JP3181362U - 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム - Google Patents

柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム Download PDF

Info

Publication number
JP3181362U
JP3181362U JP2012007085U JP2012007085U JP3181362U JP 3181362 U JP3181362 U JP 3181362U JP 2012007085 U JP2012007085 U JP 2012007085U JP 2012007085 U JP2012007085 U JP 2012007085U JP 3181362 U JP3181362 U JP 3181362U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
bamboo
willow
liquid
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012007085U
Other languages
English (en)
Inventor
忠 宮本
Original Assignee
忠 宮本
泉 和代
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 忠 宮本, 泉 和代 filed Critical 忠 宮本
Priority to JP2012007085U priority Critical patent/JP3181362U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3181362U publication Critical patent/JP3181362U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

【課題】 生育が速い柳竹の特質を利用し、柳竹を利用して植物性プラスチックを製造するシステムを提供することである。
【解決手段】 柳と竹を接ぎ木することによって得られる植物を原料として植物性プラスチックを製造するためのシステム(10)は、原料を粉砕するための粉砕装置(12)と、粉砕された原料を加熱することによって水分調整するための乾燥スクリューコンベア装置と(14)と、水分調整された原料を高圧高温処理することによって液体分と固形分とに分離するための圧縮分離装置(16)と、分離された液体分に所要の添加物を添加して混合するための混合装置(18)と、混合された液体分を所望の形状のプラスチック製品に形成するための成形装置と、分離された固形分を一時的に貯蔵するための固形分貯蔵槽(24)とを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、柳と竹を接ぎ木することによって得られる植物(以下「柳竹」という)を原料として植物性プラスチックを製造するためのシステムに関する。
現代社会において、プラスチックは、工業製品から日用品に至るまで広範な分野において使用されている重要な材料である。このようなプラスチックは、石油製品から製造されるものが大半であったが、近年、トウモロコシ、ジャガイモ、トウダイグサ科トウゴマ属の植物等からも製造されるようになってきている。
一方、本出願の考案者は、柳竹を効率的に生育させる接ぎ木装置を提案している(実願2012−5892号)。柳竹は、生育速度が速いうえ、従来厄介もの扱いされてきた柳と竹を有効活用することができるという特質を有している。
従来の石油製品を原料としてプラスチックを製造システムでは、高コストになるという課題があった。また、トウモロコシ等を原料とする植物性プラスチックを製造するシステムでも、原料となる植物の生育に時間がかかり、畑面積分の収穫しか期待できないため、コストを低く抑えるには、原料となるトウモロコシ等を栽培する広大な土地を必要とするという課題があった。また、従来、植物性プラスチックの原料とされてきたトウモロコシ等は、砂漠や含塩土での栽培が難しいという事情もあり、栽培地が限定されるという課題もあった。さらに、従来のプラスチックは、60°Cを超えると歪みが生ずるため、使用用途が限定されるという課題もあった。
本考案は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、生育が速い柳竹の特質を利用し、柳竹を利用して植物性プラスチックを製造するシステムを提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の柳と竹を接ぎ木することによって得られる植物を原料として植物性プラスチックを製造するためのシステムは、前記原料を粉砕するための粉砕装置と、粉砕された前記原料を加熱することによって水分調整するための乾燥スクリューコンベア装置と、水分調整された前記原料を高圧高温処理することによって液体分と固形分とに分離するための圧縮分離装置と、分離された前記液体分に所要の添加物を添加して混合するための混合装置と、混合された前記液体分を所望の形状のプラスチック製品に形成するための成形装置と、分離された前記固形分を一時的に貯蔵するための固形分貯蔵槽とを備えていることを特徴とするものである。
本考案の製造システムによれば、原料となる柳竹の生育が速く、原料を大量に取得できるので、植物性プラスチックを安価に製造することが可能である。また、本システムでは、添加物を混合することによって、高硬度で耐熱性(300°Cに耐えることができる)に優れた植物性プラスチックを得ることができ、広範な用途への適用が可能である。さらに、本システムでは、液体分を抽出した残りの固形分をパルプ原料等として有効に活用することができる。
本製造システムによって得られる液体分は、各種建築構造材、ペットボトルや玩具、食器、農業用資材、工業用資材、車体部品、家電製品、携帯電話機、船舶部品、航空機部品などの各種成形品のような広範な分野において利用され、固形分は、繊維やパルプ材料として利用される。
本考案の好ましい実施の形態に係る植物性プラスチック製造システムを模式的に示した全体図である。 図2(a)は図1の線2a−2aに沿って見た断面図、図2(b)は図1のシステムの圧縮分離装置を拡大して示した図である。
