JP3173572U - 熱エネルギー供給制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥機に応じて異なる乾燥条件を定めることができると共に、経済性の向上を図ることができる熱エネルギー供給制御システムを提供する。
【解決手段】複数の乾燥機のそれぞれの予め定められた予定温度、予定湿度及びベーク時間に基づいて乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて燃焼機において廃棄物を燃焼する所要の供給量と乾燥機のそれぞれに供給する熱風量を算出する演算モジュール2と、乾燥機のそれぞれのベーク温度と湿度とを検出する検出モジュール3と、演算モジュール2と検出モジュール3とに互いに通信可能に接続され、ベーク温度と予定温度とを比較し、予定温度よりベーク温度が低い場合には熱風量を増やし、予定温度よりベーク温度が高い場合には熱風量を減らす制御モジュールとを備える。
【選択図】図2
【解決手段】複数の乾燥機のそれぞれの予め定められた予定温度、予定湿度及びベーク時間に基づいて乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて燃焼機において廃棄物を燃焼する所要の供給量と乾燥機のそれぞれに供給する熱風量を算出する演算モジュール2と、乾燥機のそれぞれのベーク温度と湿度とを検出する検出モジュール3と、演算モジュール2と検出モジュール3とに互いに通信可能に接続され、ベーク温度と予定温度とを比較し、予定温度よりベーク温度が低い場合には熱風量を増やし、予定温度よりベーク温度が高い場合には熱風量を減らす制御モジュールとを備える。
【選択図】図2
Description
本考案は、稲、麦等の穀物の生産過程で排出される殻等の可燃廃棄物を燃焼する燃焼機による熱エネルギーを複数の乾燥機へ供給する熱エネルギー供給制御システムに関する。
農産物や穀物の生産過程においては籾殻、藁屑など様々な収穫廃棄物が多量に発生して非常に嵩張るため、堆積・保管場所に困るものであり、従来一般ごみと共に焼却処分したり、集めて燃やしたりして、その処理方法及び有効利用方法に関して幾つかの試みがなされている。例えば、籾殻などの収穫廃棄物を燃料として、燃焼して発生する熱を利用可能にした燃焼機がすでに提案されている(例えば特許文献1、2等参照)。
前記燃焼機による熱エネルギーが花または麦などの穀物の収穫農産物を乾燥する乾燥機に利用されているが、一つの乾燥機につき一つの燃焼機を供給するようになっているため、熱エネルギーの有効利用に至らず、設備のコストもかかるので、経済的でない問題点がある。また、一つの乾燥機による熱エネルギーを複数の乾燥機へ供給する試みはあるが、連結する管路に限られて同じ乾燥条件を定めなければならないため、使い勝手が悪い問題点がある。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、乾燥機に応じて異なる乾燥条件を定めることができると共に、経済性の向上を図ることができるよう複数の乾燥機へ熱エネルギーを供給する熱エネルギー供給制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、燃焼機において燃焼する可燃性の廃棄物の供給量と複数の乾燥機のそれぞれへ供給する熱風量とを制御する熱エネルギー供給制御システムであって、
複数の前記乾燥機のそれぞれの予め定められた予定温度、予定湿度及びベーク時間に基づいて前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて前記燃焼機において前記廃棄物を燃焼する所要の供給量と前記乾燥機のそれぞれに供給する熱風量を算出する演算モジュールと、
前記乾燥機のそれぞれのベーク温度と湿度とを検出する検出モジュールと、
前記演算モジュールと前記検出モジュールとに互いに通信可能に接続され、前記ベーク温度と前記予定温度とを比較し、前記予定温度より前記ベーク温度が低い場合には前記熱風量を増やし、前記予定温度より前記ベーク温度が高い場合には前記熱風量を減らす制御モジュールとを備えていることを特徴とする熱エネルギー供給制御システムを提供する。
