JP3170507U - 粘土細工用芯材及び芯材キット収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で製品価値の高い粘土細工用芯材を提供すること。【解決手段】粘土細工用芯材(芯材10)を、紙粘土または石粉粘土あるいは樹脂粘土で形成する。いずれかの材料で形成する芯材10を、角棒状芯材11、丸棒状芯材12、円筒状芯材13、板状芯材14、半球体状芯材15、半円筒状芯材16に形成し、これらの芯材10を複数本まとめてキットとして芯材キット収納箱18の収納室181にそれぞれ収納する。芯材キット収納箱18から取り出した何れかの芯材10を組み合わせて粘土細工製品の骨組体として形成し、骨組体に芯材10と同じ材料の粘土で肉付けする。肉付けされた粘土細工製品をヘラで削って粘土製品を形成し、乾燥して固めることにより粘土細工製品を完成する。【選択図】図2
Description
本考案は、粘土細工に用いられる芯材に関し、さらに各種の形状に形成された芯材を各キットにして箱内に収納する教材用の芯材キット収納箱に関する。
従来、学校の工作時間に行われる粘土細工では、粘土で各種の形状に形成する際、芯材を利用しない場合や、芯材を使用する場合がある。芯材を使用しない場合には、粘土層部分が厚めになり、厚めの形状のものを形成すると乾くのが遅くなることから、完成するまで時間がかかることになっていた。また、芯材を使用する場合、粘土層部分が薄くなって短時間に乾き易く、また工作もやり易いことから、特に学校の教材として喜ばれていた。従来の芯材としては、特許文献1、2に開示されているような、金属製や樹脂製のものが使用されていた。
しかし、金属製の芯材は重く、繰り返し持ち運ぶことに疲労感を生じることとなっていた。また、樹脂製の芯材は軽いものの、製品が壊れたりすると芯材が粘土と別途に現れることから、処分する手間がかかっていた。さらに、いずれの場合においても、粘土以外の芯材が存在することによって製品価値を下げることとなっていた。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、軽量で製品価値を高めることができる粘土細工用芯材及び芯材キット収納箱を提供することを目的とする。
本考案に係る粘土細工用芯材及び芯材キット収納箱は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載による考案の粘土細工用芯材は、粘土部材で形成されていることを特徴とするものである。
請求項1記載による考案の粘土細工用芯材は、粘土部材で形成されていることを特徴とするものである。
請求項2記載による考案の粘土細工用芯材は、請求項1の考案に係わるものであって、前記粘土部材は、紙粘土又は石粉粘土又は樹脂粘土であることを特徴としている。
請求項3記載による考案の粘土細工用芯材は、前記粘土部材が、丸棒状、又は角棒状、又は円筒棒状、又は板状、又は半割れ円筒状、又は半球体状に形成されていることを特徴としている。
請求項4記載による考案の芯材キット収納箱は、少なくとも、粘土部材で形成された複数本の、丸棒状粘土細工用芯材、円筒棒状粘土細工用芯材、角棒状粘土細工用芯材、板状粘土細工用芯材を各キットにして箱内に収納したことを特徴とするものである。
請求項1の考案の粘土細工用芯材によれば、芯材が粘土部材であり、肉付けする粘土と同一の材料となることから、完成された製品の一部が壊れたときや再製作する場合でも簡単に修正することができる。また、製品を元の粘土の状態に戻すときに、芯材の処分を考慮しないで済むことから手間が省ける。さらに完成された製品は芯材のないものと同様であり製品価値を高めることができる。
請求項2の考案の粘土細工用芯材によれば、粘土部品が紙粘土であれば大きなものであっても軽量で形成された粘土製品を製作することができ、石粉粘土であれば、丈夫な製品を製作することができる。また、樹脂粘土であれば、やはり軽量で丈夫な粘土製品を製作することができる。紙粘土、石粉粘土、樹脂粘土はいずれも市販されているので、廉価で容易に手に入れることができる。
