JP3178134B2 - ビタミンd3 誘導体の製造方法 - Google Patents

ビタミンd3 誘導体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明により、骨粗鬆症などの骨
病変の治療に有効なビタミンD3 誘導体をラット腎P4
50C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 と、フェ
レドキシンおよびNADPH−フェレドキシン還元酵素
とを用いて、簡便に製造する方法を提供することが可能
となった。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD3 誘導体は老人病として問題
となっている骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効である
が、現在これらの化合物は複雑な化学合成法により製造
されており、効率的な製造方法の開発が望まれている。
一方、ビタミンD3 誘導体は生理的にはミトコンドリア
型P450分子種により生合成されていることが知られ
ている。
【0003】活性型ビタミンD3 はカルシウム代謝調節
作用を持つホルモンとして知られている。血清中のカル
シウム値が正常になると活性型ビタミンD3 はその側鎖
が酸化代謝されることによって生体内の濃度が維持さ
れ、血清中のカルシウム値の調節に寄与する。多くの側
鎖酸化代謝物がこれまでに単離同定されているが、カル
シウム代謝調節作用が知られている1α,25(OH)23
と比較するといずれもそのカルシウム代謝調節作用はか
なり弱く、1α,25(OH)23 以外の代謝物はすべて不
活性型と考えられていた。しかしながら24,25(OH)2
3 は1α,25(OH)23 との共同作用によって骨の石灰
化、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌調節、軟骨の発
育などの作用を示すことが明らかとなった。しかも高カ
ルシウム血症などの副作用がなく、血中濃度が25( O
H) D3 に次いで高く、半減期も長いことから重要な代
謝物であることが明らかにされた。同様に、24位がオキ
ソ化されたビタミンD3 誘導体である24オキソ25( O
H) D3 もビタミンD3 欠乏食を与えたラットに対し
て、先に述べた24,25(OH)23 と同程度のカルシウム
の腸管吸収や骨形成などの生理活性を示し、骨粗鬆症な
どの骨病変の治療に有効であることが報告されている。
【0004】P450は微生物から哺乳動物にいたるま
で広く生物界に存在するヘムタンパク質であり、電子伝
達系の末端酵素として種々の脂溶性化合物を基質とした
1原子酸素添加反応を触媒する。末端酵素であるP45
0は分子種が多様であり、それぞれが異なる基質特異性
を示すので、非常に広範囲の脂溶性化合物を水酸化する
ことができる。哺乳動物のP450依存性電子伝達系は
その構成酵素から、ミクロソーム型とミトコンドリア型
に分けられる。前者では、フラビンアデニンジヌクレオ
チドとフラビンモノヌクレオチドを分子内に補酵素とし
て含有するNADPH−チトクロムP450還元酵素
(還元酵素)がNADPHからの電子をP450へ供給
し、後者では、フラビンアデニンジヌクレオチドを補酵
素として分子内に含有するNADPH−フェレドキシン
還元酵素、および非ヘム鉄を補酵素として分子内に含有
するフェレドキシンがNADPHからの電子をP450
へ供給することにより、種々の脂溶性基質に対して水酸
化反応を触媒する。
【0005】1α,25 −ジヒドロキシビタミンD3 (1
α,25(OH)23 )(活性型ビタミンD3 )により誘導
合成されるラット腎P450C24 はビタミンD3 誘導体
の24位の側鎖の水酸化を触媒する酵素として知られてい
る。P450C24 はミトコンドリア型P450分子種の
一つで、514アミノ酸からなる前駆体として細胞質で
合成されたのち、そのアミノ末端部分に存在する移行シ
グナルが認識され、ミトコンドリア内膜へ取り込まれ、
479アミノ酸からなる分子量約53kDの成熟型P4
50C24 になる。ラット腎P450C24 遺伝子は、プラ
スミドpCC24-8(Ohyama et al., (1991)FEBS 278, 1
95-198 )から単離できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はミトコ
ンドリア型P450分子種を産生する大腸菌株を用いる
ことにより、骨粗鬆症などの骨病変の治療に有効なビタ
ミンD3 誘導体の簡便な製造方法を提供することであ
る。本発明者らは、ミトコンドリア型P450C24産生
大腸菌株により生産した該酵素と、該酵素の活性発現に
必要なウシ副腎ADXおよびウシ副腎ADRの2酵素を
用いて電子伝達系を再構成し、本再構築系をビタミンD
3 誘導体の製造に利用することを目的とし、誠意研究を
