JP3167781U - 潅水器の部品および同部品を備えた潅水器 - Google Patents

潅水器の部品および同部品を備えた潅水器 Download PDF

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Abstract

【課題】容器内に貯留した液体を簡単な構造で対象物に供給することができる潅水器の部品および同部品を備えた潅水器を提供する。【解決手段】潅水器100は、部品としてのエア導入弁110および導水体130とが容器101に取り付けられて構成されている。容器101は、供給液体Wを貯留するペットボトルである。エア導入弁110は、エア導入体111とエア調節操作子121とで構成されている。エア導入体111は、筒状のエア流通管部112の側面にエア導入孔113が形成されているとともに開口部端面に螺旋状の操作子摺動面114が形成されている。エア調節操作子121は、エア流通管部112内にてエア導入孔113を塞ぐ嵌合軸部122を備えるとともに同嵌合軸部122の端部側に形成された胴部123の端面に操作子摺動面114に沿った螺旋状の導入体摺動面124が形成されている。導水体130は、容器101の底部103に挿し込まれている。【選択図】 図1

Description

本考案は、容器内に貯留した液体を対象物に供給する潅水器の部品および同部品を備えた潅水器に関する。
従来から、動植物などの対象物に栽培や飼育のために潅水する潅水器がある。例えば、本考案者は、下記特許文献1に示すように、ペットボトルの口部にペットボトル内への空気の流入量を調節可能なエア導入弁を取り付けるとともにペットボトルの底部にペットボトル内の水を流出させるための導水管を取り付けた構成の潅水装置を提案した。この場合、潅水装置を構成するエア導入弁は、ペットボトルの口部にネジ嵌合する筒状のエア導入体と、このエア導入体に形成されたエア導入孔を開放および閉塞するための軸状のエア調節操作子とで構成されている。
実用新案登録第3164251号公報
しかしながら、上記特許文献1に示した潅水装置においては、エア導入体およびエア調節操作子にそれぞれ相手部材に連結するための雌ネジまたは雄ネジからなるネジ部を成形する必要があるため、エア導入弁の製造に手間とコストが掛かるという問題があった。なお、上記特許文献1には、ペットボトルの口部にエア導入孔を設けることによってエア導入弁をエア調節操作子のみで構成した潅水装置も開示されている。しかし、このようなエア調節操作子のみでエア導入弁を構成した潅水装置においては、ペットボトルにおける円筒状の口部にエア導入孔を形成しなければならず、エア導入弁を利用するための下準備が極めて煩雑であるという問題があった。
本考案は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、容器内に貯留した液体を簡単な構造で対象物に供給することができる潅水器の部品および同部品を備えた潅水器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本考案の特徴は、容器内に貯留した液体を対象物に供給する潅水器の部品であって、容器内に空気を導く筒状のエア流通管部に、同エア流通管部の外周面と内周面とを貫通するエア導入孔、および同エア流通管部内に連通する開口部端面を螺旋状に形成した操作子摺動面がそれぞれ形成されたエア導入体と、エア流通管部内に摺動可能に嵌合するとともにエア導入孔を塞ぐ長さに形成された嵌合軸部、および同嵌合軸部の一方の端部側に操作子摺動面に沿う螺旋状に形成された導入体摺動面を有したエア調節操作子とを備えることにある。
このように構成した請求項1に係る本考案の特徴によれば、潅水器の部品は、液体を収容する容器内に連通した状態で取り付けられて容器内に空気を導くエア導入体と、同エア導入体のエア流通管部内に嵌合して同エア流通管部の側面に設けられたエア導入孔を塞ぐ嵌合軸部を備えるエア調節操作子とで構成されている。そして、エア導入体およびエア調節操作子は、互いに突き当る各突き当たり面に互いに嵌り合う螺旋状の操作子摺動面および導入体摺動面がそれぞれ形成されている。したがって、エア調節操作子が回動操作されると操作子摺動面上の導入体摺動面が操作子摺動面に沿って変位するため、エア流通管部内の嵌合軸部がエア流通管部の軸線方向に沿って変位する。これにより、嵌合軸部によるエア導入孔の閉塞状態が変化するため、容器内に導入される空気量が調節される。すなわち、嵌合軸部は、従来のネジ嵌合に比べて簡易な構成の互いに螺旋状に形成された操作子摺動面および導入体摺動面によって変位する。この結果、潅水器は、従来に比べて簡単な構造で容器内に貯留した液体を対象物に供給することができる。
また、請求項2に係る本考案の他の特徴は、前記潅水器の部品において、さらに、エア導入体は、前記容器の口部に接続される接続部を有することにある。
