JP3169913B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3169913B2
JP3169913B2 JP34416998A JP34416998A JP3169913B2 JP 3169913 B2 JP3169913 B2 JP 3169913B2 JP 34416998 A JP34416998 A JP 34416998A JP 34416998 A JP34416998 A JP 34416998A JP 3169913 B2 JP3169913 B2 JP 3169913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
関し、特に、バス配線を介して信号を送受信する複数の
各半導体集積回路のグランド電位間に相違が生じた場合
に発生する、グランド線からバス配線への電流の逆流を
防止する逆流防止手段を備える半導体集積回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体集積回路について、自動
車の電装品の制御に使用される場合を例にして説明す
る。現今の自動車には、例えばエンジン、ブレーキ、変
速機などの駆動・制動系装置、シートベルトやドアロッ
クのような安全装置或いはエアコンディショナーやパワ
ーウインドウなどの室内装備品等々の制御、動作検知、
操作に、マイクロコンピュータを含んだ半導体集積回路
によって制御されるさまざまな電装品が、車内の各所に
使われている。上記集積回路は制御の対象になる各電装
品の近辺に配置されて、各集積回路どうしの間では、車
内に張り巡らされたバス配線を介して互いにデータをや
りとり(データ通信)する。
【0003】図7(a)に、本発明の適用対象である逆
流防止手段を備えた半導体集積回路が、複数、自動車内
に布設されたバス配線9に接続されている状態を、ブロ
ック図で示す。図7(a)を参照して、半導体集積回路
化されたトランシーバ回路が3つ、バス配線9に接続し
ている。トランシーバ回路51A,51B,51Cであ
って、これら3つのトランシーバ回路は、全て同一構造
の集積回路である。各集積回路(トランシーバ回路)
は、トランシーバ回路51Aを例に取ると、ドライバ・
レシーバ2AとダイオードDiAとを備えている。ドラ
イバ・レシーバ2Aの入出力点は、外部との接続用端子
であるバス端子7Aを介して、集積回路の外部(この場
合は、自動車内)に布設されるバス配線9に接続されて
いる。ドライバ・レシーバ2Aは、図示しないマイクロ
コンピュータとバス配線9との間に介在して、バス配線
9からの信号をマイクロコンピュータに伝達し又はマイ
クロコンピュータからの信号をバス配線9に伝達する、
双方向のインタフェースとして働く。
【0004】上述の集積回路化されたトランシーバ回路
51Aは、外部との接続用端子(外部端子)として、バ
ス端子7Aに加えて、プルダウン端子8Aを備えてい
る。このプルダウン端子8Aは、バス端子7Aとの間に
外付けの抵抗R1Aを接続するための外部端子であっ
て、集積回路内部にあっては、ダイオードDiAを介し
て集積回路内のグランド線6Aに接続している。上記の
外付け抵抗R1Aは、ドライバ・レシーバ2Aがバス端
子7Aを介してバス配線9へ送出する信号のロウレベル
をグランド電位VSSA にプルダウンするための、プルダ
ウン抵抗として働く抵抗である。
【0005】ダイオードDiAは、アノードがプルダウ
ン端子8Aに、カソードがグランド線6Aにそれぞれ接
続されており、プルダウン端子8Aからグランド線6A
に向かう方向が順方向のダイオードである。このダイオ
ードDiAは、後述するような理由でグランド線6Aか
らプルダウン抵抗R1Aを通してバス配線9に電流が逆
流するのを防ぐためのものであって、この逆流防止用ダ
イオードDiAを備えている点にこの半導体集積回路の
特徴がある。
【0006】上述のような集積回路化されたトランシー
バ回路が、他に2つ、同じバス配線9に接続されてい
る。トランシーバ回路51Bは、バス端子7Bを介して
バス配線9と信号をやりとりし、バス端子7Bとプルダ
ウン端子8Bとの間に外付けされたプルダウン抵抗R1
Bによって、送出信号のロウレベルをグランド線6Bの
電位VSSB にプルダウンされる。トランシーバ回路51
Cはバス端子7Cを介して信号を送・受信し、バス端子
7Cとプルダウン端子8Cとの間に外付けされたプルダ
ウン抵抗R1Cによって、送出信号のロウレベルをグラ
ンド線6Cの電位VSSC にプルダウンされる。これら3
つのトランシーバ回路51A,51B,51Cは、自動
