JP3178134B2 - ビタミンd3 誘導体の製造方法 - Google Patents
ビタミンd3 誘導体の製造方法Info
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- JP3178134B2 JP3178134B2 JP00242093A JP242093A JP3178134B2 JP 3178134 B2 JP3178134 B2 JP 3178134B2 JP 00242093 A JP00242093 A JP 00242093A JP 242093 A JP242093 A JP 242093A JP 3178134 B2 JP3178134 B2 JP 3178134B2
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- vitamin
- oxo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明により、骨粗鬆症などの骨
病変の治療に有効なビタミンD3 誘導体をラット腎P4
50C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 と、フェ
レドキシンおよびNADPH−フェレドキシン還元酵素
とを用いて、簡便に製造する方法を提供することが可能
となった。
病変の治療に有効なビタミンD3 誘導体をラット腎P4
50C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 と、フェ
レドキシンおよびNADPH−フェレドキシン還元酵素
とを用いて、簡便に製造する方法を提供することが可能
となった。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD3 誘導体は老人病として問題
となっている骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効である
が、現在これらの化合物は複雑な化学合成法により製造
されており、効率的な製造方法の開発が望まれている。
一方、ビタミンD3 誘導体は生理的にはミトコンドリア
型P450分子種により生合成されていることが知られ
ている。
となっている骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効である
が、現在これらの化合物は複雑な化学合成法により製造
されており、効率的な製造方法の開発が望まれている。
一方、ビタミンD3 誘導体は生理的にはミトコンドリア
型P450分子種により生合成されていることが知られ
ている。
【0003】活性型ビタミンD3 はカルシウム代謝調節
作用を持つホルモンとして知られている。血清中のカル
シウム値が正常になると活性型ビタミンD3 はその側鎖
が酸化代謝されることによって生体内の濃度が維持さ
れ、血清中のカルシウム値の調節に寄与する。多くの側
鎖酸化代謝物がこれまでに単離同定されているが、カル
シウム代謝調節作用が知られている1α,25(OH)2D3
と比較するといずれもそのカルシウム代謝調節作用はか
なり弱く、1α,25(OH)2D3 以外の代謝物はすべて不
活性型と考えられていた。しかしながら24,25(OH)2D
3 は1α,25(OH)2D3 との共同作用によって骨の石灰
化、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌調節、軟骨の発
育などの作用を示すことが明らかとなった。しかも高カ
ルシウム血症などの副作用がなく、血中濃度が25( O
H) D3 に次いで高く、半減期も長いことから重要な代
謝物であることが明らかにされた。同様に、24位がオキ
ソ化されたビタミンD3 誘導体である24オキソ25( O
H) D3 もビタミンD3 欠乏食を与えたラットに対し
て、先に述べた24,25(OH)2D3 と同程度のカルシウム
の腸管吸収や骨形成などの生理活性を示し、骨粗鬆症な
どの骨病変の治療に有効であることが報告されている。
作用を持つホルモンとして知られている。血清中のカル
シウム値が正常になると活性型ビタミンD3 はその側鎖
が酸化代謝されることによって生体内の濃度が維持さ
れ、血清中のカルシウム値の調節に寄与する。多くの側
鎖酸化代謝物がこれまでに単離同定されているが、カル
シウム代謝調節作用が知られている1α,25(OH)2D3
と比較するといずれもそのカルシウム代謝調節作用はか
なり弱く、1α,25(OH)2D3 以外の代謝物はすべて不
活性型と考えられていた。しかしながら24,25(OH)2D
3 は1α,25(OH)2D3 との共同作用によって骨の石灰