次に添付図面を参照して、本考案の好ましい実施の形態に係る植物性プラスチック製造システムについて詳細に説明する。図1は、本考案の好ましい実施の形態に係る植物性プラスチック製造システムを模式的に示した全体図である。図1において全体として参照符号10で示される本考案の好ましい実施の形態に係る植物性プラスチック製造システムは、原料を粉砕する粉砕装置12を備えている。
粉砕装置12は、原料が投入されるホッパ12aと、ホッパ12aの下方に配置され、投入された原料を粉砕する粉砕部12bとを有している。粉砕部12bには、一対の回転される粉砕ローラ12b1が配置されており、回転する粉砕ローラ12b1間を原料が通過することにより、原料が所望寸法に粉砕されるようになっている。
原料は、上述のように、柳竹を使用する。柳竹を生育するための接ぎ木装置については、実願2014−5892号に記載されているが、柳竹は典型的には、30容量パーセントの団粒土と70容量パーセントの一般土とを混合した栽培土中に、上端が突出するように柳の苗木を植え、下端が栽培土中において柳の苗木に接触する状態に竹の苗木を位置決めし、結束具で両者を固定することによって生育される。このようにして栽培される柳竹は、団粒土を栽培土として利用しているため、通常の樹木に比較して、生育速度が速い(特に、寒冷地での栽培に適している)という特性を有している。柳竹は、リグニン、ポリフェノール、エタノールを多く含有している。
植物性プラスチック製造システム10はまた、粉砕装置12において粉砕された原料を乾燥させて水分調整を行う乾燥スクリューコンベア装置14を備えている。乾燥スクリューコンベア装置14は、円筒形の本体内に配置されたスクリューコンベア14aと、本体の外周に配置された加熱部14bとを有している。加熱部14bとしては、通常のヒータ等を使用してよい。粉砕された原料は、乾燥スクリューコンベア装置14の一端から本体内に投入され、スクリューコンベア14aによって本体内の他端まで搬送されるが、その搬送過程において加熱部14bによって加熱されるので、本体内の他端に至るまで乾燥され水分調整される。
植物性プラスチック製造システム10はまた、乾燥スクリューコンベア装置14において乾燥され水分調整された原料を圧縮分離するための圧縮分離装置16を備えている。圧縮分離装置16は、円筒形の本体16aと、本体16a内に投入された原料を圧縮するためのピストン16bと、原料を圧縮することによって抽出される液体分を送出するための送出口16cと、本体16aの周囲に配置された加熱部16dとを有している。圧縮分離装置16においては、ピストン16bが原料を約10MPaで圧縮し、加熱部16dが原料を200°C以上で加熱するように構成されている。なお、ピストン16bには、抽出され液体分を通過させるための多数の小孔16b1が設けられている。好ましくは、送出口16cには、液体分中の塵等を除去するためのフィルタ16c1が設置されている。
植物性プラスチック製造システム10はまた、圧縮分離装置16において抽出された液体分に添加物を投入して混合するための混合装置18を備えている。混合装置18は、全体として円筒形に形作られており、中央に垂直方向に延びた回転可能なシャフト18aが設けられ、シャフト18aに複数のブレード18bが取り付けられており、駆動手段(図示せず)によってシャフト18aを回転させることにより、液体分と添加物を混合するようになっている。混合装置18において添加される添加物は、10重量%〜30重量%のセラミック液又は珪砂微粒子(粒径10μm〜30μm)である。添加物を加えることにより、最終的に得られるプラスチックの強度を高めることができる。
植物性プラスチック製造システム10はまた、添加物を投入されて混合された原料を成形するための成形装置22を備えている。成形装置22は、所望の形状の製品が得られるように形成されたモールドを有している。なお、図1において参照符号20は、原料を混合装置18から成形装置22に圧送するための圧送装置を示している。圧送装置20としては、例えばモノーポンプが使用される。
植物性プラスチック製造システム10はさらに、圧縮分離装置16において液体分を抽出された残りの固形分を一時的に貯蔵するための固形分貯蔵槽24を備えている。
次に、以上のように構成された植物性プラスチック製造システムの使用方法について説明する。まず最初に、原料となる柳竹を粉砕装置12のホッパ12aに投入する。すると、投入された原料は、粉砕部12bにおいて3cm〜5cm程度に粉砕される。次いで、粉砕された原料は、乾燥スクリューコンベア装置14に送られ、加熱部14bによって加熱することによって乾燥され水分調整される(含水率2%〜3%程度にするのが好ましい)。次いで、水分調整された原料は、圧縮分離装置16に送られ、圧縮分離装置16において、約10MPaの圧力、200°以上の温度で処理することによって、液体分と固形分とに分離される(図2(b)には、加熱部16dで加熱しつつピストン16bを下降させることよって、原料を処理する状態が示されている。高温加圧処理することによって抽出された液体分は、ピストン16bの小孔16bを通ってピストン16bの上方に流出する)。抽出された液体分は、送出口16cから圧縮分離装置16の外部の混合装置18に送られ、混合装置18において、上述の添加物を添加された後、混合される。このようにして得られた液体分は、圧送装置20によって成形装置22に送られ、所望の形状のプラスチック製品が形成される。一方、圧縮分離装置16において液体分を抽出された残りの固形分は、固形分貯蔵槽24に一時的に貯蔵され、繊維やパルプの原料等に供される。
本考案は、以上の考案の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、図示されたシステムの各構成要素の形状や寸法は、単なる例示的なものであり、図示された以外の形状や寸法のものを使用してもよい。また、柳竹の栽培および柳竹の栽培方法、柳竹を原料としての各種製品化および当該製品の製造方法も本考案の範囲内に包含される。
10 植物性プラスチック製造システム
12 粉砕装置
12a ホッパ
12b 粉砕部
14 乾燥スクリューコンベア装置
16 圧縮分離装置
16a 本体
16b ピストン
16c 送出口
16d 加熱部
18 混合装置
18a シャフト
18b ブレード
20 圧送装置
22 成形装置
24 固形分貯蔵槽