車内の互いに離れたところに位置する電装品の近傍に配
置されて、どれか1つのトランシーバ回路がドライバと
なって信号を送出し、少なくともどれか1つの他のトラ
ンシーバ回路がレシーバとなって信号を受信するという
ようにして、バス配線9を介して互いにデータ通信を行
う。
【0007】図8に、各トランシーバ回路内のドライバ
・レシーバの一例の回路図を、トランシーバ回路51A
を例にして示す。図8を参照して、このドライバ・レシ
ーバ2Aは、差動対をなす2つのpMOSトランジスタ
Q21,Q22と、差動対の負荷となる2つのnMOS
トランジスタQ23,Q24とを含む差動増幅器を備え
ている。この差動増幅器は、高位電源線5Aとグランド
線6Aとの間に設けられて、一方の入力点(トランジス
タQ21のゲート電極)に図示しないマイクロコンピュ
ータからの5V系の信号VINを受け、もう一方の入力
点(トランジスタQ22のゲート電極)には、バス端子
7Aの信号を直列接続の2つの抵抗R21,R22で抵
抗分割した信号を受けて、マイクロコンピュータからの
信号VINを抵抗R21,R22の比で決まる倍率で増
幅し、出力段のpMOSトランジスタQ25を通してバ
ス端子7Aへ送出する。一方、バス配線9からの受信信
号は、インバータ20を介して5V系の信号BUS1と
して、図示しないマイクロコンピュータへ伝達する。他
の2つのトランシーバ回路51B,51Cも、上述のト
ランシーバ回路51Aと全く同一の構造である。尚、こ
のトランシーバ回路が車載用として用いられるときは、
電源線5Aには自動車のバッテリーから、例えば7〜4
0V程度の、半導体集積回路で通常使用される例えば
5.0V系や3.0V系などの電源電圧よりずっと高い
電圧が、与えられる。
【0008】ところで、上述の構成でバス配線を介して
各集積回路(トランシーバ回路)間でデータ通信を行う
場合、各トランシーバ回路内のドライバ・レシーバ2A
は、出力段のMOSトランジスタQ25をオープンドレ
イン接続にして、ドライバとしてバス配線9に信号を送
出する場合、出力信号をハイレベルへドライブするとき
は、出力トランジスタQ25を通して大きな駆動能力で
バス配線9に電流を供給し、一方、出力信号のロウレベ
ルへは、外付けのプルダウン抵抗R1Aを通した小さい
駆動能力で電荷を引き抜くようにすることが多い。自動
車の場合、例えばセルモーターやパワーウインドウなど
のような、駆動に大きな電流を必要とする装置があっ
て、アンペアやミリアンペアオーダーの、通常半導体集
積回路内に流れる電流に比べ桁違いに大きい電流がバッ
テリーからの配線中を流れるので、バッテリーからの配
線抵抗がたとえ僅かな値であっても、車内の各部分間に
は電位差が生じる。その結果、グランド電位といえど
も、車内の各所に配置される電装品制御用集積回路の間
で、0Vに対して±2V程度の電位差(グランドオフセ
ット)が発生することは避けられない。つまり、図7
(a)の接続構成で、3つのトランシーバ回路51A,
51B,51Cそれぞれのグランド線の電位VSSA、V
SSB ,VSSC が互いに異なる電位になるのである。この
ような状況にあって、バス配線をドライブするには、バ
ス配線9をハイレベルへドライブするだけの十分な駆動
能力が必要であることは当然であるが、逆に、ロウレベ
ルへの駆動能力が大き過ぎると、グランドオフセットが
生じたときに電流が多く流れ、バッテリーへの負担が大
きくなってしまうことから、ドライバ出力段のトランジ
スタQ25をオープンドレイン接続にして、ロウレベル
へはプルダウン抵抗を通して必要最小限の駆動能力でバ
ス配線からの電荷を放電するのである。図7(a)中
の、バス端子7Aとプルダウン端子8Aとの間に外付け
された抵抗R1Aは、上述のプルダウンのための抵抗で
ある。
【0009】尚、図8に示すドライバ・レシーバ2Aに
おいて、出力段のpMOSトランジスタQ25のドレイ
ン電極(バス端子7Aに接続している電極)とグランド
線6Aとの間に直列接続されている2つの抵抗R21,
R22は、差動増幅器における増幅の倍率を決めるため
の抵抗である。これら増幅倍率設定用の抵抗R21,R
22は、外付けのプルダウン用抵抗R1Aが例えば50
0〜1KΩであるのに対し、例えば500K〜1MΩと
約3桁程度大きい抵抗値を持つ。従って、バス配線9か
らの電流は大部分が外付けの抵抗R1Aを流れるので、
ドライバ・レシーバ2Aの出力段のpMOSトランジス
タQ25は実質的にはオープンドレイン接続で、プルダ
ウン抵抗は外付けの抵抗R1Aであるとして扱って良
い。
【0010】ここで、上述の逆流防止用ダイオードDi