化、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌調節、軟骨の発
育などの作用を示すことが明らかとなった。しかも高カ
ルシウム血症などの副作用がなく、血中濃度が25( O
H) D3 に次いで高く、半減期も長いことから重要な代
謝物であることが明らかにされた。同様に、24位がオキ
ソ化されたビタミンD3 誘導体である24オキソ25( O
H) D3 もビタミンD3 欠乏食を与えたラットに対し
て、先に述べた24,25(OH)2D3 と同程度のカルシウム
の腸管吸収や骨形成などの生理活性を示し、骨粗鬆症な
どの骨病変の治療に有効であることが報告されている。
【0004】P450は微生物から哺乳動物にいたるま
で広く生物界に存在するヘムタンパク質であり、電子伝
達系の末端酵素として種々の脂溶性化合物を基質とした
1原子酸素添加反応を触媒する。末端酵素であるP45
0は分子種が多様であり、それぞれが異なる基質特異性
を示すので、非常に広範囲の脂溶性化合物を水酸化する
ことができる。哺乳動物のP450依存性電子伝達系は
その構成酵素から、ミクロソーム型とミトコンドリア型
に分けられる。前者では、フラビンアデニンジヌクレオ
チドとフラビンモノヌクレオチドを分子内に補酵素とし
て含有するNADPH−チトクロムP450還元酵素
(還元酵素)がNADPHからの電子をP450へ供給
し、後者では、フラビンアデニンジヌクレオチドを補酵
素として分子内に含有するNADPH−フェレドキシン
還元酵素、および非ヘム鉄を補酵素として分子内に含有
するフェレドキシンがNADPHからの電子をP450
へ供給することにより、種々の脂溶性基質に対して水酸
化反応を触媒する。
で広く生物界に存在するヘムタンパク質であり、電子伝
達系の末端酵素として種々の脂溶性化合物を基質とした
1原子酸素添加反応を触媒する。末端酵素であるP45
0は分子種が多様であり、それぞれが異なる基質特異性
を示すので、非常に広範囲の脂溶性化合物を水酸化する
ことができる。哺乳動物のP450依存性電子伝達系は
その構成酵素から、ミクロソーム型とミトコンドリア型
に分けられる。前者では、フラビンアデニンジヌクレオ
チドとフラビンモノヌクレオチドを分子内に補酵素とし
て含有するNADPH−チトクロムP450還元酵素
(還元酵素)がNADPHからの電子をP450へ供給
し、後者では、フラビンアデニンジヌクレオチドを補酵
素として分子内に含有するNADPH−フェレドキシン
還元酵素、および非ヘム鉄を補酵素として分子内に含有
するフェレドキシンがNADPHからの電子をP450
へ供給することにより、種々の脂溶性基質に対して水酸
化反応を触媒する。
【0005】1α,25 −ジヒドロキシビタミンD3 (1
α,25(OH)2D3 )(活性型ビタミンD3 )により誘導
合成されるラット腎P450C24 はビタミンD3 誘導体
の24位の側鎖の水酸化を触媒する酵素として知られてい
る。P450C24 はミトコンドリア型P450分子種の
一つで、514アミノ酸からなる前駆体として細胞質で
合成されたのち、そのアミノ末端部分に存在する移行シ
グナルが認識され、ミトコンドリア内膜へ取り込まれ、
479アミノ酸からなる分子量約53kDの成熟型P4
50C24 になる。ラット腎P450C24 遺伝子は、プラ
スミドpCC24-8(Ohyama et al., (1991)FEBS 278, 1
95-198 )から単離できる。
α,25(OH)2D3 )(活性型ビタミンD3 )により誘導
合成されるラット腎P450C24 はビタミンD3 誘導体
の24位の側鎖の水酸化を触媒する酵素として知られてい
る。P450C24 はミトコンドリア型P450分子種の
一つで、514アミノ酸からなる前駆体として細胞質で
合成されたのち、そのアミノ末端部分に存在する移行シ
グナルが認識され、ミトコンドリア内膜へ取り込まれ、
479アミノ酸からなる分子量約53kDの成熟型P4
50C24 になる。ラット腎P450C24 遺伝子は、プラ
スミドpCC24-8(Ohyama et al., (1991)FEBS 278, 1
95-198 )から単離できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はミトコ
ンドリア型P450分子種を産生する大腸菌株を用いる
ことにより、骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効なビタ
ミンD3 誘導体の簡便な製造方法を提供することであ
る。本発明者らは、ミトコンドリア型P450C24産生
大腸菌株により生産した該酵素と、該酵素の活性発現に
必要なウシ副腎ADXおよびウシ副腎ADRの2酵素を
