JP3182952U - 溶接面 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接面の保護眼鏡に二種の異なる色の透視可能なレンズを備えた溶接面を提供する。
【解決手段】電気溶接工の頭部、顔部、皮膚及び眼をアーク光の被害から保護する溶接面に関し、一面の貫通穴11に保護眼鏡部2を結合し、そのうち、保護眼鏡部の遮光板部12に遮光板を連結し、尚且つ遮光板の上方には透明レンズ或いはフィルタレンズ25を設け、遮光板の下方には黒色レンズ24を設ける。電気溶接工が頭を上げて溶接作業を行う場合は、眼球を黒色レンズに合わせる視線にして見ることで、アーク光を防ぐ。また、溶接結果を見たい場合は、頭を下げて眼球を動かし透明レンズ或いはフィルタレンズに合わせる視線にして見る。この動作の繰り返しによるため、溶接面全体の取り外しをせずに電気溶接の作業効率を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、特に、溶接面の保護眼鏡に二種の異なる色の透視可能なレンズを備えた構造の溶接面に関する。
電気溶接は、大量の電流を若干の距離を有する両極に通過させ、該端点のアーク放電によって高熱を生じさせ、これにより該熱点の金属部品或いは材料を溶かし接合する一種の機械加工法である。電気溶接の施工過程において、強烈なアーク光による障害が発生したり高温に焼けた溶接材料や金属材料の屑が吹き付けられることもあるため、電気溶接の施工を行う者は溶接面の使用が必然であり、溶接面上の保護眼鏡によって目を守り、強光による目への障害を防ぎ、それと同時に溶接材料や金属材料の屑の吹き付けによる火傷を防いで施工の安全を確保する。
しかし、現在一般に使用されている溶接面に用いられる保護眼鏡部のレンズは黒色である。電気溶接工が接合を行う場合、接合作業を完成させるためには、溶接面を手に持って顔部を覆ったり、溶接面全体を取り外して接合の結果を見る動作を繰り返さなければならず、この方法では効率が上がらず、尚且つ電気溶接工も疲労困憊する。よって、ある業者によって特許文献1の「溶接面」が開発された。該先行技術には、保護眼鏡部の黒色レンズを透明レンズに枢着し重ね合わせる方式が開示され、これにより、電気溶接工は溶接時に、黒色レンズによって透明レンズを覆うことで接合作業時のアーク光を遮断し、黒色レンズを持ち上げて溶接結果をはっきり見ることができる。該動作を繰り返して溶接を完成させるが、該作業方法には依然として面倒があり、尚且つ作業効率向上も制限されるため、改善が期待される。
中華民国特許第M338648号明細書
本考案者は、前述した先行技術にある欠点に鑑み、長年の研究を通して新規の溶接面を開発した。本考案の主な目的は、溶接作業の効率を向上させる溶接面の提供にあり、第二の目的は、組み立ての簡単な溶接面の提供にある。さらに、第三の目的は、視野の広さを調整可能な溶接面の提供にある。
よって、本考案者は長期的に溶接面に対する研究を重ね、あらゆる方面から究めた構想に基づき溶接面を創出した。それは、貫通穴を備えた溶接面本体であり、該貫通穴の周囲に保護眼鏡部を設け、尚且つ該保護眼鏡部の溶接面本体の貫通穴外面に遮光板部を結合し、尚且つ該溶接面本体の貫通穴の内部にはレンズ蓋を設け、該レンズ蓋内の上方には黒色レンズを取り付け、並びに、レンズ蓋の下方には透明レンズ或いはフィルタレンズを取り付ける。遮光板部内には前方に延伸する遮光板を設け、並びに該レンズ蓋と溶接面本体との間には固定装置を設け、該固定装置によって二者を一体となるよう結合する。又、遮光板は下向きに傾斜しているため、電気溶接工の視線に小さな隔離線となる視覚を形成し、溶接作業に利便を図る。
よって、本考案を先行技術と比較すると、本考案には次のような効果の向上が見られる。
(1)本考案の保護眼鏡部は、遮光板部に下向きに傾斜する遮光板を備え、並びにレンズ蓋内には透明レンズ或いはフィルタレンズ及び黒色レンズを取り付ける。特に提起する点であるが、透明レンズ或いはフィルタレンズを上に、黒色レンズを下に取り付けるか、或いは透明レンズ或いはフィルタレンズを下方に、黒色レンズを上方に取り付ける二つの方式があるが、これは各人に適する方式に基づいてレンズを組み合わせて使用することができ、電気溶接作業を行う場合は、頭をあげて眼球を黒色レンズに合わせる視線にして電気溶接作業を行い、溶接結果を見たり他の場所に移動して溶接を行う場合は、頭を下げて眼球を透明レンズ或いはフィルタレンズに合わせる視線にしてみる。よって、前記動作を繰り返し、溶接面全体を取り外す必要がないため、電気溶接の作業効率を向上させることができる。
