JP3167831U - 図柄入りピット蓋 - Google Patents
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
【課題】ノンスリップ効果に加え、見た目に美しく、装飾性を高めて、金属製品がもつ冷たい感じや無機質感を解消し、設置されるその空間のけしき,ながめを美しくし、景観向上,周りの雰囲気をなごませる図柄入りピット蓋を提供する。【解決手段】表面3aから裏面3bへ貫通する通孔30を複数設けたステンレス鋼製ピット蓋本体3の該表面3aに、図柄部分Fを取除いた図柄孔20有りマーキングフィルム2が着脱自在に貼着されたマーキングフィルム2付きピット蓋本体3へのショットブラスト処理により、該図柄部分Fが取除かれたピット蓋本体3の表面側露出部分を削り取って、断面形状で起伏がある図柄の窪みが形成されてなる。【選択図】図4
Description
本考案は、高速道路のトイレや大浴場,スーパー銭湯、またプール等の脱衣所、さらに厨房などに用いられる図柄入りピット蓋に関する。
例えば、高速道路のトイレや温泉旅館等の大浴場などには、流水溝等のピットを塞ぐピット蓋が存在する。斯かるピット蓋はステンレス鋼製板状体でできており、大浴場,風呂場などで水に濡れたり石鹸水がかかったりした所は、その上を人が歩くと滑りやすくなっている。
こうしたことから滑り止め機能を付与した改良発明が提案されている(例えば特許文献1,2)。
こうしたことから滑り止め機能を付与した改良発明が提案されている(例えば特許文献1,2)。
しかし、特許文献1,2のピット蓋は、凸状突起や小突条で、いずれも縞鋼板のような形状であり、滑り止めに優れていてもそれ以上のものでなかった。視覚的にも縞鋼板を彷彿させ、安全性追求だけにとどまっていた。
一方、長尺基材上面に溶射コーティング層を形成したグレーチングが開示されているが(実開平5−67688号)、これも滑り止め機能を発揮するにとどまり、溶射コーティング層が長尺基材上面の全域に現れ無機質感を漂わせていた。さらに、グレーチングと違って、ピット蓋となるとその板面が大きくて視界に飛び込み易く、その無機質な面は殺風景さを一層助長する問題があった。
一方、長尺基材上面に溶射コーティング層を形成したグレーチングが開示されているが(実開平5−67688号)、これも滑り止め機能を発揮するにとどまり、溶射コーティング層が長尺基材上面の全域に現れ無機質感を漂わせていた。さらに、グレーチングと違って、ピット蓋となるとその板面が大きくて視界に飛び込み易く、その無機質な面は殺風景さを一層助長する問題があった。
本考案は上記問題点を解決するもので、ノンスリップ効果に加え、見た目に美しく、装飾性を高めて、金属製品がもつ冷たい感じや無機質感を解消し、設置されるその空間のけしき,ながめを美しくし、景観向上,周りの雰囲気をなごませる図柄入りピット蓋を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、表面(3a)から裏面(3b)へ貫通する通孔(30)を複数設けたステンレス鋼製ピット蓋本体(3)の該表面(3a)に、図柄部分(F)を取除いた図柄孔(20)有りマーキングフィルム(2)が着脱自在に貼着されたマーキングフィルム(2)付きピット蓋本体(3)へのショットブラスト処理により、該図柄部分(F)が取除かれたピット蓋本体(3)の表面側露出部分(31)を削り取って、断面形状で起伏がある図柄の窪み(35)が形成されてなることを特徴とする図柄入りピット蓋にある。
請求項2の考案たる図柄入りピット蓋は、請求項1で、表面側露出部分(31)に形成された前記図柄の窪み(35)に、さらに、溶射処理による溶射固化粒(5b)で、図柄の肉盛部(37)がピット蓋本体(3)の表面(3a)よりも突出するようにして設けられてなることを特徴とする。請求項3の考案たる図柄入りピット蓋は、請求項2で、溶射固化粒(5b)が色彩を施したカラー色になっていることを特徴とする。
請求項2の考案たる図柄入りピット蓋は、請求項1で、表面側露出部分(31)に形成された前記図柄の窪み(35)に、さらに、溶射処理による溶射固化粒(5b)で、図柄の肉盛部(37)がピット蓋本体(3)の表面(3a)よりも突出するようにして設けられてなることを特徴とする。請求項3の考案たる図柄入りピット蓋は、請求項2で、溶射固化粒(5b)が色彩を施したカラー色になっていることを特徴とする。