用いて電子伝達系を再構成し、本再構築系をビタミンD
3 誘導体の製造に利用することを目的とし、誠意研究を
した結果、本発明を完成するに至った。
ンドリア型P450分子種を産生する大腸菌株を用いる
ことにより、骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効なビタ
ミンD3 誘導体の簡便な製造方法を提供することであ
る。本発明者らは、ミトコンドリア型P450C24産生
大腸菌株により生産した該酵素と、該酵素の活性発現に
必要なウシ副腎ADXおよびウシ副腎ADRの2酵素を
用いて電子伝達系を再構成し、本再構築系をビタミンD
3 誘導体の製造に利用することを目的とし、誠意研究を
した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はラット腎P45
0C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 を下記一般
式化3
0C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 を下記一般
式化3
【化3】 (式中、R4 はHまたはOHを表し、R5 は、R4 がH
の時はOHを表し、R4がOHの時はR5 はHまたはO
Hを表す。)で表される化合物にフェレドキシンおよび
NADPH−フェレドキシン還元酵素の存在下に、作用
させることを特徴とする下記一般式化4
の時はOHを表し、R4がOHの時はR5 はHまたはO
Hを表す。)で表される化合物にフェレドキシンおよび
NADPH−フェレドキシン還元酵素の存在下に、作用
させることを特徴とする下記一般式化4
【化4】 (式中、R1 はOH、R2 はH、またはR1 及びR2 全
体で=Oを表す。R3 はR1 がOH、R2 がHを表す時
はHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時はR3 は
HまたはOHを表す。R4 はR1 がOH、R2 がHを表
す時はOHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時は
HまたはOHを表す。また、R4 は一般式化3で表され
る化合物および一般式化4で表される化合物において同
一の原子あるいは原子団を表す。ただし、一般式化3で
表される化合物と一般式化4で表される化合物とは異な
る化合物を表す。)で表されるビタミンD3 誘導体の簡
便な製造方法を提供するものである。
体で=Oを表す。R3 はR1 がOH、R2 がHを表す時
はHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時はR3 は
HまたはOHを表す。R4 はR1 がOH、R2 がHを表
す時はOHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時は
HまたはOHを表す。また、R4 は一般式化3で表され
る化合物および一般式化4で表される化合物において同
一の原子あるいは原子団を表す。ただし、一般式化3で
表される化合物と一般式化4で表される化合物とは異な
る化合物を表す。)で表されるビタミンD3 誘導体の簡
便な製造方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明に用いるラット腎P450C24 をコードするcDN
Aはすでに公知であり、通常の操作法でこれを単離する
ことができる。cDNAのクローニング法としては例え
ば、特開平4−207196に記載した方法を用いるこ
とができる。あるいは、全遺伝子を化学合成することも
可能である。本発明のP450C24 を発現する発現プラ
スミドはラット腎P450C24 遺伝子を適当な発現ベク
ターに常法により挿入し構築することができる。発現ベ
クターとしては、宿主細胞中で複製可能な遺伝情報を含
み、自立的に増殖できるものであって、宿主からの単離
精製が容易であり、薬剤耐性などの検出可能なマーカー
を持つものが好適である。種々のベクターが市販されて
おり、大腸菌での発現には例えば、lac 、tac 、trp な
どのプロモーターを含む発現ベクター(これらは発現ベ
クターとして、あるいはプロモーターカートリッジとし
てファルマシア、LKB社などより市販されている)を
用いることができる。ベクターの切断に用いる制限酵素
なども市販されており、これらの使用方法は公知であ
る。また、発現プラスミドの構造も限定されるものでな
く、宿主細胞内で安定に保持されるものであればよい
が、特に好ましいのは、特願平3−320351に記載
したpKC24Rである。宿主としては大腸菌、例えば