(2)本考案は、遮光板部上に六つの突出挿着部を設け、溶接面本体にそれに対応する六つの挿着孔を設けるため、遮光板部を簡単に溶接面本体上に取り付けることができ、組み立てが簡単で、製造コストを削減できる。
(3)本考案の遮光板は可動式遮光板であるため、視野の広さを調整できる。
可動遮光板を備えた本考案実施例の立体外観図である。 可動遮光板を備えた本考案の立体分解図である。 可動遮光板を備えた本考案の側面断面図である。 可動遮光板を備えた本考案を用いて電気溶接の結果を見ている状態を示す図である。 可動遮光板を備えた本考案を用いて電気溶接を実施している状態を示す図である。 固定式遮光板を備えた本考案実施例の立体外観図である。 固定式遮光板を備えた本考案の立体分解図である。
前述の目的及び効果を達成するために、次に、本考案が実施する具体的な技術手段を詳細する。
まず、図1乃至図3に示すとおり、本考案の可動式遮光板22を備えた溶接面は、溶接面本体1と保護眼鏡部2を含む。
そのうち、溶接面本体1は、耐燃性を有し非透光性の材料によって構成され、尚且つ完全に電気溶接工の頭部と顔部を被覆するもので、これにより溶接面本体1は電気溶接作業時に発生する強光及び吹き付けられる高温の金属溶液や溶接材料を防ぐことができる。尚、該溶接面本体1の上方には取付部材13を設置してあるため、溶接工は頭部に装着することができる。電気溶接工の眼に対応する溶接面本体1には貫通穴11を設け、該貫通穴11の前方に遮光板部12を連結する。又、該遮光板部12は中空の門形をなすフレーム形状とし、可動式遮光板22を枢設するか固定式遮光板22aを一体成形する(図6参照)。
保護眼鏡部2は、図2に示すとおり、さらに、レンズ蓋21、可動式遮光板22、結合調整部材23、黒色レンズ24、及び透明レンズ或いはフィルタレンズ25を含む。そのうち、レンズ蓋21は“日”の字形状をなすフレーム体であり、該フレーム体には上貫通孔211と下貫通孔212を備え、それぞれに黒色レンズ24と透明レンズ或いはフィルタレンズ25を取り付けた後、溶接面本体1の貫通穴11の後方に結合する。また、可動式遮光板22上方の両側にはそれぞれ軸回転挿着部222を設け、可動式遮光板22中間の両側にはそれぞれ緊密装着孔221を設け、遮光板部12の両側にはそれぞれ可動式遮光板22の軸回転挿着部222に対応する挿着孔124と、可動式遮光板22の緊密装着孔221に対応する角度調整孔123とを設け、さらに別に設けた二つの結合調整部材23を遮光板部12の二つの角度調整孔123と可動式遮光板22の二つの緊密装着孔221にそれぞれ貫通させる。これにより、結合調整部材23の螺着によって可動式遮光板22を枢設し、尚且つ遮光板部12の中空部121内に連結すると図3に示すとおりとなる。結合調整部材23を緩め、可動式遮光板22を軸回転挿着部222を中心として上下に回転させて調節し、適当な角度に傾斜させた後、結合調整部材23を締め付けると、視野を拡大でき、電気溶接作業の利便を図ることができる。特に提起する点であるが、黒色レンズ24をレンズ蓋21の上貫通孔211に取り付け、透明レンズ或いはフィルタレンズ25をレンズ蓋21の下貫通孔212に取り付ける方式と、黒色レンズ24をレンズ蓋21の下貫通孔212に取り付け、透明レンズ或いはフィルタレンズ25をレンズ蓋21の上貫通孔211に取り付ける二つの方式があるが、これは各人に適する方式に基づいてレンズを組み合わせて使用することができ.透明レンズ25をフィルタレンズに取り替えることも可能である。
続いて、図2に示すとおり、レンズ蓋21と溶接面本体1との間に固定装置26を貫設し、該固定装置26によって二者を一体となるよう結合する。また、遮光板部12は六つの突出挿着部122を備え、溶接面本体1にはそれに対応する六つの挿着孔111を備えているため、遮光板部12を簡単に溶接面本体1上に結合できる。
図5に示すとおり、電気溶接工が本考案の溶接面をかぶり溶接作業を行う場合は、溶接面本体1の内面が電気溶接工の頭部と顔部に近づき、並びに溶接面本体の高さを最も適する位置に調節する。本考案の溶接面を被った後、その可動式遮光板22の眼からの距離を適当な距離にし、眼下方の適当箇所に位置させ、並びに、可動式遮光板22を若干上下させて可動式遮光板22が視覚上の一直線となるようにすると、電気溶接工が頭をあげてその眼球を黒色レンズ24に合わせると電気溶接作業に適する視線となる。このようにして、電気溶接作業時に発生するアーク光を隔絶できる。これは図4に示すとおりである。また、溶接結果を見たい場合は、頭を下げて眼球を動かし溶接面の透明レンズ或いはフィルタレンズ25に視線を合わせると、溶接結果がはっきりと見える。さらに、次の溶接作業或いは他の箇所の溶接のために溶接面全体を取り外す必要がないため、電気溶接の作業効率を上げることができる。
