JP3175044U - ノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体 - Google Patents
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Abstract
【課題】左側と右側に刃の向きを変えて取り付けることによって、被切断物をフレームとノコ刃の間で移動できる範囲内では自由自在に切断することを可能とするとともに、ノコ刃をノコギリ本体の右側あるいは左側に付け替えることで、フレームとノコ刃の間の距離に切断距離が限定されないノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体を提供する。
【解決手段】ハンドル部2と、フレーム部3と、フレーム部3の下端部のノコ刃前方取付部4と、ハンドル部2の下方部前方のノコ刃後方取付部5とからなり、糸ノコをノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5に取り付ける。ノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5の各々はそれぞれ対応する左側面、右側面、底側面を有し、左側面、右側面、底側面の各々には糸ノコの端部を取付けるための取付溝部が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】ハンドル部2と、フレーム部3と、フレーム部3の下端部のノコ刃前方取付部4と、ハンドル部2の下方部前方のノコ刃後方取付部5とからなり、糸ノコをノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5に取り付ける。ノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5の各々はそれぞれ対応する左側面、右側面、底側面を有し、左側面、右側面、底側面の各々には糸ノコの端部を取付けるための取付溝部が形成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、ノコ刃を上下方向、左方向あるいは右方向に向けて取り付けることを可能とする、ノコ刃を3方向に取付可能なノコギリ本体に関するものである。
現在使用されているノコ刃を付けて使うノコギリ本体は、ハンドル部を基準として上から下への直線切りしかできず、ハンドル部の下前部とフレーム部の先端部との間にノコ刃を取り付けて使うノコギリの構成上、フレーム部とノコ刃との間の距離が短いため、幅のある木や上下に長い距離を切断する時に、フレームが被切断対象に引っかかってしまい、切断長さには限界があった。
従来のハンドル部とフレーム部とを有するノコギリは上下方向の直線切りのみに限定されていたが、本考案は、ノコギリ本体の左側と右側に刃の向きを変えて取り付けることによって、切断しようとする被切断物の形、長さなどにかかわらず、フレームとノコ刃の間で移動できる範囲内では自由自在に切断することを可能とするとともに、ノコ刃をノコギリ本体の右側あるいは左側に付け替えることで、フレームとノコ刃の間の距離に切断距離が限定されず更に切り進むことを可能とするノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体を提供することを目的とする。
(1)本考案に係るノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体は、ハンドル部と、ハンルド部の上方部から前方方向に弓状下方に延びるフレーム部と、フレーム部の下端部に取り付けられたノコ刃前方取付部と、ハンドル部の下方部前方に位置するノコ刃後方取付部とからなり、糸ノコの前端部をノコ刃前方取付部に取付け、糸ノコの後端部をノコ刃後方取付部に取り付けるようにされたノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体であって、ノコ刃前方取付部とノコ刃後方取付部の各々はそれぞれ対応する左側面、右側面、底側面を有し、左側面、右側面、底側面の各々には糸ノコの前端部をノコ刃前方取付部に取付けるための取付溝部、及び糸ノコの後端部をノコ刃後方取付部に取り付けるための取付溝部が形成されていることを特徴とする。
以下に、本考案の好ましい実施態様を述べる。
(2)ノコ刃は前端部及び後端部にノコ刃面の両面にノコ刃面から垂直方向に延びる取付ピンを有し、左側面、右側面、底側面の各々の取付溝部は取付けるノコ刃と平行な第1の溝とそれに交差する第2の溝とにより十字形状とされ、十字形状の取付溝部にノコ刃を取り付ける際に、ノコ刃の端部を十字形状の取付溝部の第1の取付溝に係合し、ノコ刃の端部の取付ピンを十字形状の取付溝部の第2溝に係合するようになっている。
