JP3164696U - スイッチの操作補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチ面の同じ箇所を押圧してオン・オフを切り替えるスイッチ体に対応したスイッチの操作補助具の提供を課題とする。【解決手段】壁面(W)に設けられたスイッチ体(S)に取り付けられる本体(1)は、スイッチ体(S)に近い順から基盤(2)、中具(3)、蓋(4)の主要三部品から構成され、中具(3)の一方に押圧部(5)を設け、該押圧部(5)は紐(6)の引っ張りによって背滑軸(11)、前滑軸(12)を経由する連動によって引き込まれる構造を成し、該押圧部(5)と隣接する腕域(7)の背面から突出する突起部(8)によってスイッチ面(9)の沈み域(10)が押圧されてスイッチ面(9)がオン・オフされ、押圧部(5)は伸縮具(15)によって自動的に戻る構造にする。【選択図】図1
Description
本考案は、スイッチ操作のスイッチの操作補助具に関するものであり、成長過程にある子供が利用対象者である。
部屋の壁面に埋め込まれて付設されたスイッチは一般家庭に普及している。しかしながらこの埋め込みスイッチは成人が操作しやすい高さ位置に設けられているため、子供や身体弱者にとっては手の届かない高さ位置であった。この問題を解決する発明として、特許文献1、2の先行技術はあるが、スイッチ面の両側を交互に押圧する必要があり、スイッチ面の左の押圧でオフとなりスイッチ面の右の押圧でオンとなるスイッチ、又はスイッチ面の左の押圧でオンとなりスイッチ面の右の押圧でオフとなるスイッチにだけ対応していた。
スイッチ面の両側を交互に押圧して、各々の側がオン・オフに切り替わるスイッチ体には従来技術で対応できるが、スイッチ面の同じ箇所を押圧するスイッチ体に対しては対応できない。本考案はスイッチ面の同じ箇所を押圧してオン・オフの切り替わるスイッチ体に対応できるスイッチ操作のスイッチの操作補助具の提供を解決課題にする。
スイッチ体が位置する背面から基板、中具、蓋の順番で重ねて設けられる主要部によって本体を構成し、中具の一方に押圧部を設け、該押圧部は紐の引っ張りによって背部へ引き込まれる構造である。該紐の通し方は、下から基板に有する背滑軸の背を潜り、押圧部に有する前滑軸の前を潜り、基板に有する紐固定部で紐の上端が固定される。押圧部隣接の腕域との境界部辺りから背面に突出する突起部を設け、腕域の長手中央領域辺りに支点を設け、該支点を経過した他方の正面方向に伸縮具を設け、該伸縮具は蓋で押えられている。基板の両側領域を取付域とし、該取付域の背面がスイッチ体の枠域に貼着されて本体は取り付けられ、該取付域の天方向へ額縁板を連結し、該額縁板の少なくても天域は貼着によってスイッチ体の枠域に固定されることを最も主要な特徴とする。
垂れ下がった紐が下へ引っ張られることによって、背滑軸と前滑軸とで紐は滑って押圧部はスイッチ方向へ引き込まれ、該押圧部の引き込みと連動して突起部が背面へ突出し、該突起部がスイッチ面の同じ箇所を押圧することによって、スイッチ体がオン・オフを繰り返し、腕域の他方に有する伸縮具の伸縮作用によって、腕域の一方に有する押圧部が元の位置へ戻るという利点がある。
垂れ下がった紐を引くことで押圧部が連動し、該押圧部の連動によって突起部が背面へ突出し、該突起部の突出によってスイッチ面のオン・オフが切り替わるスイッチの操作補助具を実現した。
図1は、要部剥離正面図であり、壁面Wへ埋め込まれたスイッチ体Sの正面へ取り付けられる本体1は、背面から基板2、中具3、蓋4の順番で重ねられる主要部品によって構成され、本体1は左右方向へ長い横長形状を成していることが望ましい。
中具3の腕域7の一方の端の正面へ押圧部5を設け、該押圧部5は円形で図示しているが自由にデザイン化された形状であることが望ましい。腕域7の一方の端から背面へ突出する突起部8を設け、該突起部8は基板2を貫いてスイッチ面9へ接するか接する直前の位置関係で突出しており、該突起部8の形状は限定ではなく、円柱形であっても良いが、二ミリ程度の厚みを有する幅十ミリ程度、長さ十ミリ程度の正方形に近い矩形の板形状で設けることが望ましい。
腕域7の中央から他方へ少しだけ移動した箇所に於いて、腕域7の厚み部分に支点14を設ける。該支点14の構造は限定ではないが、該腕域7の厚み部分を天地へ貫いた串刺し構造で設けても良いが、該厚み部分から天地へ小さな円柱形状で突出する突起で支点14を設ける構造が望ましく、該支点14の突起は腕域7と寄り添った沿い壁20に開けられた穴へ嵌合して回転可能に固定される構造が望ましい。
