JP3179140U - ベンチ型ゴミステーション施設 - Google Patents

Abstract

【課題】腰掛け機能とゴミステーション機能とを備えるベンチ型のゴミステーション施設を提供する。
【解決手段】ベンチ型外装体２０とゴミ収容体３０とから構成されるベンチ型のゴミステーション施設１０であって、該ベンチ型外装体２０は、腰掛部２１と背凭れ部２２とが一体となった横長の略ベンチ状に形成され、該背凭れ部２２内には前記ゴミ収容体３０を被覆するための空間部を有し、該背凭れ部２２背面には分別収集のために区別される複数のゴミ投入口２４が設けられ、該背凭れ部２２の上面には太陽光パネル２５が敷設され、該太陽光パネル２５から電力の供給を受けて発光する街路灯２６を具設して成り、ゴミ収容体３０は、分別収集のために区別される一体型又は分割型の金属製ゴミ箱３１から成り、ゴミ収容体３０が連結機構３２を介してベンチ型外装体２０に覆装される。
【選択図】図１

Description

本考案は、腰掛け機能とゴミステーション機能とを備えるベンチ型のゴミステーション施設に関する。

休憩用の腰掛けベンチは、公園や道路、公共施設の広場等に設置され、住人や通行人、利用者の憩いの休憩施設として広く利用されている。他方、ゴミステーションは、歩道、公園、道路、或いは公共施設の広場等に設置され、ゴミ等の廃棄施設として、その周辺域の環境美化に広く利用されている。

休憩用の腰掛ベンチは、その地域の住民等の利用率が高いため、地域住民を主体とするボランティア活動や労働奉仕作業の対象として、清掃等の環境美化への協力が受けられやすい。他方、ゴミステーションにおいては、臭いや衛生面等から住民に避けられがちであり、その清掃等については行政や民間企業によってなされている現状が多い。また、ゴミの廃棄に対するモラルの低下という問題もある。そこで、各地域に多く点在するゴミステーションの設置場所を腰掛ベンチと同様に憩の場所として有効活用できると共にする、地域住民による美化等の協力を得られやすく、また、コミュニケーションを図ることが可能な施設設備の提供が求められるところである。

この様な問題に鑑みて、従来より、上記の腰掛け機能とゴミステーション機能とを備えるベンチの提案がなされている。例えば、箱型の外ケース内にくずかごを収納するスペースを設け、該外ケースに人が座れる座部を設け、さらに、ベンチの外ケースの外面に広告掲示部を設けた「ベンチ」（特許文献１参照）が提案されている。

しかしながら、上記における「ベンチ」の提案は、箱型の外ケース内にくずかごを収納するスペースを設け、外ケースの外面に広告掲示部を設けたベンチの考案に過ぎないものであり、本考案のような地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により、休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上、及び地域住民のコミュニケ―ションを図ることと、ごみ収集機能を有するゴミ箱の役割を同時に果たすベンチの提案ではなかった。

また、ベンチを構成する座面や背もたれの表面を、光触媒として機能する二酸化チタンなどの被膜で覆うことで、日差しの中に含まれる紫外線により窒素酸化物や有機質が分解され、また被膜の親水性により降水などで表面の堆積物を簡単に洗い落とすことができるため、管理を行わなくても清潔な状態を維持することができる「ベンチ」（特許文献２参照）が提案されている。

しかしながら、上記における「ベンチ」の提案は、光触媒として機能する二酸化チタンなどの被膜によって管理を行わなくても清潔な状態を維持することができる「ベンチ」の考案であって、本考案のような地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により、休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上、及び地域住民のコミュニケ―ションを図ることと、ごみ収集機能を有するゴミ箱の役割を同時に果たすベンチの提案ではなかった。

また、公園や公共施設等で使用されているベンチを、災害や事故等の緊急時に必要な防災関連用品の収納容器及び担架として利用することができる「ベンチ」（特許文献３参照）が提案されている。

しかしながら、上記における「ベンチ」の提案は、災害や事故等の緊急時に必要な防災関連用品の収納する「ベンチ」の考案であって、本考案のような地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により、休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上、及び地域住民のコミュニケ―ションを図ることと、ごみ収集機能を有するゴミ箱の役割を同時に果たすベンチの提案ではなかった。

また、太陽電池セルの損傷を防止できるとともに簡易な構成で且つ製造が容易であり、更に施工が容易で大きい発電力を得ることができる「ベンチ」（特許文献４参照）が提案されている。

