JP3165067U - 三角コーナーの水切り器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で容易に長時間生ゴミへの押圧効果を持続させ、水切り効果を最大限発揮させることができる三角コーナーの水切り器具を提供する。【解決手段】水切り器具10は、流し台の隅に設置される三角コーナー12の内側面に沿って摺動可能な押圧蓋14と、押圧蓋14を略垂直に下方に押圧し、押圧状態を維持する押圧機構部と、三角コーナー12の上部の縁に固定し、押圧機構部を支持する固定板20とを備えたことを特徴とする。押圧機構部は、固定板20の垂直方向に、内壁にネジ状の溝を形成した円形の開口部24と、外周にネジ状の溝を形成し、上部にハンドル32を有する棒状の押圧体30とで構成され、押圧体30を開口部24に通して、ハンドル32を回転させることで、押圧蓋14を下方に移動させて押圧する構造である。【選択図】図1

Description

本考案は、流し台に置く三角コーナーの中に溜まっている生ゴミに含まれる水分を、容易に除去できる三角コーナーの水切り器具に関する。
生ゴミは水分を多く含んでいため、生ゴミを一般ごみとして収集した場合は、体積的にも発生量が多くなり、焼却処理する場合には、生ゴミによって焼却温度が低下する。このため、生ゴミの水きり器具が各種提案されている。
例えば、排水口のゴミカゴに溜まった生ゴミと三角コーナーに溜まった生ゴミは、上から押さえつけて水を絞り、水切りネットや水切り袋に溜まった生ゴミは、ネット挿入口から差し込んで上から押さえたり引っ張ったりして水を絞る生ゴミの水絞り器具がある(特許文献1等参照)。
生ゴミを加圧する方法としては、流し台の水切りカゴの中に溜まっている生ゴミを、手を汚さず、大掛かりな設備や電気等のエネルギー手段を要せず、廉価で手軽に脱水する器具として、押し部と、支柱を介して適宜間隔を有する上方に設けられる握り部とからなり、握り部を掴んで、押し部で水切りカゴ内の生ゴミを押圧して水分を除去する生ゴミ脱水具がある。(特許文献2等参照)。
また、比較的弱い力で充分に押さえ蓋を押し込むことができる水切り器としては、底面と壁面とからなり水切り用の貫通孔が形成された水切り器本体の内部に生ゴミ等を収納し、その上から押さえ蓋をのせ、ハンドル部材の他端を適当なハンドル部材用貫通孔に挿入して、支持部材に固定し、ハンドル部材の一端を下方向に押圧することにより、このハンドル部材の下方に延びる押圧部材で押さえ蓋を下方に押圧し、水切り器本体の内部に収納されている生ゴミ等の水気を切ることができるようにした水切り器が提案されている(特許文献3等参照)。
水切り容器とハンドル部と押圧部とから構成され、水切り容器に、ハンドル部の一端に設けたピンを挿着するヒンジ部が形成され、ハンドル部と押圧部とをヒンジ部において水切り容器から着脱自在とした生ゴミ圧縮器の提案もある(特許文献4等参照)。
さらに、水切り容器の内周壁に摺接する押圧板に連結棒を介して接続されたハンドルを圧下して、架台に底部を嵌合させて載置された水きり容器内の生ゴミを圧搾して脱水する生ゴミ用絞り器の提案もある(特許文献5等参照)。
特開2003−2401号公報 特開2003−135909号公報 特開2005−162404号公報 特開2006−7290号公報 特開2001−259594号公報
現在提案され市販されている水切り用の器具は、生ゴミの水を切るために一時的な押圧をしているだけであり、使用者が水切り用の器具の操作を終了すると同時に、生ゴミへの押圧力は解除されてしまう。
このため、生ゴミから水分を除去する効果を高めようとすると、長時間の操作、即ち力を入れ続けるという操作が必要とされていた。
しかしながら、生ゴミからの水分除去は、長時間押圧状態を維持することにより効果が飛躍的に高くなりが、使用者が一時的に力を加えられるのは、疲労のためせいぜい数分間であり、生ゴミの水切り効果も十分ではなかった。
本考案は、簡易な構造で容易に長時間生ゴミへの押圧効果を持続させ、水切り効果を最大限発揮させることができる三角コーナーの水切り器具を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本考案は次のように構成する。