このように構成した請求項2に係る本考案の他の特徴によれば、潅水器の部品は、さらに、エア導入体が容器の口部に接続される接続部を有して構成されている。この場合、接続部は、容器の口部に対応する形状に形成されている。例えば、容器がペットボトルである場合には、エア導入体に形成された接続部は、ペットボトルの口部に形成された雄ネジに対応する雌ネジで構成される。これにより、潅水器の部品は、ペットボトルなど様々な容器に取り付けられて潅水器を構成することができる。すなわち、潅水器の部品は、液体を貯留可能な容器を潅水器として利用することができるアダプタとして用いることができる。
また、請求項3に係る本考案の他の特徴は、前記潅水器の部品において、さらに、容器内に連通して同容器内の液体を流出させるための筒状および/または繊維質からなる導水体を備えていることにある。
このように構成した請求項3に係る本考案の他の特徴によれば、潅水器の部品は、容器内に連通して同容器内の液体を流出させるための筒状および/または繊維質からなる導水体を備えている。この場合、筒状の導水体とは、例えば、容器内の液体を容器外に導く管状体である。また、繊維質の導水体とは、例えば、毛細管現象を利用して容器内の液体を容器外に導く繊維の束である。これによれば、容器の底部に単に孔を設けた場合に比べて、容器内の液体を任意の場所に導くことができる。
また、請求項4に係る本考案の他の特徴は、前記潅水器の部品において、さらに、操作子摺動面および導入体摺動面に、互いに嵌り合う一対の凸部と凹部とからなる位置決め体がそれぞれ形成されていることにある。
このように構成した請求項4に係る本考案の他の特徴によれば、潅水器の部品は、操作子摺動面および導入体摺動面に、互いに嵌り合う一対の凸部と凹部とからなる位置決め体がそれぞれ形成されている。具体的には、例えば、位置決め体は、凸部が操作子摺動面または導入体摺動面の表面から角柱状、角錐状または半球状に突出して形成されるとともに、凹部が導入体摺動面または操作子摺動面の表面から前記凸部に対応する半球状の凹みで構成される。したがって、凸部が凹部に嵌まり込むことにより、エア調節操作子のエア導入体に対する回転方向の位置が固定されるため、容器からの液体の流出量を所定量に調節し易いとともに調節された流出量を精度良く維持することができる。
また、本考案は、潅水器の部品の考案として実施できるだけでなく、同部品を備えた潅水器の考案としても実施できるものである。
具体的には、請求項5に示すように、容器内に貯留した液体を対象物に供給するための潅水器であって、容器に、前記請求項1ないし前記請求項4のうちのいずれか1つに記載した潅水器の部品を設けるとよい。これによれば、前記潅水器の部品と同様の作用効果が期待できる。
本考案の一実施形態に係る潅水器の部品および同部品を備えた潅水器の外観構成の概略を模式的に示す一部破断断面図である。 図1に示す潅水器の部品であるエア導入体の外観を概略的に示す斜視図である。 図1に示す潅水器の部品であるエア調節操作子の外観を概略的に示す斜視図である。 図1に示す潅水器におけるエア導入孔の3つの開度ごとの容器内に貯留された供給液体の量と日数との関係を示すグラフである。 エア導入孔の開度が50%時における潅水器のエア導入弁の状態を示す一部断面図である。 エア導入孔の開度が100%時における潅水器のエア導入弁の状態を示す一部断面図である。 本考案の変形例に係るエア導入体の外観を概略的に示す斜視図である。 本考案の変形例に係るエア調節操作子の外観を概略的に示す斜視図である。
以下、本考案に係る潅水器の部品および同部品を備えた潅水器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本考案に係る潅水器の部品を備えた潅水器100の構成の概略を模式的に示す一部破断断面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本考案の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。本実施形態に係る潅水器100は、植物の栽培する土の地面G上に置かれてこの地面Gの土中に所定量ずつの水を供給するものである。
(潅水器100の構成)
潅水器100は、容器101を備えている。容器101は、潅水の対象物(図示せず)に供給する液体である供給液体Wを貯留するための樹脂製の入れ物である。本実施形態においては、2リットル容量の使用済みのペットボトルを容器101として用いる。この容器101には、容器101内の収容物である供給液体Wを出し入れする口部102にエア導入弁110が設けられているとともに、容器101の底部103に導水体130が設けられている。
エア導入弁110は、容器101内に導入する空気量を調節するための樹脂製の器具であり、エア導入体111とエア調節操作子121とによって構成されている。エア導入体111は、図2に示すように、エア導入体111の外部から空気を取り込むとともに、この取り込んだ空気を容器101内に導くための部品であり、外径および内径がそれぞれ異なる大小2つの円筒体によって構成されている。具体的には、エア導入体111は、小さい側の外径の円筒体で構成されたエア流通管部112と大きい側の外径の円筒体で構成された接続部115とが一体的に成形されて構成されている。