エシェリキア・コリJM109、HB101、DH1、
K12株などがあげられるが、プラスミドpKC24R
との組合せとして最も好ましいのはJM109株に代表
されるようなlac Iq 株(ラクトースリプレッサー高生
産株)である。
発明に用いるラット腎P450C24 をコードするcDN
Aはすでに公知であり、通常の操作法でこれを単離する
ことができる。cDNAのクローニング法としては例え
ば、特開平4−207196に記載した方法を用いるこ
とができる。あるいは、全遺伝子を化学合成することも
可能である。本発明のP450C24 を発現する発現プラ
スミドはラット腎P450C24 遺伝子を適当な発現ベク
ターに常法により挿入し構築することができる。発現ベ
クターとしては、宿主細胞中で複製可能な遺伝情報を含
み、自立的に増殖できるものであって、宿主からの単離
精製が容易であり、薬剤耐性などの検出可能なマーカー
を持つものが好適である。種々のベクターが市販されて
おり、大腸菌での発現には例えば、lac 、tac 、trp な
どのプロモーターを含む発現ベクター(これらは発現ベ
クターとして、あるいはプロモーターカートリッジとし
てファルマシア、LKB社などより市販されている)を
用いることができる。ベクターの切断に用いる制限酵素
なども市販されており、これらの使用方法は公知であ
る。また、発現プラスミドの構造も限定されるものでな
く、宿主細胞内で安定に保持されるものであればよい
が、特に好ましいのは、特願平3−320351に記載
したpKC24Rである。宿主としては大腸菌、例えば
エシェリキア・コリJM109、HB101、DH1、
K12株などがあげられるが、プラスミドpKC24R
との組合せとして最も好ましいのはJM109株に代表
されるようなlac Iq 株(ラクトースリプレッサー高生
産株)である。
【0009】ラット腎P450C24 遺伝子を含む発現プ
ラスミドによる宿主の形質転換は、カルシウム処理によ
り得た大腸菌コンピテント細胞をDNAと混合すること
により、公知の方法で行うことができる。形質転換能を
有する大腸菌コンピテント細胞は市販もされている。市
販の大腸菌JM109株コンピテントセルを用いる場
合、JM109株コンピテントセルに発現プラスミド溶
液を添加して培養し、この培養液をアンピシリン等の抗
生物質を含むプレート上にまくことにより、ベクタ−由
来の当該抗生物質耐性を獲得した発現プラスミドを保持
する形質転換体を選抜することができる。
ラスミドによる宿主の形質転換は、カルシウム処理によ
り得た大腸菌コンピテント細胞をDNAと混合すること
により、公知の方法で行うことができる。形質転換能を
有する大腸菌コンピテント細胞は市販もされている。市
販の大腸菌JM109株コンピテントセルを用いる場
合、JM109株コンピテントセルに発現プラスミド溶
液を添加して培養し、この培養液をアンピシリン等の抗
生物質を含むプレート上にまくことにより、ベクタ−由
来の当該抗生物質耐性を獲得した発現プラスミドを保持
する形質転換体を選抜することができる。
【0010】得られた形質転換大腸菌を培養し、対数増
殖期後期にIPTG(イソプロピルチオ−β−D−ガラクト
シド)を添加して、P450C24 の発現を誘導する。発
現したP450C24 は大腸菌の膜画分に存在するので、
形質転換体を超音波などにより破砕し、遠心分離により
P450C24 を含む大腸菌膜画分を調製することができ
る。こうして得られた大腸菌膜画分と、P450C24 の
活性発現に必要なフェレドキシン、NADPH−フェレ
ドキシン還元酵素を添加した再構成系で、P450C24
活性を測定することができる。再構成系に使用するフェ
レドキシン、NADPH−フェレドキシン還元酵素とし
ては例えば、ウシ副腎ADX、ADRを用いることがで
き、これらはそれぞれOrme-Johnsonらの方法((1969)
J.Biol.Chem. 244, 6143-6148) およびNonakaらの方
法((1985) J.Biochem. 98, 257-260 ) に従ってウシ
副腎から精製することができる。また、フェレドキシ
ン、NADPH−フェレドキシン還元酵素としては本発
明の実施例で述べたウシ副腎ADX、ADRの他に、ホ
ウレンソウ由来のものなどP450C24 に電子を伝達で
きるものであればよい。
殖期後期にIPTG(イソプロピルチオ−β−D−ガラクト
シド)を添加して、P450C24 の発現を誘導する。発
現したP450C24 は大腸菌の膜画分に存在するので、
形質転換体を超音波などにより破砕し、遠心分離により
P450C24 を含む大腸菌膜画分を調製することができ
る。こうして得られた大腸菌膜画分と、P450C24 の
活性発現に必要なフェレドキシン、NADPH−フェレ
