JP3165853U - スポイト - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者の馴れ、不馴れに係らず一定の液滴を、安定して、バラツキなく滴下でき、いつ誰が使っても、不特定のスポイトを選択しても、その内容物の効果を定量的に期待できるスポイトを提供する。【解決手段】 先端細管部内径を1.0mm以上乃至1.05mm未満とし、その先端材料表面をシリコーン処理して、水との接触角を増大させたことにより、ほとんどバラツキのない大きさの液滴を得られるに至った。【選択図】図1
Description
本発明は、少量の液体を吸い上げ、別の容器、或いは所定の場所に移動させるスポイト、より詳細には、水溶液を吸い上げ、所定の場所に滴下するスポイトであって、液滴をバラツキのない大きさ及び重量として滴下することを特徴とするスポイトに関する。
従来、各種タイプのスポイトが使用されてきている。材質もガラス、プラスチック、弾性材料等多種の材料が用いられ、形状も大小を含め多様であり、吸引手段も様々なものがある。移動させる液体により損傷を受けない材料、機械的外力により破損しないような材料等と利用者が使い易いよう種々の検討がなされてきた。
しかし、何れも液体を移動させることに主眼が置かれ、移動させる液体量の制御、移動させる液体を常に一定に保つという点に関しては配慮が欠けていた。
所定の移動場所に、所定量の液体を移動させることは、特に生体反応、医療分野、或いは化学反応を扱う分野等においては極めて重要な意味を有する。
しかし、何れも液体を移動させることに主眼が置かれ、移動させる液体量の制御、移動させる液体を常に一定に保つという点に関しては配慮が欠けていた。
所定の移動場所に、所定量の液体を移動させることは、特に生体反応、医療分野、或いは化学反応を扱う分野等においては極めて重要な意味を有する。
液体を定量的取り扱うスポイトとしては、下記のような発明が開示されている。特許文献1記載のスポイトは、スポイトに液体を定量的に吸引できるが、その量は吸引手段である弾性帽状体の大きさに対応する量であり、移動後に排出する全体の液体量は計量できても、滴下する液滴量のバラツキを制御はできない。特許文献2記載のスポイトは、液滴のバラツキをスポイトについた目盛りで補うものであって、個々の液滴のバラツキを制御できるものではない。特許文献3記載のスポイトも、数十マイクロリットル程度の微小な液体を吸引はできるが、液滴の定量的な滴下には必ずしも適していなかった。
ある程度まとまった量の液体を吸引、移動するためには前記特許文献記載のスポイトも有用ではあるが、数滴の液体を取り扱うときには適しているとは言い難い。これまでのスポイトは、利用者の馴れ、不馴れの程度でも液滴のバラツキは大きく、特に高価な試薬、試剤を取り扱う場合には、安定した、バラツキのない液滴を得るスポイトが望まれていた。
ある程度まとまった量の液体を吸引、移動するためには前記特許文献記載のスポイトも有用ではあるが、数滴の液体を取り扱うときには適しているとは言い難い。これまでのスポイトは、利用者の馴れ、不馴れの程度でも液滴のバラツキは大きく、特に高価な試薬、試剤を取り扱う場合には、安定した、バラツキのない液滴を得るスポイトが望まれていた。
本考案では前記の問題点を考慮し、利用者の馴れ、不馴れに係らず一定の液滴を、安定して、バラツキなく滴下できるスポイトを提供し、いつ誰が使っても、不特定のスポイトを選択しても、その内容物の効果を定量的に期待でき、且つ貴重な、微小試薬・試剤の無駄な消費を抑制し、資源の有効活用及びコスト低減も図れることを目的とした。
本考案では上記課題を解決するために、液体吸引手段を、変形が連続的に進行できる弾性材料で構成し、液体の流れが急激に変化しないようスポイト胴部と先端細管部の長さと管径、並びに長手方向の長さ比及び管径比を鋭意研究した結果から定めると共に、特に先端内径を一定に揃える作製法を考案したことにより、先端細管部内径を1.0mm以上で、且つ1.05mm未満とすることを可能とし、且つその先端材料表面をシリコーン処理して、水との接触角を増大させたことにより、ほとんどバラツキのない大きさの液滴を得られるに至った。
本考案のスポイトを使用することにより、薬剤を含有する水溶液の液滴を、大きさ及び重量にほとんどバラツキない状態で繰り返し得ることができる。
本考案のスポイトによれば、利用者のスポイトの取り扱いに対する馴れ、或いは不馴れに関係なく、いつ誰が使っても、不特定のスポイトを選択し使用しても、安定して、ほとんどバラツキのない大きさの液滴を得ることができる。
このスポイトは、特に精度を要求される医薬品分野、精密化学分野で使用されるのに適しており、高価な薬品を無駄なく、有効に利用できるという経済的な面でも寄与できる。
本考案のスポイトによれば、利用者のスポイトの取り扱いに対する馴れ、或いは不馴れに関係なく、いつ誰が使っても、不特定のスポイトを選択し使用しても、安定して、ほとんどバラツキのない大きさの液滴を得ることができる。
