JP3169375U - ニット帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】冬季等において、女性の種々のヘアスタイルにも対応して耳を寒さから保護することができるニット帽子を提供する。【解決手段】前頭部及び頭頂部から左右の側頭部を覆う被覆部2と、被覆部2の左右各端部に一体に縫製された左右の耳当て部3と、左右の耳当て部3に一体に縫製された係止部4とからニット帽子1が構成される。そして、被覆部2及び耳当て部3を介して頭部及び耳を覆った状態で係止部4を、ヘアスタイル等に合わせて顎又は後頭部に選択的に係止する。【選択図】図1

Description

この考案は、ニット帽子に関するものである。
一般に、帽子は、頭部に被ることにより、頭部を保護する機能を備えている。そして、帽子は、メーカーにおいて、色柄模様、デザイン、素材などを組み合わせて製造され、ユーザーは、多種多様な帽子のなかから嗜好や服装、季節などに適合した特定の帽子を選択し、購入している。
一方、帽子に耳当てを設け、冬季等において、耳を寒さから保護する防寒帽が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平11−229223号公報 実開昭63−162822号公報
ところで、前述した防寒帽は、耳を寒さから保護するという実用本位で製造されており、女性を購入者として意識したものではない。例えば、女性が自ら着用するために購入する帽子としては、前述したように、実用以外の観点、例えば、デザイン等も必要になるとともに、男性に比較して豊富な種々のヘアスタイルにも対応する必要がある。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、冬季等において、女性の種々のヘアスタイルにも対応して耳を寒さから保護することのできるニット帽子を提供するものである。
本考案は、前頭部及び頭頂部から左右の側頭部を覆う被覆部と、被覆部の左右各端部に一体に縫製された左右の耳当て部と、左右の耳当て部に一体に縫製された係止部とからなり、被覆部及び耳当て部が頭部及び耳を覆った状態で係止部を顎又は後頭部に選択的に係止することを特徴とするものである。
本考案によれば、被覆部によって前頭部及び頭頂部から左右の側頭部を覆うとともに、左右の耳当て部によって左右の耳をそれぞれ覆うことができ、従来の防寒帽とは異なるデザインを有して、冬季等において、耳を寒さから保護することができる。また、係止部を顎又は後頭部に選択的に係止することができ、ヘアスタイル等に基づいて係止位置を選択することが可能となる。
本考案において、前記各耳当て部が花状の装飾部を備えることが好ましい。これにより、耳当て部を装飾することができ、ファッション性を高めることができる。
本考案によれば、冬季等において、女性の種々のヘアスタイルにも対応して耳を寒さから保護することができる。
本考案のニット帽子の一実施形態を示す斜視図である。 図1のニット帽子の着用状態を説明する斜視図である。 図1のニット帽子の他の着用状態を説明する斜視図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本考案のニット帽子1の一実施形態が示されている。
このニット帽子1は、頭部を覆う被覆部2と、被覆部2の左右各端部にそれぞれ一体に縫製されて耳を保護する左右の耳当て部3と、左右の耳当て部3に一体に縫製された係止部4とから構成されている。
被覆部2は、前頭部から頭頂部にかけて覆うことができる前後方向の長さを有するとともに、頭頂部から左右の側頭部にわたる左右方向の長さを有する略方形状毛糸編物であって、ゴム編みによって前後方向が伸縮自在となっている。
各耳当て部3は、耳を覆う大きさの2枚の円形状毛糸編物の周縁部を綴じ合わせて形成された耳当て本体31と、耳当て本体31の外面に縫製され、耳当て本体31を覆う大きさの花状毛糸編物からなる装飾部32とから形成されている。
ここで、耳当て部3を構成する耳当て本体31の2枚の円形状毛糸編物を綴じ合わせる際、前後方向を若干絞った状態の被覆部2の左右各端部を2枚の円形状毛糸編物の間に挟み込んで一体に縫製している。
係止部4は、バンド41と、バンド41内に配設されてその略中間部から引き出された一対のゴム紐42とから構成されており、一対のゴム紐42には、バンド41からの引出し量を規制するストッパ43が移動自在に設けられている。
ここで、バンド41は、耳下から下顎を回る長さを有する方形状毛糸編物の両側端部を綴じ合わせて筒状に形成したものであり、ゴム編みによって長手方向が伸縮自在となっている。そして、前述したように、耳当て部3を構成する耳当て本体31の2枚の円形状毛糸編物を綴じ合わせる際、内部に挿通したゴム紐42の先端部とともにバンド41の左右各端部を2枚の円形状毛糸編物の間に挟み込んで一体に縫製している。
なお、ニット帽子1を構成する被覆部2、耳当て部3の耳当て本体31及び装飾部32、係止部4のバンド41は、同色の毛糸によって編まれている。
このようなニット帽子1は、これまでの男性用のイメージの強い防寒帽と比較して斬新なデザインを有するとともに、防寒機能も備えている。すなわち、ニット帽子1は、防寒帽とは異なる頭部を覆う被覆部2とともに、耳を覆う耳当て部3を備えることにより、冬季等において、着用した女性の耳を寒さから保護することができる。しかも、耳当て部3は花状毛糸編物からなる装飾部32を有することにより、ファッション性を高めることができる。また、左右の耳当て部3にわたって設けられた係止部4は、顎又は後頭部に係止することが可能であり、例えば、ヘアスタイルの他、服装や気分、環境等に対応して合わせることができ、着用時に異なる印象を与えることが可能となる。したがって、耳当てを帽子本体と一体に編んだ市販のニット帽子とも異なるものとなっている。
このように構成されたニット帽子1を頭部に着用するに際しては、例えば、ショートヘアの女性の場合においては、図2に示すように、左右の耳当て部3を把握した状態で、被覆部2を前頭部から頭頂部にかけて被せた後、被覆部2の左右端部が左右の側頭部を覆うようにして各耳当て部3をそれぞれ左右の耳にあてがい、次いで、係止部4を顎紐として顎に係止すればよいものである。この場合、係止部4の長さは、ゴム紐42の引出し量を調整した後、ストッパ43を係止部4のバンド本体41に接触する位置までゴム紐42に沿って引き上げ、ゴム紐42の弛みを吸収する。
一方、ロングヘアの女性の場合においては、図3に示すように、係止部4を把握するとともに、髪を束ねた状態で被覆部2、耳当て部3及び係止部4によって形成された空間を挿通させ、係止部4を後頭部に係止させる。次いで、左右の耳当て部3を把握し、被覆部2を前頭部から頭頂部にかけて被せた後、被覆部2の左右端部が左右の側頭部を覆うようにして各耳当て部3をそれぞれ左右の耳にあてがえばよいものである。
なお、係止部4をヘアスタイルに関係なく顎又は後頭部に任意に係止してもよいことは勿論である。
1 ニット帽子
2 被覆部
3 耳当て部
31 耳当て本体
32 装飾部
4 係止部

Claims (2)

  1. 前頭部及び頭頂部から左右の側頭部を覆う被覆部と、被覆部の左右各端部に一体に縫製された左右の耳当て部と、左右の耳当て部に一体に縫製された係止部とからなり、被覆部及び耳当て部が頭部及び耳を覆った状態で係止部を顎又は後頭部に選択的に係止することを特徴とするニット帽子。
  2. 請求項1に記載のニット帽子において、前記各耳当て部が花状の装飾部を備えることを特徴とするニット帽子。
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