しかしながら、上記における「ベンチ」の提案は、災太陽電池セルによって発電力を得ることができる「ベンチ」の考案であって、本考案のような地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により、休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上、及び地域住民のコミュニケ―ションを図ることと、ごみ収集機能を有するゴミ箱の役割を同時に果たすベンチの提案ではなかった。

実用新案登録第３０８８６０２号公報 特開２００３-３２５２６５号公報 特開２００２-２３８６９９号公報 特開２００１-１９０３５９号公報

本出願人は、以上における従来のベンチ及びゴミステーションの機能や現状に着目し、ゴミステーション施設の設置場所においても、休憩場所や憩いの場所へと意識を変更することが可能であると共に、ゴミ問題に対するモラルの向上、環境美化意識の向上、並びに地域住民のコミュニケーションの向上という複数の目的を達成すべく、腰掛け機能を発揮するベンチ型外装体と、ゴミステーション機能を発揮するゴミ収容体とから構成されるベンチ型のゴミステーションを考案し、本出願における「ベンチ型ゴミステーション施設」の技術提案に至るものである。

本考案は、腰掛け機能を発揮するベンチ型外装体と、ゴミステーション機能を発揮するゴミ収容体とから構成されるベンチ型のゴミステーション施設であって、前記ベンチ型外装体は、熱交換塗料による下塗り又は上塗り若しくはこれらの組合せにより塗装され、該形状は腰掛部と背凭れ部とが一体となった横長の略ベンチ状に形成され、該背凭れ部内には前記ゴミ収容体を被覆するための空間部を有し、該背凭れ部背面には分別収集のために区別される複数のゴミ投入口が設けられ、該背凭れ部前面と背面とを繋ぐように形成されるアーチ状の上面には太陽光パネルが敷設され、該太陽光パネルから電力の供給を受けて発光する街路灯を具設して成り、前記ゴミ収容体は、分別収集のために区別される一体型又は分割型の金属フレームとメッシュ材から形成されるゴミ箱から成り、前記ゴミ収容体が、開閉機能を有する連結機構を介して前記ベンチ型外装体に覆装される手段を採る。

また、本考案は、前記ベンチ型外装体表面に使用される熱交換塗料がタフコート（登録商標）である手段を採る。

また、本考案は、前記ベンチ型外装体表面に使用される上塗り用熱交換塗料が黄色のタフコート（登録商標）である手段を採る。

また、本考案は、前記ベンチ型外装体と前記ゴミ収容体の素材に、免疫剤を浸透させている手段を採る。

また、本考案は、前記ベンチ型外装体に、掲示部、緑化用鉢植えプランター掛止部、又は清掃用具収納部のいずれか、若しくはこれらを組み合わせて備える構成を採用した手段を採る。

本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、臭いや衛生面から避けられがちであったゴミステーションの設置場所を、地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により、休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上、及び地域住民のコミュニケ―ションが図られるという優れた効果を奏する。

また、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、ベンチ型外装体の表面を太陽光を反射させる遮熱塗料とは違い、熱を消耗させ温度の上昇を抑える熱交換塗料で塗装することによって、夏場の温度上昇による腐敗や臭いを防止することができ、さらに該熱交換塗料を黄色にすることによってカラス避け対策に有効であると共に衛生的なゴミステーションの維持が図れるといった優れた効果を奏する。

また、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、ベンチ型外装体の表面に免疫剤を塗装または浸透させることによって、アトピー性皮膚炎・シックハウス症候群を抑制することができるといった優れた効果を奏する。

また、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、太陽光パネルから電力の供給を受けて発光する街路灯を設けることによって、防犯対策ならびに自然エネルギーの有効利用がなされるといった優れた効果を奏する。

また、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、ベンチ型外装体の背面部に掲示部を設けることにより、現在位置の確認や宣伝広告効果が図れるといった優れた効果を奏する。

また、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設によれば、ベンチ型外装体の一部にプランター掛止部や清掃用具収納部を設けることによって、緑化用鉢植えプランターの水やりや清掃を通じた地域コミュニケーションならびにモラルや美化意識向上などが図れるといった優れた効果を奏する。

本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設の請求項１記載の実施形態を示す説明図である。 本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設の請求項４記載の実施形態を示す説明図である。