このスポイトは、特に精度を要求される医薬品分野、精密化学分野で使用されるのに適しており、高価な薬品を無駄なく、有効に利用できるという経済的な面でも寄与できる。
図1に本考案の一実施例を示す。
本考案のスポイトは、一般に知られているスポイト形状と類似の形状から選択することができる。本考案のスポイト1は、胴体部2及び先端部3からなり、胴体部の長さAと先端部の長さBの比は、1対1乃至3対1が好ましい。スポイトの全長Cは40〜100mmが取扱い上好ましい。材質は、例えばホウ珪酸ガラスのように通常使用されているガラスから選択できる。
本考案のスポイトの先端部内径は、1.0mm以上で、1.05mm未満であり、更にその先端部はシリコーン処理が施されていることを特徴とする。シリコーン処理は、通常使用されているシリコーン処理剤から選択した処理剤を、一般的には浸漬処理により塗布する。
本考案のスポイトは、一般に知られているスポイト形状と類似の形状から選択することができる。本考案のスポイト1は、胴体部2及び先端部3からなり、胴体部の長さAと先端部の長さBの比は、1対1乃至3対1が好ましい。スポイトの全長Cは40〜100mmが取扱い上好ましい。材質は、例えばホウ珪酸ガラスのように通常使用されているガラスから選択できる。
本考案のスポイトの先端部内径は、1.0mm以上で、1.05mm未満であり、更にその先端部はシリコーン処理が施されていることを特徴とする。シリコーン処理は、通常使用されているシリコーン処理剤から選択した処理剤を、一般的には浸漬処理により塗布する。
図1に示すスポイトを作製した。ここで、Aは40mm、Bは20mm、Cは60mm、Dは1.0mm、Eは9.0mmである。このスポイトを用いて、蒸留水を10滴滴下させ、その重量を測定した。全体で、50回測定した。5回毎の平均値を表1に示す。液滴の平均重量は0.3010gで、最大値と最小値の差は0.0152gであった。
同サイズで、シリコーン処理していない市販のスポイトを用いた以外は、実施例1と同様に10滴毎の液重量を測定した。結果を表1に示す。液滴の平均重量は0.3152gで、最大値と最小値の差は0.0484gであった。
先端部内径を0.9ミリメートルとした以外は、実施例1と同様に10滴毎の液重量を測定した。結果を表1に示す。液滴の平均重量は0.2972gで、最大値と最小値の差は0.0221gであった。
本考案のスポイトは、液滴の大きさ或いは重量にバラツキがないため、特に微量薬剤を定量的に扱う必要のある医薬品分野、精密化学分野で有用である。
1 本考案のスポイト、2 スポイトの胴体部、3 スポイトの先端部、A スポイトの胴体部長さ、B スポイトの先端部長さ、C スポイトの全体の長さ、D スポイト先端部内径、E スポイト胴体部の内径
Claims (1)
- 胴体部及び先端部からなるガラス製スポイトであって、全体の長さが40〜100mm、胴体部の長さと先端部の長さの比が1対1乃至3対1、先端部の内径が1.0mm以上乃至1.05ミリメート未満であり、且つ先端部内壁がシリコーン処理してあることを特徴とするスポイト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010007726U JP3165853U (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | スポイト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010007726U JP3165853U (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | スポイト |
Publications (1)
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JP3165853U true JP3165853U (ja) | 2011-02-10 |
Family
ID=54877081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010007726U Expired - Fee Related JP3165853U (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | スポイト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3165853U (ja) |
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2010
- 2010-11-09 JP JP2010007726U patent/JP3165853U/ja not_active Expired - Fee Related
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