ドキシン還元酵素を添加した再構成系で、P450C24
活性を測定することができる。再構成系に使用するフェ
レドキシン、NADPH−フェレドキシン還元酵素とし
ては例えば、ウシ副腎ADX、ADRを用いることがで
き、これらはそれぞれOrme-Johnsonらの方法((1969)
J.Biol.Chem. 244, 6143-6148) およびNonakaらの方
法((1985) J.Biochem. 98, 257-260 ) に従ってウシ
副腎から精製することができる。また、フェレドキシ
ン、NADPH−フェレドキシン還元酵素としては本発
明の実施例で述べたウシ副腎ADX、ADRの他に、ホ
ウレンソウ由来のものなどP450C24 に電子を伝達で
きるものであればよい。
【0011】P450C24 再構成系を利用したビタミン
D3 誘導体の製造における反応条件は以下に示すとおり
である。酵素P450C24 を反応系へ添加する場合、形
質転換大腸菌から調製した酵素P450C24 を含む膜画
分を反応系での終濃度が1−10mg/ml となるように用
いるのが好ましい。酵素ADXおよびADRはこれらの
酵素による反応が律速とならないように酵素P450
C24 に対して大過剰となるように添加する。ADXは上
記P450C24 添加量に対して0.15−8 μM 、ADRは
0.02−0.8 μM の範囲で添加するのが好ましい。補酵素
NADPHは酵素活性発現を妨げない範囲で用いるのが
好ましい。25( OH) D3 又は、1α,25(OH)2D3 を
基質として用いる場合、5 −100 μM の範囲で用いるの
が好ましい。25( OH) D3 および1α,25(OH)2D3
はそれぞれフナコシ、和光純薬から市販されている。反
応系には酵素活性の金属塩による阻害を防ぐ目的で金属
キレ−ト剤EDTAを添加することが好ましい。反応の
pHは 6−8 が好ましい。反応系に用いられる緩衝液は
前記のpHを維持できるものであれば特に制限はなく、
トリス−塩酸緩衝液、りん酸緩衝液等の通常の緩衝液を
100mM の濃度で用いることができる。反応温度は10℃−
40℃の範囲が好ましい。反応の停止は生成物を抽出可能
な溶媒を添加することによる。添加溶媒としてはジクロ
ロメタン、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、クロロホ
ルムなどの疎水性有機溶媒を用いることができるが、特
に抽出効率の優れたジクロロメタンが好ましい。生成し
たビタミンD3 誘導体は溶媒を留去することにより容易
に反応系より取り出すことができる。
D3 誘導体の製造における反応条件は以下に示すとおり
である。酵素P450C24 を反応系へ添加する場合、形
質転換大腸菌から調製した酵素P450C24 を含む膜画
分を反応系での終濃度が1−10mg/ml となるように用
いるのが好ましい。酵素ADXおよびADRはこれらの
酵素による反応が律速とならないように酵素P450
C24 に対して大過剰となるように添加する。ADXは上
記P450C24 添加量に対して0.15−8 μM 、ADRは
0.02−0.8 μM の範囲で添加するのが好ましい。補酵素
NADPHは酵素活性発現を妨げない範囲で用いるのが
好ましい。25( OH) D3 又は、1α,25(OH)2D3 を
基質として用いる場合、5 −100 μM の範囲で用いるの
が好ましい。25( OH) D3 および1α,25(OH)2D3
はそれぞれフナコシ、和光純薬から市販されている。反
応系には酵素活性の金属塩による阻害を防ぐ目的で金属
キレ−ト剤EDTAを添加することが好ましい。反応の
pHは 6−8 が好ましい。反応系に用いられる緩衝液は
前記のpHを維持できるものであれば特に制限はなく、
トリス−塩酸緩衝液、りん酸緩衝液等の通常の緩衝液を
100mM の濃度で用いることができる。反応温度は10℃−
40℃の範囲が好ましい。反応の停止は生成物を抽出可能
な溶媒を添加することによる。添加溶媒としてはジクロ
ロメタン、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、クロロホ
ルムなどの疎水性有機溶媒を用いることができるが、特
に抽出効率の優れたジクロロメタンが好ましい。生成し
たビタミンD3 誘導体は溶媒を留去することにより容易
に反応系より取り出すことができる。
【0012】
【発明の効果】ラット腎P450C24 産生大腸菌株から
粗精製した該酵素はウシ副腎ADXとウシ副腎ADRと
の再構成系において、25( OH) D3 および1α,25(O
H)2D 3 から24オキソ25( OH) D3 や24オキソ23,25