した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はラット腎P45
C24 産生大腸菌株由来の酵素P450C24 を下記一般
式化3
【化3】 (式中、R4 はHまたはOHを表し、R5 は、R4 がH
の時はOHを表し、R4がOHの時はR5 はHまたはO
Hを表す。)で表される化合物にフェレドキシンおよび
NADPH−フェレドキシン還元酵素の存在下に、作用
させることを特徴とする下記一般式化4
【化4】 (式中、R1 はOH、R2 はH、またはR1 及びR2
体で=Oを表す。R3 はR1 がOH、R2 がHを表す時
はHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時はR3
HまたはOHを表す。R4 はR1 がOH、R2 がHを表
す時はOHを表し、R1 及びR2 全体で=Oを表す時は
HまたはOHを表す。また、R4 は一般式化3で表され
る化合物および一般式化4で表される化合物において同
一の原子あるいは原子団を表す。ただし、一般式化3で
表される化合物と一般式化4で表される化合物とは異な
る化合物を表す。)で表されるビタミンD3 誘導体の簡
便な製造方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明に用いるラット腎P450C24 をコードするcDN
Aはすでに公知であり、通常の操作法でこれを単離する
ことができる。cDNAのクローニング法としては例え
ば、特開平4−207196に記載した方法を用いるこ
とができる。あるいは、全遺伝子を化学合成することも
可能である。本発明のP450C24 を発現する発現プラ
スミドはラット腎P450C24 遺伝子を適当な発現ベク
ターに常法により挿入し構築することができる。発現ベ
クターとしては、宿主細胞中で複製可能な遺伝情報を含
み、自立的に増殖できるものであって、宿主からの単離
精製が容易であり、薬剤耐性などの検出可能なマーカー
を持つものが好適である。種々のベクターが市販されて
おり、大腸菌での発現には例えば、lac 、tac 、trp な
どのプロモーターを含む発現ベクター(これらは発現ベ
クターとして、あるいはプロモーターカートリッジとし
てファルマシア、LKB社などより市販されている)を
用いることができる。ベクターの切断に用いる制限酵素
なども市販されており、これらの使用方法は公知であ
る。また、発現プラスミドの構造も限定されるものでな
く、宿主細胞内で安定に保持されるものであればよい
が、特に好ましいのは、特願平3−320351に記載
したpKC24Rである。宿主としては大腸菌、例えば
エシェリキア・コリJM109、HB101、DH1、
K12株などがあげられるが、プラスミドpKC24R
との組合せとして最も好ましいのはJM109株に代表
されるようなlac Iq 株(ラクトースリプレッサー高生
産株)である。
【0009】ラット腎P450C24 遺伝子を含む発現プ
ラスミドによる宿主の形質転換は、カルシウム処理によ
り得た大腸菌コンピテント細胞をDNAと混合すること
により、公知の方法で行うことができる。形質転換能を
有する大腸菌コンピテント細胞は市販もされている。市
販の大腸菌JM109株コンピテントセルを用いる場
合、JM109株コンピテントセルに発現プラスミド溶
液を添加して培養し、この培養液をアンピシリン等の抗
生物質を含むプレート上にまくことにより、ベクタ−由
来の当該抗生物質耐性を獲得した発現プラスミドを保持
する形質転換体を選抜することができる。
【0010】得られた形質転換大腸菌を培養し、対数増
殖期後期にIPTG(イソプロピルチオ−β−D−ガラクト
シド)を添加して、P450C24 の発現を誘導する。発
現したP450C24 は大腸菌の膜画分に存在するので、
形質転換体を超音波などにより破砕し、遠心分離により
P450C24 を含む大腸菌膜画分を調製することができ
る。こうして得られた大腸菌膜画分と、P450C24
活性発現に必要なフェレドキシン、NADPH−フェレ
ドキシン還元酵素を添加した再構成系で、P450C24
活性を測定することができる。再構成系に使用するフェ
レドキシン、NADPH−フェレドキシン還元酵素とし
ては例えば、ウシ副腎ADX、ADRを用いることがで
き、これらはそれぞれOrme-Johnsonらの方法((1969)
J.Biol.Chem. 244, 6143-6148) およびNonakaらの方
法((1985) J.Biochem. 98, 257-260 ) に従ってウシ
副腎から精製することができる。また、フェレドキシ
ン、NADPH−フェレドキシン還元酵素としては本発
明の実施例で述べたウシ副腎ADX、ADRの他に、ホ
ウレンソウ由来のものなどP450C24 に電子を伝達で
きるものであればよい。
【0011】P450C24 再構成系を利用したビタミン
3 誘導体の製造における反応条件は以下に示すとおり
である。酵素P450C24 を反応系へ添加する場合、形
