(9.5mm+12.5mm2層)」は、厚さ9.5mmのプラスターボードと厚さ12.5mmのプラスターボードを2層に積層したものである。
表2「1.評価サンプル」の「G:MDF6mm+SB25mm+SB25mm(2/4カット)」は、厚さ6mmの中質繊維板MDFの面上に、第1層の吸音スポンジとして厚さ25mmのスーパーシールSBを固定し、その面上に、第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割した厚さ25mmの吸音スポンジを2片用意して第2層の吸音スポンジとし、図4に示すように、2片の第2層の吸音スポンジ3b、3bを第1層の吸音スポンジ3aの面上の対角位置に配置して貼着したものである。
表2「1.評価サンプル」の「H:プラスターボード22mm(9.5mm+12.5mm2層)+Gw50mm(密度24Kg/m3)」は、厚さ9.5mmのプラスターボードと厚さ12.5mmを積層して合計22mmの積層品とし、その面上に厚さ50mmのグラスウール(密度24Kg/m3)を貼着したものである。
上記の垂直入射吸音率評価(2)における「2.評価結果」をグラフに表すと、図6に示す「垂直入射吸音率評価(2)における評価結果グラフ」となる。
このグラフに示すように、評価サンプルE(E:MDF6mmのみ)に関するグラフ内の折れ線及び表2を参照すると、周波数125〜5000HZの全域で吸音率0.115以下という低い吸音率を示した。
また、評価サンプルF(F:プラスターボード(9.5mm+12.5mm積層品))の場合、周波数1250HZに対して吸音率0.350が最高値となり、その他の周波数に対しては、低い吸音率を示した。
また、評価サンプルH(H:プラスターボード22mm(9.5mm+12.5mm積層品)+グラスウールGw50mm(密度24Kg/m3))の場合、周波数の上昇と共に吸音率も上昇し、周波数800HZで吸音率0.956に達し、それ以上の周波数に対しては多少の高低を繰り返しながら、周波数5000HZでは、0.992という吸音率に達した。
以上の評価は、従来の評価サンプルに対する吸音率評価である。これに対して、本実施例に関する評価サンプルG(G:MDF6mm+SB25mm+SB25mm(2/4カット))の場合、上記の垂直入射吸音率評価(1)で示したように、周波数の上昇と共に吸音率も上昇し、周波数800HZで吸音率0.903に達し、それ以上の周波数に対しては吸音率が極度に低下することなく、吸音率は多少の高低を繰り返しながらも徐々に上がり、周波数5000HZでは、1.000という吸音率に達するという結果を得た。
なお、評価サンプルG(G:MDF6mm+SB25mm+SB25mm(2/4カット))の場合における吸音率評価は、評価サンプルH(H:プラスタ22mm(9.5mm+12.5mm2層)+Gw50mm(密度24Kg/m3))の場合における吸音率評価と略同様の結果となった。
しかしながら、評価サンプルHの場合、吸音材料としてグラスウールを使用しているため、その施工作業は現場作業が主体となり、切断作業の仕上りに差異が生じたり、ガラス繊維が飛散したりするため、作業性の面でも改善すべき点がある。従って、作業性を考慮すれば、本実施例のようにスーパーシールSBのような軟質ウレタンフォームを吸音スポンジに使用することによって、切断作業も簡単となり、切断作業の寸法精度も良好であって、工場生産が可能な吸音構造を得ることが可能となる。
本考案の吸音点検口は、住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口に施す防音設備を工場で生産することができ、しかも施工性の良い簡単な構造によって構成し、且つ良好な防音効果を得ることができるようにした吸音点検口として利用可能である。
1 点検口
2 蓋部材
3 吸音材
3a 第1層の吸音スポンジ
3b 第2層の吸音スポンジ
4 切断面
5 枠部材
5a、5b、5c、5d 辺部
6 両面接着剤

Claims (4)

  1. 住宅等の壁面又は天井面等に設けた点検口を閉塞する蓋部材の裏面に吸音材を設けた吸音点検口において、吸音材は第1層の吸音スポンジと該第1層の吸音スポンジの面上に貼着した第2層の吸音スポンジとから構成され、第1層の吸音スポンジの表面積よりも小径に切断した第2層の吸音スポンジを第1層の吸音スポンジの面上に貼着することによって第1層の吸音スポンジの面上に第2層の吸音スポンジの切断面を形成したことを特徴とする吸音点検口。
  2. 第1層及び第2層の吸音スポンジはセル構造を有する軟質ウレタンフォームからなることを特徴とする請求項1記載の吸音点検口。
  3. 第1層の吸音スポンジの平面形状を4分割し、その内の2片を第1層の吸音スポンジの面上の対角位置に配置して貼着したことを特徴とする請求項1又は2記載の吸音点検口。
  4. 蓋部材は中質繊維板であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の吸音点検口。
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