(OH)2D3 、24オキソ1α,25(OH)2D3 および24オ
キソ1α,23,25( OH)3D3 を製造できることを初めて
見出した。 本発明により、大腸菌で産生させたP45
0C24 をフェレドキシン、NADPH−フェレドキシン
還元酵素と組み合わせることによって骨粗鬆症などの骨
病変の治療に有効であるビタミンD3 誘導体の製造を可
能とした。現在行われている複雑な化学合成法と比較す
ると、より簡便に24オキソ25( OH) D3 や24オキソ2
3,25(OH)2D3 、24オキソ1α,25(OH)2D3 および2
4オキソ1α,23,25( OH)3D3 などのビタミンD3 誘
導体の製造が可能になった。
粗精製した該酵素はウシ副腎ADXとウシ副腎ADRと
の再構成系において、25( OH) D3 および1α,25(O
H)2D 3 から24オキソ25( OH) D3 や24オキソ23,25
(OH)2D3 、24オキソ1α,25(OH)2D3 および24オ
キソ1α,23,25( OH)3D3 を製造できることを初めて
見出した。 本発明により、大腸菌で産生させたP45
0C24 をフェレドキシン、NADPH−フェレドキシン
還元酵素と組み合わせることによって骨粗鬆症などの骨
病変の治療に有効であるビタミンD3 誘導体の製造を可
能とした。現在行われている複雑な化学合成法と比較す
ると、より簡便に24オキソ25( OH) D3 や24オキソ2
3,25(OH)2D3 、24オキソ1α,25(OH)2D3 および2
4オキソ1α,23,25( OH)3D3 などのビタミンD3 誘
導体の製造が可能になった。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を詳細に説明
する。本発明は実施例のみに限定されるものでなく、本
発明の技術分野における通常の変更をすることができ
る。尚、実施例において生成物であるビタミンD3 誘導
体の定量は高速液体クロマトグラフィ−分析によった。
分析条件は以下のとおりである。 1.カラム;μBondapakC18 (φ4X300mm ) 2.流速;1.0ml/min 3.カラム温度;50℃ 4.検出波長;265nm 5.移動相条件; 0分から20分: 50%から100 %
アセトニトリルの直線農度勾配 20分から25分:100 %アセトニトリル 25分から26分:100 %から 50 %アセトニトリルの
直線濃度勾配 26分から34分:50%アセトニトリル
する。本発明は実施例のみに限定されるものでなく、本
発明の技術分野における通常の変更をすることができ
る。尚、実施例において生成物であるビタミンD3 誘導
体の定量は高速液体クロマトグラフィ−分析によった。
分析条件は以下のとおりである。 1.カラム;μBondapakC18 (φ4X300mm ) 2.流速;1.0ml/min 3.カラム温度;50℃ 4.検出波長;265nm 5.移動相条件; 0分から20分: 50%から100 %
アセトニトリルの直線農度勾配 20分から25分:100 %アセトニトリル 25分から26分:100 %から 50 %アセトニトリルの
直線濃度勾配 26分から34分:50%アセトニトリル
【0014】 実施例1 1α,24,25( OH)3D3 の製造方法 ウシ副腎ADXおよびウシ副腎ADRとの再構成系にお
いて、P450C24 発現株から調製した膜画分を用いて
1α,24,25( OH)3D3 の製造を以下に示すような方法
で実施した。P450C24 を産生していない株をネガテ
ィブコントロ−ルとした。形質転換大腸菌株からの細胞
分画は以下の方法に従った。O.D.660 が1付近の培養液
を遠心して菌体を回収し、MOPSバッファー(50mM M
OPS ,pH7.5 、100mM 塩化カリウム、1mM DTT、1mM
EDTA)で洗浄した後、培養液の20分の1容のMO
PSバッファー(0.2mg/ml リゾチームを含む)に懸濁
した。これを30分氷冷してスフェロプラストを得、さ
らにPMSF(フェニルメチルスルフォニルフルオライ
ド)、ロイペプチンおよびペプスタチンをそれぞれ終濃
度1mM 、0.1 μg/ml、0.1 μg/ml となるように加え
て、超音波により細胞膜を破砕した。1,200 ×g 、10
分の遠心にて未破砕菌体を除き、得られた遠心上清を4
℃にて 225,000×g 、30分超遠心分離して可溶性画分
(上清)と膜画分(沈澱)に分けた。膜画分は終濃度 6
mMのMgCl2 を含むMOPSバッファーで洗浄した後、最
終的に50mMリン酸カリウム(pH7.5) /0.25M シュクロー
スに懸濁した。1α,24,25( OH)3D3 の製造は以下に
示すような条件で実施した。100mM トリス−塩酸(pH7.