本考案は、腰掛け機能を発揮するベンチ型外装体２０と、ゴミステーション機能を発揮するゴミ収容体３０とから構成されるベンチ型のゴミステーション施設であって、前記ベンチ型外装体２０は、熱交換塗料による下塗り又は上塗り若しくはこれらの組合せにより塗装され、該形状は腰掛部２１と背凭れ部２２とが一体となった横長の略ベンチ状に形成され、該背凭れ部２２内には前記ゴミ収容体３０を被覆するための空間部２３を有し、該背凭れ部２２背面には分別収集のために区別される複数のゴミ投入口２４が設けられ、該背凭れ部２２前面と背面とを繋ぐように形成されるアーチ状の上面には太陽光パネル２５が敷設され、該太陽光パネル２５から電力の供給を受けて発光する街路灯２６を具設して成り、前記ゴミ収容体３０は、分別収集のために区別される一体型又は分割型の金属フレームとメッシュ材から形成されるゴミ箱３１から成り、前記ゴミ収容体３０が、開閉機能を有する連結機構３２を介して前記ベンチ型外装体２０に覆装される手段を採ったことを最大の特徴とするもので、以下、実施例を図面に基づいて説明する。

なお、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設１０は、寸法、形状、材質等において特に下記の実施例に限定されることなく本出願の要旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。

図１は、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設１０の請求項１記載の実施形態を示す説明図である。
図１(a)は正面から見た全体斜視図を示し、図１(ｂ)は背面から見た全体斜視図を示す。
本考案のベンチ型のゴミステーション施設１０は、腰掛け機能を発揮するベンチ型外装体２０と、ゴミステーション機能を発揮するゴミ収容体３０とから構成されるベンチ型のゴミステーション施設である。

ベンチ型外装体２０は、熱交換塗料による下塗り又は上塗り若しくはこれらの組合せにより塗装され、該形状は腰掛部２１と背凭れ部２２とが一体となった素材が強化合成樹脂製の横長の略ベンチ状に形成され、該背凭れ部２２内にはゴミ収容体３０を被覆するための空間部２３を有し、該背凭れ部２２背面には分別収集のために区別される複数のゴミ投入口２４が設けられ、該背凭れ部２２前面と背面とを繋ぐように形成されるアーチ状の上面にはシート状の太陽光パネル２５が敷設され、該太陽光パネル２５から電力の供給を受けて発光する街路灯２６を具設して形成される。

またベンチ型外装体２０の表面に、例えばタフコート（登録商標）などの熱交換塗料を塗装することによって、夏場のベンチ型外装体２０内の空間部２３の温度上昇による腐敗や臭いを防止してベンチならびにゴミステーションを衛生的に維持するものである。

またベンチ型外装体２０の表面に、例えば黄色のタフコート（登録商標）などの熱交換塗料を塗装することによって、カラス避け対策に有効とされる手段を採ることができる。

さらにベンチ型外装体２０とゴミ収容体３０の素材に、免疫抑制剤（アトピー性皮膚炎・シックハウス症候群などの治療に用いられるシクロスポリン・ステロイド剤等）などを塗装ならびに浸透させることによって、使用する人の敏感肌のアネルギー体質を抑えることができる。

太陽光パネル２５は、背凭れ部２２前面と背面とを繋ぐように形成されるアーチ状の上面に敷設されるシート状のセルを形成し、該表面は汚れ防止ならびにいたずら防止を兼ねてアーチ状の透明樹脂パネルで覆われている。該太陽光パネル２５で発電された電力はベンチ型外装体２０内に内蔵される制御部（図示なし）を介してバッテリー部（図示なし）に蓄電され、ベンチ型外装体２０の上部に具設される街路灯２６へ送電される。

街路灯２６は、ベンチ型外装体２０の中央上部に具設され、太陽光パネル２５から電力の供給を受けて発光するＬＥＤ照明が使用される。点灯作動は日暮れ検知センサー等で太陽光の日照量を検知して昼夜自動的に切り替わって点灯するもので、特に夜間においては防犯灯としての役割を果たすものである。

ゴミ収容体３０は、ベンチ型外装体２０の空間部２３に格納され、側面に設けられている連結機構３２のスライド構造と底部に設けられているキャスター３６によって手前に引き出すことができるものである。

ゴミ箱３１は、分別収集のために区別される一体型又は分割型の金属フレームとメッシュ材から形成され、開口口にゴミ袋が装着されて燃えるゴミ、缶・瓶などの燃えないゴミとペットボトルなどの再生ゴミなどに分別されるものである。