本考案の図柄入りピット蓋は、ピット蓋本体の表面に形成された図柄の窪み或いは図柄の肉盛部が、滑り止めに役立つだけでなく、これらが図案の柄,模様で形成されるので、装飾性に優れ、設置された空間のけしき,ながめを美しくし、設置された空間の美化、さらに個性化等の景観向上に優れた効果を発揮する。
以下、本考案に係る図柄入りピット蓋について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図6は本考案の図柄入りピット蓋の一形態で、図1はピット蓋本体の表面にマーキングフィルムを貼着する様子の斜視図、図2はマーキングフィルム付きピット蓋本体の斜視図、図3は図2のIII-III線矢視図、図4は図3のマーキングフィルム付きピット蓋本体へショットブラスト処理して、図柄の窪みを形成した図柄入りピット蓋の説明断面図、図5は図4のショットブラストを終え、マーキングフィルムを剥がした後の図柄入りピット蓋の模式平面図、図6は図5に代わる他態様の図柄入りピット蓋の説明画像図を示す。
(1)実施形態1
図1〜図6は本考案の図柄入りピット蓋の一形態で、図1はピット蓋本体の表面にマーキングフィルムを貼着する様子の斜視図、図2はマーキングフィルム付きピット蓋本体の斜視図、図3は図2のIII-III線矢視図、図4は図3のマーキングフィルム付きピット蓋本体へショットブラスト処理して、図柄の窪みを形成した図柄入りピット蓋の説明断面図、図5は図4のショットブラストを終え、マーキングフィルムを剥がした後の図柄入りピット蓋の模式平面図、図6は図5に代わる他態様の図柄入りピット蓋の説明画像図を示す。
図柄入りピット蓋1は、ピット蓋本体3とマーキングフィルム2とを具備する。
ピット蓋本体3はステンレス鋼製で、その表面3aから裏面3bへ貫通する複数の通孔30が設けられる。通孔30はピット蓋本体3の表面側の水を裏面側へ通水,流下させて排水性を良くするもので、図1のごとく表面3aから裏面3bへ貫通する必要大きさの通孔30が複数設けられる。
ピット蓋本体3はステンレス鋼製で、その表面3aから裏面3bへ貫通する複数の通孔30が設けられる。通孔30はピット蓋本体3の表面側の水を裏面側へ通水,流下させて排水性を良くするもので、図1のごとく表面3aから裏面3bへ貫通する必要大きさの通孔30が複数設けられる。
マーキングフィルム2は、フィルム本体2aと粘着部2bとを備え、長方形の面状フィルム本体2aから図柄部分Fを取除いた(詳しくは、切り取った)粘着部2b付きフィルム状体で、そのフィルム本体2aの裏面側に粘着部2bが設けられる。マーキングフィルム2の粘着部2bはピット蓋本体3へ貼着する時点まで通常、離型紙Rに覆われているが、その離型紙Rを剥がし(図1)、該粘着部2bをピット蓋本体3に接合させてマーキングフィルム2付きピット蓋本体3とする(図2)。離型紙Rを剥がす段階で、マーキングフィルム2上に在った図柄部分Fのフィルムは、離型紙Rに載って剥がされ、図柄部分Fが切り抜かれたマーキングフィルム2がピット蓋本体3の表面に貼着される。該マーキングフィルム2は、後述するショットブラスト処理や溶射処理に耐え得る強度や耐熱性を有する厚みのある樹脂製フィルムで造られている。
ここで、マーキングフィルム2とは、一枚ものの片面粘着部2b付き面状フィルムから図柄部分Fを取除いた図柄孔20有りフィルムで、カッティングシート(登録商標)とも呼ばれたりするものである。図柄孔20のマーキングがされた片面粘着部2b付きフィルム状体になっている。該マーキングフィルム2に係るフィルムには厚みのあるシートも含むものとする。粘着部2bは当初、既述のごとく離型紙Rで覆われているが、図1のごとく離型紙Rを剥がして、ピット蓋本体3の表面に、図柄部分Fを取除いた図柄孔20有りマーキングフィルム2が着脱自在に貼着されてマーキングフィルム2付きピット蓋本体3となる。
そうして、マーキングフィルム2側の上方位置からマーキングフィルム2付きピット蓋本体3へのショットブラスト処理により、図柄部分Fが取除かれたピット蓋本体3の表面側露出部分31を削り取って、断面形状で起伏がある図柄の窪み35が形成されてなる図柄入りピット蓋1にする(図4)。
本実施形態のブラスト処理は、インペラの遠心力により投射材4aを投射する機械式を採用し、手動タイプのショットブラスト装置4を用いる。勿論、これに代え、例えばコンベア方式の自動装置を用いてもよい。床面等に、マーキングフィルム2側を上にしてマーキングフィルム2付きピット蓋本体3が水平配設された状態下、その上方から該ピット蓋本体3の表面3aへ向けてショットブラスト処理し、投射材4aたる粒子が、図柄孔20を貫通して、ピット蓋本体3の平坦な表面側露出部分31の汚れを取り去ると同時に、その表面を荒らし凹凸にする。ピット蓋本体3は、図柄孔20の表面側露出部分31以外は、フィルム本体2aでマスキングされた格好になっているので、ショットブラスト処理されるのは図柄孔20で開口した表面側露出部分31のみとなる。