Aの作用について説明する。理解を容易にするために、
始めに、ダイオードDiAを有しない半導体集積回路に
おいて生じる、グランド線6Aからバス配線9への逆流
現象について説明する。図10(a)に、逆流防止用ダ
イオードを備えていない3つの半導体集積回路(トラン
シーバ回路)71A,71B,71Cが共通のバス配線
9に接続されている状態を、ブロック図で示す。各トラ
ンシーバ回路は、例えばトランシーバ回路71Aを例に
取ると、プルダウン端子8Aとグランド線6Aとが直結
されている点が、図7(a)の場合と違っている。図1
0(a)において、いま、トランシーバ回路71Aがレ
シーバ動作を行い、他のトランシーバ回路71B,71
Cのうちのどれか1つ、例えばトランシーバ回路71B
がドライバ動作をしていて、レシーバとしてのトランシ
ーバ回路71Aとドライバとしてのトランシーバ回路7
1Bとの間に、±2.0Vのグランドオフセットが生じ
ているものとする。すなわち、トランシーバ回路71A
のグランド電位VSSA を0Vとしたとき、トランシーバ
回路71Bのグランド電位VSSB は、+2V、0Vまた
は−2Vであるとする。図11に、この接続状態におけ
るバス配線上のデータ信号のシミュレーション波形を示
す。また、グランドオフセットが−2.0Vである場合
におけるバス配線を中心とする接続状態を、図10
(b)に示す。但し、残りのトランシーバ回路71Cは
レシーバとして動作し、その回路71Cにおけるグラン
ドオフセットは、トランシーバ回路71Bにおけるグラ
ンドオフセットと同じであるものとする。
【0011】図11を参照して、このシミュレーション
図は、縦軸が電圧を横軸が時間をそれぞれ表しており、
ドライバ側のトランシーバ回路71Bのグランド電位V
SSB及びトランシーバ回路71Cのグランド電位VSSC
が、VSSB =VSSC =2.0V、0V、−2.0Vの3
つの場合について、バス配線上のデータ信号のハイレベ
ル、ロウレベルをシミュレートした波形を示している。
図11を参照すると、レシーバ側のトランシーバ回路7
1Aとドライバ側のトランシーバ回路71Bとの間に−
2.0Vのグランドオフセットがあるとき、データ信号
のロウレベルが大きく制限されていることが、分る。す
なわち、各グランドオフセットの場合についてデータ信
号のロウレベルに着目すると、ドライバ側のトランシー
バ回路71Bに+2.0Vのグランドオフセットがある
ときのデータ信号のロウレベルは、2.0Vである。ま
た、グランドオフセットが0Vのときのデータ信号のロ
ウレベルは、0Vである。つまり、トランシーバ回路7
1Bのグランドオフセットが、2.0Vのとき及び0V
のときは、データ信号のロウレベルは本来あるべきレベ
ルまで下がりきっている。ところが、トランシーバ回路
71Bのグランドオフセットが−2.0Vのときのデー
タ信号のロウレベルは、約−0.35Vである。つま
り、この場合のデータ信号のロウレベルは、本来、ドラ
イバ側トランシーバ回路71Bのグランド電位である−
2.0Vまで下がらなければならないところ、それより
ずっと高い−0.35V程度にしか下がっていない。こ
れは、以下の理由による。図10(b)を参照すると、
レシーバ側トランシーバ回路71Aのグランド線6Aか
らドライバ側トランシーバ回路71Bのグランド線6B
まで、プルダウン抵抗R1A、バス配線9、プルダウン
抵抗R1Bを介して電流経路が形成されている。そのた
め、電位の高い方のグランド線6Aから電位の低い方の
グランド線6Bへ、バス配線9を介して電流が逆流す
る。その場合、ドライバ側トランシーバ回路71Bのロ
ウレベルへの駆動能力は、前述したように非常に低くさ
れている。その結果、バス配線9の電位は、レシーバ側
トランシーバ回路71Aのグランド電位に近い、約0V
近辺の電位に吊り上げられてしまうのである。
【0012】冒頭に説明した、逆流防止用ダイオードD
iAを備える半導体集積回路(図7(a))は、上述の
ような、レシーバ側の半導体集積回路とドライバ側の半
導体集積回路との間にグランドオフセットが生じた場合
でも、バス配線への逆流が生じないようににしたのもの
である。図7(a)に示す接続構成について、レシーバ
側トランシーバ回路71Aとドライバ側トランシーバ回
路71Bとの、バス配線を中心とする接続状態を、図7
(b)に示す。図7(a),(b)を参照して、レシー
バ側トランシーバ回路71Aのプルダウン抵抗R1Aと
グランド線6Aとの間に、この方向に順方向になるよう
に、つまり、グランド線6Aからプルダウン抵抗R1A
の方向には逆方向になるように、ダイオードDiAが挿