本考案の三角コーナーの水切り器具は、流し台の隅部に設置される三角コーナーの内側面に沿って摺動可能な押圧蓋と、押圧蓋を略垂直に下方に押圧し、押圧状態を維持する押圧機構部と、三角コーナーの上部の縁に固定し、押圧機構部を支持する固定板とを備えたことを特徴とする。
押圧機構部は、固定板の垂直方向に、内壁にネジ状の溝を形成した円形の開口部と、外周にネジ状の溝を形成し、上部にハンドル部を有する棒状の押圧体とで構成され、押圧体を開口部に通して、ハンドルを回転させることで、押圧蓋を下方に移動させて押圧する構造である。
また、押圧機構部は、固定板の垂直方向に形成した円形の支持穴と、押圧蓋にほぼ垂直方向に一体として形成された棒状の支持体と、支持体に挿入されたバネ部材とで構成され、固定板を三角コーナーの上部の縁に固定することによりバネ部材で押圧蓋を下方に移動させて押圧する構造であってもよい。
さらに、押圧機構部は、固定板と押圧蓋の間に挿入したバネ部材で構成され、固定板を三角コーナーの上部の縁に固定することによりバネ部材で押圧蓋を下方に移動させて押圧する構造としてもよい。
三角コーナーの底面部は斜めに傾いている構造とすることにより、さらに水切り効果を高めることができる。
本考案によれば、水切り器具に設けられた押圧機構部により、水切り器具を生ゴミの入った三角コーナーに取り付けるだけで、長時間生ゴミへの押圧効果を持続させることができるので、従来の器具に比較して極めて効果的な生ゴミの水切りを行うことができる。
本考案による三角コーナーの水切り器具の全体構成を説明する図。 回転による押圧機構部を設けた水切り器具を三角コーナーに取り付けた場合の断面図。 バネと支持体による押圧機構部を設けた水切り器具を三角コーナーに取り付けた場合の断面図。 バネによる押圧機構部を設けた水切り器具を三角コーナーに取り付けた場合の断面図。 本考案で使用する底面部を斜面とした三角コーナーを説明する図。
図1は、本考案による三角コーナーの水切り器具の概略を説明するための図であり、回転機構により押圧する構造の水切り器具である。本考案の三角コーナーの水切り器具10は、破線で示した三角コーナー12に取り付けられて使用される。
水切り器具10には、押圧蓋14が三角コーナー12に入れられている生ゴミ(図示せず。)の上部から全面に渡って押圧出来る広さで、三角コーナー12の内壁に沿って摺動可能な大きさの押圧蓋14が備えられている。押圧蓋14には、生ゴミを押圧したときに出てくる水を流し出すことが出来る様に、多数の水切り穴16が設けられている。押圧蓋14のほぼ中央には、押圧蓋14を加圧するための押圧機構部の受け部18があり、この部分に圧力が加えられる。
三角コーナー12の上部には、固定板20が3つのフック22により、三角コーナー12の上端部26の縁枠を利用して固定される。この取り付け部は、図1に示したフック構造に限ることはなく、他の取り付け構造であってもよい。
固定板20のほぼ中心部には、開口部24があり、内部壁面にはネジ状の溝が設けられている。
押圧機構部は、外周にネジ状の溝が設けられた押圧体30に、押圧体30を回転させるハンドル32が取り付けられ、固定板20の開口部24を通して押圧体30のネジ状の溝を開口部24のネジ状の溝に嵌め合わせた構造となっている。
図2は、水切り器具10を三角コーナー12に設置した状態を示す断面図であり、図1におけるX−X及びY−Y断面を示した図である。なお、押圧体30とハンドル32は正面図を示している。固定板30の開口部24は固定されており、内壁に設けられたネジ状溝に沿って、押圧体30をハンドル32により図2の矢印A方向に回転させると、押圧体30は押圧蓋14の受け部18面を回転しながら下方に移動し、押圧蓋14を加圧する。
生ゴミは、三角コーナー12の底面部28と押圧蓋14の間に入っており、三角コーナー12の側面と底面は多数の小孔が設けられているため、押圧蓋14の移動とともに加圧され水分を流し出す。
本考案の水切り器具10は、ハンドル32を回転させて一定の圧力を生ゴミに加えた状態で放置しても、圧力がそのまま維持される。このため、押圧状態が長時間維持され、顕著な水切り効果を得ることができる。
図3は、押圧機構部にバネ部材36を設ける構造とした水切り器具40である。押圧蓋14と支持体34は一体的に構成され、支持体34にはバネ部材36が挿入されている。支持体34はさらに、固定板42の支持穴44を通しており、上端部にはハンドル32が設けられている。