複数の前記乾燥機のそれぞれの予め定められた予定温度、予定湿度及びベーク時間に基づいて前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて前記燃焼機において前記廃棄物を燃焼する所要の供給量と前記乾燥機のそれぞれに供給する熱風量を算出する演算モジュールと、
前記乾燥機のそれぞれのベーク温度と湿度とを検出する検出モジュールと、
前記演算モジュールと前記検出モジュールとに互いに通信可能に接続され、前記ベーク温度と前記予定温度とを比較し、前記予定温度より前記ベーク温度が低い場合には前記熱風量を増やし、前記予定温度より前記ベーク温度が高い場合には前記熱風量を減らす制御モジュールとを備えていることを特徴とする熱エネルギー供給制御システムを提供する。
本考案に係る熱エネルギー供給制御装置によれば、複数の乾燥機のそれぞれの予定温度、予定湿度及びベーク時間に応じて燃焼機へ燃焼する可燃廃棄物を所要量供給すると共に、所要の乾燥機によっては所要の熱風量を供給するようになる。従って、乾燥機ごとに熱エネルギーの供給具合を調節することができ、使い勝手が良く、経済性をも向上させることができる。
以下、本考案に係る実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は本考案の一実施例であり、本考案は以下の実施形態に制限されるものではない。
図1、2を参照するに、本考案に係る一実施形態の熱エネルギー供給制御システムは、燃焼機11において燃焼する可燃性の廃棄物の供給量と複数の乾燥機12のそれぞれへ供給する熱風量とを制御するように適用されるものである。燃焼機11と複数の乾燥機12とは管路13を介して連通されている。本実施形態に係る熱エネルギー供給制御システムは、演算モジュール2と、検出モジュール3と、制御モジュール4と、複数のバルブユニット5とを備えている。
図1、2を参照するに、本考案に係る一実施形態の熱エネルギー供給制御システムは、燃焼機11において燃焼する可燃性の廃棄物の供給量と複数の乾燥機12のそれぞれへ供給する熱風量とを制御するように適用されるものである。燃焼機11と複数の乾燥機12とは管路13を介して連通されている。本実施形態に係る熱エネルギー供給制御システムは、演算モジュール2と、検出モジュール3と、制御モジュール4と、複数のバルブユニット5とを備えている。
演算モジュール2は、複数の乾燥機12のそれぞれの予め定められた予定温度T0、予定湿度W0及びベーク時間tに基づいて乾燥機12のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、乾燥機12のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて燃焼機11において可燃廃棄物を燃焼する所要の供給量と乾燥機12のそれぞれに供給する熱風量を算出する。
検出モジュール3は、複数の温度計31及び複数の湿度計32を有し、複数の温度計31のそれぞれが乾燥機12のそれぞれに取り付けられ、それぞれの乾燥機12内のベーク温度Tを検出する。湿度計32のそれぞれが各乾燥機12内に取り付けられ、各乾燥機12内の湿度Wを検出する。
制御モジュール4は、演算モジュール2と検出モジュール3とに互いに通信可能に接続されており、ベーク温度Tと予定温度T0とを比較し、予定温度T0よりベーク温度Tが低い場合には熱風量を増やし、予定温度T0よりベーク温度Tが高い場合には熱風量を減らすようにする。
複数のバルブユニット5のそれぞれは、燃焼機11と複数の乾燥機12のそれぞれとの間に取り付けられ、各バルブユニット5が熱風量を調節可能に制御モジュール4に制御されるように接続されている。それぞれのバルブユニット5は、乾燥機12のそれぞれへ供給される熱風量を制御する熱風スイッチバルブ51と、乾燥機12へ冷風を案内して熱風と混ぜる冷風調節バルブ52とを有する。
次いで、図1〜3を参照して本考案に係る複数の乾燥機への熱エネルギー供給制御システムに用いられる方法の一例を説明する。この熱エネルギー供給制御方法は、熱エネルギー供給制御システムをツールとして用い、燃焼機において燃焼する可燃性の廃棄物の供給量と複数の乾燥機へ供給する熱風量とを制御する方法である。