入されている。従って、たとえドライバ側トランシーバ
回路71Bに負のグランドオフセットが生じても、レシ
ーバ側トランシーバ回路71Aのグランド線6Aからバ
ス配線9への電流の逆流は生じない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図7
(a)に示す逆流防止用ダイオードDiAを備える半導
体集積回路によれば、複数の集積回路をバス配線を介し
て接続したとき、各集積回路のグランド電位間にグラン
ドオフセットが生じた場合でも、集積回路のグランド線
からバス配線への電流の逆流が起こらないようにし、バ
ス配線上のデータ信号のロウレベルを、逆流防止手段を
もたない集積回路を用いる場合より低いレベルまで駆動
することができる。しかしながら、図7(a)に示す逆
流防止用ダイオードDiAを備える半導体集積回路を用
いた場合でも、未だ、バス配線上のデータ信号のロウレ
ベルは、本来あるべきレベルにまで下がりきらないとい
う問題が残る。以下に、その説明を行う。
【0014】図7(a)に示す逆流防止用ダイオード付
きの半導体集積回路を用い、トランシーバ回路51Aを
レシーバとし、トランシーバ回路51Bをドライバとし
て用いた場合で、トランシーバ回路51Aのグランド電
位VSSA とトランシーバ回路51Bのグランド電位V
SSB との間に、0Vに対して±2.0Vのグランドオフ
セットがあるときの、バス配線上のデータ信号のシミュ
レーション波形を、図9に示す。また、グランドオフセ
ットが−2.0Vである場合におけるバス配線を中心に
した接続状態を図7(b)に示す。但し、残りのトラン
シーバ回路51Cはレシーバとして動作し、その回路に
おけるグランドオフセットは、トランシーバ回路51B
におけるグランドオフセットと同じであるものとする。
【0015】図9を参照すると、レシーバ側のトランシ
ーバ回路51Aとドライバ側のトランシーバ回路51B
との間に0V及び−2.0Vのグランドオフセットがあ
るとき、データ信号のロウレベルが大きく制限されてい
ることが分る。すなわち、トランシーバ回路51Bに+
2.0Vのグランドオフセットがある場合、データ信号
のロウレベルは2.0Vであって、本来あるべきロウレ
ベル(=2.0V)迄下がりきっている。ところが、グ
ランドオフセットが0Vの場合、データ信号のロウレベ
ルは約0.7V程度であり、本来あるべきロウレベル
(=0V)から約0.7V浮いたレベル迄しか下がらな
い。更に、グランドオフセットが−2.0Vのときのデ
ータ信号のロウレベルは−1.0V程度であって、本来
あるべきロウレベル(=−2.0V)より1.0V程度
高いレベルに留まっている。
【0016】これは、以下の理由による。図7(b)を
参照して、ドライバ側のトランシーバ回路51Bに0V
または−2.0Vのグランドオフセットがある場合、す
なわち、トランシーバ回路51Aのグランド電位VSSA
が0Vであるのに対し、トランシーバ回路51Bのグラ
ンド電位VSSB が0V又は−2.0Vのときは、バス配
線9とトランシーバ回路51Bのグランド線6Bとの間
の、プルダウン抵抗R1Bと逆流防止用ダイオードDi
Bとの直列接続が順方向になり、ダイオードDiBの両
端に順方向電圧が生じる。その結果、バス配線9の電位
は、トランシーバ回路51Bのグランド線電位VSSB
ら約ダイオードDiBの順方向電圧分だけ高いレベルに
なってしまうのである。
【0017】従って、本発明は、外付けのプルダウン抵
抗接続のための外部端子とグランド線との間に逆流防止
手段を備える半導体集積回路において、これを複数、共
通のバス配線に接続し、バス配線を介してデータ通信を
するときの、グランドオフセットに起因するデータ信号
のロウレベルの浮き上がりを防止することを目的とする
ものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、外部に設けられるバス配線に対し双方向に信号を送
受信するための第1の端子と、前記バス配線に送出する
信号のロウレベルを接地電位にプルダウンするために外
部に設けられるプルダウン用抵抗を接続するための第2
の端子と、接地電位の接地線と、順方向のインピーダン
スがpn接合ダイオードの順方向インピーダンスより小
なるインピーダンスを有し、前記第2の端子と接地線と
の間にこの方向が順方向であるように接続された整流手
段とを含む半導体集積回路である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の
一実施の形態にかかる半導体集積回路(トランシーバ回