質転換大腸菌から調製した酵素P450C24 を含む膜画
分を反応系での終濃度が1−10mg/ml となるように用
いるのが好ましい。酵素ADXおよびADRはこれらの
酵素による反応が律速とならないように酵素P450
C24 に対して大過剰となるように添加する。ADXは上
記P450C24 添加量に対して0.15−8 μM 、ADRは
0.02−0.8 μM の範囲で添加するのが好ましい。補酵素
NADPHは酵素活性発現を妨げない範囲で用いるのが
好ましい。25( OH) D3 又は、1α,25(OH)23
基質として用いる場合、5 −100 μM の範囲で用いるの
が好ましい。25( OH) D3 および1α,25(OH)23
はそれぞれフナコシ、和光純薬から市販されている。反
応系には酵素活性の金属塩による阻害を防ぐ目的で金属
キレ−ト剤EDTAを添加することが好ましい。反応の
pHは 6−8 が好ましい。反応系に用いられる緩衝液は
前記のpHを維持できるものであれば特に制限はなく、
トリス−塩酸緩衝液、りん酸緩衝液等の通常の緩衝液を
100mM の濃度で用いることができる。反応温度は10℃−
40℃の範囲が好ましい。反応の停止は生成物を抽出可能
な溶媒を添加することによる。添加溶媒としてはジクロ
ロメタン、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、クロロホ
ルムなどの疎水性有機溶媒を用いることができるが、特
に抽出効率の優れたジクロロメタンが好ましい。生成し
たビタミンD3 誘導体は溶媒を留去することにより容易
に反応系より取り出すことができる。
【0012】
【発明の効果】ラット腎P450C24 産生大腸菌株から
粗精製した該酵素はウシ副腎ADXとウシ副腎ADRと
の再構成系において、25( OH) D3 および1α,25(O
H)2 3 から24オキソ25( OH) D3 や24オキソ23,25
(OH)23 、24オキソ1α,25(OH)23 および24オ
キソ1α,23,25( OH)33 を製造できることを初めて
見出した。 本発明により、大腸菌で産生させたP45
C24 をフェレドキシン、NADPH−フェレドキシン
還元酵素と組み合わせることによって骨粗鬆症などの骨
病変の治療に有効であるビタミンD3 誘導体の製造を可
能とした。現在行われている複雑な化学合成法と比較す
ると、より簡便に24オキソ25( OH) D3 や24オキソ2
3,25(OH)23 、24オキソ1α,25(OH)23 および2
4オキソ1α,23,25( OH)33 などのビタミンD3
導体の製造が可能になった。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を詳細に説明
する。本発明は実施例のみに限定されるものでなく、本
発明の技術分野における通常の変更をすることができ
る。尚、実施例において生成物であるビタミンD3 誘導
体の定量は高速液体クロマトグラフィ−分析によった。
分析条件は以下のとおりである。 1.カラム;μBondapakC18 (φ4X300mm ) 2.流速;1.0ml/min 3.カラム温度;50℃ 4.検出波長;265nm 5.移動相条件; 0分から20分: 50%から100 %
アセトニトリルの直線農度勾配 20分から25分:100 %アセトニトリル 25分から26分:100 %から 50 %アセトニトリルの
直線濃度勾配 26分から34分:50%アセトニトリル
【0014】 実施例1 1α,24,25( OH)33 の製造方法 ウシ副腎ADXおよびウシ副腎ADRとの再構成系にお
いて、P450C24 発現株から調製した膜画分を用いて
1α,24,25( OH)33 の製造を以下に示すような方法
で実施した。P450C24 を産生していない株をネガテ
ィブコントロ−ルとした。形質転換大腸菌株からの細胞
分画は以下の方法に従った。O.D.660 が1付近の培養液
を遠心して菌体を回収し、MOPSバッファー(50mM M
OPS ,pH7.5 、100mM 塩化カリウム、1mM DTT、1mM
EDTA)で洗浄した後、培養液の20分の1容のMO
PSバッファー(0.2mg/ml リゾチームを含む)に懸濁
した。これを30分氷冷してスフェロプラストを得、さ
らにPMSF(フェニルメチルスルフォニルフルオライ
ド)、ロイペプチンおよびペプスタチンをそれぞれ終濃
度1mM 、0.1 μg/ml、0.1 μg/ml となるように加え
て、超音波により細胞膜を破砕した。1,200 ×g 、10
分の遠心にて未破砕菌体を除き、得られた遠心上清を4
℃にて 225,000×g 、30分超遠心分離して可溶性画分
(上清)と膜画分(沈澱)に分けた。膜画分は終濃度 6
mMのMgCl2 を含むMOPSバッファーで洗浄した後、最
終的に50mMリン酸カリウム(pH7.5) /0.25M シュクロー
スに懸濁した。1α,24,25( OH)33 の製造は以下に
示すような条件で実施した。100mM トリス−塩酸(pH7.