5 )、1mM EDTA、20μM 1α,25(OH)2D3 、2 μ
M ADX、0.2 μM ADR、1mM NADPHから成る反
応混液に形質転換大腸菌から調製した膜画分(1mg タン
パク質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分反
応した。1.5ml ジクロロメタンを加えて反応を停止し、
ボルテックスミキサーで1分間撹はん後遠心し、ジクロ
ロメタン層 1.3mlを乾固した。これを少量のアセトニト
リルに溶解し、HPLCで分析した。その結果、反応時
間60分で1α,24,25( OH)3D3 への変換率は15%であ
った。また、コントロ−ル株の膜画分では1α,24,25(
OH)3D3 への変換は認められなかった。
いて、P450C24 発現株から調製した膜画分を用いて
1α,24,25( OH)3D3 の製造を以下に示すような方法
で実施した。P450C24 を産生していない株をネガテ
ィブコントロ−ルとした。形質転換大腸菌株からの細胞
分画は以下の方法に従った。O.D.660 が1付近の培養液
を遠心して菌体を回収し、MOPSバッファー(50mM M
OPS ,pH7.5 、100mM 塩化カリウム、1mM DTT、1mM
EDTA)で洗浄した後、培養液の20分の1容のMO
PSバッファー(0.2mg/ml リゾチームを含む)に懸濁
した。これを30分氷冷してスフェロプラストを得、さ
らにPMSF(フェニルメチルスルフォニルフルオライ
ド)、ロイペプチンおよびペプスタチンをそれぞれ終濃
度1mM 、0.1 μg/ml、0.1 μg/ml となるように加え
て、超音波により細胞膜を破砕した。1,200 ×g 、10
分の遠心にて未破砕菌体を除き、得られた遠心上清を4
℃にて 225,000×g 、30分超遠心分離して可溶性画分
(上清)と膜画分(沈澱)に分けた。膜画分は終濃度 6
mMのMgCl2 を含むMOPSバッファーで洗浄した後、最
終的に50mMリン酸カリウム(pH7.5) /0.25M シュクロー
スに懸濁した。1α,24,25( OH)3D3 の製造は以下に
示すような条件で実施した。100mM トリス−塩酸(pH7.
5 )、1mM EDTA、20μM 1α,25(OH)2D3 、2 μ
M ADX、0.2 μM ADR、1mM NADPHから成る反
応混液に形質転換大腸菌から調製した膜画分(1mg タン
パク質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分反
応した。1.5ml ジクロロメタンを加えて反応を停止し、
ボルテックスミキサーで1分間撹はん後遠心し、ジクロ
ロメタン層 1.3mlを乾固した。これを少量のアセトニト
リルに溶解し、HPLCで分析した。その結果、反応時
間60分で1α,24,25( OH)3D3 への変換率は15%であ
った。また、コントロ−ル株の膜画分では1α,24,25(
OH)3D3 への変換は認められなかった。
【0015】実施例2 24オキソ25( OH) D3 および
24オキソ23,25(OH)2D3 の製造法 24,25(OH) D3 を基質として図1に示す2種類のビタ
ミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施し
た。実施例1に記載した方法により、形質転換大腸菌株
から膜画分を調製した。20μM 24、25(OH)2D3 ,100m
M トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、4μM AD
X、0.4μM ADR、1mM NADPHから成る反応混液
に形質転換大腸菌から調製した膜画分(2.5mg タンパク
質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分間反応
した。その結果、24オキソ25( OH) D3 および24オキ
ソ23,25(OH)2D3 の生成が認められた。これらの化合
物の構造はEI−MSによるフラグメントの開裂パター
ンにより確認した。24オキソ25( OH) D3 および24オ
キソ23,25(OH)2D3 への変換率はそれぞれ20%、3
1%であった。また、P450C24 を産生していない株
をネガティブコントロールとして反応させてもオキソ体
の生成は認められなかった。
24オキソ23,25(OH)2D3 の製造法 24,25(OH) D3 を基質として図1に示す2種類のビタ
ミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施し
た。実施例1に記載した方法により、形質転換大腸菌株
から膜画分を調製した。20μM 24、25(OH)2D3 ,100m
M トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、4μM AD
X、0.4μM ADR、1mM NADPHから成る反応混液
に形質転換大腸菌から調製した膜画分(2.5mg タンパク
質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分間反応
した。その結果、24オキソ25( OH) D3 および24オキ
ソ23,25(OH)2D3 の生成が認められた。これらの化合
物の構造はEI−MSによるフラグメントの開裂パター
ンにより確認した。24オキソ25( OH) D3 および24オ
キソ23,25(OH)2D3 への変換率はそれぞれ20%、3
1%であった。また、P450C24 を産生していない株
をネガティブコントロールとして反応させてもオキソ体
の生成は認められなかった。
【0016】実施例3 1α,24,25( OH)3D3 、24オ
キソ1α,25(OH)2D3 および24オキソ1α,23,25( O
H)3D3 の製造方法 1α,25(OH)2D3 を基質として図2に示す3種類のビ
タミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施
した。100mM トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、
20μM 1α,25(OH)2D3 、2 μM ADX、0.2 μM A
DR、1mM NADPHから成る反応混液にP450C24
産生大腸菌から調製した膜画分(22mg タンパク質を含
む)を加え全容を11mlとし、37℃で60分反応した。35ml
ジクロロメタンを加えて反応を停止し、ボルテックスミ
キサーで1分以上撹はん後遠心し、ジクロロメタン層を
分取し、乾固した。これを少量のアセトニトリルに溶解
し、高速液体クロマトグラフィ−で分析した。その結
果、92μgの1α,25(OH)2D 3 から14μgの1α,24,
25( OH)3D3 、6μgの24オキソ1α,25(OH)2D3、
6μgの24オキソ1α,23,25( OH)3D3 が生成し