エア流通管部112は、外部から取り込んだ空気を容器101内に導くための管路を構成する部材である。このエア流通管部112の側面には、外周面と内周面とに貫通した状態でエア導入孔113が形成されている。エア導入孔113は、エア流通管部112内に空気を導入するための貫通孔であり、エア流通管部112の軸線方向(図示上下方向)に延びる長孔で構成されている。本実施形態においては、エア導入孔113は、幅が約0.5mm、長さが約6mmにそれぞれ形成されている。
また、エア流通管部112の一方(図示上側)の開口部端面には、操作子摺動面114が形成されている。操作子摺動面114は、エア調節操作子121を支持しつつエア導入体111に対する図示上下方向の位置を規定するための面状部分であり、図示上下方向に沿って螺旋状に延びて形成されている。本実施形態においては、操作子摺動面114は、時計回り(右回り)で図示上方に向かって螺旋状に延びて形成されている。ただし、この操作子摺動面114の形成の方向は、反時計回りに図示上方に向かって螺旋状に延びて形成されていてもよい。
一方、エア流通管部112における他方(図示下側)の開口部側には、接続部115が設けられている。接続部115は、エア導入体111を容器101の口部102に接続するための円筒状の部分であり、その内周面に容器101の口部102の外周部に形成された雄ネジ102aに噛み合う雌ネジ115aが形成されている。
エア調節操作子121は、図3に示すように、エア導入体111内に導入される空気量を調節するための部品であり、3つの異なる外径の軸状体によって構成されている。具体的には、エア調節操作子121は、最も小さい外径に形成された嵌合軸部122と、嵌合軸部122より一回り大きな外径に形成された胴部123と、および最も大きい外径に形成された把持部125とが一体的に成形されて構成されている。
嵌合軸部122は、前記エア導入体111におけるエア流通管部112に形成されたエア導入孔113を塞ぐための軸状部分である。この嵌合軸部122は、エア流通管部112の内径に対してエア流通管部112内の気密性を確保できる所定のすきま嵌めとなる外径で形成されるとともに、エア流通管部112に最も深く入り込んだ状態でエア導入孔113の図示下端部に達する長さで形成されている。
嵌合軸部122における一方(図示上方)の端部側には、胴部123が形成されている。胴部123は、エア導入体111の外径と略同じ外径に形成された軸状部分である。この胴部123における嵌合軸部122側(図示下方)の端面には、導入体摺動面124が形成されている。導入体摺動面124は、嵌合軸部122のエア流通管部112内における位置をエア導入体111の操作子摺動面114とともに規定する面状部分であり、前記操作子摺動面114に沿う螺旋状で図示上下方向に延びて形成されている。
本実施形態においては、導入体摺動面124は、時計回り(右回り)に図示上方に向かって螺旋状に延びて形成されている。ただし、この操作子摺動面114の形成の方向も、前記操作子摺動面114と同様に、反時計回りに図示上方に向かって螺旋状に延びて形成されていてもよいことは当然である。なお、本実施形態においては、操作子摺動面114および導入体摺動面124は、約11.25°の角度で傾斜して形成されることにより1周でエア導入孔113の長さ分だけ両端部が図示上下方向にずれるように形成されている。
また、胴部123における一方(図示上方)の端部側には、把持部125が形成されている。把持部125は、エア調節操作子121をユーザが把持して回動操作するための持ち手部分である。この把持部125は、胴部123から張り出したフランジ状の円柱形状に形成されている。
一方、容器101の底部103に設けられた導水体130は、容器101内に貯留された供給液体Wを潅水器100が設置された地面Gの土中に導くための流路を構成する樹脂製の部品であり、導水管131と導水布132とで構成されている。導水管131は、管状に形成されており、一方(図示上方)の端部が容器101の底部103に貫通して容器101内に突出しているとともに、他方(図示下方)の端部が尖った形状に形成されている。また、この導水管131には、外周面における一方(図示上方)の端部側に導水管131の容器101内への過剰な入り込みを防止するためのフランジ状の止め部131aが形成されているとともに、導水管131の内部に導水布132が設けられている。
導水布132は、容器101内に貯留された供給液体Wを毛細管現象を利用して容器101の外に導くための長尺の布部材あり、両端部が前記導水管131の両側開口部からそれぞれ突出した状態で導水管131内に収容されている。この導水布132は、導水管131の両側開口部から突出した両端部に結び目がそれぞれ形成されており、導水管131からの抜け落ちが防止されている。本実施形態においては、導水布132は、長尺状の麻布を捻って形成されている。
