JP3167206U

JP3167206U - 小型皮付き蒸し薩摩芋の加工食品

Info

Publication number: JP3167206U
Application number: JP2010007656U
Authority: JP
Inventors: 智田島
Original assignee: 有限会社但馬
Priority date: 2010-11-04
Filing date: 2010-11-04
Publication date: 2011-04-14
Anticipated expiration: 2020-11-04

Abstract

【課題】家庭や料理店において季節を問わず手軽に手早く料理できる、美味しく、栄養価も高く、食べやすい薩摩芋の加工食品を提供する。【解決手段】胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を、蒸して、急速冷凍したものと、甘味料、調味料、乳製品から選ばれた１種以上と、フォーク、又は串とを、容器内に収納されている。収納する容器は、１００ｍＬ〜３０００ｍＬの紙製、又は樹脂製であって、広口円筒状、袋状、広口トレイ状のいずれかの容器である。【選択図】図５

Description

本考案は、小型皮付き蒸し薩摩芋を蒸して、糖度を高めた小芋の菓子食品に関するものである。特に洋風菓子と和風菓子の風味を兼ね備える新規な皮付き蒸し薩摩芋を用いた加工食品に関する。

薩摩芋を用いた加工食品は、和菓子では、いもようかん、洋菓子では、スイートポテトがある。しかし、別個に加工した小型で皮付き薩摩芋であって、甘味料、調味料、乳製品を組み合わせて、容器に入いれた菓子様加工食品は、これまで存在しなかった。そこで、本考案者は、小型で皮付き薩摩芋を適切な条件で蒸して、冷凍すると、薩摩芋の風味と食感、および、歯ざわり、食味の、相違する２者をドッキングさせ、さらに甘味料、調味料、乳製品を加えると、新規な小型皮付き薩摩芋を用いた菓子様加工食品を創作した。

従来の冷凍薩摩芋加工食品を超える甘みを持ちながら脂肪分の低さによる健康への配慮された自然な旨みがあり、見た目にも薩摩芋の持つ美味しい色を持ち、更に、薩摩芋のしっとりとした食感を維持しており、工程上の共有化がされている冷凍薩摩芋加工食品を提供する。薩摩芋の維束管が除去され、飽和水蒸気による低温スチームを用いてブランチングが行われ、その後、冷凍され、解凍後、加工または調理する冷凍薩摩芋加工食品を提供されている（特許文献１参照）。

洋風菓子と和風菓子の風味を兼ね備える新規なさつまいもを用いた菓子を得ることを目的として、サツマイモ、糖類、乳製品、およびようかんを含む構成となっており、糖類、乳製品で味を調整し加熱加工したさつまいもをマッシュしたものに、一定の形状に切断したようかんを混合したさつまいもを用いた菓子が提供されている（特許文献２参照）。

サツマイモから膨化食品を作る目的で、磨砕したサツマイモを圧搾して汁液の一部を除き、蒸煮後に粒状にして乾燥したものを膨化させて、サツマイモの菓子を提案されている（特許文献３参照）。

特開２０１０−１３０９９７号公報特開２００２−３３０７０１号公報特開平６−１１３７８０号公報

薩摩芋を用いた菓子食品は、和菓子では、いもようかん、洋菓子では、スイートポテトが主である。しかし、和菓子、洋菓子をとはず、美味しく、栄養価も高く、食べやすい薩摩芋の菓子食品として、小型で皮付き薩摩芋と甘味料、調味料、乳製品を組み合わせた容器入りの菓子食品を望まれている。これまでこのような薩摩芋の菓子食品は存在しなかった。

そこで、本考案者は、特殊な小型皮付き薩摩芋を蒸して、甘味料、調味料、乳製品とを組み合わせて、薩摩芋の風味と食感、歯ざわり、食味、栄養価、甘味をもって、それらをドッキングした新規な小型皮付き薩摩芋を用いた菓子を創作することを課題とした。
本考案は家庭や飲食店において、季節を問わず手軽に美味しい「蒸し芋」を手早く料理できるようにすることを課題とする。

薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を蒸して、容器内に収納されている容器入り蒸し薩摩芋の菓子食品である。
薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を、蒸して、急速冷凍したものと、甘味料、調味料、乳製品から選ばれた１種以上と、ホーク、又は串とを、容器内に収納されている。

薩摩芋は、金時芋、紅赤、高系１４号、農林１号、紫芋、紅芋から選択されるものを使用する。
蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、並べて水蒸気にて２０分〜４０分間で蒸し、直ちにー１８℃以下の温度で急速冷凍する。
甘味料は、蜂蜜、メープルシロップ、水あめで、調味料は、マヨネーズ、ソース類で、乳製品は、バター、コンデンスミルク、チーズ、クリームであり、これらのうち１〜２種類を選らばれたものを使用する。

