JP3169791U - 冷水循環型室内冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水道水を活用して、無電源にて冷却効果を発揮する冷水循環型室内冷却装置を提供する。【解決手段】主コック2を有する建物内水道管路において、主コックに至る前管路に流入側導水管路10を設け、主コック経過後の管路に流出側導水管路12を設けるとともに、双方の導水管路の一方もしくは双方にコック11、13を設ける。さらに室内冷却のため冷却装置20を設け、2枚の長方形平板状の冷却板で蛇行管体からなる通水管を挟み込む形で構成する。各導水管路に通水管を接続し、主コック2を閉じ、コック11、13を開ける事で水道水を流し込み冷却する。【選択図】図1
Description
この考案は、冷水を循環させるとともに、その冷水にて板体を冷却し、この板体にて冷気を発生させるための室内用冷却装置に関する。
従来より、扇風機やエアコンなど電力消費にて涼感を得る装置はあるが、本案にて示すように、電力を必要としない室内冷却装置は見あたらない。
夏期など室温が高くなると、冷却手段が必要となる。一般的には冷却のための駆動源が必要であり、電気使用による扇風機やエアコンが多用されている。扇風機は、モーターにてファンを回転させて風を発生させ、この風に人体を当てて涼感を得るものである。
また、エアコンは冷蔵庫と同一原理による断熱膨張を用いて室内温度を建物外に移動させて室内を冷却するもので、やはり通電駆動である。これら双方ともモーター駆動のために駆動熱が発生し、室内もしくは室外の気温を上昇させる。
そのため、これらの装置駆動においては省エネルギーではなく、資源保全の立場からエネルギー消費の少ない新たな冷却手段が求められている。
本案は以上に鑑み、電力を必要としない新規なる室内冷却手段を提供することを目的としたものである。
また、エアコンは冷蔵庫と同一原理による断熱膨張を用いて室内温度を建物外に移動させて室内を冷却するもので、やはり通電駆動である。これら双方ともモーター駆動のために駆動熱が発生し、室内もしくは室外の気温を上昇させる。
そのため、これらの装置駆動においては省エネルギーではなく、資源保全の立場からエネルギー消費の少ない新たな冷却手段が求められている。
本案は以上に鑑み、電力を必要としない新規なる室内冷却手段を提供することを目的としたものである。
課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
すなわち、主コックを有する建物内水道管路において、主コックに至る前管路に流入側導水管路を設け、主コック経過後の管路に流出側導水管路を設けるとともに、双方の導水管路の一方もしくは双方にコックを設け、各導水管路に通水管を接続し、該通水管に冷却板を取り付ける。本案は以上の構成よりなる冷水循環型室内冷却装置である。
すなわち、主コックを有する建物内水道管路において、主コックに至る前管路に流入側導水管路を設け、主コック経過後の管路に流出側導水管路を設けるとともに、双方の導水管路の一方もしくは双方にコックを設け、各導水管路に通水管を接続し、該通水管に冷却板を取り付ける。本案は以上の構成よりなる冷水循環型室内冷却装置である。
本案によれば、主コックを有する主管路に、コックを有する導水管路を設けるとともに、該導水管路に通水管を接続し、該通水管に冷却板を取り付けた構成のため、水道水温にて室内を冷却することができて、無電力による室内冷房を可能とする有用なるシステム・物品を得ることができる。また、通常生活時の水使用にて冷却効果を維持することができて、省エネルギーにての室内冷房を可能とする社会的にも貢献度の高いシステムを提供することができる。
以下、本考案の実施形態について説明する。
図において、1は水道における主管路で各家庭に用いられており、主コック2を介して通常管路3を通って蛇口4に通じており、この蛇口近傍にはコック5が位置している。
コック2とコック5を開くことにて蛇口から水道水が放出される。10は主管路に連通して設けられる流入側導水管路で、途中にコック11が設けられる。12は流出側導水管路で、途中にコック13が設けられる。20は冷却装置部で、以下のごとく構成される。
21は通水管で、銅製の蛇行管体であり、その水流入側は継ぎ手を介して前記流入側導水管路に接続され、水流出側は同じく継ぎ手を介して前記流出側導水管路に接続される。
22および23はアルミ板による長方形平板状の冷却板で、2枚一組にて使用される。
24はフレームで、金属製中空角体であり、図2にて示すように、冷却板外周近傍に沿う形状を有している。このフレーム適所側面には雌ネジが刻設され、また冷却板の対応個所には孔が穿設され、図4のごとく2枚の冷却板はフレームに螺着される。このフレーム厚さは前記の通水管外径と同一であり、また図2のごとくフレーム形状内に通水管が収まるサイズであって、以上の構成から2枚の冷却板内に通水管が蛇行して安定位置する仕組みである。以上が本案の一実施形態である。
図において、1は水道における主管路で各家庭に用いられており、主コック2を介して通常管路3を通って蛇口4に通じており、この蛇口近傍にはコック5が位置している。
コック2とコック5を開くことにて蛇口から水道水が放出される。10は主管路に連通して設けられる流入側導水管路で、途中にコック11が設けられる。12は流出側導水管路で、途中にコック13が設けられる。20は冷却装置部で、以下のごとく構成される。
21は通水管で、銅製の蛇行管体であり、その水流入側は継ぎ手を介して前記流入側導水管路に接続され、水流出側は同じく継ぎ手を介して前記流出側導水管路に接続される。
22および23はアルミ板による長方形平板状の冷却板で、2枚一組にて使用される。
24はフレームで、金属製中空角体であり、図2にて示すように、冷却板外周近傍に沿う形状を有している。このフレーム適所側面には雌ネジが刻設され、また冷却板の対応個所には孔が穿設され、図4のごとく2枚の冷却板はフレームに螺着される。このフレーム厚さは前記の通水管外径と同一であり、また図2のごとくフレーム形状内に通水管が収まるサイズであって、以上の構成から2枚の冷却板内に通水管が蛇行して安定位置する仕組みである。以上が本案の一実施形態である。
次に、本案の使用について図1を参照して説明する。
室内冷却時は、まずコック2を閉じ、コック11および13を開いておく。
冷却装置部を室内に立てて設置する。生活には水を使用することとなるので、通常生活時においてコック5を開いて水を使用するが、このときに冷却能力が発揮される。
すなわち、コック5を開いて水を使用するとき、主管路1を通った水はコック11およびコック13が開き、コック2が閉のために、流入側導水管路10を経て通水管21内を通過し、流出側導水管路12とコック13を経て通常管路3を通り、コック5を経て蛇口より水が流出する。
通常、水道水を少し流すと本来の水温となり、この水温は夏期においては外気温より低い。従って通水管内水温は外気温より低く、この温度は冷却板に伝わり、この冷却板に接している空気に対する冷却作用が発生し、室温を下げることができる。この状態にて水の移動がなければ通水管内水温はやがて室温とほぼ同一となるが、生活上、キッチン、トイレ、浴室など適宜に水を使用するので、その都度通水管に新たな水が供給されるので、冷却効果を維持することができる。なお、図1では例示としてキッチンに設けている蛇口のみを表現したが、トイレや浴室などへ管路が並列にて接続される。また、冷却装置不使用時は、コック11および13を閉とし、主コック2を開として通常の水道水使用となり、通水管内を水が通過することがないので、冷却効果を発揮することはない。
室内冷却時は、まずコック2を閉じ、コック11および13を開いておく。
冷却装置部を室内に立てて設置する。生活には水を使用することとなるので、通常生活時においてコック5を開いて水を使用するが、このときに冷却能力が発揮される。
すなわち、コック5を開いて水を使用するとき、主管路1を通った水はコック11およびコック13が開き、コック2が閉のために、流入側導水管路10を経て通水管21内を通過し、流出側導水管路12とコック13を経て通常管路3を通り、コック5を経て蛇口より水が流出する。
通常、水道水を少し流すと本来の水温となり、この水温は夏期においては外気温より低い。従って通水管内水温は外気温より低く、この温度は冷却板に伝わり、この冷却板に接している空気に対する冷却作用が発生し、室温を下げることができる。この状態にて水の移動がなければ通水管内水温はやがて室温とほぼ同一となるが、生活上、キッチン、トイレ、浴室など適宜に水を使用するので、その都度通水管に新たな水が供給されるので、冷却効果を維持することができる。なお、図1では例示としてキッチンに設けている蛇口のみを表現したが、トイレや浴室などへ管路が並列にて接続される。また、冷却装置不使用時は、コック11および13を閉とし、主コック2を開として通常の水道水使用となり、通水管内を水が通過することがないので、冷却効果を発揮することはない。
図5〜図8は、本案の使用例である。図5は冷却板を葉形状としたもので、前記の通水管が内蔵されている。室内に立てて置くために、最下位置には箱状の滴下受け部25を設けている。導水管路はこの滴下受け部内にてU形に折曲されており、冷却板の冷却作用にて発生する水滴が冷却板に付着するが、次第に合体して大きくなって下降する。
この下降した水滴は,U形の個所で滴下して水滴受け部にて貯留される。
この葉形の冷却板は図6にて示すように室内壁面近傍に置かれるが、湾曲形状であり、冷気を効果的に下方に送ることができる。なお、本図では葉を2枚として各々に通水する方式としている。図8は、前記の葉形に代えて蝶を模した冷却板として、より美的形状としたものであり、他部は前例同様である。
図9および図10は通水管と冷却板部分の変化例を示すものである。
初例では断面円形の通水管を冷却板で挟んで位置させる方式であり、該通水管と冷却板とは線接触となるので、伝熱力が大きいとはいえないものであった。これに対し図9の例は、冷却板に通水管外径と同一の曲率半径の凹部を形成して、この凹部に通水管を接触保持する方式として、より伝熱面積を大きくとって伝熱力を高めたものとした。
図10は、通水管を軟質合成樹脂にて形成したもので、図のごとくこの通水管を押圧変形させて扁平形状として、冷却板内に位置させたもので、さらに冷却板への接触面積が大となり、大きな伝熱力が得られるよう構成したものである。なお、通水管の蛇行形状を保持するための手段を設けることが望ましい。また、図1にて示すコック11と13は、いずれか一方のみでも効果を発揮するが、念のため例示では双方を設けている。
この下降した水滴は,U形の個所で滴下して水滴受け部にて貯留される。
この葉形の冷却板は図6にて示すように室内壁面近傍に置かれるが、湾曲形状であり、冷気を効果的に下方に送ることができる。なお、本図では葉を2枚として各々に通水する方式としている。図8は、前記の葉形に代えて蝶を模した冷却板として、より美的形状としたものであり、他部は前例同様である。
図9および図10は通水管と冷却板部分の変化例を示すものである。
初例では断面円形の通水管を冷却板で挟んで位置させる方式であり、該通水管と冷却板とは線接触となるので、伝熱力が大きいとはいえないものであった。これに対し図9の例は、冷却板に通水管外径と同一の曲率半径の凹部を形成して、この凹部に通水管を接触保持する方式として、より伝熱面積を大きくとって伝熱力を高めたものとした。
図10は、通水管を軟質合成樹脂にて形成したもので、図のごとくこの通水管を押圧変形させて扁平形状として、冷却板内に位置させたもので、さらに冷却板への接触面積が大となり、大きな伝熱力が得られるよう構成したものである。なお、通水管の蛇行形状を保持するための手段を設けることが望ましい。また、図1にて示すコック11と13は、いずれか一方のみでも効果を発揮するが、念のため例示では双方を設けている。
以上、本案について説明したが、本案は無電力にて冷却効果を発揮するところにその特徴を有するものである。従来は、既述のように電力使用に基づく冷却手段が主であり、無電力のものとしては人力によるうちわ等しかなかったが、本案にて無電力省エネルギー方式の冷却手段が得られるものとなったのである。
なお、例示にては熱伝導率の高い銅製の通水管とアルミニウム製の冷却板としたが、多の金属素材を用いて形成してもよく、既述の蛇行配管による通水管に代えて、渦巻き状その他の形状の通水管としてもよい。また、記述例のように通水管に対し2枚の冷却板を用いずに、1枚の冷却板に通水管を取り付ける構成としてもよい。冷気はその比重変化にて下降する性質を有するので、送風機の併用にてより効率よく涼感を得ることができる。
また、例示のごとく室内壁面近傍に設置する以外に、例えば天井に取り付けて使用するなどの手段も考えられる。
以上のごとく、本案によってより省エネルギーの室内冷房手段を得ることができる。
なお、例示にては熱伝導率の高い銅製の通水管とアルミニウム製の冷却板としたが、多の金属素材を用いて形成してもよく、既述の蛇行配管による通水管に代えて、渦巻き状その他の形状の通水管としてもよい。また、記述例のように通水管に対し2枚の冷却板を用いずに、1枚の冷却板に通水管を取り付ける構成としてもよい。冷気はその比重変化にて下降する性質を有するので、送風機の併用にてより効率よく涼感を得ることができる。
また、例示のごとく室内壁面近傍に設置する以外に、例えば天井に取り付けて使用するなどの手段も考えられる。
以上のごとく、本案によってより省エネルギーの室内冷房手段を得ることができる。
1 主管路
2 主コック
3 通常管路
4 蛇口
5 コック
10 流入側導水管路
11 コック
12 流出側導水管路
13 コック
20 冷却装置部
21 通水管
22 冷却板
23 冷却板
24 フレーム
25 滴下液受け部
26 樹脂製通水管
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21 通水管
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24 フレーム
25 滴下液受け部
26 樹脂製通水管
Claims (4)
- 主コックを有する建物内水道管路において、主コックに至る前管路に流入側導水管路を設け、主コック経過後の管路に流出側導水管路を設けるとともに、双方の導水管路の一方もしくは双方にコックを設け、各導水管路に通水管を接続し、該通水管に冷却板を取り付けたことを特徴とする冷水循環型室内冷却装置。
- 通水管と冷却板とを高伝熱素材にて形成するとともに、通水管を蛇行形成してなる請求項1記載の冷水循環型室内冷却装置。
- 冷却板の一面に通水管外径と同一の曲率半径の凹部を形成し、この凹部に通水管を接して位置させてなる請求項2記載の冷水循環型室内冷却装置。
- 通水管を軟質合成樹脂管にて形成し、該通水管を押圧による扁平形状として冷却板に蛇行配置してなる請求項2記載の冷水循環型室内冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011003299U JP3169791U (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 冷水循環型室内冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011003299U JP3169791U (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 冷水循環型室内冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3169791U true JP3169791U (ja) | 2011-08-18 |
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2011
- 2011-05-26 JP JP2011003299U patent/JP3169791U/ja not_active Expired - Fee Related
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