(3)フレーム部の前端部及び/又はハンドル部の下方後端部に、ガラス板切断用ローラが固定ピンにより前後方向に回転可能に保持されている。
(4)ハンドル部の下端部には、幅の異なる複数の溝部が設けられている。
(2)ノコ刃は前端部及び後端部にノコ刃面の両面にノコ刃面から垂直方向に延びる取付ピンを有し、左側面、右側面、底側面の各々の取付溝部は取付けるノコ刃と平行な第1の溝とそれに交差する第2の溝とにより十字形状とされ、十字形状の取付溝部にノコ刃を取り付ける際に、ノコ刃の端部を十字形状の取付溝部の第1の取付溝に係合し、ノコ刃の端部の取付ピンを十字形状の取付溝部の第2溝に係合するようになっている。
(3)フレーム部の前端部及び/又はハンドル部の下方後端部に、ガラス板切断用ローラが固定ピンにより前後方向に回転可能に保持されている。
(4)ハンドル部の下端部には、幅の異なる複数の溝部が設けられている。
本考案に係るノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体は、ノコ刃前方取付部とノコ刃後方取付部の各々の、それぞれ対応する左側面、右側面、底側面のいずれかの面に糸ノコ前端部及び糸ノコ後端部を装着することによって、切断する刃を下向き、左向き、あるいは右向きとすることができるので、多様な切断方法を採用できる。また、ノコ刃とフレーム部との間の距離が限られているので上から下に切断する場合に切断限界に達した場合でも、ノコ刃をノコギリ本体の左側面あるいは右側面に取り付けることによって、さらに上下に切り進めることができる。
以下に、本考案を図示するノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体の一実施態様に基づいて詳細に説明する。しかしながら、本考案は図示するノコギリ本体に限定されるものではなく、考案の請求の範囲内であれば種々の変更が可能であることは言うまでもない。
図1は、本考案に係るノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体の一実施態様の斜視図であり、図2はその正面図であり、図3はその底面図である。
本考案に係るノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体1は、上下に延び手で把持されるハンドル部2と、取付部とされたハンドル部2の上方部に装着され前方方向に弓状下方に延びる中空4角柱状のフレーム部3と、フレーム部3の下端部に取り付けられたノコ刃前方取付部4と、ハンドル部の下方部前方に位置するノコ刃後方取付部5とからなり、図6に示す糸ノコSの前端部をノコ刃前方取付部4に取付け、糸ノコSの後端部をノコ刃後方取付部5に取り付ける。なお、本実施態様ではフレーム部3として前方方向にノコ刃と平行に延び、その後斜め下方に延びる構造としたが、まず前方方向に平行に延び、その後ほぼ下方に延びる形状等とすることもできる。
本実施態様では、ハンドル部2は握りの深い把持部2aと握りの浅い把持部2bとを有し、使用者の好みに応じて把持部2aあるいは把持部2bを選択し把持することができる。図中6は、固定ピンにより前後方向に回転可能に保持されたガラス板切断用ローラ6であり、7は種々の幅を有する複数のガラス板保持溝である。ガラス板切断用ローラ6でガラス板上に切り欠き線を入れ、ガラス板の端部を適当な溝7に嵌入してガラスを切り欠き線に沿って切断する。
図1〜図5に示すように、ノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5の各々は、前方方向に向かって見て、それぞれ対応する左側面、右側面、底側面を有し、左側面、右側面、底側面の各々には糸ノコSの前端部をノコ刃前方取付部4に取付けるための取付溝部、及び糸ノコの後端部をノコ刃後方取付部に取り付けるための取付溝部が形成されている。
図4(a)において、ノコ刃前方取付部4の左側面は後方に向けて内方に傾斜する傾斜面10aが設けられ、図示するように糸ノコSと平行に延びる溝8−1aとそれに対して垂直に延びる溝8−1bとからなる十字状の取付溝部が設けられ、溝8−1aには糸ノコSの先端部が嵌入され、溝8−1bには糸ノコSの前端部の両面に設けた固定ピンS1が係合するようになっている。
図4(b)において、ノコ刃前方取付部4の底側面には後方に向けて内方に傾斜する傾斜面10bが設けられ、図示するように糸ノコSと平行に延びる溝8−2aとそれに対して垂直に延びる溝8−2bとからなる十字状の溝部が設けられ、溝8−2aには糸ノコの先端部が嵌入され、溝8−2bには糸ノコの前端部の両面に設けた固定ピンS1が係合するようになっている。
図4(b)と図4(c)から分かるように、ノコ刃前方取付部4の右側面には後方に向けて内方に傾斜する傾斜面10cが設けられ、図示するように糸ノコと平行に延びる溝8−3aとそれに対して垂直に延びる溝8−3bとからなる十字状の溝部が設けられ、溝8−3aには糸の先端部が嵌入され、溝8−3bには糸ノコの前端部の両面に設けた固定ピンS1が係合するようになっている。なお、ノコ刃前方取付部5の上方に延びる部位Eは、ハンドル部の前方下端部の開口に挿入・固定される。