投射材4aには金属系,セラミック系等があるが、ここではアルミナ粒子を用いる。アルミナ粒子の投射は、ステンレス鋼製ピット蓋の表面へ、凹凸状の起伏ある窪み35形成に特に有効である。図4の円内拡大断面図のごとく、ショットブラスト処理を行うことによって、当初、上面が平坦であった表面側露出部分31は、例えばブラスト処理済み窪み35が多数在る滑り止め効果のある梨地模様となる。
かくして、マーキングフィルム2に設けた図柄部分F,図柄孔20に相当する所望の図柄の窪み35が形成された図柄入りピット蓋1が出来上がる。ノンスリップ効果のみならず景観向上に貢献する図柄の窪み35が図柄入りピット蓋1の表面に現れる。使用時には、該図柄入りピット蓋1のマーキングフィルム2を剥がして、排水ピットの上面開口に載置し蓋がされる。
尚、本実施形態の図柄部分Fは鳥の図柄としたが、種々の図柄を採用できる。例えば、鳥の図柄孔20に代えて花模様の図柄孔20のマーキングフィルム2を用いた場合の図柄入りピット蓋1とすることができる(図6)。
尚、本実施形態の図柄部分Fは鳥の図柄としたが、種々の図柄を採用できる。例えば、鳥の図柄孔20に代えて花模様の図柄孔20のマーキングフィルム2を用いた場合の図柄入りピット蓋1とすることができる(図6)。
(2)実施形態2
本実施形態は、実施形態1で設けられた図柄の窪み35の部位に、さらに溶射固化粒5bで図柄の肉盛部37を設けてなる図柄入りピット蓋1とする。
図7は図4のショットブラスト処理した後、溶射処理してマーキングフィルム付きピット蓋本体へ図柄の肉盛部を設けた図柄入りピット蓋の説明断面図、図8は図7の溶射処理を終え、マーキングフィルムを剥がした後の図柄入りピット蓋の説明断面図、図9は図8の図柄入りピット蓋の説明画像図、図10,図11は図1〜図6,図9で用いたマーキングフィルムと別態様のマーキングフィルムの平面図、図12,図13は図10,図11のマーキングフィルムを使って図柄の肉盛部を形成した図柄入りピット蓋の模式平面図である。尚、図10,図11で黒く塗りつぶされた竹や雪の結晶等の図柄箇所は、図柄孔20を示す。
本実施形態は、実施形態1で設けられた図柄の窪み35の部位に、さらに溶射固化粒5bで図柄の肉盛部37を設けてなる図柄入りピット蓋1とする。
図7は図4のショットブラスト処理した後、溶射処理してマーキングフィルム付きピット蓋本体へ図柄の肉盛部を設けた図柄入りピット蓋の説明断面図、図8は図7の溶射処理を終え、マーキングフィルムを剥がした後の図柄入りピット蓋の説明断面図、図9は図8の図柄入りピット蓋の説明画像図、図10,図11は図1〜図6,図9で用いたマーキングフィルムと別態様のマーキングフィルムの平面図、図12,図13は図10,図11のマーキングフィルムを使って図柄の肉盛部を形成した図柄入りピット蓋の模式平面図である。尚、図10,図11で黒く塗りつぶされた竹や雪の結晶等の図柄箇所は、図柄孔20を示す。
実施形態1に係る表面側露出部分31に形成された図柄の窪み35に、さらに、溶射処理による溶射固化粒5bで、図柄の肉盛部37がピット蓋本体3の表面3aよりも突出するようにして設けられる図柄入りピット蓋1とする。
詳しくは、実施形態の図4で、マーキングフィルム2付きピット蓋本体3へのショットブラスト処理により、表面側露出部分31を削り取って図柄の窪み35が形成された図柄入りピット蓋1が得られるが、該マーキングフィルム2付きピット蓋本体3(この段階で実施形態1のマーキングフィルム2付き図柄入りピット蓋1になっている。)に係る図柄の窪み35に、さらに溶射処理による図柄の肉盛部37を形成する。ピット蓋本体3の表面3aよりも凹んでいた図柄の窪み35に、ショットブラスト処理による肉盛でピット蓋本体3の表面3aよりも突出する図柄の肉盛部37が設けられる。図柄の窪み35は、ショットブラストにより予め表面側露出部分31の表面汚れを取り除いているので、溶射処理による溶射固化粒5bの図柄の窪み35への密着一体化が円滑に進む。そして、凹んでいる図柄の窪み35よりもピット蓋本体3の表面3aよりも突出する図柄の肉盛部37の方が、突出している分だけ滑り止め効果が高くなる。図中、符号5は溶射装置の吹付けノズルを示す。