この実施例では、三角コーナー12に入れられた生ゴミを、押圧蓋14で上面から押さえながら、固定版40に設けられているフック22を三角コーナー12の上端部26に掛ける。すると、バネ部材36が圧縮されて、押圧蓋14を下方に押す力が発生する。この力により、三角コーナー12の底面部28と押圧蓋14の間に入って生ゴミは加圧され水分を流し出す。本実施例における水切り器具40についても、水切り器具40を三角コーナー12に設置するだけで、放置してもバネ部材36による加圧力が働き、長時間に渡る水切り効果を得ることができる。
図4は、圧機構部にバネ部材36を設けた他の水切り器具50である。押圧蓋14とバネ部材36と固定板50による簡単な構成であり、バネ部材36の端部は、押圧蓋14とバネ部材36のいずれか一方あるいは両方に固定されている。
この実施例においても、図3で示した実施例と同様に、水切り器具50の取り付けは、三角コーナー12に入れられた生ゴミを押圧蓋14で上面から押さえながら、固定板50に設けられているフック22を三角コーナー12の上端部26に掛けるだけでよい。このとき、固定板50を三角コーナー12の上端部26に取り付けるは、バネ部材36押しながらフック22を上端部26に掛けることになる。このため、バネ部材36の加圧力で押圧蓋14を長時間に渡り押し続けることができる。
図5(A)、(B)は、本考案による水切り器具をさらに効果的に使用するための三角コーナー12を示している。図5(B)は、図5(A)のZ−Z断面図である。三角コーナー12の底面部28が、コーナー部に向かって斜面となるようにしたものである。三角コーナー12は、側面と底面に多数の小孔を設けているが、特に底面の小孔は詰まりやすい。このため、底面部を斜めにする事で、水が下方に流れ、側面部の小孔からの水の流出も利用できる効果が得られる。
本考案は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10,40,50:水切り器具
12:三角コーナー
14:押圧蓋
16:水切り穴
18:受け部
20,42,52:固定板
22:フック
24:開口部
26:上端部
28:底面部
30:押圧体
32:ハンドル
34:支持体
36,38:バネ部材
44:支持穴

Claims (5)

  1. 流し台の隅に設置される三角コーナーの内側面に沿って摺動可能な押圧蓋と、
    前記押圧蓋を略垂直に下方に押圧し、押圧状態を維持する押圧機構部と、
    前記三角コーナーの上部の縁に固定し、前記押圧機構部を支持する固定板と、
    を備えたことを特徴とする三角コーナーの水切り器具。
  2. 請求項1に記載の範囲において、
    前記押圧機構部は、
    前記固定板の垂直方向に、内壁にネジ状の溝を形成した円形の開口部と、
    外周にネジ状の溝を形成し、上部にハンドル部を有する棒状の押圧体と、
    で構成され、
    前記押圧体を前記開口部に通して、前記ハンドルを回転させることで、前記押圧蓋を下方に移動させて押圧すること、
    を特徴とする三角コーナーの水切り器具。
  3. 請求項1に記載の範囲において、
    前記押圧機構部は、
    前記固定板の垂直方向に形成した円形の開口部と、
    押圧蓋にほぼ垂直方向に一体として形成された棒状の押圧体と、
    前記押圧体を挿入するバネ部材と、
    で構成され、
    前記固定板を前記三角コーナーの上部の縁に固定することにより前記バネ部材で前記押圧蓋を下方に移動させて押圧すること、
    を特徴とする三角コーナーの水切り器具。
  4. 請求項1に記載の範囲において、
    前記押圧機構部は、
    前記固定板と前記押圧蓋の間に挿入したバネ部材で構成され、
    前記固定板を前記三角コーナーの上部の縁に固定することにより前記バネ部材で前記押圧蓋を下方に移動させて押圧すること、
    を特徴とする三角コーナーの水切り器具。
  5. 請求項1に記載の範囲において、
    前記三角コーナーの底面部は斜めに傾いていること、
    を特徴とする三角コーナーの水切り器具。
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