路)を3つバス配線に接続してデータ通信を行うときの
接続構成を、ブロック図で示す図である。また、図2
は、図1(a)中のトランシーバ回路に用いられる逆流
防止回路を、素子レベルで表す回路図である。
【0020】図1及び図2を参照して、バス配線9に3
つのトランシーバ回路1A,1B,1Cが、それぞれバ
ス端子7A,7B,7Cを介して接続している。各トラ
ンシーバ回路は、トランシーバ回路7Aを例に取ると、
ドライバ・レシーバ2Aと逆流防止回路3Aとからな
る。ドライバ・レシーバ2Aには、図8に素子レベルの
回路図を示す回路が用いられている。このドライバ・レ
シーバは、図7(a)又は図10(a)に示した従来の
トランシーバ回路に用いられているものと同一の回路で
ある。図1(a)と図7(a)とを比較すると、本実施
の形態に係るトランシーバ回路1Aは、逆流防止回路3
Aが従来のトランシーバ回路51Aと異なっている。
【0021】本実施の形態に係るトランシーバ回路の逆
流防止回路3Aは、コンパレータ4Aと、pMOSトラ
ンジスタQ1Aと、nMOSトランジスタQ2Aと、抵
抗R2Aとからなる。コンパレータ4Aは、反転入力点
がバス端子7Aに接続し、非反転入力点がグランド線6
Aに接続して、バス配線9の電位の高低をグランド線6
Aの電位を比較基準として判定し、判定結果を反転二値
信号に変換する。pMOSトランジスタQ1Aは、ソー
ス電極が高位側の電源線5Aに接続し、ドレイン電極が
nMOSトランジスタQ2Aのゲート電極に接続し、ゲ
ート電極がコンパレータ4Aの出力点に接続して、コン
パレータ4Aの判定結果に応じて、nMOSトランジス
タQ2Aのゲート電極に電源電圧VDDを与え又は遮断
する。nMOSトランジスタQ2Aはしきい値電圧が約
1.0Vのエンハンスメント型のトランジスタで、ソー
ス電極とバックゲート電極とが共にプルダウン端子8A
に接続し、ドレイン電極がグランド線6Aに接続して、
上記pMOSトランジスタQ1Aの導通、非導通に応じ
て、プルダウン端子8Aとグランド線6Aとの間の電流
経路を導通させ又は遮断する。このnMOSトランジス
タQ2Aは、ソース電極(プルダウン端子8Aに接続し
ている電極)とゲート電極との間に、自己バイアス用の
帰還抵抗R2Aが接続されている。
【0022】以下に、本実施の形態にかかるトランシー
バ回路の動作について、説明する。図1(b)は、図1
(a)中の逆流防止回路3Aの接続構成を、nMOSト
ランジスタQ2Aの断面図を用いて、模式的に表した図
である。図1(a)及び図1(b)を参照して、バス配
線9の電位VBUS がトランシーバ回路1Aのグランド電
位VSSA より高い場合、コンパレータ4Aはロウレベル
を出力し、pMOSトランジスタQ1Aを導通状態にす
る。その結果、nMOSトランジスタQ2Aはゲート電
極に高位電源線5Aの電圧VDDを与えられて導通状態
になり、ソース電極10A(プルダウン端子8Aに接続
している側の電極)とドレイン電極(グランド線6Aに
接続している側の電極)11Aとの間のチャネル(pウ
エル12Aにあってゲート電極下の表面領域)に、ソー
ス・ドレイン間電流が流れる。このとき、pMOSトラ
ンジスタQ1Aのドレイン電極は、帰還抵抗R2Aを介
してpウエル12Aにも接続しているので、pウエル1
2Aにはドレイン電極11Aに対して正の電位が与えら
れ、pウエル12Aとドレイン電極11Aとの間のpn
接合は、順方向にバイアスされる。その結果、pウエル
12Aのボディ領域(pウエルにあってMOSトランジ
スタのチャネルより深い領域)をpnダイオードの順方
向電流が流れる。結局、プルダウン端子8Aとグランド
線6Aとの間を、nMOSトランジスタQ2Aのソース
・ドレイン間電流と、pnダイオードの順方向電流の並
列和電流が流れることになって、プルダウン端子8Aと
グランド線6Aとは、単にpnダイオードDiAが接続
されただけの従来のトランシーバ回路51A(図7
(a))に比べ、ずっと低いインピーダンスで接続され
ることになる。
【0023】一方、バス端子7Aの電位VBUS の方がグ
ランド線6Aの電位VSSA より低いときは、コンパレー
タ4Aの出力はハイレベルとなり、pMOSトランジス
タQ1Aが遮断状態になる。その結果、nMOSトラン
ジスタQ2Aは、プルダウン端子8Aから帰還抵抗R2
Aを通してゲート電極へ電荷を供給されることになり、
ソース電位とゲート電位とが等しくなる。すなわち、し
きい値電圧が1.0Vのエンハンスメント型nMOSト
ランジスタがソース・ゲート間電圧を0Vにバイアスさ
れたのと等価となって、遮断状態になる。このとき、n