ステップS61において、燃焼機11をスイッチオンする。
ステップS62において、燃焼機11が自動燃焼手順を行って、可燃性の廃棄物を燃焼した熱風が管路13を介してそれぞれの乾燥機12に供給される。なお、冷風調節バルブ52は制御モジュール4により完全に閉じている。
ステップS63において、演算モジュール2が各乾燥機12の予定温度T0、予定湿度W0及びベーク時間tを取得する。
ステップS64において、演算モジュール2は、各乾燥機12の予定温度T0、予定湿度W0及びベーク時間tに基づいて各乾燥機12の熱エネルギー要求量を算出すると共に、算出したそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて燃焼機11において廃棄物を燃焼する所要の供給量と乾燥機12のそれぞれに供給する熱風量を算出する。
ステップS65において、温度計31と湿度計32とにより乾燥機12のそれぞれのベーク温度Tと湿度Wとを検出する。
ステップS62において、燃焼機11が自動燃焼手順を行って、可燃性の廃棄物を燃焼した熱風が管路13を介してそれぞれの乾燥機12に供給される。なお、冷風調節バルブ52は制御モジュール4により完全に閉じている。
ステップS63において、演算モジュール2が各乾燥機12の予定温度T0、予定湿度W0及びベーク時間tを取得する。
ステップS64において、演算モジュール2は、各乾燥機12の予定温度T0、予定湿度W0及びベーク時間tに基づいて各乾燥機12の熱エネルギー要求量を算出すると共に、算出したそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて燃焼機11において廃棄物を燃焼する所要の供給量と乾燥機12のそれぞれに供給する熱風量を算出する。
ステップS65において、温度計31と湿度計32とにより乾燥機12のそれぞれのベーク温度Tと湿度Wとを検出する。
ステップS66において、制御モジュール4により、いずれかの乾燥機12の湿度Wが予定湿度W0より低い負差値−W0に達すると、ステップS67へ進む。一方、達していない場合にはステップS68へ進む。
ステップS67において、制御モジュール4により熱風スイッチバルブ51をオフして、ベーク時間tまで該当する乾燥機12へ供給される熱風量がゼロになるように制御する。
ステップS68において、制御モジュール4により各乾燥機12内のベーク温度Tと予定温度T0を比較する。いずれかの乾燥機12のベーク温度Tが予定温度T0よりも高い場合には、ステップS69へ進み、予定温度T0よりベーク温度Tが低い場合には、ステップ70へ進む。
ステップS69において、制御モジュール4により熱風スイッチバルブ51の開け具合を小さく調節して該当する乾燥機12への熱風量を少なくすると共に、冷風調節バルブ52の開け具合を調節して冷風を管路13を介して熱風と混ぜて乾燥機12へ供給する熱風の温度を下げて、ステップS63へ進む。
ステップS70において、制御モジュール4により、熱風スイッチバルブ51の開け具合を大きく調節して、該当する乾燥機12へ熱風量を多く取り入れると共に、冷風調節バルブ52の開け具合を調節して管路13への冷たい空気の供給を少なくするか或いは冷たい空気の供給を中断する。このように乾燥機12へ供給する熱風の温度を上げてステップS63へ進む。
ステップS67において、制御モジュール4により熱風スイッチバルブ51をオフして、ベーク時間tまで該当する乾燥機12へ供給される熱風量がゼロになるように制御する。
ステップS68において、制御モジュール4により各乾燥機12内のベーク温度Tと予定温度T0を比較する。いずれかの乾燥機12のベーク温度Tが予定温度T0よりも高い場合には、ステップS69へ進み、予定温度T0よりベーク温度Tが低い場合には、ステップ70へ進む。
ステップS69において、制御モジュール4により熱風スイッチバルブ51の開け具合を小さく調節して該当する乾燥機12への熱風量を少なくすると共に、冷風調節バルブ52の開け具合を調節して冷風を管路13を介して熱風と混ぜて乾燥機12へ供給する熱風の温度を下げて、ステップS63へ進む。
