JP3171176U - スパナ - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの工具の駆動により、狭い空間に位置するボルトなどを回転できるスパナを提供する。【解決手段】回転具11と、第1工作具12と、第2工作具13と、第1連動具14と、第2連動具15とより成る。回転具11は上駆動部と、下駆動部と、を含み、第1工作具12はヘッド部121を有し、第2工作具13はヘッド部131を有し、第1連動具14は第1工作具12と上駆動部の間に設けられる。さらに、第2連動具15は第2工作具13と下駆動部の間に設けられる連動装置と、収容空間を構成し、連動装置を収容するケースとを含み、ケースは第1段22と、第2段23と、中央段と、を含み、中央段は第1端241と、第2端242と、を有する。また、第1端241は上に延びて第1段22と連接し、第2端242は下に延びて第2段23と連接し、第1段22、第2段23と中央段により階段部が形成される。【選択図】図3
Description
本考案は、スパナに関し、特に、一つの工具の駆動により、狭い空間に位置するボルトなどを回転できるスパナに関するものである。
従来のスパナ(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4など)は、各種類の伝動機構を利用することにより、一つの工具による駆動によって狭い空間に位置するボルトなどを回転できる。具体的には、これらの従来のスパナは、一つの伝動機構を利用することにより、一端の工作具を駆動すると他端の工作具が駆動されて回転する。
上記のスパナは、フラットで直線状を呈するが、ある特殊で狭い空間で利用される場合には、空間の制限によりユーザは前記スパナを容易に握ることができない。そうすると、ユーザは、一端にある工作具に力を集中して駆動することにより、他端にある工作具を回転することができず、更に、前記スパナを安定に握ることができないため、前記スパナが狭い空間又は地面に墜落する可能性がある。
上記の問題を解決するために、スパナを段階状にすることが必要であるが、二つの工作具は伝動機構により連動関係を保持するため、スパナを段階状にすると、二つの工作具及び伝動機構が収容され可能にするために、スパナのケースの体積を増加しなければならない。しかし、スパナのケースの体積を増加すると、このようなスパナは狭い空間に挿入して利用することができない。
一方、上記のスパナは、伝動機構が一つだけを有するため、二つの工作具がスパナの縦方向の両端に設けられ、そのうちの何れかの工作具にある貫通孔が場所の制限によって遮蔽されると、前記スパナは正常に利用できなくなるという問題があった。
本考案の主な目的は、一つの工具による駆動により、狭い空間に位置するボルトなどを回転できるスパナを提供することにある。
本考案のスパナによると、回転具と、第1工作具と、第2工作具と、第1連動具と、第2連動具と、を含み、回転具は、上駆動部と、下駆動部と、を含み、第1工作具は少なくとも一つのヘッド部を有し、第2工作具は少なくとも一つのヘッド部を有し、第1連動具は第1工作具と上駆動部の間に設けられ、第2連動具は第2工作具と下駆動部の間に設けられる連動装置と、収容空間を構成し、連動装置を収容するケースと、を含み、ケースは、第1段と、第2段と、中央段と、を含み、中央段は、第1端と、第2端と、を有し、第1端は上に延びて第1段と連接し、第2端は下に延びて第2段と連接し、第1段、第2段と中央段により階段部が形成され、第1段に貫通孔が設けられ、第1段の内部に第1工作具が設けられ、第1工作具のヘッド部が貫通孔から外部に露呈し、第2段に穿孔が設けられ、第2段の内部に第2工作具が設けられ、第2工作具のヘッド部が穿孔から外部に露呈することを特徴とする。
本考案のスパナによると、中央段は二つの側面を含み、各側面に溝が複数設けられることを特徴とする。
本考案のスパナによると、中央段は、上面と、底面と、を含み、上面に貫通孔が設けられ、底面に貫通孔も設けられ、回転具は二つのヘッド部を含み、連動具が中央段に設けられ、二つのヘッド部はそれぞれ貫通孔のうちの一つに位置することを特徴とする。
本考案のスパナによると、更に、複数の軸受を含み、これらの軸受はそれぞれヘッド部に嵌め設けられることを特徴とする。
本考案のスパナによると、第1工作具はスプロケットを含み、第2工作具はスプロケットを含み、上駆動部はスプロケットを含み、下駆動部はスプロケットを含み、第1連動具と第2連動具とはローラチェーンであり、第1連動具は第1工作具のスプロケットと上駆動部のスプロケットの間に設けられ、第2連動具は第2工作具のスプロケットと下駆動部のスプロケットの間に設けられることを特徴とする。
本考案のスパナによれば、一つの工具による駆動により、狭い空間に位置するボルトなどを回転できる効果を有する。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1乃至図5を参照する。本実施例のスパナは、連動装置と、ケースと、を含む。
まず、図1乃至図5を参照する。本実施例のスパナは、連動装置と、ケースと、を含む。
前記連動装置は、回転具11と、第1工作具12と、第2工作具13と、第1連動具14と、第2連動具15と、を含む。回転具11は、上駆動部111と、下駆動部112と、を含む。第1工作具12は少なくとも一つのヘッド部121を有する。第2工作具13は少なくとも一つのヘッド部131を有する。ヘッド部121、131には、図5に示すように、ソケットA又は工具ヘッドを挿入することができる。第1連動具14は第1工作具12と上駆動部111の間に設けられる。第2連動具15は第2工作具13と下駆動部112の間に設けられる。第1工作具12はスプロケット122を含み、第2工作具13はスプロケット132を含み、上駆動部111はスプロケットを含み、下駆動部112はスプロケットを含み、第1連動具14は第1工作具12のスプロケット122と上駆動部111の前記スプロケットの間に設けられ、第2連動具15は第2工作具13のスプロケット132と下駆動部112の前記スプロケットの間に設けられることが好ましい。本実施例では、第1連動具14と第2連動具15とはローラチェーンである。これにより、第1連動具14が第1工作具12のスプロケット122及び上駆動部111の前記スプロケットと噛合い、第2連動具15が第2工作具13のスプロケット132及び下駆動部112の前記スプロケットと噛合う。実施例2では、図6に示すように、第1連動具14と第2連動具15とは、前記スプロケットと噛合い可能なタイミングベルトである。実施例3では、図7に示すように、第1連動具14と第2連動具15とはベルトである。そうすると、第1工作具12、第2工作具13、上駆動部111及び下駆動部112がスプロケットではなくても、実施例1及び実施例2と同じ効果を達成できる。
前記ケースは、図1乃至図5に示すように、収容空間21を構成し、前記連動装置を収容する。前記ケースは、第1段22と、第2段23と、中央段24と、を含む。前記中央段24は、第1端241と、第2端242と、二つの側面243と、上面244と、底面245と、を含む。第1端241は上に延びて第1段22と連接する。第2端242は下に延びて第2段23と連接する。第1段22、第2段23と前記中央段により階段部が形成される。第1段22に貫通孔221が設けられ、第1段22の内部に第1工作具12が設けられる。第1工作具12のヘッド部121が貫通孔221から外部に露呈する。第2段23に穿孔231が設けられ、第2段23の内部に第2工作具13が設けられ、第2工作具13のヘッド部131が穿孔231から外部に露呈する。
図5を参照する。ユーザは本考案のスパナによりボルトを緩めたい場合には、工具によって第2工作具13を回転すると、第2連動具15、回転具11、第1連動具14及び第1工作具12が同時に回転する。第1工作具12にソケットAが挿入されており、ソケットAがボルトと嵌合するため、第1工作具12を回転することにより、ソケットAと嵌合する前記ボルトをねじ込み、又は緩めることができる。
本考案のスパナは階段状に設計されるため、狭い空間において、ユーザの手が本考案のスパナを安定に握ることができ、これにより、本考案のスパナはユーザの手から脱出することがない。前記中央段の側面243、243に溝246が複数設けられることが好ましい。これらの溝246により、ユーザの指は本考案のスパナを安定に握ることができる。これらの溝246は、側面243、243に一定距離を置いて設けられることが好ましい。これにより、ユーザの本考案のスパナに対する握りが更に安定となり、本考案のスパナの外観が流線形となる。
また、前記連動装置には、回転具11、第1連動具14及び第2連動具15が設けられるため、本考案は一般的な寸法を有する第1工作具及び第2工作具を使用できる。これにより、組み付けられた本考案のスパナは、全体の体積が大きくならず、前記連動装置の連動効果が良く保持される。
本考案のスパナを狭い空間で利用できるために、第1段22に貫通孔221、221が設けられ、第2段23に穿孔231、231が設けられる。具体的には、貫通孔221、221がそれぞれ第1段22の上面と底面とに位置し、穿孔231、231がそれぞれ第2段22の上面と底面とに位置する。図3に示すように、第1工作具12はヘッド部121、121を含む。ヘッド部121、121はそれぞれ第1段22の貫通孔221、221に位置する。第2工作具13はヘッド部131、131を含む。ヘッド部131、131はそれぞれ第2段23の穿孔231、231に位置する。ユーザは、状況を見て貫通孔221のヘッド部121、又は穿孔231のヘッド部131をボルトなどと嵌合することができる。
図8及び図9を参照する。図8及び図9に示すのは本考案の実施例4のスパナである。実施例4のスパナの実施例1のスパナと異なる点は、中央段の上面244に貫通孔が設けられ、前記中央段の底面に別の貫通孔が設けられ、回転具はヘッド部113、113を含み、連動具11が前記中央段に設けられ、ヘッド部113、113がそれぞれ前記二つの貫通孔に位置することにある。換言すると、前記回転具は、第1工作具と第2工作具との回転の中継子とすることができる他、工作具として利用することもできる。場所の制限で第1工作具12又は第2工作具13が遮蔽されてボルトなどを緩め、又はねじ込むことができない場合には、前記回転具のヘッド部に工具を挿入して回転すると、ボルトなどを緩め、又はねじ込むことができる。
特に、第1工作具12と第2工作具13との回転をスムーズにし、磨耗を減少するために、これらのヘッド部に軸受3を設けることができる。そうすると、第1工作具12、第2工作具13とヘッド部を有する回転具の回転がスムーズとなり、本考案のスパナの寿命を長く延びることができる。
このように、本考案が、特定の例を参照して説明したが、それらの例は、説明のためだけのものであり、本考案を限定するものではなく、この分野に通常の知識を有する者には、本考案の要旨および実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく、ここで開示された実施例に変更、追加、または、削除を施してもよいことがわかる。
本考案は、スパナに適用することができる。
3:軸受
11:回転具
12:第1工作具
13:第2工作具
14:第1連動具
15:第2連動具
21:収容空間
22:第1段
23:第2段
24:中央段
111:上駆動部
112:下駆動部
113:ヘッド部
121:ヘッド部
122:スプロケット
131:ヘッド部
132:スプロケット
221:貫通孔
231:穿孔
241:第1端
242:第2端
243:側面
244:上面
245:底面
246:溝
A:ソケット
11:回転具
12:第1工作具
13:第2工作具
14:第1連動具
15:第2連動具
21:収容空間
22:第1段
23:第2段
24:中央段
111:上駆動部
112:下駆動部
113:ヘッド部
121:ヘッド部
122:スプロケット
131:ヘッド部
132:スプロケット
221:貫通孔
231:穿孔
241:第1端
242:第2端
243:側面
244:上面
245:底面
246:溝
A:ソケット
Claims (5)
- 回転具と、第1工作具と、第2工作具と、第1連動具と、第2連動具と、を含み、
前記回転具は、上駆動部と、下駆動部と、を含み、
前記第1工作具は少なくとも一つのヘッド部を有し、
前記第2工作具は少なくとも一つのヘッド部を有し、前記第1連動具は前記第1工作具と前記上駆動部の間に設けられ、
前記第2連動具は前記第2工作具と前記下駆動部の間に設けられる連動装置と、収容空間を構成するとともに、前記連動装置を収容するケースと、を含み、
前記ケースは、第1段と、第2段と、中央段と、を含み、前記中央段は、第1端と、第2端と、を有し、前記第1端は上に延びて前記第1段と連接し、前記第2端は下に延びて前記第2段と連接し、前記第1段、前記第2段と前記中央段により階段部が形成され、
前記第1段に貫通孔が設けられ、前記第1段の内部に第1工作具が設けられ、前記第1工作具の前記ヘッド部が前記貫通孔から外部に露呈し、前記第2段に穿孔が設けられ、前記第2段の内部に第2工作具が設けられ、前記第2工作具の前記ヘッド部が前記穿孔から外部に露呈することを特徴とするスパナ。 - 前記中央段は二つの側面を含み、前記各側面に溝が複数設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスパナ。
- 前記中央段は、上面と、底面と、を含み、前記上面に貫通孔が設けられ、前記底面に貫通孔も設けられ、前記回転具は二つのヘッド部を含み、前記連動具が前記中央段に設けられ、前記二つのヘッド部はそれぞれ前記貫通孔のうちの一つに位置することを特徴とする、請求項1に記載のスパナ。
- 更に、複数の軸受を含み、これらの前記軸受はそれぞれ前記ヘッド部に嵌め設けられることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のスパナ。
- 前記第1工作具はスプロケットを含み、前記第2工作具はスプロケットを含み、前記上駆動部はスプロケットを含み、前記下駆動部はスプロケットを含み、前記第1連動具と前記第2連動具とはローラチェーンであり、前記第1連動具は前記第1工作具の前記スプロケットと前記上駆動部の前記スプロケットの間に設けられ、前記第2連動具は前記第2工作具の前記スプロケットと前記下駆動部の前記スプロケットの間に設けられることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のスパナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011004583U JP3171176U (ja) | 2011-08-05 | 2011-08-05 | スパナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011004583U JP3171176U (ja) | 2011-08-05 | 2011-08-05 | スパナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3171176U true JP3171176U (ja) | 2011-10-20 |
Family
ID=54881556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011004583U Expired - Fee Related JP3171176U (ja) | 2011-08-05 | 2011-08-05 | スパナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3171176U (ja) |
-
2011
- 2011-08-05 JP JP2011004583U patent/JP3171176U/ja not_active Expired - Fee Related
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