MOSトランジスタQ2Aのドレイン電極11Aの電位
の方がpウエル12Aの電位よりも高いので、ドレイン
電極11Aとpウエル12Aとの間のpn接合は逆バイ
アスとなり、グランド線6Aからドレイン電極11A、
pウエル12Aのボディ領域を通ってプルダウン端子8
Aへ流れる電流も遮断される。結局、グランド線6Aと
プルダウン端子8Aとは、nMOSトランジスタ8Aの
電流経路も、pウエルのボディ領域の電流経路も共に遮
断されて、ハイインピーダンス状態となる。
【0024】以上のように、各半導体集積回路(トラン
シーバ回路)のグランド電位に対してバス配線9の電位
BUS の方が高いときは、各トランシーバ回路に設けた
逆流防止回路内のnMOSトランジスタQ2Aが導通状
態になってソース・ドレイン間電流を流すと同時に、M
OSトランジスタのボディ領域のpn接合が順方向電流
を流す。その結果、プルダウン端子8Aは、単にpnダ
イオードを接続しただけの従来の集積回路に比べて低イ
ンピーダンスで接地される。一方、バス配線の電位の方
が低い場合は、nMOSトランジスタQ2Aも、そのト
ランジスタのボディ領域のpn接合も共に遮断状態にな
って、グランド線6Aからプルダウン端子8A、プルダ
ウン抵抗R1Aを介してバス配線9に電流が逆流するの
を防止する。
【0025】図1(a)に示す本実施の形態に係る半導
体集積回路を用い、トランシーバ回路1Aをレシーバと
し、トランシーバ回路1Bをドライバとして用いた場合
で、トランシーバ回路1Aのグランド電位VSSA とトラ
ンシーバ回路1Bのグランド電位VSSB との間に、0V
に対して±2.0Vのグランドオフセットがあるとき
の、バス配線上のデータ信号のシミュレーション波形
を、図4に示す。また、グランドオフセットが−2.0
Vである場合におけるバス配線9を中心にした接続状態
を、図3に示す。但し、残りのトランシーバ回路1Cは
レシーバとして動作し、その回路1Cにおけるグランド
オフセットは、トランシーバ回路1Bにおけるグランド
オフセットと同じであるものとする。図3及び図4を参
照して、本実施の形態においては、トランシーバ回路1
Bのグランドオフセットが、+2.0V、0V、−2.
0Vのいずれの場合でも、バス配線9上のデータ信号の
ロウレベルは、本来あるべきレベルにまで振れているこ
とが分る。すなわち、データ信号の本来あるべきロウレ
ベルは、トランシーバ回路1Bのグランドオフセットが
+2.0V、0V、−2.0Vのときはそれぞれ、+
2.0V、0V、−2.0Vであるのに対し、シミュレ
ーション波形のロウレベルは、本来のロウレベルとの違
いが一番大きい場合(グランドオフセット=−2.0V
のとき)でも、約−1.8Vであって、ほぼ本来のロウ
レベル迄下がりきっている。これは、図3において、ド
ライバとしてのトランシーバ回路1Bのグランド配線が
−2.0Vになると、プルダウン端子8Bとグランド線
6Bとの間に、トランシーバ回路1BのnMOSトラン
ジスタQ2Bがソース・ドレイン間電流を流すと同時
に、トランジスタのボディ領域のpn接合が順方向電流
を流して、プルダウン端子8Bを単なるpnダイオード
より低いインピーダンスでグランド線6Bに接地するか
らである。
【0026】次に、本発明の別の実施の形態に係る半導
体集積回路について説明する。本実施の形態に係る半導
体集積回路は、ドライバ・レシーバの構成を先に述べた
第1の実施の形態に係る半導体集積回路と異ならせてい
る。図5に、本実施の形態に係る半導体集積回路に用い
たドライバ・レシーバの回路図を示す。この図に示すド
ライバ・レシーバ30は、この発明の譲受人と同一譲受
人による特願平9−321312号に記載されたドライ
バ・レシーバであって、差動増幅器を構成する対トラン
ジスタQ21,Q22の中、出力側のpMOSトランジ
スタQ22のドレイン電極と負荷のnMOSトランジス
タQ24のドレイン電極との間にpMOSトランジスタ
Q26を接続し、そのトランジスタQ26のゲート電極
とドレイン電極とを共通接続した構成のものである。
【0027】このようにすると、上記特願平9−321
312号に詳述されているように、ドライバ・レシーバ
30中の差動増幅器は、差動対をなす2つのpMOSト
ランジスタの内出力側のトランジスタQ22の側だけ、
ロウレベル側の同相入力範囲が狭くなる。その結果、バ
ス端子7Aから出力すべき信号レベルがロウレベルであ
るとき、ドライバ・レシーバ内の差動増幅器にあって
は、トランジスタQ21の側は同相入力範囲内にあるの
に対し、トランジスタQ22の側は同相入力範囲から外
れ、トランジスタQ21には電流が流れるのに対し、ト
ランジスタQ22の電流は完全に遮断されることにな
る。これにより、ドライバ・レシーバの出力バッファで
あるトランジスタQ25を完全に遮断状態にすることが
できるので、バス配線9上のデータ信号のロウレベル
を、グランドオフセットの最も低いレベル迄振らせるこ
とができ、ノイズマージンをより大きくできる。
【0028】図6に、本実施の形態に係る3つのトラン
シーバ回路を図1(a)に示すようにバス配線9に接続
し、トランシーバ回路1A、1Cをレシーバとし、トラ
ンシーバ回路1Bをドライバとしてデータ通信を行うと
きの、バス配線上のデータ信号のシミュレーション波形
を示す。図6を参照して、トランシーバ回路1B,1C
のグランドオフセットが2.0Vのときでも、バス配線
上のデータ信号のロウレベルは、グランド電位の最も低
いレベル、すなわち、この場合はトランシーバ回路1A
のグランド電位(=0V)迄下がっていて、第1の実施
の形態に係るトランシーバ回路に比べ、ノイズマージン
が更に大きくなっていることが分る。
【0029】尚、これまでの第1の実施の形態及び第2
の実施の形態にでは、ドライバ・レシーバ2Aの出力バ
ッファであるトランジスタQ25がオープンドレイン接
続であって、バス配線9上のデータ信号のロウレベルへ
は外付けの抵抗R1Aでプルダウンする例について述べ
たが、本発明はこれに限られるものではない。上記ドラ
イバ・レシーバの出力バッファが、例えばCMOSイン
バータバッファのように、出力信号をロウレベルへ駆動
するためのアクティブな素子を備えている場合であって
も、そのロウレベル駆動用アクティブ素子の駆動能力が
プルダウン抵抗に比べて小さければ、実施の形態におけ
ると同様の効果を得ることができる。
【0030】又、これまでは、自動車の電装品制御用の
半導体集積回路を例にして説明したが、本発明はこれに
限られるものではない。但し、自動車の場合は、バッテ
リ電圧が例えば7〜40Vというような電圧であって、
半導体集積回路で多く用いられる例えば5.0V系或い
は3.0V系の電源電圧に比べ非常に高い電圧が用いら
れる。又、使用環境としてもノイズなどが大きい環境に
ある。従って、nMOSトランジスタに、例えばpウエ
ル領域を分離できるようにしたトリプルウエル構造に
し、ドレイン側の不純物濃度を下げるなどして高耐圧化
したトランジスタを用いると、トランジスタの破壊によ
る回路の故障が起こり難くなり集積回路の信頼性が高ま
るので、本発明の効果をより享受できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路は、外部に設けられるバス配線に対し双方向に信
号を送受信するための第1の端子と、そのバス配線に送
出する信号のロウレベルを接地電位にプルダウンするた
めに外部に設けられるプルダウン用抵抗を接続するため
の第2の端子と、接地電位の接地線と、順方向のインピ
ーダンスがpn接合ダイオードの順方向インピーダンス
より小なるインピーダンスを有し、第2の端子と接地線
との間にこの方向が順方向であるように接続された整流
手段とを備えている。
【0032】これにより、本発明によれば、複数の半導
体集積回路を共通のバス配線に接続し、バス配線を介し
てデータ通信を行うとき、各集積回路の間のグランド電
位差(グランドオフセット)に起因する、データ信号の
ロウレベルの浮き上がりを防止することができる。
【0033】本発明に係る半導体集積回路の双方向性イ
ンタフェースに差動増幅器からなる回路を用い、差動対
の出力側の同相入力範囲をもう一方の側の同相入力範囲
より狭いようにすると、データ信号のロウレベルを一番
低いグランドオフセットのレベル迄振らせることができ
るので、ノイズマージンを更に大きくできる。
【0034】本発明は、例えば自動車の電装品制御用な
ど、グランドオフセットの生じやすい環境下で用いる半
導体集積回路に適用して、特に効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回
路が、複数、共通のバス配線に接続されている状態を示
す図及び、第1の実施の形態における逆流防止回路の構
造を模式的に示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態における逆流防止回路の回路
構成を素子レベルで示す回路図である。
【図3】図1に示す接続構成において、各半導体集積回
路間に−2.0Vのグランドオフセットがある場合の接
続状態を、バス配線を中心として示す図である。
【図4】図1に示す接続で、グランドオフセットが2.
0V,0V,−2.0Vの各場合の、バス配線上のデー
タ信号のシミュレーション波形を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回
路に用いるドライバ・レシーバの回路図である。
【図6】第2の実施の形態において、グランドオフセッ
トが2.0V,0V,−2.0Vの場合の、バス配線上
のデータ信号のシミュレーション波形を示す図である。
【図7】従来の逆流防止用ダイオードを備えた半導体集
積回路が、複数、共通のバス配線に接続されている状態
を示す図及び、各半導体集積回路間に−2.0Vのグラ
ンドオフセットがある場合の接続状態を、バス配線を中
心として示す図である。
【図8】各トランシーバ回路内のドライバ・レシーバの
一例の回路図を示す図である。
【図9】図7に示す接続構成で、グランドオフセットが
2.0V,0V,−2.0Vの各場合の、バス配線上の
データ信号のシミュレーション波形を示す図である。
【図10】従来の逆流防止手段を備えていない半導体集
積回路が、複数、共通のバス配線に接続されている状態
を示す図及び、各半導体集積回路間に−2.0Vのグラ
ンドオフセットがある場合の接続状態を、バス配線を中
心として示す図である。
【図11】図10に示す接続で、グランドオフセットが
2.0V,0V,−2.0Vの各場合の、バス配線上の
データ信号のシミュレーション波形を示す図である。
【符号の説明】 1A,1B,1C トランシーバ回路 2A,2B,2C ドライバ・レシーバ 3A、3B,3C 逆流防止回路 4A コンパレータ 5A 電源線 6A,6B,6C グランド線 7A,7B,7C バス端子 8A,8B,8C プルダウン端子 9 バス配線 10A ソース電極 11A ドレイン電極 12A pウエル 20 インバータ 30 ドライバ・レシーバ 51A,51B,51C トランシーバ回路 71A,71B,71C トランシーバ回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部に設けられるバス配線に対し双方向に
    信号を送受信するための第1の端子と、 前記バス配線に送出する信号のロウレベルを接地電位に
    プルダウンするために外部に設けられるプルダウン用抵
    抗を接続するための第2の端子と、 接地電位の接地線と、 順方向のインピーダンスがpn接合ダイオードの順方向
    インピーダンスより小なるインピーダンスを有し、前記
    第2の端子と接地線との間にこの方向が順方向であるよ
    うに接続された整流手段とを含む半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記整流手段がpn接合ダイオードの順
    方向電流とMOS型電界効果トランジスタのチャネルを
    流れる電流との和電流により順方向電流を流すものであ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】 前記整流手段は、バックゲート電極と第
    1の流路電極とを接続したMOS型電界効果トランジス
    タであり、 前記pn接合ダイオードの順方向電流は、前記MOS型
    電界効果トランジスタのボディ領域を、前記バックゲー
    ト電極から前記MOS型電界効果トランジスタの第2の
    流路電極へ流れる電流であることを特徴とする、請求項
    2に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記整流手段は、前記MOS型電界効果
    トランジスタがエンハンスメント型のものであり、 前記MOS型電界効果トランジスタのゲート電極と前記
    第1の流路電極との間の電圧を0Vに自己バイアスする
    ことにより逆方向電流を遮断する構造であることを特徴
    とする、請求項2又は請求項3に記載の半導体集積回
    路。
  5. 【請求項5】 外部に設けられるバス配線に対し双方向
    に信号を送受信するための第1の端子と、 前記バス配線に送出する信号のロウレベルを接地電位に
    プルダウンするために外部に設けられるプルダウン用抵
    抗を接続するための第2の端子と、 接地電位の接地線と、 第1の流路電極とバックゲート電極とが接続されて共に
    前記第2の端子に接続され、第2の流路電極が前記接地
    線に接続され、前記第1の流路電極とゲート電極とが抵
    抗素子を介して接続されたnチャネル型MOS型電界効
    果トランジスタと、 高位電源線と前記nチャネル型MOS型電界効果トラン
    ジスタのゲート電極との間に電流経路をなすように接続
    されたpチャネル型MOS型電界効果トランジスタと、 前記第1の端子の電位の高低を前記接地線の電位を比較
    基準として判定し、判定結果を反転二値信号に変換して
    前記pチャネル型MOS型電界効果トランジスタのゲー
    ト電極に入力するコンパレータとを含んでなる半導体集
    積回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の端子を介して前記バス配線に
    信号を送出し又は前記バス配線から信号を受信する双方
    向のインタフェースの送受信回路であって、出力段がp
    チャネル型MOS型電界効果トランジスタのオープンド
    レイン構造の送受信回路を備えることを特徴とする、請
    求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記送受信回路が、これに前置される外
    部の回路からの信号と前記バス配線の信号に相当する信
    号とを差動増幅して前記出力段のpチャネル型MOS型
    電界効果トランジスタのゲートに入力する差動増幅器を
    含み、 前記差動増幅器は、差動対をなすトランジスタのうち出
    力側トランジスタの差動入力レベルの範囲を他方の差動
    入力レベルの範囲より狭くする制限手段を備えるもので
    あることを特徴とする、請求項6に記載の半導体集積回
    路。
  8. 【請求項8】 前記nチャネル型MOS型電界効果トラ
    ンジスタが、すくなくとも第2の流路電極側の高濃度不
    純物導入領域の不純物濃度を低めた高耐圧構造のもので
    あることを特徴とする、請求項5乃至7のいずれかに記
    載の半導体集積回路。
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