ノコ刃後方取付部5の背面にはネジ部12が設けられ、ノコ刃後方取付部5はノコ刃後方取付部用保持部11によって保持され、ネジ部12に螺合させた調整ナット13により位置調整され固定されるようになっている。図5aにおいて、ノコ刃後方取付部5の左側面には前方に向かって内方に傾斜する傾斜面14aが設けられ、図示するように糸ノコSと平行に延びる溝9−1aとそれに対して垂直に延びる溝9−1bとからなる十字状の溝部が設けられ、溝9−1aには糸ノコSの後端部が嵌入され、溝9−1bには糸ノコSの後端部の両面に設けた固定ピンS2が係合するようになっている。
図5(b)において、ノコ刃後方取付部5の底側面には後方に向けて内方に傾斜する傾斜面14bが設けられ、図示するように糸ノコと平行に延びる溝9−2aとそれに対して垂直に延びる溝9−2bとからなる十字状の溝部が設けられ、溝9−2aには糸ノコの後端部が嵌入され、溝9−2bには糸ノコSの後端部の両面に設けた固定ピンS2が係合するようになっている。
図5(b)と図5(c)から分かるように、ノコ刃後方取付部5の右側面には前方に向けて内方に傾斜する傾斜面14cが設けられ、図示するように糸ノコSと平行に延びる溝9−3aとそれに対して垂直に延びる溝9−3bとからなる十字状の溝部が設けられ、溝9−3aには糸ノコSの後端部が嵌入され、溝8−3bには糸ノコSの後端部の両面に設けた固定ピンS2が係合するようになっている。
図7は、ノコ刃の前方端部及び後方端部をそれぞれノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5の底側面の十字状の溝部に取り付けて、ノコ刃の刃先を下方に向けた状態を示す。図8は、ノコ刃の前方端部及び後方端部をそれぞれノコ刃前方取付部4とノコ刃後方取付部5の左側面の十字状の溝部に取り付けて、ノコ刃の刃先を紙面前方下方に向けた状態を示す。
1・・・ノコギリ本体、2・・・ハンドル部、2a、2b・・・把持部、3・・・フレーム部、4・・・ノコ刃前方取付部、5・・・ノコ刃後方取付部、6・・・ガラス板切断用ローラ、7・・・ガラス板保持溝、8−1a、8−1b、8−2a、8−2b、8−3a、8−3b・・・溝、9−1a、9−1b、9−2a、9−2b、9−3a、9−3b・・・溝、10a,10b、10c・・・傾斜面、11・・・ノコ刃後方取付部用保持部、12・・・ネジ部、13・・・調整ナット、14a、14b、14c・・・傾斜面、E・・・ノコ刃前方取付部の上方に延びる部位、S・・・糸ノコ、S1、S2・・・固定ピン
Claims (4)
- ハンドル部と、ハンルド部の上方部から前方方向に弓状下方に延びるフレーム部と、フレーム部の下端部に取り付けられたノコ刃前方取付部と、ハンドル部の下方部前方に位置するノコ刃後方取付部とからなり、糸ノコの前端部をノコ刃前方取付部に取付け、糸ノコの後端部をノコ刃後方取付部に取り付けるようにされたノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体であって、ノコ刃前方取付部とノコ刃後方取付部の各々はそれぞれ対応する左側面、右側面、底側面を有し、左側面、右側面、底側面の各々には糸ノコの前端部をノコ刃前方取付部に取付けるための取付溝部、及び糸ノコの後端部をノコ刃後方取付部に取り付けるための取付溝部が形成されている、ノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体。
- ノコ刃は前端部及び後端部にノコ刃面の両面にノコ刃面から垂直方向に延びる取付ピンを有し、左側面、右側面、底側面の各々の取付溝部は取付けるノコ刃と平行な第1の溝とそれに交差する第2の溝とにより十字形状とされ、十字形状の取付溝部にノコ刃を取り付ける際に、ノコ刃の端部を十字形状の取付溝部の第1の取付溝に係合し、ノコ刃の端部の取付ピンを十字形状の取付溝の第2溝に係合するようになっている、請求項1に記載のノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体。
- フレーム部の前端部及び/又はハンドル部の下方後端部に、ガラス板切断用ローラが固定ピンにより前後方向に回転可能に保持されている、請求項1または2に記載のノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体。
- ハンドル部の下端部には、幅の異なる複数の溝部が設けられている、請求項1乃至3のいずれかに記載のノコ刃を3方向に取付け可能なノコギリ本体。
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