腕域7の他方の端領域へ伸縮具15を取り付ける。該伸縮具15は限定ではなく、ゴムであっても良いが、コイル状のバネであることが望ましく、以降、伸縮具15はコイルバネとして述べることにする。該伸縮具15の取り付け構造は限定ではないが、腕域7から正面方向へ円柱形状で部分的に適宜に突出する中軸21の外周へ伸縮具15を嵌め込んで取り付けることが望ましい。
該押圧部5から垂れ下がる紐6の取り付け構造を上から順に述べるならば、紐6の上端部は基板2に有する紐固定部13で固定され、該紐6の固定構造は限定ではないが、玉結びによって紐固定部13の穴へ塞き止め固定することが望ましく、紐固定部13で固定された紐6は押圧部5に有する前滑軸12の前を潜り抜け、基板2に有する背滑軸11の背を潜り抜けて垂れ下がり、紐6の下端部に重り22を取り付けることが望ましい。該重り22は取り付けなくても良いが、該重り22の重みによって紐6が真っ直ぐに垂れ下がり、重り22を蓄光素材にすることで、暗闇でも紐6の下端部の位置を発見し易くできる。
紐6を下へ引っ張ることによって、背滑軸11と前滑軸12で紐6が滑って押圧部5は背方へ引き込まれ、該押圧部5の引き込みと連動して突起部8は背方へ突出し、該突起部8の突出によってスイッチ面9の沈み域10が押圧され、該沈み域10の押圧によってスイッチSのオン・オフが繰り返される。該沈み域10を縦長の楕円形で図示しているが、この楕円形は単なる目印であって、沈み域10の領域を表示したものではない。
本体1をスイッチ体Sに取り付ける構造は、基板2の両側に位置する取付域16の背面をスイッチSの枠域17に貼着し、該取付域16の天辺へ連結片23を延設することが望ましく、該連結片23の中央に嵌合穴24を開け、該嵌合穴へ額縁板18の凸部を嵌合して連結する構造であることが望ましく、該嵌合穴24とそこへ嵌合する凸部の位置関係は前記と逆であっても良い。該額縁板18はスイッチ体Sの枠域17に貼着されるのであり、額縁板18全体を貼着しても良いが、少なくても天域19が貼着されることが望ましい。
図2は引き込み前状態AA´線断裁要部断面底面図であり、紐6の下端は底面方向へ向かっていることから、紐6の下端は点で図示するべきであるが、判り易く表示するために線で図示する。スイッチ体Sの枠域17へ両面テープ25を介して基板2の取付域16の背面が貼着され、該貼着は接着であっても粘着であっても良い。
基板2の正面に重ねられる中具3の腕域7の長手縁に沿って設けられる沿い壁20は基板2から連接されており、支点14が該沿い壁20へ回転可能に嵌合されて、該中具3は該基板2と連結している。
腕域7の一方の正面方向へ押圧部5を連接し、腕域7の一方の背面方向へ突起部8を連接し、腕域7の他方の端領域は段差26によって背方に位置する基板2と軽く接しており、該段差26を介する他方の端領域の正面へ伸縮具15を取り付ける。該突起部8は基板2に開けられた滑穴27を通って背方へ貫いており、該突起部8の先端はスイッチ面9の沈み域10へ軽く接していても良いし、僅かな隙間を有して接していなくても良い。押圧部5から垂れ下がる紐6は、押圧部5に有する前滑軸12の前を潜り、基板2に有する背滑軸11の背を潜って垂れ下がっている。
図3は引き込み後状態AA´線断裁要部断面底面図であり、紐6を下へ引っ張ることによって、背滑軸11を介し、前滑軸12を介して押圧部5は背方へ引き込まれる。該押圧部5が引き込まれたことの連動で突起部8の先端はスイッチ面9の沈み域10を押圧して沈み込ませ、該沈み込みによってスイッチ体Sのオン・オフが切り替わる。
支点14で回転嵌合されている腕域7は、支点14を中心にしてスイング(揺れ動く)する構造であり、腕域7の一方が押圧部5と連動して引き込まれると、該腕域7の他方は逆に正面方向へ押し出される。押し出された該腕域7の他方に設置された伸縮具は蓋4で塞き止められているので縮み、紐6の引っ張りを解除すると、縮まっていた伸縮具15が元に戻るので、伸縮具15と連動して押圧部13は元の位置に戻る。
突起部8が沈み域10を押圧すれば、その反作用で基板2の取付域16は枠域17から剥がれようとするが、両面テープ25によって強固に貼着されていれば、該基板2の剥がれは防止できる。