請求項3の考案の粘土細工用芯材が、各種の形状に形成され、しかも棒状であれば、細長状の骨組みとして使用され、板状であれば、幅の広い骨組みとして使用され、半割れ円筒状であれば、人や動物の胴体等に使用される。又、半球体状であれば、人あるいは動物の顔等に使用することができる。
請求項4の考案による芯材キット収納箱によれば、粘土部材で形成された各種の粘土細工用の芯材を集めて各キットとし、各キットを箱内に収納すれば、教材用の芯材キット収納箱として有効に使用することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態の粘土細工用芯材(単に芯材とも言う)10は、紙粘土や石粉粘土又は樹脂粘土を水で濡らして捏ね、捏ねた粘土(紙粘土や石粉粘土又は樹脂粘土)を乾燥させ固めることによって形成したものである。粘土細工用芯材10は、捏ねれば捏ねるほど丈夫になるから、できれば、時間をかけて捏ねることが望ましい。その形状は、図1に示すように各種に形成されている。例えば、図1(a)のものは、細長の角棒状に形成された角棒状芯材(単に芯材とも言う)11であり、図1(b)のものは、細長の丸棒状に形成された丸棒状芯材(単に芯材とも言う)12である。図1(c)は細長円筒状に形成された円筒状芯材(単に芯材とも言う)13であり、図1(d)は直方体の板状に形成された板状芯材(単に芯材とも言う)14である。さらに、図1(e)は、内部に空間部を有する半球体状に形成された半球状芯材(単に芯材とも言う)15であり、図1(f)は半割れの円筒状に形成された半円筒状芯材(単に芯材とも言う)16である。
上記のように形成された粘土細工用芯材10は、各種の芯材10(11〜16)を一まとめとしたキットとして、図2に示すような芯材キット収納箱18に収納される。芯材キット収納箱18は、複数(例えば6箇所)の収納室181に区分され、第1の収納室181aには、複数本の角棒状芯材11が収納され、第2の収納室181bには複数本の丸棒状芯材12が収納されている。また、第3の収納室181cには、複数本の円筒状芯材13が収納され、第4の収納室181dには複数枚の板状芯材14が収納されている。さらに、第5の収納室181eには複数個の半球体状芯材15が収納され、第6の収納室181fには、複数本の半円筒状芯材16が収納されている。なお、各収納室181に収納される各芯材11〜16のキットは、同じ大きさのものではなく、長さの異なるものや径の異なるものが混じっていてもよい。
これらの芯材10は、粘土細工を行なう際の骨組みとして使用される。まず、図2の芯材キット収納箱18に収納された各収納室181から適宜な芯材10を取り出して骨組みをする。例えば、図4に示すように、「馬像1」の粘土細工を行なう場合、図3に示すような骨組みをする。馬体2の脚部分を形成する4本の脚には、角棒状の芯材11を「馬像1」の正面側から見た状態(図3における左側視)において八の字状となるように立設し使用し、芯材11の上端部で馬体2の胴体部分を形成するために4本の芯材11に直交して水平となるように円筒状の芯材13を配置する。骨組みされた各芯材11及び芯材13は肉付け用の粘土で接着して連結しておく。芯材13の一方には、馬体2の首部分となる位置に丸棒状の芯材12を組み付け骨組体20を形成する。骨組体20を形成した後、骨組体20を、支持台21上に載置する。そして、この骨組体20に粘土細工用芯材10と同様の材料で形成された、市販の紙粘土または、石粉粘土あるいは樹脂粘土を使用して十分に捏ねたいずれかの粘土で肉付けする。ある程度の肉付けを行なったあと、円筒状芯材13の他方の端部付近から馬体2の尻尾部分となる位置に丸棒状芯材12を配置するとともに馬体2の胴体部分となる一対の半円筒状の芯材16、16を円筒状芯材13の長手方向に沿った両側から配置する。そして、再び全体に肉付けをする。なお、馬体2の顔部分には、馬体2の胴体部分で使用した半円筒状の芯材16より短く形成した半円筒状の芯材16を、芯材キット収納箱18から取り出して丸棒状芯材12の上端から下傾して配置してもよい。
この肉付けの際、例えば、馬体2の足部分の一部又は全部を屈折させる場合、角棒状芯材11と肉付け部分とは同じ粘土材料で形成されているため、ヘラを使って、角棒状芯材11から前方に向かって大きく肉付けをするとともに、その反対側の角棒状芯材11部分を削り落とすことができる。
次に、図6に示す「街灯前で待ち合わせする紳士像5」を粘土細工する場合、先ず、図5に示すように骨組体23を形成する。支持台22上に、細長の棒状の芯材11〜13と、その上方に4枚囲うように配置した板状の芯材14と、を立設して街灯を骨組みする。その後、街灯用の棒状の芯材11〜13より短く削った2本の棒状の芯材11〜13を立設して紳士7の足部分とし、また、紳士7の胴体部分として中央部に丸棒状芯材12(又は円筒状芯材13)及び丸棒状芯材12の周りに一対の半円筒状芯材16、16をその上方に立設して骨組みとする。さらに、半円筒状芯材16の上部両端から棒状の芯材11〜13を垂下して紳士7の手部分とする。この場合の棒状の芯材11〜13は、角棒状芯材11、丸棒状芯材12でもよく、また円筒状芯材13でもよい。なお、紳士7の顔部分には、半球体状芯材15や短く削った半円筒状芯材16を、紳士7の胴体部分で使用する円筒状芯材16の上方に載置させてもよく、また、半円筒状芯材16で骨組みすることなく芯材10と同じ材料の粘土による肉付けで形成してもよい。そして、このように骨組みされた骨組体23に芯材10と同じ材料で形成された粘土により肉付けし、ヘラを使って、街灯6や紳士7に形成する。
図6に示すような、紳士7の手部分を屈曲させる場合は、角棒状芯材11と肉付け部分とは同じ粘土材料で形成されているため、ヘラを使って、角棒状芯材11から前方に向かって大きく肉付けをするとともに、その反対側の角棒状芯材11部分を削り落とすことができる。
図4に示す「馬像1」や図6に示す「街灯前で待ち合わせる紳士像5」のように形成された粘土製品を、熱を噴き付けて乾燥させるか、または自然乾燥させるかして固める。さらに乾燥後、必要に応じて全体を着色してカラフルにした工芸品として形成する。
上述のように、実施形態の芯材10は、肉付けをする粘土と同様の材料、つまり、紙粘土または石粉粘土あるいは樹脂粘土で形成されているから、内部に異種の材料を含むことがない。例えば、再生するときや壊すとき等、材料の処分をする手間を省くことができる。また、芯材10を組付けて肉付けをした後、屈曲した部分を削っても、異種の材料が現れずに芯材10自体を削ることができるから、骨組体20(または23)を自由に形成することができる。さらに、粘土材料と異種の材料の芯材を含まないことから、完成された粘土細工製品の製品価値を高めることができる。
また、上述の各種の芯材10を複数まとめてキットとし、各キットを一つの芯材キット収納箱18に収納することによって、学校における粘土細工の教材用として使用することができる。
10、粘土細工用芯材
11、角棒状芯材
12、丸棒状芯材
13、円筒状芯材
14、板状芯材
15、半球体状芯材
16、半円筒状芯材
18、芯材キット収納箱
11、角棒状芯材
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14、板状芯材
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16、半円筒状芯材
18、芯材キット収納箱
Claims (4)
- 粘土部材で形成されていることを特徴とする粘土細工用芯材。
- 前記粘土部材は、紙粘土又は石粉粘土又は樹脂粘土であることを特徴とする請求項1記載の粘土細工用芯材。
- 前記粘土部材が、丸棒状、又は角棒状、又は円筒棒状、又は板状、又は半割れ円筒状、又は半球体状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の粘土細工用芯材。
- 少なくとも、粘土部材で形成された複数本の、丸棒状粘土細工用芯材、円筒棒状粘土細工用芯材、角棒状粘土細工用芯材、板状粘土細工用芯材を各キットにして箱内に収納したことを特徴とする芯材キット収納箱。
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