連結機構３２は、ベンチ型外装体とゴミ収容体３０とを連結するもので、ベンチ型外装体２０の下方部に設けられる連結突起をゴミ収容体３０の側面に設けられるスライド溝に嵌入させることによって、開放ドア３７からキャスター３６などで手前に引き出すことができる機能を有するものである。

図２は、本考案に係るベンチ型のゴミステーション施設１０の請求項５記載の実施形態を示す説明図である。
図２(a)は背面から見た全体斜視図を示し、図２(ｂ)は背面から見た使用状態図を示す。
本考案のベンチ型のゴミステーション施設１０のベンチ型外装体２０に、掲示部２７、緑化用鉢植えプランター３３、又は清掃用具収納部２９のいずれか、若しくはこれらを組み合わせて備える構成を採用することもできる。

掲示部２７は、ベンチ型外装体２０の背面に設けられる開閉ドア３７の表面に設けられるもので、現在位置や野外広告等の近隣情報が掲示されるものである。

緑化用鉢植えプランター３３は、ベンチ型外装体２０の両側面に並行する取り付け穴２８にプランター掛止部３４よって取り付けられるものである。

清掃用具収納部２９は、ベンチ型外装体２０にボックス状に設けられるもので、清掃時に必要な箒、塵取り、バケツ、雑巾などの清掃具３５が収納される。

更に、清掃用具収納部２９の一部には、非常災害時用の折り畳み式担架、非常灯や、人工呼吸再生装置などを収納することもできる。

以上のように本考案におけるベンチ型ゴミステーション施設１０は、ゴミステーションの設置場所を、地域住民のボランティア活動や労働奉仕の協力により休憩場所や憩いの場所へと意識変更を可能とすると共に、ゴミ問題に対するモラルや環境美化意識の向上を図ることができると共に腰掛け機能を備えるベンチと同じ箇所に設置することによって、地域住民のコミュニケ―ションが図れる機会とゴミステーションの設置場所を提供することができることから、本考案におけるベンチ型ゴミステーション施設の産業上の利用可能性は極めて高いものと解する。

１０ ベンチ型ゴミステーション施設
２０ ベンチ型外装体
２１ 腰掛部
２２ 背凭れ部
２３ 空間部
２４ ゴミ投入口
２５ 太陽光パネル
２５a 透明樹脂パネル
２６ 街路灯
２７ 掲示部
２８ 取り付け穴
２９ 清掃用具収納部
３０ ゴミ収容体
３１ ゴミ箱
３２ 連結機構
３３ 緑化用鉢植えプランター
３４ プランター掛止部
３５ 清掃用具
３６ キャスター
３７ 開放ドア

Claims (5)

1. 腰掛け機能を発揮するベンチ型外装体と、ゴミステーション機能を発揮するゴミ収容体とから構成されるベンチ型のゴミステーション施設であって、
   前記ベンチ型外装体は、
   熱交換塗料による下塗り又は上塗り若しくはこれらの組合せにより塗装され、
   該形状は腰掛部と背凭れ部とが一体となった横長の略ベンチ状に形成され、
   該背凭れ部内には前記ゴミ収容体を被覆するための空間部を有し、
   該背凭れ部背面には分別収集のために区別される複数のゴミ投入口が設けられ、
   該背凭れ部前面と背面とを繋ぐように形成されるアーチ状の上面には太陽光パネルが敷設され、
   該太陽光パネルから電力の供給を受けて発光する街路灯を具設して成り、
   前記ゴミ収容体は、
   分別収集のために区別される一体型又は分割型の金属フレームとメッシュ材から形成されるゴミ箱から成り、
   前記ゴミ収容体が、開閉機能を有する連結機構を介して前記ベンチ型外装体に覆装されることを特徴とするベンチ型ゴミステーション施設。
2. 前記ベンチ型外装体表面に使用される熱交換塗料がタフコート（登録商標）であることを特徴とする請求項１に記載のベンチ型ゴミステーション施設。
3. 前記ベンチ型外装体表面に使用される上塗り用熱交換塗料が黄色のタフコート（登録商標）であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のベンチ型ゴミステーション施設
4. 前記ベンチ型外装体と前記ゴミ収容体の素材に、免疫剤を浸透させていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載のベンチ型ゴミステーション施設。
5. 前記ベンチ型外装体に、
   掲示部、緑化用鉢植えプランター掛止部、又は清掃用具収納部のいずれか、若しくはこれらを組み合わせて備える構成を採用したことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記載のベンチ型ゴミステーション施設。