図4は引き込み前状態BB´線断裁要部断面模式図であり、紐6の上端は基板2に有する紐固定部13で固定され、該紐6の上端固定構造は限定ではないが、団子結びによって、紐固定部13の穴を塞き止めて固定される構造が望ましい。上端が固定された紐6は、押圧部5に有する前滑軸12の前を潜り、基板2に有する背滑軸11の背を潜って垂れ下がる。紐6の途中は省略されて図示されており、その省略範囲は平行な二本の曲線によって表示している。紐6の下端部に重り22を取り付けていることが望ましいが、重り22は無くても良い。該重り22の取り付け構造は限定ではないが、重り22の上部に穴を開け、該穴に紐6を通して結ぶことで取り付ける構造であることが望ましい。
図5は正面図であり、実施例2の基本構造は実施例1と同じであるが、商品価値を高める目的で、子供が好むデザイン形状にしている。押圧部5は円形であっても良いが、星の形状であることが望ましい。該押圧部5から垂れ下がる紐6の下端には重り22を取り付けており、該重り22の形状は限定ではなくて自由にデザイン化された形状であることが望ましく、可愛い動物の形状であっても良く、夜空で輝く物の一つとして、三日月の形状で図示している。重り22に穴を開けて、その穴に紐6の下端を通して取り付ける構造であることが望ましい。貯光材で該重り22を形成すれば、該重り22は暗闇でも暫く光り続け、紐6のある場所を判り易くしてくれる。
蓋4は矩形であっても良いが、押圧部5を星の形状にするならば、その隣に位置する蓋4を風切り線の形状にして流れ星を表現することが望ましく、又は該蓋4を雲の形状にデザイン化しても良い。該押圧部5は紐6の引っ張りによって引き込まれて連動する構造であるが、成人の身長では紐6を引っ張る必要が無く、該押圧部5の面を指先で直接押圧してスイッチ体Sのオン・オフを切替えても良い。
スイッチ面9が上下方向に複数有するスイッチ体Sでは、上下の長さが異なる額縁板18を替えることで、本体1の位置を上下に移動して固定する構造にする。紐6は中央領域を削除した短縮形状で図示しているが、実際の紐6は長くなっており、成長過程にある子供の身長であっても、重り22或いは紐6の下部領域を引っ張って、スイッチ体Sのオン・オフを切り替えることが可能になる。
本考案物は、沈み域が一方に偏ったスイッチ面を実例にして述べてきたが、スイッチ面の中央が沈み域になったスイッチ体、又はスイッチ面全体が沈み域になったスイッチ体の用途にも適用できる。
1 本体
2 基板
3 中具
4 蓋
5 押圧部
6 紐
7 腕域
8 突起部
9 スイッチ面
10 沈み域
11 背滑軸
12 前滑軸
13 紐固定部
14 支点
15 伸縮具
16 取付域
17 枠域
18 額縁板
19 天域
S スイッチ体
W 壁面
2 基板
3 中具
4 蓋
5 押圧部
6 紐
7 腕域
8 突起部
9 スイッチ面
10 沈み域
11 背滑軸
12 前滑軸
13 紐固定部
14 支点
15 伸縮具
16 取付域
17 枠域
18 額縁板
19 天域
S スイッチ体
W 壁面
Claims (4)
- 壁面(W)に設けられたスイッチ体(S)に取り付けられる本体(1)は、スイッチ体(S)に近い順から基盤(2)、中具(3)、蓋(4)の主要三部品から構成され、中具(3)の一方に押圧部(5)を設け、該押圧部(5)は紐(6)の引っ張り連動によって引き込まれる構造を成し、該押圧部(5)と隣接する腕域(7)の背面から突出する突起部(8)によってスイッチ面(9)の沈み域(10)が押圧されてスイッチ面(9)のオン・オフが切り替わり、押圧部(5)が自動的に戻る構造にすることを特徴とするスイッチの操作補助具。
- 押圧部(5)が引き込まれる紐(6)の通し構造として、下から基板(2)に設けた背滑軸(11)の背面を潜り、押圧部(5)に設けた前滑軸(12)の前を潜り、該紐(6)の上端は基板(2)に設けた紐固定部(13)で固定されることを特徴とする請求項1記載のスイッチの操作補助具。
- 押圧部(5)が自動的に戻る構造として、腕域(7)に支点(14)を設け、該支点(14)が中心点となって該腕域(7)はスイングし、該腕域(7)の他方の領域に伸縮具(15)を設け、該伸縮具(15)の伸縮によって押圧部(5)が戻る構造に成ることを特徴とする請求項1、2記載のスイッチの操作補助具。
- 本体(1)をスイッチ体(S)に取り付ける構造として、基板(2)の取付域(16)の背面をスイッチ体(S)の枠域(17)へ貼着すると共に、該取付域(16)に連接される額縁板(18)によって取り付けられ、該額縁板(18)の少なくても天域(19)が貼着されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスイッチの操作補助具。
Priority Applications (1)
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