収納する容器は、１００ｍＬ〜８００ｍＬの紙製、又は樹脂製であって、蓋付き広口の容器である。
前記のホークは、樹脂製の長さ５０ｍｍ〜１００ｍｍで、又は串は、長さ５０ｍｍ〜１７０ｍｍの樹脂製又は竹製である。

本考案の薩摩芋は、糖度が高く、繊維質が多く、加熱した際に発色が良好であり、食味の優れた品種であることが好ましい。金時芋、紅赤、高系１４号、農林１号、紫芋、紅芋等があげられる。さつまいもは、皮をむかずに、９６℃±２℃で３０分前後蒸して、急速冷凍する。

糖類は、特に限定されないが、上白糖、中白糖、三温糖、氷砂糖、粉砂糖、黒砂糖、グラニュー糖、ざらめ、和三盆、糖蜜、果糖、液糖、精製糖蜜、メープルシロップ、加糖練乳等があげられる。

また、塩分を、ごく少量加えることが好ましい。糖類、さつまいもの甘味を引き立てる役割があるからである。

乳製品としては、バター、および食用クリームが挙げられる。サワークリームでもよい。

１．薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き小型の薩摩芋を使用しているために、非常に迅速に蒸し上がり、また冷凍、解凍も早いので、甘味を凝縮してお美味しい蒸し薩摩芋を得ることができて、しかも、電子レンジ等で誰でも簡単に素早く調理出来、食べる事が出来る。
２．皮付きであって、皮付近に栄養分が存在しているので、皮ごと丸々に食べる為、美味しく栄養価を高くしている。
３．甘味料、調味料、乳製品である糖類、乳製品等を組み合わせて、種々の食感と風味と歯ざわりをもつ薩摩芋菓子になって、季節によって味などを変えることができる。
以上述べたように、本考案は、一定量の糖類、乳製品等とさつまいもの風味と食感に、歯ざわりを組み合わせた菓子は、食味の相違する２者をドッキングした新規なさつまいもを用いた菓子である。洋風のバターや食用クリームを混合し、洋風菓子の風味を有する。

小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の製造工程図＋容器に収納した小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の図広口容器入り小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の図串と調味料付き広口容器入り小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の図袋状容器入り串と調味料付小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の図蓋付き広口トレイ状容器入り串と調味料付小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品の図小形皮付き蒸し薩摩芋の加工食品を串刺しにして調味料つけた状態図

以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を蒸して、容器内に収納されている容器入り蒸し薩摩芋の菓子食品である。皮付き薩摩芋を、蒸して、急速冷凍したものと、甘味料、調味料、乳製品から選ばれた１種以上と、ホーク、又は串とを、容器内に収納されていた商品を得る。薩摩芋は、金時芋、紅赤、高系１４号、農林１号、紫芋、紅芋から選択されるものを使用した。

図１に製造工程を示す。概略は以下の通りである。
イモ選別 … 芋の大きさ・形を選別して、直径２ｃｍ〜５ｃｍ
長さ５ｃｍ〜１０ｃｍに揃える。
両サイドを切り落とす。
ヒゲ（根毛）等を取り除く。
・洗浄 … 殺菌
すすぎ
・蒸し … ９６℃±２で、２０分〜４０分蒸す。
・冷凍 … −４０℃で冷凍
・袋詰 … ５００ｇ〜５ｋｇ
・保管 … 袋に入れ密閉後、ダンボールに詰めて冷凍庫にて保管。
・容器入れ … 各種容器に入れ、好みに応じて串・フォーク・甘味料・ソース等を入れる。
また上記で製造したものは図２〜図７に示すような商品形態にした。

薩摩芋は高系１４号を使用して、芋の大きさ・形を選別して、直径２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ６ｃｍ〜１０ｃｍに揃えて、両サイドを切り落として、ヒゲ（根毛）等を取り除いた。これら皮付き薩摩芋をすすぎによって洗浄して、皮の表面に付着している不用物を完全に除去した。

小型の皮付き薩摩芋の蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、２０個づつ整列して並べて、蒸し釜で９６℃±２の水蒸気にて約３０分間で蒸し、直ちに冷凍機にてー４０℃の温度に急速冷凍した。図２に示すようにこれら２０個をポリプロピレンの袋容器に入れて密閉した後、ダンボールに詰めて冷凍庫にて保管した。冷凍品として販売した。

薩摩芋は金時芋を使用して、芋の大きさ・形を選別して、直径２ｃｍ〜４ｃｍと、長さ６ｃｍ〜１０ｃｍの形状のものに揃えて、両サイドを切り落として、ヒゲ（根毛）等を取り除いた。これら皮付き薩摩芋をすすぎによって洗浄して、皮の表面に付着している不用物を完全に除去した。