た。
キソ1α,25(OH)2D3 および24オキソ1α,23,25( O
H)3D3 の製造方法 1α,25(OH)2D3 を基質として図2に示す3種類のビ
タミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施
した。100mM トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、
20μM 1α,25(OH)2D3 、2 μM ADX、0.2 μM A
DR、1mM NADPHから成る反応混液にP450C24
産生大腸菌から調製した膜画分(22mg タンパク質を含
む)を加え全容を11mlとし、37℃で60分反応した。35ml
ジクロロメタンを加えて反応を停止し、ボルテックスミ
キサーで1分以上撹はん後遠心し、ジクロロメタン層を
分取し、乾固した。これを少量のアセトニトリルに溶解
し、高速液体クロマトグラフィ−で分析した。その結
果、92μgの1α,25(OH)2D 3 から14μgの1α,24,
25( OH)3D3 、6μgの24オキソ1α,25(OH)2D3、
6μgの24オキソ1α,23,25( OH)3D3 が生成し
た。
【図1】 P450C24 による24、25(OH)2D3 の代謝
経路を示す。
経路を示す。
【図2】 P450C24 による1α、25(OH)2D3 の代
謝経路を示す。
謝経路を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:19) (C12N 9/02 C12R 1:19) (56)参考文献 特開 平4−207196(JP,A) 欧州特許出願公開497103(EP,A 2) Eur.J.Biochem.,Vo l.278,No.2(1991)p.195− 198 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.88,No.13 (1991)p.5597−5601 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/02 - 7/26 C12N 1/21 C12N 9/02 C12N 15/53 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (3)
- 【請求項1】ラットP450C24産生大腸菌株由来の酵
素P450C24を、該酵素の反応系での終濃度1mg/
ml以上で、下記一般式 化1 【化1】 (式中、R4はHまたはOHを表し、R5 はHまたはOH
を表す。) で表される化合物にフェレドキシンおよびNADPH−
フェレドキシン還元酵素の存在下に、作用させることを
特徴とする下記一般式 化2 【化2】 (式中、R 1及びR2 は全体で=Oを表す。R 3 はHまた
はOHを表す。R 4 はHまたはOHを表す。) で表されるビタミンD3誘導体の製造方法。 - 【請求項2】ラットP450C24産生大腸菌株の膜画分
を使用することを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】ラットP450 C24 産生大腸菌株由来の酵
素P450 C24 の反応系での終濃度が1〜10mg/m
lである請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00242093A JP3178134B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ビタミンd3 誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00242093A JP3178134B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ビタミンd3 誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06205685A JPH06205685A (ja) | 1994-07-26 |
JP3178134B2 true JP3178134B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=11528765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00242093A Expired - Fee Related JP3178134B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ビタミンd3 誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178134B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5552392A (en) * | 1993-11-03 | 1996-09-03 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Method of treating hypoparathyroidism with (20S) vitamin D compounds |
JPH09143154A (ja) * | 1995-11-20 | 1997-06-03 | Kureha Chem Ind Co Ltd | ビタミンd3 誘導体の製造方法 |
AU3837100A (en) * | 1999-04-14 | 2000-11-14 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Vitamin d derivatives and process for producing the same |
-
1993
- 1993-01-11 JP JP00242093A patent/JP3178134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Eur.J.Biochem.,Vol.278,No.2(1991)p.195−198 |
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.88,No.13(1991)p.5597−5601 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06205685A (ja) | 1994-07-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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|
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