溶射にはフレーム溶射,爆発溶射,電気式溶射,高速フレーム溶射,コールドスプレー等があるが、本溶射は電気式溶射を採用する。電気式溶射のアーク溶射,プラズマ溶射,線爆溶射等のなかで、コスト面から優れるアーク溶射を採用する。
例えば、マーキングフィルム2側を上にしてマーキングフィルム2付きピット蓋本体3(図柄の窪み35有りピット蓋本体3)が水平配設された状態下、上方から図柄の窪み35に向けて溶射処理が行われる。金属製溶射材料が加熱によって液滴化された金属溶射粒5aとなって、図柄の窪み35上へ吹き付けられる(図7)。図柄の窪み35が形成済みのピット蓋本体3は、図柄孔20の表面側露出部分31以外は、フィルム本体2aでマスキングされた格好になっているので、溶射処理されるのは図柄孔20で開口した表面側露出部分31に係る図柄の窪み35のみとなる。溶射粒5aを図柄の窪み35上に凝固,密着させて、表面がザラザラした滑り止め効果のある粗面を形成する。模式的に図示すれば、図7の円内拡大図のごとく、ブラスト処理によってピット蓋本体3の表面側露出部分31に図柄の窪み35ができて荒らされたその面に、溶射粒5aの溶着固化粒5bが固着して図柄の肉盛部37を形成する。該溶着固化粒5bの皮膜がつくる表面が図示のごとくでこぼこし、ザラザラしたノンスリップ効果ある粗面となる。予めブラスト処理がなされているので、ブラスト処理済み窪み上に、溶着固化粒5bの皮膜がアンカー効果で密着固定される。長期に亘って滑り止め効果のある粗面になる。そして、その粗面は図柄孔20の表面側露出部分31に限られるので、マーキングフィルム2の図柄部分Fに対応する図柄が得られ、装飾性を高める。
さらに、溶射粒5aの材料を着色し、溶射固化粒5bが色彩を施したカラー色になって図柄の肉盛部37を形成すれば、より一層装飾性を高めることができ、景観向上に役立つものとなる。
例えば、マーキングフィルム2側を上にしてマーキングフィルム2付きピット蓋本体3(図柄の窪み35有りピット蓋本体3)が水平配設された状態下、上方から図柄の窪み35に向けて溶射処理が行われる。金属製溶射材料が加熱によって液滴化された金属溶射粒5aとなって、図柄の窪み35上へ吹き付けられる(図7)。図柄の窪み35が形成済みのピット蓋本体3は、図柄孔20の表面側露出部分31以外は、フィルム本体2aでマスキングされた格好になっているので、溶射処理されるのは図柄孔20で開口した表面側露出部分31に係る図柄の窪み35のみとなる。溶射粒5aを図柄の窪み35上に凝固,密着させて、表面がザラザラした滑り止め効果のある粗面を形成する。模式的に図示すれば、図7の円内拡大図のごとく、ブラスト処理によってピット蓋本体3の表面側露出部分31に図柄の窪み35ができて荒らされたその面に、溶射粒5aの溶着固化粒5bが固着して図柄の肉盛部37を形成する。該溶着固化粒5bの皮膜がつくる表面が図示のごとくでこぼこし、ザラザラしたノンスリップ効果ある粗面となる。予めブラスト処理がなされているので、ブラスト処理済み窪み上に、溶着固化粒5bの皮膜がアンカー効果で密着固定される。長期に亘って滑り止め効果のある粗面になる。そして、その粗面は図柄孔20の表面側露出部分31に限られるので、マーキングフィルム2の図柄部分Fに対応する図柄が得られ、装飾性を高める。
さらに、溶射粒5aの材料を着色し、溶射固化粒5bが色彩を施したカラー色になって図柄の肉盛部37を形成すれば、より一層装飾性を高めることができ、景観向上に役立つものとなる。
かくして、マーキングフィルム2に設けた図柄部分Fに相当する所望の図柄の肉盛部37が形成された図柄入りピット蓋1が出来上がる。ノンスリップ効果のみならず景観向上に威力を発揮する図柄の窪み35が図柄入りピット蓋1の表面に現れる。使用時には、該図柄入りピット蓋1のマーキングフィルム2を剥がして、従来のピット蓋と同様、排水ピット等の上面開口に載置し蓋がされる。
尚、本実施形態の図柄部分Fは図6のような鳥の図柄に代えて図9のごとく植物の葉の図柄としたが、種々の図柄を採用できる。例えば、図10のごとく竹をあしらった図柄部分Fの図柄孔20を設けたマーキングフィルム2や、図11のごとく雪の結晶をあしらった図柄部分Fの図柄孔20を設けたマーキングフィルム2を用いることができる。図12、図13は、斯かる竹をあしらった図柄部分Fや雪の結晶をあしらった図柄部分Fで作製された図柄入りピット蓋1の模式平面図を示す。