(潅水器100の作動)
次に、このように構成された潅水器100の作動について説明する。まず、潅水器100を使用するユーザは、容器101、エア導入弁110および導水体130をそれぞれ用意する。この場合、導水体130は、導水管131内に導水布132が予め装着された状態で用意される。また、本実施形態においては、ユーザは、前記したように、2リットル容量の使用済みのペットボトルを容器101として用意する
次に、ユーザは、容器101の底部103に導水体130を取り付ける。具体的には、ユーザは、容器101の底部103の中央部に容器101内に連通する貫通孔を錐などの工具を用いて形成した後、同貫通孔内に導水管131の一方の端部側を挿入して接着剤などを用いて固定する。
次に、ユーザは、エア導入弁110におけるエア導入体111を容器101の口部102に取り付ける。具体的には、ユーザは、エア導入体111における接続部115を容器101の口部102に被せるとともに、接続部115の内周面に形成された雌ネジ115aと容器101の口部102に形成された雄ネジ102aとを噛み合わせて締める。これにより、容器101にエア導入体111および導水体130がそれぞれ取り付けられて潅水器100として使用可能な状態となる。
次に、ユーザは、容器101内に対象物に供給する液体である供給液体Wを充填する。具体的には、ユーザは、容器101の口部102に取り付けたエア導入体111のエア流通管部112を介して供給液体Wを充填する。本実施形態においては、ユーザは、対象物に供給する供給液体Wとしての水(例えば、水道水)を容器101内に充填する。この場合、ユーザは、容器101内に貯留可能な容量の範囲内で供給液体Wを充填する。
次に、ユーザは、エア調節操作子121をエア導入体111に取り付ける。具体的には、ユーザは、エア調節操作子121における把持部125を把持して嵌合軸部122をエア導入体111のエア流通管部112内に挿入する。この場合、ユーザは、嵌合軸部122をエア流通管部112内に挿入しながら把持部125を回動操作することにより、エア導入体111の操作子摺動面114の全面に導入体摺動面124の全面を密着させる(図1参照)。これにより、嵌合軸部122の下端部がエア導入体111のエア流通管部112におけるエア導入孔113の下端部よりも下方に位置決めされるため、エア導入孔113は嵌合軸部122の側面によって完全に塞がれてエア導入弁110が閉じられた状態となる。この結果、容器101内は空気の流入が遮断された状態となる。
次に、ユーザは、潅水器100を潅水対象となる地面Gに設置して使用を開始する。具体的には、ユーザは、潅水対象となる地面Gの地中に導水体130を挿し込んだ状態で容器101を地面G上に載置する。そして、ユーザは、潅水器100からの潅水量を調節する。具体的には、ユーザは、エア調節操作子121の把持部125を回動操作して嵌合軸部122の図示上下方向の位置を変位させることによりエア導入孔113の開度を調節する。
このエア導入孔113の開度は、エア導入孔113の開放状態の程度であり容器101内に流入可能な空気量に対応するものである。具体的には、エア導入孔113の開度が増加するに従って容器101内に流入可能な空気量が増大するとともに開度が減少するに従って容器101内に流入可能な空気量が減少する。そして、潅水器100からの潅水量である容器101からの供給液体Wの流出量は、容器101内に流入する空気量に対応している。したがって、ユーザは、容器101内に流入する空気量を規定するエア導入孔113の開度を調節することにより、潅水器100からの潅水量を調節することができる。
本実施形態の潅水器100におけるエア導入孔113の3つの開度ごとの容器101内に貯留された供給液体Wの量と日数との関係を図4に示す。図4から明らかなように、本実施形態における潅水器100は、容器101内に貯留した供給液体Wを全て流出するまでにエア導入孔113の開度が0%の場合(図1参照)において約20日、同開度が50%の場合(図5参照)において約10日、および同開度が100%の場合(図6参照)において約2日弱の日数を要する。したがって、ユーザは、所望する潅水量に対応するエア導入孔113の開度になるようにエア調節操作子121を回転操作する。この場合、ユーザは、エア導入体111に対してエア導入操作子121を連続的に滑らせてエア導入孔113の開度を調節することができるため、潅水器100からの潅水量を無段階で設定することができる。