図6及び図7に示した、本考案の固定式遮光板22aを備えた溶接面と、前記可動式遮光板22を備えた溶接面との差異は、遮光板22aには前方下方向に傾斜する一角度を設け、尚且つ遮光板部12の中空部121に一体成形する点にあるが、その他の部品は二者とも同様であり、尚且つその二種の溶接面の使用方式も同様であり、同様の効果を達成できる。
以上に述べた本考案の実施例をまとめると、「溶接面」に関する本考案の構造は諸書刊には見られず公開使用されているものもない。よって、実用新案の出願要件を満たすものとして、貴庁による審査によって、一日も早い許可をお願い申し上げます。ここで説明をしておきたい点であるが、以上は本考案の具体的な実施例及び運用された技術原理であるため、本考案の構想に基づく変化、それが生じさせる機能作用が説明書及び図面に含まれる精神を逸脱しない場合は全て、本考案の範囲内に属することをここに明記する。
1 溶接面本体
11 貫通穴
111 挿着孔
12 遮光板部
121 中空部
122 突出挿着部
123 角度調整孔
124 挿着孔
13 取付部材
2 保護眼鏡部
21 レンズ蓋
211 上貫通孔
212 下貫通孔
22 可動式遮光板
22a 固定式遮光板
221 緊密装着孔
222 挿着部
23 結合調整部材
24 黒色レンズ
25 透明レンズ或いはフィルタレンズ
26 固定装置
3 眼球

Claims (8)

  1. 貫通穴を備えた溶接面本体であり、該溶接面本体内には取付部材を設け、並びに、貫通穴の周囲には保護眼鏡部を設ける溶接面において、
    保護眼鏡部の溶接面本体の貫通穴外面に中空フレーム形状の遮光板部を結合し、尚且つ溶接面本体の貫通穴の内部にはレンズ蓋を連結し、該レンズ蓋内には第一レンズと第二レンズを配置し、遮光板部内には前方に傾斜する遮光板を設け、並びにレンズ蓋と溶接面本体との間には固定装置を設け、尚且つ二者を結合することを特徴とする溶接面。
  2. 前記遮光板部は溶接面本体に結合し、該遮光板部には複数の突出挿着部を設け、溶接面本体にそれに対応する複数の挿着孔を設け、これにより遮光板部を溶接面本体の前方に結合することを特徴とする請求項1に記載の溶接面。
  3. 前記遮光板は可動式遮光板であり、尚且つ該可動式遮光板は前方の下向きに一定角度傾斜する門形の板体であり、遮光板部の中空部に枢設尚且つ固定することを特徴とする請求項1に記載の溶接面。
  4. 前記可動式遮光板上方の両側にはそれぞれ軸回転挿着部を設け、該可動式遮光板中間の両側にはそれぞれ緊密装着孔を設け、遮光板部の両側にはそれぞれ可動式遮光板の軸回転挿着部に対応する挿着孔と可動式遮光板の緊密装着孔に対応する角度調整孔とを設け、さらに別に設けた二つの結合調整部材を遮光板部の二つの角度調整孔と可動式遮光板の二つの緊密装着孔にそれぞれ貫通させることを特徴とする請求項3に記載の溶接面。
  5. 前記遮光板は固定式遮光板であり、該固定式遮光板は前方の下向きに一定角度を傾斜させ、尚且つ遮光板部内に一体成形することを特徴とする請求項1に記載の溶接面。
  6. 前記レンズ蓋は上貫通孔及び下貫通孔によって“日”の字形状をなし、尚且つ第一レンズを上貫通孔に取り付け、第二レンズを下貫通孔に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の溶接面。
  7. 前記第一レンズは黒色レンズであり、第二レンズは透明レンズ或いはフィルタレンズであることを特徴とする請求項6に記載の溶接面。
  8. 前記第一レンズは透明レンズ或いはフィルタレンズであり、第二レンズは黒色レンズであることを特徴とする請求項6に記載の溶接面。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102237128B1 (ko) * 2020-10-21 2021-04-06 곽명식 용접 보안면

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