尚、本実施形態の図柄部分Fは図6のような鳥の図柄に代えて図9のごとく植物の葉の図柄としたが、種々の図柄を採用できる。例えば、図10のごとく竹をあしらった図柄部分Fの図柄孔20を設けたマーキングフィルム2や、図11のごとく雪の結晶をあしらった図柄部分Fの図柄孔20を設けたマーキングフィルム2を用いることができる。図12、図13は、斯かる竹をあしらった図柄部分Fや雪の結晶をあしらった図柄部分Fで作製された図柄入りピット蓋1の模式平面図を示す。
(3)効果
このように構成した図柄入りピット蓋1は、流水性,排水性を良くする通孔30を複数設けたステンレス鋼製ピット蓋本体3の表面側のその大きな板面に、断面形状で起伏がある図柄の窪み35、或いはその図柄の窪み35へさらに溶射固化粒5bで図柄の肉盛部37を設けるので、ノンスリップ効果に加え、景観向上に優れた効果を発揮する。
このように構成した図柄入りピット蓋1は、流水性,排水性を良くする通孔30を複数設けたステンレス鋼製ピット蓋本体3の表面側のその大きな板面に、断面形状で起伏がある図柄の窪み35、或いはその図柄の窪み35へさらに溶射固化粒5bで図柄の肉盛部37を設けるので、ノンスリップ効果に加え、景観向上に優れた効果を発揮する。
ピット蓋は、耐蝕性,衛生面等からステンレス鋼板が採用されることが多く、且つ図6,図9のごとく平板状の大きな板面になっていることから、その板面が視界に飛び込み易く、無機質な金属面がより一層殺風景な雰囲気を漂わしていた。
これに対し、本願考案のように図柄の窪み35や図柄の肉盛部37が設けられると、該図柄部分Fによってその空間のけしき,ながめを美しくし、景観向上,周りの雰囲気をなごませる。図柄の窪み35或いは図柄の肉盛部37が、滑り止めに役立つだけでなく、これらが図案の柄,模様で形成されるので、装飾性に優れ、ながめを美しくし、設置された空間の美化、個性化等の景観向上に役立つ。
特に本願考案のように、図柄孔20有りマーキングフィルム2が着脱自在に貼着されたマーキングフィルム2付きピット蓋本体3へのショットブラスト処理や溶射処理によって図柄の窪み35や図柄の肉盛部37が形成されると、そのマーキングフィルム2はスクリーン印刷と違って、版を作製する必要がないので、小ロットでも簡単に作ることができる。安価に加工、施工でき、さらに一枚からでも可能であり、ピット蓋の設置場所にあった趣ある好みの図柄の窪み35,図柄の肉盛部37を選ぶことができ、その選択の自由度が広がる。施工のし易さ,コストの安さ等も魅力がある。
これに対し、本願考案のように図柄の窪み35や図柄の肉盛部37が設けられると、該図柄部分Fによってその空間のけしき,ながめを美しくし、景観向上,周りの雰囲気をなごませる。図柄の窪み35或いは図柄の肉盛部37が、滑り止めに役立つだけでなく、これらが図案の柄,模様で形成されるので、装飾性に優れ、ながめを美しくし、設置された空間の美化、個性化等の景観向上に役立つ。
特に本願考案のように、図柄孔20有りマーキングフィルム2が着脱自在に貼着されたマーキングフィルム2付きピット蓋本体3へのショットブラスト処理や溶射処理によって図柄の窪み35や図柄の肉盛部37が形成されると、そのマーキングフィルム2はスクリーン印刷と違って、版を作製する必要がないので、小ロットでも簡単に作ることができる。安価に加工、施工でき、さらに一枚からでも可能であり、ピット蓋の設置場所にあった趣ある好みの図柄の窪み35,図柄の肉盛部37を選ぶことができ、その選択の自由度が広がる。施工のし易さ,コストの安さ等も魅力がある。
例えば、山里の旅館における大浴場脱衣所に設けられるピット蓋には、その風情を演出する図6や図9の花模様や植物の図柄部分Fがある図柄の窪み35,図柄の肉盛部37を採用して、さほど費用をかけずにオリジナリティを出して、泊り客を楽しませることができる。また、雪国の旅館における大浴場脱衣所に設けられるピット蓋では、図11の雪の結晶の図柄部分Fを取除いた図柄孔20有りマーキングシートを用いることによって優雅な雰囲気を醸し出す。
以上のごとく、本考案に係る図柄入りピット蓋1は、図柄の窪み35や図柄の肉盛部37が、単にノンスリップ効果にとどまらず、とかく金属の冷たい大きな表面3aを有するピット蓋の大きな板面に、図柄の窪み35や図柄の肉盛部37がつくる外観美麗な図柄部分Fが設けられることによって、設置されたその場のけしき,ながめを美しくする。設置された空間の美化、さらに既述のごとく個性化等のオリジナリティを発揮して景観向上に極めて有益となる。
尚、本考案においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。マーキングフィルム2,図柄孔20,ピット蓋本体3,通孔30,図柄の窪み35,図柄の肉盛部37,図柄部分F,溶射粒5a,固化粒5b等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、本実施形態のマーキングフィルム2付きピット蓋本体3では、図柄孔20を開けて、通孔30に対応するマーキングフィルム2部分には孔を開けなかったが、この部分も開けたものにすることができる。
1 図柄入りピット蓋
2 マーキングフィルム
20 図柄孔
3 ピット蓋本体
3a 表面
3b 裏面
30 通孔
31 表面側露出部分
35 図柄の窪み(窪み)
37 図柄の肉盛部(肉盛部)
5b 溶射固化粒(固化粒)
2 マーキングフィルム
20 図柄孔
3 ピット蓋本体
3a 表面
3b 裏面
30 通孔
31 表面側露出部分
35 図柄の窪み(窪み)
37 図柄の肉盛部(肉盛部)
5b 溶射固化粒(固化粒)
Claims (3)
- 表面(3a)から裏面(3b)へ貫通する通孔(30)を複数設けたステンレス鋼製ピット蓋本体(3)の該表面(3a)に、図柄部分(F)を取除いた図柄孔(20)有りマーキングフィルム(2)が着脱自在に貼着されたマーキングフィルム(2)付きピット蓋本体(3)へのショットブラスト処理により、該図柄部分(F)が取除かれたピット蓋本体(3)の表面側露出部分(31)を削り取って、断面形状で起伏がある図柄の窪み(35)が形成されてなることを特徴とする図柄入りピット蓋。
- 前記表面側露出部分(31)に形成された前記図柄の窪み(35)に、さらに、溶射処理による溶射固化粒(5b)で、図柄の肉盛部(37)がピット蓋本体(3)の表面(3a)よりも突出するようにして設けられてなる請求項1記載の図柄入りピット蓋。
- 前記溶射固化粒(5b)が色彩を施したカラー色になっている請求項2記載の図柄入りピット蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001052U JP3167831U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 図柄入りピット蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001052U JP3167831U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 図柄入りピット蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3167831U true JP3167831U (ja) | 2011-05-19 |
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ID=54878882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011001052U Expired - Lifetime JP3167831U (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 図柄入りピット蓋 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3167831U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019063860A1 (es) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Cerámica Mayor, S.A. | Rejilla cerámica de desagüe |
-
2011
- 2011-02-28 JP JP2011001052U patent/JP3167831U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019063860A1 (es) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Cerámica Mayor, S.A. | Rejilla cerámica de desagüe |
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