5 )、1mM EDTA、20μM 1α,25(OH)23 、2 μ
M ADX、0.2 μM ADR、1mM NADPHから成る反
応混液に形質転換大腸菌から調製した膜画分(1mg タン
パク質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分反
応した。1.5ml ジクロロメタンを加えて反応を停止し、
ボルテックスミキサーで1分間撹はん後遠心し、ジクロ
ロメタン層 1.3mlを乾固した。これを少量のアセトニト
リルに溶解し、HPLCで分析した。その結果、反応時
間60分で1α,24,25( OH)33 への変換率は15%であ
った。また、コントロ−ル株の膜画分では1α,24,25(
OH)33 への変換は認められなかった。
【0015】実施例2 24オキソ25( OH) D3 および
24オキソ23,25(OH)23 の製造法 24,25(OH) D3 を基質として図1に示す2種類のビタ
ミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施し
た。実施例1に記載した方法により、形質転換大腸菌株
から膜画分を調製した。20μM 24、25(OH)23 ,100m
M トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、4μM AD
X、0.4μM ADR、1mM NADPHから成る反応混液
に形質転換大腸菌から調製した膜画分(2.5mg タンパク
質を含む)を加え全容を0.5ml とし、37℃で60分間反応
した。その結果、24オキソ25( OH) D3 および24オキ
ソ23,25(OH)23 の生成が認められた。これらの化合
物の構造はEI−MSによるフラグメントの開裂パター
ンにより確認した。24オキソ25( OH) D3 および24オ
キソ23,25(OH)23 への変換率はそれぞれ20%、3
1%であった。また、P450C24 を産生していない株
をネガティブコントロールとして反応させてもオキソ体
の生成は認められなかった。
【0016】実施例3 1α,24,25( OH)33 、24オ
キソ1α,25(OH)23 および24オキソ1α,23,25( O
H)33 の製造方法 1α,25(OH)23 を基質として図2に示す3種類のビ
タミンD3 誘導体の製造を以下の方法にしたがって実施
した。100mM トリス−塩酸(pH7.5 )、1mM EDTA、
20μM 1α,25(OH)23 、2 μM ADX、0.2 μM A
DR、1mM NADPHから成る反応混液にP450C24
産生大腸菌から調製した膜画分(22mg タンパク質を含
む)を加え全容を11mlとし、37℃で60分反応した。35ml
ジクロロメタンを加えて反応を停止し、ボルテックスミ
キサーで1分以上撹はん後遠心し、ジクロロメタン層を
分取し、乾固した。これを少量のアセトニトリルに溶解
し、高速液体クロマトグラフィ−で分析した。その結
果、92μgの1α,25(OH)2 3 から14μgの1α,24,
25( OH)33 、6μgの24オキソ1α,25(OH)23
6μgの24オキソ1α,23,25( OH)33 が生成し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 P450C24 による24、25(OH)23 の代謝
経路を示す。
【図2】 P450C24 による1α、25(OH)23 の代
謝経路を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:19) (C12N 9/02 C12R 1:19) (56)参考文献 特開 平4−207196(JP,A) 欧州特許出願公開497103(EP,A 2) Eur.J.Biochem.,Vo l.278,No.2(1991)p.195− 198 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.88,No.13 (1991)p.5597−5601 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/02 - 7/26 C12N 1/21 C12N 9/02 C12N 15/53 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラットP450C24産生大腸菌株由来の酵
    素P450C24、該酵素の反応系での終濃度1mg/
    ml以上で、下記一般式 化1 【化1】 (式中、R4はHまたはOHを表し、R5 はHまたはOH
    を表す。) で表される化合物にフェレドキシンおよびNADPH−
    フェレドキシン還元酵素の存在下に、作用させることを
    特徴とする下記一般式 化2 【化2】 (式中、R 1及びR2 全体で=Oを表す。 3 Hまた
    はOHを表す。 4 HまたはOHを表す。) で表されるビタミンD3誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】ラットP450C24産生大腸菌株の膜画分
    を使用することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】ラットP450 C24 産生大腸菌株由来の酵
    素P450 C24 の反応系での終濃度が1〜10mg/m
    lである請求項1記載の方法。
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Eur.J.Biochem.,Vol.278,No.2(1991)p.195−198
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.88,No.13(1991)p.5597−5601

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