ステップS70において、制御モジュール4により、熱風スイッチバルブ51の開け具合を大きく調節して、該当する乾燥機12へ熱風量を多く取り入れると共に、冷風調節バルブ52の開け具合を調節して管路13への冷たい空気の供給を少なくするか或いは冷たい空気の供給を中断する。このように乾燥機12へ供給する熱風の温度を上げてステップS63へ進む。
以上により、複数の乾燥機12のそれぞれの予定温度、予定湿度及びベーク時間に応じて燃焼機11へ燃焼する可燃廃棄物を所要量供給すると共に、所要の乾燥機12によって所要の熱風量を供給するようになる。従って、一つの燃焼機11の熱エネルギーの有効利用を果たすことができ、乾燥機12のベーク条件によって熱エネルギーの供給具合を調節することができ、使い勝手が良く、経済性をも向上させることができる。
本考案に係る熱エネルギー供給制御システムは、可燃廃棄物を燃焼する燃焼機による熱エネルギーを複数の乾燥機へ供給するのに有用である。
11 燃焼機
12 乾燥機
13 管路
2 演算モジュール
3 検出モジュール
31 温度計
32 湿度計
4 制御モジュール
5 バルブユニット
51 熱風スイッチバルブ
52 冷風調節バルブ
t ベーク時間
T ベーク温度
T0 予定温度
W 湿度
W0 予定湿度
12 乾燥機
13 管路
2 演算モジュール
3 検出モジュール
31 温度計
32 湿度計
4 制御モジュール
5 バルブユニット
51 熱風スイッチバルブ
52 冷風調節バルブ
t ベーク時間
T ベーク温度
T0 予定温度
W 湿度
W0 予定湿度
Claims (4)
- 燃焼機において燃焼する可燃性の廃棄物の供給量と複数の乾燥機のそれぞれへ供給する熱風量とを制御する熱エネルギー供給制御システムであって、
複数の前記乾燥機のそれぞれの予め定められた予定温度、予定湿度及びベーク時間に基づいて前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量を算出すると共に、前記乾燥機のそれぞれの熱エネルギー要求量に基づいて前記燃焼機において前記廃棄物を燃焼する所要の供給量と前記乾燥機のそれぞれに供給する熱風量を算出する演算モジュールと、
前記乾燥機のそれぞれのベーク温度と湿度とを検出する検出モジュールと、
前記演算モジュールと前記検出モジュールとに互いに通信可能に接続され、前記ベーク温度と前記予定温度とを比較し、前記予定温度より前記ベーク温度が低い場合には前記熱風量を増やし、前記予定温度より前記ベーク温度が高い場合には前記熱風量を減らす制御モジュールとを備えていることを特徴とする熱エネルギー供給制御システム。 - 前記燃焼機と複数の前記乾燥機のそれぞれとの間に取り付けられた複数のバルブユニットを更に有し、複数の前記バルブユニットのそれぞれが前記熱風量を調節可能に前記制御モジュールに制御されるように前記制御モジュールに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の熱エネルギー供給制御システム。
- 複数の前記バルブユニットのそれぞれは、前記乾燥機のそれぞれへ供給される熱風量を制御する熱風スイッチバルブと、前記乾燥機へ冷風を案内して前記熱風と混ぜる冷風調節バルブとを有することを特徴とする請求項2に記載の熱エネルギー供給制御システム。
- 前記検出モジュールは、前記乾燥機のそれぞれに取り付けられた温度計と湿度計とを有することを特徴とする請求項1に記載の熱エネルギー供給制御システム。
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JP2011007037U JP3173572U (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 熱エネルギー供給制御システム |
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JP2011007037U JP3173572U (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 熱エネルギー供給制御システム |
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