エア導入孔113の開度が設定された潅水器100は、設定された開度に応じた空気が容器101内に流入可能となるため、同容器101内に導かれる空気量に相当する量の供給液体Wが導水体130、より具体的には、導水布132を介して土中に流出する。これにより潅水器100による潅水が行なわれる。そして、この潅水器100による潅水量を変更したい場合には、ユーザは、前記と同様の要領によってエア調節操作子121を回転操作することによりエア導入孔113の開度を変更して潅水量を変更することができる。また、容器101内の供給液体W(本実施形態においては、水)を補給する場合には、ユーザは、エア調節操作子121の嵌合軸部123をエア流動管部112内から抜き取ることによりエア流動管部112を介して容器101内に供給液体Wを補給することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、潅水器100の部品は、供給液体Wを収容する容器101内に連通した状態で取り付けられて容器101内に空気を導くエア導入体111と、同エア導入体111のエア流通管部112内に嵌合して同エア流通管部112の側面に設けられたエア導入孔113を塞ぐ嵌合軸部122を備えるエア調節操作子121とで構成されている。そして、エア導入体111およびエア調節操作子121は、互いに突き当る各突き当たり面に互いに嵌り合う螺旋状の操作子摺動面114および導入体摺動面124がそれぞれ形成されている。したがって、エア調節操作子121が回動操作されると操作子摺動面114上の導入体摺動面124が操作子摺動面114に沿って変位するため、エア流通管部112内の嵌合軸部122がエア流通管部112の軸線方向に沿って変位する。これにより、嵌合軸部122によるエア導入孔113の閉塞状態が変化するため、容器101内に流入可能な空気量が調節される。すなわち、嵌合軸部122は、従来のネジ嵌合に比べて簡易な構成の互いに螺旋状に形成された操作子摺動面114および導入体摺動面124によって変位する。この結果、潅水器100は、従来に比べて簡単な構造で容器101内に貯留した供給液体Wを対象物に供給することができる。
さらに、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記変形例において、上記実施形態と同様の構成部分に同じ符号を付して、その説明は省略する。
例えば、上記実施形態においては、潅水器100の部品をエア導入弁110と導水体130とで構成した。しかし、潅水器100の部品は、少なくともエア導入弁110で構成されていればよい。この場合、容器101の底部103に容器101内に連通する貫通孔を形成することにより容器101内から供給液体Wを流出させるようにすればよい。
また、上記実施形態においては、容器101として容量が2リットルの使用済みペットボトルを用いた。しかし、容器101は、供給液体Wを貯留可能であって少なくともエア導入弁110が取り付け可能なものであれば、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、容量が18リットルのポリ容器を容器101として利用することもできる。
また、上記実施形態においては、潅水器100の部品であるエア導入弁110および導水体130を容器101とは別体で構成した。しかし、潅水器100は、これらの部品を容器101に対して一体成形して構成することもできる。これによれば、例えば、エア導入体111における接続部115は、エア導入体111が容器101に対して一体成形されるため不要となり、エア導入弁110の構成をより簡単にすることができる。
また、上記実施形態においては、潅水器100によって潅水される供給液体Wに水を用いた。しかし、潅水器100によって潅水される供給液体Wは、対象物が必要とする液体であれば、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、水の他に各種液体肥料や各種液体飼料などを供給液体Wとすることができる。このように、水などの液体に何らかの物質を溶かした溶液(水溶液など)で構成した場合、潅水器100における潅水量は、エア導入孔113の開度を調節する他に、供給液体Wの粘度や供給液体Wの濃度によって調節することもできる。
また、上記実施形態においては、導水体130を導水管131と導水布132とで構成した。しかし、導水体130は、容器101内の供給液体Wを潅水対象物に供給できる構成であれば、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、導水体130を導水管131または導水布132のどちらか一方で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、潅水器100における容器101、エア導入弁110および導水管131を樹脂素材で構成するとともに導水布132を麻布でそれぞれ構成した。しかし、潅水器100を構成する各部品の素材は、潅水器100の用途や使用環境などの仕様に応じて適宜選定されるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、潅水器100を構成する各部品、具体的には、容器101、エア導入弁110、導水管131および導水布132の素材として、例えば、各種金属、ガラス、セラミック、木材およびゴム材などを用いることができる。