小型の皮付き薩摩芋の蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、２０個づつ整列して並べて、蒸し釜で９６℃±２の水蒸気にて約３０分間で蒸し、直ちに冷凍機にてー４０℃の温度に急速冷凍した。図３に示すようにこれらの４個を取り、５００ｍｌの広口紙製円筒容器に入れて、図４に示すように蜂蜜と竹製の串を入れて商品にした。

薩摩芋は高系１４号を使用して、芋の大きさ・形を選別して、直径２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍに揃えて、両サイドを切り落として、ヒゲ（根毛）等を取り除いた。これら皮付き薩摩芋をすすぎによって洗浄して、皮の表面に付着している不用物を完全に除去した。

小型の皮付き薩摩芋の蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、２０個づつ整列して並べて、蒸し釜で９６℃±２の水蒸気にて約３０分間で蒸し、直ちに冷凍機にてー４０℃の温度に急速冷凍した。図５に示すように、これら１０個をポリプロピレンの袋容器に入れて、この袋にさらに樹脂製フォークとバターとジャムの入った容器を入れて上部をヒモで括って商品とした。

小型の皮付き薩摩芋の蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、２０個づつ整列して並べて、蒸し釜で９６℃±２の水蒸気にて約３０分間で蒸し、直ちに冷凍機にてー４０℃の温度に急速冷凍した。図６に示すように、１０個をポリプロピレンの蓋付き箱型容器に入れて、竹串とシロップの容器を入れた商品にした。

薩摩芋は金時芋を使用して、芋の大きさ・形を選別して、直径２ｃｍ〜４ｃｍ、長さ７ｃｍ〜１０ｃｍに揃えて、両サイドを切り落として、ヒゲ（根毛）等を取り除いた。これら皮付き薩摩芋をすすぎによって洗浄して、皮の表面に付着している不用物を完全に除去した。

小型の皮付き薩摩芋の蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、２０個づつ整列して並べて、蒸し釜で９６℃±２の水蒸気にて約４０分間で蒸し、直ちに冷凍機にてー３０℃の温度に急速冷凍した。図２に示すようにこれら２０個をポリプロピレンの袋容器に入れて密閉した後、ダンボールに詰めて冷凍庫にて保管した。冷凍品として販売した。

薩摩芋はベニコマチを使用して、芋の大きさ・形を選別して、直径３ｃｍ〜４ｃｍ、長さ７ｃｍ〜１０ｃｍに揃えて、両サイドを切り落として、ヒゲ（根毛）等を取り除いた。これら皮付き薩摩芋をすすぎによって洗浄して、皮の表面に付着している不用物を完全に除去した。

１．小形皮付き蒸し薩摩芋
２．樹脂フイルム容器
３．広口紙製容器
４．串
５．甘味料（蜜）
６．調味料（マヨネーズ）
７．蓋付き樹脂製広口トレイ状容器
８．フォーク
９．手

Claims

薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を蒸して、容器内に収納されていることを特徴とする容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
薩摩芋は、安納３号、ベニアズマ、ベニコマチ、紅乙女、パープルスイートロード、金時、高系１４号、密芋、種子島紫、京かんしょ、農林１号、紫芋、紅芋から選択されるものを使用することを特徴とする請求項１に記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
蒸し操作は、前記薩摩芋をトレイ上に、並べて水蒸気にて２０分〜５０分間で蒸し、直ちにー１８℃以下の温度で急速冷凍することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
収納する容器は、１００ｍＬ〜３０００ｍＬの紙製、又は樹脂製であって、広口円筒状、袋状、広口トレイ状の容器であることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれかに記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
薩摩芋の胴体部の直径が２ｃｍ〜５ｃｍ、長さ５ｃｍ〜１０ｃｍの皮付き薩摩芋を、蒸して、急速冷凍したものと、甘味料、調味料、乳製品から選ばれた１種以上と、ホーク、又は串とを、容器内に収納されていることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれかに記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
甘味料は、蜂蜜、メープルシロップ、水あめで、調味料は、マヨネーズ、ソース類で、乳製品は、バター、コンデンスミルク、チーズ、クリームであり、これらのうち１〜２種類を選らばれたものを使用することを特徴とする請求項２〜請求項４のいずれかに記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。
前記のホークは、樹脂製の長さ５０ｍｍ〜１００ｍｍで、又は串は、長さ５０ｍｍ〜１７０ｍｍの樹脂製又は竹製であることを特徴とする請求項１〜請求項６のいずれかに記載の容器入り蒸し薩摩芋の加工食品。