Claims (1)

  1. 柳と竹を接ぎ木することによって得られる植物を原料として植物性プラスチックを製造するためのシステムであって、
    前記原料を粉砕するための粉砕装置と、
    粉砕された前記原料を加熱することによって水分調整するための乾燥スクリューコンベア装置と、
    水分調整された前記原料を高圧高温処理することによって液体分と固形分とに分離するための圧縮分離装置と、
    分離された前記液体分に所要の添加物を添加して混合するための混合装置と、
    混合された前記液体分を所望の形状のプラスチック製品に形成するための成形装置と、
    分離された前記固形分を一時的に貯蔵するための固形分貯蔵槽と、
    を備えていることを特徴とするシステム。
JP2012007085U 2012-11-21 2012-11-21 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム Expired - Fee Related JP3181362U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012007085U JP3181362U (ja) 2012-11-21 2012-11-21 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012007085U JP3181362U (ja) 2012-11-21 2012-11-21 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3181362U true JP3181362U (ja) 2013-01-31

Family

ID=50425578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012007085U Expired - Fee Related JP3181362U (ja) 2012-11-21 2012-11-21 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3181362U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111425763A (zh) * 2020-05-12 2020-07-17 江西吉仁林化实业有限公司 一种脂液用带溶解的输送设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111425763A (zh) * 2020-05-12 2020-07-17 江西吉仁林化实业有限公司 一种脂液用带溶解的输送设备
CN111425763B (zh) * 2020-05-12 2022-01-25 江西同善堂中药饮片有限公司 一种脂液用带溶解的输送设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10213788B2 (en) Method for processing whole hemp stalks to form dry hemp product comprising cannabinoid oil
CN104877367A (zh) 可降解环保筷及其制备工艺
CN104094982A (zh) 黑木耳生长调节剂
CN102067800B (zh) 一种生物育苗控释营养钵
CN102283057B (zh) 一种稠浆法多功能有机环保薄片地膜的制作方法
JP3181362U (ja) 柳竹を原料とする植物性プラスチックの製造システム
CN106497120A (zh) 纸基可降解营养钵及制备方法
CN103355119A (zh) 一种花盆的制作工艺
KR20160090655A (ko) 미선나무 가축사료 및 그 제조방법
CN104892101A (zh) 食用菌培养基
CN103910559A (zh) 一种新型高效花肥的制作方法
JP2015116172A (ja) 柳の苗木の挿し木栽培育成方法
CN201906588U (zh) 生物质造粒系统与设备
CN1108345C (zh) 以魔宇为主要原料制成的一次性使用用品
CN103416226A (zh) 利用秸秆加工颗粒替代木屑栽培黑木耳的工艺
CN102283058B (zh) 一种辊压法多功能有机环保薄片地膜的制作方法
KR20060080605A (ko) 난분쇄성 섬유질 원료의 2단 분쇄 펠렛 성형방법
JP6311294B2 (ja) 生分解性樹脂組成物およびこの樹脂組成物の製造方法並びに成形品
JP2011182711A (ja) キノコ栽培用の培地の製造方法
KR101169735B1 (ko) 왕겨, 쌀겨 및 생분해성 전분을 주성분으로 하는 친환경 육묘용 포트 및 그 제조 방법
KR100979734B1 (ko) 생분해성 조성물의 제조방법, 그리고 제조방법을 통해 제조된 생분해성 조성물을 이용한 용기의 제조방법
JP5035592B2 (ja) バイオマス固形燃料の製造方法
KR20130066758A (ko) 황토 함유 퇴비용 펠릿 제조방법
CN209061049U (zh) 一种绣球菌培养基生产系统
CN109673472A (zh) 一种利用农作物秸秆加工制作环保可降解育苗基质盆的方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3181362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees