JP3163338U - 海苔養殖用施肥装置 - Google Patents

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【課題】支柱式の海苔養殖において、簡便な装置で干出時における施肥容器からの肥料成分含有溶液の流出を防ぎ、所定期間における持続・安定的な肥料成分の供給を可能にする海苔養殖用施肥装置を提供する。【解決手段】肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器からなる。また、肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器を、更に収容した保持器具を有する。【選択図】図5(A)

Description

本考案は、支柱式の海苔養殖において、とりわけ海苔の色落ち防止及びその回復に有用な海苔養殖用施肥装置に関する。
近年、海水中の栄養塩の低下により海苔の生育に必要な窒素やリン等の栄養塩が不足し、養殖海苔の色落ち現象が多発するようになっている。そこで、養殖海苔の色落ち対策として、海苔養殖場への施肥により窒素やリンを供給することが提案されている。
比較的浅瀬で行われる支柱式の海苔養殖では、干潮時に海苔網が干出するという特徴がある。特許文献1には、支柱式の海苔養殖において、多孔性の施肥容器を海苔網上部に設置する効果的で作業性の良い施肥方法が開示されている。しかし、この施肥方法では干出時に施肥容器が海面上に出るとき、一度に容器中の溶解肥料溶液が海面に流れ落ちるため、養殖海苔への所定期間における持続・安定的な肥料成分の供給が必ずしも十分とは言い難い。
特許文献2にも、所定期間において持続・安定的に尿素成分が溶出する管状の施肥容器が開示されている。この容器においても前記と同様に干出時の問題を内包し、養殖海苔への安定的な尿素成分の供給が必ずしも十分とは言い難い。海苔養殖において、特許文献2記載の容器を横方向、即ち、容器の長軸が水平方向となるように設置すると、摘採等の作業の邪魔になる問題があった。支柱式の海苔養殖で、支柱に該施肥容器を縦方向、即ち、長軸が鉛直方向となるように設置することは作業性と施肥容器の管理の面から養殖業者にとって望ましい方法である。しかし、この施肥容器を縦方向に設置した場合、水平方向に設置した場合と比べて干出時における容器からの水の流出圧力が大きくなるため、それに伴う肥料成分の溶出量も多くなり、持続・安定的な肥料成分の供給は一段と困難であった。特に干出時の問題は、被覆肥料に比べて普通肥料に於いて重大な問題であり、看過できないものである。
特開2002−084904 特開2009−273424
本考案は、支柱式の海苔養殖において、干出時における施肥容器からの肥料成分含有溶液の流出を防ぐことを目的とするものである。
本考案者は上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、支柱式の海苔養殖において、干出時における施肥容器から海への当該溶液の流出を、後述する液体保持容器を使用することにより防止できることを見出し、係る知見に基づき本考案を完成したものである。
即ち、本第一の考案は、肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器からなる海苔養殖用施肥装置に関する。
また、本第二の考案は、肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器を、更に収容した保持器具からなる海苔養殖用施肥装置に関する。
今、本考案についてその効果が最も良く発揮される場合について詳しく説明する。
肥料溶出孔を有する肥料充填用容器(以下、「肥料充填用容器」と略記する場合がある。)は、筒状のものが好ましく、長さは200〜1000mm、外周は150〜800mm程度のものが作業性等から好ましい。
肥料充填用容器が上記筒状である場合に於いて、肥料充填用容器を収容する液体保持容器としては、その内側の高さをH、内周をPとしたときに、肥料充填用容器の長軸が鉛直方向になるように設置し、肥料充填用容器の底部から肥料充填部の最高点までの高さをhとし、肥料充填用容器の外周をpとしたときに、高さ(H)が0.9h<H<1.5h、内周(P)がp<P<2pの範囲にあり、且つ、上部が開口した非透水性材料からなるものが特に好ましい。しかし、本考案の目的、即ち、干出時における肥料充填用容器からの肥料成分含有溶液の流出を防止、即ち、一時的に滞留することができ、干出後にあっては当該溶液が海中に流出できるようになっていれば、如何なる構造であっても良い。
そして、この液体保持容器は支柱に結束・固定するための索縄体を設備したものであることが好ましい。ここで、索縄体とは、ロープの他、チェーン、ワイヤー、各種紐状物、結束バンド等を含むものである。
本考案の更に好ましい態様、即ち本第二の考案は、本第一の考案の海苔養殖用施肥装置が、液体保持容器を収容する保持器具を設備していることである。この保持器具は、液体保持容器を保持できることが必要条件であり、ネット、網かご、容器等を例示することができる。また、必要に応じて、液体保持容器のずれやたわみを少なくしたり、変形、損傷、破損等を防ぐことができる保持器具を選択することも望ましい態様の1つである。
保持器具には、上記の通り海苔養殖用施肥装置を支柱に結束・固定するための索縄体を設備したものであることが好ましい。尚、保持器具に索縄体を付設した場合、液体保持容器には索縄体を付設しなくても良い。
本考案によれば、支柱式の海苔養殖における海苔の色落ち防止対策として、高価な被覆肥料ではなく安価な普通肥料を使用することができ、この安価な普通肥料に於いて、本考案の効果は最も良く発揮され、簡便な装置で干出時の肥料成分の流出を防ぎ、所定期間における持続・安定的な肥料成分の供給を可能にするものである。このため、経済的にも甚だ優れたものである。
肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容した状態を示す正面図である。 肥料充填用容器1を、索縄体を取り付けた液体保持容器4に収容した状態を示す正面図である。(A)は、取っ手6付きの液体保持容器4に索縄体5を取り付けた場合、(B)は、液体保持容器4に索縄体5を直接取り付けた場合である。 図1の上面図で、(A)は円筒状の場合、(B)は角筒状の場合である。 図1の具体例として、肥料充填用容器1としてポリエチレン樹脂製筒状袋を用いて、それに肥料を充填したときの斜視図である。 肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容したもの、を索縄体を取り付けたネット状保持器具8Aに収容した状態を示す正面図である。 肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容したもの、を索縄体を取り付けた網かご状保持器具8Bに収容した状態を示す正面図である。 肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容したもの、を索縄体を取り付けた容器状保持器具8Cに収容した状態を示す正面図である。 支柱式の海苔養殖における海苔養殖用施肥装置13の設置の模式図である(干出時)。
以下、本考案の海苔養殖用施肥装置について説明する。
肥料溶出孔を有する肥料充填用容器は、長さは200〜1000mm、外周は150〜800mm程度のものが好ましい。形状としては、筒状、特に円筒状あるいは角筒状が好ましい。筒の両端あるいは端に近い部分を閉塞することで、肥料を収容する肥料充填部を形成させる。
肥料充填用容器の材質は特に限定されず、可撓性を有するものであっても剛直性を有するものであっても良い。可撓性材料の例としてポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられ、剛直性材料の例としてポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。ポリエチレン樹脂製容器として袋状物を用いた場合は、肥料を充填した後、ヒートシーラーで開口部をシールするか紐などで結束して閉塞させることが望ましい。
肥料溶出孔の孔径は、肥料成分が徐々に容器外へ溶出するようにするため、0.1〜1mmの範囲が好ましい。孔は肥料充填部に複数個あれば良い。
肥料の種類は、窒素及び/またはリン酸成分の高いものが好ましく、特に窒素成分の高いものが好ましい。また、肥料としては被覆肥料であっても普通肥料であってもよいが、本考案の効果は普通肥料において最も良く発揮される。具体的には、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウムなどが例示できる。肥料の形状は、粒子径が概ね0.5〜3mmの粒状が好ましい。
本考案の液体保持容器は、干出時に肥料溶出孔を有する肥料充填用容器から流出する肥料成分含有溶液を一時的に保持することが目的であるから、底部が閉塞し上部が開口したものを用いる。従ってその材質は、非透水性であれば、可撓性あるいは剛直性を問うものではない。具体例として、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。
液体保持容器の大きさは前記の通り、その内側の高さをH、内周をPとしたときに、肥料充填用容器の長軸を鉛直方向になるように設置し、肥料充填用容器の底部から肥料充填部の最高点までの高さをhとし、肥料充填用容器の外周をpとしたときに、高さ(H)が0.9h<H<1.5h、内周(P)がp<P<2pの範囲が好ましい。
本第一の考案に於いては、本装置を海苔養殖の支柱あるいは浮動リングに係留することができるように、液体保持容器が索縄体を有するものであることが好ましい。この索縄体は液体保持容器の上部に付設されることが好ましく、材質、大きさ等は本考案の目的を果たすものであれば如何なるものであっても良く、一例としてロープ、ワイヤー、チェーン、結束バンドなどが挙げられる。
本第二の考案に於いては、保持器具の上部に索縄体が付設されていることが好ましい。
以下、本考案に係る海苔養殖用施肥装置の実施の形態例を図面に基づいて説明する。
図1は、本第一の考案に係り、肥料溶出孔2を有し上側の閉塞部分が3である肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容した状態を示す海苔養殖用施肥装置の正面図である。
図2は、図1の海苔養殖用施肥装置を係留できるように索縄体を設備したものである。(A)は、液体保持容器4が取っ手6付きのものであり、取っ手6にロープ5を結びつけたものであり、(B)は、液体保持容器4に直接ロープ5を結びつけたものである。
図3は、図1の上面図であり、(A)は円筒状の場合、(B)は角筒状の場合である。
図4は、図1の具体例として、肥料充填用容器1としてポリエチレン樹脂製の筒状袋を用いて、それに肥料を充填したときの斜視図である。ヒートシーラーによるシール部分が3Aである。
図5(A)〜(C)は、本第二の考案に係り、肥料充填用容器1を液体保持容器4に収容したものを更に収容する保持器具(8A〜8C)からなる海苔養殖用施肥装置の正面図である。
図5(A)は、保持器具8Aとして下部を縫製によって閉じたネットを用いて保持したものであり、ネットの開口部をロープ5で結束し、他端を支柱あるいは浮動リングに係留できるようにしたものである。
図5(B)は、保持器具8Bとして取っ手6付きの金属製網かごを用いたものである。支柱あるいは浮動リングに係留するために、取っ手6に索縄体としてロープ5を結びつけたものである。
図5(C)は、保持器具8Cとして上部が開口した孔の無い容器を用い、索縄体としてロープ5を使用したものである。
図6は、支柱式の海苔養殖網の干出時の状態であり、浮動リングに図5(A)のタイプの本考案の海苔養殖用施肥装置を設置したときの模式図である。
1 肥料充填用容器
2 肥料充填用容器の肥料溶出孔
3 肥料充填用容器の上側の閉塞部分
3A ヒートシーラーによるシール部分
4 液体保持容器
5 ロープ
6 取っ手
7 充填した肥料の上端
8A ネット
8B 網かご
8C 容器
9 ネットの口閉じ用の縫製部分
10 支柱
11 浮動リング
12 海苔養殖網
13 海苔養殖用施肥装置(図5(A)タイプ)
14 海面

Claims (2)

  1. 肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器からなる海苔養殖用施肥装置。
  2. 肥料溶出孔を有する肥料充填用容器を収容した、上部に液体流出入口を有する液体保持容器を、更に収容した保持器具からなる海苔養殖用施肥装置。
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