また、上記実施形態において潅水器100を構成する容器101、エア導入弁110および導水管131の大きさ、形状および各部の寸法は、潅水器100の用途や使用環境などの仕様に応じて適宜選定されるものであり、上記実施形態に限定されるものではないことは当然である。
また、上記実施形態においては、エア導入体111におけるエア流通管部112の側面に長孔状のエア導入孔113を形成した。しかし、エア導入孔113は、エア流通管部112内に空気を流入可能に構成されていれば、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、エア導入孔113は、図示水平方向またはエア流通管部112の側面に沿って螺旋状に延びる長孔で構成されていてもよいし、エア流通管部112の側面に沿って図示上下左右方向および/または螺旋状に複数の孔を形成して構成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、エア導入弁110は、エア調節操作子121が図示上下方向に沿って変位するように構成した。しかし、エア導入弁110は、エア流通管部112を図示左右方向に延びて形成することにより、エア調節操作子121が図示左右方向に沿って変位するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、操作子摺動面114および導入体124の各表面を凹凸のない滑らかな面で構成した。しかし、操作子摺動面114および導入体124の各表面に互いに嵌り合う一対の凸部と凹部とからなる位置決め体を一組または複数組形成することができる。例えば、図7および図8には、操作子摺動面114の表面に凹状に凹んだ断面形状が三角形状の凹部116を複数形成したエア導入体111、および導入体摺動面124の表面に凸状に突出した断面形状が三角形状の凸部126を1つだけ形成したエア調節操作子121をそれぞれ示している。これによれば、凸部126が凹部116に嵌まり込むことにより、エア調節操作子121のエア導入体111に対する回転方向の位置が固定されるため、容器101からの液体Wの流出量を所定量に調節し易いとともに調節された流出量を精度良く維持することができる。
なお、凹部116および凸部126は、本変形例のように複数の凹部116に対して1つの凸部126が嵌合するように構成しても良いし、1つの凹部116に対して複数の凸部126が嵌合するように構成しても良い。また、さらには、複数の凹部116に対して複数の凸部126がそれぞれ嵌合するように構成することもできる。また、凹部116および凸部126の形状も、互いに嵌合し合う形状であれば良く、断面形状が三角形の他に断面形状が四角形などの多角形、角錐形、円錐形または半球形などであっても良い。また、凹部116を導入体摺動面124の表面に形成するとともに、凸部126を操作子摺動面114の表面に形成しても良い。
G…地面、W…供給液体、
100…潅水器、101…容器、102…口部、103…底部、
110…エア導入弁、111…エア導入体、112…エア流通管部、113…エア導入孔、114…操作子摺動面、115…接続部、115a…雄ネジ、116…凹部、
121…エア調節操作子、122…嵌合軸部、123…胴部、124…導入体摺動面、125…把持部、126…凸部、
130…導水体、131…導水管、132…導水布。

Claims (5)

  1. 容器内に貯留した液体を対象物に供給する潅水器の部品であって、
    前記容器内に空気を導く筒状のエア流通管部に、同エア流通管部の外周面と内周面とを貫通するエア導入孔、および同エア流通管部内に連通する開口部端面を螺旋状に形成した操作子摺動面がそれぞれ形成されたエア導入体と、
    前記エア流通管部内に摺動可能に嵌合するとともに前記エア導入孔を塞ぐ長さに形成された嵌合軸部、および同嵌合軸部の一方の端部側に前記操作子摺動面に沿う螺旋状に形成された導入体摺動面を有したエア調節操作子とを備えることを特徴とする潅水器の部品。
  2. 請求項2に記載した潅水器の部品において、さらに、
    前記エア導入体は、前記容器の口部に接続される接続部を有することを特徴とする潅水器の部品。
  3. 請求項1または請求項2に記載した潅水器の部品において、さらに、
    前記容器内に連通して同容器内の液体を流出させるための筒状および/または繊維質からなる導水体を備えることを特徴とする潅水器の部品。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した潅水器の部品において、さらに、
    前記操作子摺動面および前記導入体摺動面に、互いに嵌り合う一対の凸部と凹部とからなる位置決め体がそれぞれ形成されていることを特徴とする潅水器の部品。
  5. 容器内に貯留した液体を対象物に供給するための潅水器であって、
    前記容器に、前記請求項1ないし前記請求項4のうちのいずれか1つに記載した潅水器の部品を設けたことを特徴とする潅水器。
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